JPS6129295Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、一方の時計バンドに取付けるバツ
クルの一半側の掛具と、他方の時計バンドに取付
けて、前記掛具に掛外しするバツクルの他半側の
掛外し具にて成る、時計バンド用バツクルの、掛
外し具に関するものであり、外観が良好で、更
に、強固な構造の掛外し具を、提供することを目
的としたものである。

考案の詳細を、実施例の図面に基づいて説明す
ると、この考案の時計バンド用バツクルの掛外し
具２は、バツクルの一半側の掛具１内に掛外しす
る掛外し板３と、前記掛外し板３の後端の幅方向
両側を突出させて一体に形成された軸４と、前記
掛具１の上面に掛外しする蓋板５と、前記蓋板５
の後端の両幅方向寄りの部分を下側に巻回して、
前記軸４を回動可能に巻付けた軸受６と、前記掛
外し板３の後端下面を段落して後方に一体に延長
して形成させたバンド取付板７にて、成るもので
ある。

実施例において、掛具１は、上板８と、上板８
の両縁の左右両側に形成された側板９，１０と、
上板８に対向して形成された下板１１と、左右両
側の開放された部分に形成された埋芯１２と、左
右両側を一方の側板９内に係止し、中間部分を一
方の側板９間より外方に延長して形成された、一
方のバンド取付板１３と、上板８の他方の側板１
０寄りの部分と他方の側板１０間とに開口された
狭幅開口１４と、上板８の狭幅開口１４と接する
部分に開口された広幅開口１５と、にて成つてい
る。

１６は、掛外し板３の先端を段落させるととも
に、左右両側を突出して形成させた掛外し片であ
り、掛外し具２を掛具１に掛止める際に、広幅開
口１５を通じて、狭幅開口１４に挿入し、左右両
側の突出部１７を、狭幅開口１４の左右両側に接
する上板８と側板１０とに囲まれた部分１８内
に、取外し可能に掛止めるものである。１９は、
蓋板５の先端寄りの下面に起立して形成された爪
板であり、広幅開口１５内の開口縁２０に取外し
可能に掛止めるものである。２１は、蓋板５の左
右両側に形成された側板であり、軸受６の左右両
側を覆うとともに、蓋板５を掛具１に掛止めた際
に、掛具１及び掛外し板３の左右両側を覆うもの
である。

２２は、バンド取付板７の基端より段高に延長
して、掛外し板３の下面に配置し、スポツト溶接
等にて、掛外し板３に固着された、バンド取付板
７の固着片である。２３は、爪板１９の基端より
折曲して形成され、蓋板５の下面にスポツト溶接
等にて固着された、爪板１９の固着片である。

２４は、下板１１の先端を延長した延長片、２
５は、バンド取付板１３に取付ける一方の時計バ
ンド。２６は、バンド取付板７に取付ける他方の
時計バンド。２７は、バンドの駒。２８は、隣接
するバンドの駒２７を連結するための連結板であ
る。

上記の実施例において、掛具１の形状及び構造
は任意であり、自由に変更できるものであるか
ら、掛具１に対する蓋板５及び掛外し板３等の形
状及び構造も、考案の要旨の範囲で、任意に変更
できるものである。

更に、バンド取付板７，１３も、取付ける時計
バンドの種類に応じて、任意に変更できるもので
ある。

従来のこの種バツクルの掛外し具３０は、掛外
し板４０と、蓋板５０と、バンド取付板６０の基
端の一部を突出させて巻回して、各々軸受４１，
５１，６１を形成させ、４１，５１，６１に分割
された各軸受を、軸７０に並列させた構成である
ため、各軸受４１，５１，６１が上面に露出され
て、外観を悪くしている。

また、各軸受４１，５１，６１は、分割して形
成させることによつて、強度を十分に保つことが
できないで、軸受がねじれたり、軸７０が不慮に
抜出すこともあつて、強度的に問題である。

上記した従来バツクルの掛外し具３０に対し
て、この考案の掛外し具２は上記のように構成
し、掛外し板３の後端に幅方向両側を突出させて
軸４を形成させるとともに、掛外し板３の後端下
面を段落して後方に延長してバンド取付板７を形
成させたことによつて、軸４とバンド取付板７と
を掛外し板３に一体に形成させることができて、
掛外し板３とバンド取付け板７とに、従来のもの
のように軸受を形成させる必要がなく、構成を簡
単にすることができるとともに、掛外し板３とバ
ンド取付板７とに軸受を不用にしたことによつ
て、蓋板に形成させる軸受を従来のもののように
蓋板の後方に突出させて巻回させることなく、軸
受６の蓋板５の後端の下側に巻回させることがで
きて、蓋板５の後部に従来のもののように軸受を
全く表出させないで、掛外し具２の上面の外観を
良好にすることができる。

更に、軸受６は、蓋板５のみに形成させるため
に、強度的に十分な寸法に形成させることがで
き、軸４も、掛外し板３と一体に形成させること
によつて、不慮に抜出すこともなく、簡単な構成
で強固な構造を得ることができる。

従つてこの考案は、外観が良好で、更に、簡単
かつ強固な構造で、効果的な時計バンド用バツク
ルの掛外し具を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第６図は、この考案の一実施例を示
す図面であり、第１図は掛外し具の平面図、第２
図は、蓋板を開いた状態の掛外し具の平面図、第
３図は第２図の中央側断面図、第４図は掛具の平
面図、第５図は第４図の中央側断面図、第６図は
掛具に掛外し具を掛止めた状態を示す中央側断面
図、第７図は従来の掛外し具の一例を示す平面
図、第８図は第７図の中央側断面図である。 １は掛具、２は掛外し具、３は掛外し板、４は
軸、５は蓋板、６は軸受、７はバンド取付板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バツクルの一半側の掛具１に、掛外しするバツ
   クルの他半側の掛外し具２において、前記掛具１
   内に掛外しする掛外し板３と、前記掛外し板３の
   後端の幅方向両側を突出させて一体に形成させた
   軸４と、前記掛具１の上面に掛外しする蓋板５
   と、前記蓋板５の後端の両幅方向寄りの部分を下
   側に巻回して、かつ前記軸４を回動可能に巻付け
   た軸受６と、前記掛外し板３の後端下面を段落し
   て後方に一体に延長して形成させたバンド取付板
   ７、にて成る時計バンド用バツクルの掛外し具。