JPS6310459Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はヒンヂシヤフトの位置のバラツキを
なくし、かつ結露防止用コンデンサーパイプをフ
レーム前板裏側に確実に圧接させようとするもの
である。

冷蔵庫のトツプテーブル構造には、冷蔵庫のフ
レームと、このフレームの上部に位置するトツプ
プレートと、エバポレータマスクと、このマスク
によつて下端部を支持されたフレーム前板と、こ
れらを結合しヒンヂシヤフトを一体に形成したト
ツプサツシユと、フレーム前板の裏側を水平に通
る結露防止用のコンデンサーパイプとから構成さ
れているものがあり、更に第２図のごとく結露防
止用のコンデンサーパイプ２Ａ（冷凍回路の高圧
側放熱利用）の取付をテープ３Ａ等の補助材を用
いて貼付けるものが知られている。

この方法では、作業者の作業方法によりフレー
ム前板４Ａとコンデンサーパイプ２Ａとの接触状
態にバラツキが発生したり、テープ３Ａを貼り付
けるための作業工数等が必要であつた。

また、トツプサツシユ５Ａに一体に設けられた
扉のヒンヂシヤフト６Ａの位置はもちろんトツプ
サツシユ５Ａの位置によつて決められるが、この
時、トツプサツシユ５Ａと相手物との間には寸法
的にギヤツプが設けられているため、このギヤツ
プ寸法によつてヒンヂシヤフトの位置がバラツ
キ、冷蔵庫Ｒの扉が所定位置に設置できない場合
があつた。

この考案はこれらの事情に鑑みなされたもの
で、この具体的な構成は、下面にヒンヂシヤフト
と凸状の位置決め用リブとを前方から順次一体に
突出形成したトツプサツシユと、このトツプサツ
シユが結合するトツププレート、冷蔵庫のフレー
ム及びフレーム前板と、このフレーム前板の下端
部を支持するエバポレータマスクと、結露防止用
のコンデンサーパイプとからなり、さらにフレー
ムに切欠部を設け、この切欠部前方に位置するフ
レーム前板裏側のエバポレータマスクと一体に複
数のコンデンサーパイプ保持用リブを形成し、ト
ツプサツシユの位置決め用リブをフレーム切欠部
に嵌合させて、コンデンサーパイプ保持用リブを
前記位置決め用リブで押圧し、コンデンサーパイ
プをフレーム前板裏側に圧接させてなる冷蔵庫の
トツプテーブル構造である。

すなわち、この考案は、冷蔵庫上部に嵌合する
トツプサツシユの下面に一体に凸状の位置決め用
リブと、冷蔵庫上部のフレーム前方に切欠部とを
それぞれ設け、さらにこの切欠部前方に位置する
フレーム前板の裏側に複数の結露防止用のコンデ
ンサーパイプ保持用リブとをそれぞれ関連させて
設けることによつて、トツプサツシユのヒンヂシ
ヤフトを正確に位置決めできるようにし、かつコ
ンデンサーパイプをフレーム前板裏側に確実に圧
接し、結露防止効果を保障できるようにするもの
である。

この考案において用いられる位置決め用リブを
一体に形成したトツプサツシユ、及びコンデンサ
ー保持用リブを一体に形成したエバポレータマス
クは、いずれも合成樹脂の射出成形等で成形する
のが好ましい。

以下図に示す実施例に基づいてこの考案を詳述
する。まお、これによつてこの考案が限定される
ものではない。

まず第１・３図において、冷蔵庫のトツプテー
ブル構造１は、冷蔵庫Ｒの上面前方に設けたトツ
プサツシユ２と、このトツプサツシユ２が結合す
る冷蔵庫Ｒ上面を被うトツププレート２４、冷蔵
庫Ｒ側板上部を内側に折曲したフレーム１０及び
冷蔵庫Ｒ全面上部を被う略〓型のフレーム前板３
とさらにこのフレーム前板３の下端部を嵌合用爪
１９で支持するエバポレータマスク４と、このエ
バポレータマスク４の爪１９部と一体に成形さ
れ、フレーム前板３の裏側に位置する結露防止用
の１本のコンデンサーパイプ１５を保持する複数
のコンデンサーパイプ保持用リブ１４・２５・２
６とから構成されている。なお２２はコンブレツ
サー２１、コンデンサー５等と共に冷凍サイクル
を構成するエバポレータ、１１は冷蔵庫Ｒの断熱
用ポリウレタン発泡樹脂である。

トツプサツシユ２は、第３図に示すように下面
側部に前方から順次一体に成形したヒンヂシヤフ
ト５と凸状の位置決め用リブ７とから構成され、
このリブ７は前方と後方の下部にテーパ部８・９
を形成している。

一方フレーム１０がフレーム前板３と接する冷
蔵庫Ｒ上部の両コーナ部に長方形状の切欠部１２
を設け、この切欠部１２の下方からフレーム前板
３裏側を１本の結露防止用のコンデンサーパイプ
１５が横切り、このコンデンサーパイプ１５を保
持する欠角矩形板状の複数のリブ１４・２５・２
６（一部図示省略）が冷蔵庫Ｒの一方側部から他
方側部に設けてある。

このリブ１４はフレーム前板３の裏側に垂直に
位置し、かつフレーム前板３側の中央部にコンデ
ンサーパイプ１５の直径より小さな直径を有する
半円状のコンデンサーパイプ１５を保持する切欠
部１６を備え、上部後方にテーパ部１７を形成し
ている。

またフレーム前板３は第５図に示すように〓型
の水平面前側部にヒンヂシヤフト挿入穴１８を形
成している。

以上のような構造であるから、第４・５図に示
すようにトツプサツシユ２を冷蔵庫Ｒ上部に挿入
することにより、位置決め用リブ７の前方のテー
パ部８によつて冷蔵庫Ｒの両側部に位置するコン
デンサーパイプ保持用リブ１４（一部図示省略）
のテーパ部１７が押圧され、コンデンサーパイプ
１５は前記リブ１４の切欠部１６に保持され、フ
レーム前板３裏側に確実に圧接される。同時にエ
バポレータマスク４を介して、他の冷蔵庫Ｒの側
部以外に位置するコンデンサーパイプ保持用リブ
２５・２６（一部図示省略）も前方に押圧され、
冷蔵庫Ｒ中央部のコンデンサーパイプ１５もフレ
ーム前板３裏側に圧接される。この結果、コンデ
ンサーパイプ１５は全長にわたりフレーム前板３
裏側に確実に圧接される。

またこの際フレーム前板３の下端部両サイドが
冷蔵庫Ｒの前面上部両側部に設けたフレーム前フ
ランジ２０に差し込まれ、さらにエバポレータマ
スク４に設けられた嵌合用爪１９に差し込まれい
てるためフレーム前板３は外れることはない。

またフレーム１０の切欠部１２に、トツプサツ
シユ２と一体に成形した位置決め用リブ７の後方
のテーパ部９を嵌合することによつてヒンヂシヤ
フト５の位置が定位置に決められる。

このようにして組立た後、発泡ウレタン樹脂１
１をトツプサツシユ２と冷蔵庫Ｒ上部の間に充填
することによつて各部品の位置を固定する。

以上の通りコンデンサーパイプ１５はフレーム
前板３にテープ等の補助材を用いることなく確実
に圧接されるため、品質的にも、作業工数、部品
点数も有利な使用となる。

またヒンヂシヤフト５の位置もフレーム１０の
前方に設けられた切欠部１２の位置で決められる
ため従来に比べバラツキの少ないものとすること
ができ、それよつて冷凍室用扉２３を所定位置に
設置でき、従つて冷凍室内冷気の漏洩を防止でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案に係る冷蔵庫断面略図、第２図は
従来仕様によるトツプサツシユとエバポレータマ
スクの組み合わせ構造略図、第３図は本案に係る
トツプサツシユとエバマスクの組み合わせ構造略
図、第４図は本案構造におけるトツプサツシユ挿
入過程図、第５図は本案構造におけるトツプサツ
シユ挿入前の実体斜視図である。 １……冷蔵庫のトツプテーブル構造、２……ト
ツプサツシユ、３……フレーム前板、４……エバ
ポレータマスク、５……ヒンヂシヤフト、７……
位置決め用リブ、１０……フレーム、１４……コ
ンデンサーパイプ保持用リブ、１５……コンデン
サーパイプ、２４……トツププレート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面にヒンヂシヤフトと凸状の位置決め用リブ
   とを前方から順次一体に突出形成したトツプサツ
   シユと、このトツプサツシユが結合するトツププ
   レート、冷蔵庫のフレーム及びフレーム前板と、
   このフレーム前板の下端部を支持するエバポレー
   タマスクと、結露防止用のコンデンサーパイプと
   からなり、さらにフレームに切欠部を設け、この
   切欠部前方に位置するフレーム前板裏側のエバポ
   レータマスクと一体に複数のコンデンサーパイプ
   保持用リブを形成し、トツプサツシユの位置決め
   用リブをフレーム切欠部に嵌合させて、コンデン
   サーパイプ保持用リブを前記位置決め用リブで押
   圧し、コンデンサーパイプをフレーム前板裏側に
   圧接させてなる冷蔵庫のトツプテーブル構造。