JP3297322B2 - 廃プラスチックからの油回収システム - Google Patents

廃プラスチックからの油回収システム

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JP3297322B2 JP27146996A JP27146996A JP3297322B2 JP 3297322 B2 JP3297322 B2 JP 3297322B2 JP 27146996 A JP27146996 A JP 27146996A JP 27146996 A JP27146996 A JP 27146996A JP 3297322 B2 JP3297322 B2 JP 3297322B2
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃プラスチックを
熱分解により油回収するシステムに係り、特に都市ごみ
で分別収集された廃プラスチック、又は産業廃棄物とし
て回収された廃プラスチックを油に変換して燃料として
再利用するシステムに係り、特に塩化ビニルその他の含
塩素プラスチックを含む廃プラスチックを、熱分解装置
(熱分解炉)前段で高温の砂及び/又は添加剤と混合
し、温度250〜350℃に加熱することにより、実質
的に塩素が除去された廃プラスチックと砂の混合物から
成る処理物を製造する脱塩手段備えた廃プラスチック
からの油回収システムに関する。
【0002】
【従来の技術】前記の廃プラスチックから油を得るに
は、従来400℃前後の温度で炭素骨格を切断して低分
子化・液状化させている。この方法では、約500〜
1,000kcal/kg(プラスチック)のエネルギ
ーを必要としており、このエネルギーをプラスチックに
与える方法として、溶融したプラスチックをポンプで循
環させ、その途中に設けた加熱炉でエネルギーを与える
方法がある。
【0003】この方法では、熱硬化性樹脂や固型の異物
により、ポンプ循環ラインのトラブルを回避するため
に、それらを前処理工程で完全に取り除く必要があり、
そのコストは大きく、経済性に問題が生じていた。更
に、熱のみで分解して得られた油は、不安定であり、加
熱炉の管内壁面でコーキングするトラブルを発生させる
のみならず、更に、これらの液状油は常温では固化する
ので、ポンプ循環ラインはスチームジャケット等の保温
が必要で、スタートアップ及びシャットダウン時にはA
重油等でプロセスラインを置換する必要があり、運転維
持費の増大につながっている。
【0004】本出願人はかかる課題を解決するために、
特願平7−194226号において、熱硬化性樹脂や固
体状の異物が混入してもトラブル要因とならない方法を
提案している。(非公知、以下先願技術という)かかる
出願は、廃プラスチックを熱分解により油回収する総合
的なシステムとして開発されたもので、その特徴とする
処は、廃プラスチックを高温の砂と混合し、温度250
〜350℃に加熱することにより、実質的に塩素が除去
された廃プラスチックと砂の混合物から成る処理物を製
造する第1工程(脱塩素工程)、前記第1工程の処理物
に、高温の砂及び/又は添加剤等を添加し、温度略35
0〜500℃、好ましくは略400〜480℃に加熱す
ることにより、ガス状の高沸点油、低沸点油及び低分子
ガスから成る熱分解生成物と固体状の熱分解残渣・砂混
合物を製造する第2工程(熱分解工程)、前記第2工程
の熱分解生成物を液体の高沸点油と気体の低沸点油と低
分子ガスに分離し、高沸点油を第2工程に還流する第1
の気液分離工程、液体の低沸点油と気体の低分子ガスに
分離する第2の気液分離工程、第2工程の固体状の熱分
解残渣・砂混合物、第2気液分離工程の低分子ガスを空
気で流動する砂を媒体とする流動床で燃焼し、高温の砂
を製造し、その一部を前記第1若しくは第2工程に再循
環使用する第3工程(残渣焼却工程)、からなる油回収
方法に有る。
【0005】そして更に本出願人は、脱塩素工程の好適
な技術として特願平8−65371号(先願技術、非公
知)に、廃プラスチックを押し出し流れとする構造の具
体的にはロータリーキルンによる脱塩素工程を提案して
いる。その構成を図3(A)に基づいて簡単に説明する
に、1は脱塩素を行なうロータリーキルン(脱塩素工
程)で、スクリューコンベア6により供給された廃プラ
スチックPとキルン入口側に直接投入された400〜9
50℃に高温加熱した循環砂Sをキルン内で押し出し混
合させながら、前記廃プラスチックPを温度250〜3
50℃に加熱する。この結果、廃プラスチックP中の塩
素は約95%以上を分離してキルン1上部に設けたHC
lリッチガス抜出しライン8よりHCl主成分のHCl
リッチガスが取り出され、不図示の吸収槽により水又は
アルカリ吸収液でHClを回収するとともに、循環砂S
と脱塩素された廃プラスチックPとの混合物(第1工程
処理物)はスクリューコンベア等からなる抜出しライン
9を介して熱分解工程に供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】かかる先願技術によれ
ば、高温の砂で直接加熱する為伝熱面積は砂の表面積と
大きく、容易に廃プラスチックPを加熱することができ
るが、一方ではキルン入口側に高温の砂が直接投入され
るために、図3(B)に示すように、キルン入口側での
廃プラスチックPの加熱温度が350℃を越えてしまい
且つ350℃以下に低下するまでに相当の時間がかかる
為に、この結果廃プラスチックPの過剰分解が生じ、H
Cガスの増大のみならず、低沸点油の多くが蒸発し、後
工程の熱分解工程で有効に低沸点油を回収できず、これ
により低沸点で高品質の油を効率よく得ることが困難に
なるという問題が生じる。
【0007】又前記脱塩工程で分離されたHClリッチ
ガスには、テレフタル酸(PET)、PVC可塑材(ポ
リ塩化ビニル)等の昇華性物質、HCガス等が含まれて
おり、これらが配管を介してHCl吸収塔に導かれる際
に、配管途中で前記HClリッチガスが冷却されると、
前記昇華性物質やHCガス等が固体析出し、配管やHC
l吸収塔内での各種コーキングトラブルが生じやすい。
【0008】本発明は、かかる課題に鑑み、脱塩素手段
に改良を加えることにより、低沸点で高品質の油を効率
よく得る事の出来る油回収システムを提供するものであ
る。また、本発明の他の目的は、脱塩素後のHClリッ
チガスよりHClを回収する過程での固体析出等のトラ
ブルを抑制し、塩素回収工程における円滑な回収性と耐
久性を向上し得る油回収システムを提供することにあ
る。尚、本発明でいう廃プラスチックとは、都市ごみか
ら分別されたプラスチックを多く含むごみで、熱可塑性
樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンな
ど)を主成分とし、一部ポリ塩化ビニル、PET類、熱
硬化性樹脂や紙、ちゅう芥類の夾雑物が混入していても
良い。また、産業廃棄物の中でも、プラスチックダイキ
ャスト製品の残渣プラスチック等のプラスチックを多く
含むものも含まれる。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
塩化ビニルその他の含塩素プラスチックを含む廃プラス
チックを熱分解により油回収するシステムにおいて、
度略350〜500℃に加熱することにより、ガス状の
高沸点油、低沸点油 及び低分子ガスから成る熱分解生成
物と固体状の熱分解残渣に分解する熱分解炉とは別個に
その前段の装置に、廃プラスチックを高温の砂と混合
し、温度250〜350℃に加熱することにより、実質
的に塩素が除去された廃プラスチックと砂の混合物から
成る処理物を製造する脱塩素装置付加し、 前記脱塩素
装置が、前記廃プラスチックと高温の砂とを急速混合し
て加熱温度を均一化するための機械的撹拌手段と、その
後段に設けられ主脱塩素反応を行うためのロータリーキ
ルンからなる主脱塩素手段との組合せであり、高温の砂
と廃プラスチックが前記機械的撹拌手段に投入されるこ
とを特徴とする。又、請求項2記載の発明は、前記急速
混合を行う機械的撹拌手段が、スクリューコンベア若し
くはダブルヘリカルリボン構造の縦型撹拌槽であること
を特徴とする。さらに、請求項3記載の発明のように、
前記高温砂を400〜750℃に高温過熱した循環砂と
することが好ましい。 又前記高温の砂とともに添加剤を
加えてもよく、該添加剤には、合成ゼオライト、天然ゼ
オライト若しくは天然モルデナイト等のワックス分解促
進用の触媒等を用いることができる。
【0010】かかる発明によれば、キルン入口側に高温
の砂が直接投入される事なく、高温の砂と廃プラスチッ
クPがその前段階で機械的撹拌手段により急速混合した
状態でキルンに投入されるために、図1(B)に示すよ
うに、キルン内での廃プラスチックPの加熱温度が35
0℃以下にフラットに均一化することが出来、この結果
廃プラスチックPの過剰分解が生じることなく、低沸点
油成分の蒸発を極力阻止することが可能であり、後
熱分解装置で有効に低沸点油を回収することができ、こ
れにより低沸点で高品質の油を効率よく得ることが容易
になる。
【0011】さらにまた、本発明は前記脱塩工程により
分離したHCガス、昇華性物質を含むHClリッチガス
を燃焼工程で可燃性物質を燃焼した後、HCl吸収工程
に導くことが好ましい。 これにより、前記脱塩装置で分
離されたHClリッチガスに含有されるテレフタル酸
(PET)、PVC可塑材(ポリ塩化ビニル)等の昇華
性物質やHCガス等の可燃性物質が燃焼され、その後H
Cl吸収塔に導かれる前記HClリッチガスが冷却され
た場合でも前記昇華性物質が固体析出することなく、配
管やHCl吸収塔内での各種コーキングトラブルが生じ
る恐れがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図1〜図2を参照して本発明
の実施形態を詳細に説明する。但し、この実施形態に記
載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的
配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の
範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にす
ぎない。図1は本発明の実施形態に係る脱塩素装置、図
2は該脱塩素装置を組込んだ廃プラスチックの油回収シ
ステムを示す。
【0013】図1において、1は脱塩素を行なうロータ
リーキルン(脱塩素装置)で、入口側にスクリューコン
ベア6が連設され、該スクリューコンベア6の入口側に
廃プラスチックと高温砂を投入する投入部6a、6b
が、夫々設けられている。ロータリーキルン1の出口側
には、下部に循環砂Sと脱塩素された廃プラスチックP
との混合物(脱塩素処理物)を熱分解装置に導くための
スクリューコンベア9が、又上部には酸素源(空気又は
酸素富化空気)と燃料を供給してHClリッチガスの燃
焼を行う燃焼塔80が連設され、該燃焼塔80出口側に
配管82を介してHCl吸収塔81が連設されている。
【0014】かかる構成によれば、100〜200mm
程度に粗粉砕された廃プラスチックPと、400〜75
0℃好ましくは500〜600℃に高温加熱した循環砂
Sをスクリューコンベア6入口側の投入部6a、6bに
投入されると、該スクリューコンベア6で強制的に急速
均一混合することにより、両者間の熱移動が行われ、ス
クリューコンベア6の出口側、言換えればロータリキル
ン1の入口側では、前記廃プラスチックPと循環砂Sの
温度を250〜350℃程度にすることが出来る。そし
て、図1(B)に示すようにこの温度を維持してロータ
リキルン1内で廃プラスチックPと循環砂Sを撹拌す
る。この結果キルン1内での廃プラスチックPの加熱温
度が350℃以下にフラットに均一化状態で撹拌するこ
とが出来、この結果廃プラスチックPの過剰分解が生じ
ることなく、低沸点油成分の蒸発を極力阻止することが
可能である。
【0015】前記キルン内の撹拌により、廃プラスチッ
クP中の塩素は約95%以上を分離してキルン1出口側
上部に設けた燃焼塔80にHClリッチガスが抜出さ
れ、該燃焼塔80内で燃料と空気を供給して、HClリ
ッチガスに含有されるテレフタル酸(PET由来)、P
VC可塑材(ポリ塩化ビニル由来)等の昇華性物質、や
HCガス等の可燃性物質の完全燃焼を行う。その後HC
lリッチガスはHCl吸収塔に導かれ、水又はアルカリ
吸収液でHClの回収を行うとともに、循環砂Sと脱塩
素されたプラスチックPとの混合物(脱塩素処理物)は
スクリューコンベア9を介して熱分解装置2に供給され
る。これによりその後HCl吸収塔81に導かれる前記
HClリッチガスが冷却された場合でも前記昇華性物質
やHC等が固体析出することなく、配管82やHCl吸
収塔81内での各種コーキングトラブルが生じる恐れが
ない。
【0016】図2において熱分解装置2は砂、添加剤、
廃プラスチックPを均一に混合できる流動床好ましくは
撹拌槽からなり、循環砂供給ライン11より供給された
500〜950℃の高温の循環砂Sを、抜出しライン9
より供給された脱塩素処理物とともに混合し、温度35
0〜500℃に、好ましくは400〜480℃に保持し
ながら加熱分解を行なう。尚添加剤10は、廃プラスチ
ックの熱分解で生成するワックスを更に分解促進させる
触媒で、従来石油化学分野で良く用いられていて合成ゼ
オライト又は天然ゼオライトであり、好ましくは天然の
モルデナイトである。かかる添加剤により、熱分解と同
時に起る重縮合反応によるコーキングを同時に抑制でき
るが、必ずしも添加剤は必要ではない。
【0017】次に、前記熱分解装置2には熱分解生成物
が蒸発する出口部12aに第1の気液分離手段4が取り
付けられ、又該第1気液分離手段のガス出口側は未凝縮
ガス抜出しライン13を介して第2の気液分離手段5が
直列接続されている。この結果、前記熱分解装置2で発
生した気体状熱分解生成物の内、低分子ガス、ガス状の
低沸点油(例えば沸点250℃以下)、高沸点油(例え
ば沸点250℃以上)は出口部12aから取り出され第
1気液分離手段4により約250℃に冷却することによ
り高沸点油等の凝縮液を出口部12aより熱分解装置
に戻入循環させる。
【0018】又、前記ライン13からは低分子ガスと低
沸点油が得られ、第2気液分離手段5及び冷却器22で
冷却して低沸点留分凝縮液抜出しライン15より低沸点
油Oを得、更に未凝縮の低分子ガスは、低分子ガス抜出
しライン16より焼却装置3に送出される。一方、熱分
装置2で生成した固体状の熱分解残渣(炭素質)、固
型異物、液化しなかった熱硬化性樹脂は熱分解残渣混合
物抜出しライン17より、スクリューフィーダー等で取
り出し、残渣焼却装置3に導入する。
【0019】前記第1気液分離手段4は、気液接触手段
としての充填塔若しくは段塔その他の蒸留塔4−1の上
方側にスプレーノズル等の液分散器4−2を配設して構
成し、前記液分散器4−2に供給する液として、第2の
気液分離手段5に分離され、冷却器22により冷却され
た低沸点油の一部はライン15’より液分散ノズル4−
2を経て第1気液分離手段4に還流し、ライン13中の
高沸点油を実質的に無くす。
【0020】前記第2の気液分離手段5はコンデンサで
構成する事も出来るが、垂直塔の底部より順にリボイラ
53、下方気液接触部(低分子ガス放散部)51A、上
方気液接触部(低沸点油回収部)51B、及び冷却部5
2からなるほぼ垂直塔体で構成するとともに、未凝縮ガ
ス抜出しライン13を上方気液接触部51Bと下方気液
接触部51A間に接続して構成するのがよい。そして第
2の気液分離手段5底部よりライン15を介して抜き出
された低沸点油は冷却器22により冷却した後、再利用
されるが、その一部が分岐ライン15’を介して第1の
気液分離手段4の液分散器4−2に供給される。
【0021】残渣焼却装置3は高速循環流動床若しくは
気泡流動床で構成され、燃焼用空気供給ライン18より
空気を導入し砂を媒体とする流動床を形成せしめ、温度
を500〜950℃、好ましくは600〜950℃に保
持し、ライン17中の有機物を完全燃焼させ、更にライ
ン18より二次空気の導入によりその排ガスを850〜
950℃に昇温させてダイオキシン等の発生を抑制させ
つつ、燃焼排ガス取出しライン21からは燃焼排ガスG
を取り出し、必要に応じて排ガス処理を行う。
【0022】一方、残渣焼却装置3で焼却しきれなかっ
た金属やガラス等の不燃物Fは不燃物抜出しライン19
より取り出す。又、残渣焼却装置3より不図示のサイク
ロン等で分離された砂はライン20、11、7より脱塩
装置のスクリューコンベア6及び熱分解装置に再循環
使用する。この方法により、高温の砂を容易に循環使用
できる。又循環砂Sの熱量が不足する場合は、低分子ガ
ス抜出しライン16の低分子ガス又は低沸点留分凝縮液
抜出しライン15の油Oの一部を残渣焼却装置3の燃料
として使用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上記載した如く請求項1記載の発明に
よれば、先願技術の脱塩素装置に改良を加えることによ
り、低沸点で高品質の油を効率よく得る事の出来る。ま
た、請求項2記載の発明によれば、脱塩素後のHClリ
ッチガスよりHClを回収する過程での固体析出等のト
ラブルを抑制し、塩素回収装置における円滑な回収性と
耐久性を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は図2の油回収システムに用いられる
本発明の実施例に係る脱塩素装置を示す概略図、(B)
はその装置に用いるロータリキルン内の廃プラスチック
の温度分布図である。
【図2】 本発明の実施例に係る廃プラスチックからの
油回収システムを示す全体概略図である。
【図3】 (A)は先願技術に係る脱塩素装置を示す概
略図、(B)はその装置に用いるロータリキルン内の廃
プラスチックの温度分布図である。
【符号の説明】
1 ロータリーキルン 2 熱分解装置 3 残渣焼却装置 4 第1気液分離手段 5 第2気液分離手段 6、9 スクリューコンベア 6a、6b 投入部 80 燃焼塔 82 配管 81 HCl吸収塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀添 浩俊 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱 重工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 末岡 靖裕 横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱 重工業株式会社横浜研究所内 (56)参考文献 特開 平7−286062(JP,A) 特開 昭48−39572(JP,A) 特開 昭48−60466(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10G 1/10 B29B 17/00 C08J 11/00 C08J 11/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニルその他の含塩素プラスチック
    を含む廃プラスチックを熱分解により油回収するシステ
    において、温度略350〜500℃に加熱することにより、ガス状
    の高沸点油、低沸点油及び低分子ガスから成る熱分解生
    成物と固体状の熱分解残渣に分解する熱分解炉とは別個
    にその前段の装置に、廃プラスチックを高温の砂と混合
    し、 温度250〜350℃に加熱することにより、実質
    的に塩素が除去された廃プラスチックと砂の混合物から
    成る処理物を製造する脱塩素装置付加し、 前記脱塩素装置が、前記廃プラスチックと高温の砂とを
    急速混合して加熱温度を均一化するための機械的撹拌手
    段と、その後段に設けられ主脱塩素反応を行うためのロ
    ータリーキルンからなる主脱塩素手段との組合せであ
    り、高温の砂と廃プラスチックが前記機械的撹拌手段に
    投入されることを 特徴とする廃プラスチックからの油回
    システム
  2. 【請求項2】 前記急速混合を行う機械的撹拌手段が、
    スクリューコンベア若しくはダブルヘリカルリボン構造
    の縦型撹拌槽であることを特徴とする請求項1記載の廃
    プラスチックからの油回収システム。
  3. 【請求項3】 前記高温砂が400〜750℃に高温過
    熱した循環砂であることを特徴とする請求項1記載の廃
    プラスチックからの油回収システム。
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