JPS63170454A - サリチル酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液の製造方法 - Google Patents

サリチル酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液の製造方法

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JPS63170454A
JPS63170454A JP62000511A JP51187A JPS63170454A JP S63170454 A JPS63170454 A JP S63170454A JP 62000511 A JP62000511 A JP 62000511A JP 51187 A JP51187 A JP 51187A JP S63170454 A JPS63170454 A JP S63170454A
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salicylic acid
aqueous suspension
acid resin
polyvalent metal
salt
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JP62000511A
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Makoto Asano
真 浅野
Masatoshi Takagi
正利 高木
Kiyoharu Hasegawa
長谷川 清春
Teruhiro Yamaguchi
彰宏 山口
Keisaburo Yamaguchi
桂三郎 山口
Yoshimitsu Tanabe
良満 田辺
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はサリチル酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液、と
くに感圧複写紙用材料として用いられる、油溶性サリチ
ル酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液の製造方法に関する
更に詳細には色相、分散液の保存安定性および基紙塗工
用塗料の分散安定性を著しく改善した感圧複写紙用サリ
チル酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液の製造方法に関す
る。
(従来の技術) 一般に感圧複写紙は電子供与性有機化合物(いわゆる感
圧色素)を含有する不揮発性有機溶剤のマイクロカプセ
ルを塗布したシート(C8紙)を電子受寥性顕色剤を含
有する水性塗料組成物を塗布したシート(CF紙)との
、それぞれの塗布面を対向させておき、ボールペン、タ
イプライタ−などの印字圧力によりマイクロカプセルを
破壊し流出した感圧色素溶液が顕色剤に接触し、呈色す
るようにしたものである。したがって、感圧色素を含有
するマイクロカプセル層と顕色剤層との組合わせを変え
ることにより、多数枚の複写を可能にしたり、また、単
葉で発色する感圧複写紙(SC紙)の製造も可能である
このような感圧複写紙に使用される感圧色素としては、
(I)クリスタルバイオレットラクトン((:VI、)
などのトリフェニルメタンフタリド系色素、(2)3−
ジエチルアミノー6−メチル−7−アニリノフルオラン
などのフルオラン系色素、(3ンフ工ノチアジン系色素
、(4)ロイコオーラミン系色素、あるいは(5)スピ
ロピラン系色素などから1種または2種以上が適宜選択
されて使用される。
一方電子受容性顕色剤としては従来より、(I)酸性白
土、活性白土などの無機固体酸類、(2)油溶性フェノ
ール・ホルムアルデヒド縮金物およびそれらの多価金属
変性物あるいは(3)置換サリチル酸の多価金属塩など
が使用されている。しかしながらこれらの顕色剤類は、
画像の安定性に欠け、保存時に発色像が変褐色したり、
耐水安定性あるいは耐溶剤安定性が不充分であった。
これらの問題点を解決した顕色剤として先に本出願人が
出願したサリチル酸樹脂多価金属化物があげられる(特
願昭第61−18027、同第61−20250、同第
61−25251号、同第61−20252号)。
このようなサリチル酸樹脂多価金属化物の具体例として
は、サリチル酸とポリアルキルベンゼン及びα、α−ジ
アルコキシーp−キシレンを酸性で縮合させて得た樹脂
の多価金属化物およびサリチル酸、ポリアルキルベンゼ
ン、pllラフエノールよびα、α−ジアルコキシーp
−キシレンを酸性で縮合させて得た樹脂の多価金属化物
が挙げられる。
これらのサリチル酸樹脂多価金属化物を感圧複写紙用顕
色剤として原紙表面に塗布固定するだめには、該重合体
を界面活性剤の存在下に湿式で微粉砕し、水性懸濁液と
したのち、水性塗料に配合する他の成分、たとえば、カ
オリン、炭酸カルシウム、ラテックス、スターチなどと
混合した後、コーターを用いて、塗布乾燥を行う必要が
ある。
一般に、分散剤として知られているものは多種多様あり
、それぞれの目的に応じ良好な分散を得るべき粒子との
組合わせで使用されるものであるが、良好な分散系を得
るための被分散粒子と分散剤の組合せの選択は半ば経験
的なものが多(、一般的法則はない。
現在感圧複写紙用顕色剤として用いられているP−フェ
ニルフェノールホルムアルデヒド重合体、p−オクチル
フェノールホルムアルデヒド重合体等の湿式粉砕時に使
用する分散剤として、通常、ポリカルボン酸型アニオン
系高分子界面活性剤、具体的には無水マレイン酸ジイソ
ブチレン共重合体のナトリウム塩、無水マレイン酸イン
ブチレン共重合体のアルカリ金属塩などが使用されてい
るが、このようなカルボン酸塩界面活性剤は、サリチル
酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液化に使用されると、多
価金属とカルボン酸塩との間で不都合な錯塩形成が生起
して、分散性能、分散安定性の著しい低下、消泡しがた
い泡の生成、被分散物質であるサリチル酸樹脂多価金属
化物の変質による顕色剤物性の変化などがおこり、到底
実用に供せられる水性懸濁液を得ることはできない。
また、フェノールホルムアルデヒド縮合物系顕色剤にか
って提案されたナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒ
ド縮合物の塩、リグニンスルホン酸の塩などには、本願
のサリチル酸樹脂多価金属化物に対する分散性能を有す
るものが存在するが、感圧複写紙に用いた場合、分散剤
自体に基く、紙面の着色あるいは光黄変性などの理由に
より実用性に著しく欠けるものである。
更に、当該分野で、有機物の水系分散によく用いられる
ポリビニルアルコールを用いることも考えられるが、ポ
リビニルアルコールを用いた分散系では、湿式微粒化時
に著しく起泡し、著しく作業性が低下すると共に、該水
性懸濁液を用いてなる水性塗液も起泡性が大で実用性に
欠けるものである。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は次の特徴を有するサリチル酸樹脂多価金
属化物水性懸濁液の製造方法を提供することにある。
■長期間保存しても、沈降または凝集を生じない、とく
に高い気温での長時間の保存に対して安定であり、かつ
、高い固型分を有する。
■ 該水性懸濁液を他の成分と混合して得られる水性塗
液が塗工適性(レオロジー性)、耐熱および機械的安定
性にすぐれ、起泡性が少ない。
■着色が少なく、白色度が高く、すぐれた商品価値を有
する感圧複写紙の製造を可能にする。
■調製した感圧複写紙が、光暴露時または保存下に着色
変化する成分を含まない。
■湿式微粉砕して水性懸濁液とするに際し、広いpH範
囲で作業が行われ、かつ、微粒化時に、発泡、増粘など
、作業性を低下させることがない。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記に鑑み白色度が高く、起泡性が少な
く、分散安定性が良く、水性塗液が塗工適性に優れ、か
つ品質の優れた感圧複写紙顕色シートを提供しうるサリ
チル酸樹脂多価金属化物について鋭意検討の結果本発明
を完成させるに至った。
すなわち、本発明は一般式(I) (式中、Rは水素または01〜C2のアルキル基、Mは
Na”、K6、Li”、Cs’″、Rb”″、Fr’ま
たはNH4°を示し、nは5〜10000の整数、mは
1〜10000でnを越えない整数である。なお一つの
分子の中に、異なるR基を2種以上有する、共重合体で
あってもよい、)で表わされるオリゴスチレンスルホン
酸誘導体の塩および 一般式(If) 1((II) (式中、Rは04〜C2゜のアルキル基、アルキルアリ
ール基、アラルキル基、アリロキシ基を示し、MはNa
’ 、K” 、Lビ、Cs” 、あるいはNH,”を示
す、)で表されるベンゼンスルホン酸誘導体の塩を分散
剤として使用することを特徴とするサリチル酸樹脂多価
金属化物の水性懸濁液の製造方法に関する。
本発明の優れた品質を有するサリチル酸樹脂多価金属化
物の水性懸濁液は一般式(I)で表わされるオリゴスチ
レンスルホン酸の塩及び一般式(II)で表わされるベ
ンゼンスルホン酸誘導体の塩を分散剤として使用し、水
系で分散微粒化して得ることができ、公知の従来技術で
はとうてい得られない品質のすぐれた感圧複写紙の製造
に適したサリチル酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液を提
供する。
さらに性態濁液の粘度、レオロジー特性を調節するため
に他のアニオン系あるいはノニオン系界面活性剤を一般
式(I)のオリゴスチレンスルホン酸誘導体の塩と併用
して用いることも本発明の態様に含まれる。
このようにして得られる本発明のサリチル酸樹脂多価金
属化物の水性懸濁液は、高固型分で熱的安定性にすぐれ
、前述の水性塗料の熱的および機械的安定性にすぐれて
いるため、とくにブレードコーティング、ロールコーチ
インク等、高固型水性塗料を用いて塗工する形式の塗工
機で製造される感圧複写紙の発色性能が改善され、かつ
水性塗料の増粘傾向が少ないために塗工時の作業性改善
にも著しい効果を有する。
また、低粘度塗液を用いるエアナイフコーティング方式
の場合には、水性塗液循環時の起泡が著しく抑制され、
好都合である。
本発明において使用される一般式(I)で表されるオリ
ゴスチレンスルホン酸誘導体の無機塩とは、(I)スチ
レン、またはα−メチルスチレン、α−エチルスチレン
等のα−アルキルスチレンをイオン重合もしくはラジカ
ル重合して得た、オリゴスチレンもしくはオリゴ−α−
アルキルスチレンをスルホン化度20〜100%迄スル
ホン化して得たオリゴスチレン誘導体スルホン酸の無機
塩、および(2)スチレンスルホン酸、またはα−メチ
ルスチレンスルホン酸、α−エチルスチレンスルホン酸
等を、イオン重合もしくはラジカル重合して得たオリゴ
スチレン誘導体スルホン酸の無機塩、(3)スチレンス
ルホン酸、またはα−メチルスチレンスルホン酸、α−
エチルスチレンスルホン酸等の無機塩を、HBr SI
C/!等を触媒として重合して得たオリゴスチレンスル
ホン酸の無機塩、のいずれをも含み、重合度nが、5〜
1000の範囲に、mが1〜1000でnを越えないよ
うに調節された水溶性の塩の総称であって、1分子中に
2種以上のスチレン誘導体を構成基として含まれる化合
物群も含まれる。
また、スチレンスルホン酸誘導体と他の不飽和モノマー
、例えばマレイン酸、フマール酸、アクリル酸、メタア
クリル酸などを共重合されたものも含まれる。また当該
オリゴスチレンスルホン酸塩のカチオン種としてはNa
″″、K” 、Li” 、Cs”、Rb” 、Fr”等
のアルカリ金属イオン又はNHJ”(アンモニウムイオ
ン)などがあげられる。
本発明の水性懸濁液において分散剤として用いるオリゴ
スチレンスルホン酸誘導体の塩は、一般的に、電子写真
紙、静電記録紙用の導電処理剤および紙、フィルム等の
帯電防止剤として知られている化合物群を含むが、界面
活性側、分散剤として、とりわけサリチル酸樹脂多価金
属化物の水性懸濁液用分散剤として優れた性質を示すこ
とは、まったく知られていなかった。
また一般式(n)で示されるベンゼンスルホン酸誘導体
の塩としては、デシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、ノニ
ルベンゼンスルホン酸などの高級アルキルベンゼンスル
ホン酸、ジフェニルエーテルスルホン酸などのアリール
オキシベンゼンスルホン酸などのベンゼンスルホン酸誘
導体のNa”、K” % Li” 、Cs”等のアルカ
リ金属塩およびアンモニウム塩等が挙げられる。
本発明に於いてオリゴスチレンスルホン酸誘導体の塩と
ベンゼンスルホン酸誘導体の塩とを分散剤として併用す
る理由は、オリゴスチレンスルホン酸誘導体の塩は単独
で分散効果を有するが、単独ではその使用量が多く高価
であること及びベンゼンスルホン酸誘導体の塩はそのも
の単独ではサリチル酸樹脂多価金属化塩に対する分散効
果を有しないためである。
本発明に於いてはオリゴスチレンスルホン酸誘導体の塩
とベンゼンスルホン酸誘導体の塩との分散剤としての使
用量は、得るべき水性懸濁液の物性(濃度、被分散物質
、粒度)等により異なり特に限定されるものではないが
、実用的にはサリチル酸樹脂多価金属化物10帽1部あ
たりオリゴスチレンスルホン酸誘導体の塩0.4〜10
0重量部およびベンゼンスルホン酸誘導体の塩0.2〜
10重量部であり、これらの合計した量はサリチル酸樹
脂多価金属化物100重量部あたり0.6重量部以上、
好ましくは2〜20重量部である。
サリチル酸樹脂多価金属化物とは、具体的にはサリチル
酸とα、α−ジアルコキシーp−キシレンを必須成分と
して酸性縮合させた樹脂を後述する方法で多価金属化し
たものであって、顕色剤としての物性(油溶性、耐水性
、軟化点等)をl!J節するために、サリチル酸と共縮
合性を有する他の芳香族性物質(例えば、アルキルベン
ゼン類、アルキルナフタレン類、アルキルフェノール類
、アリールフェノール類、ないしはキシレン樹脂、メシ
チレン樹脂など)を共縮合させたサリチル酸樹脂が好ま
しく用いられる。
特に好ましいサリチル酸樹脂としては、サリチル酸−ポ
リアルキルベンゼン−α、α−ジアルコキシーP−キシ
レン共縮金物、あるいはサリチル酸−ポリアルキルベン
ゼン−p置換フェノール−α、α−ジアルコキシーP−
キシレン共縮金物が挙げられる。該樹脂に於いて用いら
れる好ましい。
ポリアルキルベンゼンとしては、メシチレン、′m−キ
シレンがあげられ、p−置換フェノールとしては、P−
オクチルフェノール、p−ノニルフェノール、P−クミ
ルフェノール、p−シクロヘキシルフェノールなどが挙
げられる。
このようなサリチル酸樹脂を多価金属化するには、い(
つかの公知の方法が用いられる0例えば(I)該サリチ
ル酸樹脂のアルカリ金属塩と水溶性多価金属塩とを水ま
たは双方可溶な溶媒中で反応させて製造する方法、(2
)樹脂をギ酸、酢酸、プロピオン酸、吉草酸、カプロン
酸、ステアリン酸あるいは安息香酸等の有機カルボン酸
の多価金属塩と混合し加熱溶融することにより製造する
方法、場合によっては更に塩基性物質、例えば炭酸アン
モニウム、1Jlaアンモニウム、酢酸アンモニウム、
安息香酸アンモニウムあるいはアンモニアを添加して加
熱溶融してもよい。
さらに、(3)樹脂と多価金属の炭酸塩、酸化物、水酸
化物を用い、有機カルボン酸アンモニウム、アンモニア
等の塩基性物質と加熱溶融して製造できる。多価金属塩
化に用いられる金属はマグネシウム、アルミニウム、銅
、カルシウム、亜鉛、スズ、バリウム、コバルトおよび
ニッケル等があげられるが、顕色剤の性能面から亜鉛が
一般的に用いられる。
水性懸濁液中のサリチル酸樹脂多価金属化物の含有量は
60重量%以下の希望する範囲で任意に製造することが
できるが、使用する塗布装置(コーター)の形式に適し
た低濃度から高濃度までの水性塗料の調製を容易ならし
めるために、および重合体水性懸濁液の運搬取扱いの上
から、なるべく高濃度であることが有利である。
サリチル酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液は前記のオリ
ゴスチレンスルホン酸誘導体の塩およびベンゼンスルホ
ン酸の塩を用いることにより、一般的に水性懸濁液化の
ために用いられるミリング装置、例えばコロイドミル、
アトライターサンドミル、スーパーミル、ロールミルな
どを用いて水の存在下に湿式微粉砕することにより製造
できる。
上記の如き装置類は、水中に懸濁しているサリチル酸樹
脂多価金属塩を高速剪断力下に湿式微粉砕する装置であ
り、一般的には0〜50℃の温度範囲で作動し、湿式微
粉砕の終点はサリチル酸樹脂多価金属塩が目的の粒子サ
イズとなった時点とされる。一般に感圧複写紙用顕色シ
ート複写紙用には平均粒子径が1〜5ミクロンとなった
時点を終点とする。
水性懸濁液中のサリチル酸樹脂多価金属化物の平均粒子
径は10ミクロン以下好ましくは1〜5ミクロンの範囲
である。10ミクロンを越える粒子が多い゛と水性懸濁
液の静置保存時の沈降物が多くなり、また感圧複写紙の
発色性能、とくに発色直後の濃度が低下する。他方、1
ミクロン以下では、水性懸濁液が増粘挙動を示し、高濃
度化および水性懸濁液の取扱いが容易でなくなる。
このようにして得られるサリチル酸樹脂多価金属化物の
水性懸濁液を用いた感圧複写紙顕色シートは、感圧複写
紙の紙面特性を調節するために、(I)無機または有機
顔料、(2) iIl料分数分散剤3)コーティングバ
インダー、(4)その他の各種添加剤を混合して、塗工
様式に合わせて水性塗料を調製し原紙に塗工、乾燥して
作成することが出来る。
ここで用いられる(I)無機または有機顔料としては、
カオリン、焼成カオリン、ベントナイト、タルク、炭酸
カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム(アルミ
ナ)、水酸化アルミニウム、酸化ケイ素(シリカ)、サ
テンホワイト、酸化チタン、ポリスチレンエマルジッン
などが、(2)顔料分散剤としては、メタリン酸ソーダ
、ヘキサメタリン酸ソーダ、トリポリリン酸ソーダなど
のリン酸塩類およびポリアクリル酸ソーダなどのポリカ
ルボン酸塩が、(3)コーティングバインダーとしては
、酸化でん粉、酵素化でん粉、尿素リン酸でん粉、アル
キル化でん粉などの変性でん粉類、カゼイン、ゼラチン
などの水溶性たん白質、スチレン−ブタジェンラテック
ス(SBR) 、メチルメタアクリレート−ブタジェン
ラテックス(MBR) 、酢酸ビニール重合体エマルジ
ョン、酢酸ビニールエチレン共重合体エマルジゴン、ポ
リビニールアルコール、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースなどの
合成、半合成バインダーが、(4)その他の各種添加剤
としては、螢光増白剤、消泡剤、粘度調節剤、ダスティ
ング防止側、スラムコントロール剤、潤滑剤、耐水化剤
などが用いられる。
本発明のサリチル酸樹脂多価金属化物水溶性懸濁液と前
記の各種成分を混合分散して調製した水性塗料は、エア
ナイフコーター、ブレードコーター、ブラシコーター、
ロールコータ−、バーコーター等で紙等の支持体上に塗
布乾燥して感圧複写紙顕色シートとする。
一般に、水性塗料の塗布量は、乾燥重量で0,5g/1
m!以上、好ましくは1〜10g/m”である、水性塗
料を塗布したシートの発色性能は、主として、水性塗料
中のサリチル酸樹脂多価金属化物の濃度に支配され、2
0g/w”以上の塗布量は発色性能の向上には効果なく
、また経済的にも不利である。
(以下余白) (実施例) 本発明を実施例および比較例をあげて具体的に詳述する
各種性能試験方法をつぎに示す。
A)水性?A濁液の性能 (I)色相 水性懸濁液をメイヤーバーで、上質紙上に乾燥重量で5
g/m”となるように塗布したシート(水性懸濁液塗布
シート)を4枚重ね合わせ、TSS型ノーンター比色計
(東洋精機層)でブルーフイルターを用いて反射率を求
める。水性懸濁液塗布シートの白色度(白さ)は、反射
率(A)で表示する。
反射率(A)が高い程、水性懸濁液が白いことをしめし
、その差が1ポイント(X)程度あると肉眼で優劣の識
別可能である。
(It)粘度 微粒化して得た水性懸濁液を25°Cで、B型粘度計、
No、10−ター、60rpmの条件で粘度測定した数
字で表わす(単位Cρ) (ill)高温保存安定性 水性懸濁液2にgを内容積21のステンレスビーカーに
装入し、ガラス製撹拌羽根(イカリ型、径100m+*
 ) 100rp+*て撹拌しながら、35°Cでla
間像保存、保存前後の濾過性を7.5emφの200メ
ツシユ篩の濾過時間(see )で比較する。高温保存
試験後濾過時間が長いことは水性懸濁液の中でサリチル
酸樹脂多価金属化物粒子が凝集し、篩の目を詰めること
を意味し、高温分散性が良くないことを示す。
(IV)起泡性 内容積1000dのメスシリンダーに、水性懸濁液20
0mを入れ、下部に装入した、ガラスフィルター状ガス
導入管から窒素ガスを1400cc/winの速度で5
 sin吹き込み、泡による増量分が何CCかを測定す
る。
また、水性懸濁液化時の発泡増量の程度を肉眼で視感判
定して表示した。
B)水性塗液の性能 実施例および比較例の水性塗液を用いて、次のような組
成の感圧複写紙ブレードコーティング用水性塗液(固型
分60χ)を作成してその性能を測定した。
組 成           固型分重量比(a)°サ
リチル酸樹脂金属多価金属化物   18(b)軽質炭
酸カルシウム         100(C)スチレン
ブタジェンラテックス    6(ハ)酸化澱粉   
           6(e)ポリアクリル酸ソーダ
塩(顔料分散剤)0.5上記の60%固型分の水性塗料
500gをホモミキサー(特殊機化工■製、M型)で室
温(25℃)で、30分間高速撹拌し、塗料液温、塗料
粘度および後述する方法で作成した感圧複写紙の発色性
能(発色立上り速度、発色濃度)を比較測定する。高速
撹拌時の機械的剪断力、および熱によって塗料中のサリ
チル酸樹脂多価金属化物の微小粒子が凝集傾向を示し、
塗料粘度および感圧複写紙の発色性能、とくに発色直後
の着色像の濃度に影響を与える。塗料中でのサリチル酸
樹脂多価金属化物の分散状態が悪いと高速撹拌試験によ
り、塗料の増粘傾向およびサリチル酸樹脂多価金属化物
の比表面積の減少による発色性能の低下が認められ、塗
工上および感圧複写紙の品質上問題を有する。
C)感圧複写紙としての性能 前項で述べたホモミキサーによる機械的および熱的安定
性試験を終えた水性塗料を上質紙に乾燥塗布量が6g/
−〇となるように、メイヤーバーで塗布乾燥して、複葉
型感圧複写紙顕色シートを得る。
(I)発色濃度および速度 複葉型感圧複写紙顕色シートにおいては、クリスタルバ
イオレットラクトン(CVL )を主たる感圧色素とす
る市販の上葉紙(十条製祇■製、o−40?)と顕色シ
ートの再塗布面を対向させ、上下に上質紙をあわせて、
また単葉感圧複写紙顕色シートは上下に上質紙をあわせ
て、電動タイプライタ−でコバルトブルーに発色させ、
TSS型ハンター比色計でアンバーフィルターを用いて
反射率を求める。
発色濃度の測定は打圧発生後1分、発色後20時間目に
ついて行い、発色前、発色後1分、発色後20時間後の
反射率16、■1、■!を用いてI・ で表示する。初期発色率と到達発色率の差が小さく、到
達発色率が高いことが発色速度、濃度ともに好ましい。
(n)顕色シートの白色度 前掲の方法で塗布乾燥した顕色シートを4枚重ね合わせ
、ハンター比色計でブルーフイルターを用いて反射率を
求める。顕色シートの白色度(白さ)は反射率(F)で
表示し、(F)が大きい程顕色シートが白いことを示し
、その差が0.5ポイント程度で肉眼で判別可能である
(III)耐光黄変性 本発明の顕色シートを10時間日光照射し、照射前後の
反射率に8、i+z(ハンター比色計、ブルーフイルタ
ー使用)を測定する。に1、とKgの差はサリチル酸樹
脂多価金属化物の光酸化黄変と、分散剤の光黄変に基づ
く顕色シートの黄変の程度を示す。
光黄変の程度はΔK11K+  Kmで示し、ΔKが小
さい程顕色シートの光黄変が少ないことを示す。
合成例−1 反°応器にサリチル酸138g(Iモル)、メシチレン
361g(3モル)、α、α−ジメトキシーバラキシレ
ン332g(2モル)を装入し、触媒としてp−トルエ
ンスルホン酸2gと無水塩化亜鉛を加えた。
撹拌しながら加熱し150°C〜160℃で4時間反応
を行ったところ133gのメタノールが流出し反応が終
了した。
反応終了後、トルエン2000mを加え反応生成物を溶
解させ、更に温水を加えて、水可溶性成分を取り除きト
ルエンを減圧下に留去させ、次いで溶融樹脂を排出し、
冷却して淡赤褐色透明の樹脂を得た。
該樹脂100gをフラスコに装入し、加熱して150〜
160℃で溶融させた0次いであらかじめ安息香酸亜鉛
32gと重炭酸アンモニウム20gを混合させたものを
撹拌下に溶融樹脂へ30分にわたって徐々に添加した。
この後160°Cの温度で1時間撹拌し反応を終了した
1反応終了後、溶融樹脂を排出して冷却後粉砕を行って
サリチル酸−メシチレン樹脂亜鉛化物の粉末125gを
得た。(軟化点104℃)合成例−2 サリチル酸138g(Iモル)、メシチレン240g(
2モル) 、p−tert−オクチルフェノール206
g(Iモル)、α、α1−ジメトキシーP−キシレン3
32g(2モル)を用いた以外は実施例−1と同様にし
てサリチル酸−メシチレンーp−tertオクチルフェ
ノール樹脂亜鉛化物を得た。(軟化点96℃)実施例−
1 合成例−1で得たサリチル酸メシチレン樹脂亜鉛化物の
微粉100g 、オリゴスチレンスルホン酸ナトリウム
塩(分子量5000、スルホン化度65χ)20%水溶
液20g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩2
0%水溶液5gおよび水137.5gを加えて混合し、
サンドグライダ−で3時間処理して平均粒子径2.4μ
の白色水性懸濁液を得た。
比較例−1 オリゴスチレンスルホン酸ナトリウム塩に代えて、マレ
イン酸−ジイソブチレン共重合体ケン化物のナトリウム
塩(日本油脂■製、ポリスター0?1)を°同量用いた
以外は実施例−1と同様に処理して懸濁液化を試みたが
、懸濁スラリーが非常に粘稠でかつ著しい発泡が認めら
れ、かつできあがった泡は放置しても容易に消失しなか
った。
比較例−2 マレイン酸−ジイソブチレン共重合体のナトリウム塩に
かえてリグニンスルホン酸のナトリウム塩を同量用いた
以外は比較例−1と同様にして平均粒径2.7μの褐色
の水性懸濁液を得た。
実施例−2 合成例−2で得た、サリチル酸−メシチレン−p−te
rt−オクチルフェノール共縮合樹脂のZn化物の微粉
100g 、オリゴスチレンスルホン酸アンモニウム塩
(分子量170000、スルホン化度0.8)の30%
水溶液8g1 ドデシルベンゼンスルホン酸のアンモニ
ウム塩の30%水溶液5.3gおよび水94.78を加
えて混合しアトライター(三井三池製作所■製)で2時
間分散処理して白色の水性懸濁液(固型分5ht%、平
均粒径2,25μ)を得た。
比較例−3 オリゴスチレンスルホン酸のアンモニウム塩に変えて、
ナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒド縮金物のナト
リウム塩を同量用いた以外は実施例−2と同様に処理し
て淡かっ色の水性懸濁液(平均粒子径2.4μ)を得た
実施例−3 合成例−1で得たサリチル酸メシチレン樹脂亜鉛(II
の微粉100gオリゴスチレンスルホン酸のLi塩(分
子量120000)の20%水溶液logおよびドデシ
ルベンゼンスルホン酸Naの20%水溶液10gおよび
水144gを加えて混合し、ボールミルで24時間処理
して、平均粒径2.4μの白色の水性懸濁液を得た。
実施例1〜3、比較例1〜3より得られた水性懸濁液の
性能および水性塗料、感圧複写紙の性能評価結果を表−
1にまとめて示す。
(発明の効果ノ 本発明によれば分散剤として特定のオリゴスチレンスル
ホン酸誘導体の塩およびベンゼンスルホン酸誘導体の塩
を併用することにより、(I)着色が少なく、高度に白
色で、(2)極めて安定に分散され、高い気温下での長
期保存でも、凝集や沈降物が少なく、(3)広いpH範
囲にわたって安定な水性懸濁液を得ることができ、かつ
、サリチル酸樹脂多価金属化物に共存する酸、アルカリ
、塩類などの影響を受けにくく、(4)水性懸濁液化作
業中の増粘や発泡が少なく、(5)感圧複写紙用水性塗
料(他の水性塗料構成成分と混合したもの)が熱および
機械的安定性にすぐれ、(6)水性塗料調整時および塗
工時循環塗料の発泡が少なく、塗工作業性が優れ、(7
)分散剤自身が光暴露時あるいは保存時に黄色劣化し品
質低下をきたしてしまうことのない優れた感圧複写紙を
与える、等のすぐれた特徴を有するサリチル酸樹脂多価
金属化物の水性懸濁液を製造することが可能となった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)サリチル酸樹脂多価金属化物を、分散剤として一般
    式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Rは水素またはC_1〜C_5のアルキル基、
    MはNa^+、K^+、Li^+、Cs^+、Rb^+
    、Fr^+またはNH_4^+を示し、nは5〜100
    00の整数、mは1〜10000でnを越えない整数で
    ある。なお一つの分子の中に、異なるRを2種以上有す
    るものであってもよい。)であらわされるオリゴスチレ
    ンスルホン酸誘導体の塩および一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、RはC_4〜C_2_0のアルキル基、アルキ
    ル、アリール基、アラルキル基、アリロキシ基を示し、
    MはNa^+、K^+、Li^+、Cs^+あるいはN
    H_4^+を示す。)で表されるベンゼンスルホン酸誘
    導体の塩の存在下に水に分散させることを特徴とするサ
    リチル酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液の製造方法。 2)サリチル酸樹脂多価金属化物が、サリチル酸、ポリ
    アルキルベンゼンおよびα,α′−ジアルコキシ−p−
    キシレンからなる共縮合樹脂の多価金属物である特許請
    求の範囲第1項に記載のサリチル酸樹脂多価金属化物の
    水性懸濁液の製造方法。 3)サリチル酸樹脂多価金属化物が、サリチル酸、ポリ
    アルキルベンゼン、p−置換フェノールおよびα,α′
    −ジアルコキシ−p−キシレンからなる共縮合物の多価
    金属化物である特許請求の範囲第1項記載のサリチル酸
    樹脂多価金属化物の水性懸濁液の製造方法。 4)ポリアルキルベンゼンがメシチレンである特許請求
    の範囲第2項または第3項記載のサリチル酸樹脂多価金
    属化物の水性懸濁液の製造方法。
JP62000511A 1987-01-07 1987-01-07 サリチル酸樹脂多価金属化物の水性懸濁液の製造方法 Pending JPS63170454A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5328948A (en) * 1992-09-23 1994-07-12 Ausimont, U.S.A., Inc. Stabilization of halopolymers with ionomers

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5328948A (en) * 1992-09-23 1994-07-12 Ausimont, U.S.A., Inc. Stabilization of halopolymers with ionomers

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