JPH06271868A - 廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油を得る方法及びその実施に使用される装置 - Google Patents
廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油を得る方法及びその実施に使用される装置Info
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- JPH06271868A JPH06271868A JP5301981A JP30198193A JPH06271868A JP H06271868 A JPH06271868 A JP H06271868A JP 5301981 A JP5301981 A JP 5301981A JP 30198193 A JP30198193 A JP 30198193A JP H06271868 A JPH06271868 A JP H06271868A
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- C10G1/00—Production of liquid hydrocarbon mixtures from oil-shale, oil-sand, or non-melting solid carbonaceous or similar materials, e.g. wood, coal
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Abstract
(57)【要約】
【目的】廃プラスチック材等を熱分解して得られる熱分
解生成物に基づいて炭化水素油を得るにあたり、熱分解
生成物に作用する触媒の機能低下あるいは早期蒸発等の
問題をなくし、回収される炭化水素油の品質及び回収率
を向上させる。 【構成】廃物化されたプラスチック材もしくはゴム材を
熱分解して熱分解ガスを得、熱分解ガスを液化して液化
生成物35とした後、その液化生成物35に酸触媒24
を作用させて液相分解反応を生じさせ、液化生成物35
の分解により生成される分解生成物を冷却して低沸点炭
化水素油36を得る。
解生成物に基づいて炭化水素油を得るにあたり、熱分解
生成物に作用する触媒の機能低下あるいは早期蒸発等の
問題をなくし、回収される炭化水素油の品質及び回収率
を向上させる。 【構成】廃物化されたプラスチック材もしくはゴム材を
熱分解して熱分解ガスを得、熱分解ガスを液化して液化
生成物35とした後、その液化生成物35に酸触媒24
を作用させて液相分解反応を生じさせ、液化生成物35
の分解により生成される分解生成物を冷却して低沸点炭
化水素油36を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃物化されたプラスチ
ック材もしくはゴム材を再利用して炭化水素油を得る方
法、及び、その実施に使用される装置に関する。
ック材もしくはゴム材を再利用して炭化水素油を得る方
法、及び、その実施に使用される装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現代の自動車においては、車体パネル,
各種の内装部品,タイヤ等々が、高分子化合物であるプ
ラスチック材あるいはゴム材によって形成されたものと
されており、プラスチック材あるいはゴム材の使用比率
が次第に高められてきている。それゆえ、例えば、1台
の自動車がその役割を終えて廃車処分されるだけでも、
相当量の廃物とされたプラスチック材あるいはゴム材、
即ち、廃プラスチック材あるいは廃ゴム材が生じること
になり、日々多数の自動車が廃車処分される現状におい
ては、それによって生じる廃プラスチック材あるいは廃
ゴム材の量は莫大なものとなる。
各種の内装部品,タイヤ等々が、高分子化合物であるプ
ラスチック材あるいはゴム材によって形成されたものと
されており、プラスチック材あるいはゴム材の使用比率
が次第に高められてきている。それゆえ、例えば、1台
の自動車がその役割を終えて廃車処分されるだけでも、
相当量の廃物とされたプラスチック材あるいはゴム材、
即ち、廃プラスチック材あるいは廃ゴム材が生じること
になり、日々多数の自動車が廃車処分される現状におい
ては、それによって生じる廃プラスチック材あるいは廃
ゴム材の量は莫大なものとなる。
【0003】このように、自動車に関連して生じる分だ
けであっても莫大な量となる廃プラスチック材あるいは
廃ゴム材については、自動車業界をはじめ各種の業界に
おいて、種々の有効な再利用が図られており、さらに、
その再利用を一層拡大するための努力が払われている。
このような状況のもとで、廃プラスチック材あるいは廃
ゴム材の再利用の一環として、例えば、特開昭 63-1781
95号公報にも示される如くに、廃プラスチック材から炭
化水素油を生成することが提案されており、生成された
炭化水素油は、燃料等として用いられる。
けであっても莫大な量となる廃プラスチック材あるいは
廃ゴム材については、自動車業界をはじめ各種の業界に
おいて、種々の有効な再利用が図られており、さらに、
その再利用を一層拡大するための努力が払われている。
このような状況のもとで、廃プラスチック材あるいは廃
ゴム材の再利用の一環として、例えば、特開昭 63-1781
95号公報にも示される如くに、廃プラスチック材から炭
化水素油を生成することが提案されており、生成された
炭化水素油は、燃料等として用いられる。
【0004】廃プラスチック材から炭化水素油を生成す
るにあたっては、従来、廃プラスチック材を熱分解し、
それによって生成された熱分解ガスに基づいて、具体的
には、生成された熱分解ガスを、さらに適切な触媒を用
いたもとで気相接触分解し、それによって生成された接
触分解ガスを冷却して、比較的低い沸点を有する炭化水
素油を得るようになすことが知られている。例えば、前
述の特開昭 63-178195号公報に示されている方法の場合
には、プラスチック材の熱分解が、390℃〜500℃
の範囲内の温度のもとで溶融液相にて行われ、また、熱
分解ガスの気相接触分解が、200℃〜350℃の範囲
内の温度のもとで触媒としてゼオライトが用いられて行
われ、その結果、炭素原子数を22以下とする低沸点炭
化水素油が得られるものとされている。なお、このよう
にして、熱分解,気相接触分解及び冷却という工程をも
って炭化水素油を得る方法は、廃プラスチック材に対し
てのみならず、廃ゴム材に対しても適用される。
るにあたっては、従来、廃プラスチック材を熱分解し、
それによって生成された熱分解ガスに基づいて、具体的
には、生成された熱分解ガスを、さらに適切な触媒を用
いたもとで気相接触分解し、それによって生成された接
触分解ガスを冷却して、比較的低い沸点を有する炭化水
素油を得るようになすことが知られている。例えば、前
述の特開昭 63-178195号公報に示されている方法の場合
には、プラスチック材の熱分解が、390℃〜500℃
の範囲内の温度のもとで溶融液相にて行われ、また、熱
分解ガスの気相接触分解が、200℃〜350℃の範囲
内の温度のもとで触媒としてゼオライトが用いられて行
われ、その結果、炭素原子数を22以下とする低沸点炭
化水素油が得られるものとされている。なお、このよう
にして、熱分解,気相接触分解及び冷却という工程をも
って炭化水素油を得る方法は、廃プラスチック材に対し
てのみならず、廃ゴム材に対しても適用される。
【0005】また、プラスチック材の熱分解の温度が比
較的高い場合、ガス状成分の割合が増大して所望の低沸
点炭化水素油の回収率が低下することになるので、その
対策として、例えば、特開昭 52-144088号公報にも示さ
れる如くに、プラスチック材の熱分解にあたり、廃プラ
スチック材と触媒としての塩化アルミニウムとを混合し
て攪拌状態のもとで熱分解を行い、その際における分解
温度を比較的低く設定するようになすことも提案されて
いる。
較的高い場合、ガス状成分の割合が増大して所望の低沸
点炭化水素油の回収率が低下することになるので、その
対策として、例えば、特開昭 52-144088号公報にも示さ
れる如くに、プラスチック材の熱分解にあたり、廃プラ
スチック材と触媒としての塩化アルミニウムとを混合し
て攪拌状態のもとで熱分解を行い、その際における分解
温度を比較的低く設定するようになすことも提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くにして、廃
プラスチック材あるいは廃ゴム材から炭化水素油が生成
されるに際しては、廃プラスチック材あるいは廃ゴム材
が熱分解されて生成される熱分解ガスの気相接触分解に
用いられるゼオライト等の触媒は、例えば、炭化水素ガ
スを大量生成するものとなる事態を回避すべく、その温
度が廃プラスチック材あるいは廃ゴム材の熱分解が行わ
れる温度より低い所定の温度以下に維持される。それゆ
え、廃プラスチック材あるいは廃ゴム材の熱分解により
生成された熱分解ガスが、気相接触分解されるにあたっ
て触媒により冷却され、それにより熱分解ガス中に含ま
れた重質成分(ワックス成分)が触媒に付着して、触媒
の機能低下がきたされてしまうという問題が生じ、ま
た、熱分解ガスの気相接触分解によって得られる炭化水
素油には、気相接触分解に供される熱分解ガス中に含ま
れた重質成分が混入することになり、最終的に回収され
る炭化水素油の品質劣化及び回収率の低下等がまねかれ
ることになるという問題も生じる。
プラスチック材あるいは廃ゴム材から炭化水素油が生成
されるに際しては、廃プラスチック材あるいは廃ゴム材
が熱分解されて生成される熱分解ガスの気相接触分解に
用いられるゼオライト等の触媒は、例えば、炭化水素ガ
スを大量生成するものとなる事態を回避すべく、その温
度が廃プラスチック材あるいは廃ゴム材の熱分解が行わ
れる温度より低い所定の温度以下に維持される。それゆ
え、廃プラスチック材あるいは廃ゴム材の熱分解により
生成された熱分解ガスが、気相接触分解されるにあたっ
て触媒により冷却され、それにより熱分解ガス中に含ま
れた重質成分(ワックス成分)が触媒に付着して、触媒
の機能低下がきたされてしまうという問題が生じ、ま
た、熱分解ガスの気相接触分解によって得られる炭化水
素油には、気相接触分解に供される熱分解ガス中に含ま
れた重質成分が混入することになり、最終的に回収され
る炭化水素油の品質劣化及び回収率の低下等がまねかれ
ることになるという問題も生じる。
【0007】さらに、上述の如くに、廃プラスチック材
と触媒としての塩化アルミニウムとが混合されて攪拌状
態のもとで熱分解が行われ、その際における分解温度が
比較的低く設定される場合には、熱分解された溶融物の
粘度が比較的大とされて攪拌効率が良好とされず、しか
も、触媒が早期に蒸発してしまうという問題がある。
と触媒としての塩化アルミニウムとが混合されて攪拌状
態のもとで熱分解が行われ、その際における分解温度が
比較的低く設定される場合には、熱分解された溶融物の
粘度が比較的大とされて攪拌効率が良好とされず、しか
も、触媒が早期に蒸発してしまうという問題がある。
【0008】斯かる点に鑑み、本発明は、廃プラスチッ
ク材あるいは廃ゴム材を熱分解して得られる熱分解ガス
に基づいて炭化水素油を得るにあたり、熱分解ガスの気
相接触分解に用いられる触媒が機能低下を生じる問題、
あるいは、廃プラスチック材と触媒とが混合されて攪拌
状態がとられ、比較的低く設定された分解温度のもとで
熱分解される際に生じる、攪拌効率が良好とされず、し
かも、触媒が早期に蒸発してしまうという問題等がなく
なり、また、最終的に回収される炭化水素油が、重質成
分の含有率が低く、かつ、熱分解ガスがゼオライト等の
触媒の使用のもとに気相接触分解される場合に比して高
収率が得られるものとされることになる、廃プラスチッ
ク又はゴム材から炭化水素油を得る方法及びその実施に
使用される装置を提供することを目的とする。
ク材あるいは廃ゴム材を熱分解して得られる熱分解ガス
に基づいて炭化水素油を得るにあたり、熱分解ガスの気
相接触分解に用いられる触媒が機能低下を生じる問題、
あるいは、廃プラスチック材と触媒とが混合されて攪拌
状態がとられ、比較的低く設定された分解温度のもとで
熱分解される際に生じる、攪拌効率が良好とされず、し
かも、触媒が早期に蒸発してしまうという問題等がなく
なり、また、最終的に回収される炭化水素油が、重質成
分の含有率が低く、かつ、熱分解ガスがゼオライト等の
触媒の使用のもとに気相接触分解される場合に比して高
収率が得られるものとされることになる、廃プラスチッ
ク又はゴム材から炭化水素油を得る方法及びその実施に
使用される装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭化水
素油を得る方法は、廃物化されたプラスチック材もしく
はゴム材を熱分解して熱分解生成物を得、得られた熱分
解生成物を液化して液化生成物とした後、その液化生成
物に触媒を作用させて液相分解反応を生じさせ、液化生
成物の分解により生成される分解生成物から炭化水素油
を得るものとされる。
く、本発明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭化水
素油を得る方法は、廃物化されたプラスチック材もしく
はゴム材を熱分解して熱分解生成物を得、得られた熱分
解生成物を液化して液化生成物とした後、その液化生成
物に触媒を作用させて液相分解反応を生じさせ、液化生
成物の分解により生成される分解生成物から炭化水素油
を得るものとされる。
【0010】そして、本発明に係る廃プラスチック又は
ゴム材から炭化水素油を得る方法の好ましい例にあって
は、炭化水素油を得べく液化生成物に作用する触媒が酸
触媒とされる。
ゴム材から炭化水素油を得る方法の好ましい例にあって
は、炭化水素油を得べく液化生成物に作用する触媒が酸
触媒とされる。
【0011】また、本発明に係る炭化水素油生成装置
は、廃物化されたプラスチック材もしくはゴム材が所定
の温度のもとで熱分解され、熱分解生成物が得られる熱
分解部と、熱分解部において得られた熱分解生成物が液
化されて、液化生成物が得られる液化部と、液化部によ
り得られた液化生成物に触媒が作用せしめられて液相分
解反応が生じ、液化生成物についての分解生成物が得ら
れる液相分解部と、液相分解部において得られる分解生
成物から炭化水素油が生成される油回収部とを備えて構
成される。
は、廃物化されたプラスチック材もしくはゴム材が所定
の温度のもとで熱分解され、熱分解生成物が得られる熱
分解部と、熱分解部において得られた熱分解生成物が液
化されて、液化生成物が得られる液化部と、液化部によ
り得られた液化生成物に触媒が作用せしめられて液相分
解反応が生じ、液化生成物についての分解生成物が得ら
れる液相分解部と、液相分解部において得られる分解生
成物から炭化水素油が生成される油回収部とを備えて構
成される。
【0012】そして、本発明に係る炭化水素油生成装置
の好ましい例にあっては、液相分解部が、液化生成物に
作用する触媒として酸触媒が用いられるものとされる。
の好ましい例にあっては、液相分解部が、液化生成物に
作用する触媒として酸触媒が用いられるものとされる。
【0013】
【作用】上述の如くの本発明に係る廃プラスチック又は
ゴム材から炭化水素油を得る方法及び炭化水素油生成装
置にあっては、廃物化されたプラスチック材もしくはゴ
ム材が熱分解されて熱分解生成物が得られ、その得られ
た熱分解生成物が、触媒を用いた気相接触分解に供され
るのではなく、液化された後、例えば、酸触媒とされる
触媒が作用せしめられて液相分解反応を生じるものとさ
れ、それにより生成される分解生成物から炭化水素油が
得られるようにされる。それゆえ、廃物化されたプラス
チック材もしくはゴム材の熱分解により得られる熱分解
生成物である熱分解ガスの気相接触分解に用いられる触
媒に、熱分解ガス中に含まれた重質成分が付着し、触媒
の機能低下がきたされてしまうという問題、あるいは、
廃プラスチック材と触媒とが混合されて攪拌状態がとら
れ、比較的低く設定された分解温度のもとで熱分解され
る際に生じる、攪拌効率が良好とされず、しかも、触媒
が早期に蒸発してしまうという問題等が生じることが無
く、また、最終的に回収される炭化水素油が、重質成分
の含有率が低く、かつ、熱分解ガスがゼオライト等の触
媒の使用のもとに気相接触分解される場合に比して高収
率が得られ、品質及び回収率の向上が図られるものとさ
れる。
ゴム材から炭化水素油を得る方法及び炭化水素油生成装
置にあっては、廃物化されたプラスチック材もしくはゴ
ム材が熱分解されて熱分解生成物が得られ、その得られ
た熱分解生成物が、触媒を用いた気相接触分解に供され
るのではなく、液化された後、例えば、酸触媒とされる
触媒が作用せしめられて液相分解反応を生じるものとさ
れ、それにより生成される分解生成物から炭化水素油が
得られるようにされる。それゆえ、廃物化されたプラス
チック材もしくはゴム材の熱分解により得られる熱分解
生成物である熱分解ガスの気相接触分解に用いられる触
媒に、熱分解ガス中に含まれた重質成分が付着し、触媒
の機能低下がきたされてしまうという問題、あるいは、
廃プラスチック材と触媒とが混合されて攪拌状態がとら
れ、比較的低く設定された分解温度のもとで熱分解され
る際に生じる、攪拌効率が良好とされず、しかも、触媒
が早期に蒸発してしまうという問題等が生じることが無
く、また、最終的に回収される炭化水素油が、重質成分
の含有率が低く、かつ、熱分解ガスがゼオライト等の触
媒の使用のもとに気相接触分解される場合に比して高収
率が得られ、品質及び回収率の向上が図られるものとさ
れる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明に係る廃プラスチック又はゴ
ム材から炭化水素油を得る方法の一例が実施される、本
発明に係る炭化水素油生成装置の一例を概略的に示す。
ム材から炭化水素油を得る方法の一例が実施される、本
発明に係る炭化水素油生成装置の一例を概略的に示す。
【0015】図1に示される炭化水素油生成装置の一例
においては、例えば、粉砕された高密度ポリエチレン
(HDPE)等を含む廃プラスチック又はゴム材とされ
る再生素材11が貯蔵されたフィーダ付のホッパ12が
備えられており、それに関連して、再生素材11の熱分
解を行うための熱分解槽13が設けられている。熱分解
槽13は、ホッパ12からそのフィーダを通じて再生素
材11が供給される槽本体14と、槽本体14の外部に
配されて、槽本体14内に供給された再生素材11を熱
分解すべく加熱する加熱部15とを含んで構成されてい
る。加熱部15は、槽本体14に配されて槽本体14の
内部の温度を検出する、図示が省略された温度センサか
らの検出出力に基づいて、槽本体14内における熱分解
温度が450℃〜550℃の範囲内に維持されるように
温度調整制御が行われるものとされている。
においては、例えば、粉砕された高密度ポリエチレン
(HDPE)等を含む廃プラスチック又はゴム材とされ
る再生素材11が貯蔵されたフィーダ付のホッパ12が
備えられており、それに関連して、再生素材11の熱分
解を行うための熱分解槽13が設けられている。熱分解
槽13は、ホッパ12からそのフィーダを通じて再生素
材11が供給される槽本体14と、槽本体14の外部に
配されて、槽本体14内に供給された再生素材11を熱
分解すべく加熱する加熱部15とを含んで構成されてい
る。加熱部15は、槽本体14に配されて槽本体14の
内部の温度を検出する、図示が省略された温度センサか
らの検出出力に基づいて、槽本体14内における熱分解
温度が450℃〜550℃の範囲内に維持されるように
温度調整制御が行われるものとされている。
【0016】熱分解槽13における槽本体14の上方部
分は、槽本体14内に得られる熱分解生成物である熱分
解ガスを液化部16に導くための導管17の一端部に連
結され、導管17の他端部は、液化部16が設けられた
導管18に連結されている。導管18における液化部1
6の上方となる上端部分には、液化部16からその上方
側に流出する軽質成分ガスの温度を検知する温度センサ
19が配されている。
分は、槽本体14内に得られる熱分解生成物である熱分
解ガスを液化部16に導くための導管17の一端部に連
結され、導管17の他端部は、液化部16が設けられた
導管18に連結されている。導管18における液化部1
6の上方となる上端部分には、液化部16からその上方
側に流出する軽質成分ガスの温度を検知する温度センサ
19が配されている。
【0017】導管18の下端部分は、触媒反応槽20に
連結されている。触媒反応槽20には、回転攪拌器21
及び液量センサ22が備えられているとともに、触媒供
給部23が設けられており、触媒供給部23は、合成洗
剤用ビルダー等として使用される合成ゼオライト,硫酸
等とされる酸触媒24を、触媒反応槽20内に供給でき
るように貯蔵する。また、触媒反応槽20は、それに配
されて内部の温度を検出する、図示が省略された温度セ
ンサからの検出出力に基づいて温度調整制御がなされる
加熱部25により、その内部温度が200℃〜350℃
の範囲内に維持されるように加熱される。
連結されている。触媒反応槽20には、回転攪拌器21
及び液量センサ22が備えられているとともに、触媒供
給部23が設けられており、触媒供給部23は、合成洗
剤用ビルダー等として使用される合成ゼオライト,硫酸
等とされる酸触媒24を、触媒反応槽20内に供給でき
るように貯蔵する。また、触媒反応槽20は、それに配
されて内部の温度を検出する、図示が省略された温度セ
ンサからの検出出力に基づいて温度調整制御がなされる
加熱部25により、その内部温度が200℃〜350℃
の範囲内に維持されるように加熱される。
【0018】温度センサ19が配された導管18の上端
部分には、冷却器30が設けられた導管31の一端部が
連結されており、導管31の他端部は中和・油分離槽3
2内にまで伸びている。中和・油分離槽32には、中和
液として20%水酸化ナトリウム水溶液33が内蔵され
ており、中和・油分離槽32内にまで伸びた導管31の
他端部は、20%水酸化ナトリウム水溶液33内に達し
ている。そして、中和・油分離槽32の上方部分は、導
管34を介して外部に通じている。
部分には、冷却器30が設けられた導管31の一端部が
連結されており、導管31の他端部は中和・油分離槽3
2内にまで伸びている。中和・油分離槽32には、中和
液として20%水酸化ナトリウム水溶液33が内蔵され
ており、中和・油分離槽32内にまで伸びた導管31の
他端部は、20%水酸化ナトリウム水溶液33内に達し
ている。そして、中和・油分離槽32の上方部分は、導
管34を介して外部に通じている。
【0019】このように構成される本発明に係る炭化水
素油生成装置の一例を使用して、本発明に係る廃プラス
チック又はゴム材から炭化水素油を得る方法の一例を実
施するにあたっては、先ず、ホッパ12に貯蔵された再
生素材11を、ホッパ12に設けられたフィーダを通じ
て、熱分解槽13における槽本体14内に供給する。そ
して、熱分解槽13における加熱部15によって槽本体
14を加熱し、槽本体14内において再生素材11の熱
分解が行われる状態となす。このとき、加熱部15に対
する温度調整制御を行って、槽本体14内における熱分
解温度が450℃〜550℃の範囲内に維持される状態
となす。それにより、槽本体14の内部には、再生素材
11の熱分解による熱分解生成物である熱分解ガスが得
られる。
素油生成装置の一例を使用して、本発明に係る廃プラス
チック又はゴム材から炭化水素油を得る方法の一例を実
施するにあたっては、先ず、ホッパ12に貯蔵された再
生素材11を、ホッパ12に設けられたフィーダを通じ
て、熱分解槽13における槽本体14内に供給する。そ
して、熱分解槽13における加熱部15によって槽本体
14を加熱し、槽本体14内において再生素材11の熱
分解が行われる状態となす。このとき、加熱部15に対
する温度調整制御を行って、槽本体14内における熱分
解温度が450℃〜550℃の範囲内に維持される状態
となす。それにより、槽本体14の内部には、再生素材
11の熱分解による熱分解生成物である熱分解ガスが得
られる。
【0020】槽本体14の内部に得られた熱分解ガス
は、導管17及び導管18の一部を通じて液化部16に
導かれ、液化部16において熱分解ガス中の重質成分が
液化される。そして、液化部16により液化された重質
成分が、導管18を通じて触媒反応槽20内に液化生成
物35として導入される。
は、導管17及び導管18の一部を通じて液化部16に
導かれ、液化部16において熱分解ガス中の重質成分が
液化される。そして、液化部16により液化された重質
成分が、導管18を通じて触媒反応槽20内に液化生成
物35として導入される。
【0021】触媒反応槽20内において、液化生成物3
5の量が所定量に達すると、それが液量センサ22によ
り検出されて液量センサ22から検出出力信号が送出さ
れ、それに応じて触媒供給部23から触媒反応槽20内
に酸触媒24が適量をもって供給される。また、液量セ
ンサ22からの検出出力信号に応じて、回転攪拌器21
が作動せしめられるとともに、加熱部25により触媒反
応槽20内における温度が200℃〜350℃の範囲内
に維持される状態とされる。
5の量が所定量に達すると、それが液量センサ22によ
り検出されて液量センサ22から検出出力信号が送出さ
れ、それに応じて触媒供給部23から触媒反応槽20内
に酸触媒24が適量をもって供給される。また、液量セ
ンサ22からの検出出力信号に応じて、回転攪拌器21
が作動せしめられるとともに、加熱部25により触媒反
応槽20内における温度が200℃〜350℃の範囲内
に維持される状態とされる。
【0022】触媒反応槽20内における酸触媒24が添
加された液化生成物35は、回転攪拌器21により攪拌
が行われ、200℃〜350℃の範囲内の温度に加熱さ
れるもとで、酸触媒24の作用による液相分解反応を生
じ、それにより、触媒反応槽20内に分解生成物として
の触媒反応分解ガスが得られる。触媒反応槽20内に得
られた触媒反応分解ガスは、導管18を通じて液化部1
6に導かれ、液化部16において、触媒反応槽20から
の触媒反応分解ガス中に含まれる重質成分が液化され、
再度、導管18を通じて触媒反応槽20内に戻される。
加された液化生成物35は、回転攪拌器21により攪拌
が行われ、200℃〜350℃の範囲内の温度に加熱さ
れるもとで、酸触媒24の作用による液相分解反応を生
じ、それにより、触媒反応槽20内に分解生成物として
の触媒反応分解ガスが得られる。触媒反応槽20内に得
られた触媒反応分解ガスは、導管18を通じて液化部1
6に導かれ、液化部16において、触媒反応槽20から
の触媒反応分解ガス中に含まれる重質成分が液化され、
再度、導管18を通じて触媒反応槽20内に戻される。
【0023】斯かるもとで、触媒反応槽20内に得られ
た触媒反応分解ガス中に含まれる軽質成分ガスが、導管
18を通じて液化部16を通過し、その上方となる導管
18の上端部分に流出する。その際、温度センサ19か
らの検出出力に基づいて液化部16における温度調整制
御が行われ、液化部16から導管18の上端部分に流出
する軽質成分ガスの温度が200℃〜250℃の範囲内
に維持される。そして、液化部16から導管18の上端
部分に流出した軽質成分ガスが、導管18の上端部分か
ら導管31を通じて冷却器30に導かれ、冷却器30に
より冷却されて低沸点炭化水素油とされ、その低沸点炭
化水素油が、冷却器30の下流側における導管31を通
じて、中和・油分離槽32に内蔵された中和液である2
0%水酸化ナトリウム水溶液33中に供給される。
た触媒反応分解ガス中に含まれる軽質成分ガスが、導管
18を通じて液化部16を通過し、その上方となる導管
18の上端部分に流出する。その際、温度センサ19か
らの検出出力に基づいて液化部16における温度調整制
御が行われ、液化部16から導管18の上端部分に流出
する軽質成分ガスの温度が200℃〜250℃の範囲内
に維持される。そして、液化部16から導管18の上端
部分に流出した軽質成分ガスが、導管18の上端部分か
ら導管31を通じて冷却器30に導かれ、冷却器30に
より冷却されて低沸点炭化水素油とされ、その低沸点炭
化水素油が、冷却器30の下流側における導管31を通
じて、中和・油分離槽32に内蔵された中和液である2
0%水酸化ナトリウム水溶液33中に供給される。
【0024】このようにして、中和・油分離槽32内に
は、槽本体14の内部からの熱分解ガス中に含まれる軽
質成分ガス及び触媒反応槽20内に得られた触媒反応分
解ガス中に含まれる軽質成分ガスが冷却器30により冷
却されて生成された低沸点炭化水素油が得られ、これら
の低沸点炭化水素油に混入する塩酸は中和液である20
%水酸化ナトリウム水溶液33によって中和される。そ
して、中和・油分離槽32内に、その底部側から上方に
向けて順次重なる、20%水酸化ナトリウム水溶液33
の層,低沸点炭化水素油36の層、及び、ガス成分37
の層が形成される。即ち、中和・油分離槽32内に、再
生素材11の熱分解により生成された熱分解ガスから得
られる低沸点炭化水素油が回収されるのである。なお、
中和・油分離槽32内に得られるガス成分37は、導管
34を通じて回収され、例えば、加熱部15及び25等
において利用される。
は、槽本体14の内部からの熱分解ガス中に含まれる軽
質成分ガス及び触媒反応槽20内に得られた触媒反応分
解ガス中に含まれる軽質成分ガスが冷却器30により冷
却されて生成された低沸点炭化水素油が得られ、これら
の低沸点炭化水素油に混入する塩酸は中和液である20
%水酸化ナトリウム水溶液33によって中和される。そ
して、中和・油分離槽32内に、その底部側から上方に
向けて順次重なる、20%水酸化ナトリウム水溶液33
の層,低沸点炭化水素油36の層、及び、ガス成分37
の層が形成される。即ち、中和・油分離槽32内に、再
生素材11の熱分解により生成された熱分解ガスから得
られる低沸点炭化水素油が回収されるのである。なお、
中和・油分離槽32内に得られるガス成分37は、導管
34を通じて回収され、例えば、加熱部15及び25等
において利用される。
【0025】上述の如くにして、再生素材11の熱分解
により得られた熱分解ガスから低沸点炭化水素油が回収
されるにあたっては、再生素材11の熱分解により得ら
れた熱分解ガスが、触媒を用いた気相接触分解に供され
るものとはされず、液化部16において液化され、それ
により得られる液化生成物35が触媒反応槽20におい
て、例えば、合成ゼオライトが酸触媒として用いられる
もとで、液相分解反応を生じて触媒反応分解ガスを発生
するものとされ、その触媒反応分解ガスが冷却されて低
沸点炭化水素油が得られるものとされるので、廃プラス
チック材の熱分解により得られる熱分解ガスの気相接触
分解に用いられる触媒に、熱分解ガス中に含まれた重質
成分が付着し、触媒の機能低下がきたされてしまうとい
う問題、あるいは、廃プラスチック材と触媒とが混合さ
れて攪拌状態がとられ、比較的低く設定された分解温度
のもとで熱分解される際に生じる、攪拌効率が良好とさ
れず、しかも、触媒が早期に蒸発してしまうという問題
等がなくなり、また、中和・油分離槽32において回収
される低沸点炭化水素油が、重質成分の含有率が低く、
かつ、熱分解ガスがゼオライト等の触媒の使用のもとに
気相接触分解される場合に比して高収率が得られるもの
とされることになる。
により得られた熱分解ガスから低沸点炭化水素油が回収
されるにあたっては、再生素材11の熱分解により得ら
れた熱分解ガスが、触媒を用いた気相接触分解に供され
るものとはされず、液化部16において液化され、それ
により得られる液化生成物35が触媒反応槽20におい
て、例えば、合成ゼオライトが酸触媒として用いられる
もとで、液相分解反応を生じて触媒反応分解ガスを発生
するものとされ、その触媒反応分解ガスが冷却されて低
沸点炭化水素油が得られるものとされるので、廃プラス
チック材の熱分解により得られる熱分解ガスの気相接触
分解に用いられる触媒に、熱分解ガス中に含まれた重質
成分が付着し、触媒の機能低下がきたされてしまうとい
う問題、あるいは、廃プラスチック材と触媒とが混合さ
れて攪拌状態がとられ、比較的低く設定された分解温度
のもとで熱分解される際に生じる、攪拌効率が良好とさ
れず、しかも、触媒が早期に蒸発してしまうという問題
等がなくなり、また、中和・油分離槽32において回収
される低沸点炭化水素油が、重質成分の含有率が低く、
かつ、熱分解ガスがゼオライト等の触媒の使用のもとに
気相接触分解される場合に比して高収率が得られるもの
とされることになる。
【0026】次に、本願の発明者により行われた、本発
明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油を得
る方法の一例に従って廃物化されたプラスチック材から
炭化水素油が生成される場合における炭化水素油の回収
率と、本発明に係る方法とは異なる方法に従って廃物化
されたプラスチック材から炭化水素油が生成される場合
における炭化水素油の回収率とを、比較するための実験
について述べる。
明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油を得
る方法の一例に従って廃物化されたプラスチック材から
炭化水素油が生成される場合における炭化水素油の回収
率と、本発明に係る方法とは異なる方法に従って廃物化
されたプラスチック材から炭化水素油が生成される場合
における炭化水素油の回収率とを、比較するための実験
について述べる。
【0027】斯かる実験は、図2に示される実験装置が
用いられて行われた。図2に示される実験装置にあって
は、環状炉40が備えられ、環状炉40の内部には、ス
テンレス製とされた有底熱分解管41が、断熱材42上
に載置され、環状ヒータ40Aによって包囲されて配さ
れている。そして、有底熱分解管41の上端開口部41
Aは栓部材43によって閉塞されるものとなされてお
り、また、有底熱分解管41の上方部分は透孔部41B
が形成されていて、透孔部41Bには導管45の一端部
が連結されている。
用いられて行われた。図2に示される実験装置にあって
は、環状炉40が備えられ、環状炉40の内部には、ス
テンレス製とされた有底熱分解管41が、断熱材42上
に載置され、環状ヒータ40Aによって包囲されて配さ
れている。そして、有底熱分解管41の上端開口部41
Aは栓部材43によって閉塞されるものとなされてお
り、また、有底熱分解管41の上方部分は透孔部41B
が形成されていて、透孔部41Bには導管45の一端部
が連結されている。
【0028】導管45の他端部側は、突出開口部46
A,46B及び46Cを有したフラスコ46における突
出開口部46Aの内部に、突出開口部46Aに配された
栓部材47を貫通して挿入されている。フラスコ46
は、磁気攪拌装置48上に載置された油槽49内に置か
れており、油槽49内にはヒータ50も配されている。
フラスコ46の内部には、磁気攪拌装置48によって遠
隔駆動される攪拌子51が配されている。また、フラス
コ46に設けられた突出開口部46Bは、栓部材52に
よって閉塞されるものとなされており、さらに、フラス
コ46に設けられた突出開口部46Cには、冷却器53
が有する導管53Aの一端部が連結されている。冷却器
53が有する導管53Aの他端部は、中和・油分離瓶5
4の内部に、中和・油分離瓶54の開口部に配された栓
部材55を貫通して配されている。そして、中和・油分
離瓶54には、中和液である20%水酸化ナトリウム水
溶液56が内蔵されており、中和・油分離瓶54の内部
に配された冷却器53が有する導管53Aの他端部は、
20%水酸化ナトリウム水溶液56にまで達するものと
されている。また、中和・油分離瓶54の内部は、栓部
材55を貫通した導管57を介して外部に通じている。
A,46B及び46Cを有したフラスコ46における突
出開口部46Aの内部に、突出開口部46Aに配された
栓部材47を貫通して挿入されている。フラスコ46
は、磁気攪拌装置48上に載置された油槽49内に置か
れており、油槽49内にはヒータ50も配されている。
フラスコ46の内部には、磁気攪拌装置48によって遠
隔駆動される攪拌子51が配されている。また、フラス
コ46に設けられた突出開口部46Bは、栓部材52に
よって閉塞されるものとなされており、さらに、フラス
コ46に設けられた突出開口部46Cには、冷却器53
が有する導管53Aの一端部が連結されている。冷却器
53が有する導管53Aの他端部は、中和・油分離瓶5
4の内部に、中和・油分離瓶54の開口部に配された栓
部材55を貫通して配されている。そして、中和・油分
離瓶54には、中和液である20%水酸化ナトリウム水
溶液56が内蔵されており、中和・油分離瓶54の内部
に配された冷却器53が有する導管53Aの他端部は、
20%水酸化ナトリウム水溶液56にまで達するものと
されている。また、中和・油分離瓶54の内部は、栓部
材55を貫通した導管57を介して外部に通じている。
【0029】斯かる実験装置が用いられての実験におい
ては、本発明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭化
水素油を得る方法の一例に従って廃物化されたプラスチ
ック材から炭化水素油を生成すべく、有底熱分解管41
の内部に、その上端開口部41Aから、5gの廃物化さ
れたプラスチック材である高密度ポリエチレン60が入
れられた後、有底熱分解管41の上端開口部41Aが栓
部材43によって閉塞され、また、フラスコ46内に
は、その突出開口部46Bから、1gの合成洗剤用ビル
ダー等として使用される合成ゼオライトが触媒61とし
て注入された後、フラスコ46の突出開口部46Bが栓
部材52によって閉塞された。そして、油槽49内に配
されたヒータ50が、フラスコ46の内部を略200℃
に維持すべく加熱状態をとるものとされ、また、磁気攪
拌装置48が、フラスコ46の内部における攪拌子51
を遠隔駆動する状態とされたもとで、環状炉40におけ
る環状ヒータ40Aが加熱状態とされて、環状炉40の
炉内温度が450℃に維持されるように設定された。
ては、本発明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭化
水素油を得る方法の一例に従って廃物化されたプラスチ
ック材から炭化水素油を生成すべく、有底熱分解管41
の内部に、その上端開口部41Aから、5gの廃物化さ
れたプラスチック材である高密度ポリエチレン60が入
れられた後、有底熱分解管41の上端開口部41Aが栓
部材43によって閉塞され、また、フラスコ46内に
は、その突出開口部46Bから、1gの合成洗剤用ビル
ダー等として使用される合成ゼオライトが触媒61とし
て注入された後、フラスコ46の突出開口部46Bが栓
部材52によって閉塞された。そして、油槽49内に配
されたヒータ50が、フラスコ46の内部を略200℃
に維持すべく加熱状態をとるものとされ、また、磁気攪
拌装置48が、フラスコ46の内部における攪拌子51
を遠隔駆動する状態とされたもとで、環状炉40におけ
る環状ヒータ40Aが加熱状態とされて、環状炉40の
炉内温度が450℃に維持されるように設定された。
【0030】その結果、有底熱分解管41の内部におい
て、5gの高密度ポリエチレン60が熱分解されて熱分
解ガスが得られ、その熱分解ガスが、有底熱分解管41
の内部から導管45を通じてフラスコ46の内部に送ら
れるにあたり、導管45及びフラスコ46において冷却
されて液化され、液化生成物62とされて、フラスコ4
6内に滞留するものとされた。このフラスコ46内にお
ける液化生成物62は、攪拌子51による攪拌のもと
に、1gの合成洗剤用ビルダー等として使用される合成
ゼオライトとされた触媒61と混合せしめられて、触媒
61の作用による液相分解反応を生じるものとされた。
そして、フラスコ46内には、液化生成物62の液相分
解反応により生成された分解生成ガスが得られ、その分
解生成ガスが冷却器53が有する導管53Aを通じるも
のとされた。それにより、フラスコ46内からの分解生
成ガスが冷却器53により冷却されて低沸点炭化水素油
とされ、その低沸点炭化水素油が、冷却器53が有する
導管53Aを通じて、中和・油分離瓶54内に集められ
た。それにより、中和・油分離瓶54の内部に、その底
部側から上方に向けて順次重なる、20%水酸化ナトリ
ウム水溶液56の層,低沸点炭化水素油63の層、及
び、未反応分解ガス成分64の層が形成された。
て、5gの高密度ポリエチレン60が熱分解されて熱分
解ガスが得られ、その熱分解ガスが、有底熱分解管41
の内部から導管45を通じてフラスコ46の内部に送ら
れるにあたり、導管45及びフラスコ46において冷却
されて液化され、液化生成物62とされて、フラスコ4
6内に滞留するものとされた。このフラスコ46内にお
ける液化生成物62は、攪拌子51による攪拌のもと
に、1gの合成洗剤用ビルダー等として使用される合成
ゼオライトとされた触媒61と混合せしめられて、触媒
61の作用による液相分解反応を生じるものとされた。
そして、フラスコ46内には、液化生成物62の液相分
解反応により生成された分解生成ガスが得られ、その分
解生成ガスが冷却器53が有する導管53Aを通じるも
のとされた。それにより、フラスコ46内からの分解生
成ガスが冷却器53により冷却されて低沸点炭化水素油
とされ、その低沸点炭化水素油が、冷却器53が有する
導管53Aを通じて、中和・油分離瓶54内に集められ
た。それにより、中和・油分離瓶54の内部に、その底
部側から上方に向けて順次重なる、20%水酸化ナトリ
ウム水溶液56の層,低沸点炭化水素油63の層、及
び、未反応分解ガス成分64の層が形成された。
【0031】このようにして中和・油分離瓶54の内部
に得られた未反応分解ガス成分64を導管57を通じて
回収し、また、中和・油分離瓶54の内部に回収された
低沸点炭化水素油63を取り出したが、その際、重質成
分(ワックス成分)の生成は認められなかった。そし
て、回収された未反応分解ガス成分64及び取り出され
た低沸点炭化水素油63の重量比を求めたところ、低沸
点炭化水素油:未反応分解ガス成分=57:43(第1
の実験結果)であった。
に得られた未反応分解ガス成分64を導管57を通じて
回収し、また、中和・油分離瓶54の内部に回収された
低沸点炭化水素油63を取り出したが、その際、重質成
分(ワックス成分)の生成は認められなかった。そし
て、回収された未反応分解ガス成分64及び取り出され
た低沸点炭化水素油63の重量比を求めたところ、低沸
点炭化水素油:未反応分解ガス成分=57:43(第1
の実験結果)であった。
【0032】斯かる実験結果との比較をすべく、廃プラ
スチック材を熱分解し、それによって生成された熱分解
ガスを、さらに適切な固体酸触媒を用いたもとで気相接
触分解し、それによって生成された接触分解ガスを冷却
・中和して、低沸点炭化水素油を得るという、本発明に
係る方法とは異なる方法に従い、5gの高密度ポリエチ
レンを1gずつ5回熱分解して低沸点炭化水素油を得る
実験を、気相接触分解にあたっての固体酸触媒を3gの
ゼオライトとし、また、温度を250℃としたもとで行
った。その結果、最終的に、未反応分解ガス,低沸点炭
化水素油、及び、重質成分(ワックス成分)が得られ、
それらの重量比は、低沸点炭化水素油:重質成分:未反
応分解ガス=42:1:57(第2の実験結果)であっ
た。
スチック材を熱分解し、それによって生成された熱分解
ガスを、さらに適切な固体酸触媒を用いたもとで気相接
触分解し、それによって生成された接触分解ガスを冷却
・中和して、低沸点炭化水素油を得るという、本発明に
係る方法とは異なる方法に従い、5gの高密度ポリエチ
レンを1gずつ5回熱分解して低沸点炭化水素油を得る
実験を、気相接触分解にあたっての固体酸触媒を3gの
ゼオライトとし、また、温度を250℃としたもとで行
った。その結果、最終的に、未反応分解ガス,低沸点炭
化水素油、及び、重質成分(ワックス成分)が得られ、
それらの重量比は、低沸点炭化水素油:重質成分:未反
応分解ガス=42:1:57(第2の実験結果)であっ
た。
【0033】このような第1の実験結果及び第2の実験
結果からして、本発明に係る廃プラスチック又はゴム材
から炭化水素油を得る方法の一例に従って廃物化された
プラスチック材から炭化水素油が生成される場合におけ
る炭化水素油の回収率が、本発明に係る方法とは異なる
方法に従って廃物化されたプラスチック材から炭化水素
油が生成される場合における炭化水素油の回収率に比し
て、著しく向上されることが確認された。
結果からして、本発明に係る廃プラスチック又はゴム材
から炭化水素油を得る方法の一例に従って廃物化された
プラスチック材から炭化水素油が生成される場合におけ
る炭化水素油の回収率が、本発明に係る方法とは異なる
方法に従って廃物化されたプラスチック材から炭化水素
油が生成される場合における炭化水素油の回収率に比し
て、著しく向上されることが確認された。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油を得る方
法、及び、本発明に係る炭化水素油生成装置にあって
は、廃物化されたプラスチック材もしくはゴム材が熱分
解されて熱分解生成物が得られ、その得られた熱分解生
成物が、触媒を用いた気相接触分解に供されるのではな
く、液化された後、例えば、酸触媒とされる触媒が作用
せしめられて液相分解反応を生じるものとされ、それに
より生成される分解生成物から炭化水素油が得られるよ
うにされることにより、廃物化されたプラスチック材も
しくはゴム材の熱分解により得られる熱分解生成物であ
る熱分解ガスの気相接触分解に用いられる触媒に、熱分
解ガス中に含まれた重質成分が付着し、触媒の機能低下
がきたされてしまうという問題、あるいは、廃プラスチ
ック材と触媒とが混合されて攪拌状態がとられ、比較的
低く設定された分解温度のもとで熱分解される際に生じ
る、攪拌効率が良好とされず、しかも、触媒が早期に蒸
発してしまうという問題等が生じることが無く、また、
最終的に回収される炭化水素油が、重質成分の含有率が
低く、かつ、熱分解ガスがゼオライト等の触媒の使用の
もとに気相接触分解される場合に比して高収率が得られ
て、品質及び回収率の向上が図られるものとされること
になる。
係る廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油を得る方
法、及び、本発明に係る炭化水素油生成装置にあって
は、廃物化されたプラスチック材もしくはゴム材が熱分
解されて熱分解生成物が得られ、その得られた熱分解生
成物が、触媒を用いた気相接触分解に供されるのではな
く、液化された後、例えば、酸触媒とされる触媒が作用
せしめられて液相分解反応を生じるものとされ、それに
より生成される分解生成物から炭化水素油が得られるよ
うにされることにより、廃物化されたプラスチック材も
しくはゴム材の熱分解により得られる熱分解生成物であ
る熱分解ガスの気相接触分解に用いられる触媒に、熱分
解ガス中に含まれた重質成分が付着し、触媒の機能低下
がきたされてしまうという問題、あるいは、廃プラスチ
ック材と触媒とが混合されて攪拌状態がとられ、比較的
低く設定された分解温度のもとで熱分解される際に生じ
る、攪拌効率が良好とされず、しかも、触媒が早期に蒸
発してしまうという問題等が生じることが無く、また、
最終的に回収される炭化水素油が、重質成分の含有率が
低く、かつ、熱分解ガスがゼオライト等の触媒の使用の
もとに気相接触分解される場合に比して高収率が得られ
て、品質及び回収率の向上が図られるものとされること
になる。
【図1】本発明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭
化水素油を得る方法の一例の実施に使用される、本発明
に係る炭化水素油生成装置の一例を示す概略構成図であ
る。
化水素油を得る方法の一例の実施に使用される、本発明
に係る炭化水素油生成装置の一例を示す概略構成図であ
る。
【図2】本発明に係る廃プラスチック又はゴム材から炭
化水素油を得る方法と他の廃プラスチック材から炭化水
素油を得る方法との比較に用いられた実験装置を示す構
成図である。
化水素油を得る方法と他の廃プラスチック材から炭化水
素油を得る方法との比較に用いられた実験装置を示す構
成図である。
11 再生素材 12 ホッパ 13 熱分解槽 14 槽本体 15,25 加熱部 16 液化部 17,18,31,34 導管 20 触媒反応槽 23 触媒供給部 24 酸触媒 30 冷却器 32 中和・油分離槽 33 20%水酸化ナトリウム水溶液 35 液化生成物 36 低沸点炭化水素油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 立人 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】廃物化されたプラスチック材もしくはゴム
材を熱分解して熱分解生成物を得、該熱分解生成物を液
化して液化生成物とした後、該液化生成物に触媒を作用
させて液相分解反応を生じさせ、上記液化生成物の分解
により生成される分解生成物から炭化水素油を得ること
を特徴とする廃プラスチック又はゴム材から炭化水素油
を得る方法。 - 【請求項2】液化生成物に作用する触媒が、酸触媒とさ
れることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチック又
はゴム材から炭化水素油を得る方法。 - 【請求項3】廃物化されたプラスチック材もしくはゴム
材を熱分解する処理を、450℃〜550℃の範囲内の
温度のもとで行い、また、液化生成物に触媒を作用させ
て液相分解反応を生じさせる処理を、200℃〜350
℃の範囲内の温度のもとで行うことを、特徴とする請求
項1又は2記載の廃プラスチック又はゴム材から炭化水
素油を得る方法。 - 【請求項4】廃物化されたプラスチック材もしくはゴム
材が所定の温度のもとで熱分解され、熱分解生成物が得
られる熱分解部と、 該熱分解部において得られた熱分解生成物が液化され
て、液化生成物が得られる液化部と、 該液化部により得られた液化生成物に触媒が作用せしめ
られて液相分解反応が生じ、上記液化生成物についての
分解生成物が得られる液相分解部と、 該液相分解部において得られる分解生成物から炭化水素
油が生成される油回収部と、を備えて構成される炭化水
素油生成装置。 - 【請求項5】液相分解部が、液化生成物に作用する触媒
として酸触媒が用いられるものとされることを特徴とす
る請求項4記載の炭化水素油生成装置。
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