JPS6313731Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、棚板のコーナー補強金具に関する
ものである。

支柱に棚板のコーナーを取付ける場合、アング
ルより成る支柱の両片に等間隔を存して設けてあ
る透孔と、棚板の各辺縁から下向きに屈曲した屈
曲壁の両端に設けてある透孔とを一致させ、そし
て、上記一致した透孔にボルトを挿通すると共
に、上記ボルトにナツトをねじ込んで固定してい
た。

このような固定方法によると、支柱に屈曲壁の
端を１点で支持しているので、強度が弱く、ま
た、棚板に重量の大きいものをのせると、支柱に
ぐらつきが発生する等の問題があつた。

そこで、各コーナーに締付具の挿通孔を有する
三角形の補強プレートを形成して、支柱に補強プ
レートの垂直辺の上下両コーナーを、棚板の屈曲
壁に補強プレートの水平辺の左右両コーナーをそ
れぞれ締付具により固定した三点支持方式が採用
されている。

しかしながら、補強プレートの支柱に重ねた対
向縁が連結されていないので、棚板上で重量物を
すべらせたとき、コーナーの連結されていない屈
曲壁が歪んで支柱にぐらつきが発生する欠点があ
つた。

また、棚板の各コーナーに二枚の補強プレート
を用いるので、補強プレートの介在に手数がかか
る欠点もあつた。

この考案は、平面Ｌ字状に屈曲したコーナー補
強金具を用いて、上述の欠点を解消することを目
的としている。

この考案は、フラツトな金属製のプレートを、
使用時に手で平面Ｌ字状に屈曲すると共に、屈曲
部を挾む両側の片の各コーナーに締付具の挿通孔
を設けた棚板のコーナー補強金具を提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

図において、１は金属製のプレートであつて、
このプレート１の両側間の中央線上には、手でプ
レート１をＬ字状に屈曲することができる連結部
２を残したスリツト３が設けられている。

図示の場合プレート１の上下に連結部２を設け
たが上記連結部２の位置及び数は限定されない。

また、スリツト２によりＬ字状に屈曲したプレ
ート１の両片４，４には、支柱の透孔と合致する
上下一対の透孔５，５と、上側透孔５の外側に位
置して棚板の屈曲壁の透孔と一致する透孔６が設
けられている。

なお、プレート１は図示の場合三角形のものを
用いたが、Ｔ字状のものであつてもよい。

この考案に係る棚板のコーナー補強金具は、以
上の構成であつて、次に使用方法を説明すると、
スリツト３を界にして手でプレート１を第２図で
示したように平面Ｌ字状に屈曲したのち、棚板Ａ
の屈曲壁７の透孔８，８に片４の上側透孔５及び
透孔６を一致させると共に、透孔６，８にボルト
とナツトとから成る締付具９を挿通して、屈曲壁
７に片４をそれぞれ固定する。

しかして、アングルより成る支柱Ｂの所定位置
の透孔１０に透孔５，５を一致させたのち、この
各一致している透孔５，１０に締付具１１を挿通
して、第３図及び第４図で示したように支柱Ｂに
棚板Ａの各コーナーを固定する。

以上のように、この考案に係る棚板のコーナー
補強金具によれば、棚板のコーナーを挾む両側に
平面Ｌ字状の両片を外接するようにしてあるの
で、棚板の各辺の屈曲壁の対向端縁が切り離され
てあつても、両片によつて補強され、柱材のぐら
つきを防止することができて、強固に補強する。

また、連結部を残したスリツトによりプレート
を手で平面Ｌ字状に屈曲するので、使用前のプレ
ートはフラツトである。

このため、プレートの包装時Ｌ字状になつてい
ないので、かさばらない。

さらに、プレートをＬ字状に屈曲して両片を連
結してあるので、支柱と屈曲壁との間に二枚の各
片を介在する手間がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る金具のプレートの斜視
図、第２図はＬ字状にプレートを屈曲した斜視
図、第３図は支柱に棚板を取付けた一部切欠平面
図、第４図は棚板を架設した斜視図である。 １……プレート、２……連結部、３……スリツ
ト、４……片、５，６……透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属製のプレートと、このプレートの両側間の
   中央線上に上記プレートを手でＬ字状に屈曲でき
   るよう連結部を残して設けたスリツトと、プレー
   トのスリツトを挾む両側の片に支柱の透孔と一致
   するよう設けた上下一対の透孔及び棚板の屈曲壁
   の透孔と一致するよう設けた透孔とから成る棚板
   のコーナー補強金具。