JPS63135328A

JPS63135328A - 貼付剤組成物

Info

Publication number: JPS63135328A
Application number: JP28296986A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Moriwaki; 繁森脇; Mikio Furukawa; 幹夫古川; Tomonori Morioka; 智紀森岡; Kenji Hara; 健次原
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1986-11-27
Filing date: 1986-11-27
Publication date: 1988-06-07
Anticipated expiration: 2009-06-08
Also published as: JPH0643297B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は貼付剤組成物、更に詳しくは、保型性及び粘着
性に優れ、油成分の染み出し及び熱又は汗等によるダレ
を生じない貼付剤組成物に関する。

〔従来の技術〕

従来、貼付剤、就中湿布剤、ノＱツゾ剤等の親水性貼付
剤は、カオリン、タルク、ベントナイト、二酸化チタン
、酸化亜鉛等の無機粉体を賦形剤とし、これにゼラチン
、ぼりアクリル酸、？リアクリル酸ソーダ、破りビニル
アルコール、？リビニルビロリドン、？リエチレンオキ
サイド、カルゴキシメチルセルロース、ヒドロキシゾロ
ビルセルロース、アルギン酸ソーダ、天然ガム類等の水
溶性高分子物質；グリセリン、ソルビトール、？リエチ
レングリコール等の保湿剤；水、有効成分などを加えて
練合し、ペースト状としたものであった。

しかし、斯かる貼付剤は、そのままでは、熱や汗等で膏
体がダレ易いため、これを多価金属イオンで架橋させた
り（特開昭５３−１５４１３号、同５４−１７１１３号
、同５４−２６３２６号、同５４〜９２６１８号等）、
尿素を加えて尿素−ゼラチンコンプレックスを形成させ
た＃）（特開昭４５−５２７８号、同４５−１２３１４
号等）、ゾアルデヒドデンゾン等の有機架橋剤で加橋グ
ル化させたり（特開昭５１−９１３１８号、同６１−１
０１１１９号、同５１−１０４０２７号、同５２−１４
３２２３号、同５４−１４３５１７号、同５６−７８９
７４号、同５７−２１３１７号等）、高分子−高分子コ
ンプレックス形成による不溶化を行ったり（特開昭５２
−３８０１６号）などして耐熱性、耐水性を高めダレを
防止している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記の如くして耐熱性、耐水性を高め、
ダレを防止しようとすると、ゲルの収縮が起こり、有効
成分の染み出しが生じ、粘着性を低下させるという問題
があった。

〔問題点を解決するための手段〕

斯かる実状において、本発明者は、上記欠点を克服せん
と鋭意研究を行った結果、水溶性高分子物質及びメトキ
シエチレン・無水マレイン酸共重合物の１級アルコール
モノエステルを含有する貼付剤、更にこれにポリブテン
及び／又は多価金属塩を含有する貼付剤が保型性、粘着
性に優れダレを生ずることがなく、油成分の染み出しも
ないことを見出し、本発明を完成した。

すなわち１本発明は、水溶性高分子物質及びメトキシエ
チレン・無水マレイン酸共重合物の１級アルコールモノ
エステルを含有する貼付剤組成物を提供するものである
。また、本発明は、更にこれに？リブテン及び／又は多
価金属塩を含有する貼付剤組成物を提供するものである
。

本発明において使用する水溶性高分子物質トｔ、−ｔ”
Ｈ，メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、ヒドロキシグロビルセルロース、？
リピニルぎロリドン、？リエチレンオキサイド、寒天等
の高分子物質が挙げられるが、好適には多価金属イオン
と反応して架橋する水溶性高分子物質が使用される。多
価金属イオンと反応して架橋する水溶性高分子物質とし
ては１例えば、ゼラチン、？リアクリル酸、？リアクリ
ル酸ソーダ、？リピニル力ルボキシ共重合物ｓｉ”リビ
ニルアルコール、ビニルアセテート共重合物、カルゼキ
シメチルセルロース、アルギン酸ソーダ、メトキシエチ
レン・無水マレイン酸共重合物等が挙げられる。この水
溶性高分子物質の使用量は特に制限されないが、通常貼
付剤組成物全体の１〜３０重量％（以下、単に％で示す
）が好ましい。

また、メトキシエチレン・無水マレイン酸共重合物とし
ては、メトキシエチレンと無水マレイン酸が１＝１（モ
ル）で共重合した分子量１０，０００〜ｓ　ｏ、　ｏ　
ｏ　ｏのものが好ましく、その１級アルコールモノエス
テルは炭素数１〜７の１級アルコールのモノエステルが
好ましい。その使用量は特に限定されるものではないが
、通常は貼付剤組成物全体の０．１〜２０％、特に２〜
１０％の範囲が適当である。

また、ポリブテンは重合度が５〜７０のものが好ましく
、特に８〜４０のものが適当である。その使用量は、特
に限定されるものではないが、通常は貼付剤組成物全体
の０．１〜２０％、特に０．５〜１０％の範囲が適当で
ある。更に本発明組成物においては、メトキシエチレン
・無水マレイン酸共重合物の１級アルコールモノエステ
ルとポリブテンの配合割合が２０対１から１対１０の場
合に粘着性が強く、特に５対１から１対５の範囲が最も
よい結果を与える。

上記の水溶性高分子物質を架橋させる場合の多価金属塩
も特に制限されないが、通常は塩化カルシウム、塩化マ
グネシウム、塩化アルミニウム、カリ明パン、アンモニ
ウム明ノ層ン、鉄門パン、硫酸アルミニウム、硫酸ｖ、
２鉄、硫酸マグネシウム等の水溶性塩が好適に用いられ
る。また、水酸化カルシウム、水酸化第２鉄、水酸化ア
ルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン
酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸アルミニウム、クエン酸カルシウム、硫酸バリウム、
水酸化バリウム、アルミニウムアラントイネート、酢酸
アルミニウム、次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス等
の水難溶性若しくは水微溶性塩も使用することができる
。この多価金属塩の使用量は、特に限定されるものでは
ないが、通常は水溶性高分子物質の架橋可能な部位１当
量に対して０．０１〜５当量、特に０．１〜２当量とす
ることが好ましい。多価金属塩が０．０５当量より少な
いとイオン封鎖が起こりグル化が起こらない場合が生じ
、また、５当量より多いと、架橋化度が高過ぎて離水現
象が起こる場合がある。

本発明の貼付剤組成物には、上記各成分に加えて、通常
貼付剤に用いられている任意成分を配合することができ
る。例えば、ゾロピレングリコール、グリセリン、ソル
ビトール、？リエチレングリコール、乳酸ナトリウム等
の保湿剤の１種又は２種以上（配合量は通常、組成物全
体００〜３０％）；カオリン、タルク、ベントナイト、
二酸化チタン、酸化亜鉛、無水ケイ酸等の無機粉体の１
種又は２種以上（配合量は通常Ｏ〜３０％）；サリチル
酸メチル、サリチル酸グリコール、ｔ−メントール、ハ
ツカ油、ユーカリ油、　ｄＪ−カンフル、トウガウシエ
キス、ノニル酸ワニリルアミド、酢酸トコフェロール、
シフエンヒドラミン。

マレイン酸クロルフェニラミン、チモール、インドメタ
シン、ケトゾロフェン、イブゾロ７エン、フルルビゾロ
フェン、メフェナム酸等の薬効成分の１ｆ１１又は２ｍ
以上（配合量は通常０〜２０％）；更に膏体物性（柔軟
性、粘着性、保型性等）の調整を目的として、アクリル
樹脂エマルション、　酢酸ビニルエマルション等のラテ
ックス、流動ノＱラフイン、植物油、肝脂、牛脂等を必
要に応じて適宜配合することができる。

斯くして得られた貼付剤組成物は、紙、織布１不織布１
プラスチツクフイルム等の支持体（バッキング）に塗布
し、更に必要によシ。

？リエチレンフイルム等のフエイシングを施して使用す
ることができる。

〔作用〕

本発明の貼付剤組成物は、水溶性高分子物質及びメトキ
シエチレン・無水マレイン酸共重合物の１級アルコール
モノエステル、更にこれとポリブテン及び／又は多価金
属塩を含有することにより優れた保型性と粘着性を有す
る。

〔発明の効果〕

本発明の貼付剤は、優れた保型性と粘着性を合せ持ち、
保型性を高めると粘着性が低下し、粘着性を高めるとダ
レ易いという従来の貼付剤の問題を著しく改善したもの
であり。

熱や汗等によるダレがなく、良好な粘着性を示し、優れ
た使用感を得ることが出来る。

〔実施例〕

次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。

実施例１下記処方の貼付剤組成物を調製し、これを湿布剤膏体と
して不織布又はリント布等に塗布し、更に、その上に？
リエチレンフイルムを施して湿布剤とした。このものは
粘着性がよく、汗等の水分や体温等によってダレを生じ
なかった。

処方：（分子ｔ：約ｓｏ、ｏｏｏ） ■エタノール　　　　　　　　　５．０■グリセリン　
　　　　　　　　　２０．０■薬効成分　サリチル酸メ
チル　　　　　２．Ｏｔ−メントール　　　　　　　１
．０ａ−カンフル　　　　　　　１．０ ■？リソルペート８０　　　　　　　　　　　　ｚＯ■
硫酸アルミニウム　　　　　　　　　　０．５［相］水
　　　　　　　　　　　　　　残実施例２〜５第１表に示す処方の貼付剤組成物を調製し、これを湿布
剤膏体として不織布又はリント布等の上に塗布し、さら
に、Ｉｐリエチレンフイルムを施して湿布剤とした。こ
の湿布剤及び実施例１で得た湿布剤の保型性及び粘着性
を調べた。この結果を第２表に示す。なお、比較として
は、実施例１の処方よりメトキシエチレン・無水マレイ
ン酸共重合物のプタノールモノエステルを除いたもの（
比較例１）、実施例２の処方よりメトキシエチレン・無
水マレイン酸共重金物のブタノールモノエステル及び破
リプテンを除いたもの（比較例２）、実施例２の処方よ
りメトキシエチレン・無水マンイン酸共重金物のブタノ
ールモノエステル及びポリブテン及びカリ明パンを除い
たも。

の（比較例３）を用いた。

以下余白（結果）１２表評価基準： ■　保型性 ○：水５００ｘｌ中に１日放置し、膏体の溶は出しや、
水の濁りを生じないもの。

×：水５００ｍ／中に１日放置し、膏体の溶は出しや、
水の濁りを生じるもの。

＠　粘着性（ピールタック法）：ボールタック法によるスチールボールの番号を示した。

以上

Claims

【特許請求の範囲】１、水溶性高分子物質及びメトキシエチレン・無水マレ
イン酸共重合物の１級アルコールモノエステルを含有す
る貼付剤組成物。２、更にポリブテンを含有する特許請求の範囲第１項記
載の貼付剤組成物。３、更に多価金属塩を含有する特許請求の範囲第１項又
は第２項記載の貼付剤組成物。