JPS631309B2 - - Google Patents

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JPS631309B2
JPS631309B2 JP3115479A JP3115479A JPS631309B2 JP S631309 B2 JPS631309 B2 JP S631309B2 JP 3115479 A JP3115479 A JP 3115479A JP 3115479 A JP3115479 A JP 3115479A JP S631309 B2 JPS631309 B2 JP S631309B2
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mmol
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JP3115479A
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Kunikazu Sakai
Asako Fukushima
Hiroko Shirogata
Tamotsu Fujisawa
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Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般式 (式中、Rは炭素数1〜7のアルキル基、R1
びR2は炭素数1〜3のアルキル基である。)で表
わされる6−(2・2−エチレンジオキシエチル)
フルベン誘導体に関するものである。 前記一般式()で表わされる本発明の化合物
は新規化合物であるが、このものはデイールス・
アルダー反応を施すことにより、プロスタグラン
ジン前駆体に導くことができ、又R1とR2の置換
基によつては、光学活性なプロスタグランジン前
駆体への誘導もできる(下記参考例参照)。 プロスタグランジン類は炭素数20個よりなる化
合物で、その構造中にシクロペンタン環及び2個
の隣接する炭素鎖を有している一連の化合物であ
る。これらは動物及び人の脳、肺、腎、精液、子
宮内膜等に普遍的に存在しており微量で種々の生
理作用を有する。例えば、平滑筋、血圧、脂質代
謝、血小板凝集等があるが、この顕著な生理作用
の故にプロスタグランジン類は血圧降下剤、利尿
剤、血栓治療剤、気管支拡張剤、潰瘍治療剤、分
娩誘発剤、避妊剤、動脈硬化予防剤として幅広い
利用開発が試みられており、既に実用化されてい
るものもある。 プロスタグランジン類製造の従来法としては、
(i)5−メトキシメチルシクロペンタジエンを出発
物質とし、ノルボンネン誘導体を経る方法〔例え
ばE.J.Corey、M.Weinshenker、T.K.Shaaf、
and W.Huber、J.Am.Chem.Soc.、91、5675
(1969)参照〕、(ii)シクロペンタジエンを出発物質
とし、アセトキシフルベンを経由する方法〔例え
ば、特開昭48−81850号及び特開昭50−24252号参
照〕、及び(iii)シクロペンタジエンとエチレンジオ
キシプロパナール誘導体とからω−鎖等価体を6
−位の置換基に持つフルベン誘導体を得、次いで
ノルボルネン誘導体を経由する方法〔藤沢ら、第
21回天然有機化合物討論会講演要旨集、261〜265
頁(1978年)参照〕等が報告されている。しかし
ながら(i)及び(ii)の方法はそれぞれ特徴があるが、
一般に合成経路が長いこと、中間に高価ないし危
険を伴う試薬を必要とする場合があること、反応
条件の設定が難しい場合があること、生成物の精
製に困難を伴う場合がある等の欠点がある。又、
(iii)の方法は、(i)及び(ii)のような欠点はないが、シ
クロペンタジエンとエチレンジオキシプロパナー
ル誘導体との反応の収率が低く、プロスタグラン
ジン前駆体の製法としては好ましい方法とは言い
難く、改良が望まれていた。 本発明者等は、プロスタグランジンの骨格とし
て必要な側鎖をあらかじめ形成したまま目的化合
物に誘導し、従来法の如く後の工程において側鎖
を導入する煩わしさを避け、かつ収率よく進行す
る工業的方法について鋭意検討した結果、目的化
合物に容易に誘導することができる前記一般式
()で表わされる6−(2・2−エチレンジオキ
シエチル)フルベン誘導体を好収率で得る方法を
見出し、本発明を完成するに至つたものである。
又、R1とR2の置換基によつては、プロスタグラ
ンジン前駆体の不斉誘導も可能となつたものであ
る。 本発明の化合物は、次式に従い製造することが
できる。 (式中、Rは炭素数1〜7のアルキル基、R1
びR2は炭素数1〜3のアルキル基である。) 第一工程 この工程は前記一般式()で表わされるβ−
ケトエステルのケトン部位をエチレングリコール
で保護するものである。この際、溶媒としては、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素を用い、触媒として酸、例えば塩酸、硫酸、硝
酸の如き鉱酸、パラトルエンスルホン酸、メタン
スルホン酸の如き有機スルホン酸を存在させるこ
とにより、実施するのが好ましい。反応は加熱下
で進行するが、操作が簡便な点で溶媒の還流温度
で行うのが好ましい。 第二工程 この工程は、第一工程で形成された前記一般式
()で表わされる3・3−エチレンジオキシプ
ロパン酸エステルを還元に付するものである。還
元剤としてはリチウムアルミニウムハイドライ
ド、ジブチルアルミニウムハイドライドの如き金
属水素化物を使用できるが、反応が円滑且つ目的
物を高収率で形成できる観点からリチウムアルミ
ニウムハイドライドが特に好ましい。反応の実施
に当つては溶媒の使用が好ましく、例えばエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル系溶媒を好適に使用できる。反応は特別
な加熱又は冷却手段を用いることなく室温下で円
滑に進行し、前記一般式()で表わされる3・
3−エチレンジオキシプロパナール誘導体を選択
的且つ定量的収率で製造出来る。 第三工程 この工程は前記一般式()の化合物を酸化す
るものである。この工程での酸化は目的生成物が
アルデヒドである観点から、活性二酸化マンガ
ン、ピリジン−無水クロム酸、ピリジニウム−ク
ロロクロメートの如き温和な酸化剤の使用が好ま
しい。反応の実施に当つては、溶媒の使用が好ま
しく、例えば四塩化炭素、塩化メチレン、クロロ
ホルム等のハロゲン化炭化水素、n−ヘキサン、
シクロヘキサン等の炭化水素類を使用できる。反
応は室温下で円滑に進行し、好収率で前記一般式
()で表わされる誘導体を製造することができ
る。 第四工程 この工程は、第三工程で形成された前記一般式
()で表わされる3・3−エチレンジオキシプ
ロパナールとシクロペンタジエンとを陰イオン交
換樹脂の存在下に脱水縮合させるものである。縮
合はエチルアミン、ジエチルアミン、トリメチル
アミン、トリエチルアミン等のアミン、ナトリウ
ムメトキシド、ナトリウムエトキシド等のアルコ
キシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の
アルカリ金属水酸化物の如き塩基触媒の下に反応
は進行するが、反応が円滑且つ目的物を高収率で
形成できる観点から特に陰イオン交換樹脂を用い
るのが好ましい。陰イオン交換樹脂としてはアン
バーライトIRA−400、IRA−93、IRA−402、
IRA−410、Dowex−1等を好適に使用できる。 反応の実施に当つては溶媒を使用することがで
き、反応に直接に関与しない溶媒、例えばペンタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサン等のパラフイン系
溶媒、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン等の芳香族系溶媒、メタノール、エタノール等
のアルコール系溶媒と広範囲に選べるが、特にエ
ーテル系、アルコール系溶媒を好適に使用でき
る。反応は室温乃至80℃で円滑に進行し、前記一
般式()で表わされる6−(2・2−エチレン
ジオキシエチル)フルベン誘導体を好収率で製造
できる。 以下実施例及び参考例により本発明を更に詳細
に説明する。 実施例 1 β−ケトオクタン酸エチル50.80g(273m
mol)、2(S)、3(S)−ブタンジオール(J.J.
Plattner and H.Rapoport、J.Am.Chem.Soc.、
93、1758(1971)の方法で合成)26.62g(295m
mol)及びp−トルエンスルホン酸触媒量をベン
ゼンに溶かし、14時間加熱還流した。反応液を氷
冷して、炭酸水素ナトリウム2.0gを加えた後、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗い、飽和食塩
水で洗つた後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を留去後減圧蒸留して(2−n−ペンチル−4
(S)、5(S)−ジメチル−1・3−ジオキソラン
−2−イル)酢酸エチル、沸点67〜95℃/0.2mm
Hgの留分として54.96g(収率78%)を得た。 NMR(CCl4):δ0.8〜1.8(m、20H)、2.50(s、
2H)、3.4〜3.7(m、2H)、4.08(q、J=7.0Hz、
2H).〔α〕25.5 D+15.94゜(C=5.0、CHCl3). 実施例 2 水素化リチウムアルミニウム2.47g(65.0m
mol)に乾燥エーテル50mlを加え撹拌した。この
中に室温で(2−n−ペンチル−4(S)、5
(S)、−ジメチル−1・3−ジオキソラン−2−
イル)酢酸エチル16.8g(65.0mmol)の乾燥エ
ーテル50mlの溶液を2時間で滴下した。滴下終了
後19時間加熱還流した。反応液を氷冷し、水2.5
ml、4N水酸化ナトリウム水溶液2.5ml、水7.5mlを
加えた後、室温で撹拌した。出てきた白色沈澱を
濾別し、濾液を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を
留去して15.23gの粗アルコールを得、精製せず
にすぐに次の反応に用いた。 ピリジニウムクロロクロメート21.02g(97.5
mmol)、酢酸ナトリウム1.07g(13.0mmol)に
塩化メチレン100mlを加え撹拌した。この中に室
温で先に合成した粗アルコール15.23gの塩化メ
チレン100mlの溶液を2.5時間で滴下した。滴下終
了後、室温で5時間撹拌した後、反応液にエーテ
ル600mlを加え、フロリジルで濾過した。濾液を
硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去して減
圧蒸留し、沸点77〜82℃/0.5mmHgの留分として
11.70g(収率、エステルより84%)の(2−n
−ペンチル−4(S)、5(S)−ジメチル−1・3
−ジオキソラン−2−イル)アセトアルデヒドを
得た。 NMR(CCl4):δ0.7〜1.7(m、17H)、2.53(d、J
=3.0Hz、2H)、3.3〜3.7(m、2H)、9.60(t、
J=3.0Hz、1H). IR(液膜):1740、1380、1150、1090cm-1. MS(m/e):196(M+−H2O、<1%)、171(23.7
%)、143(30.8%)、115(45.4%)、99(29.7%)、
73(33.1%)、71(42.9%).〔α〕24.5 D+30.56゜(
C=
5.0、CHCl3). 実施例 3 アルゴン雰囲気下、陰イオン交換樹脂IRA−
400(減圧下、室温で1.5時間乾燥した)4.5gに脱
水メタノール35mlを加え、シクロペンタジエン
6.94g(105.0mmol)を脱水テトラヒドロフラン
(THF)20mlに溶かして加えた。この中に室温で
(2−n−ペンチル−4(S)、5(S)−ジメチル
−1・3−ジオキソラン−2−イル)アセトアル
デヒド9.028g(42.0mmol)を脱水THF15mlに
溶かして3時間10分で滴下した。滴下終了後、室
温で14時間35分撹拌した。IRA−400を濾別し、
濾液を硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒留去した。
12.906gの油状物が残つた。これをカラムクロマ
トグラフイーにより精製し、7.472g(収率68%)
の6−(2−n−ペンチル−4(S)、5(S)−ジ
メチル−1・3−ジオキソラン−2−イル)メチ
ルフルベンを得た。 NMR(CDCl3):δ0.7〜1.7(m、17H)、3.17(d、
J=8.0Hz、2H)、3.4〜3.8(m、2H)、6.0〜6.6
(m、5H). IR(液膜):1650、1380、1195、770、615cm-1. MS(m/e):262(M+、1.1%)、191(32.8%)、
171(100%)、119(43.4%)、99(75.0%)、91(45.
8
%). 〔α〕25.0 D+17.82゜(C=5.0、CHCl3). 参考例 1 アルゴン雰囲気下、6−(2−n−ペンチル−
4(S)、5(S)−ジメチル−1・3−ジオキソラ
ン−2−イル)メチルフルベン5.015g(19.1m
mol)を乾燥ベンゼン14mlに溶かし、室温で2−
クロロアクリロイルクロリド3.58g(28.7mmol)
の乾燥ベンゼン6mlの溶液を加えた。室温で21時
間撹拌した後、ベンゼン及び過剰の酸クロリドを
留去した。これに乾燥ジメトキシエタン(DME)
15ml、アジ化ナトリウム2.48g(38.2mmol)を
加え、アルゴン雰囲気下室温で6時間撹拌した。
IRで酸クロリドの吸収が消失し、アジドの吸収
が現われたことを確認した。反応液中の白色固体
を濾別し、アルゴン雰囲気下80分間加熱還流し
た。IRでアジドの吸収が消失し、イソシアナー
トの吸収が現われたことを確認して、酢酸ナトリ
ウム7.83g(95.5mmol)の水溶液を加えて室温
で17.5時間撹拌した。その後エーテルで抽出し
て、エーテル層は飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナト
リウムで乾燥し溶媒を留去して、8.021gの粗生
成物を得た。これをカラムクロマトグラフイーに
より精製して、7−(2−(2−n−ペンチル−4
(S)、5(S)−ジメチル−1・3−ジオキソラン
−2−イル(エチリデン)ビシクロ〔2.2.1〕ヘ
プト−5−エン−2−オンを2種の異性体の混合
物として1.889g(収率32%)得た。 NMR(CDCl3)(各異性体の値):δ0.87(bt、
3H)、1.10〜1.70(m、14H)、2.08(m、2H)、
2.24(d、J=7.8Hz、2H)、3.30(m、1H)、
3.38〜3.73(m、4H)、5.15(t、J=7.8Hz、
1H)、6.17〜6.32(m、1H)、6.68(dd、J=3.0
Hz、5.8Hz、1H). 及びδ0.87(bt、3H)、1.00〜1.70(m、14H)、
2.08(m、2H)、2.34(d、J=7.8Hz、2H)、
3.30(m、1H)、3.38〜3.73(m、4H)、5.02(t、
J=7.8Hz、1H)、6.19〜6.32(m、1H)、6.67
(dd、J=3.0Hz、5.8Hz、1H). IR(混合物)(液膜):1750、1095、870、755、
710cm-1. MS(混合物)(m/e):304(M+、<1%)、262
(<1%)、234(7.6%)、191(16.8%)、171(91.4
%)、133(6.2%)、91(28.1%)、71(61.5%). 〔α〕25.0 D+9.40゜(C=5.12、CHCl3)(混合物). 参考例 2 アルゴン雰囲気下、7−(2−(2−n−ペンチ
ル−4(S)、5(S)−ジメチル−1・3−ジオキ
ソラン−2−イル)エチリデン)ビシクロ
〔2.2.1〕ヘプト−5−エン−2−オン392mg(1.29
mmol)をTHF(13ml)に溶かし、2N塩酸を0.65
ml加え、29時間加熱還流した。溶媒を留去し、エ
ーテルを加え、飽和炭酸ナトリウム水で洗浄後、
飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。溶媒を留去して得られた粗生成物399mgをカ
ラムクロマトグラフイーにより精製し、7−アン
チ−(3−オキソ−1−オクテニル)ビシクロ
〔2・2・1〕ヘプト−5−エン−2−オン116mg
(収率39%)及び7−シン−(3−オキソ−1−オ
クテニル)ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト−5−
エン−2−オン61mg(収率20%)を得た。 7−シン−(3−オキソ−1−オクテニル)ビ
シクロ〔2・2・1〕ヘプト−5−エン−2−オ
ン NMR(CDCl3):δ0.89(t、3H)、1.18〜1.44(m、
4H)、1.66(bt、2H)、2.06(bs、2H)、2.51(t、
J=7.2Hz、2H)、3.00〜3.14(m、3H)、6.06
(m、1H)、6.18(d、J=16.0Hz、1H)、6.50
(dd、J=6.2Hz、2.6Hz、1H)、6.89(dd、J=
16.0Hz、7.3Hz、1H). IR(液膜):1750、1694、1670、1627cm-1. MS(m/e):232(M+、3.4%)、190(5.7%)、
161(3.4%). 〔α〕25 D−14.54゜(C=0.61、CHCl3). 7−アンチ−(3−オキソ−1−オクテニル)
ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト−5−エン−2−
オン NMR(CDCl3):δ0.88(t、3H)、1.10〜1.40(m、
4H)、1.58(bt、2H)、1.88(d、J=2.8Hz、
1H)、1.96(d、J=3.0Hz、1H)、2.49(t、J
=7.2Hz、2H)、3.05(m、1H)、3.09〜3.34(m、
2H)、6.15(m、1H)、6.16(dd、J=16.0Hz、
1.7Hz、1H). IR(液膜):1744、1696、1674、1627cm-1. MS(m/e):232(M+、1.9%)、190(9.7%)、
161(7.8%). 〔α〕25 D−12.82゜(C=1.16、CHCl3). 参考例 3 7−シン−(3−オキソ−1−オクテニル)ビ
シクロ〔2・2・1〕ヘプト−2−エン−5−オ
ン225mg(0.967mmol)(〔α〕25 D−7.83゜(C=3.51

CHCl3)のもの)を塩化メチレン8.0mlに溶かし、
炭酸水素ナトリウム182mg(2.14mmol)および
m−クロロ過安息香酸(活性度85%)217mg
(1.07mmol)を室温で加え、24時間撹拌した。
ついで不溶物を濾過して濾液は不溶物の洗液
(CH2Cl2約4.0ml)と合一し、炭酸水素ナトリウ
ム182mgおよびm−クロロ過安息香酸217mgを加え
て、さらに18時間室温で撹拌した。 反応液中に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液2.0
ml、ついで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液40mlを
加え、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層
は水洗、硫酸ナトリウムで乾燥の後、溶媒を留去
し、粗生成物として無色油状物229mgを得、カラ
ムクロマトグラフイー(シリカゲル)で精製して
8−シン−(3−オキソ−1−オクテニル)−2−
オキサ−3−オキソビシクロ〔3・2・1〕オク
ト−6−エンを150mg得た。収率62%。 NMR(CDCl3):δ0.88(t、3H)、1.15〜1.42(m、
4H)、1.59(bt、2H)、2.50(t、J=7.7Hz、
2H)、2.77(d、J=3.0Hz、1H)、2.86(d、J
=4.2Hz、1H)、2.93(m、1H)、3.06(bd、J=
6.3Hz、1H)、6.22(d、J=16.0Hz、1H)、6.32
(dd、J=5.6Hz、2.8Hz、1H)、6.52(dd、J=
5.6Hz、2.7Hz、1H)、6.56(dd、J=16.0Hz、7.1
Hz、1H). IR(液膜):1740、1698、1672、1630cm-1. MS(m/e):249(M++1、31.7%)、206(19.5
%)、205(6.5%)、204(5.5%)、203(5.0%)、
192(9.6%)、189(6.7%)、177(26.4%)、150
(42.5%)、149(51.1%). 〔α〕25 D−4.85°(C=1.50、CHCl3). 参考例 4 8−シン−(3−オキソ−1−オクテニル)−2
−オキサ−3−オキソビシクロ〔3.2.1〕オクト
−6−エン150mg(0.64mmol)(〔α〕25 D−4.85゜(

=1.50、CHCl3))を室温でジオキサン1.5mlに溶
かし、水酸化ナトリウム40mg(1.0mmol)の水
溶液1.0mlを加え、30分間室温で撹拌した。その
後氷冷下に炭酸ガスを溶液に吹き込み中和(Hz約
7)した。これにヨウ化カリ968mg(5.83mmol)
およびヨウ素505mg(1.99mmol)の水溶液1.0ml
を氷で冷して加え、0〜3℃(冷蔵庫中)で21時
間撹拌した。その後氷冷下に亜硫酸ナトリウムの
粉末を加え、過剰のヨウ素を分解し、次に酒石酸
カリウムナトリウムを加えて飽和させクロロホル
ムで抽出し、飽和食塩水で洗浄の後、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、粘稠油状物とし
て2・3・3aβ・6aβ−テトラヒドロ−5α−ヒド
ロキシ−4β−(3−オキソ−1−オクテニル)−
6β−ヨード−2−オキソシクロペンテノ〔b〕
フラン216mg(収率86%)を得た。TLC、Rf=
0.4(エーテル)。 NMR(CDCl3):δ0.88(t、3H)、3.65(s、1H)、
4.07(m、2H)、5.03(m、1H)、6.35(d、J=
15.5Hz、1H)、6.74(dd、J=15.5Hz、6.8Hz、
1H). IR(液膜):3400、1780、1710、1660、1630cm-1. 参考例 5 参考例4で得た2・3・3aβ・6aβ−テトラヒ
ドロ−5α−ヒドロキシ−4β−(3−オキシ−1−
オクテニル)−6β−ヨード−2−オキソシクロペ
ンテノ〔b〕フラン169mg(0.43mmol)および
ピリジン100mg(1.3mmol)を1.0mlの塩化メチレ
ンに溶かし、p−フエニルベンゾイルクロリド
100mg(0.46mmol)を加え室温で撹拌した。12
時間後にクロロホルムを加え、クロロホルム層は
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、冷たい0.5N塩
酸および飽和食塩水で洗つた後、硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を留去し、粘稠油状物として
2・3・3aβ・6aβ−テトラヒドロ−5α−(p−フ
エニルベンゾイル)−4β−(3−オキソ−1−オ
クテニル)−6β−ヨード−2−オキソシクロペン
テノ〔b〕フラン198mg(収率80%)を得た。
TLC、Rf=0.7(ヘキサン:エーテル=1:4)。 NMR(CDCl3):δ0.89(t、3H)、4.2(m、1H)、
5.1(m、2H)、6.12(d、J=15.8Hz、1H)、
6.75(dd、J=15.8Hz、6.3Hz、1H)、7.3〜8.3
(m、9H). 参考例 6 参考例5で得た2・3・3aβ・6β−テトラヒド
ロ−5α−(p−フエニルベンゾイルオキシ)−4β
−(3−オキソ−1−オクテニル)−6β−ヨード
−2−オキソシクロペンテノ〔b〕フラン198mg
(0.35mmol)を乾燥ベンゼン0.5mlに溶かし、水
素化トリブチル錫210mg(0.72mmol)の乾燥ベ
ンゼン(0.5ml)溶液を加え、アルゴン雰囲気下
に60℃で20時間加熱した。その後ベンゼンを加え
ベンゼン層は飽和食塩水で洗浄の後、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去の後、シリカゲルで
カラムクロマトを行い、2・3・3aβ・6aβ−テ
トラヒドロ−5α−(p−フエニルベンゾイルオキ
シ)−4β−(3−オキソ−1−オクテニル)−2−
オキソシクロペンテノ〔b〕フラン65mg(収率42
%)を得た。TLC、Rf=0.8(ヘキサン:エーテ
ル=1:4)。 NMR(CDCl3):δ0.89(t、3H)、1.8〜3.0(m)、
4.6〜5.5(m)、6.08(d、J=16.0Hz、1H)、
6.60(dd、J=16.0Hz、6.7Hz、1H)、7.3〜8.2
(m、9H). IR(液膜):1775、1710、1660、1625、755cm-1. 〔α〕25 D0.66゜(C=0.30、CHCl3).

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされる6−(2・2−エチレンジオキシエ
    チル)フルベン誘導体〔式中、R、は炭素数1〜
    7のアルキル基、R1及びR2は炭素数1〜3のア
    ルキル基である。〕。
JP3115479A 1979-03-19 1979-03-19 6-(2,2-ethylenedioxyethyl)fulvene derivative Granted JPS55124778A (en)

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