JP2726686B2 - 感圧複写紙用顕色シート - Google Patents
感圧複写紙用顕色シートInfo
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- JP2726686B2 JP2726686B2 JP63306881A JP30688188A JP2726686B2 JP 2726686 B2 JP2726686 B2 JP 2726686B2 JP 63306881 A JP63306881 A JP 63306881A JP 30688188 A JP30688188 A JP 30688188A JP 2726686 B2 JP2726686 B2 JP 2726686B2
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- acid
- sheet
- salicylic acid
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塩基性ロイコ色素と反応して画像を形成す
る、感圧複写紙用顕色シートに関する。
る、感圧複写紙用顕色シートに関する。
更に詳細には、酸性顕色剤として(A)芳香族カルボ
ン酸の多価金属塩と(B)サリチル酸共縮合樹脂多価金
属化物とを用い、更に金属化合物を併用することを特徴
とする顕色シートに関する。
ン酸の多価金属塩と(B)サリチル酸共縮合樹脂多価金
属化物とを用い、更に金属化合物を併用することを特徴
とする顕色シートに関する。
感圧複写紙はノーカーボン紙とも称せられ、筆記、タ
イプライター等、機械的または衝撃的圧力によって発色
し、同時に複数枚の複写を取ることのできる複写紙であ
って、転移タイプと称するもの、あるいは単体発色紙と
称せられるもの等があるが、その発色機構は電子供与性
の無色色素と電子受容性の顕色剤とによる発色反応に基
くものである。転移タイプの感圧複写紙を例にとりこれ
を第1図に示して説明すればつぎのとおりである。
イプライター等、機械的または衝撃的圧力によって発色
し、同時に複数枚の複写を取ることのできる複写紙であ
って、転移タイプと称するもの、あるいは単体発色紙と
称せられるもの等があるが、その発色機構は電子供与性
の無色色素と電子受容性の顕色剤とによる発色反応に基
くものである。転移タイプの感圧複写紙を例にとりこれ
を第1図に示して説明すればつぎのとおりである。
上葉紙1および中葉紙2の裏面には無色の発色性感圧
色素を不揮発性オイルに溶解し、それをゼラチン等の高
分子皮膜で包んだ直径数ミクロン乃至十数ミクロンのマ
イクロカプセル4が塗布されている。中葉紙2および下
葉紙3の表面には上記の感圧色素と接触すると反応をお
こして発色させる性質を有する顕色剤5を含んだ塗料が
塗布されている。複写をとるためには上−(中)−
(中)−下の順に重ねて(色素含有塗布面と顕色剤含有
塗布面とを対向させる)、筆圧6やタイプ打圧などの局
部的圧力を加えるとその部分のカプセル4が破れて感圧
色素溶液が顕色剤5に転移して複写記録が得られるもの
である。
色素を不揮発性オイルに溶解し、それをゼラチン等の高
分子皮膜で包んだ直径数ミクロン乃至十数ミクロンのマ
イクロカプセル4が塗布されている。中葉紙2および下
葉紙3の表面には上記の感圧色素と接触すると反応をお
こして発色させる性質を有する顕色剤5を含んだ塗料が
塗布されている。複写をとるためには上−(中)−
(中)−下の順に重ねて(色素含有塗布面と顕色剤含有
塗布面とを対向させる)、筆圧6やタイプ打圧などの局
部的圧力を加えるとその部分のカプセル4が破れて感圧
色素溶液が顕色剤5に転移して複写記録が得られるもの
である。
電子受容性顕色剤として、(1)USP 2,712,507に開
示されている酸性白土、アタパルガイド等の無機固体酸
剤、(2)特開昭58−217389号等に開示された酸処理し
た粘土鉱物中にマグネシウムおよび/またはアルミニウ
ム成分を導入した半合成固体酸類、(3)特公昭40−93
09号に開示された置換フェノールおよびジフェノール
類、(4)特公昭42−20144号に開示されているp−置
換フェノール−ホルムアルデヒド重合体、(5)特公昭
49−10856号および特公昭52−1327号等に開示されてい
る芳香族カルボン酸金属塩等が提案され、一部実用化さ
れている。
示されている酸性白土、アタパルガイド等の無機固体酸
剤、(2)特開昭58−217389号等に開示された酸処理し
た粘土鉱物中にマグネシウムおよび/またはアルミニウ
ム成分を導入した半合成固体酸類、(3)特公昭40−93
09号に開示された置換フェノールおよびジフェノール
類、(4)特公昭42−20144号に開示されているp−置
換フェノール−ホルムアルデヒド重合体、(5)特公昭
49−10856号および特公昭52−1327号等に開示されてい
る芳香族カルボン酸金属塩等が提案され、一部実用化さ
れている。
顕色シートが備えるべき性能条件として、シート製造
直後および長期保存後にも変わらない優れた発色性は勿
論、保存時および日光等の輻射線暴露時に黄変が少ない
こと、および発色画像が堅牢で輻射線、水または可塑剤
により容易に消失または退色しないこと等が挙げられ
る。
直後および長期保存後にも変わらない優れた発色性は勿
論、保存時および日光等の輻射線暴露時に黄変が少ない
こと、および発色画像が堅牢で輻射線、水または可塑剤
により容易に消失または退色しないこと等が挙げられ
る。
従来提案されている顕色剤およびそれを塗工したシー
トは性能的に一長一短がある。例えば、無機固体酸剤は
安価であるが、保存時に空気中のガス、水分を吸着して
紙面の黄変や発色性能の低下を生じ、置換フェノール類
は発色性が不十分で発色画像の濃度が低い、p−置換フ
ェノール−ホルムアルデヒド重合体としてもっぱら用い
られているp−フェニルフェノール−ノボラック樹脂は
発色性は優れているが、塗工紙が日光照射または保存中
に徐々に黄変したり、窒素酸化物などによっても黄変し
易く発色画像も変退色し、可塑剤などの溶剤が発色画像
に付着すると消色する傾向がある。又、芳香族カルボン
酸の多価金属塩は、発色性、耐可塑剤性、黄変性は無機
固体酸やフェノール樹脂に較べ優れているが、発色画像
の光、水、湿度に対する耐性は今だ十分とは言い難く、
特に水、湿度により退色又は消色するという問題点を有
していた。
トは性能的に一長一短がある。例えば、無機固体酸剤は
安価であるが、保存時に空気中のガス、水分を吸着して
紙面の黄変や発色性能の低下を生じ、置換フェノール類
は発色性が不十分で発色画像の濃度が低い、p−置換フ
ェノール−ホルムアルデヒド重合体としてもっぱら用い
られているp−フェニルフェノール−ノボラック樹脂は
発色性は優れているが、塗工紙が日光照射または保存中
に徐々に黄変したり、窒素酸化物などによっても黄変し
易く発色画像も変退色し、可塑剤などの溶剤が発色画像
に付着すると消色する傾向がある。又、芳香族カルボン
酸の多価金属塩は、発色性、耐可塑剤性、黄変性は無機
固体酸やフェノール樹脂に較べ優れているが、発色画像
の光、水、湿度に対する耐性は今だ十分とは言い難く、
特に水、湿度により退色又は消色するという問題点を有
していた。
本発明の目的は上記の欠点を改良した新規な顕色剤を
用いた感圧複写紙用顕色シートを提供することにある。
用いた感圧複写紙用顕色シートを提供することにある。
本発明者らは前記目的を達成するために鋭意検討した
結果、本発明を完成するに至ったものである。
結果、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち本発明は支持体上に、 (A)芳香族カルボン酸の多価金属塩と (B)サリチル酸と一般式(I) (式中、R1は水素原子または炭素数1〜4のアルキル
基、R2、R3は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、ア
ラルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示
し、Xはハロゲン原子を示す。) で表わされるベンジルハライド類をフリーデルクラフツ
触媒の存在下で縮合させて得られる樹脂と更に一般式
(II) (式中、R4、R5は水素原子またはメチル基を示し、R6は
水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。) で表わされるスチレン誘導体との反応によって得られる
サリチル酸共縮合樹脂の多価金属化物に更に酸化亜鉛な
どの金属化合物を併用してなる感圧複写紙用顕色シート
である。
基、R2、R3は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、ア
ラルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示
し、Xはハロゲン原子を示す。) で表わされるベンジルハライド類をフリーデルクラフツ
触媒の存在下で縮合させて得られる樹脂と更に一般式
(II) (式中、R4、R5は水素原子またはメチル基を示し、R6は
水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。) で表わされるスチレン誘導体との反応によって得られる
サリチル酸共縮合樹脂の多価金属化物に更に酸化亜鉛な
どの金属化合物を併用してなる感圧複写紙用顕色シート
である。
本発明の新規な顕色シートは、従来開示された顕色シ
ートに比較してよりすぐれた発色性能(とりわけ、すぐ
れた発色速度および低温発色速度)を有し、かつ発色画
像は、水、湿度、溶剤、光線等によりきわめて退色、又
は消色しにくく、かつ印刷適性および減感印刷特性にも
すぐれているため、取扱いおよび保存に極めて有利な顕
色シートを安価に提供できる利点を有している。
ートに比較してよりすぐれた発色性能(とりわけ、すぐ
れた発色速度および低温発色速度)を有し、かつ発色画
像は、水、湿度、溶剤、光線等によりきわめて退色、又
は消色しにくく、かつ印刷適性および減感印刷特性にも
すぐれているため、取扱いおよび保存に極めて有利な顕
色シートを安価に提供できる利点を有している。
さらに、本発明の顕色シートは従来の芳香族カルボン
酸の多価金属塩を用いた顕色シートにおいて問題とされ
てきた、水、湿度により発色画像が退色、もしくは消色
する傾向を著しく改善し、更には発色画像の光による退
色をも改善するというすぐれた特性を有するものであ
る。
酸の多価金属塩を用いた顕色シートにおいて問題とされ
てきた、水、湿度により発色画像が退色、もしくは消色
する傾向を著しく改善し、更には発色画像の光による退
色をも改善するというすぐれた特性を有するものであ
る。
本発明に於いて用いられる(A)芳香族カルボン酸の
最も代表的なものとしては、3,5−ジクロルサリチル
酸、3−クロル−5−メチルサリチル酸、3−クロル−
5−エチルサリチル酸、3−クロル−5−イソプロピル
サリチル酸、3−クロル−5−tertブチルサリチル酸、
3−クロル−5−シクロヘキシルサリチル酸、3−クロ
ル−5−フェニルサリチル酸、3−クロル−5−(α−
メチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−5−(α,
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−5−
クロルサリチル酸、3,5−ジメチルサリチル酸、3−メ
チル−5−tertブチルサリチル酸、3−イソプロピル−
5−tertブチルサリチル酸、3−イソプロピル−5−シ
クロヘキシルサリチル酸、3−イソプロピル−5−(α
−メチルベンジル)サリチル酸、3−イソプロピル−5
−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ
−tertブチルサリチル酸、3−secブチル−5−tertブ
チルサリチル酸、3−tertブチル−5−シクロヘキシル
サリチル酸、3−tertブチル−5−(4′−tertブチル
フェニール)サリチル酸、3−(4′−tertオクチルフ
ェニール)−5−tertオクチルサリチル酸、3−{4′
−(α,α−ジメチルベンジル)フェニール}−5−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−シクロ
ヘキシル−5−メチルサリチル酸、3−シクロヘキシル
−5−フェニールサリチル酸、3−フェニール−5−te
rtブチルサリチル酸、3−フェニール−5−(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸、3−フェニール−5−(α,
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−ベンジル−5
−フェニールサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)
−5−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−(α−メ
チルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベ
ンジル)−5−フェニールサリチル酸などが挙げられ
る。
最も代表的なものとしては、3,5−ジクロルサリチル
酸、3−クロル−5−メチルサリチル酸、3−クロル−
5−エチルサリチル酸、3−クロル−5−イソプロピル
サリチル酸、3−クロル−5−tertブチルサリチル酸、
3−クロル−5−シクロヘキシルサリチル酸、3−クロ
ル−5−フェニルサリチル酸、3−クロル−5−(α−
メチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−5−(α,
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−クロル−5−
クロルサリチル酸、3,5−ジメチルサリチル酸、3−メ
チル−5−tertブチルサリチル酸、3−イソプロピル−
5−tertブチルサリチル酸、3−イソプロピル−5−シ
クロヘキシルサリチル酸、3−イソプロピル−5−(α
−メチルベンジル)サリチル酸、3−イソプロピル−5
−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3,5−ジ
−tertブチルサリチル酸、3−secブチル−5−tertブ
チルサリチル酸、3−tertブチル−5−シクロヘキシル
サリチル酸、3−tertブチル−5−(4′−tertブチル
フェニール)サリチル酸、3−(4′−tertオクチルフ
ェニール)−5−tertオクチルサリチル酸、3−{4′
−(α,α−ジメチルベンジル)フェニール}−5−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−シクロ
ヘキシル−5−メチルサリチル酸、3−シクロヘキシル
−5−フェニールサリチル酸、3−フェニール−5−te
rtブチルサリチル酸、3−フェニール−5−(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸、3−フェニール−5−(α,
α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−ベンジル−5
−フェニールサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)
−5−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ジ−(α−メ
チルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベ
ンジル)−5−フェニールサリチル酸などが挙げられ
る。
以上の芳香族カルボン酸はすべて多価金属と塩を作る
ことができ、その方法についてはいくつかの公知の方法
を適用できる。例えば、芳香族カルボン酸のアルカリ金
属塩と水溶性多価金属塩と水または双方可溶な溶媒中で
反応させて得られる。また有機カルボン酸と多価金属の
酸化物、水酸化物、炭酸塩、硅酸塩などの反応によって
も得られる。
ことができ、その方法についてはいくつかの公知の方法
を適用できる。例えば、芳香族カルボン酸のアルカリ金
属塩と水溶性多価金属塩と水または双方可溶な溶媒中で
反応させて得られる。また有機カルボン酸と多価金属の
酸化物、水酸化物、炭酸塩、硅酸塩などの反応によって
も得られる。
本発明で用いる芳香族カルボン酸の多価金属塩として
は、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属
類を除く金属であり、好ましい多価金属としては、マグ
ネシウム、アルミニウム、カルシウム、銅、亜鉛、ス
ズ、バリウム、コバルトおよびニッケル等が挙げられ
る。これらのうち、亜鉛が特に有効である。
は、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属
類を除く金属であり、好ましい多価金属としては、マグ
ネシウム、アルミニウム、カルシウム、銅、亜鉛、ス
ズ、バリウム、コバルトおよびニッケル等が挙げられ
る。これらのうち、亜鉛が特に有効である。
本発明の顕色剤として用いる前記芳香族カルボン酸の
多価金属塩には、耐光堅牢度他の一層の向上のために、
ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、あるいはニ
ッケル錯体系一重項酸素クエンチャーなどを適当量混融
併用することももちろん本発明の実施態様に含まれる。
多価金属塩には、耐光堅牢度他の一層の向上のために、
ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、あるいはニ
ッケル錯体系一重項酸素クエンチャーなどを適当量混融
併用することももちろん本発明の実施態様に含まれる。
(B)サリチル酸共縮合樹脂多価金属価物を製造する一
般的な方法としてはサリチル酸にフリーデルクラフツ触
媒の存在下でベンジルハライド類をフリーデルクラフツ
反応させ(以下第一段の反応という)、得られた樹脂に
強酸触媒の存在下でスチレン誘導体を反応させ(第二段
の反応という)、更に、この樹脂と多価金属塩とを反応
させて(第三段の反応という)得られる。
般的な方法としてはサリチル酸にフリーデルクラフツ触
媒の存在下でベンジルハライド類をフリーデルクラフツ
反応させ(以下第一段の反応という)、得られた樹脂に
強酸触媒の存在下でスチレン誘導体を反応させ(第二段
の反応という)、更に、この樹脂と多価金属塩とを反応
させて(第三段の反応という)得られる。
この第一段の反応は、サリチル酸に一般式(I)で表
わされるベンジルハライド類をフリーデルクラフツ触媒
の存在下で反応させて共縮合樹脂を得る反応である。
わされるベンジルハライド類をフリーデルクラフツ触媒
の存在下で反応させて共縮合樹脂を得る反応である。
このベンジルハライド類としては、ベンジルクロライ
ド、ベンジルブロマイド、o−メチルベンジルクロライ
ド、m−メチルベンジルクロライド、p−メチルベンジ
ルクロライド、o−エチルベンジルクロライド、m−エ
チルベンジルクロライド、p−エチルベンジルクロライ
ド、o−イソプロピルベンジルクロライド、p−n−プ
ロピルベンジルクロライド、p−tert−ブチルベンジル
ブロマイド、p−ノニルベンジルクロライド、o−フェ
ニルベンジルフルオライド、p−シクロヘキシルベンジ
ルクロライド、p−(ベンジル)ベンジルクロライド、
p−(α−メチルベンジル)ベンジルクロライド、p−
(α,α−ジメチル)ベンジルクロライド、2,3−ジメ
チルベンジルフルオライド、2,4−ジメチルベンジルク
ロライド、2,5−ジメチルベンジルクロライド、2,6−ジ
メチルベンジルクロライド、3,4−ジメチルベンジルク
ロライド、3,5−ジメチルベンジルクロライド、2,4−ジ
エチルベンジルクロライド、3−メチル−4−エチルベ
ンジルクロライド、3−(α−メチルベンジル)−4−
メチルベンジルクロライド、2,5−(ジメチルベンジ
ル)ベンジルクロライド、α−メチルベンジルクロライ
ド、α−エチルベンジルブロマイド、α−イソプロピル
ベンジルクロライド、α−n−ブチルベンジルクロライ
ド、o−メチル−α−メチルベンジルクロライド、p−
メチル−α−メチルベンジルクロライド、m−メチル−
α−メチルベンジルクロライド、p−メチル−α−メチ
ルベンジルクロライド、o−メチル−α−メチルベンジ
ルクロライド、p−イソプロピル−α−メチルベンジル
クロライド、p−フェニル−α−メチルベンジルクロラ
イド、p−(α−メチルベンジル)−α−メチルベンジ
ルクロライド、p−(α,α−ジメチルベンジル)−α
−メチルベンジルクロライド、2,3−ジメチル−α−メ
チルベンジルクロライド、2,4−ジメチル−α−メチル
ベンジルクロライド、2,5−ジメチル−α−メチルベン
ジルクロライド、3,4−ジメチル−α−メチルベンジル
クロライド、2−メチル−5−tertブチル−α−メチル
ベンジルクロライド等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。これらのうち、好ましくはベンジル
クロライド、p−メチルベンジルクロライド、α−メチ
ルベンジルクロライド、p−メチル−α−メチルベンジ
ルクロライド等が挙げられる。
ド、ベンジルブロマイド、o−メチルベンジルクロライ
ド、m−メチルベンジルクロライド、p−メチルベンジ
ルクロライド、o−エチルベンジルクロライド、m−エ
チルベンジルクロライド、p−エチルベンジルクロライ
ド、o−イソプロピルベンジルクロライド、p−n−プ
ロピルベンジルクロライド、p−tert−ブチルベンジル
ブロマイド、p−ノニルベンジルクロライド、o−フェ
ニルベンジルフルオライド、p−シクロヘキシルベンジ
ルクロライド、p−(ベンジル)ベンジルクロライド、
p−(α−メチルベンジル)ベンジルクロライド、p−
(α,α−ジメチル)ベンジルクロライド、2,3−ジメ
チルベンジルフルオライド、2,4−ジメチルベンジルク
ロライド、2,5−ジメチルベンジルクロライド、2,6−ジ
メチルベンジルクロライド、3,4−ジメチルベンジルク
ロライド、3,5−ジメチルベンジルクロライド、2,4−ジ
エチルベンジルクロライド、3−メチル−4−エチルベ
ンジルクロライド、3−(α−メチルベンジル)−4−
メチルベンジルクロライド、2,5−(ジメチルベンジ
ル)ベンジルクロライド、α−メチルベンジルクロライ
ド、α−エチルベンジルブロマイド、α−イソプロピル
ベンジルクロライド、α−n−ブチルベンジルクロライ
ド、o−メチル−α−メチルベンジルクロライド、p−
メチル−α−メチルベンジルクロライド、m−メチル−
α−メチルベンジルクロライド、p−メチル−α−メチ
ルベンジルクロライド、o−メチル−α−メチルベンジ
ルクロライド、p−イソプロピル−α−メチルベンジル
クロライド、p−フェニル−α−メチルベンジルクロラ
イド、p−(α−メチルベンジル)−α−メチルベンジ
ルクロライド、p−(α,α−ジメチルベンジル)−α
−メチルベンジルクロライド、2,3−ジメチル−α−メ
チルベンジルクロライド、2,4−ジメチル−α−メチル
ベンジルクロライド、2,5−ジメチル−α−メチルベン
ジルクロライド、3,4−ジメチル−α−メチルベンジル
クロライド、2−メチル−5−tertブチル−α−メチル
ベンジルクロライド等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。これらのうち、好ましくはベンジル
クロライド、p−メチルベンジルクロライド、α−メチ
ルベンジルクロライド、p−メチル−α−メチルベンジ
ルクロライド等が挙げられる。
本発明の共縮合樹脂の製造における各種ベンジルハラ
イド類の使用量は、サリチル酸1モルに対して1.5〜10
モルである。
イド類の使用量は、サリチル酸1モルに対して1.5〜10
モルである。
つぎに、第二段の反応は第一段の反応で得られた共縮
合樹脂に前記一般式(II)で表されるスチレン誘導体を
強酸触媒の存在下で反応させる。この第二段の反応にお
いて使用するスチレン誘導体としては、スチレン、o−
メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、o−エチルスチレン、p−エチルスチレン、o−
イソプロピルスチレン、m−イソプロピルスチレン、p
−イソプロピルスチレン、p−tertブチルスチレン、α
−メチルスチレン、β−メチルスチレン等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。工業的に好まし
くは安価なスチレンである。このスチレン誘導体の使用
量は第一段の反応で得られた樹脂中のサリチル酸分1モ
ルに対して0.2〜20モル、好ましくは0.5〜10モルであ
る。
合樹脂に前記一般式(II)で表されるスチレン誘導体を
強酸触媒の存在下で反応させる。この第二段の反応にお
いて使用するスチレン誘導体としては、スチレン、o−
メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、o−エチルスチレン、p−エチルスチレン、o−
イソプロピルスチレン、m−イソプロピルスチレン、p
−イソプロピルスチレン、p−tertブチルスチレン、α
−メチルスチレン、β−メチルスチレン等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。工業的に好まし
くは安価なスチレンである。このスチレン誘導体の使用
量は第一段の反応で得られた樹脂中のサリチル酸分1モ
ルに対して0.2〜20モル、好ましくは0.5〜10モルであ
る。
かくして製造されたサリチル酸共縮合樹脂は、すべて
多価金属と塩と作ることができる。その方法としては前
記の方法が適用できる。
多価金属と塩と作ることができる。その方法としては前
記の方法が適用できる。
金属化合物としては亜鉛、マグネシウム、アルミニウ
ム、鉛、チタン、カルシウム、コバルト、ニッケル、マ
ンガンおよびバリウムから成る群から選ばれた多価金属
の酸化物、水酸化物または炭酸塩等が有効であり、それ
らの中でも酸化亜鉛が特に有効である。
ム、鉛、チタン、カルシウム、コバルト、ニッケル、マ
ンガンおよびバリウムから成る群から選ばれた多価金属
の酸化物、水酸化物または炭酸塩等が有効であり、それ
らの中でも酸化亜鉛が特に有効である。
芳香族カルボン酸の多価酸金属塩は単独で用いた場
合、発色画像の耐水、耐湿、耐光堅牢度が不十分で実用
上からも改良を求められていた。
合、発色画像の耐水、耐湿、耐光堅牢度が不十分で実用
上からも改良を求められていた。
このような欠点をおぎなうべき提案がすでに特公昭55
−1195、特開昭52−96115、特開昭54−40713、特開昭54
−104910、特開昭54−148614等に於いてなされている。
−1195、特開昭52−96115、特開昭54−40713、特開昭54
−104910、特開昭54−148614等に於いてなされている。
これらは芳香族カルボン酸の多価金属塩に有機高分
子、トリメチロールメラミン、p−イソプロペニルフェ
ノール二量体の併用、スチレン又はアルキルスチレンが
ダイマー付加したサリチル酸誘導体の多価金属塩等によ
り物性向上をはかろうとするものであるが、残念ながら
前記芳香族カルボン酸の多価金属塩の欠点である発色画
像の耐水、耐湿、耐光堅牢度不足を完全に解決するに至
っていない。
子、トリメチロールメラミン、p−イソプロペニルフェ
ノール二量体の併用、スチレン又はアルキルスチレンが
ダイマー付加したサリチル酸誘導体の多価金属塩等によ
り物性向上をはかろうとするものであるが、残念ながら
前記芳香族カルボン酸の多価金属塩の欠点である発色画
像の耐水、耐湿、耐光堅牢度不足を完全に解決するに至
っていない。
本発明は以上のように(A)芳香族カルボン酸の多価
金属塩と(B)新規なサリチル酸共縮合樹脂多価金属化
物と金属化合物とを併用した感圧複写紙用顕色シートで
ある。
金属塩と(B)新規なサリチル酸共縮合樹脂多価金属化
物と金属化合物とを併用した感圧複写紙用顕色シートで
ある。
本発明の顕色シートを製造するには、前記(A)およ
び(B)の顕色剤に加え必要に応じて既知の酸性顕色
剤、例えばフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、無機固
体酸などを併用することも何らさしつかえない。
び(B)の顕色剤に加え必要に応じて既知の酸性顕色
剤、例えばフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、無機固
体酸などを併用することも何らさしつかえない。
本発明に於いては、一般的に(A)芳香族カルボン酸
の多価金属塩及び(B)サリチル酸共縮合樹脂多価金属
化物を予め混合した後、微小粒子の水性懸濁液として用
いるか、または(A)、(B)を単独で微粉砕した後、
水性懸濁液として配合しても良い。
の多価金属塩及び(B)サリチル酸共縮合樹脂多価金属
化物を予め混合した後、微小粒子の水性懸濁液として用
いるか、または(A)、(B)を単独で微粉砕した後、
水性懸濁液として配合しても良い。
(A)、(B)の配合比率は10:90〜90:10の範囲、好
ましくは30:70〜70:30の範囲で用いられる。
ましくは30:70〜70:30の範囲で用いられる。
金属化合物は粉砕し、300mesh以上のフルイ通過微粉
末にした後、水性懸濁液として用いる。
末にした後、水性懸濁液として用いる。
懸濁液(A)+(B)と金属化合物の比は顕色剤100
部に対して金属化合物1部以上、好ましくは10部から50
0部が良い。
部に対して金属化合物1部以上、好ましくは10部から50
0部が良い。
また本発明に使用される無機または有機顔料として
は、カオリン、焼成カオリン、ベントナイト、タルク、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム(ア
ルミナ)、酸化ケイ素(シリカ)、サチンホワイト、酸
化チタン、ポリスチレンエマルジョンなどがあり、更に
バインダー類(例えば合成ゴムラテックス、変性澱粉
類、ポリビニルアルコールあるいは変性ポリビニルアル
コール類など)、その他(ダスティング防止剤、蛍光増
白剤、粘度特性調節剤、消泡剤)などをよく混合し、用
いるコーティング方式に応じた粘度、固型分の水性塗液
を予め作製し、紙、フィルム等の支持体に塗布乾燥する
方法が用いられる。
は、カオリン、焼成カオリン、ベントナイト、タルク、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミニウム(ア
ルミナ)、酸化ケイ素(シリカ)、サチンホワイト、酸
化チタン、ポリスチレンエマルジョンなどがあり、更に
バインダー類(例えば合成ゴムラテックス、変性澱粉
類、ポリビニルアルコールあるいは変性ポリビニルアル
コール類など)、その他(ダスティング防止剤、蛍光増
白剤、粘度特性調節剤、消泡剤)などをよく混合し、用
いるコーティング方式に応じた粘度、固型分の水性塗液
を予め作製し、紙、フィルム等の支持体に塗布乾燥する
方法が用いられる。
コーティング方法としては、エアナイフコーター、バ
ーコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、ロ
ールコーターなどが一般的に用いられる。
ーコーター、ブレードコーター、グラビアコーター、ロ
ールコーターなどが一般的に用いられる。
水性塗液の支持体への塗布量は、乾燥重量で1g/m2以
上、好ましくは2〜10g/m2である。
上、好ましくは2〜10g/m2である。
本発明の顕色シートは顕色剤成分および塗液の塗布量
が少なくてすみ、また水性塗液の湿度、粘度等を比較的
広範囲に変えられること、および水性塗液の機械的、熱
的安定性にすぐれていることからオンマシン塗工、オフ
マシン塗工いずれもが可能となり性能上のみならず、感
圧複写紙製造工程からも大きなメリットを有する。
が少なくてすみ、また水性塗液の湿度、粘度等を比較的
広範囲に変えられること、および水性塗液の機械的、熱
的安定性にすぐれていることからオンマシン塗工、オフ
マシン塗工いずれもが可能となり性能上のみならず、感
圧複写紙製造工程からも大きなメリットを有する。
本発明の顕色剤として(A)芳香族カルボン酸の多価
金属塩および(B)サリチル酸共縮合樹脂多価金属化物
と金属化合物を併用した感圧複写紙用顕色シートは
(A)芳香族カルボン酸の多価金属塩を単独に用いた場
合、又は(A)と金属化合物を併用した場合に比べ著し
い性能の向上がみられる。
金属塩および(B)サリチル酸共縮合樹脂多価金属化物
と金属化合物を併用した感圧複写紙用顕色シートは
(A)芳香族カルボン酸の多価金属塩を単独に用いた場
合、又は(A)と金属化合物を併用した場合に比べ著し
い性能の向上がみられる。
本発明の顕色シートは感圧複写紙として備えるべき物
性に関し従前公知の顕色シートと異なり、 (1)発色像の耐水性にすぐれ、多湿条件下あるいは水
との接触により発色像は消失しない。
性に関し従前公知の顕色シートと異なり、 (1)発色像の耐水性にすぐれ、多湿条件下あるいは水
との接触により発色像は消失しない。
(2)光暴露や可塑剤等の溶剤との接触に対する発色像
の安定性に極めてすぐれている。
の安定性に極めてすぐれている。
(3)すぐれた発色性能(発色速度、濃度)を与える。
とりわけ感圧複写紙の使用上問題となる冬期あるいは屋
外に於ける低温時の発色性能(発色速度)が著しく改良
される。
とりわけ感圧複写紙の使用上問題となる冬期あるいは屋
外に於ける低温時の発色性能(発色速度)が著しく改良
される。
(4)長期間の保存あるいは高温下での保存後も発色能
力の変化が極めて少ない。
力の変化が極めて少ない。
(5)塗工面が光や大気中のNOxのガス成分との接触に
よっても黄変しない。
よっても黄変しない。
(6)印刷適性および減感印刷特性に優れている。など
の極めてすぐれた特徴を有し、従前の感圧紙では不適と
されていた用途への利用拡大が可能となり、その実用上
の意義は極めて大きい。
の極めてすぐれた特徴を有し、従前の感圧紙では不適と
されていた用途への利用拡大が可能となり、その実用上
の意義は極めて大きい。
実施例に先だち、顕色シートの製造法および感圧複写
紙としての性能評価方法を述べる。
紙としての性能評価方法を述べる。
各例に用いる顕色剤を少量のアニオン系高分子界面活
性剤の存在下に湿式微粉砕して固型分40重量%の水性懸
濁液とした(平均粒子径2.5μ)。
性剤の存在下に湿式微粉砕して固型分40重量%の水性懸
濁液とした(平均粒子径2.5μ)。
次にこの懸濁液を用いて下記組成の水性塗液の固型分
30重量%を調製した。
30重量%を調製した。
標準水性塗液組成 固型分重量比 顕色剤 20 酸化亜鉛 20 顔料 80 合成ゴムラテックス 10 酸化澱粉 12 ダスティング 1 (備考) 顔料 軽質炭酸カルシウム(TP−12
2) 合成ゴムラテックス 三井東圧ポリラック752−A 酸化澱粉 王子コーンスターチ エースB ダスティング防止剤 日新化学 DEF−922F 〔感圧複写紙顕色シートの作製法〕 上記水性塗液をメイヤーバーコーターを用いて40g/m2
の上質紙に乾燥塗布量が5.5g/m2となるように塗布乾燥
して感圧複写紙用顕色シートを作製する。
2) 合成ゴムラテックス 三井東圧ポリラック752−A 酸化澱粉 王子コーンスターチ エースB ダスティング防止剤 日新化学 DEF−922F 〔感圧複写紙顕色シートの作製法〕 上記水性塗液をメイヤーバーコーターを用いて40g/m2
の上質紙に乾燥塗布量が5.5g/m2となるように塗布乾燥
して感圧複写紙用顕色シートを作製する。
このようにして得られた顕色シートの感圧紙としての
性能評価方法は次のとおりである。
性能評価方法は次のとおりである。
(1)発色速度および濃度(20℃、65%RHの恒温恒湿室
内で実施) クリスタルバイオレットラクトン(CVL)を主たる感
圧色素とする市販の青発色用上紙(三菱製紙製N−40)
を用い、実施例で得られた顕色シート(下用紙)の塗布
面を対向させて重ね合わせ、電子タイプライターで打刻
発色させる。打刻1分30秒後および24時間後の反射率を
Σ−80色差計(日本電色製)で測定しY値で表示する。
内で実施) クリスタルバイオレットラクトン(CVL)を主たる感
圧色素とする市販の青発色用上紙(三菱製紙製N−40)
を用い、実施例で得られた顕色シート(下用紙)の塗布
面を対向させて重ね合わせ、電子タイプライターで打刻
発色させる。打刻1分30秒後および24時間後の反射率を
Σ−80色差計(日本電色製)で測定しY値で表示する。
(2)低温発色速度 実施例で得られた顕色シートおよび市販の青発色用上
用紙(三菱N−40)を予め5℃の恒温室に一昼夜保管し
たのち、両塗布面を組み合わせて線圧50kg/cmのカレン
ダーロールを通過させ発色させる。
用紙(三菱N−40)を予め5℃の恒温室に一昼夜保管し
たのち、両塗布面を組み合わせて線圧50kg/cmのカレン
ダーロールを通過させ発色させる。
発色後10秒目の発色濃度をΣ−80色差計で測定しY値
で表示する。Y値が小さい程低温時の発色性能がすぐれ
ている事を意味する。
で表示する。Y値が小さい程低温時の発色性能がすぐれ
ている事を意味する。
(3)発色像の耐光堅牢度 (1)の方法で発色させた顕色シートを晴天日の屋外
直射光に6時間暴露し、試験後の発色濃度をY値で表示
する。
直射光に6時間暴露し、試験後の発色濃度をY値で表示
する。
(4)発色像の耐可塑剤性 ジオクチルフタレート(DOP)を芯物質とする平均粒
子径5.0μのメラミン−ホルムアルデビト樹脂膜マイク
ロカプセルを調整し、少量の澱粉系バインダーを加えた
塗液をエアナイフコーターで上質紙上に乾燥塗布量が5g
/cm2となるよう塗布乾燥し、DOPマイクロカプセル塗布
紙を用意する。該DOPマイクロカプセル塗布紙と前記
(1)で発色させた顕色シートの発色面を対抗させたの
ち100kg/cmの線圧を有するスーパーカレンダーロールを
通過させ、発色面にDOPを均一に浸透させる。試験後1
時間後の濃度をΣ−80色差計を用いY値で表示する。Y
値が低くかつ試験前値との差が小さいほど発色像の可塑
剤耐性が良好であることを意味する。
子径5.0μのメラミン−ホルムアルデビト樹脂膜マイク
ロカプセルを調整し、少量の澱粉系バインダーを加えた
塗液をエアナイフコーターで上質紙上に乾燥塗布量が5g
/cm2となるよう塗布乾燥し、DOPマイクロカプセル塗布
紙を用意する。該DOPマイクロカプセル塗布紙と前記
(1)で発色させた顕色シートの発色面を対抗させたの
ち100kg/cmの線圧を有するスーパーカレンダーロールを
通過させ、発色面にDOPを均一に浸透させる。試験後1
時間後の濃度をΣ−80色差計を用いY値で表示する。Y
値が低くかつ試験前値との差が小さいほど発色像の可塑
剤耐性が良好であることを意味する。
(5)発色像の耐水性 (1)の方法で発色させた顕色シートを水中に2時間
浸漬し、発色像の濃度変化を肉眼で観察した。
浸漬し、発色像の濃度変化を肉眼で観察した。
(6)発色像の耐湿性 (1)の方法で発色させた顕色シートを70℃/80%RH
の恒温恒湿試験器に10時間保存し、試験後の発色濃度を
Y値で表示する。
の恒温恒湿試験器に10時間保存し、試験後の発色濃度を
Y値で表示する。
(7)顕色シートの黄変性 (7−1) NOxによる黄変 JIS L−1055(染色物および染料の酸化窒素ガス堅牢
度試験方法に基づき、顕色シートをNaNO2(亜硝酸ナト
リウム)とH3PO4(リン酸)との反応により発生するNOX
ガス雰囲気の密閉容器中に1時間保存して、黄変の程度
を調べる。
度試験方法に基づき、顕色シートをNaNO2(亜硝酸ナト
リウム)とH3PO4(リン酸)との反応により発生するNOX
ガス雰囲気の密閉容器中に1時間保存して、黄変の程度
を調べる。
試験終了後、1時間目にΣ−80色差計を用いWB値で表
示する。WB値が大きく、かつ未試験シートのWB値との差
が小さいほどNOx雰囲気下での黄変性が少ないことを意
味する。
示する。WB値が大きく、かつ未試験シートのWB値との差
が小さいほどNOx雰囲気下での黄変性が少ないことを意
味する。
(7−2)光による黄変 顕色シートをカーボンアークフェードメーター(スガ
試験機製)に4時間照射して、試験後Σ−80色差計を用
いWB値で表示する。WB値が大きく、かつ未試験シートの
WB値との差が小さいほど光照射による黄変性が小さいこ
とを意味する。
試験機製)に4時間照射して、試験後Σ−80色差計を用
いWB値で表示する。WB値が大きく、かつ未試験シートの
WB値との差が小さいほど光照射による黄変性が小さいこ
とを意味する。
合成例1 (a)サリチル酸共縮合樹脂およびその多価金属化物の
合成 サリチル酸27.6g(0.2モル)、ベンジルクロライド5
5.7g(0.44モル)および触媒として無水塩化亜鉛(純度
90%)0.3g(0.0002モル)をガラス製反応器に仕込み、
窒素ガスを通気して反応温度70〜100℃で3時間縮合さ
せた。その後、反応温度を120℃まで昇温し、同温度で
5時間熟成を行って第一段の反応を終了した。
合成 サリチル酸27.6g(0.2モル)、ベンジルクロライド5
5.7g(0.44モル)および触媒として無水塩化亜鉛(純度
90%)0.3g(0.0002モル)をガラス製反応器に仕込み、
窒素ガスを通気して反応温度70〜100℃で3時間縮合さ
せた。その後、反応温度を120℃まで昇温し、同温度で
5時間熟成を行って第一段の反応を終了した。
引き続き、1,2−ジクロロエタン136gを装入し、反応
した樹脂を溶解させてから温度0〜2℃まで冷却した。
これに95%硫酸7.2gを加え、激しく撹拌しながら同温度
範囲でスチレン83.2g(0.8モル)を6時間かけて滴下し
た。その後、同温度で2時間熟成して、第二段の反応を
終了した。
した樹脂を溶解させてから温度0〜2℃まで冷却した。
これに95%硫酸7.2gを加え、激しく撹拌しながら同温度
範囲でスチレン83.2g(0.8モル)を6時間かけて滴下し
た。その後、同温度で2時間熟成して、第二段の反応を
終了した。
つぎに、この反応液に水100gを加え、28%アンモニア
水でpH6になるまで中和した。その後、静置して下層の
有機層を得、これを加熱昇温して溶剤の1,2−ジクロロ
エタンを留去させた。内温が130℃になった時点でアス
ピレーターによる減圧下で30分保った。つぎに、これを
常圧に戻してから水酸化亜鉛10gを加え、更に昇温して1
45℃で30分撹拌を行って第三段の反応を終了した。
水でpH6になるまで中和した。その後、静置して下層の
有機層を得、これを加熱昇温して溶剤の1,2−ジクロロ
エタンを留去させた。内温が130℃になった時点でアス
ピレーターによる減圧下で30分保った。つぎに、これを
常圧に戻してから水酸化亜鉛10gを加え、更に昇温して1
45℃で30分撹拌を行って第三段の反応を終了した。
反応後、磁製皿に排出して淡黄色のサリチル酸共縮合
樹脂亜鉛化物を得た。収量147gで平均分子量1100、軟化
点は82.5℃であった。これを粉砕機で粉砕して顕色剤と
して使用した。
樹脂亜鉛化物を得た。収量147gで平均分子量1100、軟化
点は82.5℃であった。これを粉砕機で粉砕して顕色剤と
して使用した。
合成例2 ベンジルクロライドに代えて、α−メチルベンジルク
ロライド61.9g(0.44モル)を用いた以外は、合成例1
と同様にして淡黄色のサリチル酸共縮合樹脂亜鉛化物の
微粉末157gを得た。
ロライド61.9g(0.44モル)を用いた以外は、合成例1
と同様にして淡黄色のサリチル酸共縮合樹脂亜鉛化物の
微粉末157gを得た。
合成例3 スチレンに代えてα−メチルスチレン23.6g(0.2モ
ル)を用いた以外は、合成例1と同様にして淡黄色のサ
リチル酸共縮合樹脂亜鉛化物の微粉末148gを得た。
ル)を用いた以外は、合成例1と同様にして淡黄色のサ
リチル酸共縮合樹脂亜鉛化物の微粉末148gを得た。
実施例1 顕色剤(A)として、3,5−ジ−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛塩8g、顕色剤(B)として合成例1
で得たサリチル酸共縮合樹脂の亜鉛化物12gを用い、前
記標準水性塗液処方及び顕色シートの作製法に従い顕色
シート(1)を得た。
ル)サリチル酸亜鉛塩8g、顕色剤(B)として合成例1
で得たサリチル酸共縮合樹脂の亜鉛化物12gを用い、前
記標準水性塗液処方及び顕色シートの作製法に従い顕色
シート(1)を得た。
実施例2 顕色剤(B)として合成例1に代えて合成例2で得た
サリチル酸共縮合樹脂亜鉛化物12gを用いた以外は、実
施例1と同様にして顕色シート(2)を得た。
サリチル酸共縮合樹脂亜鉛化物12gを用いた以外は、実
施例1と同様にして顕色シート(2)を得た。
実施例3 顕色剤(B)として合成例1に代えて合成例3で得た
サリチル酸共縮合樹脂亜鉛化物12gを用いた以外は、実
施例1と同様にして顕色シート(3)を得た。
サリチル酸共縮合樹脂亜鉛化物12gを用いた以外は、実
施例1と同様にして顕色シート(3)を得た。
実施例4 顕色剤(A)として3,5−ジ−tertブチルサリチル酸
亜鉛塩8g、顕色剤(B)として合成例1で得たサリチル
酸共縮合樹脂亜鉛化物12gを用いた以外は実施例1と同
様にして顕色シート(4)を得た。
亜鉛塩8g、顕色剤(B)として合成例1で得たサリチル
酸共縮合樹脂亜鉛化物12gを用いた以外は実施例1と同
様にして顕色シート(4)を得た。
実施例5 顕色剤(A)として3,5−ジ−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛塩12g、顕色剤(B)として合成例
2で得たサリチル酸共縮合樹脂亜鉛化物8gを用いた以外
は実施例1と同様にして顕色シート(5)を得た。
ル)サリチル酸亜鉛塩12g、顕色剤(B)として合成例
2で得たサリチル酸共縮合樹脂亜鉛化物8gを用いた以外
は実施例1と同様にして顕色シート(5)を得た。
比較例1 顕色剤として3,5−ジ−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸亜鉛塩20gを用いた以外は実施例1と同様にして
顕色シート(6)を得た。
チル酸亜鉛塩20gを用いた以外は実施例1と同様にして
顕色シート(6)を得た。
比較例2 酸化亜鉛20gに代えて軽質炭酸カルシウムを用いた以
外は実施例1と同様にして顕色シート(7)を得た。
外は実施例1と同様にして顕色シート(7)を得た。
比較例3 顕色剤として、p−フェニルフェノール−ホルムアル
デヒド樹脂(三井東圧RB)を20gを用いた以外は実施例
1と同様にして顕色シート(8)を得た。
デヒド樹脂(三井東圧RB)を20gを用いた以外は実施例
1と同様にして顕色シート(8)を得た。
以上の結果を第1表に示した。
第1表からも明らかなように、本発明の感圧複写紙顕
色シートは、感圧複写紙に要求される物性を満たす従来
にないすぐれた顕色シートである。
色シートは、感圧複写紙に要求される物性を満たす従来
にないすぐれた顕色シートである。
第1図は感圧複写紙の構造を示す図である。第1図にお
いて、各符号はつぎの通りである。 1……上用紙、2……中用紙、3……下用紙 4……マイクロカプセル、5……顕色剤 6……筆圧
いて、各符号はつぎの通りである。 1……上用紙、2……中用紙、3……下用紙 4……マイクロカプセル、5……顕色剤 6……筆圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−186729(JP,A) 特開 昭63−254124(JP,A) 特開 昭63−112537(JP,A) 特開 平2−120078(JP,A) 特開 平1−115448(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】支持体上に (A)芳香族カルボン酸の多価金属塩と (B)サリチル酸と一般式(I) (式中、R1は水素原子または炭素数1〜4のアルキル
基、R2、R3は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、ア
ラルキル基、アリール基またはシクロアルキル基を示
し、Xはハロゲン原子を示す。) で表わされるベンジルハライド類をフリーデルクラフツ
触媒の存在下で縮合させて得られる樹脂と更に一般式
(II) (式中、R4、R5は水素原子またはメチル基を示し、R6は
水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を示す。) で表わされるスチレン誘導体との反応によって得られる
サリチル酸共縮合樹脂の多価金属化物とを含有する顕色
剤層を設けてなることを特徴とする感圧複写紙用顕色シ
ート。 - 【請求項2】支持体上に金属化合物を含有することを特
徴とする請求項1記載の感圧複写紙用顕色シート。 - 【請求項3】金属化合物が酸化亜鉛であることを特徴と
する請求項2記載の感圧複写紙用顕色シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63306881A JP2726686B2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 感圧複写紙用顕色シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63306881A JP2726686B2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 感圧複写紙用顕色シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02153779A JPH02153779A (ja) | 1990-06-13 |
JP2726686B2 true JP2726686B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=17962373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63306881A Expired - Lifetime JP2726686B2 (ja) | 1988-12-06 | 1988-12-06 | 感圧複写紙用顕色シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02266976A (ja) * | 1989-04-10 | 1990-10-31 | Oji Paper Co Ltd | 感圧記録用顕色シート |
JPH06104786B2 (ja) * | 1991-12-18 | 1994-12-21 | 三洋化成工業株式会社 | 顕色剤、その分散体および顕色シ−ト |
-
1988
- 1988-12-06 JP JP63306881A patent/JP2726686B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02153779A (ja) | 1990-06-13 |
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