JPS63108530A - 磁気記録媒体の下塗用塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気テープやフロッピーディスクなどの基材と
磁性層の間に設けられる中間層形成のための下塗用塗料
に関するものである。

従来の技術 磁気記録媒体はポリエステルフ、ｒルムなどの基材上に
磁性塗料を塗布して作ら九る。この場合、５擦帯電を防
止するためにカーボンブラックなどを添加し、磁性塗膜
に導電性を付与する必要があった。またビデオテープの
終端検出や７０ソビーデイスクのインデックスホール検
出などのために光透過率が或限度以下であることが規定
されており、このためにもカーボンブラックを磁性塗膜
中に添加する必要があった。

下塗層は磁性層と基材との接ＪＲ強度を高める目的で付
加されるが、下塗層に導電性と遮光性を付与するために
カーボンブラックを添加する試み（寸既に行なわれてい
る（例えば、特開昭５０−１０４００３号など）。この
様な場合、バインダーとしてはメチルエチルケトンやト
ルエンなどの有機溶剤に可溶々系が用いられて来た。ま
たカーボンブラックを含まない下塗用塗料としては、水
溶性高分子の水分教系が用いられた例もある（例えは特
開昭５４−６５０４号など）。

発明が解決し、ようとする問題点 このような従来の構成【よるカーボンブラック含有下塗
用塗料は、宋硬化時における１酎溶剤性が十分でないと
いう問題があった。

また水溶性高分子、特にスルホン酸金属塩置換基が比較
的多い水溶性ポリエステル樹脂の水系溶液または水系分
散液は耐溶剤性は良くともカーボンブラックの分散が難
しいという問題があった。

本発明はこのような問題点を解決するもので、特に磁性
塗膜厚の小さい高密度記録媒体に適した導電性、遮光性
１表面平滑性、接着性などがすぐれた下塗用塗料を提供
するものであり、またインライン塗工などの高い生産性
を可能にするものである。

問題点を解決するだめの手段 上記の問題点を解決するために、本発明は、ジカルホン
酸成分の５〜２０モル％が置換基としてスルホン酸アル
カリ金屑塩基を有するエステル形成性ジカルボン酸であ
るポリエステル伎１脂を、シクロヘキサノン、ジオキサ
ンおよびプロピレングリコールモノメチルエーテルより
なる混合溶剤に溶解してイＩＩだ溶ｉｔｋ中に、カーボ
ンブラックを分散した下塗用塗料に関するものである。

作用 上記構成とすることによシ、導電性、遮光性。

表面平滑性、接着性などに優れた下塗用塗料が提供でき
ることになる。

実施例 以下、本発明の実施例について説明する。

本発明においてはバインダーとしてスルホン酸金属塩置
換基を或程度以上含有する水溶性ポリエステル樹脂を用
い、さらに好ましくは特定の有機溶剤の混合物に上記ポ
リエステル樹脂を溶解した溶液中にカーボンブラックを
分散する。

すなわち、水溶性ポリエステル樹脂としては熱水如溶解
またはコロイド粒子となる性質をもつものを用いる。構
造的には、カルボン酸成分として芳香族および脂肪族ジ
カルボン酸ならびに前記カルボン酸総量の５〜２０モル
％に相当するスルホン酸金５ｚ含有エステル形成モノマ
ーおよびグリコール成分としてエチレングリコール単独
、またはネオペンチルグリコールとの併用系を主体とす
る基本構成要素を有する飽和線状ポリエステルが適当で
ある。

本発明において、水溶性ポリエステル樹脂を用いる第１
の理由は乾燥のみでメチルエチルケトン。

メチルインブチルケトン、トルエンなどの汎用溶剤に対
してすぐれた耐溶剤性をもつ塗膜を得やすいからである
。ポリエステル樹脂は通常テレフタル酸、イソフタル醒
などの芳香族ジカルボン酸。

こはく酸、アジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸とエチ
レングリコール、ネオペンチルクリコールなどのグリコ
ールを基本構成要素とするが、ジカルボン酸の一部をス
ルホナトリウムテレフタル酸。

スルホナトリウムインフタル酸などのエステル形成性ス
ルホン酸アルカリ金属塩化合物に置換することにより、
ポリエステル樹脂に水溶性または水分散性と而・１溶剤
性を付与することができる。この場合、置換量かカルボ
ン酸総當の６モル％以下では水溶性と耐溶剤性か不十分
であるし、また置換量が２ｏモル％以上でｕ：　ｉ、４
燥後の４転の１１ｄ；湿性が不十分になるため適当でな
い。

本発明において、上記ポリエステルφ）脂を溶フ・〕γ
するのに水を用いず、有機溶剤を用いるのはカーボンブ
ランクの分散性が格段Ｐこ優れているからである。また
有侠溶剤としては、シクロヘキサノンとジオキサン、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテルＣ以下ＰＧＭＥ
と略記する）との混合系を推奨するのは、スルホン酸金
属塩置換基を上記の範囲で含有する水溶性ポリエステル
樹脂はメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
トルエンなどの汎用溶剤には溶解しないこと、シクロヘ
キサノンやジオキサンの単、５！Ｉ′Ｉ系または混合系
には溶解するが、カーボンブラックを分散し、て得た塗
料は粘着性が高く、塗料の流過性や塗工性が十分でない
こと、またＰＧＭＥを単独系で用いても上記のポリエス
テル樹脂は溶解しないが、シクロヘキサノンおよびジオ
キサンとの混合系を使用することにより、上記の塗料の
粘度は低下し、濾過性や塗工性が著しく向上することに
よる。なお、シクロヘキサノンとジオキサンを併用する
のけ、沸点のちがｂが著しい両者を併用することによっ
て塗料の乾燥性を最適にするためである。したがってシ
クロヘキサノンとジオキサンの混合比率ｕａＦ意で良い
が、Ｐ４ＭＥは上記の効果の点および樹脂溶解性の点か
ら２３ｇ（重量％以下同じ）以上２５５！に以下とする
ことが望ましい。

本発明において使用するカーボンブラックはその種類は
特に限定されるものではないが、配合量としては、前記
ポリエステル樹脂１００部（重量部、以下同じ３に対し
、５〜８０部の範囲とするのが良い。それは摩擦帯電が
起らないように、塗膜の電気抵抗を１ｏ９Ω７七以下に
すること、および磁気ディスクの光透過率がＪＩＳＣ＠
６２９０に規定されるように両面２Ｘ以下を達成するこ
とを目指すものである。このために下塗層の光透過率は
片面１５％以下であることが必要である。この場合カー
ボンブラック配合率が５部以下であると、上記の電気抵
抗ならびに光透過率の目標を達成することができず、ま
た、８０部以上であると上記の目標／′ｉ達成できたと
しても、カーボン分散状態、塗料粘度、塗膜平滑性、接
着性などに問題を生ずることになるので不適当である。

本発明において用いるカーボンブラックとしては、上記
のように特に限定されるものではないが導電性を付与し
やすｂものが好ましい。例を上げるとケッチェンＥＣ（
日本イージー社）、　　ＢＰ２０００、　　Ｍｕ、ｇｃ
ａｎ　×０７２　（キャボット社ンＣｏｎｄｕｃｔ６ｘ
　９７５．　　Ｃ０ｎｄｕｃｔｅｘ　Ｓ　Ｃｊ　（＝ｒ
　０７ビヤン力−ボン社ンなどが比較的少量の配合でも
ってすぐれた導電性が得られる。

以下、具体的な実施例について説明する。

〔実施例１〕 イソフタル酸０．５モル、テレフタル酸０．４モル。

スルホナトリウムイソフタル酸０．１モル、エチレング
リコール１．６モル、ネオペンチルグリコール０．４モ
ルを酢酸亜鉛を触媒とし、約２００　℃でエステル化反
応させ、さらに三酸化アンチモンを触媒とし１ＭｊｒＨ
２以下で約２５０℃に加熱して重縮合反応を行ない、溶
融粘度９２００ポイズ（高化式フローテスター、１９０
℃）、流動開始温度１３０℃のポリエステル樹脂を装造
した。

この樹脂の粒状粗砕物１ｏＯ部当りシクロヘキサノン２
８６部、ジオキサン２８６部、ＰＧＭＥ７８部を加えて
加温かくはんして溶液としたのち、高導雷性のカーボン
ブラックとしてＢ　Ｐ　２０００を２４部加え、ボール
ミルにょＩ）１ｅｏ時間分散し、塗料化した。この塗料
の粘度はｆ３８ｃ；Ｐ、塗料沖過速度（東洋沖紙Ａ　２
　ｓ、３に、ｑ／ｃＩＩｆ加圧下）１３ｆ／Ｃｆｌ１−
卿と良好であった。またこの塗料をポリエステルフィル
ム上に約０．６μｍの〃、さニ塗布したが、塗工性は良
好であった。この塗膜は光ｆｆ＆９Ｂ（Ｂ本％ｊ色工業
ＶＧＩＤＱ４５°−４５°）光透過率８．６％（波長９
４０　ｎｍ）、表面電気ｐ（抗ｊ、５　Ｘ　１０５Ω力
であった。またチーブ剥ガを法によるペースフィルとの
密着性は良好でこの下塗層の上に磁性塗膜を形成した後
の密ｉγを性ならびに磁性塗膜の表面状態も良好であり
、下塗層の１酎溶剤性も十分であった。

〔実施例２〜６〕 実施例１において溶剤とし、てのシクロヘキサノン、ジ
オキサン、ＰＧＭＥの比率およびカーボンブラックの種
類金力・えて試作し、た塗料ふ・よび塗膜の状態を調べ
た。

第１表に結果を示すように、ＰＧＭ！！２〜２５％の範
囲で粘度、濾過速度、塗工性、光沢度１表面電気抵抗が
良好な結果が得られた。

〔比俄例１〜３〕 実施例１において、ＰＧＭＥを加えなかった場合、およ
び２５％以上加えた場合の結果を第１表にあわせて記載
したが、前者の場合は塗料が粘着性を示し流過速度か遅
くなり塗工時にスジが発生しやすくなることがわかった
。また後者の場合には、樹脂の溶解性が低下するため塗
料の濾過性。

塗工性、光沢度に悪影響が出ることがわかった。

（以下余　白） 〔実施例７〕 実施例１において、ジカルボン酸総量を一定とし、スル
ホナトリウムイソフタル酸の配合比率を種々変化させた
場合の下塗層の１酎溶剤性および耐湿性を調べた。耐溶
剤性はメチルエチルケトンを含ませたガーゼを１００２
の圧力で塗膜に押しつけ１００１１７秒の速度で往復さ
せ、塗膜の溶解や剥離の状態で判定した。上記ガーゼ走
行回数４回以下で溶解、剥離などの変化が起ったものを
×印。

５〜９回で変化が起ったものΔ印、１０回以上耐えたも
の○印として第２表に示した。また耐湿性は塗膜を６０
’Ｃ９０％ＲＨの雰囲気に２４時間放置した後の表面状
態を観察し、変化の認められないもの○印１表面光沢度
の減少が認められるもの△印、接着性の減少が認ｔらり
、たものを×印として第２表に示した。第２表よシ、＃
Ｉ＃剤性と耐湿性の点からスルホナトリウムイソフタル
酸成分が５〜２０モル％の範囲か好ましいことがわかる
。

第　　　２　表 発明の効果 以上のように本発明によれば、カーボンブラックの分散
性がすぐれるため、塗膜の表面平滑性がよく、また耐溶
剤性、耐湿性、接着性、遮光性がすぐれ、しかも摩擦帯
電の起らない下塗用塗料を得ることができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ジカルボン酸成分の５〜２０モル％が置換基としてスル
   ホン酸アルカリ金属塩基を有するエステル形成性ジカル
   ボン酸であるポリエステル樹脂を、シクロヘキサノン、
   ジオキサンおよびプロピレングリコールモノメチルエー
   テルよりなる混合溶剤に溶解して得た溶液中に、カーボ
   ンブラックを分散してなることを特徴とする磁気記録媒
   体の下塗用塗料。