JPS6031678B2 - 感圧複写紙用顕色剤組成物 - Google Patents

感圧複写紙用顕色剤組成物

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JPS6031678B2
JPS6031678B2 JP53001532A JP153278A JPS6031678B2 JP S6031678 B2 JPS6031678 B2 JP S6031678B2 JP 53001532 A JP53001532 A JP 53001532A JP 153278 A JP153278 A JP 153278A JP S6031678 B2 JPS6031678 B2 JP S6031678B2
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真 浅野
忠 小林
三郎 川島
賢一 杉本
尚道 村上
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、感圧複写紙用顕色剤組成物に関する。
さらに詳細には、感圧複写紙の性質、とくに保存時の黄
変を改良した感圧複写紙用顕色剤組成物およびその製造
法に関する。一般に、感圧複写紙は、電子供与性有機化
合物(いわゆる感圧色素)を含有する不輝発性有機溶剤
のマイクロカプセルを塗布したシート(CB紙)と電子
受容性顕色剤を含有する水性塗料組成物を塗布したシー
ト(CF紙)とのそれぞれの塗布面を対向させておき、
ボールペン、タイプライターなどの印字圧力によりマイ
クロカプセルを破壊し、流出した感圧色素溶液が顕色剤
に接触し呈色するようにしたものである。
したがって、感圧色素を含有するマイクロカプセル層と
頭色剤層との組合せを変えることにより、多数の複写を
可能にしたり、単葉で発色する感圧複写紙(SC紙)の
製造も可能である。このような感圧複写紙に使用される
感圧色素としては、‘1)クリスタルバイオレットラク
トンなどのトリフェニルメタン系色素、■ペンゾィルロ
ィコメチレンブルーなどのメチレンブルー系色素、糊ロ
ーダミンラクタムなどのフルオラン系色素、(4}ロィ
コオーラミン系色素、‘5’スピロピラン系色素、など
から1種または2種以上が適宜選択使用される。
一方、電子受容性顕色剤としては、‘1}酸性白土、活
性白土などの無機固体酸類、■ある種のフェノールホル
ムアルデヒド重合体、‘3ー置換サリチル酸金属塩、な
どが使用されている。
これらの顕色剤のなかで、フェノールホルムアルデヒド
重合体、とくに、Pーフェニルフェノールホルムアルデ
ヒド重合体が、{1}優れた発色性能、■水性塗液の優
れた塗工適性(レオロジー性)、糊塗工紙の優れた耐水
性および‘4}安価である、などの長所を有し広範に使
用される。
しかしながら、需要者の要求はますます高度化しフェノ
ールホルムアルデヒド重合体を顕色剤とする感圧複写紙
においても、使用前もしくは使用後に長期間保存すると
紙面が黄変する傾向を有し商品価値の低下をきたすため
、保存時の黄変額向の改善が切望されていた。
本発明者らは、感圧複写紙に対する高度化した要望にこ
たえ、フェノールホルムアルデヒド重合体が本来有する
優れた性能を失なわず、保存時の黄変傾向を大幅に改善
し、かつ、総合物性の優れた感圧複写紙を提供すべく、
耐黄変性の懐れた感圧複写紙について鋭意検討した。
その結果、少なくとも2,6位のうち1個がアルキル基
、ァルキレン基または水酸基で置換されたフェノールあ
るいはその誘導体の1種または2種以上を、フェノール
ホルムアルデヒド重合体と相互に均一溶解させた組成物
を顔色剤として使用した感圧複写紙が、保存時の黄変性
に対して著しくすぐれた耐性を示すことを見出し本発明
を完成した。
すなわち、少なくとも2,6位のうち1個以上がァルキ
ル基、アルキレン基、または水酸基で置換されたフェノ
ールあるいはその誘導体(以下、ヒンダードフェ/ール
化合物と称する)の一種または二種以上とフェノールホ
ルムアルデヒド重合体、とくに、Pーフェニルフェノー
ルホルムアルデヒド重合体と互いに均一に溶解してなる
樹脂状組成物を界面活性剤の存在下に湿式微粒化して水
性懸濁液とし、これに感圧複写紙としての物性を整える
ための各種成分を混合した水性塗液を基紙に塗布乾燥し
て得た感圧複写紙が、保存時および酸化剤雰囲気下の黄
変に対し著しく優れた耐性を示した。
フェノールホルムアルデヒド重合体を顔色剤とする感圧
複写紙が保存時に黄変する挙動は‘1}保存環境中のN
OXなどの酸化剤による酸化反応生成物、■保存時の空
気中の酸素による酸化反応生成物、などの着色に起因す
るものと推定されるが、その他原因が定かでないので、
黄変が認められることもあり、従来、その完全な対処策
はとられていなかった。
一方、本発明の組成物および製造法に使用されるヒンダ
ードフェノール化合物は、汎用プラステイツクス、たと
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニールおよび合成ゴム(SBR.IR.EPD
M),ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミド(
ナイロン)、ポリアセタールなどに対する酸化劣化防止
剤として知られているが、このヒンダードフェ/〜ル化
合物はフェ/ール譲導体であるため、フェノールホルム
アルデヒド重合体の黄変抑制剤として、とくに、感圧複
写紙の分野、すなわち、フェノールホルムァルデヒド重
合体を微小粒子の状態で、しかも大量に紙表面に塗布す
るような特殊な方法で使用される用途における黄変抑制
剤として、従来まったく知見がなかった。
ヒンダードフェノール化合物をフェノールホルムアルデ
ヒド重合体とともに感圧複写紙に適用する方法としては
、大別して、{1)フェノールホルムアルデヒド重合体
の水性懸濁液を用いて水性塗液を調製するに際し、別に
調製したヒンダードフェノール化合物の水性懸濁液を添
加する方法、{2’フェノールホルムアルデヒド重合体
を湿式微粒化して水性懸濁液とする際にヒンダードフヱ
ノール化合物を添加して共水性懸濁液とする方法、(3
’フェノ−ルホルムアルデヒド重合体とヒンダードフェ
ノール化合物が、相互に均一に溶解してなる樹脂状組成
物の水性懸濁液を水性塗液に使用する方法、がある。
これらの方法により、同種、同量のヒンダードフェ/−
ル化合物を塗料層に含むように作成された感圧複写紙顕
色シートについて保存時の耐黄変性を比較すると、その
黄変性改善効果は【3’の方法がもっとも優れ、‘11
‘21の方法は‘3}の方法にくらべて小さい。すなわ
ち、ヒンダードフェノール化合物をフェノールホルムア
ルデヒド重合体に共存させることで得られる感圧複写紙
の耐黄変性の改善は、唯単に、ヒンダードフェノール化
合物の微4・粒子をフェノールホルムアルデヒド重合体
の微小粒子に均一に混合してなる組成物では不十分であ
り、ヒンダードフヱノール化合物とフェノールホルムァ
ルデヒド重合体とが互いに均一に溶解して得られた組成
物の微小粒子を用いた場合において満足すべきものであ
る。
本発明者らは、前記の知見にもとずき、ヒンダードフヱ
ノール化合物とフェノールホルムアルデヒド重合体とか
らなる組成物の製造法について検討し、本発明の製造法
を完成した。
すなわち、フェノールホルムアルデヒド重合体とヒンダ
ードフェノール化合物が互いに均一に溶解した樹脂状組
成物はつぎの方法で製造することができる。
(1) フェノール類、とくにP−フェニルフエノール
とホルムアルデヒドもしくはホルムアルデヒド発生源物
質とを、水または有機溶剤の存在下に酸触媒を用いて縮
合させる。
ヒングードフェノール化合物は、反応原料と同時にまた
は反応終了時に添加する。縮合反応が終了した後で、加
塩脱水または脱溶剤したのち、常温迄冷却して均一透明
な塊状樹脂状組成物を得る方法。(0) 水と共瀦する
疎水性有機溶剤中で、フェノール類、とくにPーフェニ
ルフェノールとホルムアルデヒドもしくはホルムアルデ
ヒド発生源物質とを酸触媒を用いて縮合させる。
ヒンダードフェノール化合物は反応原料に同時に、また
は縮合反応終了時に添加する。縮合反応を終えた組成物
溶剤溶液をアルカリ水溶液に溶解させ、水蒸気蒸留より
有機溶剤を留去して、アルカリフェノラート水溶液とし
、その後酸を加えて微粉状の均一樹脂状組成物を得る方
法。いずれの方法によっても、本発明の感圧複写紙用頭
色剤組成物は得られるが、(0)の方法は(1)の方法
にくらべて、‘1}水性懸濁液化するに際してあらかじ
め粉砕の必要がなく、水への分解が容易であること、‘
2)感圧複写紙としての発色性能が高いこと、などの特
徴を有するため好ましい。
すなわち、本発明の感圧複写紙用顕色剤の製造方法は、
フェノール類、とくにP−フェニルフェノールとホルム
アルデヒドもしくはホルムアルデヒド発生源物質とを水
と共瀕する疎水性有機剤中に酸触媒で縮合させ、この際
、ヒンダードフェノ−ル化合物は反応原料と同時にまた
は縮合反応終了後に添加し、得られた組成物有機溶剤溶
液をアルカリ水溶液中に溶解し、有機溶剤を水蒸気蒸留
で除いてヒンダードフェノール化合物が溶解したフェノ
ラート水溶液とする、この水溶液を蝿梓下に酸と混和す
ることにより、フェノールホルムアルデヒド重合体とヒ
ンダードフェノール化合物が互いに均一に溶解した微粉
状組成物を得る方法である。
本発明の製造法に使用するヒンダードフェノール化合物
とは、少なくと、2,6−位のうち1個以上がァルキル
基、アルキレン基または水酸基で置換されたフェノール
あるいはその誘導体であり、2.6ージーにrtブチル
フエノール、2,6ージーte九ブチルーpークレゾー
ル,2一te九ブチル−pークレゾール,3ーメチル−
6一tertブチルフエノール、2,4−ジーにrtプ
チルフエノール,2,5ージーteてtブチルーpーク
レゾール,3,5ージ−tenブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルアルコール,2,4,6ートリーtenブチル
フエノール,ブチルヒドロキシアニソール,力テコール
,p−te比ブチルカテコール,4,6−ジ−一把rt
プチルーブチルレゾルシン,オクタデ′シル−3−(3
,5−ジーte比プチルー4ーヒドロキシフエニル)ブ
ロピオネート,6一(4−オキシ−3,5ージーter
tプチルアニリノ)一2,4ービス−(nーオクチルチ
オ)一1,3,5ートリアジン,(4ーオキシ−3,5
−ジーにnプチルベンジル)オクタデシルリン酸ェステ
ル,(4ーオキシ−3,5ージーtenブチルベンジル
)エチルリン酸ェステル,4,4′−チオビス−(3ー
メチル−6一tenブチルフエノ−ル),2,2ーチオ
ビス‐(4‐メチル一般rtプチル)フヱ/‐ル,2,
2−チオピスー(4,6ージーteれブチルレゾルシン
),チオピス−(ジーsecアミルフエノール),4,
4′ーブチリデンーピス−(3ーメチルー6一te九プ
チルフエノール),2,2′−メチレンビスー(3ーメ
チル−6一tenブチルフエノ−ル),2,2′ーメチ
レンビス−(4ーメチルー6一te化ブチルフヱノール
),2,2′−メチレンビス−(4ーエチル−6一te
rtプチルフエノ−ル),4,4′ーメチレンビスー(
2,6ージ−にrtブチルフエノール),2,2′一(
3,5ージーにrtブチルー4−ヒドロキシフエニル)
プロパン,4,4′シクoヘキシリデンービス−(2,
6ージ−teれブチル)フェノール,p−にrtブチル
フェノールとアセトアルデヒドとの縮合物,p−にrt
ブチルフェノールとホルアルデヒドとの縮合物。
1,3,5ートリメチルー2,4,6−トリス−(3,
5ージ−にrtブチルー4−ヒドロキシベンジル)ベン
ゼン,テトラキス−〔メチレン−(3,5−ジーten
ブチルー4−ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メ
タン,1,1,3−トリス−(2−メチル−4ーヒドロ
キシー5一把rtブチルフエニル)ブタン,1,6−へ
キサンジオールービス一〔3一(3,5ージ−tert
ブチル−4ーヒドロキシフエニル)プロピオネート〕,
N,N′一ヘキサメチレンービス−(3,5−ジーにr
tブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナムアミド〕など
が挙げられる。
また、フェノールホルムアルデヒド重合体に使用される
原料フェノール種としては‘11フェノール(C6日5
0H),{21pークレゾ−ル,pーエチルフエノール
,p一lsoープロピルフエノール.p−tenブチル
フエノール,P−にrtアミルフエノール,p−teれ
オクチルフエノール,Pーノニルフエノール,pードデ
シルフエノール,などで代表されるC7〜C,5のpー
アルキルフエノール,‘3)pーシクロヘキシルフエノ
ールで代表されるp−シクロアルキルフェノール,‘4
’p−クロルフエノール,Pーフロムフエノール、など
で代表されるpーハロフェノール,【51pーフェニル
フェノールに代表されるアリールフェノール,【6}q
ーメチルベンジルフエノール,Q,一Qージメチルーベ
ンジルフェノールなどで代表されるp−アラルキルフェ
ノールから1種または2種以上が混合されて使用される
が、pーフェニルフヱノールを原料として用いたpーフ
ェニルフェノールホルムアルデヒド重合体が顕色剤とし
ての発色性能に優れており、ヒンダードフェノール化合
物との相溶性も優れている。
本発明の製造方法を実施するには、水と共瀕する疎水性
有機溶剤として、たとえば、ベンゼン、トルェン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘプタン、
ヘキサンまたはシクロヘキサンのような脂肪族もしくは
脂環族炭化水素類、なるし、はハロゲン化炭化水素類を
単独または2種以上を併せて使用することができる。
これら疎水性有機溶剤の使用量は、縮合反応において水
を共沸還流するに足る量であればよいが、好ましくは、
使用したフェノール類に対して容量で0.5〜2ぴ音量
である。これらの溶媒に、前記のフェノール類、ホルム
アルデヒドもしくはホルムアルデヒド発生源物質、ヒン
ダードフェノール化合物を溶解し、さらに縮合を促進す
る酸触媒として、塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸、ま
たは蟻酸、酢酸、修酸、パラトルェンスルホン酸などの
有機酸の一種または二種以上を添加する。
フェノール類とホルムアルデヒドもしくはホルムアルデ
ヒド発生源物質の使用量は、フェノール類のlmolに
対してホルムアルデヒドもしくはホルムアルデヒド発生
源物質は、0.6〜0.9holでよい。
フェノールホルムアルデヒド重合体を生成するための縮
合反応の温度および時間は、縮合反応によって生成する
水と溶媒との共孫温度であり、水の函出がなくなるまで
の時間である。
水を共沸混合物として系外に蟹去したのち凝縮させて二
層に分液し、有機溶剤のみを反応系に還流させる場合に
は、蟹出水中に水の存在が認められなくなると共に蟹出
溢度は使用した有機溶剤の沸点まで上昇し、平衡に達す
るので容易に判定できる。本発明の組成物に用いるヒソ
ダードフェノール化合物は、フェノールホルムアルデヒ
ド重合体10の重量部に対して、1〜2の重量部であっ
て、1重量部以下では感圧複写紙に対する耐黄変性効果
の付与が不十分であり、2の重量部以上では、ヒンダー
ドフェノ−ル化合物とフェノールホルムアルデヒド重合
体とが、相互に均一に溶解した化合物が得られず、その
結果、感圧複写紙の更なる耐黄変性向上効果が認められ
ない。
縮合反応を終えたフェノールホルムアルデヒド重合体と
ヒンダードフェノール化合物との組成物の有機溶剤溶液
に、アルカリ水溶液を加えて、水蒸気蒸留により有機溶
剤を完全に留去することにより、フェノールホルムアル
デヒド重合体はアルカリフェノラート水溶液として溶解
し、ヒンダードフェノール化合物もフェノラート水溶液
に溶解する。
用いるアルカ川ま水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウ
ムであり、フェノール類のlmolに対して0.6〜1
.2mol量を5〜2の重量%の水溶液として使用する
。このようなアルカリ使用条件において、フェノールホ
ルムアルデヒド重合体100重量部に対して、1〜2の
重量部のヒンダードフェノールはフヱノラート水溶液状
態で溶解する。
用いるヒンダードフェノール化合物の置換基の位置数お
よび種類によっては、アルカリ水溶液にフェノラート状
態としての溶解性が異なるが、多少溶解しない状態で組
成物に含まれても多少効果が低下する程度であり、実用
的には問題がない。上記のアルカリ水溶液は冷却し、こ
れを蝿梓下に酸、すなわち、塩酸、硝酸、硫酸酸、リン
酸などの無機酸、または酢酸、綾酸、p−トルヱンスル
ホンン酸などを加えて組成物を微粉状に析出させ、炉週
、水洗、乾燥することにより、フェノールホルムアルデ
ヒド重合体とヒンダードフェノール化合物とが均一に溶
解した白色微粉状の組成物が得られる。
前記の方法で製造した顕色剤組成物を用いて顕色シート
用の水性塗料を調製する。
水性塗料の製造は、本発明の顕色剤組成物を分散剤の存
在下に、サンドグラインデイングミル、ボールミル、ア
トラィターなどで分散させて得た水性懸濁液のほかに顕
色シートの紙面特性を調節するために、‘1ー無機また
は有機顔料、■顔料分散剤、‘31コープィング・バイ
ンダー、‘4}その他の各種添加剤を混合して調製する
。ここで用いられるm無機または有機顔料としては、カ
オリン、ベントナイト、タルク、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化ケイ素
(シリカ)、サチンホワィト、酸化チタン、ポリスチレ
ンェマルジョンなどが、‘2)顔料分散剤としては、メ
タリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ,トリポリリ
ン酸ソーダなどのリン酸塩類、またはポリアクリル酸ソ
ーダなどのポリカルボン酸塩が、細コープイングバイン
ダーとしては酸化でん粉、酵素化でん粉、尿素リン酸で
ん粉、アルキル化でん粉などの変性でん粉類、カゼイン
、ゼラチンなどの水溶性たん白質、スチレンプタジェン
ラテツクス(SBR),メチルメタアクリレートプタジ
エンラテックス(MBR)などの合成ゴムラテックス、
酢酸ビニール重合体ェマルジョン、酢酸ビニルーェチレ
ン共重合体ェマルジョン,ポリビニルアルコール,力ル
ボキシメチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース
,メチルセルロースなどが、【41その他の各種添加剤
としては、蛍光増白剤、消泡剤、粘度調節剤、ダスティ
ング防止剤、スラィムコントロール剤、潤滑剤、耐水化
剤などが用いられる。また水性塗料中に、活性白土など
の無機固体酸類、3ーフェニルー5一Q,Q−ジメチル
ベンジルサリチル酸亜鉛、3,5−Q−メチルベンジル
サリチル酸カルシウム、3,5ージーteれブチルサリ
チル酸亜鉛などのサリチル酸誘導体、ポリスチレンスル
ホン酸などのスルホン酸誘導体のごとき顕色性能を有す
る成分を併用することもできる。
本発明の感圧複写紙額色シートは上記した水性塗料を紙
などの支持体に塗布して調製する。
一般に水性塗料の塗布量は、乾燥重量で0.鬼/〆以上
、好ましくは、1〜1咳/めである。本発明の顕色剤組
成物よりなる水性塗料を塗布したシートの発色性能は、
主として、水性塗料中の顕色剤組成物の濃度に支配され
、1咳/〆以上の塗布量は、発色性能の向上には効果な
くN○×ガス暴露時および保存時の黄変挙動にも良好な
影響を与えず、また経済的にも不利である。このように
して得られた藤圧複写紙は、フェノールホルムアルデヒ
ド重合体の欠点とされていた、保存時の篭変挙動を著し
く抑制することが可能となり、そのすぐれた発色性能、
耐水性などとあいまって著しく、商品価値の優れた感圧
複写紙を得ることが可能となった。
以下、本発明を実施例および比較例をあげて具体的に説
明する。
実施例および比較例による顕色剤組成物の水性懸濁液を
含有する水性塗液の調製法、感圧複写紙(CF紙)の作
成法、および発色率、耐N○×黄変性、耐保存黄変性の
測定法はつぎの通りである。
〔水性塗液の調製方法〕Pーフェニルフェノールホルム
アルデヒド重合体、pーフェニルフェノールホルムアル
デヒド重合体とヒンダフヱノール化合物とからなる組成
物80g、高分子ポリカルボン酸型界面活性剤(オロタ
ン731SD,ローム&ハース社製)1.舷および水1
18.蟹をサンドグラインデイングミルで分散させて水
性懸濁液とする。
該水性懸濁液および他の塗料成分を用いて下記組成の水
性塗液を調製する。〔感圧複写紙の作成法〕Pーフェニ
ルフェノールホルムアルデヒド重合体、あるいはp−フ
ェニルフェノールホルムアルデヒド重合体とヒンダード
フェノール化合物との組成物の水性懸濁液を使用した水
性塗料を上質紙に乾燥塗布量が6.雌ノめとなるように
メィャーバーで塗布、乾燥して感圧複写紙顕色シート(
CF紙)を作成する。
〔発色濃度および速度〕
クリスタル.バイオレット.ラクトン (CVL)を主感圧色素とする市販の上葵紙(CB紙−
十傍製紙製NW−40r)と顕色シート(CF紙)の両
塗布面を対向させて重ね合せ、電動タイプライターでコ
バルトブルーに発色させる。
TSS型ハンター比色計(東洋精機製)でアンバーフィ
ルターを用いて反射率を求める。発色濃度の測定は打圧
発色後1分、発色後2加持間の2点について行ない発色
前、発色後1分、発色後2胡時間の反射率ら’1・’1
2を用いて初期発色率U.〕=キヂXloo(%)・到
達発色率U2〕;1キヂX・ooく%)で示す。初期発
色率、到達発色率とも高い程好ましい。〔耐NO広黄変
性〕 フェノールホルムアルデヒド重合体を顕色剤とする感圧
複写紙は酸化剤雰囲気に保存すると、黄変する挙動を示
す。
この程度を調べるためにJISL−1055(染色物お
よび染料の酸化窒素ガス堅ロウ試験方法)に基づき、未
発色顔色シートを標準染色布とともに、50分密閉した
容器内で、酸化窒素ガスに暴露し、黄変の程度を比較し
た。耐N○k蓑変性の程度は、試験前後の顕色シートの
反射率N,,N2(ブルーフィルター使用)を用いて、
白色度残存率〔P〕=帯X・oo(%)で表示する。白
色度残存率が高い程、酸化剤(N○k)雰囲気下の菱変
の程度が小さくひいては長期間にわたり保存時の黄変挙
動が抑制される。〔耐保存篭変性〕 未発色の感圧複写紙藤色シートを直射日光のあたらない
室内に壁にはりつけ、2ケ月間保存し、保存前後の反射
率M,,M2(ブルーフィルター使用)を測定し、耐保
存時黄変性の程度は、白色度残存灘Q〕帯X1oo(%
)で表示した。
白色度残存率〔Q〕が高い程、感泣E複写紙の空気中で
の黄変挙動が少なく、ひいては長期保存後も高い白色度
を示す高品質の感圧複写紙であることを示す。〔実施例
1〕 P−フェニルフエノール17雌、80%パラホルムアル
デヒド滋.5g、テトラキスー〔メチレン−3−(3,
5−ジーにてt−ブチル−4ーヒドロキシフエニル)プ
ロピオネート〕メタン(ノルガノックス1010チバガ
ィギー社製)17.雌、pートルェンスルホン酸1.汝
およびベンゼン30雌をガラス製反応器に菱入し、櫨梓
下に加熱して反応生成水をベンゼンとの共沸で系外に蟹
夫しながら70〜80qoで2時間反応させて、組成物
の均一ベンゼン溶液としたのち、10%のNaOH水溶
液32雌を加え、水蒸気蒸留によりベンゼンを留去して
黄緑色のナトリウムフェノラ−ト透明水溶液を得た。
つづいて鷹拝しながら該フェノラート水溶液に希硫酸を
滴下して、p−フェニルフェノールホルムアルデヒド重
合体とテトラキスー〔メチレン−3一(3,5−ジー史
rt−ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕メタンとの均一樹脂状粉末組成物を析出させ、炉別
、水洗、乾燥して白色の微粉末組成物191gを得た。
〔実施例 2〕 テトラキス−〔メチレン−3一(3,5ージ−にrtプ
チル−4ーヒドロキシフエニル)プロピオネート〕メタ
ン17.雌に代えて、4,4′−チオビスー(3−メチ
ル一6一にrtブチルフエノール)8.酸(ヨシノック
スSR,吉富製薬製)を使用した以外は実施例1と同様
に処理して、白色徴粉状組成物182gを得た。
なお、ナトリウムフェノラート水溶液は黄色透明であっ
た。〔実施例 3〕 Pーフエニルフエノール170g,37%ホルマン52
.7g,濃塩酸(35%)1雌およびベンゼン25峻を
、ガラス製反応器に袋入し、損梓下に加熱して、水をベ
ンゼンとの共沸で系外に留去しながら、70〜8000
で6時間反応させて、p−フェニルフェノールホルムァ
ルデヒド重合体の均一ベンゼン溶液を得た。
該ベンゼン溶液に、2,2′−メチレンービスー(4−
エチル一6−tertブチルフエノール)腿を添加した
ところ均一に溶解し、pーフェニルフェノールホルムア
ルデヒド重合体と2,2′ーメチレンービス−(4ーエ
チルー6一にrtブチルフェノール)との均一ベンゼン
溶液が得られた。この均一ベンゼン溶液に15%NaO
H水溶液253gを加え、水蒸気蒸留によりベンゼンを
留去して、黄色透明のナトリウムフェノラート水溶液を
得た。つづいて、希硫酸水溶液中に、該フェノラート水
溶液を滴下して、pーフェニルフェノールホルムアルデ
ヒド重合体と、2,2ーメチレンービス−(4−エチル
一6一te九ブチルフエノール)との均一樹脂状粉末組
成物を析出させ、炉別、水洗、乾燥して、白色微粉状組
成物18雌を得た。〔実施例 4〕 2,2′ーメチレンービスー(4ーエチルー6一にrt
ブチルフェノール)股に代えて、6,2−ジーte比ブ
チルーp−クレゾール20.略を使用した以外は、実施
例3と同機に処理して、白色徴粉組成物196gを得た
なおナトリウムフェノラート水溶液は微緑黄透明であっ
た。〔実施例 5〕 2,2′−メチレンービスー(4ーエチルー6一把rt
ブチルフェノート)6gに代えて、3一tertブチル
ーレゾルシン3.鱒を使用した以外は実施例3と同様に
処理して白色微粉状組成物176gを得た。
なおナトリウムフェノラート溶液は微黄色透明であった
。〔比較例 1〕 10%のNaOH水溶液320gに代えて33%NaO
H水溶液157.6gを使用した以外は実施例1と同様
に処理して、白色微粉状組成物19彼を得た。
水蒸気蒸留によりベンゼンを蟹去したのちフェノラート
水溶液は白濁しており、酸で析出して得た白色微粉状組
成物もp−フェニルフェノールホルムアルデヒド重合体
およびテトラキスー〔メチレン−3一(3,5−ジーに
rtブチル−4ヒドロキシフエニル)プロピオネート〕
メタンの均一組成物とは言えない。〔比較例 2〕 〔2−a〕 テトラキス〔メチレンー3一(3,3−ジーにrtブチ
ル−4ヒドロキシフエニル)プロピオネート)メタンを
使用しなかった以外は実施例1と同様に処理して、白色
微粉状組成物17巡を得た。
〔2−b〕 比較例〔2一a〕のpーフェニルフェノールホルムアル
デヒド重合体72.7偽、テトラキス〔メチレンー3一
(3,5ージーtenブチルー4ヒドロキシフエニル)
プロピオネート〕メタン7.28g、高分子ポリカルボ
ン酸型界面活性剤〔オロタン731SD〕1.舷および
水118.咳をサンドグラィンディングミルで分散させ
て白色の水性懸濁液とした。
該水性懸濁液の重量組成物は実施例1の組成物を前掲の
〔水性塗液の調製法.感圧複写紙の作成法〕に基き微粒
化した水性懸濁液と同一であるが、pーフエニルフェノ
ールホルムアルデヒド重合体とテトラキス〔メチレン−
3一(3,5−ジーにrtブチル−4ーヒドロキシフエ
ニル)プロピオネート〕メタンとの均一性が、実施例1
の組成物の水性懸濁液と異なる。該水性懸濁液を用いて
、他の実施例、比較例と同様に感圧複写紙顕色シートを
作成した。表−1感圧複写紙頭色ソートの性能評価

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フエノールホルムアルデヒド重合体100重量部と
    、少なくとも、2.6位のうち1個以上が、アルキル基
    、アルキレン基または水酸基で置換されたフエノールあ
    るいはその誘導体1〜20重量部とからなり、両者が均
    一に溶解してなることを特徴とする感圧複写紙用顕色剤
    組成物。 2 フエノールホルムアルデヒド重合体がP−フエニル
    フエノールホルムアルデヒド重合体である特許請求の範
    囲第1項に記載の組成物。
JP53001532A 1978-01-12 1978-01-12 感圧複写紙用顕色剤組成物 Expired JPS6031678B2 (ja)

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