JPS6313438B2 - - Google Patents

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JPS6313438B2
JPS6313438B2 JP12914380A JP12914380A JPS6313438B2 JP S6313438 B2 JPS6313438 B2 JP S6313438B2 JP 12914380 A JP12914380 A JP 12914380A JP 12914380 A JP12914380 A JP 12914380A JP S6313438 B2 JPS6313438 B2 JP S6313438B2
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JP
Japan
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ribose
arabinose
gluconate
ferric
reaction
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JP12914380A
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JPS5754198A (ja
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Takashi Ebisu
Yoshiaki Tateno
Hirosuke Takeuchi
Koichi Kataura
Masahiro Takesawa
Naoki Okamoto
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Towa Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Towa Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はD−リボースの製造法に関し、詳しく
はD−グルコン酸塩水溶液に第2鉄イオンの存在
下過酸化水素でD−グルコン酸塩の脱炭酸分解反
応を起させてD−アラビノースを主成分とする糖
混合水溶液を得る工程、このD−アラビノースを
主成分とする糖混合水溶液をモリブデン酸イオン
の存在下加熱エピメリ化してD−アラビノースと
D−リボースとを主成分とする糖混合水溶液を得
る工程及びこの糖混合液を2価又は3価の金属塩
型陽イオン交換体カラムに通液してD−リボース
を分画分離する工程の結合から成るD−リボース
の製造法に関する。 D−リボースは核酸の構成成分として生化学的
に重要な化合物であり、ビタミンB2及び核酸系
調味料の合成原料として必須の化合物である。従
来D−リボースの工業的製造方法はD−グルコー
スを出発原料として下記の工程で行われていた。 D−グルコース→D−アラボン酸→D−リボン
酸→D−リボノラクトン→D−リボース しかし、この従来法は工程が長いこと、D−リ
ボン酸の収率が低いこと及びD−リボノラクトン
の電解還元に水銀を使用し公害の原因となること
等問題が多い。 本発明の目的は工業的に多量に生産されている
D−グルコン酸塩を出発原料とし容易かつ安価に
D−リボースを製造することである。D−アラビ
ノースをモリブデン酸イオンの存在下で加熱する
とD−アラビノースの約25〜30%がD−リボース
にエピメリ化することはすでに知られている(例
えば特開昭55−76894号公報)。しかし、この場合
は同時に少量のD−キシロース、D−リクソース
及び反応副生物が生じ、これらの混合物からD−
リボースのみを分離することは甚だ困難であつ
た。本発明者らは金属塩型イオン交換体を使用し
てこれら糖類の分画分離について検討した所、D
−リボースが他の混合糖と良好に分離した溶出曲
線を示すことを知り、これより本発明に到つたの
である。 本発明のD−リボースの製造法の反応式は下記
の通りである。 本発明法を更に詳細に説明すると、第1工程で
は、D−グルコン酸塩に第2鉄塩の存在下で過酸
化水素を作用させてD−アラビノースを主成分と
する糖混合水溶液を得るもので、約60%の理論収
率でD−アラビノースが生成する。原料のD−グ
ルコン酸塩はD−グルコン酸カルシウム又はD−
グルコン酸ナトリウムを使用するのが好ましい。
第2鉄塩は脱炭酸分解反応の触媒で、硫酸第2
鉄、塩化第2鉄、硝酸第2鉄及びグルコン酸第2
鉄等を使用できるが、反応液の精製でイオン交換
樹脂の負荷を軽減するためには好ましくはグルコ
ン酸第2鉄である。反応時のグルコン酸塩の濃度
は20%以下がよく、これをこえると撹拌が困難と
なりD−アラビノースの収率が低下する。過酸化
水素の使用量は理論量の1.5〜2倍がよく、好ま
しくは2時間から6時間にわたつて少量づつ加え
る。触媒の第2鉄塩は原料のグルコン酸塩に対し
1〜5%好ましくは2〜3%である。反応時のPH
は6〜8好ましくは7前後、反応温度は50〜80℃
好ましくは60〜70℃である。反応終了液から不溶
性塩の別を行い未反応のグルコン酸塩、炭酸
塩、副生した有機酸塩等の除去を行う。これらの
塩はイオン交換樹脂又は電気透析等の方法で除去
することができるが、更には予め反応終了液を
約50%位まで濃縮し硫酸を加えてPH3〜3.5に調
整し溶解しているカルシウム塩を硫酸カルシウム
として除去すると、その後の陽イオン交換樹脂の
負荷を軽減することができる。このようにして得
られる第1工程精製液の組成はD−アラビノース
90〜92%、反応副生物8〜10%(対固型分;以下
同じ。)である。 本発明法の第2工程では、第1工程精製液をモ
リブデン酸イオンの存在下で加熱してD−アラビ
ノースの一部をD−リボースにエピメリ化(異性
化)する。即ちモリブデン酸イオンとしてモリブ
デン酸塩又はモリブデン酸を第1工程精製液に加
え、希硫酸でPH3〜3.5に調整後加熱反応させる。
反応終了液をイオン交換樹脂によつて脱塩精製す
ると、原料中のD−アラビノースの約28%がD−
リボースにエピメリ化していることが認められ
る。このエピメリ化反応におけるモリブデン酸塩
の使用量は1〜6%好ましくは4〜5%(対固型
分)である。反応温度は90〜120℃好ましくは95
〜110℃、反応時間は15分〜120分好ましくは30分
〜60分である。モリブデン酸イオンはイオン交換
樹脂又はイオン交換繊維に吸着させたものを使用
することもできる(例えば特開昭55−76894号公
報)。第2工程精製液の組成はD−リボース25〜
28%、D−アラビノース60〜66%、D−キシロー
スとD−リクソース0.5〜2%、反応副生物4〜
14.4%である。 本発明法の第3工程では、2価又は3価の金属
塩型陽イオン交換体のカラムに上記第2工程精製
液を通すと、最初にD−アラビノース、D−キシ
ロース、D−リクソース及び反応副生物が溶出
し、次いでD−リボースが溶出するので、このリ
ボース分画を集めて常法によりイオン交換脱塩す
れば高純度のD−リボース精製液が得られる。こ
のD−リボース精製液を濃縮しエタノールを加え
ると、高純度の結晶D−リボースが得られる。上
記最初に溶出した溶出液、即ちD−アラビノー
ス、D−キシロース、D−リクソース及び反応副
生物を含む糖混合水溶液は第2工程の原料として
再利用することができる。上記のイオン交換体と
してはイオン交換樹脂又はゼオライト等の無機交
換体が用いられる。この陽イオン交換体に負荷さ
せる金属としてはカルシウム、バリウム、ストロ
ンチウム、アルミニウム等で、とくにカルシウム
がよい。この第3工程ににおけるD−リボースの
分離は現在工業的に行われているD−グルコース
とD−フラクトースとの分離と同様に、連続的又
は半連続的に実施することができる。 本発明の特徴は工業的に安価に入手できるD−
グルコン酸塩を出発原料として、わずか2段階と
いう短い反応工程でD−リボースを製造し得る点
にある。更に大きな特徴は第1工程精製液からD
−アラビノースを一たん結晶として取り出すこと
なく、これをエピメリ化してD−リボースを製造
できる点にある。即ち第1工程で得られた糖混合
水溶液からD−アラビノースを結晶として取り出
さない場合、反応副生物が8〜10%その後の第3
工程の分離工程に混入するが、それらがなんらD
−リボースの分画分離に影響を及ぼさないので、
結局高純度、高収率でD−リボースが得られるの
である。尚、本発明法の第3工程前に第2工程精
製液を一たん濃縮して比較的溶解度の低いD−ア
ラビノースを一部晶析分離しておくと、第3工程
の操作がより容易となるという利点がある。 実施例 1 グルコン酸カルシウム1Kg、グルコン酸第2鉄
20g及び水4を10容反応容器に入れ、70℃に
保温して撹拌下で866gの35%過酸化水素水を2
時間30分かけて滴加し、更に30分間撹拌した。反
応終了液から沈澱を別し、濃度約50%まで濃縮
し、10N硫酸でPH3.5に調整して生成する硫酸カ
ルシウムを別した。液をイオン交換樹脂で脱
塩し、約40%の濃度まで濃縮した所、1115gの透
明な液が得られた。この液の固形分組成を液体ク
ロマトグラフイで分析した所(分析法は以下同
じ)、次の通りであつた。 D−アラビノース 92.2% 反応副生物 7.8% 上記のD−アラビノースを主成分とする糖混合
液を濃度40%に調整し、その400gに50gのモリ
ブデン酸を担持させた陰イオン交換繊維を加え、
撹拌下98℃で30分間加熱した。反応終了液を過
し、液をイオン交換樹脂で脱塩し、約50%の濃
度まで濃縮した所、292gの透明な液が得られた。
この液の固形分組成は次のとおりであつた。 D−リボース 25.1% D−アラビノース 66.4% D−キシロースとD−リクソース 0.6% 反応副生物 7.9% 尚、上記モリブデン酸を担持させたイオン交換
繊維は、ポリエチレン繊維にビニルベンジルクロ
ライド及びジビニルベンゼンを含浸させて繊維内
重合させた後、第3級アミノ基を導入したもの
(平均直径11μ、平均アスペクト比262、イオン交
換容量2.7meq/g;三菱レーヨン(株)製、QCA−
110m)を5%の水酸化ナトリウム水溶液で処理
後水洗し、更にモリブデン酸で処理して調製した
ものである。 次に、ポリビニルスルフオン酸型陽イオン交換
樹脂SK−IB(三菱化成(株)製;50〜100メツシユ)
300mlをジヤケツト付カラム(内径2.4cm×長さ80
cm)に充填し、これに50%塩酸水溶液を流し、水
洗後、5%塩化カルシウム水溶液を流し、水洗し
て樹脂をカルシウム型とした。このカラムを60℃
に保温しながら、これに上記で調整したD−アラ
ビノースとD−リボースとを主成分とする糖混合
水溶液30g(濃度50%)を塔上部より供給し、次
いで水で連続的に溶出してフラクシヨンコレクタ
ーにより分画した。溶出液の流速は100ml/時で、
各分画容量は12mlであつた。各フラクシヨンの分
析を行つた結果を第1表と第1図に示す。第1図
中、はD−アラビノース、はD−リボース、
はD−キシロースとD−リクソースの合計、
は反応副生物の各溶出曲線を示す。このフラクシ
ヨンNo.34〜43を集めた液の組成D−リボース98.8
%、D−アラビノース1.2%であつた。この液を
約98%まで濃縮し、3mlのエタノールに溶解させ
4℃で一夜放置した所、1.4gのD−リボースの
結晶が得られた。その融点は86.2℃、純度は100
%であつた。
【表】
【表】 実施例 2 前例と同様にして調整したD−アラビノースと
D−リボースとを主成分とする糖混合液を、同じ
く前例と同様にただしアルミニウム型陽イオン交
換樹脂カラムを用いて糖の分画分離を行つた。結
果を第2表と第2図に示す。フラクシヨンNo.42〜
46を集めたものの組成はD−リボース97.8%、D
−アラビノース2.2%で、これよりD−リボース
結晶0.3gを得た。融点86.2℃、純度100%であつ
た。
【表】
【表】 実施例 3 グルコン酸ナトリウム1Kg、硫酸第2鉄20g及
び水4を10容丸底フラスコに入れ、70℃に保
温し、撹拌下に866gの35%過酸化水素水を3時
間かけて滴加し、更に30分間撹拌した。反応終了
液から沈澱を別し、液をイオン交換樹脂で脱
塩し、第40%の濃度まで濃縮した所、871gの透
明な液が得られた。この液は下記の組成であつ
た。 D−アラビノース 86.1% 反応副生物 13.9% 上記のD−アラビノースを主成分とする糖混合
液を濃度40%に調整し、その400gにモリブデン
酸アンモン8gを溶解させ、10N硫酸水溶液でPH
3.2に調整した。この液を1容丸底フラスコに
入れ、撹拌下98℃で30分間加熱した。冷却後、イ
オン交換樹脂で脱塩し、約50%の濃度まで濃縮し
た所、透明液303gが得られた。この液は下記の
組成であつた。 D−リボース 23.0% D−アラビノース 61.6% D−キシロースとD−リクソース 1.4% 反応副生物 14.0% 上記のD−アラビノースとD−リボースとを主
成分とする糖混合液を用いて実施例1と同様の操
作方法で糖の分画分離を行つた。そのリボース分
画を集めたものからD−リボース結晶1.2gを得
た。融点86.2℃、純度100%であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々実施例1及び2におい
てそのD−アラビノースとD−リボースとを主成
分とする糖混合液を金属塩型陽イオン交換体カラ
ムに通液して分画分離を行つた場合の各糖の溶出
曲線で、図中、はD−アラビノース、はD−
リボース、はD−キシロースとD−リクソース
の合計、は反応副生物を夫々示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 D−グルコン酸塩水溶液に第2鉄塩の存在下
    過酸化水素でD−グルコン酸塩の脱炭酸分解反応
    を起させてD−アラビノースを主成分とする糖混
    合水溶液を得る工程、このD−アラビノースを主
    成分とする糖混合水溶液を用いてモリブデン酸イ
    オンの存在下加熱エピメリ化してD−アラビノー
    スとD−リボースとを主成分とする糖混合水溶液
    を得る工程、及びこのD−アラビノースとD−リ
    ボースとを主成分とする糖混合水溶液を2価又は
    3価の金属塩型陽イオン交換体カラムに通液して
    D−リボースを分画分離する工程の結合から成る
    D−リボースの製造法。 2 D−グルコン酸塩がグルコン酸ナトリウム又
    はグルコン酸カルシウムである請求の範囲第1項
    記載の製造法。 3 第2鉄塩が硫酸第2鉄、硝酸第2鉄、塩化第
    2鉄及びグルコン酸第2鉄から選ばれる一つであ
    る請求の範囲第1項又は第2項記載の製造法。 4 2価又は3価の金属塩型陽イオン交換体の金
    属がカルシウム、バリウム、ストロンチウム及び
    アルミニウムから選ばれる一つである請求の範囲
    第1項又は第2項記載の製造法。
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FR2749307B1 (fr) * 1996-05-29 1998-09-04 Roquette Freres Procede de preparation de d-arabitol
FR2786772B1 (fr) * 1998-12-04 2002-09-06 Roquette Freres Procede de preparation d'un aldose ou derive d'aldose par decarboxylation
CN102850409A (zh) * 2012-09-26 2013-01-02 山东福田药业有限公司 D-阿拉伯糖的制备方法

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