JPH05248487A - 液体封入型防振装置 - Google Patents
液体封入型防振装置Info
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- JPH05248487A JPH05248487A JP19348191A JP19348191A JPH05248487A JP H05248487 A JPH05248487 A JP H05248487A JP 19348191 A JP19348191 A JP 19348191A JP 19348191 A JP19348191 A JP 19348191A JP H05248487 A JPH05248487 A JP H05248487A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 3本のオリフィスを設けることによって、低
周波から高周波までの広範囲の振動を効果的に減衰する
とともに、各オリフィスの一部を共有化することによっ
て全体を小型化する。 【構成】 支持体に連結されるケーシング1の空所2内
に、振動体に連結されるインナースリーブ8を中心部に
有し、その周囲に弾性体9を加硫成形した加硫成形体7
を設けて、互いに分離した第1の液室17および第2の
液室18を形成する。ケーシング1に、第1の液室17
との間を連通する第1のオリフィス3、第2のオリフィ
ス4および第2のオリフィス4と第2の液室18との間
を連通する第3のオリフィス5を設ける。さらに、第1
のオリフィス3および第2のオリフィス4と第2の液室
18との間を連通可能な開閉弁6を設け、両液室17、
18内に流体を封入する。
周波から高周波までの広範囲の振動を効果的に減衰する
とともに、各オリフィスの一部を共有化することによっ
て全体を小型化する。 【構成】 支持体に連結されるケーシング1の空所2内
に、振動体に連結されるインナースリーブ8を中心部に
有し、その周囲に弾性体9を加硫成形した加硫成形体7
を設けて、互いに分離した第1の液室17および第2の
液室18を形成する。ケーシング1に、第1の液室17
との間を連通する第1のオリフィス3、第2のオリフィ
ス4および第2のオリフィス4と第2の液室18との間
を連通する第3のオリフィス5を設ける。さらに、第1
のオリフィス3および第2のオリフィス4と第2の液室
18との間を連通可能な開閉弁6を設け、両液室17、
18内に流体を封入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジン等の振動体
からの振動を減衰する防振装置に関し、特に、内部に液
体を封入した液体封入型防振装置に関するものである。
からの振動を減衰する防振装置に関し、特に、内部に液
体を封入した液体封入型防振装置に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、自動車のエンジ
ン等の振動体にあっては、その回転状態、すなわち、回
転数に応じて周波数や振幅の異なる種々の振動が発生す
るため、このような広範囲の振動を効果的に吸収し得る
防振装置を用いることが求められている。
ン等の振動体にあっては、その回転状態、すなわち、回
転数に応じて周波数や振幅の異なる種々の振動が発生す
るため、このような広範囲の振動を効果的に吸収し得る
防振装置を用いることが求められている。
【0003】このような広範囲の振動を吸収する防振装
置としては、例えば、実開昭60─133246号公報
に示すようなものが既に知られている。すなわち、この
防振装置は、内部に液体を封入した液体封入型防振装置
であって、本体を弾性体で形成してその内部に閉塞され
た空所を形成するとともに、この空所内に隔壁を設けて
空所内を第1の液室と第2の液室とに区画し、さらに、
隔壁に両液室間を連通する大径の連通路およびこの連通
路よりも小径のオリフィスをそれぞれ形成するととも
に、連通路内にそれを開閉する開閉弁を設け、さらに、
両液室内に水あるいは油等の非圧縮性流体を封入して構
成したものである。
置としては、例えば、実開昭60─133246号公報
に示すようなものが既に知られている。すなわち、この
防振装置は、内部に液体を封入した液体封入型防振装置
であって、本体を弾性体で形成してその内部に閉塞され
た空所を形成するとともに、この空所内に隔壁を設けて
空所内を第1の液室と第2の液室とに区画し、さらに、
隔壁に両液室間を連通する大径の連通路およびこの連通
路よりも小径のオリフィスをそれぞれ形成するととも
に、連通路内にそれを開閉する開閉弁を設け、さらに、
両液室内に水あるいは油等の非圧縮性流体を封入して構
成したものである。
【0004】そして、上記のように構成した液体封入型
防振装置を、エンジン等の振動体とこれを支持するシャ
ーシ等の支持体との間に設けることによって、振動体側
からの振動が支持体側に伝達するのを防止するようにな
っている。
防振装置を、エンジン等の振動体とこれを支持するシャ
ーシ等の支持体との間に設けることによって、振動体側
からの振動が支持体側に伝達するのを防止するようにな
っている。
【0005】この場合、振動体が自動車のエンジンであ
る場合には、既述のように、エンジンの回転数に応じて
周波数や振幅の異なる種々の振動が発生するため、エン
ジンの回転数に応じて大径の連通路または小径のオリフ
ィスを選択して使用して、それらを移動する流体の流動
抵抗を変化させることによって、種々の振動に対応でき
るようになっている。
る場合には、既述のように、エンジンの回転数に応じて
周波数や振幅の異なる種々の振動が発生するため、エン
ジンの回転数に応じて大径の連通路または小径のオリフ
ィスを選択して使用して、それらを移動する流体の流動
抵抗を変化させることによって、種々の振動に対応でき
るようになっている。
【0006】たとえば、振動体からの振動が低周波大振
幅の場合には、常時連通する小径のオリフィスを使用
し、また振動体からの振動が低周波小振幅(アイドリン
グ時)の場合には、開閉弁を開いて大径の連通路を使用
することによって、それらの振動を減衰するようになっ
ている。
幅の場合には、常時連通する小径のオリフィスを使用
し、また振動体からの振動が低周波小振幅(アイドリン
グ時)の場合には、開閉弁を開いて大径の連通路を使用
することによって、それらの振動を減衰するようになっ
ている。
【0007】また、アイドリング時、すなわち低周波小
振幅の振動を効果的に減衰するためには、両液室間を大
径の連通路で連通して、連通路内に位置する流体をその
ときの振動に共振させ、防振装置の動ばね定数を低減さ
せるようにすれば、効果的に減衰できるものである。
振幅の振動を効果的に減衰するためには、両液室間を大
径の連通路で連通して、連通路内に位置する流体をその
ときの振動に共振させ、防振装置の動ばね定数を低減さ
せるようにすれば、効果的に減衰できるものである。
【0008】しかしながら、上記のように構成される防
振装置にあっては、両液室間を連通する大径の連通路が
一本しか設けられていないために、動ばね定数の低い共
振周波数を1ポイントだけしか設定することができず、
そのため、エアコンを作動させるような場合には、アイ
ドリング時の振動に共振周波数を合わせるか、あるい
は、エアコン作動時の振動に共振周波数を合わせるか、
何方かを選択しなけばならないので、アイドリング時の
振動とエアコン作動時の振動の両方とも減衰することが
できなかった。
振装置にあっては、両液室間を連通する大径の連通路が
一本しか設けられていないために、動ばね定数の低い共
振周波数を1ポイントだけしか設定することができず、
そのため、エアコンを作動させるような場合には、アイ
ドリング時の振動に共振周波数を合わせるか、あるい
は、エアコン作動時の振動に共振周波数を合わせるか、
何方かを選択しなけばならないので、アイドリング時の
振動とエアコン作動時の振動の両方とも減衰することが
できなかった。
【0009】また、大径の連通路と小径のオリフィスの
両方のスペースを必要とするため、振動に対する減衰効
果を高めるため、それぞれの流路を長く、断面積を大き
くするような場合には、全体が大型化してしまうという
問題点を有していた。
両方のスペースを必要とするため、振動に対する減衰効
果を高めるため、それぞれの流路を長く、断面積を大き
くするような場合には、全体が大型化してしまうという
問題点を有していた。
【0010】この発明は、上記のような従来のもののも
つ問題点を解決したものであって、全体を小型化するこ
とができるとともに、低周波から高周波までの広範囲の
振動を確実に減衰でき、さらに、エアコン等の作動によ
って回転数が変化するような場合においても、そのとき
の振動を確実に減衰することのできる液体封入型防振装
置を提供することを目的とするものである。
つ問題点を解決したものであって、全体を小型化するこ
とができるとともに、低周波から高周波までの広範囲の
振動を確実に減衰でき、さらに、エアコン等の作動によ
って回転数が変化するような場合においても、そのとき
の振動を確実に減衰することのできる液体封入型防振装
置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、振動体を支持する支持体に連結さ
れるケーシング内に設けられた空所内に、中心部に振動
体に連結されるインナースリーブを位置して、その周囲
に弾性体を所望の形状に加硫成形した加硫成形体を設け
て、加硫成形体とケーシングとの間で2つの互いに分離
した第1の液室および第2の液室を形成し、一方、前記
ケーシングに、前記第1の液室との間を連通する第1の
オリフィス、第2のオリフィスおよび第2のオリフィス
と第2の液室との間を連通する第3のオリフィスを設け
るとともに、第1のオリフィスおよび第2のオリフィス
と第2の液室との間を連通可能な開閉弁を設け、さら
に、前記第1の液室および第2の液室内に流体を封入
し、前記開閉弁が全開の場合には、前記第1の液室と第
2の液室との間は、前記第1、第2および第3のオリフ
ィスを介して連通し、前記開閉弁が半開の場合には、前
記第1の液室と第2の液室との間は、前記第1のオリフ
ィスおよび前記第2のオリフィスから分岐している第3
のオリフィスを介して連通し、前記開閉弁が全閉の場合
には、前記第1の液室と第2の液室との間は、前記第2
のオリフィスから分岐している第3のオリフィスのみを
介して連通する手段を採用したものである。また、振動
体を支持する支持体に連結されるケーシンング内に設け
られた空所内に、中心部に振動体に連結されるインナー
スリーブを位置して、その周囲に弾性体を所望の形状に
加硫成形した加硫成形体を設けて、加硫成形体とケーシ
ングとの間で2つの互いに分離した第1の液室および第
2の液室を形成し、一方、前記ケーシングに、前記第1
の液室との間を連通する第1のオリフィス、第2のオリ
フィスおよび第2のオリフィスと第2の液室との間を連
通する第3のオリフィスを設けるとともに、第1のオリ
フィスおよび第2のオリフィスと第2の液室との間を連
通可能な開閉弁を設け、さらに、前記第1の液室および
第2の液室内に流体を、前記ケーシングにガスケットを
介して蓋部材をかしめ取り付けすることによって封入
し、前記開閉弁が全開の場合には、前記第1の液室と第
2の液室との間は前記第1、第2および第3のオリフィ
スを介して連通し、前記開閉弁が半開の場合には、前記
第1の液室と第2の液室との間は、前記第1のオリフィ
スによって連通するとともに、第2のオリフィスから分
岐している第3のオリフィスを介して連通し、前記開閉
弁が全閉の場合には、前記第1の液室と第2の液室との
間は、前記第2のオリフィスから分岐している第3のオ
リフィスのみを介して連通するという手段を採用したも
のである。
るためにこの発明は、振動体を支持する支持体に連結さ
れるケーシング内に設けられた空所内に、中心部に振動
体に連結されるインナースリーブを位置して、その周囲
に弾性体を所望の形状に加硫成形した加硫成形体を設け
て、加硫成形体とケーシングとの間で2つの互いに分離
した第1の液室および第2の液室を形成し、一方、前記
ケーシングに、前記第1の液室との間を連通する第1の
オリフィス、第2のオリフィスおよび第2のオリフィス
と第2の液室との間を連通する第3のオリフィスを設け
るとともに、第1のオリフィスおよび第2のオリフィス
と第2の液室との間を連通可能な開閉弁を設け、さら
に、前記第1の液室および第2の液室内に流体を封入
し、前記開閉弁が全開の場合には、前記第1の液室と第
2の液室との間は、前記第1、第2および第3のオリフ
ィスを介して連通し、前記開閉弁が半開の場合には、前
記第1の液室と第2の液室との間は、前記第1のオリフ
ィスおよび前記第2のオリフィスから分岐している第3
のオリフィスを介して連通し、前記開閉弁が全閉の場合
には、前記第1の液室と第2の液室との間は、前記第2
のオリフィスから分岐している第3のオリフィスのみを
介して連通する手段を採用したものである。また、振動
体を支持する支持体に連結されるケーシンング内に設け
られた空所内に、中心部に振動体に連結されるインナー
スリーブを位置して、その周囲に弾性体を所望の形状に
加硫成形した加硫成形体を設けて、加硫成形体とケーシ
ングとの間で2つの互いに分離した第1の液室および第
2の液室を形成し、一方、前記ケーシングに、前記第1
の液室との間を連通する第1のオリフィス、第2のオリ
フィスおよび第2のオリフィスと第2の液室との間を連
通する第3のオリフィスを設けるとともに、第1のオリ
フィスおよび第2のオリフィスと第2の液室との間を連
通可能な開閉弁を設け、さらに、前記第1の液室および
第2の液室内に流体を、前記ケーシングにガスケットを
介して蓋部材をかしめ取り付けすることによって封入
し、前記開閉弁が全開の場合には、前記第1の液室と第
2の液室との間は前記第1、第2および第3のオリフィ
スを介して連通し、前記開閉弁が半開の場合には、前記
第1の液室と第2の液室との間は、前記第1のオリフィ
スによって連通するとともに、第2のオリフィスから分
岐している第3のオリフィスを介して連通し、前記開閉
弁が全閉の場合には、前記第1の液室と第2の液室との
間は、前記第2のオリフィスから分岐している第3のオ
リフィスのみを介して連通するという手段を採用したも
のである。
【0012】
【作用】この発明は上記の手段を採用したことにより、
開閉弁が全開の場合には、第1の液室と第2の液室との
間は、第1、第2および第3のオリフィスを介して連通
するので、両液室間を移動し合う流体の量が多くなり、
質量の大きい液柱共振が発生して動ばね定数を低くで
き、したがって、エンジンのアイドリング時の振動等を
効果的に低減できることになる。
開閉弁が全開の場合には、第1の液室と第2の液室との
間は、第1、第2および第3のオリフィスを介して連通
するので、両液室間を移動し合う流体の量が多くなり、
質量の大きい液柱共振が発生して動ばね定数を低くで
き、したがって、エンジンのアイドリング時の振動等を
効果的に低減できることになる。
【0013】また、開閉弁が半開の場合には、第1の液
室と第2の液室との間は、第1のオリフィスおよび第2
のオリフィスから分岐している第3のオリフィスを介し
て連通することになるが、第3のオリフィスのほうが流
動抵抗が大きいので、大部分の流体が第1のオリフィス
を介して移動することになり、両液室間を移動し合う流
体の量が少なく、質量が小さくなり、したがって、液中
共振の発生する共振周波数を全開時と異なる周波数とす
ることができることになり、これによって、エンジンの
アイドリングが変化した場合、すなわちエアコンを作動
させた場合の振動等に対応できることになる。
室と第2の液室との間は、第1のオリフィスおよび第2
のオリフィスから分岐している第3のオリフィスを介し
て連通することになるが、第3のオリフィスのほうが流
動抵抗が大きいので、大部分の流体が第1のオリフィス
を介して移動することになり、両液室間を移動し合う流
体の量が少なく、質量が小さくなり、したがって、液中
共振の発生する共振周波数を全開時と異なる周波数とす
ることができることになり、これによって、エンジンの
アイドリングが変化した場合、すなわちエアコンを作動
させた場合の振動等に対応できることになる。
【0014】さらに、開閉弁が全閉の場合には、第1の
液室と第2の液室との間は、第2のオリフィスから分岐
している第3のオリフィスのみを介して連通するので、
流体の流動抵抗が大きくなり、流体の移動時に大きな減
衰力を得ることができることになり、したがって、エン
ジンの共振を低減できることになる。
液室と第2の液室との間は、第2のオリフィスから分岐
している第3のオリフィスのみを介して連通するので、
流体の流動抵抗が大きくなり、流体の移動時に大きな減
衰力を得ることができることになり、したがって、エン
ジンの共振を低減できることになる。
【0015】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の実施例について
説明する。図1〜図7にはこの発明による液体封入型防
振装置の第1の実施例が示されていて、図1〜図3は全
体の断面図を示し、図1は開閉弁が全開の状態を示す断
面図、図2は開閉弁が半開の状態を示す断面図、図3は
開閉弁が全閉の状態を示す断面図であり、図4〜図7は
各オリフィスの開閉状態を示す説明図であり、図4は全
体を示す概略説明図、図5は開閉弁が全開の状態を示す
概略説明図、図6は開閉弁が半開の状態を示す概略説明
図、図7は開閉弁が全閉の状態を示す概略説明図であ
る。
説明する。図1〜図7にはこの発明による液体封入型防
振装置の第1の実施例が示されていて、図1〜図3は全
体の断面図を示し、図1は開閉弁が全開の状態を示す断
面図、図2は開閉弁が半開の状態を示す断面図、図3は
開閉弁が全閉の状態を示す断面図であり、図4〜図7は
各オリフィスの開閉状態を示す説明図であり、図4は全
体を示す概略説明図、図5は開閉弁が全開の状態を示す
概略説明図、図6は開閉弁が半開の状態を示す概略説明
図、図7は開閉弁が全閉の状態を示す概略説明図であ
る。
【0016】すなわち、この液体封入型防振装置は、ケ
ーシング1と、このケーシング1内に設けられる加硫成
形体7とを具えている。前記ケーシング1はエンジン等
の振動体を支持するシャーシ等の支持体に取り付けら
れ、このケーシング1には、前記加硫成形体7を位置さ
せるための空所2が設けられているとともに、この空所
2の周縁部には空所2内の図中上側の部分と連通する第
1のオリフィス3およびその外側に第2のオリフィス4
がそれぞれ設けられ、これらのオリフィス3、4は図中
下方で合流して一本となって空所2内の図中下側部分に
連通し、さらに、この2本のオリフィス3、4の合流点
には各オリフィス3、4を開閉するロータリーソレノイ
ド等の駆動源に連結される開閉弁6が回転可能に設けら
れ、また、前記第2のオリフィス4には、前記開閉弁6
を囲むように前記空所2内の下側の部分との間をバイパ
スして連通する第3のオリフィス5が設けられている。
ーシング1と、このケーシング1内に設けられる加硫成
形体7とを具えている。前記ケーシング1はエンジン等
の振動体を支持するシャーシ等の支持体に取り付けら
れ、このケーシング1には、前記加硫成形体7を位置さ
せるための空所2が設けられているとともに、この空所
2の周縁部には空所2内の図中上側の部分と連通する第
1のオリフィス3およびその外側に第2のオリフィス4
がそれぞれ設けられ、これらのオリフィス3、4は図中
下方で合流して一本となって空所2内の図中下側部分に
連通し、さらに、この2本のオリフィス3、4の合流点
には各オリフィス3、4を開閉するロータリーソレノイ
ド等の駆動源に連結される開閉弁6が回転可能に設けら
れ、また、前記第2のオリフィス4には、前記開閉弁6
を囲むように前記空所2内の下側の部分との間をバイパ
スして連通する第3のオリフィス5が設けられている。
【0017】前記加硫成形体7は、エンジン等の振動体
に取り付けられる断面が略三角形状のインナースリーブ
8の周囲に所望の形状で弾性体9を加硫成形したもので
あって、この場合、弾性体9には、インナースリーブ8
を中心として径方向外方に八の字状に延びる脚部10、
10と、この脚部10、10の上面側端部間を一体に連
結する上ダイアフラム部11と、脚部10、10の下面
側端部間を一体に連結する下ダイアフラム部12とから
構成され、各ダイアフラム部11、12と脚部10、1
0との間にはそれぞれ所定の間隙15、16が形成さ
れ、さらに、各ダイアフラム部11、12の頂部にはそ
れぞれ各ダイアフラム部11、12の変位を制限するた
めの突部13、14が設けられている。
に取り付けられる断面が略三角形状のインナースリーブ
8の周囲に所望の形状で弾性体9を加硫成形したもので
あって、この場合、弾性体9には、インナースリーブ8
を中心として径方向外方に八の字状に延びる脚部10、
10と、この脚部10、10の上面側端部間を一体に連
結する上ダイアフラム部11と、脚部10、10の下面
側端部間を一体に連結する下ダイアフラム部12とから
構成され、各ダイアフラム部11、12と脚部10、1
0との間にはそれぞれ所定の間隙15、16が形成さ
れ、さらに、各ダイアフラム部11、12の頂部にはそ
れぞれ各ダイアフラム部11、12の変位を制限するた
めの突部13、14が設けられている。
【0018】そして、上記のように構成した加硫成形体
7の上ダイアフラム部11が前記ケーシング1の空所2
内の図中上側の部分に、下ダイアフラム部12が前記ケ
ーシング1の空所2内の図中下側の部分に位置するよう
に、ケーシング1の空所2内に加硫成形体7を嵌合取り
付けすることによって、加硫成形体7の上ダイアフラム
部11とケーシング1の空所2の内面との間で第1の液
室17が、加硫成形体7の下ダイアフラム部12とケー
シング1の空所2の内面との間で第2の液室18がそれ
ぞぞれ形成され、これらの液室17、18内には水ある
いは油等の非圧縮性の流体が封入されるようになってい
る。
7の上ダイアフラム部11が前記ケーシング1の空所2
内の図中上側の部分に、下ダイアフラム部12が前記ケ
ーシング1の空所2内の図中下側の部分に位置するよう
に、ケーシング1の空所2内に加硫成形体7を嵌合取り
付けすることによって、加硫成形体7の上ダイアフラム
部11とケーシング1の空所2の内面との間で第1の液
室17が、加硫成形体7の下ダイアフラム部12とケー
シング1の空所2の内面との間で第2の液室18がそれ
ぞぞれ形成され、これらの液室17、18内には水ある
いは油等の非圧縮性の流体が封入されるようになってい
る。
【0019】したがって、前記第1の液室17と第2の
液室18との間は、ケーシング1に設けた第1のオリフ
ィス3、第2のオリフィス4および第3のオリフィス5
を介して互いに連通することになる。
液室18との間は、ケーシング1に設けた第1のオリフ
ィス3、第2のオリフィス4および第3のオリフィス5
を介して互いに連通することになる。
【0020】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、開閉弁6が全開の場合には、図1および図
5に示すように、第1の液室17と第2の液室18との
間は、第1のオリフィス3、第2のオリフィス4および
第3のオリフィス5によって連通することになり、この
場合、第1、第2のオリフィス3、4の流動抵抗に比べ
て第3のオリフィス5の流動抵抗の方が大きいので、大
部分の流体が第1、第2のオリフィス3、4を介して第
1の液室17と第2の液室18との間で互いに移動し合
うことになる。
する。まず、開閉弁6が全開の場合には、図1および図
5に示すように、第1の液室17と第2の液室18との
間は、第1のオリフィス3、第2のオリフィス4および
第3のオリフィス5によって連通することになり、この
場合、第1、第2のオリフィス3、4の流動抵抗に比べ
て第3のオリフィス5の流動抵抗の方が大きいので、大
部分の流体が第1、第2のオリフィス3、4を介して第
1の液室17と第2の液室18との間で互いに移動し合
うことになる。
【0021】したがって、両液室17、18間での流体
の移動量が多くなり、質量の大きい液柱共振を得ること
ができて、防振装置の動ばね定数を著しく低減させるこ
とができることになり、この共振周波数をアイドリング
時の振動に合わせることによって、その振動を効果的に
減衰できることになる。
の移動量が多くなり、質量の大きい液柱共振を得ること
ができて、防振装置の動ばね定数を著しく低減させるこ
とができることになり、この共振周波数をアイドリング
時の振動に合わせることによって、その振動を効果的に
減衰できることになる。
【0022】また、開閉弁6が半開の場合には、図2お
よび図6に示すように、第2のオリフィス4の第2の液
室18側の開口部が閉じられることになるので、第1の
液室17と第2の液室18との間は、第1のオリフィス
3および第2のオリフィス4から分岐して第2の液室1
8にバイパスしている第3のオリフィス5によって連通
されることになるが、この場合、第2、第3のオリフィ
ス4、5を介した流動抵抗の方が大きくなるので、大部
分の流体が第1のオリフィス3を介して両液室17、1
8間を移動し合うことになり、したがって、開閉弁6が
全開の場合よりも流体の移動量を少なくすることができ
て、液柱共振の発生する周波数を全開の場合と異なる周
波数に設定することができることになり、これによっ
て、アイドリング回転時にエアコンを作動させて回転数
が変化したような場合の振動に対応させることができる
ことになる。
よび図6に示すように、第2のオリフィス4の第2の液
室18側の開口部が閉じられることになるので、第1の
液室17と第2の液室18との間は、第1のオリフィス
3および第2のオリフィス4から分岐して第2の液室1
8にバイパスしている第3のオリフィス5によって連通
されることになるが、この場合、第2、第3のオリフィ
ス4、5を介した流動抵抗の方が大きくなるので、大部
分の流体が第1のオリフィス3を介して両液室17、1
8間を移動し合うことになり、したがって、開閉弁6が
全開の場合よりも流体の移動量を少なくすることができ
て、液柱共振の発生する周波数を全開の場合と異なる周
波数に設定することができることになり、これによっ
て、アイドリング回転時にエアコンを作動させて回転数
が変化したような場合の振動に対応させることができる
ことになる。
【0023】さらに、開閉弁6が全閉の場合には、図3
および図7に示すように、第1のオリフィス3と第2の
オリフィス4の第2の液室18側の開口部が閉じられる
ので、第1の液室17と第2の液室18との間は、第2
のオリフィス4から分岐して第2の液室18に連通して
いる第3のオリフィス5を介してのみ連通することにな
り、流体の流動抵抗が大きくなって、大きな減衰力を得
ることができることになり、したがって、エンジンの共
振を著しく低減させることができることになる。
および図7に示すように、第1のオリフィス3と第2の
オリフィス4の第2の液室18側の開口部が閉じられる
ので、第1の液室17と第2の液室18との間は、第2
のオリフィス4から分岐して第2の液室18に連通して
いる第3のオリフィス5を介してのみ連通することにな
り、流体の流動抵抗が大きくなって、大きな減衰力を得
ることができることになり、したがって、エンジンの共
振を著しく低減させることができることになる。
【0024】上記のようにこの実施例による液体封入型
防振装置にあっては、開閉弁6を作動させることによっ
て、3つの状態を選択することができることになり、し
たがって、低周波から高周波までの広範囲の振動を確実
に減衰できるとともに、エアコン等の作動によって回転
数が変化するような場合においてもそのときの振動を確
実に減衰するができることになる。
防振装置にあっては、開閉弁6を作動させることによっ
て、3つの状態を選択することができることになり、し
たがって、低周波から高周波までの広範囲の振動を確実
に減衰できるとともに、エアコン等の作動によって回転
数が変化するような場合においてもそのときの振動を確
実に減衰するができることになる。
【0025】また、第1および第2のオリフィス3、4
の第2の液室18に連通する部分を共有し、さらに、第
2のオリフィス4から分岐して第2の液室18に連通す
る第3のオリフィス5を設けたことにより、3本のオリ
フィス3、4、5を少ないスペースに設けることができ
ることになり、したがって、全体を著しく小型化するこ
ともできることになる。
の第2の液室18に連通する部分を共有し、さらに、第
2のオリフィス4から分岐して第2の液室18に連通す
る第3のオリフィス5を設けたことにより、3本のオリ
フィス3、4、5を少ないスペースに設けることができ
ることになり、したがって、全体を著しく小型化するこ
ともできることになる。
【0026】図8および図9には、この発明による液体
封入型防振装置の第2の実施例が示されていて、図8は
全体を示す平面図、図9は図8に示すものの縦断面図で
ある。すなわち、この実施例に示す液体封入型防振装置
にあっても、前記第1の実施例に示すものと同様に、ケ
ーシング21とこのケーシング21内に設けられる加硫
成形体27とを具えている。
封入型防振装置の第2の実施例が示されていて、図8は
全体を示す平面図、図9は図8に示すものの縦断面図で
ある。すなわち、この実施例に示す液体封入型防振装置
にあっても、前記第1の実施例に示すものと同様に、ケ
ーシング21とこのケーシング21内に設けられる加硫
成形体27とを具えている。
【0027】前記ケーシング21はエンジン等の振動体
を支持するシャーシ等の支持体に取り付けられ、このケ
ーシング21には、前記加硫成形体27を位置させるた
めの空所22が設けられているとともに、この空所22
の周縁部にも図示はしないが前記第1の実施例と同様
に、空所22内の図中上側の部分と連通する第1のオリ
フィスおよびその外側に第2のオリフィスがそれぞれ設
けられ、これらのオリフィスは図中下方で合流して一本
となって空所22内の図中下側部分に連通し、さらに、
この2本のオリフィスの合流点には各オリフィスを開閉
するロータリーソレノイド等の駆動源に連結される開閉
弁が回転可能に設けられ、また、前記第2のオリフィス
には、前記開閉弁を囲むように前記空所22内の下側の
部分との間をバイパスして連通する第3のオリフィスが
設けられている。
を支持するシャーシ等の支持体に取り付けられ、このケ
ーシング21には、前記加硫成形体27を位置させるた
めの空所22が設けられているとともに、この空所22
の周縁部にも図示はしないが前記第1の実施例と同様
に、空所22内の図中上側の部分と連通する第1のオリ
フィスおよびその外側に第2のオリフィスがそれぞれ設
けられ、これらのオリフィスは図中下方で合流して一本
となって空所22内の図中下側部分に連通し、さらに、
この2本のオリフィスの合流点には各オリフィスを開閉
するロータリーソレノイド等の駆動源に連結される開閉
弁が回転可能に設けられ、また、前記第2のオリフィス
には、前記開閉弁を囲むように前記空所22内の下側の
部分との間をバイパスして連通する第3のオリフィスが
設けられている。
【0028】前記加硫成形体27は前記第1の実施例に
示すものと同様に、エンジン等の振動体に取り付けられ
る断面が略三角形状のインナースリーブ28の周囲に所
望の形状で弾性体29を加硫成形したものであって、こ
の場合、弾性体29には、インナースリーブ28を中心
として径方向外方に八の字に延びる脚部30、30と、
この脚部30、30の上面側端部間を一体に連結する上
ダイアフラム部31と、脚部30、30の下面側端部間
を一体に連結する下ダイアフラム部32とから構成さ
れ、各ダイアフラム部31、32と脚部30、30との
間にはそれぞれ所定の間隙35、36が形成され、さら
に、各ダイアフラム部31、32の頂部にはそれぞれ各
ダイアフラム部31、32の変位を制限するための突部
33、34が設けられている。
示すものと同様に、エンジン等の振動体に取り付けられ
る断面が略三角形状のインナースリーブ28の周囲に所
望の形状で弾性体29を加硫成形したものであって、こ
の場合、弾性体29には、インナースリーブ28を中心
として径方向外方に八の字に延びる脚部30、30と、
この脚部30、30の上面側端部間を一体に連結する上
ダイアフラム部31と、脚部30、30の下面側端部間
を一体に連結する下ダイアフラム部32とから構成さ
れ、各ダイアフラム部31、32と脚部30、30との
間にはそれぞれ所定の間隙35、36が形成され、さら
に、各ダイアフラム部31、32の頂部にはそれぞれ各
ダイアフラム部31、32の変位を制限するための突部
33、34が設けられている。
【0029】そして、上記のように構成した加硫成形体
27の上ダイアフラム部31が前記ケーシング21の空
所22内の図中上側の部分に、下ダイアフラム部32が
前記ケーシング21の空所22内の図中下側の部分に位
置するように、ケーシング21の空所22内に加硫成形
体27を嵌合取り付けすることによって、加硫成形体2
7の上ダイアフラム部31とケーシング21の空所22
の内面との間で第1の液室37が、加硫成形体27の下
ダイアフラム部32とケーシング21の空所22の内面
との間で第2の液室38がそれぞれ形成され、これらの
液室37、38内には水あるいは油等の非圧縮性の流体
が、ケーシング21の開口部にガスケット39を介して
蓋部材40をかしめ取り付けすることによって、封入さ
れるようになっている。
27の上ダイアフラム部31が前記ケーシング21の空
所22内の図中上側の部分に、下ダイアフラム部32が
前記ケーシング21の空所22内の図中下側の部分に位
置するように、ケーシング21の空所22内に加硫成形
体27を嵌合取り付けすることによって、加硫成形体2
7の上ダイアフラム部31とケーシング21の空所22
の内面との間で第1の液室37が、加硫成形体27の下
ダイアフラム部32とケーシング21の空所22の内面
との間で第2の液室38がそれぞれ形成され、これらの
液室37、38内には水あるいは油等の非圧縮性の流体
が、ケーシング21の開口部にガスケット39を介して
蓋部材40をかしめ取り付けすることによって、封入さ
れるようになっている。
【0030】このようにして、第1の液室37と第2の
液室38との間はケーシング21に設けた図示しない第
1のオリフィス、第2のオリフィスおよび第3のオリフ
ィスを介して互いに連通することになる。そして、この
実施例に示す液体封入型防振装置にあっても前記第1の
実施例に示すものと同様の作用効果を示すことになり、
開閉弁が全開、半開、全閉の3つの状態を選択すること
ができることになるので、低周波から高周波までの広範
囲の振動を確実に減衰できるとともに、エアコン等の作
動によって回転数が変化するような場合においてもその
ときの振動を確実に減衰することができることになり、
さらに、全体を著しく小型化することもできることにな
る。
液室38との間はケーシング21に設けた図示しない第
1のオリフィス、第2のオリフィスおよび第3のオリフ
ィスを介して互いに連通することになる。そして、この
実施例に示す液体封入型防振装置にあっても前記第1の
実施例に示すものと同様の作用効果を示すことになり、
開閉弁が全開、半開、全閉の3つの状態を選択すること
ができることになるので、低周波から高周波までの広範
囲の振動を確実に減衰できるとともに、エアコン等の作
動によって回転数が変化するような場合においてもその
ときの振動を確実に減衰することができることになり、
さらに、全体を著しく小型化することもできることにな
る。
【0031】また、この実施例に示すものにあっては、
ケーシング21の開口部にガスケット39を介して蓋部
材40をかしめ取り付けすることによって、ケーシング
21内部の第1の液室37および第2の液室38内に流
体を封入するようにしたので、組立を著しく容易とする
ことができることになり、製造コストを低減させること
もできることになる。
ケーシング21の開口部にガスケット39を介して蓋部
材40をかしめ取り付けすることによって、ケーシング
21内部の第1の液室37および第2の液室38内に流
体を封入するようにしたので、組立を著しく容易とする
ことができることになり、製造コストを低減させること
もできることになる。
【0032】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、開閉弁の作動によって第1の液室と第2の液室と
の間を、第1のオリフィス、第2のオリフィスおよび第
3のオリフィスによって連通する全開の状態、第1およ
び第2のオリフィスから分岐する第3のオリフィスを介
して連通する半開の状態、第2のオリフィスから分岐す
る第3のオリフィスのみによって連通する全閉の状態の
3状態を選択することができることになり、したがっ
て、振動体が、回転数に応じて周波数や振幅の異なる種
々の振動が発生する自動車等のエンジンであっても、3
状態のうちの何れかを選択することによって、種々の振
動に合わせて液柱共振を起こさせることができることに
なり、したがって、アイドリング時にエアコンを作動さ
せて回転数が変化した場合等の振動にも確実に対応する
ことができることになり、これによって、広範囲の振動
を確実に減衰することができることになる。
より、開閉弁の作動によって第1の液室と第2の液室と
の間を、第1のオリフィス、第2のオリフィスおよび第
3のオリフィスによって連通する全開の状態、第1およ
び第2のオリフィスから分岐する第3のオリフィスを介
して連通する半開の状態、第2のオリフィスから分岐す
る第3のオリフィスのみによって連通する全閉の状態の
3状態を選択することができることになり、したがっ
て、振動体が、回転数に応じて周波数や振幅の異なる種
々の振動が発生する自動車等のエンジンであっても、3
状態のうちの何れかを選択することによって、種々の振
動に合わせて液柱共振を起こさせることができることに
なり、したがって、アイドリング時にエアコンを作動さ
せて回転数が変化した場合等の振動にも確実に対応する
ことができることになり、これによって、広範囲の振動
を確実に減衰することができることになる。
【0033】また、第1のオリフィスと第2のオリフィ
スの第2の液室に連通する部分を共有するとともに、第
2のオリフィスから第2の液室に分岐する第3のオリフ
ィスを設けたことにより、少ないスペースに3本のオリ
フィスを設けることができることになり、したがって、
全体を著しく小型化することができることになる。さら
に、ケーシングの開口部にガスケットを介して蓋部材を
かしめ取り付けすることによって、ケーシング内部の第
1の液室および第2の液室内に流体を封入するようにし
たことにより、組立を著しく簡素化することができるこ
とになり、これによって、製造コストを著しく低減させ
ることができて、安価なものを提供することができるこ
とになる等の優れた効果を有するものである。
スの第2の液室に連通する部分を共有するとともに、第
2のオリフィスから第2の液室に分岐する第3のオリフ
ィスを設けたことにより、少ないスペースに3本のオリ
フィスを設けることができることになり、したがって、
全体を著しく小型化することができることになる。さら
に、ケーシングの開口部にガスケットを介して蓋部材を
かしめ取り付けすることによって、ケーシング内部の第
1の液室および第2の液室内に流体を封入するようにし
たことにより、組立を著しく簡素化することができるこ
とになり、これによって、製造コストを著しく低減させ
ることができて、安価なものを提供することができるこ
とになる等の優れた効果を有するものである。
【図1】この発明による液体封入型防振装置の第1の実
施例を示す断面図であり、開閉弁が全開の状態を示す断
面図である。
施例を示す断面図であり、開閉弁が全開の状態を示す断
面図である。
【図2】開閉弁が半開の状態を示す断面図である。
【図3】開閉弁が全閉の状態を示す断面図である。
【図4】各オリフィスの開閉状態を示す概略説明図であ
る。
る。
【図5】開閉弁が全開の状態を示す概略説明図である。
【図6】開閉弁が半開の状態を示す概略説明図である。
【図7】開閉弁が全閉の状態を示す概略説明図である。
【図8】この発明による液体封入型防振装置の第2の実
施例を示した平面図である。
施例を示した平面図である。
【図9】図8に示すものの縦断面図である。
1、21……ケーシング 2、22……空所 3……第1のオリフィス 4……第2のオリフィス 5……第3のオリフィス 6……開閉弁 7、27……加硫成形体 8、28……インナースリーブ 9、29……弾性体 10、30……脚部 11、31……上ダイアフラム部 12、32……下ダイアフラム部 13、14、33、34……突部 15、16、35、36……間隙 17、37……第1の液室 18、38……第2の液室 39……ガスケット 40……蓋部材
Claims (2)
- 【請求項1】 振動体を支持する支持体に連結されるケ
ーシング(1)内に設けられた空所(2)内に、中心部
に振動体に連結されるインナースリーブ(8)を位置し
て、その周囲に弾性体(9)を所望の形状に加硫成形し
た加硫成形体(7)を設けて、加硫成形体(7)とケー
シング(1)との間で2つの互いに分離した第1の液室
(17)および第2の液室(18)を形成し、一方、前
記ケーシング(1)に、前記第1の液室(17)との間
を連通する第1のオリフィス(3)、第2のオリフィス
(4)および第2のオリフィス(4)と第2の液室(1
8)との間を連通する第3のオリフィス(5)を設ける
とともに、第1のオリフィス(3)および第2のオリフ
ィス(4)と第2の液室(18)との間を連通可能な開
閉弁(6)を設け、さらに、前記第1の液室(17)お
よび第2の液室(18)内に流体を封入し、前記開閉弁
(6)が全開の場合には、前記第1の液室(17)と第
2の液室(18)との間は前記第1、第2および第3の
オリフィス(3)(4)(5)を介して連通し、前記開
閉弁(6)が半開の場合には、前記第1の液室(17)
と第2の液室(18)との間は、前記第1のオリフィス
(3)によって連通するとともに、第2のオリフィス
(4)から分岐している第3のオリフィス(5)を介し
て連通し、前記開閉弁(6)が全閉の場合には、前記第
1の液室(17)と第2の液室(18)との間は、前記
第2のオリフィス(4)から分岐している第3のオリフ
ィス(5)のみを介して連通することを特徴とする液体
封入型防振装置。 - 【請求項2】 振動体を支持する支持体に連結されるケ
ーシンング(21)内に設けられた空所(22)内に、
中心部に振動体に連結されるインナースリーブ(28)
を位置して、その周囲に弾性体(29)を所望の形状に
加硫成形した加硫成形体(27)を設けて、加硫成形体
(27)とケーシング(21)との間で2つの互いに分
離した第1の液室(37)および第2の液室(38)を
形成し、一方、前記ケーシング(21)に、前記第1の
液室(37)との間を連通する第1のオリフィス、第2
のオリフィスおよび第2のオリフィスと第2の液室(3
8)との間を連通する第3のオリフィスを設けるととも
に、第1のオリフィスおよび第2のオリフィスと第2の
液室(38)との間を連通可能な開閉弁を設け、さら
に、前記第1の液室(37)および第2の液室(38)
内に流体を、前記ケーシング(21)にガスケット(3
9)を介して蓋部材(40)をかしめ取り付けすること
によって封入し、前記開閉弁が全開の場合には、前記第
1の液室(37)と第2の液室(38)との間は前記第
1、第2および第3のオリフィスを介して連通し、前記
開閉弁が半開の場合には、前記第1の液室(37)と第
2の液室(38)との間は、前記第1のオリフィスによ
って連通するとともに、第2のオリフィスから分岐して
いる第3のオリフィスを介して連通し、前記開閉弁が全
閉の場合には、前記第1の液室(37)と第2の液室
(38)との間は、前記第2のオリフィスから分岐して
いる第3のオリフィスのみを介して連通することを特徴
とする液体封入型防振装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-16783 | 1991-01-18 | ||
JP1678391A JPH05202980A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 液体封入型防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05248487A true JPH05248487A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=11925789
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1678391A Pending JPH05202980A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 液体封入型防振装置 |
JP19348191A Pending JPH05248487A (ja) | 1991-01-18 | 1991-07-08 | 液体封入型防振装置 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1678391A Pending JPH05202980A (ja) | 1991-01-18 | 1991-01-18 | 液体封入型防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JPH05202980A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0616145A2 (de) * | 1993-03-10 | 1994-09-21 | Metzeler Gimetall Ag | Elastische Lagerbuchse |
DE19956277A1 (de) * | 1999-11-23 | 2001-06-13 | Btr Avs Technical Ct Gmbh | Hydraulisch dämpfende Pendelstütze |
KR100956983B1 (ko) * | 2007-12-05 | 2010-05-11 | 현대자동차주식회사 | 하이드로 트랜스미션 마운트 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06337034A (ja) * | 1993-05-26 | 1994-12-06 | Honda Motor Co Ltd | 液封式防振装置 |
FR2879274A1 (fr) * | 2004-12-13 | 2006-06-16 | Hutchinson Sa | Butee acoustique pilotable et procede de controle de la rigidite de la butee |
CN102822558B (zh) * | 2010-03-19 | 2015-01-14 | 东洋橡胶工业株式会社 | 防振装置以及防振装置的制造方法 |
-
1991
- 1991-01-18 JP JP1678391A patent/JPH05202980A/ja active Pending
- 1991-07-08 JP JP19348191A patent/JPH05248487A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0616145A2 (de) * | 1993-03-10 | 1994-09-21 | Metzeler Gimetall Ag | Elastische Lagerbuchse |
EP0616145A3 (de) * | 1993-03-10 | 1994-10-19 | Metzeler Gimetall Ag | Elastische Lagerbuchse. |
DE19956277A1 (de) * | 1999-11-23 | 2001-06-13 | Btr Avs Technical Ct Gmbh | Hydraulisch dämpfende Pendelstütze |
KR100956983B1 (ko) * | 2007-12-05 | 2010-05-11 | 현대자동차주식회사 | 하이드로 트랜스미션 마운트 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05202980A (ja) | 1993-08-10 |
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