JPS6315616B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、デイスプレイ装置において、デイス
プレイの１画面に収容できない大きなサイズのテ
ーブルデータについて、所定のデータ部分をラン
ダムな順序で呼び出すことを可能にするテーブル
データ表示制御方式に関し、特に対話形式でテー
ブル検索を実行するリレーシヨナルデータベース
システムにおけるテーブル表示制御方式に関す
る。

技術の背景 以前のデータベースシステムでは、データベー
スを使用する際に、予めデータを作成するための
検索形式について仕様を作成し、システムに指示
しておかねばならなかつたが、最近のリレーシヨ
ナルデータベースと呼ばれるシステムでは、実行
時に、検索結果の情況に応じて、用意された言語
を用いて検索形式を逐時的に指示あるいは変更す
ることができるようになつている。これにより、
データベースの利用性は高まり、検索能率を著し
く改善することができた。

しかし、リレーシヨナルデータベースシステム
では、大きなサイズのテーブルデータをデイスプ
レイ装置に表示する場合、バツフアとして使用可
能なメモリ容量には限度があり、更にデータベー
スへのアクセスでは、レコード単位で予め定めら
れた検索順番に行なう方法しか許容されなかつた
ため、テーブルを上下、左右に随時ランダムに参
照する要求に対しては、本質的に適応することが
できなかつた。たとえば以前に参照した位置を再
度見たい場合には、第１図に示すように一旦、テ
ーブルの終了位置まで進み、そこから最初の位置
へ戻つて前進し、目的位置へ到達するというデー
タベースにおいて定められた検索順序を辿ること
になり、きわめて不便な処理方法となつていた。
これは、ユーザ側がデータベース内の任意のレコ
ードを直接呼び出す手段をもつていないことが原
因となつている。

これに対する一つの解決手段としては、データ
ベースから取り出したデータを全て作業フアイル
上に展開しておき、ランダムな参照要求に対して
は、この作業フアイル上のデータで対処する方法
があつたが、データ量が多い場合に処理時間が長
くなり、またフアイル容量も無視できない大きさ
となるなどの問題があつた。

発明の目的および構成 本発明の目的は、上述した従来方式の問題点を
解決することにあり、そのため、データベース内
のテーブルデータの呼び出し単位に対して、デー
タベースシステムが管理上付加しているタツプル
識別子TIDに着目し、これをユーザ側の領域で管
理し、これをキーとして利用して、データベース
のレコードへのランダムなアクセス要求の処理を
可能にするものである。

そして本発明は、その構成として、タツプル識
別子を用いて複数のテーブルデータブロツクを管
理するリレーシヨナルデータベース処理システム
において、タツプル識別子管理手段を設け、デイ
スプレイ画面よりも大きいテーブルの検索を行な
う際、該テーブルを構成するテーブルデータブロ
ツクを、データベースからデイスプレイ画面へ呼
び出して表示するとき、該テーブルデータブロツ
クのタツプル識別子を上記タツプル識別子管理手
段に格納し、既表示のテーブルデータブロツクに
対する再度の表示要求があつたとき、該タツプル
識別子管理手段中の対応するタツプル識別子を自
動的に読出して、データベースに対し、該タツプ
ル識別子に対応するテーブルデータブロツクの転
送を要求し、該テーブルデータブロツクが転送さ
れたとき、これをデイスプレイ画面に表示するよ
うに制御することを特徴とするものである。

発明の実施例 以下に、本発明を実施例にしたがつて説明す
る。

第２図は、本発明実施例のシステム構成図であ
る。同図において、１はリレーシヨナルデータベ
ース、２はテーブルデータ、３はタツプル識別子
TID、４は処理装置、５は入出力制御部、６はメ
モリ、７はユーザ作業領域、８はTID管理テーブ
ル、９はデータベース管理部、１０は表示制御
部、１１はスクロール制御部、１２はデイスプレ
イ端末装置、１３はキーボード、１４はスクロー
ル制御キーを表わしている。

データベース管理部９は、デイスプレイ端末装
置１２のユーザと対話しながら、リレーシヨナル
データベース１のテーブルデータ２についての検
索処理を制御してゆく。テーブルデータ２は、一
定のデータ管理ブロツク毎にタツプル識別子TID
３を保有している。

データベース１は、データベース管理部９から
の要求により、テーブルデータ２を出力すると
き、TID３で管理されるテーブルデータのブロツ
クを一定の順序にしたがつて送出する。このと
き、対応するTIDも一緒に送出される。このTID
は、ユーザからは見えない情報であり、従来は、
データベースシステム内でのデータ管理制御のた
めにのみ使用されていたが、本発明では、テーブ
ルデータへのランダムアクセスを可能にするた
め、データベース１からテーブルデータブロツク
を受信する度にそのTIDを、全て第３図に示す形
で保持しておく。図中、TIDが表示された領域が
TID格納部分であり、テーブルデータ２内の既表
示済ブロツクと現在表示中のブロツクとを、識別
するデータを管理する。

検索処理実行中に、ユーザがスクロール制御キ
ー１４を操作して、スクロールおよびスクロール
方向を指示したとき、スクロール制御部１１は、
これを検出し、データベース管理部９に、スクロ
ール要求およびスクロール方向を通知する。

データベース管理部９は、TID管理テーブル８
を参照し、現位置情報とスクロール方向情報か
ら、次に表示すべきテーブルデータブロツクの
TIDを読み取り、データベース１に送つて、その
TIDに対応するテーブルデータブロツクの送出を
要求する。要求したテーブルデータブロツクがデ
ータベース１から送られてきたとき、これをメモ
リ６の作業領域７において、現位置のテーブルデ
ータブロツクと接合し、スクロール制御部１１に
より既知のスクロール読出しを行なわせて、デイ
スプレイ上に表示させる。

このようにして、既表示分のテーブルデータ領
域内においては、上下、左右の任意の位置にスク
ロール移動し、テーブルデータを参照することが
できる。

なお、上例のようなスクロール制御の代りに、
ページ送りで画面を切り換えるように制御しても
よい。

発明の効果 以上述べたように、本発明によれば、リレーシ
ヨナルデータベースシステムにおけるテーブル検
索処理が極めて容易となり、検索処理時間を短縮
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来方式のテーブル検索順序を示す説
明図、第２図は本実施例システムの構成図、第３
図はTID管理テーブルの説明図である。 図中、１はリレーシヨナルデータベース、２は
テーブルデータ、３はTID、４は処理装置、５は
入出力制御部、６はメモリ、７はユーザ作業領
域、８はTID管理テーブル、９はデータベース管
理部、１０は表示制御部、１１はスクロール制御
部、１２はデイスプレイ端末装置、１３はキーボ
ード、１４はスクロール制御キーを表わしてい
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ タツプル識別子を用いて複数のテーブルデー
   タブロツクを管理するリレーシヨナルデータベー
   ス処理システムにおいて、タツプル識別子管理手
   段を設け、デイスプレイ画面よりも大きいテーブ
   ルの検索を行なう際、該テーブルを構成するテー
   ブルデータブロツクを、データベースからデイス
   プレイ画面へ呼び出して表示するとき、該テーブ
   ルデータブロツクのタツプル識別子を上記タツプ
   ル識別子管理手段に格納し、既表示のテーブルデ
   ータブロツクに対する再度の表示要求があつたと
   き、該タツプル識別子管理手段中の対応するタツ
   プル識別子を自動的に読出して、データベースに
   対し、該タツプル識別子に対応するテーブルデー
   タブロツクの転送を要求し、該テーブルデータブ
   ロツクが転送されたとき、これをデイスプレイ画
   面に表示するように制御することを特徴とするテ
   ーブル表示制御方式。