JPS6312094B2 - - Google Patents

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JPS6312094B2
JPS6312094B2 JP17845180A JP17845180A JPS6312094B2 JP S6312094 B2 JPS6312094 B2 JP S6312094B2 JP 17845180 A JP17845180 A JP 17845180A JP 17845180 A JP17845180 A JP 17845180A JP S6312094 B2 JPS6312094 B2 JP S6312094B2
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JP
Japan
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thermosetting composition
composition according
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JP17845180A
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JPS57102922A (en
Inventor
Kazuhiko Morio
Hisashi Murase
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Publication date
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Priority to JP17845180A priority Critical patent/JPS57102922A/ja
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Publication of JPS6312094B2 publication Critical patent/JPS6312094B2/ja
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  • Epoxy Resins (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Other Resins Obtained By Reactions Not Involving Carbon-To-Carbon Unsaturated Bonds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は熱硬化性組成物に関する。詳しくは、
本発明はカチオン重合可能な有機物質を短時間に
重合し、良好な硬化物を得るための熱硬化性組成
物に関する。 カチオン重合触媒、とりわけエポキシ樹脂の硬
化触媒は現在まで数多く知られている。かかるエ
ポキシ樹脂触媒は常温での可使時間が長く、しか
も加熱するか、光、水蒸気、または硬化助剤の作
用により、短時間、具体的には数分以内に硬化す
るものが理想的であるが、こうした要求を満足す
るものはほとんど知られていないのが現状であ
る。潜在性の硬化触媒として有名なアミン―BF3
錯体(たとえばモノエチルアミン・BF3錯体)は
加熱により硬化を開始するが十分な物性を得るた
めには高温に1〜8時間保つことが必要である。
また、さらにアミン―BF3錯体は吸湿性が強く、
取扱いが困難なばかりか、得られた硬化物も一般
に耐水性、耐薬品性に劣る。 本発明者らはアミン、ルイス酸錯体類の有する
かかる欠点を各良する研究を進めた結果、新規な
カチオン重合解媒として非求核性のルイス酸又は
強酸の脂肪族スルホニウム塩、脂肪族ホスホニウ
ム塩およびジチオリウム塩類等を見い出したが、
こうしたオニウム塩(以下ジチオリウム塩等の芳
香族安定化された特殊な構造を有するカチオン性
有機基もオニウム塩類として含めることにする)
は、単独でも使用することができるが、特定の硬
化促進剤を並用すると、より硬化速度を高めるこ
とができることを見い出した。 硬化促進剤についてクリヴエロ(J.V.
Crivello)の日本特許公開公報昭和54年102394号
には芳香族オニウム塩は還元剤の存在下、高温で
速やかにエポキシ樹脂を硬化せしめることが可能
であることが記述されている。こうした硬化促進
剤がどのように促進剤として機能するかについて
は明らかではないが、本発明者らの検討したオニ
ウム塩にはフエロセン、CuI,CuBr,CuClのよ
うな還元剤は、一般的に効果的とは言えないばか
りかキノン類のような酸化剤も有効であることが
多い。一方塩基性の弱い親核試薬は硬化促進剤と
して本発明者らによるオニウム塩には一般的に有
効ではあるが、―CO2H,―SH,
【式】― OHのように活性水素を含み、エポキシ樹脂のエ
ポキシ基と反応性が比較的高いため、液状エポキ
シ樹脂に溶解させると、その後少しづつ反応しそ
の結果促進剤としての効果が減少する欠点を有す
る。 本発明者らは上記の諸点にかんがみさらに広範
囲に硬化促進剤の検討を行い、改良を進めるうち
に、前述の還元剤もしくは親核試薬とは異つた種
類の有効な硬化促進剤をいくつか見い出し本発明
を完成した。即ち、本発明の熱硬化性組成物は(1)
エポキシ樹脂又はフエノール/ホルムアルデヒド
樹脂と、(2)非求核性のルイス酸または強酸のオニ
ウム塩と、(3)カルボン酸の三級アルコールエステ
ル類、有機過酸化物類、チオカルボニル誘導体
類、有機ポリスルフイド類、アセチルアセトン金
属塩類、芳香族置換のvic―ジオール類、過有機
酸鉛類、キノン誘導体類、及びヨードソベンゼン
類からなる群から選ばれる一種または二種以上の
硬化促進剤とを含有するものである。 本発明に使用されるエポキシ樹脂とは従来公知
の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂
肪族エポキシ樹脂が挙げられる。ここで芳香族エ
ポキシ樹脂として特に好ましいものは、少なくと
も1個の芳香族核を有する多価フエノール又はそ
のアルキレンオキサイド付加体のポリグリシジル
エーテルであつて、例えばビスフエノールA又は
そのアルキレンオキサイド付加体とエピクロルヒ
ドリンとの反応によつて製造されるポリグリシジ
ルエーテル、エポキシノボラツク樹脂が挙げられ
る。また脂肪族エポキシ樹脂として特に好ましい
ものとしては少なくとも1個の脂環を有する多価
アルコールのポリグリシジルエーテル又はシクロ
ヘキセン又はシクロペンテン環含有化合物を過酸
化水素、過酸等の適当な酸化剤でエポキシ化する
ことによつて得られるシクロヘキセンオキサイド
又はシクロペンテンオキサイド含有化合物があ
る。ポリグリシジルエーテルの代表例としては、
水素添加ビスフエノールA又はそのアルキレンオ
キサイド付加体とエピクロルヒドリンとの反応に
よつて製造されるグリシジルエーテルが挙げられ
る。 さらに脂肪族エポキシ樹脂として特に好ましい
ものは脂肪族多価アルコール又はそのアルキレン
オキサイド付加物のポリグリシジルエーテルがあ
り、その代表例としては、1,6―ヘキサンジオ
ールのジグリシジルエーテル、グリセリンのトリ
グリシジルエーテル、ポリエチレングリコールの
ジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコー
ルのジグリシジルエーテル、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、グリセリン等の脂肪
族多価アルコールに1種又は2種以上のアルキレ
ンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレン
オキサイド)を付加することにより得られるポリ
エーテルポリオールのポリグリシジルエーテルが
挙げられる。さらに脂肪族高級アルコールのモノ
グリシジルエーテルやフエノール、クレゾール又
はこれらにアルキレンオキサイドを付加すること
により得られるポリエーテルアルコールのモノグ
リシジルエーテル等も希釈剤として配合する事が
できる。 本発明のエポキシ樹脂としてはこれらの芳香族
エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂又は脂肪族エ
ポキシ樹脂を単独でも使用することができる。所
望の性能に応じて適当に配合することが望まし
い。 本発明に用いられるオニウム塩(2)は、オニウム
構造を有する陽イオン非求核性陰イオンとから構
成されているルイス酸または強酸のオニウム塩で
あり、下記の一般式〔〕で表わされる。 〔A〕+〔B〕- 〔〕 (式中Aは有機基置換オニウム構造を示し、ま
たBは非求核性の陰イオンを示す。) 上記非求核性陰イオンBとして好ましいものは
一般式 MQm 〔〕 (式中Mは、B,P,Sb,As,Fe,Al,Cu,
Ti,Cd,Zn,Snから選ばれる原子、Qはハロゲ
ン原子、mは1〜6の整数) で示される陰イオンであり、例えばテトラフルオ
ロボレート(BF4)、ヘキサフルオロホスフエー
ト(PF6)、ヘキサフルオロアンチモネート
(SbF6)、ヘキサクロロアンチモネート(SbCl6)、
ヘキサフルオロアルセネート(AsF6)等が挙げ
られる。 さらに一般式MQn1OH〔〕(式中M,Q,
mは上記に同じ)で示される陰イオンも用いるこ
とができる。さらに他の非求核性陰イオンとして
は過塩素酸イオン(ClO4 -)、トリフルオロメチ
ル亜硫酸イオン(CF3SO3 -)、フルオロスルホン
酸イオン(FSO3 -)、トルエンスルホン酸陰イオ
ン、トリニトロベンゼンスルホン酸陰イオン等が
挙げられる。 一般式〔〕のAとして好ましいものには脂肪
族ホスホニウム構造(2―1)、脂肪族ホスホニ
ウム構造(2―2)、ヨードニウム構造(2―
3)、ジチオリウム構造(2―4)、チオピリリウ
ム構造(2―5)等がある。また他の好ましいも
のに、N+,Se+,As+,N2 +,Te+等のオニウム
構造を有するものを含むことができる。 上記スルホニウム構造(2―1)として好まし
いものは下記の一般式〔〕で表わされる脂肪族
置換基をするものである。 (式中R1,R2,R3は同一又は相異なる置換又
は非置換の脂肪族基で、R1〜R3の少なくとも1
つはイオウ原子に隣接するsp3混成の炭素原子を
有する。R1〜R3のうちの2つが環を形成してい
てもよく、又R1〜R3は不飽和結合、アルコキシ
基、ニトロ基、ハロゲン、水酸基、シアノ基、カ
ルボキシル基、エステル基、エーテル基等の官能
基を含むことができる) ホスホニウム構造(2―2)として好ましいも
のは一般式〔〕で示される脂肪族置換基を有す
るものである。 (式中R4,R5,R6,R7は同一又は相異なる置
換又は非置換の脂肪族基で、R4〜R7の少なくと
も1つはリン原子に隣接するsp3混成の炭素原子
を有する。R4〜R7のうち2つがpを含む環を形
成していてもよく、又R4〜R7は、不飽和結合、
アルコキシ、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カル
ボキシル基、カルボニル基、ハロゲン基、エステ
ル基、エーテル基等の官能基を含むことができ
る) 上記一般式〔〕、〔〕で表わされる構造を有
する脂肪族スルホニウム塩乃至ホスホニウム塩に
おいて特に好ましいものは、イオウ原子またはリ
ン原子に対してα位かβ位に電子吸引性の置換基
を有し、非求核性陰イオンとしてPF6 -,AsF6 -
SbF6 -等を有するものであり、具体的には
【式】
【式】
(CH3CH2CH2CH23―P+CH2CO2C2H5・AsF6 -
(nC8H173P+CH2CN・AsF6 - 等を挙げることができる。 上記ヨードニウム構造(2―3)を有する化合
物としてはジフエニルヨードニウム塩のような芳
香族ヨードニウム塩が好ましい。 上記ジチオリウム構造(2―4)を有する化合
物としては、置換乃至無置換の1,2―ジチオリ
ウム塩乃至は1,3―ジチオリウム塩が挙げられ
る。かかる化合物の具体例としては、3,5―ジ
フエニル―1,2―ジチオリウムヘキサフルオロ
アルセネート、3,5―ジフエニル―1,2―ジ
チオリウムヘキサフルオロホスフエート、3―フ
エニル―1,2―ジチオリウムヘキサフルオロア
ルセネート、4―フエニル―1,2―ジチオリウ
ムヘキサフルオロアンチモネート、3―メチルチ
オ―5―フエニル―1,2―ジチオリウムヘキサ
フルオロアルセネート、2―フエニル―5―メチ
ル―ベンゾ―1,3―ジチオリウムヘキサフルオ
ロアルセネート、2,4,5―トリフエニル―
1,3―ジチオリウムヘキサフルオロホスフエー
ト、2―メチルチオ―4―P―クロロフエニル―
1,3―ジチオリウムヘキサフルオロアルセネー
ト等を挙げることができる。 チオピリリウム構造(2―5)を有する化合物
としては特に2,4,6―トリ置換体が好ましく
かかる化合物には2,4,6―トリフエニルチオ
ピリリウムヘキサフルオロホスフエート、2,6
―ジフエニル―4―P―メトキシフエニルチオピ
リリウムヘキサフルオロアルセネート、2,6―
ジ―P―トリル―4―フエニルチオピリリウムヘ
キサフルオロアルセネート、2,6―ジフエニル
―4―P―ヒドロキシフエニルチオピリリウムヘ
キサフルオロアルセネート等が含まれる。 本発明に使用される硬化促進剤(3)はカルボン酸
の三級アルコールエステル類(3―1)、有機過
酸化物類(3―2)、チオカルボニル誘導体類
(3―3)、有機ポリスルフイド類(3―4)、ア
セチルアセトン金属塩類(3―5)、芳香族置換
vic―ジオール類(3―6)、過有機酸鉛類(3―
7)、キノン誘導体類(3―8)、及びヨードベン
ゼン類(3―9)からなる群より選択される一種
または二種以上の化合物である。 カルボン酸の三級アルコールエステル類(3―
1)は、脂肪族乃至芳香族のカルボン酸より好ま
しくは多価のカルボン酸と、β―位に水素原子を
有する脂肪族又は芳香族基を有する三級アルコー
ルのモノあるいはポリエステル化合物からなる。
カルボン酸として好ましいものは酢酸、プロピオ
ン酸、ステアリン酸等の脂肪酸類、安息香酸、t
―ブチル安息香酸等の芳香族カルボン酸類、アジ
ピン酸、シユウ酸、コハク酸、マロン酸、クエン
酸等の多価カルボン酸類を挙げることができる。
また三級アルコールとして適しているものには、
t―ブチルアルコール、α―メチルシクロペンタ
ノール、α―メチルシクロヘキサノール、α―メ
チルシクロヘプタノール、α―エチルシクロヘプ
タノール、ジメチルフエニルカルビノール、ジフ
エニルメチルカルビノール等がある。 有機過酸化物類(3―2)は分子内に―O―O
―結合を有し、室温で安定な化合物から選択され
る。好ましい有機過酸化物は過酸化ベンゾイル、
t―ブチルパーベンゾエート、t―ブチルラウレ
ート、ジ―t―ブチルジパーオキシフタレート、
t―ブチルパーオキシマイレン酸、コハク酸パー
オキシド、ジクミルパーオキシド、t―ブチルク
ミルパーオキシド、ステアリルパーオキシド、t
―ブチルパーオキシ―2―エチルヘキサノエート
等である。これらの過酸化物は所望ならばCo,
Cu等の遷移金属化合物と並用しても用いること
がきる。 チオカルボニル誘導体類(3―3)は分子内に
【式】結合を有するものであり、チオエステ ル、ジチオエステル、トリチオカーボネート、や
トリチオン類を含むことができる。代表的な例
は、チオベンゾフエノン、ベンジルジチオベンゾ
エート、フエナシルジチオベンゾエート、フエナ
シルフエニルトリチオカーボネート、2―(3―
オキソブチル)―t―ブチルトリチオカーボネー
ト、4―フエニル―1,3―ジジチオール―2チ
オン、1,4―フエニレンビス(1,3―ジチオ
ール―2―チオン)、4―P―トリル―1,2―
ジチオール―3―チオン等である。 好ましい有機ボリスルフイド類(3―4)は分
子内に―S―S―結合を有するジスルフイド類で
ある。ジスルフイド類の促進剤としての効果をよ
り一層高めることが所望の場合には―S―S―結
合の開裂剤として知られる求核試薬、ラジカル発
生剤、や遷移金属を並用するとよい。代表的な具
体例としては、ジフエニルジスルフイド、バーク
ロロジフエニルジスルフイド、ジベンジルスルフ
イド、ジベンゾイルジスルフイド等が挙げられ
る。 アセチルアセトン金属塩類(3―5)として特
に好ましいものは、マンガン、鉄、ニツケルのア
セチルアセトン塩である。 芳香族置換vic―ジオール類(3―6)として
好ましいものは、α―アリールケトンまたはα―
アリールアルデヒドを還元して得られる1,2―
ジヒドロキシエタン誘導体類であり、またそれら
のアルキル乃至シリルエーテル誘導体も有効なも
のとして用いることができる。具体的にはベンズ
ピナコール、4,4′―ジメトキシベンズピナコー
ル、やそのメチルエーテル誘導体等である。また
日本特許公開公報昭和53年12815号に開示されて
いるシリル誘導体も用いることができる。さらに
硬化促進剤(3)としては酸化剤として知られてい
る、四酢酸鉛、四安息香酸鉛のような過有機酸鉛
類(3―7);クロラニル、2,3ジクロロ―5,
6―ジシアノキノン等のキノン誘導体類(3―
8);ヨードソベンゼン、4―ニトロヨードソベ
ンゼン、ヨードソベンゼンジアセテート、ヨード
ソベンゼンジベンゾエート等のヨードソベンゼン
類(3―9)を効果的なものとして挙げることが
できる。 本発明の熱硬化性組成物はエポキシ樹脂又はフ
エノール/ホルムアルデヒド樹脂(1)100重量部に
対して、オニウム塩(2)を0.1乃至15重量部より好
ましくは0.5乃至10重量部と、一種または二種以
上の硬化促進剤(3)を0.1乃至30重量部用いるのが
好ましい。また所望ならばさらに組成物の硬化性
や硬化物の物性を変化させる目的で常温で液状ま
たは固体カルボン酸無水物を陽イオン重合性有機
物質(1)100重量部に対して40重量部まで使用する
ことができる。かかる組成物は一般に25℃の粘度
で1乃至1000000センチポイズの液状、あるいは
高温で流動性のある粉末もしくは固体の状態であ
るが、50℃乃至250℃に加熱することにより30分
以内に硬化反応が起こり非粘着性の硬化物を得る
ことができる。 本発明の組成物には、さらにカチオン重合を損
なわない範囲で稀釈のための溶剤や改質のための
非反応性の樹脂やプレポリマーを配合することが
できる。また例えば電気特性等を改良する目的な
どのため有機カルボン酸を使用したり、あるいは
ゴム弾性をもたせるなどの目的でポリオールを混
合するのもよい。 本発明の組成物はさらに顔料、染料、増量剤、
難燃剤、静電防止剤、ゲル化防止剤、密着性改良
剤、流れ調整剤、界面活性剤などと混合しても用
いられる。これらの添加剤の量は機能と硬化性の
バランスで決められるが、こうした組成物は金
属、木材、ゴム、プラスチツクス、ガラス、セラ
ミツク製品等に使用することができる。 本発明の具体的な用途としては、例えば保護、
ツヤ出しワニス、インキ、接着剤、絶縁材料、成
形材料、注型材料、ガラス繊維含浸テープなどを
挙げることができる。本発明の硬化促進剤は広範
囲にオニウム塩系カチオン重合開始剤に有効で優
れた硬化促進効果を有し、数分〜数秒でゲル化を
おこすことができる。また一液安定性が良好でシ
エルーライフの長い組成物が得られる。 以下実施例によつて本発明の有効性を更に具体
的に説明するが本発明はその要旨を越えない限り
以下の実施例に制約されるものではない。 実施例 1 ERL―4221(脂環式エポキシ樹脂、ユニオンカ
ーバイド社製)100重量部とカルボエトキシメチ
ルテトラメチレンスルホニウムヘキサフルオロア
ルセネート3重量部からなる配合物を約100mgと
り、150℃に加熱した鉄板上で硬化せしめたとこ
ろ、約6分でゲル化が起つた。次に同じ配合物
に、さらに3重量部のビス(1―メチルシクロヘ
プチル)オキザレート、クロラニル、2,3―ジ
クロロ―5,6―ジシアノキノン、フエナシルジ
チオベンゾエート、アセチルアセトネートMn
()塩、アセチルアセトネートFe()塩、ジ
ベンゾイルジスルフイド、パークロロジフエニル
ジスルフイド、ヨードソベンゼンジアセテート、
四酢酸鉛を各々添加した配合物をつくり、同様に
ゲル化時間を測定したところ、それぞれ、2分、
55秒、5秒、2分30秒、1分30秒、1分20秒、2
分30秒、25秒、5秒、40秒であつた。 実施例 2 ERL―4221 100重量部とジアリルメチルスル
ホニウムヘキサフルオロホスフエート3重量部か
らなる配合物は実施例1に示した方法でゲル化時
間を測定したところ170℃でゲル化するのに1分
30秒を要した。この配合物に3重量部のt―ブチ
ル過安息香酸エステルを添加した配合物はゲル化
時間が25秒に短縮された。 実施例 3 ERL4221 100重量部とジアリルメチルスルホ
ニウムヘキサフルオロアルセネート3重量部とか
らなる配合物を調製し、実施例1の方法でゲル化
時間を測定したところ150℃で1分40秒であつた。
さらにこの配合物にt―ブチル過安息香酸エステ
ルを3重量部添加したところゲル化時間は25秒に
なつた。また2,3―ジクロロ―5,6―ジシア
ノキノンを3部添加すると15秒となつた。 実施例 4 ERL4221 100重量部とビス(2―カルボメト
キシエチル)メチルスルホニウムヘキサフルオロ
アルセネート3重量部からなる配合物を調製し実
施例1の方法でゲル化時間を測定したところ150
℃で2分15秒であつたが、この配合物にt―ブチ
ル過安息香酸エステル3重量部を添加したところ
1分20秒に減少した。 実施例 5 ERL4221 100重量部とジフエニルヨードニウ
ムヘキサフルオロアルセネート3重量部からなる
配合物を調整し実施例1の方法でゲル化時間を測
定したところ170℃で5分であつた。この配合物
に四酢酸鉛、2,3―ジクロロ―5,6―ジシア
ノキノン、クロラニル、4―P―クロロフエニル
―1,3―ジチオール―2―チオン、フエナシル
―t―ブチルトリチオカーポネート、ビス(1―
メチルシクロヘプチル)オキザレート、t―ブチ
ル過安息香酸エステルを各々3重量部添加した時
のゲル化時間は、それぞれ170℃で、30秒、5秒、
1分、3分、2分15秒、2分20秒、25秒であつ
た。 実施例 6 ERL―4221 100重量部とカルボエトキシメチ
ルテトラメチレンスルホニウムヘキサフルオロア
ルセネート3重量部からなる配合物を少量ガラス
ビンにとり、150℃で加熱したところ約3分で非
粘着性の強固な固体が得られた。この配合物にジ
ベンゾイルジスルフイド、ベンズピナコールを
各々別個に3重量部添加したところ、それぞれ硬
化に2分30秒、3分を要したが、両者の促進剤を
同時に添加した配合物では硬化時間は142℃で1
分に減少した。 実施例 7 ERL―4221 100重量部とビス(カルボメトキ
シメチル)メチルスルホニウムヘキサフルオロア
ルセネート3重量部からなる配合物を約50mgと
り、150℃に加熱した試験管に入れてゲル化時間
を測定したところ2分15秒であつた。この配合物
にパークロロジフエニルジスルフイド3重量部を
加えたところゲル化時間は6秒に減少した。また
ジベンゾイルジスルフイド3重量部とベンズピナ
コール3重量部を加えた場合は35秒であつた。 実施例 8 EPPN―201(日本化薬製エポキシ化フエノール
ノボラツク樹脂)100重量部とカルボエトキシメ
チルテトラメチレンスルホニウムヘキサフルオロ
アルセネート3重量部からなる配合物を加熱した
ところ170℃で3分30秒で硬化し不溶性の固型物
を与えた。この配合物にさらにパークロロジフエ
ニルジスルフイドを3重量部添加して加熱したと
ころ1分以内で同様の固型物が得られた。4―フ
エニル―1,2―ジチオール―3―チオンを3重
量部添加したものは1分15秒で、またクロラニル
を3重量部添加した配合物も1分以内に硬化し
た。 実施例 9 ERL―4221 100重量部とシアノメチルトリブ
チルホスホニウムヘキサフルオロアルセネート3
重量部からなる配合物を少量ガラスビンにとり油
浴中で加熱したところ150℃でゲル化に10分以上
を要したがこの配合物に2,3―ジクロロ―5,
6―ジシアノキノンを3重量部加えた配合では30
秒内に硬化が起つた。またパークロロジフエニル
ジスルフイド3重量部を加えた場合は3分30秒、
ジベンゾイルジスルフイド3重量部の場合は3分
で硬化し強固な固型物が得られた。 実施例 10 EP―4100(ビスフエノールA型エポキシ樹脂、
旭電化工業製)100重量部と3―フエニル―1,
2―ジチオリウムヘキサフルオロホスフエート3
重量部からなる配合物を少量ガラスビンにとり
145℃に加熱したころ約2分で硬化したが、この
配合物に、さらに、ベンズピナコールを3重量部
加えた場合には1分以内に硬化が起つた。またヨ
ードソベンゼンジアセテートを加えた配合も同様
に1分以内に硬化した。 実施例 11 EP―4100 100重量部と2―P―メトキシフエ
ニル―5―メチル―ベンゾ―1,3―ジチオリウ
ムヘキサフルオロホスフエート3重量部からなる
配合物を少量ガラスビンにとり145℃に加熱した
ところ10分たつてもたいした増粘は見られなかつ
たがベンズピナコールをさらに3重量部加えた配
合では1分以内に硬化が起つた。またヨードソベ
ンゼンジアセテートを加えた場合にはさらに硬化
の促進が見られた。 実施例 12 EP―4100 100重量部に3―メチルチオ―4―
フエニル―1,2―ジチオリウムヘキサフルオロ
アルセネート3重量部を溶解せしめた配合物約
100mgをとり日新科学(株)製ゲル化試験器を用いて、
ゲル時間を測定したところ150℃で10分以上であ
つた。この配合物に促進剤として各々3重量部の
クロラニル、ベンズピナコール、t―ブチル過安
息香酸エステルを加えて測定した場合は、それぞ
れ、3分、1分15秒、1分となつた。 実施例 13 ERL―4221 100重量部に2,4,6―トリフ
エニルチオピリリウムヘキサフルオロアルセネー
ト3重量部を加え125℃に加熱したところ、15分
たつてもゲル化は認められなかつた。しかし3重
量部のベンズピナコールを加えた配合物は1分30
秒でゲル化し、またヨードソベンゼンジアセテー
ト2重量部を加えた場合は30秒以内に硬化し強固
な固型物が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1) エポキシ樹脂又はフエノール/ホルムア
    ルデヒド樹脂と、 (2) 非求核性のルイス酸又は強酸のオニウム塩
    と、 (3) 脂肪族乃至芳香族のカルボン酸とβ―位に水
    素原子を有する脂肪族又は芳香族基を有する三
    級アルコールのモルあるいはポリエステル(3
    ―1)、分子内に―0―0―結合を有する有機
    過酸化物質(3―2)、分子内に【式】結合 を有するチオカルボニル誘導体類(3―3)、分
    子内に―S―S―結合を有する有機ポリスルフイ
    ド類(3―4)、アセチルアセトン金属塩(3―
    5)、ベンズピナコール、4,4′―ジメトキシベ
    ンズピナコール、もしくはそれらのメチルエーテ
    ル化物、シリル化物の群から選ばれる芳香族置換
    vic―ジオール類(3―6)、過有機酸鉛類(3―
    7)、クロラニル、2,3―ジクロロ―5,6―
    ジシアノキノンの群から選ばれるキノン誘導体類
    (3―8)及びヨードソベンゼン類(3―9) からなる群より選ばれた1種又は2種以上の硬化
    促進剤 とを含有する熱硬化性組成物。 2 オニウム塩が脂肪族スルホニウム塩である特
    許請求の範囲第1項記載の熱硬化性組成物。 3 オニウム塩が脂肪族ホスホニウム塩である特
    許請求の範囲第1項記載の熱硬化性組成物。 4 オニウム塩がヨードニウム塩である特許請求
    の範囲第1項記載の熱硬化性組成物。 5 オニウム塩がジチオリウム塩である特許請求
    の範囲第1項記載の熱硬化性組成物。 6 オニウム塩がチオピリリウム塩である特許請
    求の範囲第1項記載の熱硬化性組成物。
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