JPS63176705A

JPS63176705A - 空気入りタイヤ

Info

Publication number: JPS63176705A
Application number: JP62007770A
Authority: JP
Inventors: Atsuji Tomura; 戸村　敦次
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1987-01-14
Filing date: 1987-01-14
Publication date: 1988-07-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は空気入りタイヤ、詳しくは、低内圧で使用され
るＡＴＶ　（オールテラインビイクル）四輪車両（以下
、単に車両という）の後輪に装着され、直進走行時およ
び旋回走行時のトラクション性能を向上したブロック状
陸部を有する空気入りタイヤに関する。

（従来の技術）従来の低内圧で使用される車両用の空気入りタイヤとし
ては、例えば、第４図に示すようなものがある。第４図
において、１は空気入りタイヤであり、空気入りタイヤ
ニはタイヤのトレンド２の表部２ａに多数のブロック状
の陸部３を有している。陸部３はタイヤ周方向およびタ
イヤ軸方向に格子状にほぼ等間隔に配置されている。各
陸部３は直方形状で、陸部３の周囲をかこむ外縁部分５
はほぼタイヤ周方向およびタイヤ軸方向の複数の直線５
ａ、５ｂからなっている。通常、このように、比較的単
純な陸部３の配置を有する空気入りタイヤニが殆どであ
る。

また、一部の車両用空気入りタイヤにはトレッドの陸部
の外縁部分の方向がタイヤの軸方向に対して傾斜したも
のもあるが、これらの空気入りタイヤの陸部の外縁部分
はタイヤの軸方向に対してほぼ同程度に傾斜するように
画一的に配置している。

これらの空気入りタイヤ１は第５図に示す車両７　（７
Ａ〜７Ｇ）の後輪７ａ（内圧０．２〜０．３　ｋｇ／ｃ
ｉ）に装着され、高速にて直線走行または旋回走行する
。車両７は、後輪機構にディファレンシャルギヤを持た
ない簡素なものが普通であり、旋回のテクニックを重視
し、スポーツ性、遊戯性を高めた車両であるので、車両
７は、カーブ８を高速旋回する際、いわゆる逆ハンドル
を切り後輪７ａを車両の進行方向■に対し積極的に横力
向Ｓに滑らせながら走行する。このため、空気入りタイ
ヤ１においては、直進走行時の直進トラクション性能と
ともに旋回時の車両の向きを変化させる為のサイドトラ
クション性能が重要な要求性能である。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、従来の空気入りタイヤは、第４図のよう
に、トレンドの陸部が単純なまたは画一的な配置をして
いるので、直進トラクション性能およびサイドトラクシ
ョン性能を同時に向上させることは難しく、一方の性能
を重視し、他方の性能を犠牲にせざるを得ないという問
題点がある。

また、空気入りタイヤ１が低内圧にて使用されるために
、空気入りタイヤ１の陸部の形状および配置はトラクシ
ョン性能に大きく影響し、両性能を同時に向上させるこ
とをより一層困難にしている。

そこで本発明は、低内圧で使用される車両の後輪に装着
するタイヤにおいて、直進走行時および旋回走行時に、
直進トラクション性能およびサイドトラクション性能が
ともに同時に優れた空気入りタイヤを提供することを目
的とする。

（問題点を解決するための手段）本発明者は、ＡＴＶ用車両が直進走行および旋回してい
る時、路面から車両のタイヤのトレッドの陸部（ブロッ
ク）への入力について、その入力の作用する領域および
入力の方向等につき種々研究した。この結果、陸部への
入力は、直進時には、第３図に示すように、トレンド１
１の有効接地幅の約５０％以内の中央領域１２に主に作
用し、その入力の方向はタイヤの軸方向Ｓに対してほぼ
９０°の角度をなす方向（タイヤの周方向Ｌ）（矢印Ｆ
１□にて示す）である。また、旋回時には、中央領域の
外側の外側領域１３に主に作用し、その方向はタイヤの
軸方向Ｓに対して１０〜４５°の角度をなす方向（右旋
回時矢印Ｆ□３、左旋回時矢印ＦＬＩ３にて示す）であ
ることを見出した。

また、前述のようにトレッド１１への入力の主に作用す
る領域が、直線時と旋回時とで異なることから、中央領
域１２の陸部に直進時のトラクションを受は持たせ、外
側領域１３の陸部に旋回時のトラクションをそれぞれ受
は持たせることにより全体で直進時および旋回時のトラ
クションを同時に向上できることを見出した。

本発明者は、さらに種々研究を重ね、本発明に到達した
。

すなわち、本発明に係る空気入りタイヤはタイヤのトレ
ンドの表部に多数のブロック状の陸部を有する空気入り
タイヤにおいて、陸部がトレ・ノドの有効接地幅の３０
〜５０％の範囲の幅を有する中央領域に位置する中央陸
部と、中央領域のタイヤの軸方向外側の２つの外側領域
に位置する側陸部とからなり、中央陸部が複数の直線に
よって囲まれた複数の外縁部分からなり、該外縁部分の
全長の５０％以上の長さの外縁部分がタイヤの軸方向に
対して０〜１５°の角度を有し、タイヤの赤道面を中央
にほぼ対向する２つの側陸部がタイヤ表面を見た時にほ
ぼハ字状に側陸部の先端部分間の距離より大きい後端部
分間の距離を有するとともに側陸部の先端部分が後端部
分より遅れて接地するように配置され、側陸部が複数の
直線によって囲まれた複数の外縁部分からなり、該外縁
部分の全長の少なくとも４０％以上の長さの外縁部分が
タイヤの軸方向に対して４５〜８０°の角度を有するこ
とを特徴としている。

ここに、トレッドの有効接地幅とは空気入りタイヤに正
規内圧を充填し、平面上で正規荷重を負荷したときのト
レッドの接地幅をいう。また、外縁部分の直線とは曲線
を含むものとする。

また、中央領域をトレッドの有効接地幅の３０〜５０％
の範囲の幅としたのは、３０％未満では直進走行時の直
進トラクション性能が十分でないからであり、５０％を
超えるとサイドトラクション性能を阻害する為本発明の
効果を十分に発揮できないからである。

また、中央陸部の外側領域は中央領域のタイヤの軸方向
外側でトレッドの有効接地幅の１１０％以内に配置する
ことが望ましい。

また、中央陸部の外縁部分を全長の５０％以上としたの
は、５０％未満では本発明の直進トラクション性能が十
分に得られないからである。また、側陸部の外縁部分を
全長の４０％以上としたのは、４０未満では本発明のサ
イドトラクション性能が十分に得られないからであり、
好ましくは、５０％以上である。

また、中央陸部の外縁部分はタイヤの軸方向に対して０
〜１５°の角度が望ましく、好ましくは０゜である。０
〜１５°の角度としたのは１５゛を超えると直進トラク
ション性能が十分に得られないからである。

また、側陸部の外縁部分はタイヤの軸方向に対して４５
°〜８０°の角度が望ましい。４５〜８０°の角度とし
たのは４５未満および８０°を超えるとサイドトラクシ
ョン性能が十分に得られないからである。

また、側陸部がほぼハ字状に配置するとともに、側陸部
の先端部分が後端部分より遅れて接地するよう配置した
のは、旋回時に路面から側陸部への入力の方向が、第３
図に示すように、右旋回時と左旋回時とで逆ハ字状であ
るので、この入力に直交する方向に側陸部を設け、サイ
ドトラクション性能を効率よく向上させるためである。

（作用）本発明の空気入りタイヤは中央陸部の外縁部分の全長の
５０％以上の長さの外縁部分が直進走行時のタイヤ周方
向への入力に対してほぼ直交しているので、直進トラク
ションは太き（作用する。また、側陸部がほぼハ字状に
配置され、その外縁部分の全長の４０％以上、好ましく
は５０％以上の長さの外縁部分が旋回時に外側領域にお
ける入力に対してほぼ直交しているので、サイドトラク
ンヨンは大きく作用する。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係る空気入りタイヤの第１実施例を示
す図である。

まず、構成について説明する。第１図において、２１は
空気入りタイヤ（タイヤサイズＡＴ２０Ｘ１１−１０）
であり、空気入りタイヤ２１はトレンド２２の表部に多
数のブロック状の陸部２３を有している。トレッド２２
はトレッド２２の有効接地幅ＴＷの３０〜５０％の範囲
の幅を存する中央領域２５と中央領域２５のタイヤ軸方
向Ｓ外側の２つ外側領域２６とに区画される。陸部２３
は中央領域２５に位置する中央陸部２３４と外側領域２
６に位置する側陸部２３．とからなっている。中央陸部
２３Ａは複数の直線によって囲まれた複数の外縁部分２
８Ａからなり、外縁部分２８゜の全長の５０％以上の長
さの外縁部分２８Ａがタイヤの軸方向Ｓに対してＯｏの
角度を有している。

側陸部２３．はタイヤの赤道面Ｅを中央にしてほぼ対向
してハ字状に配置され、赤道面Ｅに近い内側の一対の側
陸部２３ＩＩと赤道面から遠い外側の一対の側陸部２３
．からなっている。一対の側陸部２３３は、側陸部２３
．ｌの先端部分２３□間の距離Ｌａより大きい後端部分
２３８ｂ間の距離Ｌｂを有し、側陸部２３３の先端部分
２３Ｂ、は側陸部２３．の後端部分２３８ｂより遅れて
接地するように配置されている（タイヤの回転方向を矢
印Ｒにて示している）。側陸部２３□は複数の直線によ
って囲まれた複数の外縁部分２８．からなり、外縁部分
２８．の全長の約６５％の長さの外縁部分２８．がタイ
ヤの軸方向Ｓに対して４５〜８０°の角度を有している
。この実施例では、内側の一対の側陸部２３．は６５°
の角度であり、外側の一対の側陸部２３Ｂは７０°の角
度である。

前述以外の構成は通常の車両用空気入りタイヤと同じで
ある。

次に、作用について説明する。

本発明の空気入りタイヤは、中央領域２５の中央陸部２
３．が外縁部分２８Ａの全長の５０％以上の外縁部分２
８Ａをタイヤの軸方向Ｓに対してＯｏの角度を有してい
るので、中央陸部２３Ａの外縁部分２８゜は直進走行時
に中央領域２５に作用する力（第３図のＦ１□に対応す
る力）に対してほぼ直交するようにしておりトラクショ
ンを効果的に高め、直進トラクション性能を大幅に向上
する。また、外側領域２６の側陸部２３．が外縁部分２
８．の全長の４０％以上（この例では５０％以上）の外
縁部分２８８をタイヤの軸方向Ｓに対して４５〜８０°
の角度を有しているので、側陸部２３．の外縁部分２８
．は左右の旋回時に外側領域２６に作用する逆ハ字状の
力（第３図のＦ　Ｉｌｌ：ｌおよびＦＬＩ３に対応する
力）に対してほぼ直交するように配置され、トラクショ
ンを効果的に高め旋回時のサイドトラクション性能を大
幅に向上する。すなわち、中央陸部２３Ａの外縁部分２
８Ａにより直進時の直進トラクション性能を向上できる
とともに側陸部２３．の外縁部分２８．により旋回時の
サイドトラクション性能を向上でき、同時に両トラクシ
ョン性能を大幅に向上できる。

次に、本発明の第２実施例について説明する。

第２図は本発明に係る空気入りタイヤの第２実施例を示
す図である。

第２実施例においては、本発明の空気入りタイヤ３１の
トレッド３２において、外側領域３６に位置する内側お
よび外側の一対の側陸部３３．が、それぞれ屈曲した複
数の直線によって囲まれた外縁部分３８１１からなり、
内側及び外側の各側陸部の外縁部分３８．の全長の約４
１％の長さの外縁部分はタイヤ軸方向Ｓに対して６５°
及び６０°の角度を各々有している。前述以外の構成は
第１実施例と同じである。

次に、試験タイヤを３種類（比較例１、第１実施例およ
び第２実施例）を準備して本発明の効果を確認したので
説明する。

試験タイヤの比較例１は前述の従来例（第４図）と同じ
、第１実施例は前述の第１図と同じ、第２実施例は、前
述の第２図と同じである。

試験はこれらの試験タイヤを車両の後輪に装着し、テス
トコースの直進路およびカーブを所定の速度で走行して
直進走行時の直進トラクションおよび旋回時のサイドト
ラクション性能をテストライダーにより比較試験した。

試験結果は５段階評点法（すなわち、５は非常によい、
４〜３は良い、２〜１は悪い）にて評価した。

試験タイヤの試験結果は前表に示すように、第１実施例
及び第２実施例は比較例１に比較して直進トラクション
性能およびサイドトラクション性能がともに同時に大幅
に向上しており、優れたトラクション性能を示した。第
２実施例のサイドトラクションが第１実施例より若干悪
いのは外縁部分の約４１％の長さ部分を軸方向に対して
４５°〜８０゜の角度としている為で好ましくは５０％
以上とすると第１実施例の様に大幅な効果が出る。

（効果）以上説明したように、本発明によれば、低内圧で使用さ
れる車両の後輪に装着するタイヤの直進時の直進トラク
ション性能および旋回時のサイドトラクション性能をと
もに同時に大幅に向上できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る空気入りタイヤの第１実施例を示
す一部平面図、第２図は本発明の第２実施例を示す一部
平面図である。第３図はトレッドに作用する力の方向を
示した概略図である。第４図は従来の空気入りタイヤを
示す一部平面図、第５図はオールテラインビイクル四輪
車両の旋回時の状態を示す概略図である。２１．３１・・・・・・空気入りタイヤ、２２．３２・
・・・・・トレッド、２３・・・・・・陸部、２５・・・・・・中央領域、２６．３６・・・・・・外側領域、２８Ａ、２８．．３８．・・・・・・外縁部分、Ｒ・・
・・・・タイヤの回転方向、Ｓ・・・・・・タイヤの軸方向、ＴＷ・・・・・・を効接地幅。

Claims

【特許請求の範囲】

タイヤのトレッドの表部に多数のブロック状の陸部を有
する空気入りタイヤにおいて、陸部がトレッドの有効接
地幅の３０〜５０％の範囲の幅を有する中央領域に位置
する中央陸部と、中央領域のタイヤの軸方向外側の２つ
の外側領域に位置する側陸部とからなり、中央陸部が複
数の直線によって囲まれた複数の外縁部分からなり、該
外縁部分の全長の５０％以上の長さの外縁部分がタイヤ
の軸方向に対して０〜１５°の角度を有し、タイヤの赤
道面を中央にほぼ対向する２つの側陸部がほぼハ字状に
側陸部の先端部分間の距離より大きい後端部分間の距離
を有するとともに側陸部の先端部分が後端部分より遅れ
て接地するように配置され、側陸部が複数の直線によっ
て囲まれた複数の外縁部分からなり、該外縁部分の全長
の少なくとも４０％以上の長さの外縁部分がタイヤの軸
方向に対して４５〜８０°の角度を有することを特徴と
する空気入りタイヤ。