JPS6313698B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動的にパン作りをするものにおい
て、パン生地づくりにおける混〓時に生地の温度
上昇を押え、効率良く生地作りができるパン製造
方法に関するものである。

パン生地づくりにおける混〓の目的は、第一に
原料を均一に混ぜ合わせること、第二に小麦粉に
充分水を吸収させること、第三に小麦粉の中に含
まれる蛋白・グルテンを柔軟にし、引き伸し結合
させることであり、一般に機械でこねるパン作り
の混〓は、連続して運転しているためジユール熱
によつて生地の温度上昇が高く、気温が高い時は
温度を下げることが困難であり、家庭で混〓する
のはむずかしい面があつた。また、温度上昇が高
いため、パン作りの全自動化がたいへん困難であ
つた。さらに果粒状のイーストを予備醗酵なしで
使用する場合、イーストの溶ける時点と混〓の最
適点が一致しないため果粒状イーストの場合予備
醗酵の工程が必要であつた。

本発明は、こうした従来の欠点を解消し、短時
間の運転で長時間混〓したのと同じ効果をもつよ
うにしたもので、以下その一実施例を示す図に沿
つて説明する。

図におて、１はパン生地をこねて焼きあげるパ
ン型で、導熱金属よりなり、断面がほぼ四角状
で、断面積がほぼ全体にわたつて等しく、さら
に、内底に生地こね用のこね羽根２を有してい
る。前記パン型１の内面およびこね羽根２の表面
は、たとえばふつ素樹脂コーテイングなどのこげ
付防止の処理をしている。前記パン型１は、僅か
な間隙を介して加熱槽４に挿入されている。この
加熱槽４は有底箱形で導熱金属よりなり、その外
周にヒーター５を介し、断熱材６が全周にわたつ
て巻かれている。パン型１の天面は天板７で覆わ
れ、蓋８で断熱されている。こね羽根２は伝達機
構１１によりモーター９と連動している。ここ
で、モーター９の通電時間制御およびヒーター５
の温度調整をするため、制御回路１２がある。１
０は機構部および制御回路部を収納するケースで
ある。

本発明のパン製造方法を実施するためのパン製
造装置は、上記のように構成され、第２図チヤー
トで示すようにパン型１内でこね羽根２によつて
断続的にこねられたパン生地は制御回路１２で制
御されて一定温度に保たれたパン型１内で醗酵さ
れ、こね羽根２を回転させることによつてガス抜
きされることを数回くり返し、熟成の終つたパン
生地は、パン型１内でこね羽根２をパン型底部に
残したまま焼き上げられるのである。

以上のように、本発明は、混〓を断続にするこ
とにより、前記混〓目的第二の小麦粉に充分水を
吸収させる工程で、運転を休むことにより短時間
の運転で、長時間混〓したのと同一のこね上り状
態となり、生地の温度上昇が極端に少くなりバラ
ツキも小となり、また、果粒状のイーストもその
まま使用できるようになり、さらに運転時間が短
いため、省エネルギーに効果があり極めて有用な
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の工程を実施するための装置の
一実施例を示すパン製造装置の縦断面図、第２図
は工程チヤートである。 １……パン型、２……こね羽根、４……加熱
槽、５……ヒーター、６……断熱材、７……天
板、９……モーター、１２……制御回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ヒータを取り付けた加熱槽内に、こね羽根付
   パン型を挿入し、前記パン型内で、生地を混〓す
   る際、制御手段によつて自動的に断続混〓するこ
   とを特徴とするパン製造方法。