JPH04231749A - 防振装置 - Google Patents
防振装置Info
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- JPH04231749A JPH04231749A JP40832190A JP40832190A JPH04231749A JP H04231749 A JPH04231749 A JP H04231749A JP 40832190 A JP40832190 A JP 40832190A JP 40832190 A JP40832190 A JP 40832190A JP H04231749 A JPH04231749 A JP H04231749A
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- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims abstract description 78
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 24
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 11
- 238000013016 damping Methods 0.000 abstract 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両、特に自動車のエン
ジンマウント等に用いられ、振動発生部からの振動を吸
収減衰する防振装置に関する。
ジンマウント等に用いられ、振動発生部からの振動を吸
収減衰する防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンにはエンジンと車体と
の間にエンジンマウントとしての防振装置が配設され、
エンジンの振動が車体に伝達されることを阻止するよう
になっている。この防振装置の内部には液体が充填され
た複数の小液室が形成されており、これらの小液室は制
限通路を通して互いに連通されている。そして、エンジ
ンの振動が防振装置に伝達された場合に小液室に充填さ
れている液体が他方の小液室に制限通路を通って移動す
る際の通過抵抗及び液柱共振で振動が吸収されるように
なっている。
の間にエンジンマウントとしての防振装置が配設され、
エンジンの振動が車体に伝達されることを阻止するよう
になっている。この防振装置の内部には液体が充填され
た複数の小液室が形成されており、これらの小液室は制
限通路を通して互いに連通されている。そして、エンジ
ンの振動が防振装置に伝達された場合に小液室に充填さ
れている液体が他方の小液室に制限通路を通って移動す
る際の通過抵抗及び液柱共振で振動が吸収されるように
なっている。
【0003】ところで、エンジンに発生する振動には、
こもり音の発生原因となる高い周波の振動や、車両が時
速70キロ程度で走行している場合等に発生する所謂シ
エイク振動やアイドル時及び車両が時速5キロ程度で走
行している場合等に発生する所謂アイドル振動等がある
。一般的にシエイク振動は周波数が15Hz未満であり
、アイドル振動は周波数が20〜40Hzであり、また
、こもり音の周波数は100〜数100Hzである。 このように、例えばシエイク振動とアイドル振動とこも
り音とでは周波数域が相違する。
こもり音の発生原因となる高い周波の振動や、車両が時
速70キロ程度で走行している場合等に発生する所謂シ
エイク振動やアイドル時及び車両が時速5キロ程度で走
行している場合等に発生する所謂アイドル振動等がある
。一般的にシエイク振動は周波数が15Hz未満であり
、アイドル振動は周波数が20〜40Hzであり、また
、こもり音の周波数は100〜数100Hzである。 このように、例えばシエイク振動とアイドル振動とこも
り音とでは周波数域が相違する。
【0004】しかし、従来の防振装置は発生する振動の
周波数が、制限通路の開口面積、長さで定まる所定範囲
の場合のみに有効であり、この所定範囲以外の周波数の
振動を有効に減衰吸収できない。
周波数が、制限通路の開口面積、長さで定まる所定範囲
の場合のみに有効であり、この所定範囲以外の周波数の
振動を有効に減衰吸収できない。
【0005】このため、従来の防振装置では低い周波の
振動を効果的に減衰すべく防振装置を調整すると高い周
波の振動を効果的に減衰することが困難となり、また高
い周波の振動を効果的に減衰すべく防振装置を調整する
と低い周波の振動を効果的に減衰することが困難となる
不具合がある。
振動を効果的に減衰すべく防振装置を調整すると高い周
波の振動を効果的に減衰することが困難となり、また高
い周波の振動を効果的に減衰すべく防振装置を調整する
と低い周波の振動を効果的に減衰することが困難となる
不具合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、広い周波数域に渡る振動を減衰吸収できる防振装
置を得ることが目的である。
慮し、広い周波数域に渡る振動を減衰吸収できる防振装
置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の防振装置は、振
動発生部と振動受部の何れか一方へ連結される第1の取
付部材と、振動発生部と振動受部の他方へ連結される第
2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付
部材と間に設けられて振動発生時に変形する弾性体と、
前記弾性体を隔壁の一部とし拡縮可能な主液室と、前記
主液室から隔離された副液室と、前記主液室と前記副液
室とを隔離する仕切り部材と、前記仕切り部材に形成さ
れ前記主液室と前記副液室とを連通する第1の制限通路
と、前記仕切り部材に形成され前記主液室と前記副液室
とを連通しかつ第1の制限通路よりも断面積が大きくか
つ長さの短い第2の制限通路と、前記第2の制限通路の
中間部に設けられ周壁の一部が前記第2の制限通路の一
部へ連通され周壁の他の一部が前記第2の制限通路の他
方の一部へ連通された円孔と、前記円孔内へ同軸的に挿
入され前記第2の制限通路の一部と前記第2の制限通路
の他方の一部とを連通する貫通孔が形成されて内外が連
通された中空状ロータと、前記ロータを軸回りに回転さ
せて前記貫通孔を前記第2の制限通路に対して相対移動
させて前記貫通孔の開口面積を変更する駆動手段と、を
有することを特徴としている。
動発生部と振動受部の何れか一方へ連結される第1の取
付部材と、振動発生部と振動受部の他方へ連結される第
2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付
部材と間に設けられて振動発生時に変形する弾性体と、
前記弾性体を隔壁の一部とし拡縮可能な主液室と、前記
主液室から隔離された副液室と、前記主液室と前記副液
室とを隔離する仕切り部材と、前記仕切り部材に形成さ
れ前記主液室と前記副液室とを連通する第1の制限通路
と、前記仕切り部材に形成され前記主液室と前記副液室
とを連通しかつ第1の制限通路よりも断面積が大きくか
つ長さの短い第2の制限通路と、前記第2の制限通路の
中間部に設けられ周壁の一部が前記第2の制限通路の一
部へ連通され周壁の他の一部が前記第2の制限通路の他
方の一部へ連通された円孔と、前記円孔内へ同軸的に挿
入され前記第2の制限通路の一部と前記第2の制限通路
の他方の一部とを連通する貫通孔が形成されて内外が連
通された中空状ロータと、前記ロータを軸回りに回転さ
せて前記貫通孔を前記第2の制限通路に対して相対移動
させて前記貫通孔の開口面積を変更する駆動手段と、を
有することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明では、周波数の低い振動時にあっては、
駆動手段によって中空状ロータを回転させて貫通孔を移
動させ第2の制限通路を中空状ロータの周壁によって遮
断する。これによって、液体は第1の制限通路を通過し
て主液室と副液室とを行き来し、第1の制限通路内で液
柱共振すると共に通過抵抗を受け、周波数の低い振動が
吸収される。
駆動手段によって中空状ロータを回転させて貫通孔を移
動させ第2の制限通路を中空状ロータの周壁によって遮
断する。これによって、液体は第1の制限通路を通過し
て主液室と副液室とを行き来し、第1の制限通路内で液
柱共振すると共に通過抵抗を受け、周波数の低い振動が
吸収される。
【0009】一方、周波数の高い振動時にあっては、第
1の制限通路は目づまり状態となり液体は第1の制限通
路を流れない。このときには、駆動手段によって中空状
ロータを回転させて貫通孔を移動させ第2の制限通路の
遮断状態を解除する。第2の制限通路は第1の制限通路
に比べて断面積が大きく長さが短いため、周波数の高い
振動時に目づまりを起こすことがない。このため、液体
は第2の制限通路を通過して主液室と副液室とを行き来
することができ、第2の制限通路内で液柱共振を生じて
動倍率が低下され、周波数の高い振動が吸収される。ま
た、駆動手段によって中空状ロータを回転させて貫通孔
を移動させ、貫通孔の開口面積を変更することによって
第2の制限通路内での液柱共振周波数を若干変更するこ
ともできる。
1の制限通路は目づまり状態となり液体は第1の制限通
路を流れない。このときには、駆動手段によって中空状
ロータを回転させて貫通孔を移動させ第2の制限通路の
遮断状態を解除する。第2の制限通路は第1の制限通路
に比べて断面積が大きく長さが短いため、周波数の高い
振動時に目づまりを起こすことがない。このため、液体
は第2の制限通路を通過して主液室と副液室とを行き来
することができ、第2の制限通路内で液柱共振を生じて
動倍率が低下され、周波数の高い振動が吸収される。ま
た、駆動手段によって中空状ロータを回転させて貫通孔
を移動させ、貫通孔の開口面積を変更することによって
第2の制限通路内での液柱共振周波数を若干変更するこ
ともできる。
【0010】
【実施例】図1〜図5には本発明の実施例に係る防振装
置10が示されている。
置10が示されている。
【0011】図1に示すように、この防振装置10では
第1の取付部材としての矩形ハウジング12が内部に中
空部14を有するブロツク形状に形成され、この中空部
14は図1の上下方向にハウジング12を貫通している
。
第1の取付部材としての矩形ハウジング12が内部に中
空部14を有するブロツク形状に形成され、この中空部
14は図1の上下方向にハウジング12を貫通している
。
【0012】このハウジング12は中空部14の底部が
段部17を介して内径が拡大された拡径部16とされて
いる。この拡径部16内にはハウジング12の下方向か
ら仕切り部材としての隔壁ブロツク22が挿入され、底
板材24がハウジング12の下側面へ固着されることに
よってこの隔壁ブロツク22がハウジング12へ固定さ
れている。この隔壁ブロツク22と底板材24との間に
はダイアフラム26の周縁部が挾持されている。
段部17を介して内径が拡大された拡径部16とされて
いる。この拡径部16内にはハウジング12の下方向か
ら仕切り部材としての隔壁ブロツク22が挿入され、底
板材24がハウジング12の下側面へ固着されることに
よってこの隔壁ブロツク22がハウジング12へ固定さ
れている。この隔壁ブロツク22と底板材24との間に
はダイアフラム26の周縁部が挾持されている。
【0013】一方中空部14の頂部は上方にむけて次第
に内径が拡大されたテーパ面とされており、このテーパ
面に弾性体28の外周が加硫接着されている。この弾性
体28は一体的に延長されて垂下した延長部29が中空
部14及び拡径部16の内周へ配置されている。この弾
性体28は中央部に第2の取付部材としてのスリーブ3
2が貫通固着されている。ここに中空部14、弾性体2
8、ダイアフラム26で液室が構成され内部に水、オイ
ル等の液体35が充填されている。この液体35は隔壁
ブロツク22によって区画され、隔壁ブロツク22と弾
性体28との間が主液室36、隔壁ブロツク22とダイ
アフラム26との間が副液室38とされている。また、
ダイアフラム26と底板材24との間は空気室42とさ
れ、必要に応じて外気と連通される。さらに、主液室3
6の内部には、補助振動部材34が配置されている。こ
の補助振動部材34は縦断面が略三角形をしており頂部
がスリーブ32に固着されている。また、補助振動部材
34は弾性体28と向かい合う側面が弾性体28から所
定寸法離間されている。
に内径が拡大されたテーパ面とされており、このテーパ
面に弾性体28の外周が加硫接着されている。この弾性
体28は一体的に延長されて垂下した延長部29が中空
部14及び拡径部16の内周へ配置されている。この弾
性体28は中央部に第2の取付部材としてのスリーブ3
2が貫通固着されている。ここに中空部14、弾性体2
8、ダイアフラム26で液室が構成され内部に水、オイ
ル等の液体35が充填されている。この液体35は隔壁
ブロツク22によって区画され、隔壁ブロツク22と弾
性体28との間が主液室36、隔壁ブロツク22とダイ
アフラム26との間が副液室38とされている。また、
ダイアフラム26と底板材24との間は空気室42とさ
れ、必要に応じて外気と連通される。さらに、主液室3
6の内部には、補助振動部材34が配置されている。こ
の補助振動部材34は縦断面が略三角形をしており頂部
がスリーブ32に固着されている。また、補助振動部材
34は弾性体28と向かい合う側面が弾性体28から所
定寸法離間されている。
【0014】なお、この防振装置10は一例として、ハ
ウジング12が自動車の車体へ、スリーブ32が自動車
のエンジンへ固定され、これによって弾性体28がエン
ジンの荷重を支持する。また、主液室36の液体35に
はこの荷重が圧縮力となって作用する。
ウジング12が自動車の車体へ、スリーブ32が自動車
のエンジンへ固定され、これによって弾性体28がエン
ジンの荷重を支持する。また、主液室36の液体35に
はこの荷重が圧縮力となって作用する。
【0015】図2に示される如く、隔壁ブロツク22の
内部には環状通路44が形成されている。この環状通路
44は長手方向が略C字型とされ、長手直角断面が矩形
状となっている。この環状通路44の一端は側路46を
介して副液室38と連通され、他端は屈曲路47を介し
て円孔48と連通している。円孔48は隔壁ブロツク2
2の周壁から軸線に直交して形成されている。円孔48
の底部近傍には、内周壁の一部が屈曲路47を介して環
状通路44と連通されており、上側に矩形孔50が形成
されている。このため 環状通路44は一端が側路4
6によって副液室38へ、他端が屈曲路47、円孔48
、矩形孔50を介して主液室36へ連通された第1の制
限通路54を構成している。
内部には環状通路44が形成されている。この環状通路
44は長手方向が略C字型とされ、長手直角断面が矩形
状となっている。この環状通路44の一端は側路46を
介して副液室38と連通され、他端は屈曲路47を介し
て円孔48と連通している。円孔48は隔壁ブロツク2
2の周壁から軸線に直交して形成されている。円孔48
の底部近傍には、内周壁の一部が屈曲路47を介して環
状通路44と連通されており、上側に矩形孔50が形成
されている。このため 環状通路44は一端が側路4
6によって副液室38へ、他端が屈曲路47、円孔48
、矩形孔50を介して主液室36へ連通された第1の制
限通路54を構成している。
【0016】一方、隔壁ブロツク22の中央部には、主
液室36と円孔48とを連通する長孔52及び副液室3
8と円孔48とを連通する長孔53が形成されており、
長孔52、長孔53及び円孔48とによって第2の制限
通路55を構成している。また、隔壁ブロツク22には
、円孔48の開口部近傍に主液室36と円孔48とを連
通する矩形孔56が形成されている。
液室36と円孔48とを連通する長孔52及び副液室3
8と円孔48とを連通する長孔53が形成されており、
長孔52、長孔53及び円孔48とによって第2の制限
通路55を構成している。また、隔壁ブロツク22には
、円孔48の開口部近傍に主液室36と円孔48とを連
通する矩形孔56が形成されている。
【0017】円孔48の内部には中空状ロータとしての
ロータ66が同軸的に挿入されている。このロータ66
は先端部が開放された中空円筒形状であり、先端部とは
反対側を閉止する基壁67は矩形ハウジング12へ軸支
される回転軸68の先端へ固着されている。この回転軸
68は他方の先端部がハウジング12から突出し、駆動
手段としてのモータ71の出力軸72へ連結されている
。
ロータ66が同軸的に挿入されている。このロータ66
は先端部が開放された中空円筒形状であり、先端部とは
反対側を閉止する基壁67は矩形ハウジング12へ軸支
される回転軸68の先端へ固着されている。この回転軸
68は他方の先端部がハウジング12から突出し、駆動
手段としてのモータ71の出力軸72へ連結されている
。
【0018】ロータ66の外周の先端部近傍には切欠7
6が形成されており、この切欠76は矩形孔50と屈曲
路47の開口部とに対応するようになっている。したが
って、切欠76が矩形孔50と屈曲路47の開口部とに
対応した場合には、主液室36と屈曲路47とはロータ
66の内部を介して連通される。また、ロータ66の外
周の長手中間部には軸線を挟んで水平方向両側に一対の
矩形孔78が形成されており、隔壁ブロツク22の長孔
52、53に対応するようになっている。したがって、
ロータ66が180°回転されて矩形孔78が長孔52
、53に対応した場合には、主液室36と副液室38が
ロータ66の内部を介して連通される。
6が形成されており、この切欠76は矩形孔50と屈曲
路47の開口部とに対応するようになっている。したが
って、切欠76が矩形孔50と屈曲路47の開口部とに
対応した場合には、主液室36と屈曲路47とはロータ
66の内部を介して連通される。また、ロータ66の外
周の長手中間部には軸線を挟んで水平方向両側に一対の
矩形孔78が形成されており、隔壁ブロツク22の長孔
52、53に対応するようになっている。したがって、
ロータ66が180°回転されて矩形孔78が長孔52
、53に対応した場合には、主液室36と副液室38が
ロータ66の内部を介して連通される。
【0019】さらに、ロータ66の外周上側には、一対
の矩形孔78の間でかつ矩形孔50寄りに矩形孔80が
形成されている。また、ロータ66の外周の基壁67近
傍には、下側に小矩形孔82が形成されており、ロータ
66が180°回転された場合には、この小矩形孔82
は矩形孔56に対応する。また、ロータ66の内部は、
切欠76と矩形孔78との間に形成された隔壁84によ
って2つに仕切られている。
の矩形孔78の間でかつ矩形孔50寄りに矩形孔80が
形成されている。また、ロータ66の外周の基壁67近
傍には、下側に小矩形孔82が形成されており、ロータ
66が180°回転された場合には、この小矩形孔82
は矩形孔56に対応する。また、ロータ66の内部は、
切欠76と矩形孔78との間に形成された隔壁84によ
って2つに仕切られている。
【0020】一方、モータ71はケース69を介してハ
ウジング12へ固着されている。このモータ71は制御
手段73によって通電制御されるようになっており、こ
の制御手段73はセンサ74によってエンジン回転数、
車速、振動周波数等が検出され、吸収すべき周波数に応
じてモータ71が回転制御される。なおハウジング12
の頂部にはカバー76の両端部が固着され、スリーブ3
2の最大ストロークを制限している。
ウジング12へ固着されている。このモータ71は制御
手段73によって通電制御されるようになっており、こ
の制御手段73はセンサ74によってエンジン回転数、
車速、振動周波数等が検出され、吸収すべき周波数に応
じてモータ71が回転制御される。なおハウジング12
の頂部にはカバー76の両端部が固着され、スリーブ3
2の最大ストロークを制限している。
【0021】次に本実施例の作用を説明する。エンジン
の振動周波数が比較的低い(一例として15Hz未満の
シエイク振動)場合には、センサ74が振動数を検出し
て制御手段73へ信号を送る。制御手段73はモータ7
1へ通電してロータ66を回転させ、図3に示される如
く切欠76を屈曲路47及び矩形孔50に対応させ、長
孔52、長孔53及び矩形孔56をロータ66の周壁で
閉塞させた状態とする。これによって、主液室36と副
液室38とは第1の制限通路54のみによって連通され
る。この結果、液体35(図3では液体35は図示を省
略している)が第1の制限通路54を流れてダイアフラ
ム26を振動させ、第1の制限通路54内で液体35が
液柱共振すると共に通過抵抗を受けることによりシエイ
ク振動を吸収する。
の振動周波数が比較的低い(一例として15Hz未満の
シエイク振動)場合には、センサ74が振動数を検出し
て制御手段73へ信号を送る。制御手段73はモータ7
1へ通電してロータ66を回転させ、図3に示される如
く切欠76を屈曲路47及び矩形孔50に対応させ、長
孔52、長孔53及び矩形孔56をロータ66の周壁で
閉塞させた状態とする。これによって、主液室36と副
液室38とは第1の制限通路54のみによって連通され
る。この結果、液体35(図3では液体35は図示を省
略している)が第1の制限通路54を流れてダイアフラ
ム26を振動させ、第1の制限通路54内で液体35が
液柱共振すると共に通過抵抗を受けることによりシエイ
ク振動を吸収する。
【0022】次いで、振動周波数が少し高くなると(一
例として20〜40Hzのアイドル振動)、制限通路5
9が目詰まり状態となる。センサ74は振動数を検出し
て制御手段73へ信号を送る。制御手段73はモータ7
1へ通電してロータ66を回転させ、図4に示される如
く小矩形孔82を矩形孔56へ対応させかつ小矩形孔8
0を長孔53に対応させ、切欠76及び矩形孔78をロ
ータ66の周壁で閉塞させた状態とする。これによって
、主液室36及び副液室38の液体35(図4では液体
35は図示を省略している)は矩形孔56、小矩形孔8
2、ロータ66の内部、小矩形孔80及び長孔53を介
して双方に行き来してダイアフラム26を振動させ、前
記矩形孔56から長孔53までの間で液柱共振が生じて
動倍率を低下させ、アイドル振動を吸収する。
例として20〜40Hzのアイドル振動)、制限通路5
9が目詰まり状態となる。センサ74は振動数を検出し
て制御手段73へ信号を送る。制御手段73はモータ7
1へ通電してロータ66を回転させ、図4に示される如
く小矩形孔82を矩形孔56へ対応させかつ小矩形孔8
0を長孔53に対応させ、切欠76及び矩形孔78をロ
ータ66の周壁で閉塞させた状態とする。これによって
、主液室36及び副液室38の液体35(図4では液体
35は図示を省略している)は矩形孔56、小矩形孔8
2、ロータ66の内部、小矩形孔80及び長孔53を介
して双方に行き来してダイアフラム26を振動させ、前
記矩形孔56から長孔53までの間で液柱共振が生じて
動倍率を低下させ、アイドル振動を吸収する。
【0023】さらに、振動周波数が高くなると(一例と
してこもり音の原因となる100〜数100Hzの高周
波振動)、矩形孔56から長孔53までの間も目詰まり
状態となる。センサ74は振動数を検出して制御手段7
3へ信号を送る。制御手段73はモータ71へ通電して
ロータ66を回転させ、図5に示される如く矩形孔78
を長孔52及び長孔53へ対応させかつ屈曲路47及び
矩形孔56をロータ66の周壁で閉塞された状態とする
。 これによって、主液室36及び副液室38の液体35(
図5では液体35は図示を省略している)は長孔52、
矩形孔78、ロータ66の内部、矩形孔78及び長孔5
3を介して双方に行き来してダイアフラム26を振動さ
せ、長孔52から長孔53までの間、すなわち第2の制
限通路55内で液柱共振が生じて動倍率を低下させ、こ
もり音の原因となる100〜数100Hzの振動を吸収
する。また、ロータ66を回転させて矩形孔78の開口
面積を変更することによって液柱共振周波数を若干変更
することもできる。
してこもり音の原因となる100〜数100Hzの高周
波振動)、矩形孔56から長孔53までの間も目詰まり
状態となる。センサ74は振動数を検出して制御手段7
3へ信号を送る。制御手段73はモータ71へ通電して
ロータ66を回転させ、図5に示される如く矩形孔78
を長孔52及び長孔53へ対応させかつ屈曲路47及び
矩形孔56をロータ66の周壁で閉塞された状態とする
。 これによって、主液室36及び副液室38の液体35(
図5では液体35は図示を省略している)は長孔52、
矩形孔78、ロータ66の内部、矩形孔78及び長孔5
3を介して双方に行き来してダイアフラム26を振動さ
せ、長孔52から長孔53までの間、すなわち第2の制
限通路55内で液柱共振が生じて動倍率を低下させ、こ
もり音の原因となる100〜数100Hzの振動を吸収
する。また、ロータ66を回転させて矩形孔78の開口
面積を変更することによって液柱共振周波数を若干変更
することもできる。
【0024】さらに、振動周波数が高くなると(こもり
音の周波数帯域よりもさらに高い数100Hz以上の高
周波振動)、長孔52から長孔53までの間も目詰まり
状態となる。この状態では、弾性体28と補助振動部材
34との間隔が振動によって接離し、図1に示すように
弾性体28と補助振動部材34との間の液体35が図1
矢印S方向に移動されて弾性体28の表面及び補助振動
部材34の表面によって摩擦抵抗を受け、この数100
Hz以上の高周波振動が吸収される。
音の周波数帯域よりもさらに高い数100Hz以上の高
周波振動)、長孔52から長孔53までの間も目詰まり
状態となる。この状態では、弾性体28と補助振動部材
34との間隔が振動によって接離し、図1に示すように
弾性体28と補助振動部材34との間の液体35が図1
矢印S方向に移動されて弾性体28の表面及び補助振動
部材34の表面によって摩擦抵抗を受け、この数100
Hz以上の高周波振動が吸収される。
【0025】このように、本発明の防振装置10は、ア
イドル振動、シエイク振動、こもり音の振動、さらに、
こもり音の振動よりも高い周波数の振動までを吸収する
ことができる。
イドル振動、シエイク振動、こもり音の振動、さらに、
こもり音の振動よりも高い周波数の振動までを吸収する
ことができる。
【0026】なお、本実施例ではエンジンマウントに適
用した防振装置を示したが、本発明はこれに限らず、例
えばキヤブマウント、ボデーマウント等に適用してもよ
いことは勿論である。
用した防振装置を示したが、本発明はこれに限らず、例
えばキヤブマウント、ボデーマウント等に適用してもよ
いことは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上説明した如く本発明は、単一の防振
装置であるのにもかかわらず、広い周波数に渡る振動を
効果的に減衰吸収できるという優れた効果を有する。
装置であるのにもかかわらず、広い周波数に渡る振動を
効果的に減衰吸収できるという優れた効果を有する。
【図1】本発明の実施例に係る防振装置を示す縦断面図
である。
である。
【図2】隔壁ブロツクの要部周辺を示す斜視図である。
【図3】シエイク振動時におけるロータの位置を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】アイドル振動時におけるロータの位置を示す斜
視図である。
視図である。
【図5】100〜数100Hz の高周波振動時におけ
るロータの位置を示す斜視図である。
るロータの位置を示す斜視図である。
10 防振装置
12 ハウジング(第1の取付部材)22 隔壁ブ
ロツク(仕切り部材) 28 弾性体 32 スリーブ(第2の取付部材) 36 主液室 38 副液室 48 円孔 54 第1の制限通路 55 第2の制限通路 66 ロータ 71 モータ(駆動手段)
ロツク(仕切り部材) 28 弾性体 32 スリーブ(第2の取付部材) 36 主液室 38 副液室 48 円孔 54 第1の制限通路 55 第2の制限通路 66 ロータ 71 モータ(駆動手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 振動発生部と振動受部の何れか一方へ
連結される第1の取付部材と、振動発生部と振動受部の
他方へ連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部
材と前記第2の取付部材との間に設けられて振動発生時
に変形する弾性体と、前記弾性体を隔壁の一部とし拡縮
可能な主液室と、前記主液室から隔離された副液室と、
前記主液室と前記副液室とを隔離する仕切り部材と、前
記仕切り部材に形成され前記主液室と前記副液室とを連
通する第1の制限通路と、前記仕切り部材に形成され前
記主液室と前記副液室とを連通しかつ第1の制限通路よ
りも断面積が大きくかつ長さの短い第2の制限通路と、
前記第2の制限通路の中間部に設けられ周壁の一部が前
記第2の制限通路の一部へ連通され周壁の他の一部が前
記第2の制限通路の他方の一部へ連通された円孔と、前
記円孔内へ同軸的に挿入され前記第2の制限通路の一部
と前記第2の制限通路の他方の一部とを連通する貫通孔
が形成されて内外が連通された中空状ロータと、前記ロ
ータを軸回りに回転させて前記貫通孔を前記第2の制限
通路に対して相対移動させて前記貫通孔の開口面積を変
更する駆動手段と、を有することを特徴とした防振装置
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40832190A JPH04231749A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP40832190A JPH04231749A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 防振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04231749A true JPH04231749A (ja) | 1992-08-20 |
Family
ID=18517786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP40832190A Pending JPH04231749A (ja) | 1990-12-27 | 1990-12-27 | 防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04231749A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5443574A (en) * | 1993-05-26 | 1995-08-22 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid-sealing type vibration-isolating device |
DE10042607B4 (de) * | 1999-08-31 | 2004-06-24 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Vibrationssteuervorrichtung |
JP2009085405A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 液封入式防振装置 |
-
1990
- 1990-12-27 JP JP40832190A patent/JPH04231749A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5443574A (en) * | 1993-05-26 | 1995-08-22 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid-sealing type vibration-isolating device |
DE10042607B4 (de) * | 1999-08-31 | 2004-06-24 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Vibrationssteuervorrichtung |
JP2009085405A (ja) * | 2007-10-02 | 2009-04-23 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 液封入式防振装置 |
JP4573861B2 (ja) * | 2007-10-02 | 2010-11-04 | 東洋ゴム工業株式会社 | 液封入式防振装置 |
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