JPS6314649Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、時計バンド用バツクルに関し、バ
ツクルの掛外し操作を円滑にし、掛止めを確実に
することを目的としたものである。

考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
この考案は、箱形に形成されて、箱の前側板１と
上板２に一連に開口３を形成させ、箱の後方に一
方のバンド４を取付ける掛具５と、 開口３内に掛外しする掛外し板６と、掛外し板
６と回転可能に軸支されて、上板２の上面にかぶ
せられる蓋板７にてなり、蓋板７の後方に他方の
バンド８を取付ける掛外し具９にてなるバツクル
において、 掛具５の箱の下板１０の上面には前後方向に沿
つて凸または凹にてなる第１案内条１１を形成さ
せ、掛外し板６の下面には第１案内条１１と対応
して摺動可能に嵌合する凹または凸からなる第２
案内条１２を形成させて、構成したものである。

実施例において、下板１０は、前側板１と後側
板１３の両幅側より折曲げられた第１下板１４
と、第１下板１４間に位置された第２下板１５
と、第１，第２下板１４，１５の下面に固着され
た第３下板１６にてなつており、第１案内条１１
は、第２下板１５の中央部分を突出させて形成さ
せている。

１７は、上板２と第１下板１４間に埋設された
埋板。１８は、第２下板１５の両幅側に形成され
て、埋板１７に固着させた突片である。

実施例における掛外し板６は、上方に位置する
上片１９と、上片１９の下面に固着させた中間片
２０と、中間片２０を下方に折りたたんで形成さ
せた下片２１にてなり、第２案内条１２は、下片
２１の中央部分を切欠いて形成させている。

２２は、掛外し板６の前方部分で、開口３内に
掛外しされる。２３は、掛外し板６の一部両幅側
に形成させた突出軸。２４は、蓋板７の後側下面
に形成されて、軸２３を巻回させた巻回筒。２５
は、蓋板７の下面に固着されて、開口３の縁に掛
外しされる掛外し片。２６は、蓋板７の両幅側に
形成された外側板である。

上記の実施例において、各部材は、スポツト溶
接などにて、固着させて構成させる例を示した
が、上記の例に限定するものでなく、例えば、第
２下板１５と第３下板１６、蓋板７と掛外し片２
５、上片１９と中間片２０と下片２１を、各々一
体の部材で構成させたり、更には、掛具５全体を
一体に部材にて構成させたりなど、任意に構成で
きるものである。

更に、部材の一部を省略したり、各形状を変更
することも任意である。

バンド４，８を取付けるための取付け具も、任
意に構成されるものであるが、実施例では、一例
が示されており、 一方のバンド取付け具は、一方側２７を後側板
１３内に係止させて、他方側２８を後側板１３の
後方に延長し、更に、第１図乃至第４図において
は、他方側２８の両幅側に軸受片２９を形成さ
せ、軸受片２９間にバネ棒などの取付け軸３０を
懸架して、一方のバンド４を取付けており、第９
図と第１０図の実施例においては、他方側２８の
後方に形成させた起立片３１を、バンドの駒内に
係止させて、一方のバンド４を取付けている。

他方の取付け具は、掛外し板（実施例の図面で
は掛外し板６の下片２１）を、蓋板７の後方に延
長させて、延長部分３２を形成させ、更に、第５
図乃至第７図においては、延長部分３２の両幅側
に軸受片３３を形成させ、軸受片３３間にバネ棒
などの取付け軸３４を懸架して、他方のバンド８
を取付けており、第１１図と第１２図に示した実
施例においては、延長部分３２をバンドの下面に
固着させて、他方のバンド８を取付けている。

この考案は、上記の構成であり、掛具５に対す
る掛外し具９の掛止めは、先ず、掛外し板６の前
方部分２２を、開口３の広幅部分３５に挿入し、
その状態で、掛外し板６を後方（第８図に示す矢
印３６）方向に引いて、前方部分２２の両幅側の
掛止突起３７を、開口３の狭幅部分３８内に掛止
めるものであり、 上記の掛外めに際して、掛具５を腕に押さえな
がら、掛外し板６を片手で操作するため、掛外し
板６を後方（矢印３６方向）に引く際に、掛外し
板をまつすぐ引くことがむずかしく、掛外し板６
が斜めに掛止めされたりして、掛止め操作を不円
滑にする。更に、掛外し板６を開口３内に掛止め
てからも、掛外し板がずれて、掛止めを不確実に
する欠点がある。

しかし、この考案は上記したように、下板１０
と掛外し板６に、案内条１１，１２を形成させた
ことによつて、掛外し板６は、広幅部分３５に挿
入した状態で、互いの案内条１１，１２が嵌合
し、掛外し板６を案内して、掛外し板をまつすぐ
後方に引いて、前方部分２２を狭幅部分３８内に
正確に掛止めることができて、掛止め操作を円滑
にし、更に、掛外し板６が不慮にずれることもな
く、掛止めを確実にすることができる。なお、掛
外し板６を開口３より外ずす際も、掛外し板を正
確に前方（矢印３９方向）に移動できて、取外し
操作も円滑にする。

なお、下板（実施例の図面では下板１０の第３
下板１６）は、前側板１の前方に延長させて、掛
外し板６をささえるものである。

従つて、この考案は、考案の目的を達成して、
すぐれた時計バンド用バツクルを提供することが
できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し第１図は掛具
の平面図、第２図は掛具の底面図、第３図はバン
ドを取付けた掛具の正面図、第４図はバンドを取
付けた掛具の中央横断面図、第５図は掛外し具の
平面図、第６図は掛外し具の底面図、第７図はバ
ンドを取付けた掛外し具の中央横断面図、第８図
は掛具に掛外し具を掛止めた状態の中央横断面
図、第９図と第１０図は掛具の別の実施例を示す
平面図と中央横断面図、第１１図と第１２図は掛
外し具の別の実施例を示す底面図と中央横断面
図、第１３図は第５図のＸ−Ｘ断面図、第１４図
は第１図のＹ−Ｙ断面図、第１５図は第一実施例
の掛具と掛外し具の斜視図である。 １は前側板、２は上板、３は開口、４は一方の
バンド、５は掛具、６は掛外し板、７は蓋板、８
は他方のバンド、９は掛外し具、１０は下板、１
１は第１案内条、１２は第２案内条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱形に形成されて、箱の前側板１と上板２に一
   連に開口３を形成させ、箱の後方に一方のバンド
   ４を取付ける掛具５と、開口３内に掛外しする掛
   外し板６と、掛外し板６と回転可能に軸支されて
   上板２の上面にかぶせられる蓋板７にてなり、蓋
   板７の後方に他方のバンド８を取付ける掛外し具
   ９にてなるバツクルにおいて、掛具５の箱の下板
   １０の上面には前後方向に沿つて凸または凹にて
   なる第１案内条１１を形成させ、掛外し板６の下
   面には第１案内条１１と対応して摺動可能に嵌合
   する凹または凸からなる第２案内条１２を形成さ
   せた、時計バンド用バツクル。