JPS6317688Y2 - - Google Patents

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JPS6317688Y2
JPS6317688Y2 JP1981115609U JP11560981U JPS6317688Y2 JP S6317688 Y2 JPS6317688 Y2 JP S6317688Y2 JP 1981115609 U JP1981115609 U JP 1981115609U JP 11560981 U JP11560981 U JP 11560981U JP S6317688 Y2 JPS6317688 Y2 JP S6317688Y2
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upper plate
engine
stopper
engine mount
mounting bolt
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JP1981115609U
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【考案の詳細な説明】 本考案はエンジンマウントに係り、特にエンジ
ンマウントの取付け部の疲労強度を高めて耐久性
を向上せしめ得るエンジンマウントの構造に関す
るものである。
従来より、自動車等のエンジンは、エンジンマ
ウント(或いはインシユレータ)を介して車体に
取り付けられ、そして該エンジンマウントを構成
するゴム等の弾性体を介して弾性支持せしめるこ
とによつて、エンジンの上下振動及び回転振動を
途中で吸収して、車体に伝わらないようにされて
おり、また一定以上の変位を阻止するように構成
されている。
例えば、第1図に示される従来のエンジンマウ
ントにおいては、その上部プレート2と下部プレ
ート4との間に、所定厚さの四角形断面の防振ゴ
ム6が加硫接着されており、この上部プレート2
の中央の貫通孔には、平頭の取付けボルト8がそ
のねじ部10をエンジン側(外方)に突出するよ
うにして挿通され、その頭部12は上部プレート
2の内側に溶接固定されている。また、上部プレ
ート2の側部は延長されて、下部プレート4側に
折り曲げられ、第1ストツパ14が形成されてい
る。なお、第1ストツパ14の外側面には防振ゴ
ム層16が加硫接着されている。
一方、第2ストツパ18は第1ストツパ14の
防振ゴム層16の外側に近接して配設され、且つ
その両側に延長された両袖部分20がそれぞれ直
角に折り曲げられ、前記防振ゴム6の両側面に沿
うようにコ字形とされ、更に両袖部分20にフラ
ンジ22が形成されて、このフランジ22が下部
プレート4にスポツト溶接またはプロジエクシヨ
ン溶接などにより仮止めされる。そして、一体と
なつた下部プレート4とフランジ22とに共通の
長穴24が設けられ、車体側ブラケツト26にボ
ルト締めされて取り付けられるようになつている
である。
なお、第2ストツパ18には、断面がΩ形の外
側に凸な補強リブ28が形成されていて、これに
よつて第2ストツパ18の補強が高められると共
に、前記防振ゴム層16の圧着時のゴム層の逃げ
場が提供されるのである。
ところで、上部プレート2は一般に鋼板のプレ
ス製品であつて、その平面度は0.3m/m程度の
ものであるが、その中央部附近に取付けボルト8
の頭部12が溶接固定されるところから、第1図
に2点鎖線で示されるような反りが発生し易い。
従つて、上記の如きエンジンマウントが取付けボ
ルト8によつてエンジンブラケツト30の取り付
け面32に締め付けられた状態において、該エン
ジンマウントの上部プレート2に反りが発生して
いると、取り付け面32の端部において該上部プ
レート2と該取り付け面32との間に隙間Xの存
在が避けられないのである。
一方、エンジンの振動などによつてエンジンマ
ウントが下方(矢印P+方向)への押し下げ力を
受けると、第1ストツパ14は防振ゴム6の変形
によつて防振ゴム6から矢印Y方向に突き上げら
れて、隙間Xが零となるまで上方へ変形させられ
るようになる。次に、エンジンのバウンドに対す
るリバウンドによつてエンジンマウントが上方
(矢印P−方向)に押し上げられると、第1スト
ツパ14はその防振ゴム層16が第2ストツパ1
8に衝突することによつて矢印Z方向に突き上げ
られて、前とは逆方向(下方)に変形させられる
ようになるのである。
このように、上部プレート2は、エンジンの振
動に基づいて取付けボルト8の締付け部を節とし
た変形が繰り返えされ、しかも隙間Xの存在によ
つて矢印P+方向のみならず矢印P−方向にも変
形し、その動的歪が更に大きくなる。従つて、そ
の繰返し応力によつて遂には取付けボルト8の溶
接部近傍から疲労破壊により破断することとなる
のである。加えて、第1ストツパ14と第2スト
ツパ18とが繰り返し衝突することによつて若干
の騒音(びびり音)が発生することも避けられな
かつたのである。
ここにおいて、本考案は、かかる事情に鑑みて
為されたものであつて、エンジンの振動に基づく
エンジンマウント、より具体的には上部プレート
(金具)の疲労破壊を防止し、且つ騒音を低減せ
しめ得るエンジンマウントを提供することを目的
とし、その要旨とするところは、上部プレートと
下部プレートとの間に介装固着された弾性体と、
該上部プレートの外面から突設された取付けボル
トと、該上部プレートの側部を延長して下部プレ
ート側に折曲せしめてなる第1ストツパ部と、該
下部プレートの側部から上部プレート側に延びる
第2ストツパ部とを有し、該上部プレートをエン
ジンブラケツトの平坦な取付け面に取り付けるよ
うにしたエンジンマウントにおいて、該上部プレ
ートが、その端部側部分よりもその中央部の取付
けボルト部分において外方に凹部となるように湾
曲せしめられているように構成したことにある。
以下、本考案に係るエンジンマウントの一実施
例を示す図面にもとづいて更に詳細に説明する。
第2図において、下部プレート(金具)4、防
振ゴム(弾性体)6、取付けボルト8、第1スト
ツパ14及び第2ストツパ18等のエンジンマウ
ント構成部材は第1図に示した従来例と全く同様
であるために詳細な説明は省略する。ここでは、
上部プレート40の構造が、従来例とは異なると
ころに大きな特徴があるのである。
即ち、上部プレート40は、その取付け面(エ
ンジンブラケツト30との対向面)42におい
て、第1ストツパ14に最も近接する端部44と
最も遠い端部46とがエンジンブラケツト30の
平坦な取付け面に当接した場合においても、ボル
ト8が貫通する部分(中央部の取付けボルト部
分)48には、エンジンブラケツト30との間に
若干の隙間hが存在するように予め湾曲させられ
ているのである。換言すれば、上部プレート40
は、その成形時に予め、または取付けボルト8が
溶接された後において、エンジンブラケツト30
に対して中央部が凹な形状となるように湾曲させ
られているのである。なお、上部プレート40が
ボルト8を溶接する前に予め湾曲させておいても
構わない。また、本考案者らの検討によれば、か
かる隙間hの大きさとしては、一般に約1mm程度
であることが望ましいことが明らかとなつてい
る。
従つて、第2図に示された装着状態、即ち上部
プレート40の取付け面42の両端部44と46
とがエンジンブラケツト30に当接し、その中央
部において締付け前に隙間hが存在する状態にお
いて、取付けボルト8を図示しないナツトでエン
ジンブラケツト30に締め付ければ、かかる隙間
hが漸次減少すると同時に、該上部プレート40
の弾性によつてエンジンブラケツト30と上部プ
レート40は上部プレート40の両端部44と4
6近傍において支持されるため、ボルト近傍の1
点支持から両端支持に支持点が変更されることと
なり、それ故上部プレート40には両振り曲げの
歪が発生しなくなるのである。
それ故、かかる構成にあつては、第1ストツパ
部14がエンジンの振動などに基づく防振ゴム6
層の変形によつて矢印Y方向の力を受けた場合に
あつても、上部プレート40は頭初からエンジン
ブラケツト30に弾性的に当接して、プレート4
0の両端近傍で支持された状態となつているため
に、上部プレート40がその方向に変形させられ
ることは全くないのである。他方、矢印Z方向の
力を受けた場合にあつては、その押圧力が一定値
以下では上部プレート40の変形はなく、一定値
以上において始めて上部プレート40がエンジン
ブラケツト30から離れて変形し始めるようにな
るに過ぎないのである。
より詳しくは、上部プレート40の取付け面4
2の両端部44,46がエンジンブラケツト30
に当接した状態において、取付けボルト8にてエ
ンジンブラケツト30と上部プレート40とが締
め付けられると、該上部プレート40には第2図
に示すモーメントMが与えられることとなる。即
ち、上部プレート40にはモーメントMに起因す
るプレストレスが導入されているため、前記Z方
向の押圧力によるモーメントは、それが前記Mよ
り小さい間はかかるプレストレスによつて打ち消
され、該モーメントMより大きくなつたとき始め
て上部プレート40の変形をもたらし、エンジン
ブラケツト30と上部プレート40との間に隙間
を惹起せしめるようになるのである。
それ故、従来のプレストレスのない第1図の上
部プレート2の場合に比して、第2図の上部プレ
ート40の場合には、Y方向の押圧力に対しては
変形は全くなく、またZ方向の押圧力に対しても
その変形を極めて小さなものと為し得るのであ
る。その結果、変形の繰り返しに基づく上部プレ
ート40の取付けボルト8挿入部附近の疲労破壊
の発生が著しく抑制せしめられ、上部プレート4
0の耐久性が飛躍的に向上せしめられ得ることと
なつたのである。
更にまた、Y方向の押圧力及びZ方向の所定押
圧力以内にあつては、いずれも上部プレート40
はエンジンブラケツト30に弾性的に当接せしめ
られたままであり、Z方向の所定押圧力以上の場
合に始めて離れることとなり、その離れる距離も
僅少であるから、それらの間の振動に基づく騒
音、即ちびびり音も大きく低減させられるのであ
る。
因みに、第1図、第2図に示す組付け状態にお
いて、疲労破壊試験を行なつた一例を示せば、次
の如くである。即ち、1セツトに付き1W=180Kg
の荷重に対して±3.5Wの変動荷重を加えた試験
条件下において、寿命に至るまでの繰返し回数
は、従来(第1図)の場合に1.5×105回であつた
のに対して、本実施例(第2図)の場合には5×
105回であつて、後者は前者に比して約3.3倍の繰
返し回数に耐える耐久性を示しているのである。
なお、本実施例では、エンジンマウントの下部
プレート4と第2ストツパ18とが別体とされ、
溶接にて仮止めされた構造となつているが、これ
に代えて、下部プレート4を、上部プレート40
に形成された第1ストツパ14と同じように、そ
の側部を延長せしめ、そしてその延長部を上部プ
レート40側に折曲せしめることにより、第2ス
トツパを一体的に設けたもの等の他の公知の構造
のものであつても何等差支えない。
このように、本考案には当業者の知識に基づい
て種々なる変形、改良等を加え得るものであり、
そのような変形例等は、本考案の趣旨を逸脱しな
い限りにおいて全べて本考案の範囲内に入るもの
である。
以上詳述したように、本考案にかかるエンジン
マウントの構造においては、上部プレートがその
端部側部分よりも中央部において外方に凹部とな
るように湾曲せしめられていることにより、エン
ジンブラケツトへの取付けに際して該上部プレー
トの弾性的な押圧作用が惹起され、以て動的歪が
減少せしめられるようになる結果、該エンジンマ
ウントを構成する上部プレートの疲労寿命が飛躍
的に向上させられるのであり、更にはビビリ音の
減少等、騒音の低下の効果をも併せ奏されること
となつたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のエンジンマウントの取付け状態
を示す説明図であり、第2図は本考案に係るエン
ジンマウントの一例を示す第1図に相当する図で
ある。 4:下部プレート、6:防振ゴム(弾性体)、
8:取付けボルト、14:第1ストツパ、18:
第2ストツパ、30:エンジンブラケツト、4
0:上部プレート、42:取付け面、44,4
6:端部、48:貫通する部分(中央部の取付け
ボルト部分)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上部プレートと下部プレートとの間に介装固着
    された弾性体と、該上部プレートの外面から突設
    された取付けボルトと、該上部プレートの側部を
    延長して下部プレート側に折曲せしめてなる第1
    ストツパ部と、該下部プレートの側部から上部プ
    レート側に延びる第2ストツパ部とを有し、該上
    部プレートをエンジンブラケツトの平坦な取付け
    面に取り付けるようにしたエンジンマウントにお
    いて、 該上部プレートが、その端部側部分よりもその
    中央部の取付けボルト部分において外方に凹部と
    なるように湾曲せしめられていることを特徴とす
    るエンジンマウント。
JP11560981U 1981-08-03 1981-08-03 エンジンマウント Granted JPS5820918U (ja)

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JP11560981U JPS5820918U (ja) 1981-08-03 1981-08-03 エンジンマウント

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JP11560981U JPS5820918U (ja) 1981-08-03 1981-08-03 エンジンマウント

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Publication Number Publication Date
JPS5820918U JPS5820918U (ja) 1983-02-09
JPS6317688Y2 true JPS6317688Y2 (ja) 1988-05-19

Family

ID=29909866

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JP11560981U Granted JPS5820918U (ja) 1981-08-03 1981-08-03 エンジンマウント

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06104189B2 (ja) * 1989-03-29 1994-12-21 産業機電株式會社 粉粒体原料の混合装置
JP3356311B2 (ja) * 1992-09-18 2002-12-16 晴美 小暮 リベット列又はボルト列により接合した板材の接合部分の接合法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6317688U (ja) * 1986-07-18 1988-02-05

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6319210Y2 (ja) * 1981-03-30 1988-05-30
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JPS6317688U (ja) * 1986-07-18 1988-02-05

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JPS5820918U (ja) 1983-02-09

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