JPS5833461Y2 - 空気調和機のパイプカバ−取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和機のパイプカバー取付構造に関するも
のである。

従来の空気調和機の構造を第１図により説明する。

１は送風用モーターであり、空白側送風用シロッコファ
ン２及び室外側送風用プロペラファン３と共に送風装置
を形成する。

これらに対向して冷凍サイクルが配置されている。

４はエバポレータで、５はコンデンサその抽圧縮機（図
示せず）などが冷凍サイクルの主要構成部品である。

またエバポレータ４の下部には露受皿６があり、室内側
と室外側とは仕切板７で仕切られている。

これらは、前記送風装置及び冷凍サイクルなどと共に１
体で形成されたベース８の上にあり、全体を断熱材９な
どを貼り付けた外箱１０で覆っている。

これらの送風装置及び冷凍サイクルにより所定の空ヅ調
和を行なう。

この時のエバポレータ４は冷媒により低温に保持され、
エバポレータ４のパイプ４ａには多湿の空気と触れて露
玉が生じる。

また外箱１０も冷され、多湿の空気が外箱１０の外表面
に触れると、空気中の水分が凝縮し霜付を生じる。

これを防止するために、外箱１０の内面には断熱材９を
貼り付ケ、エバポレータ４のパイプ４ａからの熱交換を
遮断し、外箱１０の外表面温度を空気の露点以上に保持
しているものである。

しかしエバポレータ４は性能上の都合で広くしており、
また外箱１０は、製品の小形化により小さくする一方か
ら必然的にエバポレータ４のパイプ４ａと外箱１０の内
面に貼り付けられた断熱材９との隙間はほとんどない状
態である。

すると、エバポレータ４のパイプ４ａの表面についた露
玉が外箱１０の断熱材９の表面に付着し吸湿させ、断熱
機能を著しく低下させ、更には表面を伝わり機外に滴下
するネ・それがあった。

本考案は係る欠点に着目し改良するものである。

即ち、外箱の外表面で露玉が凝縮することなく、断熱材
がエバポレータのパイプに付着した露玉によって吸湿す
ることのない、更に機外に滴下のない構造としたもので
ある。

以下本考案の一実施例を第２図、第３図、第４図及び第
５図により説明する。

第２図、第３図、第４図及び第５図にかいて、第１図と
の同一番号はそれぞれ同一物を示すので説明を省略する
。

１１はエバポレータであり、両側のパイプ１１ａは熱伝
導率が小さく、吸水率の低い独立気泡体の発泡材料など
で成形されたパイプカバー１３で覆れており、それらの
下部には露受皿１２が装着されている。

また、パイプカバー１３の他端は、室内側と室外側とを
仕切る仕切板１４と該仕切板１４に設けられた突起１４
ａの間に挿入し保持する構造である。

１５はベースである。更にパイプカバー１３の下端部に
は突部１３ａが形成され、露受皿１２の中に該突部１３
ａを差し込み、且つパイプカバー１３の内面を露受皿１
２内に位置させたものである。

な釦且つエバポレータ１１を支持する固定板の折曲げ部
１１ｂにパイプカバー１３の一部に形成した凹状溝１３
ｂを装着した構造のものである。

係る構造によれば、エバポレータ１１を構成するパイプ
１１ａに付着した露玉は、パイプ１１ａを覆うパイプカ
バー１３の内面を伝わって、露受皿１２内に導くことが
可能であり、機外に飛出すことが全くない。

またパイプカバー１３には断熱機能を有しており、且つ
吸水率の低い独立気泡体であるので、外箱１６の外表面
には露玉の付着などなく、吸湿による断熱機能の低下も
ない。

更に仕切板１４と該仕切板に設けられた突起１４ａの間
にパイプカバー１３の端部を挿入し、且つ、下端部に設
けた突部１３ａを露受皿１２内に位置させ、パイプカバ
ーの下端部が露受皿１２外に位置することのないように
取シ計らったものである。

なお、且つエバポレータ１１を支持する固定板の折曲げ
部１１ｂにパイプカバー１３の一部ニ形成した凹状溝１
３ｂを装着したことにより、パイプカバー１３の取付を
確実にし、また、エバポレータ１１を構成するパイプ１
１ａ内の空気の流通を阻止し、パイプ１１ａの表面で凝
縮する露玉の量を軽減しようとするものである。

以上説明した如く、本考案によれば、たとえパイプ１１
ａの表面に露玉が生じても、適確に露受皿１２内に導き
、外箱１６の表面には、露玉の付着が全くない。

しかも、断熱材を外箱の内面に、接着剤などを吹き付け
て貼り付けていた不確実性の要因を含む作業を省くこと
が出来、作業性を向上させ信頼性の高い性能が得られる
。

極めて効果大なる空気調和機のパイプカバー取付構造を
提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の空気調和機の平面断面図および
正面図、第３図は本考案の平面断面図、第４図、第５図
は本考案の要部右側面図とＡ−Ａ断面図、第６図と第７
図は本考案のパイプカバーの単体を示す側面図と平面図
、第８図は本考案の左平面部分断面図である。 １・・・ファンモータ、２・・・室内ファン、３・・・
プロペラファン、４・・・エバポレータ、４ａ・・・エ
バポレータ固定板、５・・・コンデンサ、６・・・露受
皿、Ｉ・・・仕切板、８・・・ベース、９・・・断熱、
１０・・・外箱、１１・・・エバポレータ、１１ａ・・
・折曲げ部、１２・・・露受皿、１２ａ・・・立上げ部
、１３・・・パイプカバー１３ａ・・・凸部、１３ｂ・
・・凹部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ベース構成品の仕切板１４と該仕切板に設けられた
   突起１４ａの間に、エバポレータ１１を横取するパイプ
   １１ａを覆う熱伝導率が小さく、吸水率の低い独立気泡
   体の発泡材料などで成形されたパイプカバー１３を挿入
   、保持し、またパイプカバー１３の底面を露受皿１２の
   上端に位置させたことを特徴とする空気調和機のパイプ
   カバー取付構造。 ２ パイプカバー１３の下端部に突部１３ａを形成し、
   露受皿１２の中に該突部１３ａを差し込み且つパイプカ
   バー１３の内面を露受皿１２内に位置させた実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の空気調和機のパイプカバー取
   付構造。 ３ エバポレータ１１を支持する固定板の折曲げ部１１
   ｂにパイプカバー１３の一部に形成した凹状溝１３ｂを
   装着した実用新案登録請求の範囲第１項記載の空気調和
   機のパイプカバー取付構造。