JPS63178195A - ポリオレフイン系プラスチツクから低沸点炭化水素油を製造する方法 - Google Patents

ポリオレフイン系プラスチツクから低沸点炭化水素油を製造する方法

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JPS63178195A
JPS63178195A JP62009160A JP916087A JPS63178195A JP S63178195 A JPS63178195 A JP S63178195A JP 62009160 A JP62009160 A JP 62009160A JP 916087 A JP916087 A JP 916087A JP S63178195 A JPS63178195 A JP S63178195A
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福田 隆至
智 鈴木
佐藤 秀毅
弘田 寿夫
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Sun S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分I?) 本発明はポリオレフィン系プラスチックからガソリンそ
の他の素原料として有用な低沸点炭化水素油を製造する
方法に関する。
(従来の技術) 近年プラスチックの生産量の増加に伴いその廃棄物の処
理が社会問題化していることは周知のとおりである。プ
ラスチックの種類によってはその再利用の技術開発が実
用段階に達しているものも少なくない。
しかし我国での熱可塑性プラスチックの生産量の約半分
はどを占めているといわれるポリオレフィン系プラスチ
ックの再利用技術は成形材料としての再利用等小規模な
ものを除き十分な実用効果を得るには至っていない。
ポリオレフィン系プラスチックはその分子構造から考え
これを低分子量炭化水素に変換して燃料油等として再利
用することができれば好都合であり、従来からその熱分
解法が検討されている。しかし従来検討された熱分解法
は相当量のワックス状物の生成を避は得ないと共に反応
器内壁におけるカーボンの生成付着も防ぎ得ない等の欠
点を有し、汎用のポリオレフィン系プラスチックについ
てこれらの方法を実用化することは実質上不可能だった
本発明者等の一部は先に2段処理法によるポリオレフィ
ン系プラスチックの熱分解法を提案した(特公昭6O−
15674)。この方法により上記した従来法の欠点を
かなりの程度改善することが可能となったが、生成物の
性状、連続操作性等に実用上いくつかの問題点を有して
いた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は2段処理法によるポリオレフィン系プラ
スチックの熱分解をより効率的に行い低沸点低流動点を
有する高品質の炭化水素油を温和な条件下に長期間安定
且つ効率的に高収率にて取得する方法を提供することに
ある。
(問題点を解決するための手段) 本発明はポリオレフィン系プラスチックを溶融液相で熱
分解させ、発生した蒸気状生成物を1〜12の範囲の拘
束係数を持つゼオライト充填層中において接触転化させ
ることを特徴とする低沸点低流動点炭化水素油の製造法
にある。
本発明方法に供するプラスチックはポリオレフィン系プ
ラスチックであれば本質的にはいずれでもよいが、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン(それらを必
須成分とする共重合体や混合物も含む)等が好ましい。
通常その廃棄物の形態はフィルム、シート、成型品等い
ずれでもよいが、農園芸用フィルム、シート類は特に好
ましく用いられろ。これらは通常適宜の手段で粉砕した
上、押出機等を用いて加熱し軟化溶融させつつ連続的に
熱分解反応槽に供給される。
本発明方法では第1段の分解をポリオレフィン系プラス
チックの溶融液相にて行うことを本質とする。この第1
段の熱分解反応槽の加熱温度は390〜500℃、特に
420〜470℃が好ましい。第1段の熱分解反応槽で
は溶融液相レベルがほぼ一定に保たれるように溶融プラ
スチックを供給することが好ましい。第1段の熱分解反
応は攪拌下に行うことが好ましく且つ無機多孔質粒状物
の共存下に行うことが好ましい。無機多孔質粒状物とし
ては反応条件下に変形したり変質したりしないものであ
れば、その種類、大きさ等は特に制限されないが、大き
さとしては通常1〜10m程度の粒径のものが好ましい
。かかる多孔質粒状物の具体例とじては天然ゼオライト
、ボーキサイト、赤泥等が例示され、特に後記する第2
段の接触転化触媒よりは分解活性が低いがある程度分解
活性を有するものが好ましく用いられろ。
かかる無機粒状物の使用により、反応器へのカーボンの
付着が一層抑制されると共に、生成する蒸気状生成物の
沸点が低下し、第2段反応への蒸気状生成物の供給が容
易になり、且つ最終的に得られる炭化水素油の品質、収
率も向上する。無機粒状物の使用量は通常反応槽内の溶
融物の5重量%以上が好ましい。
かくして第1段の熱分解反応槽で生成した蒸気状生成物
は順次ゼオライト充填層に通され接触転化される。
本発明ではこの第2段の気相接触転化において触媒とし
て1〜12の範囲の拘束係数を持つゼオライトを用いる
ことを本質とする。拘束係数(eonst−raint
 1ndex)はたとえば米国特許第4.016.21
8に定義されている。
かかる型のゼオライトの具体例としてはZSM−5、Z
SM−11,ZSM−12、ZSM−23、ZSM−3
5、ZSM−38、ZSI4−48等があり、特にZS
M−5が好ましく用いられる。
ZSM−5はそのX線回折パターン中に、合成した状態
において、次に示す線を有する結晶性ゼオライトである
格子面間隔       相対強度 11.2±0.2         510.1±0.
25 3.86−i:0.08         VS3.7
2±0085 3.66±0.05         Mかかるゼオラ
イトは通常酸型(当初のアルカリ金属をHでNきかえた
型)で用いられるが、必要に応じ、白金その他の金属を
有するものも用いられる。かかろゼオライトは通常それ
自体で又はアルミナ等の担体と共に粒径0.1〜10I
IIm1程度の任意の形に成型して用いられろ。
この第2段の接触転化反応は通常の操作では200〜3
50℃、好ましくは250〜340℃の温度で行われる
このような低温操作は従来の知見からは予想外のことで
ある。かかる低温の使用は経済性だけでなく、望ましく
ない副反応の抑制等の効果ももたらす。
ゼオライトの使用は単に温度条件の低下や安定した連続
操作を可能にするだけでなく、生成物の品質と収率向上
に顕著な効果をもたらす。まなこの触媒は再生再使用し
てもその効果が維持されろ。
この再生に伴う効果の維持は本発明方法において特に顕
著である他の反応に用いた再生触媒であっても本発明方
法で効果的に用いることができる。
生成物の品質についていえば、低温での流動性が極めて
高い炭化水素油が得られる。これは単なる分解反応だけ
でなく、異性化反応等も生起していることを裏付けてい
ると共に望ましくない高分子薫物が生成物中に存在しな
いことをも裏付けている。事実炭素数22以上の炭化水
素は生成した炭化水素油には実質上台まれてぃず、また
生成炭化水素油は異性体含量が多く、オレフィン含量が
少ないこと、さらに着色もほとんどみられないことが確
認された。
その結果生成炭化水素油はそのままガソリン等の高付加
価値製品として利用することが可能である。また温′度
条件によってはガス状生成物も副生するが、03〜5の
有用成分の含有量の多いものである。
次に実施例に基づいて本発明を説明する。
まず反応に用いた装置について説明する。
1は、ポリオレフィン系プラスチックの熱分解反応装置
であって、熱分M反応袋M1は原料供給部2、熱分解反
応部3及びその上部に設けられた磯拌機4から成ってい
る。原料供給部2の底部にはその端部を熱分解反応部3
向上部に臨ませたスクリューフィーダ5が設けられてい
る。熱分解反応部3内には溶融原料の高さの位置を測定
できるレベル計6と温度計7が挿入されている。
また、熱分解反応装置1の上部には触媒層反応部8が設
けられ、粒径約3鴫程度のH−ZSM−5を充てんし、
更に触媒層には温度計9が挿入されている。
熱分解反応装置1の下部にはガスバーナー10が設けら
れ、熱分解反応部3内は所定の熱分解温度に、触媒層反
応部8内は下部から供給されろ蒸気状生成物の熱量と外
部ヒータによす250〜350℃の範囲の所定温度範囲
に設定される。
ここで、原料供給部2に投入されたポリオレフィン系プ
ラスチックはスクリューフィーダ5により溶融され熱分
解反応部3内に供給され、所定の温度により熱分解を受
ける。熱分解により生成し ”た蒸気状生成物は、触媒
層反応部8を通過する過程で、所定の温度により転化さ
れて低分子量化される。
触媒層反応部8の後部には水冷コンデンサー11を有す
る冷却管12が接続され、冷却管12の先端には貯油槽
13,14が設けられている。したがって触媒層反応部
8内で転化されて低分子量化された生成物は冷却管12
を通過する過程で+115℃に冷却され、低沸点炭化水
素油となって貯油槽13.14に捕集される。
なお、熱分解反応部3の温度制御及び液相のレベル制御
はレベル計6及び温度計7により行い、触媒層反応部8
の温度制御は温度計9により行う。
次に、上記の装置を用いたポリオレフィン系プラスチッ
クからの炭化水素油製造の実験結果を示す。
(1)  スクリューフィーダ ニ軸スクリュー型のものを用い温度330℃、供給速度
680〜706 g/hrで操作した。
(2)熱分解反応装置 O第1段反応槽 高さ560m+++、内径105+tm、容積4.85
1で熱分解反応部即ち溶融液相域は高さ250mmであ
り、笠岡産天然ゼオライト(粒径約05M)250gを
入れ、8 rpmで攪拌した。
O第2段反応塔 高さ300鴫、内径76mm+、容Mi1.38j、%
酸型のZSM−5613gを充填した。
結果を次表に示す。
(3)使用原料 一般都市に廃棄されたポリエチレンフィルムを収集して
約5−に粉砕して使用した。上記使用原料は原料供給部
2内に投入し、スクリューフィーダ5内で加熱して溶融
し、熱分解反応部3に供給し、熱分解して発生した蒸気
状生成物を触媒層反応部8に供給し、それぞれ次表に示
す温度で接触転化処理を行った。
尚上記にて第1段反応槽の温度430℃、第2段反応塔
の温度310℃における炭化水素油以外の熱分解生成物
であるガスの分析結果は次のとおりである(ガス成分全
体を100%とした値で示す)。
H27,0;   C84g、0;   C2H,4,
5;C2H67,8;  C3H,5,6i  C,H
619,9;i−C,H,。1.IHn−C4H,09
,8;i −CH24,5;   i −CH,□ 0
.5;n−CH,211,5゜ また本発明方法では反応器内壁へのカーボンの付着は長
時間抑制された。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明方法の実施に用いる装置の一例を示す概
略図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリオレフィン系プラスチックを溶融液相で熱分解
    させ、発生した蒸気状生成物を1〜12の範囲の拘束係
    数を持つゼオライト充填層中において接触転化させるこ
    とを特徴とする低沸点低流動点炭化水素油の製造法。 2、気相接触転化温度が200〜350℃の範囲の温度
    である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3、溶融液相熱分解を無機多孔質粒状物の存在下に行う
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 4、無機多孔質粒状物が分解活性を有する無機多孔質粒
    状物からなる特許請求の範囲第1項記載の方法。 5、無機多孔質体が天然ゼオライトである特許請求の範
    囲第4項記載の方法。 6、溶融液相熱分解温度が390〜500℃の範囲の温
    度である特許請求の範囲第1項記載の方法。 7、ゼオライトがZSM−5である特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 8、ゼオライトの粒径が0.1〜10mmである特許請
    求の範囲第1項記載の方法。 5、ポリオレフィン系プラスチックが廃棄物からなる特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 10、ポリオレフィン系プラスチックがエチレン、プロ
    ピレン又はブテンの単独又は共重合体である特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 11、気相接触転化液状生成物が実質上炭素数22以下
    の炭化水素油のみからなる特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
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