JPS63134280A - 布帛への情報付与方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、自動縫製などに際して、布帛に裁断および縫
製のための位置情報や識別情報を付与する方法に関する
。

［従来の技術］ 従来、縫製に際して、必要な情報を付与するものとして
チャコが知られている。これはＩ！終了と同時にハケな
どを用いて除かれるが、完全には消去できないという問
題がある。

一方最近は、自動化された縫製工程においては、布帛へ
の情報がコンピューターからのデータに従って付与され
これを機械が読取って裁断や縫製がなされる。

自動縫製において、布帛に情報を付与する方法として好
ましい条件としては、 （１）コンピューターからのデータ類を直接布帛へ印捺
可能なこと、 （２）布帛は、柔軟でしかも凹凸や毛羽があるため、好
ましくは非接触で印捺可能なこと、などが、挙げられる
。この条件を満足するものとして、インクジェット法が
挙げられる。

一方情報を付与するインクなどの媒体については必要な
時には機械的に読取り可能であるが、縫製後の製品とし
ては除去されているか、無色化されていることが必要で
ある。

このための具体的手段として、インクを■非可視光下で
検知されるが、可視光下では検知されないもの、 ■可視光下で検知可能であり、容易に除去または無色化
が可能なものとする方法がある。

■の性質を持つものとしては、蛍光増白剤、紫外線吸収
剤、赤外線吸収剤などが挙げられ、特に蛍光増白剤は紫
外光下で発色するので容易に検知可能でおるというを利
点を有する。この具体例として特開昭５１−７２５０９
号公報、特開昭５３−５５２１４号公報、特開昭５８−
４９７６５号公報などがある。

また紫外線吸収剤は、紫外光下で茶〜黒色に見えるので
容易に検知可能であり、この具体例として特開昭５８−
４９７６４号公報がある。

一方、■の性質を持つものとしては、例えば、昇華性着
色物質を利用することが考えられる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら■の蛍光増白剤を用いる方法では蛍光増白
処理が施された白生地や一部の淡色系の布帛については
検知困難という問題点を有している。また■の紫外線吸
収剤を用いる方法では黒や赤の濃色系の布帛については
、検知困難という問題を有している。

■の方法では布帛の色相が白や淡色系の場合または蛍光
増白処理された布帛の場合等には完全な無色化が難しく
、これまでの方法では汚染となって残存する。逆に黒や
赤などの濃色系に付与した場合、識別性が悪いという問
題がある。

そこで本発明の目的は、布帛の色調が淡色系から濃色系
のいずれの色であっても、かつ、蛍光増白処理された布
帛であっても可視光下では識別ができず、紫外光下で情
報読取りが可能である布帛へのインクジェットによる情
報付与方法を提供することにある。

また更には薄地から厚地織編物など種々の布帛に対する
精度の高い付与性と、付与俊縫製工程におけるアイロン
およびスチームプレスなどに耐久性を持たせた情報付与
方法を提供することにある。

［問題を解決するための手段］ 前記した本発明の目的は次の構成により達成されるもの
でおる。すなわち、縫製前の布帛に必要な情報をインク
ジェット法により付与するに際し、水性インク中に紫外
線吸収剤を含有し、水性インクおよび／または布帛が蛍
光増白剤を含有することを特徴とする布帛への情報付与
方法によって達成される。

すなわち、本発明の情報付与方法の特色は紫外線吸収剤
が水性インク中に、蛍光増白剤が水性インク中および／
または布帛に含まれていることである。すなわち、紫外
線吸収剤、蛍光増白剤の併用により、めらゆる種類の布
帛に対し、紫外光下での情報の読取りが可能である情報
付与方法を可能としたものである。

本発明に用いられる紫外線吸収剤は特に限定されるもの
ではなく、紫外光下で茶〜黒色に見え可視光下では、無
色のものが適用できる。

例えば、フェニルサリシート、ｐ−ｔｅｒｔ−０ブチル
フエニルサリシレート、ｐ−オクチルフェニルサリシレ
ートなどのサリチル酸系、２・４−ジヒドロキシベンゾ
フェノン、２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノ
ン、２−ヒドロキシ−４−オクトキシベンゾフェノン、
２−ヒドロキシ−４−メトキシ−５−ヌルホベンゾフエ
ノンなどのベンゾトリアゾール系、２−エチルへキシル
−２−シアノ−３，３′−ジフエニルアクリレート、エ
チル−２−シアノ−３，３′−ジフエニルアクリレート
などのシアノアクリレート系などが挙げられる。また、
インクの安定性の点から水溶性を有するものが好ましい
。

本発明において蛍光増白剤は特に限定されるものではな
く、紫外光下で発色し、可視光下では実質的に無色のも
のが適用できる。

これらの蛍光増白剤としてはビストリアジニルアミノス
チルベンジルスルホン酸誘導体、クマリンＭ導体、ビス
スチリルごフェニール誘導体などが挙げられる。

これらの中から溶解性、発色性、溶解液の着色性などで
適宜選択される。

蛍光増白剤は、水性・インク中に含まれても良いし、布
帛中に蛍光増白処理により含まれていても良い。

本発明においては縫製前の布帛に必要な情報をインクジ
ェット法により付与するに際し、前記し本様な紫外線吸
収剤、または、紫外線吸収剤と蛍光増白剤を含有する水
性インクを用いることが必要であるが、本発明において
、インク中に紫外線吸収剤を含有させることにより、特
に布帛が蛍光増白処理されている場合でも、紫外光が吸
収され茶〜黒色に見え、高い識別が得られるものである
。

また水性インク中に蛍光増白剤をも含有させる場合は、
布帛が蛍光増白処理されていない淡色系から濃色系の色
の場合にも紫外光下により付与情報の識別性が高く、一
種のインクで布帛が蛍光増白処理の有無にかかわらず、
淡色系から濃色系まであらゆる布帛の色を検知できるも
のである。

また本発明においてインク中に紫外線吸収剤と蛍光増白
剤の両方を含有する場合、紫外線吸収剤と蛍光増白剤と
では、その作用は碑が全く逆であり、効果を相殺するこ
とが考えられるが、紫外線吸収剤と蛍光増白剤の比が０
．４〜０．８：１であれば、実質的に両者の効果をほと
んど減じることがないインクが得られ、好ましくは、０
．６〜０．８：１であり、より好ましくは０．７：１で
ある。配合比率が１＝１では紫外光下で効果が半減する
。

本発明でいう水性インクとは、前記成分の他に小麦粉、
タピオカ、サゴ、米デンプンなどのデンプン類、トラガ
ントゴム、アラビアゴム、ロカストビーンゴムなどの天
然ゴム類、デキストリン、ブリテラシュゴムなどの加工
デンプン類、ＰＶＡ。

ＣＭＣ，メチルセルロースなどの合成権利なと水性粘度
調整および被膜形成剤などが含まれる。

これら粘度調整および被膜形成剤は溶解液の着色性、布
帛との効果的なバインダー、薬剤との相溶性、インク組
成の安定性、縫製工程通過中の折れ、曲げなどによる耐
脱落性、耐アイロン性および耐スチームプレス性などの
点から選択される。

特に被膜形成剤として、ポリアルキレングリコール変性
ナイロン塩／ε−カプロラクタム共重合体が好ましく、
共重合モル比が１０〜９０／１０〜９０．好ましくは３
０〜７０／　３０〜７０の共重合体がよい。具体的には
、ＰＥＧ−変性ジアミン・アジピン酸塩／ε−カプロラ
クタム共重合体やＰＥＧ−変性アミノエチルピペラジン
・アジピン酸塩／ε−カプロラクタム共重合体などが挙
げられる。かかるポリアルキレングリコールとしては、
分子ｍが２００〜ａｏｏｏ程度のものが好ましく適用さ
れる。これらの被膜形成剤の中でもＰＥＧ−６００変性
ジアミン・アジピン酸塩／ε−カプロラクタムのモル比
７０／３０の共重合体が特に好ましい。

この他にインク組成としてジェットノズル部の乾燥防止
のため、プロピルアルコール、エチレングリコール、グ
リセリンなどの高沸点溶剤が配合される。必要に応じて
デヒドロ酢酸ナトリウム、６−７セトキシー２，４−ジ
メチル−ｍ−ジオキサンなどの防腐剤などを少口添加す
ることもできる。

布帛に高い精度の付与性を得るためには、インク組成の
伯に粘度が影響する。すなわち、粘度が低すぎると情報
付与の精度が悪くなり、正確な情報の読取りはできず、
また高すぎると可視光下でも検知可能となつＴしまう。

具体的には、布帛に粘度３．　Ｑｍｐａ　−ｓ未満のイ
ンクを付与すると滲みが発生し、更に粘度が８．　Ｑｍ
ｐａ　−ｓを越えたものを使用すると可視光下でも検知
可能となってしまう。そこで粘度３．０〜８．Ｑｍｌ）
ａ　−３のものを付与すると滲みがなく付与された部分
の被膜形成が良好でしかも鮮明である点で好ましい。

なお、ここでいう粘度とは高ずり速度回転粘度計レオマ
ット１１５（コントラバス社）を用いて、回転数Ｑ　〜
７５０ｒ、Ｉ）、ｍ、、２８℃で測定した値とする。

また、本発明においてはインクジェット法によってイン
クを布帛に付与するものであるが、インクジェット法の
方式は特に限定されるものではなく、オンデマンド法、
連続吐出法などいずれの方式も可能である。

インクジェット法によって付与される情報としては、任
意の種類および形態をとることができ、例えば、付与情
報としては布帛の種類、パーツ、原点、布帛の表裏など
、縫製に必要な情報が挙げられ、付与形態としては文字
、数字、バーコード、図形など任意の形態で布帛上に描
くことができる。

以下実施例により、本発明を更に説明する。

［実施例コ 実施例１ ２−ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン−５−ス
ルホン酸誘導体　２．５部、ポリエチレングリコール（
分子ｆｆｉ　６００）変性ジアミン・アジピン酸塩／ε
−カプロラクタム　モル比７０／３０の共重合体（２０
％溶液）２．６部、グリセリン１５部、水７９．９部の
水性インク（粘度４゜６ｍｐａ−ｓ）を用いて、円筒走
査型オンデマンド式インクジェットで水性インクを布帛
に付与した。

この時の布帛として、蛍光増白処理した編織物として天
竺（綿糸　３０／１　目付　１５７ｇ／Ｔｌ１）、ポリ
エステル加工糸織物（７５ｄ−３６ｆ　　目付　６５ｇ
／７ｄ）を用いた。　作製したインク組成も安定であり
、ジェットノズル部の詰まり、乾燥などの問題もなく長
時間付与可能であった。また付与時における布帛の滲み
が全く問題なく可視光では検知できず、紫外光下（東芝
（株）ブラックランプ　ＦＬ２Ｏ３，ＢＬＢ　　２０Ｗ
）で黒色に見え検知できた。

縫製工程中の耐脱落性、耐アイロン、スチームプレスな
どの問題はなかった。

比較実施例１ 布帛として蛍光増白処理されていない蛍光増白未処理の
綿編物（３０／１　　目付１６１　ｇ／Ｔｄ＞で色相赤
、紺のものを用いた以外は実施例１と同様にして水性イ
ンクを布帛に付与したが、紫外光下でも全く検知できな
いものであった。

実施例２ スチルベンスルホン［導体（２０％溶液）２５部、２−
ヒドロキシ−４−メトキシベンゾフェノン−５−スルホ
ン酸誘導体　２．１部、グリセリン　１５部、ポリエチ
レングリコール（分子岳６００）変性ジアミン・アジピ
ン酸塩／ε−カプロラクタム　モル比７０／３０の共重
合体　（２０％溶液）１．９部、水　５６部の水性イン
ク（粘度３．３ｍｐａ　−ｓ）を用いて、円筒型走査型
オンデマンド式インクジェットで水性インクを布帛に付
与した。この時の布帛としては、蛍光増白処理した綿織
物（３０／１　　目付１６１ｑ／Ｔｌ１）、ポリエステ
ル編物（７５Ｄ　目付２００ＣＩ／尻）、蛍光増白未処
理の綿編物（３０／１　　目付１６１ｇ／ＴＩｔ）で色
相赤、紺のものを用いた。

本発明の方法によれば作製したインク組成も安定であり
、ジェットノズル部の詰まり、乾燥などの問題もなく、
長時間付与可能であった。また、付与時における布帛の
滲みが全く問題なく、可視光では検知できず、紫外光下
（東芝（株）ブラックランプＦＬ２０Ｓ　　ＢＬＢ　　
２０Ｗ＞で蛍光増白処理イ［帛では、黒色に見え、また
蛍光増白未処理布帛では、発色して見え検知できた。

縫製工程中の耐脱落性、耐アイロン、スチームプレス等
の問題はなかった。

［発明の効果］ 本発明の方法によって得られた情報は必ず、可視光下で
識別出来ず、紫外光下で情報読取りが可能であり、更に
は薄地から厚地織編物など種々の布帛に精度の高い情報
の付与が可能でおり、付与後の縫製工程におけるアイロ
ンおよびスチームプレスなどに耐久性のあるものである
。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）縫製前の布帛に必要な情報をインクジェット法に
   より付与するに際し、水性インク中に紫外線吸収剤を含
   有し、水性インクおよび／または布帛が蛍光増白剤を含
   有することを特徴とする布帛への情報付与方法。
2. （２）水性インクが、ポリアルキレングリコール変性ナ
   イロン塩／ε−カプロラクタム共重合体を含有している
   特許請求の範囲第（１）項記載の布帛への情報付与方法
   。