JPS63129998A - アルカリフオスフアタ−ゼの測定法 - Google Patents

アルカリフオスフアタ−ゼの測定法

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JPS63129998A
JPS63129998A JP27657686A JP27657686A JPS63129998A JP S63129998 A JPS63129998 A JP S63129998A JP 27657686 A JP27657686 A JP 27657686A JP 27657686 A JP27657686 A JP 27657686A JP S63129998 A JPS63129998 A JP S63129998A
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wavelength
absorption band
measurement
alkaline phosphatase
nitrophenol
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Taizo Yokose
横瀬 泰三
Toshiyuki Sagusa
佐草 寿幸
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生化学検査におけるアルカリフォスファター
ゼ(ALP)の測定法に係り、特に低活性領域から希釈
することなく高活性領域にねってALPを精度よく測定
する方法に関する。
〔従来の技術〕
生化学検査におけるA L Pの測定法は、特開昭和5
6−44325号、特開昭和57−159499号、あ
るいは「実践臨床化学J  (m著、北村、仁科)に示
され、その測定法は、反応生成物から次の様に分類され
る。即ち、基質としてβ−グリセロリン酸を用いて遊離
したリン酸を測定する方法(B odansky法、S
 hinowara −J ones −Reinha
rt法etc) 、及びフェノール類などを基質として
遊離するp−ニトロフェノールなどを測定する方法(K
ind −King法、B essy −L owry
法)に大別される。今日では、後老のフェノール類を基
質とした測定法が普及している。以下に代表的なKin
d −King法及びB essy −L owry法
によるALPの測定原理を示す。
)、 ) (Kind −King法〕 LP フェニルリン酸十H2O−−−→フェノール+リン酸 
 (1)水温定法はフェニルリン酸塩を基質として用い
られる。すなわち反応式(1)により血清中ALPの作
用によって基質フェニルリン酸塩は、フェノールとリン
酸に加水分解される。次に反応式(2)によりこの遊離
したフェノールをメタ過ヨウ素ナトリウムの存在下で4
−アミノアンチピリンと酸化的に縮合させ、生成した赤
色のキノン(最大吸収505nm)を比色定量する方法
でA L Pの活性を求め測定法である。
r B esSy −L owry法」P−ニトロフェ
ニルリン酸+Hx 0 本測定法は、p−ニトロフェニルリン酸塩を基質として
用いている。反応式(3)により血清中゛、)ALPの
作用によって、基質P−ニトロフェニル゛;リン酸塩は
P−ニトロフェノールとリン酸にJMされる。この遊離
したp−ニトロフェノールの増加速度を吸光度の上昇(
最大吸収波長405nm)として検出してALPの活性
値を求める測定法である。現在の自動分析装置ではB 
essy L owry法が主流となっている。ALP
は、他の血清的酵素(LDH,GOT、GPT、LAI
3等)と同じように生化学検査において、臨床上非常に
重要であることは良く知られている。
ALPの臨床的意義は、(1)骨疾患、(2)肝、胆臓
疾患、(3)腫瘍疾患などの各種疾患において、活性の
上昇を伴うことから、上記疾患の診断に有用であること
が多くの文献等で報告されている。血清内ALP活性の
特徴は、末期重症疾患時に著しい高活性を示すことにあ
る。ALPの場合、正常状態(健常人)での血清的酵素
は、測定温度37℃で100〜280IU/αと言われ
ている。しかしながら末期重症疾患者の例えば閉塞性黄
痕では、健常人の数十倍(7ooO工u/Q)以上に上
昇することが良く知られた事実である。
この様な現状からALPの測定における難しさは、低値
の正常域において高い精度(精密度)が要求される反面
、上記のごとく重症疾患時における著しい高値領域まで
測定しなければならないと言う相反する課題を背負って
いるところにある。
A1、Pの測定法として現在一般的に多く用いられてい
るBe5sy−Lovry法を用いた従来の自動測定に
おける各試薬メーカ(A−D社)の測定条件を表1に示
す。
表1 従来の測定条件 上記測定条件での低値正常域における精密度(検出下限
)はS/N=2とした場合は20IU/Qである。また
高活性域の上限値は、45001U/Q程度である。し
たがって従来は、ALPの血清内酵素が45001U/
Q以上になるような重症疾患の検体については、1回目
の測定結果を見てから、それら検体を数倍〜数十倍程度
に希釈して再検しなければならなかった。このような希
釈再検は臨床検査数の通常10%前後であるが、この再
検査に要する時間を人手のために、検査室でのルーチン
検査に要する時間が2倍以上になることは良く知られた
事実である。勿論、表1で示したサンプルの希釈率(サ
ンプル景+試薬総液量/サンプル量)を大きくすれば、
ALPの測定できる活性の上限は上昇するため、再検件
数は減少する。しかしながらその反面、低値正常域にお
ける精密度は、希釈率に比例して悪化することも良く知
られた事実である。
最近、従来の低値正常域での精密度を維持しながら、1
回目の測定結果が定量上限を越えた検体、すなわち再検
を必要とするサンプルのみについて、サンプルの希釈率
を自動的に可変(試薬量は1回目の測定条件と同じにし
てサンプル量を少なくして上記の希釈率を大きくする。
)シ、かつ自動再検する自動分析装置が出現している。
この方法は以下に示す方法によって、従来の低値正常域
の精密度を維持し、再検査を自動的に行うものである。
すなわち、 1)前記の表1で示した測定条件(装置によって若干サ
ンプルの希釈率は異なる。)によって通常の検体測定を
行う。
2)1回目の測定結果からALPの測定できる定量上限
を越えて測定が不可能と判定した検体(検体番号)をコ
ンピュータに記憶させる。
3)1回目の検体(全検体)が終了した後、さらに全検
体を上記測定で流した検体の移送方向とは逆方向に順次
送り返す。
4)検体が順次逆方向に送られる過程において、上記(
2)で記憶した目的の検体(再検用)を所定の血清サン
プリング位置で停止させた時、サンプリング量を通常で
の測定条件よりも少なくして、サンプルの希釈率の上昇
を図った新たな測定条件によって再検を実施する。再検
査(再測定)におけるサンプルの希釈率は、1回目の測
定結果で得られたタイムコース(反応時間と吸光度変化
の関係)から決定される。
この従来技術による欠点は以下の2つである。
第1は、重症疾患者に対しては、緊急検査が必要である
にもかかわらず、1回目の測定結果の情報を基にしなけ
れば再検(再測定)時のサンプリング量が決定できない
ため、上記疾患の検体は2倍以上の測定時間を要するこ
とにある。そのため結果的には検査データの報告が遅れ
るという重要なh問題をかかえている。第2は、血清サ
ンプリング1 、 の分取量(最少量)に制限があることである。現在の自
動分析装置の血清サンプリング量は3〜20μQが一般
的に用いられている。すなわち分取できるサンプルの最
少量は3μ2となる。
ALPの測定で用いられているサンプル量は、前掲の表
1で示したように4〜5μQである。この理由は、低値
正常域の精密度の維持と、できる限り酵素活性の上限が
得られるように双方を考慮して定められたものである。
上記サンプル量から7000IU/Q以上の高活性を示
す重症疾患者の再検(再測定)において、例えばサンプ
ル量を最少量の3μQに変更した場合、この時のサンプ
ルの希釈率は4〜5μ2時の希釈率(95〜77倍希釈
)に比べて1.3〜1.7倍の上昇となる。
すなわち3μ0を用いた場合の測定できるALPの上限
は5900〜7600IU/Q(4〜5 μ(1時は約
4500IU/Q)となる。しかし上記のごと<700
0IU/12以上の高活性を示す検体については、上記
の上限値でも不充分であることが明白である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
すなわち、従来の装置と測定法では、低活性の正常域で
20IU/Q (S/N=2の場合)の検出感度(精密
度)を保った場合、測定できるALPの上限は4500
IU/Q以下でありこれ以上の高活性を示す重症疾患者
の検体は希釈、あるいはサンプルの希釈率を上昇させて
再検査する必要があった。そのため前述したように臨床
検体の10%程度の再検査のために2倍以上の検査時間
を要した。さらには高活性を示す重症疾患者であるがゆ
えに緊急検査が必要であるにもかかわらず、再検のため
に検査データの結果報告が遅れるという臨床検査上の致
命的欠陥を有する。
すなわち、従来の自動分析装置及びALPの測定法で問
題となっていた重症疾患者の高活性検体の再検を無くし
て、精度良く測定し、臨床化学検査に要する時間を短縮
することが本発明の目的である。加えて現在の低活性正
常域の精度(精密度)でも充分でないため、少なくとも
従来以上の精密度を有することを目的とするものである
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のアルカリフォスファターゼ(A L P)の測
定法は、ALPを基質としてp−ニトロフェニルリン酸
を用いて測定する方法において、p−ニトロフェニルリ
ン酸を高濃度に溶解した測定試薬を用い、反応生成物の
p−ニトロフェノールをその吸収スペクトルのピークを
含む複数の波長による多波長測光系で測光し、ALPの
酵素活性に応じて測定波長を選択し、前記P−ニトロフ
ェノールの吸光度を検出し、ALPの酵素活性を測定す
る方法である。
また、前記多波長測光系が、主波長としてp−ニトロフ
ェノールの最大吸収帯の405nm、1/2吸収帯の4
59nm、115吸収帯の449n、 m、1/10吸
収帯の459nm、及び1/20吸収帯の466nmの
各々と副波長として無吸収帯の500nm以下との2波
長、又は前記各主波長のみの1波長で測光することが好
しい。
更に、前記測定試薬がp−ニトロフェニルリン酸10m
M以上の濃度であること、生化学検査の自動分析装置で
測定することが好しい。
以下に、高活性を皇する検体のALPを自動測定する技
術を述べる6 1  ALPの測定に関与する一連の反応系における生
成物の一種を測定するいわゆる上昇法で行う。
2 その反応系における反応物質(例えばp−二トロフ
ェニルリン酸、塩化マグネシウムなど)を従来以上にで
きるだけ濃度を高くした試薬を用いる。
3 多波長光度計の検出器に最近のフォトダイオードア
レイを用いて数nm程度の間隔で波長を任意選択できる
光度計を用いる。
4 測定目的の該生成物(例えばp−ニトロフェノール
)をその吸収スペクトルの例えば最大吸収帯、1/2吸
収帯、115吸収帯、1/10吸収’liF、 1 /
 20吸収帯及び無吸収帯を複数の波長で連続又は断続
的に測定できる多波長測光方式の装置を用いる。
5ALP測定時のサンプルの希釈率は少なくとも従来よ
り2〜3倍低く設定して低活性領域での精密度を良くす
る。
6 各サンプルのALP活性の増加に応じて、主波長を
最大吸収帯、1/2吸収帯、115吸収帯、1/10吸
収帯、1/20吸収帯のように順次吸収の低い波長に変
更してALPの酵素活性を求める。この場合、副波長は
吸収の無い無吸収帯を共通に利用する。
7  ALPの測定条件として、例えば主波長は最大吸
収帯、1/2吸収帯、115吸収帯、1/10吸収帯、
1/20吸収帯のように複数の波長を入力し、また副波
長として任意の1波長(無吸収帯)を入力するようにす
る。
8 更には、ALPの測定条件として上記(7)で入力
した各主波長に対応する複数の濃度演算係数(ファクタ
)を入力し得るようにする。
〔作用〕
第1図に本発明の原理を示した。本発明の上昇法(B 
essy −L ovry法)で用いる試薬は、化学量
パ麺的に2000IU/Q程度まで直線的に反応する程
度に反応物質(P−ニトロフェニルリン酸。
塩化マグネシウムなど)の濃度を十分に高くすることが
特徴である。酵素類の測定法には減少法(目的の酵素の
関与する一連の反応の反応物質の一種の減少量を吸光度
変化の減少として検出して酵素活性を求める。)と本発
明の測定で用いる上昇法がある。減少法と上昇法の最も
大きな相違点は、減少法の場合は、目的の反応物質(例
えばNADH又はNADPH)の濃度が測光系の上限値
(測定できる吸光度の上限)で規定されてしまう。上昇
法の場合は全ての反応物質の濃度を測光系の上限に無関
係に高めることができる。すなわち上昇法の場合は、測
定できる酵素の上限は測光系の上限値のみによって規制
されるのみである。
また測定に当っては、第2図に示した反応生成物のp−
ニトロフェノールの吸収スペクトルに対して、例えば主
波長に最大吸収大の405nm、1/2吸収帯の434
nm、115吸収帯の449nm、1/10吸収帯の4
59nm、1/20吸収帯の466nmを用い、副波長
に無吸収帯の500nm>の波長を共通に用いて5組の
2波長測光法を行う。
また、ALPの測定時のサンプルの希釈率は、従来の1
72〜1/3に低める。これによって第1図で示される
低値正常域における最大吸収帯A(405nm)の測定
感度は従来の2〜3倍となり、精密度(同時再現性にお
けるバラツキ)は従来の1/2〜1/3に改良される。
しかし100OIU/Qで測光系が測定できる吸光度の
上限(AB82.0)に達する。(従来条件では200
0〜3000 I U/2まで測定可能)。しかし、上
述のように5組の2波長測光を実施しているため、10
0OIU/Q以上2000IU/12以下は1/2吸収
帯B(4’34nm)、200OIU/Q以上5000
IU/Q以下は115吸収帯C(449nm)5000
IU/ 2以上10000IU/Ω以下は1/10吸収
帯D (459nm) 1000010/ Q以上は1
/2o吸収帯E(466nm)で測定することができる
。これを達成するために使用する自動分析装置は数nm
m間隔測測定波長自由に選択できる機能が必要となる。
これは従来より使用されている回折格子を採用した後分
光方式の多波長光度計にフォトダイオードを検知器とし
て組込むことによって達成される。
さらにこの装置は、測定条件として従来の単なる主波長
、副波長ではなく、上述のような複数の主波長とこれら
各主波長に対する濃度換算係数(K−ファクタ)を入力
する。また測定において、副波長を設定せず、全ての測
定を各主波長のみで行う複数の1波長測光を行うことも
可能である。さらに上記の主波長の各吸収帯は、必ずし
も1/2゜115.1/10.1/20吸収帯及び最大
吸収帯のように限定されるものでなく、ALPの疾病者
の上昇限度を考慮して任意に選択できることは言うまで
もない。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例を第3図から第6図及び表2か
ら表4に示す。本発明による自動分析装置の原理図を第
3図に示す0本装置は、各測定対物である試料が複数個
装置できるサンプルディスク2が設けられる。この複数
個の試料は、測定対象毎に連続してサンプルディスク2
上に並べることができるように構成される。また反応デ
ィスク8は、その円周上に複数個の測定セルを兼ねた反
応容器18を有し、サイクル毎に5回転+1ピッチ(1
反応容器)に回転するように制御されている。ゆえにサ
イクル毎の停止時には、反応ディスク8上の反応容器1
8は1容器分ずつ反時計方向に進行した位置で停止する
。また試料の移送は、サンプリングプローブ4によって
行われる。また、試薬の分注は分注器9,10によって
行われる。
また分光器12は複数検知機(フォトダイオードアレイ
)を有する多波長同時測光型であり、光源ランプ13と
相対し、反応ディスク8が回転状態にあるときに、反応
容器18の列が光源ランプ13からの光束28を通過す
るように構成される。
光束28の位置と吐出位置29の間には、排液装置及び
洗浄装[17が配置される。制御装置全体の構成は、マ
ルチプレクサ(MPX)30.対数、変換増幅器31.
A/D変換器24.リード・オj。
ンリ・メモリ(ROM)、プリンタ25.操作パネル3
22機構部駆動制御器16,20.39からなる。また
A/D変換器24はさらにインターフェイス21を経て
中央処理装置33に接続される。この中央処理装置33
は、機構系を含めた装置全体の制御と濃度演算などのデ
ータ処理全般を行うものでマイクロコンピュータが使用
される。
次に動作原理を説明する。操作パネル32上のスタート
スイッチを挿すことにより洗浄装置17およびサンプル
ディスク2が動作する。次いで反応ディスク8が回転し
水ブランクを測定する。この値はその反応容器で以後測
定される吸光度の基準となる。水ブランクを測定した反
応容器18が所定の位置に進行したとき、血清サンプリ
ング機構部駆動制御器16の指令により血清サンプリン
グ機構6が駆動する。この駆動によりサンプルプローブ
4でサンプルディスク2上の試料を所定量分取し1反応
容器18中に吐出する。その後でサンプルプローブ4の
内外が精製水で洗浄される。
J試料の入った反応容器18が時間と共に第1試薬添加
位置34、さらには第2試薬添加位置35にくると第1
試薬分注機構9、第2試薬分注機構10が駆動し保冷庫
27内の試薬を所定量分取し。
反応容器18中に分注する。その後試薬用プローブ5,
11の内外が精製水出洗浄され、次の試薬ピペッティン
グに備える。反応容器が攪拌位置36に進行したとき、
攪拌機構19により反応液を攪拌する。反応液の入った
反応容器18は、測光終了後、洗浄装置17で吸引洗浄
されて新たな試料の反応容器となる。
測光は、各サイクル毎の反応ディスク8の回転時に光束
28を通過した時に行われ、かつ各サイクル毎にあらか
じめCRT26から入力した複数の主波長と副波長によ
る2波長測光が同時に行われる。上記2波長組合せから
得られたそれぞれの測定値から、さらに最適な測定条件
となる2波長測光から得た信号量を選択し、濃度単位に
換算してプリンタ25へその結果(活性値)が印字して
表示される。上述のこれら一連の動作(サイクル)は、
20秒で完了され順次くり返される。1つの反応容器に
注目した場合のフローを図4のタイムチャートで示す。
すなわち0サイクル目の反応ディスク8の停止時(4秒
)にサンプルの所定量が反応容器18に分取され、1サ
イクル目の停止時に第1試薬が適当量添加される。添加
後、反応ディスク8上の反応容器は20秒間反時計方向
に回転して停止する。最後の5周目時には1回転+1ピ
ツチ(1反応容器)が進行した状態で停止する。
すなわち20秒間の回転中に1個の反応容器は光束28
を5回通過(5回転/サイクル)することになる。反応
容器が1週日75回転時に光束28を通過した際の透過
光37は分光器12によって分光され、かつマルチプレ
クサ30で、例えばあらかじめCTR26から入力した
測定条件、すなわち主波長として反応液(p−ニトロフ
ェノール)が有する例えば最大吸収帯(405nm) 
、1/2吸収帯(434nm)、115吸収帯(449
nm)、1/10吸収帯(459nn+) 、 1/ 
20吸収帯(466nm)に設定した中から、最初には
最大吸収帯に設定した主波長:4Q5nmと無吸収帯に
設定した副波長:505nmの信号がマルチプレクサ3
0で選択されA/D変換器24を介して中央処理装置3
3に取込まれRAMに記憶される。2週日15回転時に
は1/2吸収帯に設定した別の主波長:434nmと副
波長=505nmの信号量がマルチプレクサ30でさら
に選択される。以下順次3週日15回転時では115吸
収帯の主波長:4.49nm、4週日15回転時では1
/10吸収帯の主波長:459nm、5透口15回転時
では1/20吸収帯の主波長: 466nmと副波長:
 505nmの信号量が1週毎15回転に選択される。
上記反応ディスク8の駆動と反応容器18の測光が順次
くり返され16サイクル目(第1試薬添加後5分)の反
応ディスク停止時には、必要に応じて第2試薬が適当量
添加される。
次の17サイクル目の停止時には攪拌機構19にて反応
液が攪拌される。第1試薬添加後30サイクル(10分
間)の間に計155回の吸光度変化(1組の2波長測光
としては31回)が得られたRAMに記憶される。
この測光値(吸光度の上昇変化)からマイクロコンピュ
ータによって最大吸収帯に設定した主波長:405nm
から1/20吸収帯に設定した主波長:466nmでの
吸光度が測光系における測定できる吸光度の上限値(A
BS2.O)をオーバしていないかを順次判定する。最
大吸収帯に設定した主波長:405nmが上記の上限値
を越えていない場合には、主波長:405nm/副波長
:505nmの2波長測光から得た測光値を用いて。
一般的によく知られている演算法でALPの血清的酵素
の活性を求める。また最大吸収帯に設定した主波長での
吸光度が上限値を越えた場合は、次の1/2吸収帯の主
波長:434nmでの吸光度と上記上限値を比較し、有
効であれば上記1/2吸収帯の主波長:434nm/副
波長:505nmの2波長測光からALPの活性を求め
る。以下ALPの血清的酵素の活性(吸光度上昇)の度
合に応じて、さらには449nm(115吸収帯)。
’459 nm (1/10吸収’JF) 、 466
nm (1′/20吸収帯)の各吸収帯における主波長
と505nmの副波長による2波長測光から、それぞれ
の測定値(ALPの活性値)が順次ALPの活性測定に
適用される。測光終了後の31〜33サイクル巨の停止
時には1反応液の入った反応容器の洗浄が行われる。洗
浄後の反応容器は0サイクル目に戻り次の新たな試料の
反応容器に備える。
次に上記の副光系を有した装置によるA L Pを測定
し、その条件を表2に示す。
表3に本法で用いたALP測定試薬の組成を示す。
上記の試薬は、以下に示す基質P−ニトロフェニルリン
酸のKm値及びその基質濃度と反応速度比の関係(図5
)から化学量論的に20000 Ill/ Q程度まで
直線的に反応の行えるような高濃度の試薬となっている
。すなわち、表2で示した測定条件におけるサンプルの
希釈率が38.5倍(従来の1/2倍)、本装置の測光
に必要な反応時間(最少時間)が1.7分(第2試薬添
加後6ポイント)であるため、 20000 I U/
αに相当する基質の消費量は0.89mMとなる。
p−二トロフェニルリン酸のKm値4:f:1.OmM
であり、10mMの基質濃度を用いた場合の反応速度比
(υ/VM&X)は図5から0.91,100mMの基
質濃度を用いた場合の反応速度比は 0.99となる。
酵素活性はVMaxで測定するのが理想的であるが、基
質濃度の溶解度の問題もあり本法ではV s a xの
90%にあたる10mMの基質濃度を用いた。この場合
、20000 Iυ/Qの測定における反応速度比の低
下分は10mM(基ff1度)の反応速度比0.91の
時、 20000 IU/ Qに相当する基質の消費量
が上記のとと<  0.89mMであるため図5から1
%程度の低下分となる。すなわち20000 IU/ 
Qにおける1%の反応速度比の低下分は、200Iu/
Qの誤差となるが、しかし異常高値域(20000I 
U / Q )の測定では問題にならない。
表2の測定条件および表3の試薬組成を用いた本発明の
効果を従来装置との比較において説明する。本発明の測
定法ではサンプルの希釈率が従来法(希釈率77倍)よ
り1/2低いため測定感度が2倍向上する。表4の精度
(精密度)から低値正常域ではCV(変動係数)で従来
の約1/2に改良される。
表4 精度(精密度) 測定結果から、高活性域における定量上限は図6に示す
ように従来の3倍程度に向上できることが明らかである
〔発明の効果〕
本発明方法による多波長光度計を有する自動分析装置と
高活性領域の酵素ALPに対応できる高濃度測定試薬を
採用することにより1重症疾患者の高活性領域の検体(
10%程度)の再検に要した検査時間を1/2以下に大
巾に短縮し、低活性の正常域の精度(精密度)を変動係
数cv(%)表現で従来の1/1.6に改良できるよう
に高精度になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図は本法を説明するための図で、第1図
は本測定法の基本原理を示す図、第2図はp−ニトロフ
ェノールの吸収スペクトル、第3図は本法で用いた生化
学自動分析装置の概略図、第4図は第3図で用いた装置
による測定タイムチャート、第5図は基質濃度と反応速
度比の関係を示す図、第6図はALP活性の直線性を示
す図を示す。 1・・・サンプル容器、2・・・サンプルディスク、3
・・・恒温槽水槽、4・・・サンプリングプローブ、5
・・・第1試薬用プローブ、6・・・血清サンプリング
機構、8・・・反応ディスク、9・・・第1試薬分注機
構、10・・・第2試薬分注機構、11・・・第2試薬
用プローブ、12・・・分光器、13・・・光源ランプ
、14・・・回折格子、15・・・フォトダイオード検
知器、17・・・洗浄装置、18・・・反応容器、19
・・・攪拌機W、16゜24.39・・・機構部駆動制
御器、21・・・インターフェイス、24・・・A/D
変換器、25・・・プリンタ、26・・・CRT、30
・・・マルチプレクサ(M P X)、31・・・対数
変換器、32・・・操作パネル、33・・・中央処理装
置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アルカリフォスファターゼを基質としてp−ニトロ
    フェニルリン酸を用いて測定する方法において、p−ニ
    トロフェニルリン酸を高濃度に溶解した測定試薬を用い
    、反応生成物のp−ニトロフェノールをその吸収スペク
    トルのピークを含む複数の波長による多波長測光系で測
    光し、アルカリフォスファターゼの酵素活性に応じて測
    定波長を選択し、前記p−ニトロフェノールの吸光度を
    検出することを特徴とするアルカリフォスファターゼの
    測定法。 2、前記多波長測光系が、主波長としてp−ニトロフェ
    ノールの最大吸収帯の405nm、1/2吸収帯の45
    9nm、1/5吸収帯の449nm、1/10吸収帯の
    459nm及び1/20吸収帯の466nmの各々と副
    波長として無吸収帯の500nm以下との2波長、又は
    前記各主波長のみの1波長で測光することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載のアルカリフォスファター
    ゼの測定法。 3、前記測定試薬がp−ニトロフェニルリン酸10mM
    以上の濃度であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項又は第2項に記載のアルカリフォスファターゼの測定
    法。 4、前記アルカリフォスファターゼの測定を生化学検査
    の自動分析装置によつて測定することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項ないし第3項の何れかの1項に記載の
    アルカリフォスファターゼの測定法。
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