JPS6337635B2 - - Google Patents

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JPS6337635B2
JPS6337635B2 JP58022927A JP2292783A JPS6337635B2 JP S6337635 B2 JPS6337635 B2 JP S6337635B2 JP 58022927 A JP58022927 A JP 58022927A JP 2292783 A JP2292783 A JP 2292783A JP S6337635 B2 JPS6337635 B2 JP S6337635B2
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JP
Japan
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guanosine
amino
formula
acid
adenosine
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JP58022927A
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English (en)
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JPS59156297A (ja
Inventor
Jiro Ishama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はグアノシン誘導体の新規な製造法、更
に詳しくは、2―アミノ―アデノシン又は2―ア
ミノ―5′アデニル酸等の2―アミノ―アデノシン
誘導体にデアミナーゼを作用させ、グアノシン又
は5′―グアニル酸等のグアノシン誘導体を製造す
る方法に関する。 5′―グアニル酸は調味料として広く用いられて
おり又、グアノシンはその製造原料として有用で
ある。従来、これらグアノシン誘導体の製造法と
しては発酵法、化学的に合成する方法又はこれら
を組み合わせた方法が知られているが、いずれも
何段階もの複雑な工程が必要であつたり、収率が
極度に低い等の欠点を有している。 そこで、本発明者はこのような欠点の少ない、
全く新しい方法によりグアノシン、5′―グアニル
酸等を得る方法について種々検討を重ねた結果、
2―アミノ―アデノシン、2―アミノ―5′―アデ
ニル酸等の2―アミノ―アデノシン誘導体にデア
ミナーゼを作用させたところ、極めて簡単に、か
つ収率良くグアノシン、5′―グアニル酸等のグア
ノシン誘導体が得られることを知り、この知見に
基いて本発明を完成した。 即ち本発明は一般式() (式中、XはH、
【式】
【式】又は
【式】で表わされる。) で示される2―アミノ―アデノシン誘導体又はそ
の塩をデアミナーゼで処理して、一般式() (式中、Xは前記と同義とする。) で示されるグアノシン誘導体又はその塩を製造す
ることを特徴とするグアノシン誘導体又はその塩
の製造法である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明方法で原料として用いられる2―アミノ
―アデノシン誘導体はケミカル・アブストラク
ト、第72巻、96750V、(1970)及び同第77巻、
13969n、(1972)に記載されているように公知物
質であり、その製造法も例えば特公昭45−11116
号に記載されているように公知である。即ち5′―
ウリジル酸と2・6―ジアミノプリンを酢酸緩衝
液に溶解し、これにプロテウス・ブルガリスの菌
体を酵素標品として作用させ37℃で2時間反応さ
せることにより得られる。その他類似の化学構造
式を有するアデノシン、5′―アデニル酸等の化合
物を出発原料として合成法により容易に得ること
ができる。 また、本発明方法で用いられるデアミナーゼは
アデノシンの6位についたアミノ結合を選択的に
切る酵素として周知のものであり、ウサギの筋肉
から分離したもの、糸状菌の培養物から分離した
もの等が挙げられるが、市販されているもので充
分である。 デアミナーゼは一般式()で示される2―ア
ミノ―アデノシン誘導体100μモルに対して0.01〜
1Unit使用すればよい。 その際は、PHを3.5〜8.0、特に5.0〜6.0に調節
することが好ましい。処理の際の温度は10〜70
℃、特に20〜60℃が好ましく、又時間は5分〜30
時間、特に30〜180分が好ましい。処理の際、酢
酸アンモン、燐酸アンモン、燐酸ソーダ又はポタ
シエウム溶液等の緩衝液を用いることが好まし
く、その濃度は0.001〜0.5モル、特に0.1〜0.2モ
ルが好ましい。 処理終了液よりグアノシン又は5′―グアニル酸
等のグアノシン誘導体を分離し、精製するには、
例えば活性炭による処理、陰イオン光換樹脂又は
陽イオン交換樹脂による処理、グアノシン、5′―
グアニル酸不溶性溶媒の添加等の手段が適当に組
合わされて用いられる。 例えば、処理終了液中のグアノシン又は5′―グ
アニル酸等の目的化合物を活性炭に吸着させ、こ
れをアンモニア性アルコール水又はアンモニア性
アセトン水などで溶出する。この溶出液はさらに
減圧濃縮その他により過剰のアンモニアを除いた
後、陰イオン交換樹脂(例えばダウエツクス1ク
ロル型、ダウエツクス1蟻酸型など)に吸着さ
せ、つぎに適当な溶媒(例えばダウエツクス1ク
ロル型の場合には希塩酸又は塩化カルシウム+希
微酸系の溶媒で、ダウエツクス1蟻酸型の場合に
は希蟻酸又は希蟻酸+蟻酸ソーダ系の溶媒)で溶
出する。この溶出液はさらに活性炭に吸着し、ア
ンモニア性アルコール水又はアンモニア性アセト
ン水などで溶出し、さらにこの溶出液は減圧濃縮
その他により過剰のアンモニアを除いた後、陽イ
オン交換樹脂(例えばダウエツクス50水素型な
ど)に吸着させ、希塩酸で溶出する。このように
して得た溶出液を減圧濃縮したのち、冷室に放置
するか又はこれにアルコール、アセトンなどの不
溶性溶媒を添加することにより、目的化合物の結
晶が得られる。 また他の方法としては、処理終了液を活性炭に
吸着させ、これをアンモニア性アルコール水又は
アンモニア性アセトン水などで溶出し、溶出液よ
り減圧濃縮その他により過剰のアンモニアを除い
た後、これに有機溶媒を添加して例えば冷室に放
置することにより目的化合物の粗結晶を得ること
ができる。 この粗結晶は、上記したような陰イオン交換樹
脂又は陽イオン交換樹脂により精製することがで
きる。またこの粗結晶は、水に溶かして塩酸酸性
又は硫酸酸性で脱色樹脂〔例えばデユオライト
(Duolite)S―30など〕で脱色し、さらにアルコ
ール、アセトン等の目的化合物の不溶性溶媒を添
加して例えば冷室に放置することにより、目的化
合物の結晶を得ることができる。 あるいは又、処理終了液を直接陰イオン交換樹
脂又は陽イオン交換樹脂に吸着させ、その溶出液
について活性炭による処理、脱色樹脂による精製
を行つた後、不溶性溶媒を添加して例えば冷室に
放置することにより分離、精製を行つて目的化合
物の結晶を得ることもできる。 なお、該処理終了液中に2―アミノ―アデノシ
ン又は2―アミノ―5′―アデニル酸等の2―アミ
ノ―アデノシン誘導体が含有されている場合に
は、精製の過程において例えばイオン交換樹脂に
よる吸着処理を施した後、溶出剤の種類、塩濃
度、酸濃度などを適当に選択して溶出操作を行う
ことにより出発物質である2―アミノ―アデノシ
ン誘導体と目的化合物であるグアノシン誘導体と
を分離することができる。そしてまた50%KOH、
50%NaOH、50%NH4OH等を加えて中和すれ
ば、容易に塩に導くこともできる。 このようにして本発明方法で製造されたグアノ
シン〔前記一般式()においてXがHの場合〕、
5′―グアニル酸(同じくXが
【式】の場 合)、グアノシン―2燐酸(同じくXが
【式】の場合)及びグアノシン―3 燐酸(同じくXが
【式】の場 合)は、元素分析、リボースの定量、燐の定量、
さらに紫外線吸収スペクトル、赤外線吸収スペク
トルで測定した結果、それぞれ純品のグアノシ
ン、5′―グアニル酸、グアノシン2燐酸及びグア
ノシン3燐酸と一致した。 本発明方法により得られる化合物であるグアノ
シン誘導体は前述した如く調味料、調味料製造原
料として有用な化合物であり、本発明によれば目
的化合物を簡単な方法で高収率に得ることができ
る。 以下実施例を示して本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 0.2モルの燐酸バツハー(PH5.5)500mlに2―
アミノ―アデノシン2mg1ml含まれるように溶か
し、更にデアミナーゼ活性を有する酵素剤「タカ
ジアスターゼ・パウダー(Takadiastase
powder)」(三共株式会社製)10gを加え、よく
撹拌し、30℃で120分処理(インキユベイト)す
ることにより、2―アミノ―アデノシンを100%
グアノシンに転換することができた。 処理終了液中の不溶物を遠心分離により除き、
上澄液495mlを得た。該液を3×30cmの活性炭カ
ラムに通し、グアノシンを活性炭に吸着した。カ
ラムを水洗後、1%アンモニア含有50%エタノー
ル500mlでグアノシンを溶出した。同溶出液を20
mlまで減圧下に濃縮し、アセトン30mlを徐々に加
えてグアノシンの結晶を別した後、減圧下に五
酸化燐上で乾燥し、グアノシンの結晶623mgを得
た。 実施例 2 0.1モルの酢酸バツハー(PH5.5)1000mlに2―
アミノ―アデニル酸ナトリウム塩2gを溶かし
た。これにシグマ社製5′―アデニル酸デアミナー
ゼ(A8384)を0.1Unit/mlとなるように加え、
25℃で90分処理(インキユベイト)することによ
り、2―アミノ―アデニル酸を100%5′―グアニ
ル酸にした。次いで処理終了液を5×30cmの活性
炭カラムに通し、5′―グアニル酸を活性炭に吸着
した。カラムを水洗後、1%アンモニア含有50%
エタノール700mlで5′―グアニル酸を溶出した。
同溶出液を100mlまで減圧下に濃縮し、過剰のア
ンモニアを除去し、5×30cmのアンバーライト
1RC―50Na型のカラムに通した。水500mlで水洗
した液と通過液とを合わせ、更に減圧下に30mlま
で濃縮した。イソプロピルアルコール90mlを徐々
に添加して、5′―グアニル酸のNa塩の結晶を晶
出させた。4℃に一夜放置後紙で別し、五酸
化燐上で真空乾燥した。5′―グアニル酸Na塩結
晶1.238gを得た。 実施例 3 (デアミナーゼの製造) アスペルギルス・ニガーIAM2533を用い常法
によつて〓麹を造り、これに2倍の水を加えて常
法によつて水抽出し、粗酵素液500mlを得た。こ
れを1夜4℃で蒸溜水に対して透析した。この透
析液(600ml)をPH4.0、0.01M酢酸緩衝液で平衡
化したDEAE―セルローズカラム(3×50cm)に
吸着させ、NaCl0.1M含むPH4.6、0.015M酢酸緩
衝液2で洗つて夾雑酵素フオスフアターゼ、
5′―ヌクレオチダーゼを溶出した。更に
NaCl0.2Mを含むPH4.6、0.025M酢酸緩衝液700ml
でデアミナーゼを溶出した。このようにしてデア
ミナーゼ精製酵素液を調製した。 (グアノシンの製造) 上記の如くして得た精製酵素デアミナーゼを使
用して、次の如くグアノシンを製造することが出
来た。0.1モルの燐酸バツハー(PH5.5)500mlに
2―アミノ―アデノシンが2mg/ml含まれるよう
に溶かし、酵素液30mlを加えた(終濃度蛋白質
0.1mg/ml)。25℃で60分処理することにより2―
アミノ―アデノシンを100%グアノシンに変換す
ることができた。反応液を3×30cmの活性炭カラ
ムに通し、グアノシンを活性炭に吸着した。カラ
ムを水洗後、1%アンモニア含有50%エタノール
500mlでグアノシンを溶出した。同溶出液を20ml
まで減圧下に濃縮し、アセトン30mlを徐々に加え
てグアノシンの結晶を別した後、減圧下に五酸
化燐上で乾燥し、グアノシンの結晶577mgを得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式() (式中、XはH、【式】 【式】又は 【式】で表わされる。) で示される2―アミノ―アデノシン誘導体又はそ
    の塩をデアミナーゼで処理して、一般式() (式中、Xは前記と同義とする。) で示されるグアノシン誘導体又はその塩を製造す
    ることを特徴とするグアノシン誘導体又はその塩
    の製造法。 2 Xが【式】基であることを特徴とする 特許請求の範囲第1項記載の製造法。 3 XがHであることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の製造法。
JP58022927A 1983-02-16 1983-02-16 グアノシン誘導体またはその塩の製造法 Granted JPS59156297A (ja)

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JP6336390B2 (ja) 2012-08-31 2018-06-06 協和発酵キリン株式会社 オリゴヌクレオチド
JP6586078B2 (ja) * 2014-03-03 2019-10-02 協和キリン株式会社 5’末端に非天然ヌクレオチドを有するオリゴヌクレオチド
CN106928297B (zh) * 2017-03-10 2019-10-29 南京工业大学 一种油析转化调控鸟苷酸二钠结晶过程的方法

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