JPH0240164Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外壁の水切構造に関する。

従来の外壁の水切構造にあつては、第２図のよ
うに止め具２を下段の外壁パネル１表面に固着具
５にて取着し、水切り板４の下端を止め具２に係
止してあつたので、固着部５による止め具２の取
付け作業を要し、また固着部５だけでは強風に対
して弱く、更にコーキング材３は水切り板４の上
端の取着部分をコートしているだけであるので、
防水面にも不安があつた。

本考案は上記の点に鑑みて為されたものであつ
て、その目的とするところは止め具の取付が簡単
かつ確実にでき、防水性も優れた外壁の水切構造
を提供するにある。

本考案の要旨は、上下に接続される外壁パネル
１の接続部で外壁パネル１間に挟持される基部２
ａの屋外側端部から下方に向けて略逆Ｌ字状の先
部２ｂを突出させて止め具２を形成し、止め具２
の基部２ａを上下に接続される外壁パネル１間に
挟持させて先部２ｂを屋外側に突出させ、止め具
２と外壁パネル１間の屋外側部分にコーキング材
３を充填し、外壁パネル１の接続部を覆う略コ字
状の水切り板４の上端を上段の外壁パネル１に取
着すると共にこの取着部にコーキング材３を充填
し、水切り板４の下端をＬ字状に曲成して止め具
２に係止して成る外壁の水切構造に係るものであ
る。以下、本考案を図示の実施例により詳述す
る。外壁パネル１は上下に接続されてあり、水切
り板４は接続部を覆うように取付けられてある。
水切り板４は金属板を略コ字状に曲成して形成さ
れるものである。水切り板４の上端は略コ字状に
曲成されて固着具５にて外壁パネル１表面に取着
されてあり、この取着部分はコーキング材３にて
コートされてある。水切り板４の下端はＬ字状に
曲成されて後述する止め具２に係止されてある。
止め具２は金属を曲成して形成されてあり、止め
具２の基部２ａは上段と下段の外壁パネル１にて
挟持されてあり、止め具２の先部２ｂの止め部６
は屋外側に突出してある。７はスペーサーであつ
て、外壁パネル１の接続部に隔設されてある。外
壁パネル１同志はボルト８、ナツト９にて接続さ
れてあり、したがつて止め具２にはボルト挿通孔
を明けてある。また止め具２基部２ａと上下の外
壁パネル１，１間の屋外側部分で且つ上段の外壁
パネル１側の部分にもコーキング材３をコートし
てある。１０は梁支持金具であつて、外壁パネル
１の接続部で挟持されて屋内側に突出させてあ
る。そして梁支持金具１０に床を支える為の梁１
１を載設してある。

本考案は叙上のように、上下に接続される外壁
パネルの接続部で外壁パネル間に挟持される基部
の屋外側端部から下方に向けて略逆Ｌ字状の先部
を突出させて止め具を形成し、止め具の基部を上
下に接続される外壁パネル間に挟持させて先部を
屋外側に突出させ、止め具と外壁パネル間の屋外
側部分にコーキング材を充填し、外壁パネルの接
続部を覆う略コ字状の水切り板の上端を上段の外
壁パネルに取着すると共にこの取着部にコーキン
グ材を充填し、水切り板の下端を略Ｌ字状に曲成
して止め具に係止しているので、２個所でのコー
キング材のコートによつて二重防止構造となつて
防水性が向上し、また止め具は外壁パネルの施工
時に接続部に取付られ別途取付け作業が不要とな
り、しかも上下の外壁パネルの挟持により保持さ
れているので、取付け強度も大きくなつて不用意
に外れないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の縦断面図、第２図は
従来例の縦断面図である。 １は外壁パネル、２は止め具、２ａは基部、２
ｂは先部、３はコーキング材、４は水切り板であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下に接続される外壁パネルの接続部で外壁パ
   ネル間に挟持される基部の屋外側端部から下方に
   向けて略逆Ｌ字状の先部を突出させて止め具を形
   成し、止め具の基部を上下に接続される外壁パネ
   ル間に挟持させて先部を屋外側に突出させ、止め
   具と外壁パネル間の屋外側部分にコーキング材を
   充填し、外壁パネルの接続部を覆う略コ字状の水
   切り板の上端を上段の外壁パネルに取着すると共
   にこの取着部にコーキング材を充填し、水切り板
   の下端を略Ｌ字状に曲成して止め具に係止して成
   る外壁の水切構造。