JPS6135980B2 - - Google Patents

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JPS6135980B2
JPS6135980B2 JP15658077A JP15658077A JPS6135980B2 JP S6135980 B2 JPS6135980 B2 JP S6135980B2 JP 15658077 A JP15658077 A JP 15658077A JP 15658077 A JP15658077 A JP 15658077A JP S6135980 B2 JPS6135980 B2 JP S6135980B2
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JP
Japan
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cyano
bicyclo
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hept
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Application number
JP15658077A
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English (en)
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JPS5490165A (en
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Tamotsu Fujisawa
Kunikazu Sakai
Takeo Kobori
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Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
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Publication date
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Publication of JPS5490165A publication Critical patent/JPS5490165A/ja
Publication of JPS6135980B2 publication Critical patent/JPS6135980B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は一般式 (式中、Rはアルキル基を表わす。X及びYは水
素原子、シアノ基、ハロゲン原子、カルボキシル
基、ハロカルボニル基、アセトキシ基、アルコキ
シカルボニル基又はX及びYが結合している炭素
と一体となつてカルボニル基を表わす。但し、X
及びYの一方がハロゲン原子のときは他方はシア
ノ基、ハロカルボニル基若しくはカルボキシル基
であり、一方がアセトキシ基のときは他はシアノ
基であり、一方が水素原子のときは他方はシアノ
基若しくはアルコキシカルボニル基である。 A及びBは水素原子若しくは水酸基を表わすか
又はA及びBが一体となつてエチレンジオキシ基
を形成するか若しくはA及びBが結合している炭
素と一体となつてカルボニル基を形成する。但
し、A及びBの一方が水素原子のときは他方は水
酸基を表わす。 なお、A及びBの一方が水素原子で他方が水酸
基である場合又はA及びBが結合している炭素と
一体となつてカルボニル基を形成する場合には、
X及びYの一方はハロゲン原子であり、他方はシ
アノ基である。)で表わされる7−アルキリデン
ビシクロ〔2・2・1〕ヘプテン誘導体に関する
ものである。前記一般式()で表わされる本発
明の化合物は新規化合物であるが、このものはプ
ロスタグランジン前駆体となるものである。 プロスタグランジン類は炭素数20個よりなる化
合物で、その構造中にシクロペンタン環及び2個
の隣接する炭素鎖を有している一連の化合物であ
る。これらは動物及び人の脳、肺、腎、精液、子
宮内膜等に普遍的に存在しており微量で種々の生
理作用を有する。例えば、平滑筋、血圧、脂質代
謝、血小板凝集等があるが、この顕著な生理作用
の故にプロスタグランジン類は血圧降下剤、利尿
剤、血栓治療剤、気管支拡張剤、潰瘍治療剤、分
娩誘発剤、避妊剤、動脈硬化予防剤として幅広い
利用開発が試みられており、既に実用化されてい
るものもある。 プロスタグランジン類製造の従来法としては、
(i)5−メトキシメチルシクロペンタジエンを出発
物質とし、ノルボルネン誘導体を経る方法〔例え
ばE.J.Corey、M.Weinshenker、T.K.Shaaf、
and W.Huber、J.Amer.Chem.Soc.、91、5675
(1969)参照〕、(ii)シクロペンタジエンを出発物質
とし、アセトキシフルベンを経由する方法〔例え
ば特開昭48−81850号及び特開昭50−24252号参
照〕等が報告されている。これらの方法はそれぞ
れ特徴があるが一般に合成経路が長いこと、中間
に高価ないし危険を伴う試薬を必要とする場合が
あること、反応条件の設定が難しい場合があるこ
と、生成物の精製に困難を伴う場合がある等の欠
点がある。 本発明者等は、プロスタグランジンの骨格とし
て必要な側鎖をあらかじめ形成したまま目的化合
物に誘導し、従来法の如く後の工程において側鎖
を導入する煩わしさを避ける工業的方法について
鋭意検討した結果、目的化合物に容易に誘導する
ことができる前記一般式()で表わされる3・
3−エチレンジオキシプロパナール誘導体を見出
し、本発明を完成するに至つたものである。 本発明の化合物は次式に従い製造することがで
きる。 (式中、Rはアルキル基を表わし、X′及びY′は、
一方がハロゲン原子のときは他方はシアノ基、ハ
ロカルボニル基若しくはカルボキシル基であり、
一方がアセトキシ基のときは他方はシアノ基であ
り、又は一方が水素原子のときは他方はシアノ基
若しくはアルコキシカルボニル基を表わす。
X″及びY″は、一方がハロゲン原子のときは他方
はシアノ基を表わす。) 上式において原料として用いる一般式()で
表わされる6−(2・2−エチレンジオキシエチ
ル)フルベン誘導体は、β−ケトエステルのケト
ン部位をエチレングリコールで保護し、これを還
元、次いで酸化してアルデヒド体とし、このアル
デヒド体を塩基例えば陰イオン交換樹脂の存在
下、シクロペンタジエンと反応させることにより
形成できる化合物である(下記参考例参照)。 化合物(−イ)の製造 一般式(−イ)の化合物は、一般式()の
化合物と1・1−ジ置換エチレンとをデイール
ス・アルダー反応に附するものである。置換エチ
レンとしてはα−クロロアクリロニトリル、α−
クロロアクロイルクロリド、α−アセトキシアク
リロニトリル、アクリロニトリル、アクリル酸エ
ステル、α−クロロアクリル酸等を挙げることが
できる。この工程は、特に溶媒を必要としない
が、所望ならばペンタン、ヘキサン、シクロヘキ
サン等のパラフイン系溶媒、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素、メタノール、
エタノール等のアルコール類、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、塩化メ
チレン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素な
どの一般の有機溶媒を用いることができる。反応
は室温及至溶媒の還流温度で円滑に進行する。 化合物(−ロ)の製造 一般式(−ロ)の化合物は、一般式(−
イ)の化合物を酸性条件下処理することにより容
易に形成できる。酸性条件の確立は硫酸、塩酸、
燐酸等の鉱酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼ
ンスルホン酸等の有機スルホン酸を反応系に存在
させることにより確立できる。尚、酸性条件とし
ては選択的に脱ケタール化を行う観点から上記の
酸は触媒量の使用が好ましい。反応の実施に当つ
ては溶媒の使用が好ましく、例えばメタノール、
エタノール等のアルコール類、テトラヒドロフラ
ン等を用いることができる。反応は室温乃至加熱
還流下で円滑に進行する。 化合物(−ハ)の製造 一般式(−ハ)の製造は、一般式(−ロ)
の化合物を還元することにより形成できる。還元
は還元剤を用いて行うのが好ましく、例えば水素
化ホウ素ナトリウム、リチウムアルミニウムハイ
ドライド、ジブチルアルミニウムハイドライドの
如き金属水素化物を使用できるが、反応が円滑且
つ目的物を好収率で形成できる観点から水素化ホ
ウ素ナトリウムが特に好ましい。反応の実施に当
つては溶媒の使用が好ましく、例えばエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル系溶媒、メタノール、エタノール等のアルコ
ール類を好適に使用できる。反応は特別な加熱又
は冷却手段を用いることなく室温下で円滑に進行
する。 化合物(−ニ)の製造 一般式(−ニ)の製造は、一般式(−イ)
の化合物におけるX′及びY′の置換基の種類によ
りその処理が異る。即ち(イ)X′及びY′の一方ハロ
ゲンはアセトキシ基であり、他方がシアノ基であ
る場合には水、エタノール、ジメチルスルホキシ
ド等の極性溶媒中でアルカリ金属水酸化物で処理
することにより、室温及至加熱下で円滑に進行す
る。(ロ)X′及びY′の一方が水素であり、他方がシ
アノ基又はアルコキシカルボニル基である場合に
は、X′又はY′の水素とメチレンクロライド、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
を溶媒とし三塩化燐、塩素等で塩素化、次いで上
記(イ)の条件と同様に処理することにより、一般式
(−ニ)の化合物を形成できる。(ハ)X′及びY′の
一方がハロゲンであり、他方がハロカルボニル基
である場合にはアジ化ナトリウムで処理し、次い
で約80℃で熱転位反応に附し、更にアルカリ加水
分解を施すことにより一般式(−ニ)の化合物
を形成することができる。(ニ)X′及びY′の一方が
ハロゲンであり他方がカルボキシル基の場合には
クロル炭酸アルキルで活性エステルとするか若し
くはチオニルクロリド等でカルボキシル基をハロ
カルボニル基に変え、次いで上記(ハ)の条件と同様
に処理することにより、一般式(−ニ)の化合
物を形成することができる。 反応の実施に当つては、溶媒としてテトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等を好
適に使用できる。 化合物(−ホ)の製造 一般式(−ホ)の製造は、前述の一般式(
−イ)から一般式(−ロ)の製造工程と同条件
下で脱ケタール化することができる。 以下、実施例及び参考例により本発明を更に詳
細に説明する。 参考例 1 3−オキソオクタン酸エチルエステル11.9gと
エチレングリコール7.0gの30mlベンゼン溶液に
0.1gのp−トルエンスルホン酸を加え、反応液
から生成した水を分離しながら6時間加熱還流し
た。反応液は10%水酸化ナトリウム洗浄し、食塩
水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去した後、蒸留によつて3・3−エチレンジオキ
シオクタン酸エチルエステルを14.5g得た。収率
98%。 生成物の物性 沸点:85〜93℃/0.3mmHg NMR(CDCl3);δ4.1(q、2H)、3.9(s、
4H)、2.5(s、2H)、1.3(t、3H)、1.8〜1.1
(m、8H)、0.9(m、3H). 参考例 2〜4 参考例1と同様の方法で表1に示したエチルエ
ステルを得た。
【表】
【表】 参考例 5 水素化アルミニウムリチウム0.33gの脱水エー
テルけんだく液に3・3−エチレンジオキシオク
タン酸エチルエステル2.00gのエーテル溶液を滴
下した。17時間室温で撹拌後、4mlの水を反応液
に加え、撹拌した。反応液は濾過し、エーテル層
は食塩水で洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を除去すると1.89gの3・3−エチレンジオキ
シオクタノールが得られた。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ4.0(s、4H)、3.6(m、
2H)、2.4(m、1H)、1.8(t、2H)、1.7〜1.1
(m、6H)、0.9(m、3H). 参考例 6 ピリジニウムクロロクロメート3.23gと酢酸カ
リウム0.18gを乾燥塩化メチレン9ml溶液とし、
3・3−エチレンジオキシオクタノール1.89gの
塩化メチレン9ml溶液を1時間で滴下した。室温
で2.5時間撹拌した後、脱水エーテル150mlを加
え、反応液は濾過した。濾液を濃縮し、残留物に
n−ヘキサンを加え、抽出し、濾過した。濾液を
濃縮し、蒸留によつて3・3−エチレンジオキシ
オクタナールを1.68g得た。3・3−エチレンジ
オキシオクタン酸エチルエステルから89%の収
率。 生成物の物性 沸点:71〜75℃/0.2mmHg NMR(CDCl3);δ9.6(t、1H)、4.0(s、
4H)、2.5(d、2H)、2.0〜1.1(m、8H)、0.9
(m、3H). IR(neat);1730cm-1. MS(m/e);115(M+−C5H11). 参考例 7〜9 参考例5及び6と同様の方法で表2に示したア
ルデヒドを得た。
【表】 参考例 10 アルゴン雰囲気下3・3−エチレンジオキシオ
クタナール10.0gとシクロペンタジエン7.0gの
50mlTHF溶液とし、イオン交換樹脂IRA−400、
10gを加えた。室温で撹拌しながら脱水メタノー
ル50mlを加えた。4.5時間撹拌した。反応液は濾
過し溶媒を留去し、カラムクロマトグラフイーで
精製し6−(2・2−エチレンジオキシヘプチ
ル)フルベンを6.0g得た。収率48%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.4〜6.0(m、5H)、3.8
(s、4H)、2.7(d、2H)、1.7〜1.0(m、
8H)、0.9(m、3H). IR(neat);1650、1080cm-1. MS(m/e);M+234. 参考例 11〜13 参考例10と同様の方法で表3に示したフルベン
を得た。
【表】 実施例 1 6−(2・2−エチレンジオキシヘプチル)フ
ルベン0.75gと2−クロロアクリロニトリル1.40
gを混合し、室温で21時間撹拌した。過剰の2−
クロロアクリロニトリルを留去し、カラムクロマ
トグラフイーにより精製し0.908gの2−クロロ
−2−シアノ−7−(3・3−エチレンジオキシ
オクチリデン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト
−5−エンを得た。収率88%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.5(m、1H)、6.2(m、
1H)、5.0(t、1H)、3.85(s、4H)、3.6〜
3.4(m、2H)、2.65(q、1H)、2.25(t、
2H)、1.9〜1.2(m、9H)、0.85(m、3H). IR(neat);2230、740、505cm-1. 実施例 2 実施例1と同様の方法により6−(2・2−エ
チレンジオキシプロピル)フルベンと2−クロロ
アククリロニトリルから2−クロロ−2−シアノ
−7−(3・3−エチレンジオキシブチリデン)−
ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト−5−エンを72%
の収率で得た。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.5(m、1H)、6.2(m、
1H)、5.0(t、1H)、3.9(bs、4H)、3.6〜3.2
(m、2H)、2.7(d−d、1H)、2.3(m、
2H)、1.7(d、1H)、1.3(s、3H). IR(neat);2320、740、501cm-1. 実施例 3 6−(2・2−エチレンジオキシプロピル)フ
ルベン0.668gと2−アセトキシアクリロニトリ
ル2.08gのベンゼン10ml溶液にアルゴン雰囲気
下、室温で36時間撹拌した。溶媒を留去しカラム
クロマトグラフイーで精製し2−シアノ−2−ア
セトキシ−7−(3・3−エチレンジオキシブチ
リデン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト−5−
エンを0.507g得た。収率47%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.6(m、1H)、6.1(m、
1H)、5.1(t、1H)、3.9(s、4H)、3.5〜3.3
(m、2H)、2.7〜2.2(m、4H)、2.1(s、
3H)、1.6(d、1H)、1.3(s、3H)、1.1
(d、1H). IR;1755、735cm-1. 実施例 4 6−(2・2−エチレンジオキシヘプチル)フ
ルベン0.50gと2−アセトキシアクリロニトリル
1.2gのベンゼン3ml溶液に10mgのカテコールを
加え、アルゴン雰囲気下、23時間加熱撹拌した。
溶媒を留去しカラムクロマトグラフイーにより精
製し2−アセトキシ−2−シアノ−7−(3・3
−エチレンジオキシオクチリデン)−ビシクロ
〔2・2・1〕ヘプト−5−エンを0.30gを得
た。収率41%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.6(m、1H)、6.1(m、
1H)、5.0(t、1H)、3.9(s、4H)、3.6〜3.1
(m、2H)、2.8〜2.1(m、2H)、2.0(s、
3H)、1.9〜1.1(m、10H)、0.9(m、3H). IR;1755、735cm-1. 実施例 5 アルゴン雰囲気下、6−(2・2−エチレンジ
オキシプロピル)フルベン2.43gの脱水エーテル
4mlの溶液に、2−クロロアクリロイルクロリド
1.90gの脱水エーテル2mlを室温で滴下した。41
時間撹拌した後、溶媒を除去すると2−クロロ−
2−クロロカルボニル−7−(3・3−エチレン
ジオキシブチリデン)−ビシクロ〔2・2・1〕
ヘプト−5−エンを3.79g得た。収率92%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.6(s、1H)、6.3(m、
1H)、5.0(t、1H)、3.8(m、4H)、3.7
(m、1H)、3.4(m、1H)、2.9(q、1H)、2.3
(m、2H)、1.7(d、1H)、1.3(s、3H). IR(neat);1785、740、515cm-1. 実施例 6 アルゴン雰囲気下、6−(2・2−エチレンジ
オキシヘプチル)フルベン828mgの脱水エーテル
2mlの溶液に2−クロロアクロイルクロリド500
mgの脱水エーテル1mlの溶液を室温で加えた。4
時間撹拌の後、溶媒を除去して2−クロロ−2−
クロロカルボニル−7−(3・3−エチレンジオ
キシオクチリデン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘ
プト−5−エンを1.343g(収率 定量的)得
た。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.5(m、1H)、6.3(m、
1H)、4.9(m、1H)、3.8(s、4H)、3.7
(m、1H)、3.4(m、1H)、2.9(m、1H)、2.3
(m、2H)、1.8〜1.1(m、8H)、0.85(t、
3H). IR(液膜);1788、735cm-1. 実施例 7 6−(2・2−エチレンジオキシプロピル)フ
ルベン0.444gとアクリロニトリル2.971gを混合
し80℃で75時間撹拌した。過剰のアクリロニトリ
ルを留去し、カラムクロマトグラフイーにより精
製し0.334gの2−シアノ−7−(3・3−エチレ
ンジオキシブチリデン)−ビシクロ〔2・2・
1〕ヘプト−5−エンを得た。収率58%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.5〜6.3(m、2H)、4.8〜5.0
(t、1H)、3.9(s、4H)、3.7〜3.2(m、
2H)、2.9〜2.2(m、3H)、2.1〜1.4(m、
2H)、1.3(s、3H). IR(neat);2230、736cm-1. 実施例 8 6−(2・2−エチレンジオキシプロピル)フ
ルベン0.444gとアクリル酸メチル4.815gを混合
し80℃で7.5時間撹拌した。過剰のアクリル酸メ
チルを留去しカラムクロマトグラフイーにより精
製して0.192gの2−メトキシカルボニル−7−
(3・3−エチレンジオキシブチリデン)−ビシク
ロ〔2・2・1〕ヘプト−5−エンを得た。収率
29%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.4(m、1H)、6.1(m、
1H)、4.7(t、1H)、3.9(s、4H)、3.7
(s、3H)、3.4〜3.0(m、2H)、2.2(d、
2H)、2.0〜1.6(m、2H)、1.3(s、3H). IR(neat);1737、1194、730cm-1. 実施例 9 6−(2・2−エチレンジオキシプロピル)フ
ルベン1.50gと2−クロロアクリル酸0.98gを塩
化メチレン5mlに溶かし、室温で2日間撹拌し
た。溶媒を留去すると2−クロロ−2−カルボキ
シ−7−(3・3−エチレンジオキシブチリデ
ン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト−5−エン
を2.71gを得た。収率88% 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ8.5(bs、1H)、6.6〜6.1
(m、2H)、4.9(t、1H)、3.9(s、4H)、3.6
〜1.5(m、6H)、1.3(s、3H). IR(neat);3350、540cm-1. 実施例 10 アルゴン雰囲気下、アジ化ナトリウム1.77gの
20ml脱水DMEけんだく液に2−クロロ−2−ク
ロロカルボニル−7−(3・3−エチレンジオキ
シブチリデン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト
−5−エン3.79gのDME20ml溶液を滴下し、室
温で2.5時間撹拌した。反応液は濾過し、濾過物
をDME(4×5ml)で洗浄した。濾液と洗浄し
たDME液をアルゴン雰囲気下1時間加熱還流し
た後、室温に戻し10%のトリエチルアミン水溶液
を9ml加え、17時間撹拌した。反応液が4mlにな
るまで濃縮し、4mlの水を加え、エーテル抽出し
た後硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。
カラムクロマトグラフイーで精製し1.42gの7−
(3・3−エチレンジオキシブチリデン)−ビシク
ロ〔2・2・1〕ヘプト−5−エン−2−オンを
得た。収率52%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.7(m、1H)、6.3(m、
1H)、5.0(t、1H)、4.0(s、4H)、3.8〜3.3
(m、2H)、2.5〜2.1(m、4H)、1.3(s、
3H). IR(neat);1750cm-1. MS(m/e);M+220. 実施例 11 アルゴン雰囲気下、2−クロロ−2−クロロカ
ルボニル−7−(3・3−エチレンジオキシオク
チリデン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト−5
−エン1.343gをDME20mlに溶かし、アジ化ナト
リウム460mgを加え室温で19時間撹拌した。反応
液は濾過し残留物は少量のDMEで洗浄し濾液と
合わせた。アルゴン雰囲気下にこの溶液を4時間
加熱還流した後、室温に冷却しトリエチルアミン
0.5mlと水3.5mlの混合溶液を加え、19時間撹拌し
た。飽和食塩水を加えエーテルで抽出した。エー
テル層は飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上
乾燥の後、エーテル溶液は1.0gの活性炭で処理
し、淡橙色油状物として7−(3・3−エチレン
ジオキシオクチリデン)−ビシクロ〔2・2・
1〕ヘプト−5−エン−2−オンを444mg(収率
43%)得た。 生成物の物性 NMR(CCl3);δ6.5(m、1H)、6.2(m、
1H)、4.9(m、1H)、3.8(s、4H)、3.7〜2.8
(m、2H)、2.6〜1.9(m、4H)、1.7〜1.1
(m、8H)、0.85(t、3H). 実施例 12 2−クロロ−2−カルボキシ−7−(3・3−
エチレンジオキシブチリデン)−ビシクロ〔2・
2・1〕ヘプト−5−エン2.71gを塩化メチレン
7mlに溶かしトリエチルアミン1.11gを加え、0
℃に冷却し、クロル炭酸エチル1.10gを滴下し
た。反応液は除々に室温に戻し2.5時間撹拌後、
アジ化ナトリウム0.72gを加え、室温で3.5時間
撹拌した。反応液は濾過し、濾過物をDMEで洗
浄した。濾液と洗浄したDME液をアルゴン雰囲
気下5時間70〜80℃に加熱した後、室温に戻し10
%のトリエチルアミン水溶液9mlを加え17時間撹
拌した。反応液が4mlになるまで濃縮し4mlの水
を加え、エーテル抽出した後、硫酸ナトリウムで
乾燥し、溶媒を留去した。カラムクロマトグラフ
イーで精製し211mgの7−(3・3−エチレンジオ
キシブチリデン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプ
ト−5−エン−2−オンを得た。収率12%。 実施例 13 2−クロロ−2−シアノ−7−(3・3−エチ
レンジオキシオクチリデン)−ビシクロ〔2・
2・1〕ヘプト−5−エン2.29gを50%含水
THF80mlの溶液とし1N硫酸3mlを加え、アルゴ
ン雰囲気下、17時間加熱還流した。重炭酸ナトリ
ウムで中和した後エーテル抽出し、硫酸ナトリウ
ムで乾燥後、溶媒を留去すると2−クロロ−2−
シアノ−7−(3−オキソオクチリデン)−ビシク
ロ〔2・2・1〕ヘプト−5−エンを1.93g得
た。収率98%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.5(m、1H)、6.2(m、
1H)、5.15(t、1H)、3.9〜3.5(m、2H)、
3.1(m、2H)、2.8〜2.3(m、3H)、1.95〜1.1
(m、8H)、0.85(t、3H). IR(neat);1720cm-1. 実施例 14 実施例12と同様の方法により2−クロロ−2−
シアノ−7−(3・3−エチレンジオキシブチリ
デン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト−5−エ
ンを用い2−クロロ−2−シアノ−7−(3−オ
キソブチリデン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプ
ト−5−エンを93%の収率で得た。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.5(m、1H)、6.3(m、
1H)、5.1(t、1H)、4.0〜3.4(m.2H)、3.15
(d−d、2H)、2.9〜1.6(m、2H)、2.2(s、
3H). IR(neat);1720cm-1. 実施例 15 水素化ホウ素ナトリウム0.13gの無水エタノー
ル5mlけんだく液に2−クロロ−2−シアノ−7
−(3−オキソオクチリデン)−ビシクロ〔2・
2・1〕ヘプト−5−エン1.93gのエタノール15
mlに溶かし滴下した。室温で4.5時間撹拌後、溶
媒を留去し、酢酸エチルで抽出し、水洗後、硫酸
ナトリウムで乾燥した後溶媒を留去すると2−ク
ロロ−2−シアノ−7−(3−ヒドロキシオクチ
リデン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト−5−
エンを1.52g得た。収率78%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ6.7〜6.1(m、2H)、5.1
(t、1H)、4.1〜3.2(m、4H)、3.2〜1.1
(m、12H)、0.9(m、3H). IR(neat);3400、2225、505cm-1. 参考例 14 2−クロロ−2−シアノ−7−(3−オキソオ
クチリデン)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト−
5−エン0.424gのジオキサン6ml溶液に2N硫酸
2.33mlを加え、アルゴン雰囲気下、4日間加熱還
流した。ジオキサンを留去した後4mlの水を加
え、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した
のち塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン溶液
は硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、カラ
ムクロマトグラフイーにより精製し2−クロロ−
2−シアノ−7−アンチ−(3−オキソオクタ−
1−トランス−エニル)−ビシクロ〔2・2・
1〕ヘプト−5−エンを0.25g得た。収率59%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ7.0〜5.95(m、4H)、3.5
(m、1H)、3.1(m、1H)、2.85(m、2H)、
2.55(t、2H)、1.95〜1.2(m、7H)、0.85
(m、3H). IR(neat);1700cm-1. 参考例 15 2−クロロ−2−シアノ−7−(3・3−エチ
レンジオキシブチリデン)−ビシクロ〔2・2・
1〕ヘプト−5−エン0.50gのジオキサン7ml溶
液に2N硫酸1.7mlを加え、アルゴン雰囲気下、3
日間加熱還流した。ジオキサンを留去した後4ml
の水を加え、次いで炭酸水素ナトリウム水溶液で
中和したのち塩化メチレンで抽出した。塩化メチ
レン溶液は硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去
し、カラムクロマトグラフイーにより精製し2−
クロロ−2−シアノ−7−アンチ−(3−オキソ
ブチル−1−トランス−エニル)−ビシクロ
〔2・2・1〕ヘプト−5−エンを0.18g得た。
収率43%。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ7.1〜5.95(m、4H)、3.55〜
2.65(m、3H)、2.30(s、3H)、2.4〜1.6
(m、2H). IR(neat);1700cm-1. 参考例 16 アルゴン雰囲気下に7−(3・3−エチレンジ
オキシオクチリデン)−ビシクロ〔2・2・1〕
ヘプト−5−エン−2−オン221mgをTHF5mlに
溶かし、2N塩酸水溶液0.4mlを加えて24時間加熱
還流した。反応液は減圧下に溶媒を除き、エーテ
ルを加えて抽出した。エーテル層は飽和食塩水で
洗浄の後、硫酸ナトリウム上乾燥した。溶媒を留
去して赤色油状物質として7−(3−オキソ−1
−オクテニル)−ビシクロ〔2・2・1〕ヘプト
−5−エン−2−オン179mgを得た。カラムクロ
マトグラフイーにより7−シン−および7−アン
チ−誘導体を分離した。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ0.85(t、3H)、1.1〜1.8
(m、6H)、1.92(s、2H)、2.47(t、2H)、
3.07(m、2H)、6.08(dd、J=1.5Hz及び16.0
Hz、1H)、6.13(m、1H)、6.63(m、1H)、
6.71(dd、J=5.0Hz及び16.0Hz、1H). MS(m/e)70eV;233(M++1、8.6%)、190
(4.3%)、161(3.1%)、154(4.2%)、134
(47.0%)、133(40.6%)、119(100%). IR(液膜);1750、1700、1678、1632cm-1. 参考例 17 7−シン−(3−オキソ−1−オクテニル)−ビ
シクロ〔2・2・1〕ヘプト−5−エン−2−オ
ン180mg(0.775mmol)の塩化メチレン(8.0ml)
溶液中に、氷冷撹拌下に重炭酸ナトリウム粉末
122mg(1.44mmol)およびm−クロロ過安息香酸
168mg(活性度85%、0.828mmol)を加え、アル
ゴンを吹き込みアルゴン雰囲気下室温で20時間撹
拌した。その後、亜硫酸ナトリウム飽和水溶液
1.5mlと加え、ついで飽和重炭酸ナトリウム水溶
液10.0mlを加えて、クロロホルムで抽出した。ク
ロロホルム層は水洗、硫酸ナトリウム上乾燥の後
溶媒を除き2−オキサ−3−オキソ−8−(3−
オキソ−1−オクテニル)−ビシクロ〔3・2・
1〕オクト−6−エン119mg(収率62%)を得
た。 生成物の物性 NMR(CDCl3);δ0.84(t、3H)、1.1〜1.8
(m.6H)、2.3〜3.1(m、6H)、4.87(m、
1H)、6.12(d、J=16.0Hz、1H)、6.35(m、
2H)、6.53(d、J=16.0Hz、1H)。 IR(液膜);1740、1700、1675、1630cm-1. MS(m/e)70eV;249(M++1、31.7%)、
206(19.5%)、192(9.6%)、177(26.4%)、
149(51.1%).

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされる7−アルキリデンビシクロ〔2・
    2・1〕ヘプテン誘導体〔式中、Rはアルキル基
    を表わす。X及びYは水素原子、シアノ基、ハロ
    ゲン原子、カルボキシル基、ハロカルボニル基、
    アセトキシ基、アルコキシカルボニル基又はX及
    びYが結合している炭素と一体となつてカルボニ
    ル基を表わす。但し、X及びYの一方がハロゲン
    原子のときは他方はシアノ基、ハロカルボニル基
    若しくはカルボキシル基であり、一方がアセトキ
    シ基のときは他方はシアノ基であり、一方が水素
    原子のときは他方はシアノ基若しくはアルコキシ
    カルボニル基である。 A及びBは水素原子若しくは水酸基を表わすか
    又はA及びBが一体となつてエチレンジオキシ基
    を形成するか若しくはA及びBが結合している炭
    素と一体となつてカルボニル基を形成する。但
    し、A及びBの一方が水素原子のときは他方は水
    酸基を表す。 なお、A及びBの一方が水素原子で他方が水酸
    基である場合又はA及びBが結合している炭素と
    一体となつてカルボニル基を形成する場合には、
    X及びYの一方はハロゲン原子であり、他方はシ
    アノ基である。〕。
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