JPS63176841A - 流体封入型防振装置 - Google Patents

流体封入型防振装置

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JPS63176841A
JPS63176841A JP507887A JP507887A JPS63176841A JP S63176841 A JPS63176841 A JP S63176841A JP 507887 A JP507887 A JP 507887A JP 507887 A JP507887 A JP 507887A JP S63176841 A JPS63176841 A JP S63176841A
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JP
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fluid chamber
orifice
fluid
chamber
sub
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Application number
JP507887A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Arai
新井 克芳
Toru Sasaki
亨 佐々木
Isao Usukura
臼倉 功
Hiroshi Tokimoto
時本 浩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/26Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions
    • F16F13/262Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper characterised by adjusting or regulating devices responsive to exterior conditions changing geometry of passages between working and equilibration chambers, e.g. cross-sectional area or length

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジン等の振動体を防振支持するために用
いられる自動車用エンジンマウント等の防振装置に関す
るもので、特に、弾性体の弾性と内部に封入された流体
の流動とによって振動を吸収するようにした、流体封入
型防振装置に関するものである。
(従来の技術) 自動車においては、その運転状態、例えばエンジンの回
転数に応じて、周波数や振幅の大きく異なる種々の振動
が発生する。したがって。
自動車には、広範囲の振動を吸収し得る防振装置を用い
ることが求められる。
そのような防振装置としては、流体封入型防振装置が知
られている。この流体刃大型防振装否というのは、室壁
の一部が厚肉ゴム等の弾性体によって形成され、振動体
の猿動に応じて容積が変化するようにされた主流体室と
、その主流体室にオリフィスを介して連通ずる副流体室
とからなり、これら主副流体室内に油等の非圧縮性流体
を封入したものである。副流体室は、主流体室の容積変
化に伴う流体の流入あるいは流出によって、容易に容積
が変化するようにされている。
このような流体封入型防振装置によれば、高周波小振幅
の振動は弾性体の弾性変形によって吸収され、低周波大
振幅の振動はオリフィスを流動する流体の流通抵抗によ
って減衰される。
したがって、周波数や振幅の異なる振動が吸収されるよ
うになる。
ところで、このような流体封入型防振装置においても、
そのオリフィスが一定断面積の固定オリフィスとされて
いる場合には、十分に広い範囲の振動が吸収されるよう
にすることはできない、すなわち、高周波小振幅の振動
が効果的に吸収されるようにするためには、オリフィス
の断面積を大きくして流体の流通抵抗を小さくすること
が求められる。一方、低周波大振幅の振動が効果的に吸
収されるようにするためには、オリフィスの断面積を小
さくして流体の流通抵抗を大きくし、減衰力を高めるこ
とが求められる。したがって、固定オリフィスでは両方
を満足させることができず、吸収し得る振動の範囲が限
られてしまう。
このようなことから、自動車用エンジンマウントのよう
に特に広範囲の振動を吸収することが求められる流体封
入型防振装置の場合には。
例えば実開昭60−95244号公報に示されているよ
うに、主流体室と副流体室とを連通させるオリフィスを
、断面積可変のオリフィスとすることが考えられている
。この防振装置は、主流体室と副流体室との間を区画す
る隔壁を、それぞれ大断面積の開口を有する固定板及び
回動板によって構成し、回動板を回動させて各開口の重
なり合う部分の面積を変化させることにより、オリフィ
スの断面積を変化させるようにしたものである。
このようにすることによって、エンジンの比較的低回転
域から高回転域に至るまでの振動を効果的に吸収させる
ことができるようになる。
ところで、自動車においては、更にカーシェイクのよう
に極めて振幅の大きい振動も発生する。そのような振動
は、オリフィスの断面積を絞るだけでは吸収することが
できない、そのような振動が確実に吸収されるようにす
るためには、流体が流動するオリフィスを、断面積の小
さいものとするとともに十分に長いものとして、そのオ
リフィス部に位置して共振する流体の質量が十分に確保
されるようにする必要がある。
そこで、従来は、上記公報にも示されているように、主
流体室と副流体室との間の隔壁に、断面積可変のオリフ
ィスを取り巻く円弧状のシェイク吸収用オリフィスを更
に設けるようにしていた。このようなオリフィスを設け
ることにより、シェイク時に可変オリフィスを閉じれば
、流体は長いシェイク吸収用オリフィスを通して流動す
るようになる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、そのように可変オリフィスの外周側にシ
ェイク吸収用オリフィスを設けるようにしたものでは、
そのシェイク吸収用オリフィスを配置するスペース分だ
け可変オリフィスの断面積が圧迫されることになる。そ
のために、可変オリフィスを流動する流体の流通抵抗を
十分に小さくすることができず、高周波振動の効果的な
吸収が行われなくなってしまう、逆に、可変オリフィス
の断1面積を十分に確保しようとすると、その外周側に
シェイク吸収用オリフィスを設けるために、防振装置全
体の径が大きくなってしまう。
また、主流体室と副流体室との間の隔壁に可変オリフィ
スとシェイク吸収用オリフィスとを設けるようにしたも
のでは、シェイク時には可変オリフィスを完全に閉じる
必要があるが、そのだめにはシェイクを検知する加速度
センサ等が必要となる。その結果、防振装置が高価なも
のとなってしまう。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、防振装置を大径化させることなく1通
常の低周波から高周波までの振動を吸収し得る断面積の
大きい可変オリフィスと、シェイクのような極めて振幅
の大きい振動を吸収し得る長さの長いオリフィスとを設
けることができるようにするとともに、大振幅振動時に
は、自然にその長いオリフィスを流体が流動するように
することである。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するために、本発明では、防振装置の内
部に、振動体を支持する弾性体によって室壁の一部が形
成される主流体室と、その主流体室との間が第1隔壁に
よって区画される副流体室と、その副流体室との間が第
2隔壁によって区画される補助流体室と、の三つの流体
室を設けるようにしている。第1隔壁には、大開口面積
の全開状態まで断面積を変化させることのできる第1オ
リフィスが設けられている。また、第2隔壁には、断面
積が小さく長さの長い第2オリフィスが設けられている
副流体室は、変形量を規制された可撓膜によって室壁の
一部が形成されており、それによって容積が所定範囲内
で変化するようにされている。また、補助流体室は、室
壁の一部がダイヤフラムによって形成され、流体の流動
によってその容積が任意に変化するようにされている。
(作用) このように構成することにより、振動体が振動すると、
弾性体が変形して主流体室の容積が変化し、第1オリフ
ィスを通して副流体室との間で流体が流動する。このと
き、その振動が通常の振幅の範囲内の振動であれば、主
流体室の容積変化は副流体室の容積変化によって吸収さ
れる。したがって、流体が流通抵抗の大きい第2オリフ
ィスを流動することはなく、その振動の周波数に応じて
断面積が制御される第1オリフィスを通しての流体の流
動により、そのときの振動が吸収される。
また、シェイクのような極めて振幅の大きい振動が生じ
たときには、主流体室の容積が副流体室の許容容積変化
量以上に変化する。その結果、副流体室と補助流体室と
の間でも流体が流動するようになり、その間の第2オリ
フィスを通る流体によって振動が減衰される。
そして、第1及び第2オリフィスは、第1及び第2隔壁
にそれぞれ別個に設けられることになる。したがって、
第1オリフィスは第1隔壁全面を利用して形成すること
ができ、その断面積を十分に大きくすることが可能とな
る。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。
図は、本発明による流体封入型防振装置を自動車用エン
ジンマウントに適用した一実施例を示すもので、第1図
はその縦断面図であり、第2.3図はそのハウジング部
分の平面図及び横断底面図である。また、第4図はその
第2隔壁部分の横断平面図である。
第1〜3図から明らかなように、このエンジンマウント
1は、厚肉ゴムからなる円錐筒状の弾性体2と、金属あ
るいはプラスチック等の剛性材料からなり、下端側が開
放された有底円筒状のハウジング3とを備えている。弾
性体2の上端部には、振動体であるエンジンを取り付け
るための取付全黒4が加Ti接着されている。また、弾
性体2の下端にはリング状のフランジ部材5が加硫接着
されており、このフランジ部材5によって弾性体2がハ
ウジング3の上端面とに取り付けられるようになってい
る。フランジ部材5の下面には、シールリング6が取り
付けられており、それによってフランジ部材5と/\ウ
ジング3の周壁3a上端而との間が液密にシールされる
ようになっている。ハウジング3は、その下端に設けら
れたフランジ7によって車体フレームに取り付けられる
ようになっている。こうして、弾性体2は、振動体であ
るエンジンを支持し、その振動に応じて弾性変形し得る
ようにされている。
ハウジング3の上底壁は、厚肉の固定板8として形成さ
れている。そして、その固定板8の上面に、薄肉円板状
の回動板9が重ね合わされている。この回動板9は、固
定板8の中心部に回転自在に支持された支持軸lOによ
り、その下面を固定板8の上面に摺接させながら、中心
軸線のまわりに回動させ得るように支持されている。こ
うして、これら固定板8と回動板9とによって、弾性体
2及びハウジング3内の空間を上下に区画する第1隔壁
11が構成されている。
ハウジング3の下端開口は、円板状の第2隔112によ
って閉塞されている。そして、その第2隔壁12の下面
側にはカバー13が取り付けられ、そのカバー13と第
2隔壁12との間に、薄肉ゴムからなる柔軟なダイヤフ
ラム14が挟着されて液密に保持されている。このダイ
ヤフラム14の下面側は大気に連通ずるようにされてい
る。
また、ハウジング3の下端部内周は大径とされており、
その大径部上面と第2隔壁12との間に、薄肉ゴムから
なる柔軟な可撓膜15が取り付けられている。この可撓
膜15は、内外二重の円筒部材16.17によってハウ
ジング3と第2隔壁12との間で液密に固定されている
。内側の円筒部材16には多数の開口18゜18、・・
・が設けられており、その開口18を通して流体が抵抗
なく流動し得るようにされている。一方、可撓膜15の
外周側には大気が導入されるようになっている。
こうして、エンジンマウントlの内部には、弾性体2、
ハウジング3、可撓膜15、及びダイヤフラム14によ
って液密に取り囲まれた空間が形成されている。そして
、その空間が第1及び第2隔壁11.12によって三つ
の室に区画されている。
第1隔壁1’lの上方に形成される主流体室19は、室
壁の一部が弾性体2によって形成され、エンジンの振動
に伴う弾性体2の変形によってその容積が変化するよう
になっている。
また、第1隔壁11と第2隔壁12どの間に形成される
副流体室20は、室壁の一部が可撓膜15によって形成
され、その可撓膜15の変形によってその容積が変化す
るようになっている。その場合、可撓膜15の変形量は
内外二重の円筒部材16.17によって規制されるので
、副流体室20の容積変化は所定範囲で制限されること
になる。
更に、第2隔壁12の下方に形成される補助流体室21
は、室壁の一部がダイヤフラム14によって形成されて
おり、そのダイヤフラム14が容易に変形するので、そ
の容積が自由に変化するようになっている。
固定板8の外周部、すなわちハウジング3の周壁3aの
内周上部には、全周の半分よりやや長い範囲にわたって
延びる円弧状のガイド溝22が設けられている。このガ
イド溝22には、回動板9の外周部から下方に突出する
円弧状の突起部23が挿入されるようになっている。こ
の突起部23は、はぼ90°の範囲にわたって延びるも
のとされ、その下端面にはラック24が形成されている
。そして、そのラック24に、ピニオンギヤ25がかみ
合わされている。このピニオンギヤ25は、ハウジング
3の周壁3aを貫通する駆動軸26を介して、ハウジン
グ3の外部に設置されるアクチュエータ(図示せず)に
よって回転駆動されるようになっている。そのアクチュ
エータは、エンジンの回転数等に基づく制御信号によっ
て制御されるものとされている。こうして、回動板9は
、固定板8に対して約90°の範囲内で回動されるよう
になっている。
固定板8には、多数の小径円形開口27゜27、・・・
の集合部である開口部28が設けられている。この開口
部28は、中心の支持軸10に関してほぼ対称の、中心
角が90°よりやや小さい扇形状の領域とされている。
そして、その開口27は、厚肉の固定板8を上下に貫通
する比較的長いものとなっている。また、その開口部2
8の一側には、固定板8の下面から/\ウジング3の下
端部近傍にまで延びる壁部29が設けられており、その
壁部29に、上下に貫通する小面積の扇形状の貫通孔3
0が形成されている。
一方、回動板9には、固定板8の開口部28に対応する
開口部31が設けられている。この開口部3工は、約3
00の間隔を置いて設けられた、中心角がほぼ90°の
扇形状をなす二つの大面積の開口32.32とされてい
る。
こうして、固定板8の開口部28と回動板9の開口部3
1との重なり合う部分により、第1オリフィス33が形
成されている。そして、回動板9を回動させることによ
り、その第1オリフィス33の開口断面積が変化するよ
うにされている。
第2隔v12は、重ね合わされる2枚の板12a、12
bによって構成されている。上板12aには小径の開口
34が形成されている。
また、下板12bには、第4図に示されているように、
円弧状の細長い溝35が形成されている。そして、その
溝35の一端は下板12bに設けられた開口36を通し
て補助流体室21に連通し、他端は上板12aに設けら
れた開口34を通して副流体室20に連通ずるようにさ
れている。
こうして、これら開口34.36及び溝35によって、
断面積が小さく、かつ十分に長い第2オリフィス37が
形成されている。この第2才、リフイス37は、エンジ
ンマウント1にシェイクのような極めて振幅の大きい振
動が加えられたとき、そこを流動する流体に大きな流通
抵抗を与え、その振動を確実に減衰させるように設定さ
れている。
エンジンマウント1の内部には、油あるいは水等の非圧
縮性流体が封入されている。
次に、このように構成された流体封入型エンジンマウン
)1の作用について説明する。
エンジンが停止しているときには、回動板9は、その開
口部31が固定板8の開口部28から90°位相のずれ
た位置で保持される。したがって、固定板8の開口27
 、27 、・・・及び貫通孔30はいずれも閉塞状態
となっている。すなわち、第1オリフィス33は完全に
閉じられている。
エンジンが始動され、アイドル状態に入ると、アクチュ
エータが作動し、回動板9が小角度だけ回動される。そ
れによって、回動板9の開口32が固定板8の貫通孔3
0と重なり合い、その貫通孔30が開かれる。したがっ
て、主流体室19と副流体室20とは、その貫通孔30
を介して連通ずる。
アイドル時には、エンジンは低周波大振幅の振動をする
。したがって、その振動に伴って弾性体2が比較的大き
く変形し、主流体室19が膨張収縮する。その結果、貫
通孔30を通して主流体室19と副流体室20との間で
流体が流動する。このとき、副流体室20は、室壁の一
部が可撓膜15によって形成され、その可撓膜15が容
易に変形するようにされているので。
その容積が拡大縮小し、主流体室19の容積変化が吸収
される。可撓膜15の変形による副流体室20の最大容
積変化量は、アイドル時における主流体室19の容積変
化量にほぼ対応するものとされている。
この間において、副流体室20と補助流体室21とは第
2オリフィス37を介して連通しているが、その第2オ
リフィス37は貫通孔30よりも長く、断面積も小さい
ので、流通抵抗が大きい、したがって、このときには、
副流体室20と補助流体室21との間では流体はほとん
ど流動しない。
このように、アイドル時には流体は貫通孔30のみを通
して流動し、その貫通孔30が流体を絞るオリフィスと
なる。そして、その貫通孔30は一定断面積で比較的長
いものとされている。したがって、そのオリフィス内に
存在する流体の質量は大きいことになり、その流体にそ
のときの振動を吸収し得るだけの共振が生じるようにな
る。
こうして、アイドル時におけるエンジン振動が吸収され
る。
エンジンの回転数が増大すると、回動板9がその回転数
に応じて更に太きく回動され、固定板8の開口部28と
回動板9の開口部31とが重なり合う第2図のような状
態となる。この状態では、固定板8の複数個の開口27
 、27 。
・・・が開かれる。すなわち、第1オリフィス33が開
かれる。したがって、主流体室19と副流体室20とは
、この第1オリフィス33を介して連通ずることになる
。こうして、主副流体室19.20間を連通させる連通
路の総断面積は大きなものとなる。しかも、その第1オ
リフィス33を構成する開口27 、27 、・・・は
、それぞれが一定断面積の比較的長いオリフィスとして
作用することになる。その結果、主副流体室19.20
間を連通させる第1オリフィス33内で流体の共振が生
ずるようになり、エンジンマウント1の動ばね定数が低
減されて、そのときの高周波小振幅振動が効果的に吸収
されるようになる。
この場合、回動板9の回動角度に応じて、開かれる開口
27の数が変化し、第1オリフィス33の総断面積が変
化して、動ばね定数が変化する。したがって、エンジン
回転数の変動に伴って回動板9を回動させることにより
、エンジンの高回転域においてその回転数に応じて変化
する振動を吸収することが可能となる。
シェイクのように極めて振幅の大きい振動が発生したと
きには、弾性体2が大きく変形し、主流体室19の容積
が大量に変化する。したがって、主流体室19と副流体
室20との間で大量の流体が流動することになる。その
ときにも、副流体室20の室壁の一部をなす可撓膜15
がその流体の流動に伴って変形し、副流体室20の容積
が変化するが、その可撓膜15の最大変形量は円筒部材
16.17によって規制されているので、副流体室20
の容積変化量は限られており、その容積変化のみではシ
ェイク時のような主流体室19の大きな容積変化を吸収
することはできない、その結果、流体は、第2オリフィ
ス37を通して補助流体室21との間で流動することに
なる。
こうして、断面積が小さく長さの長い第2オリフィス3
7を流体が流動し、その流体に大きな減衰力が作用して
、シェイクのような極めて振幅の大きい振動が吸収され
るようになる。
このように、このエンジンマウント1にヨレば、シェイ
ク時には流体が自動的にシェイク吸収用の第2オリフィ
ス37を流れるようになる。したがって、シェイク検出
用の加速度センサ等は不要となる。また、その第2オリ
フィス37は第2隔壁12に単独で設けられるので、例
えば螺旋状などとすることもでき、十分に長いものとす
ることによりそこに位置する流体の質量を十分に確保す
ることができる。したがって、低周波振動時にも確実な
流体の共振が得られ、シェイクのような振動が効果的に
吸収されるようになる。
そして、第1隔壁11には第1オリフィス33のみを設
ければよいので、その第1オリフィス33を構成する固
定板8及び回動板9の開口部28.31は最大限に確保
することができる。したがって、第1オリフィス33の
開口断面積は十分に大きくすることができ、高周波振動
時にその第1オリフィス33を流れる流体の流通抵抗を
低く抑えることが可能となる。
なお、上記実施例においては、可撓膜15として薄肉ゴ
ムからなる伸縮性のあるものを用い、その変形量が円筒
部材16.17によって規制されるようにしているが、
その可撓膜15として伸縮性のないものを用いることに
よって、その最大変形量が規制されるようにすることも
できる。
また、上記実施例においては、可撓膜15がハウジング
3の径方向に変形するものとしているが、これを軸方向
に変形するものとすることもできる。例えば第2隔壁1
2を可撓性材料からなるものとして、それによって可撓
膜と第2隔壁とが兼用されるようにすることもできる。
そして、このような流体封入型防振装置は、自動車用エ
ンジンマウントに限らず、サスペンションのマウント等
にも適用することができる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、主流
体室と断面積可変の第1オリフィスを介して連通ずる副
流体室を、容積変化が所定範囲内に制限されたものとす
るとともに、その副流体室と流通抵抗の大きい第2オリ
フィスを介して連通ずる補助流体室を設けるようにして
いるので、通常の振動は第1オリフィスを通して主流体
室と副流体室との間で流動する流体によって吸収される
とともに、シェイクのような極めて振幅の大きい振動は
、主流体室から副流体室を通して補助流体室との間で第
2オリフィスを流動する流体によって吸収されるように
なる。したがって、シェイクのような極めて振幅の大き
い振動を検知する加速度センサ等が不要となり、防振装
置を安価なものとすることができる。
そして、第1オリフィスは主流体室と副流体室との間の
第1隔壁に、また、第2オリフィスは副流体室と補助流
体室との間の第2隔壁に、それぞれ別個に設ければよい
ので、第1オリフィスを十分に断面積の大きいものとす
ることができるとともに、$2オリフィスを十分に長い
ものとすることができる。したがって、その防振装置は
、コンパクトでありながら広範囲の振動を効果的に吸収
し得るものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による流体封入型防振装置を自動車用
エンジンマウントに適用した一実施例を示す縦断面図、 第2図は、第1図のII −II線から見た、そのエン
ジンマウントのハウジング部分の平面図、 第3図は、第1図の■−■線から見た、そのハウジング
部分の横断底面図、 第4図は、第1図のIT−ff線から見た、そのエンジ
ンマウントの第2隔壁部分の横断平面図である。 1・・・エンジンマウント (流体封入型防振袋W) 2・・・弾性体       3・・・ハウジング8・
・・固定板       9・・・回動板11・・・第
1隔壁     12・・・第2隔壁14・・・ダイヤ
フラム   15・・・可撓膜19・・・主流体室  
   20・・・副流体室21・・・補助流体室 33・・・第1オリフィス 37・・・第2オリフィス 第2図 第3図 第4図 2b

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 室壁の一部が振動体を支持する弾性体によって形成され
    、振動体の振動に応じてその弾性体が変形することによ
    り容積が変化するようにされた主流体室と、 その主流体室との間が断面積可変の第1オリフィスを有
    する第1隔壁によって区画され、室壁の一部が変形量を
    規制された可撓膜によって形成されていて、前記主流体
    室の容積変化に伴う内部封入流体の流動に応じてその可
    撓膜が変形することにより容積が所定範囲内で変化する
    ようにされた副流体室と、 その副流体室との間が、断面積が小さく長さの長い第2
    オリフィスを有する第2隔壁によって区画され、室壁の
    一部がダイヤフラムによって形成されていて、前記主流
    体室の容積が前記副流体室の所定範囲の容積変化量以上
    に変化したとき、その副流体室を通して内部封入流体が
    流動することにより容積が変化するようにされた補助流
    体室と、 を備えてなる、流体封入型防振装置。
JP507887A 1987-01-14 1987-01-14 流体封入型防振装置 Pending JPS63176841A (ja)

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JP507887A JPS63176841A (ja) 1987-01-14 1987-01-14 流体封入型防振装置

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JP507887A JPS63176841A (ja) 1987-01-14 1987-01-14 流体封入型防振装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004090A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Yamashita Rubber Co Ltd 液封防振装置

Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6073146A (ja) * 1983-09-28 1985-04-25 Toyoda Gosei Co Ltd 液封入防振装置
JPS60139941A (ja) * 1983-12-28 1985-07-24 Bridgestone Corp 防振装置

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