JPS5942581Y2 - 空調換気扇における結露水処理構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、冷暖房時の室の換気に供される顕熱交換器
を備えた空調換気扇に関するものである。

上記したこの種の空調換気扇は、換気とともに顕熱交換
によって換気による室温の変化を防ぐものである。

このため、暖房時に訃けるその運転では、室内の暖気に
多量の水蒸気が含まれているので、温度差が生じる顕熱
交換器において結露現象が起きる。

顕熱交換器に生じた結露は凝縮し、結露水となって滴下
することになるのである。

ところが従来の空調換気扇では、この結露水がその１寸
放置されているので、電気部品の劣化や取付部分の腐食
、さらには室内側壁面にしみなどを１ねく問題があった
。

本考案は、上記した従来の問題を解消することを目的と
した。

結露水の貯溜を計るとともに、それを室内側から手軽に
処理することができる空調換気扇に訃ける結露水の処理
構造を提供するものである。

次に本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて具体的
に説明する。

第１図は本考案の適用例としての空調換気扇を取付状態
に訃いて示したもので、図示中央の取付壁Ｗの左方が屋
外、右方が室内である。

この空調換気扇は、外箱１の前面に取付けられた前パネ
ル２と、外箱１０室外側の後端である後部板３とにそれ
ぞれ上下に二つづつの開口部が形成されている。

前パネル２の二つの開口部のうち図示上部のものな室内
の空気を吸気するための吸気口４であり、図示下部のも
のは外気を室内へ送り出すための給気口５である。

また、後部板３の二つの開口部のうち図示上部のものは
外気をとり込むための取入口６であり、図示下部のもの
は前記吸気口４から吸気された室内の空気を外に放出す
るための吐出ロアである。

前記の吸気口４の内側には排気用送風機８が、また前記
の給気口５の内側には給気用送風機９が、吸気口４と給
気口５とを上下に分離区分させる取付板１０の上下にそ
れぞれ取付けられている。

排気用送風機８の吸込口は、吸気口４に臨み、その吐出
口１１は、後部板３の吐出ロアに向って開口している。

給気用送風機９の吐出口１２は、前パネル２の給気口５
に臨んで開口している。

外箱１内にはさらに図示のように顕熱交換を行なうため
の交差流型の顕熱交換器１３が組付けられ、前記吸気口
４から排気用送風機８によって吸込捷れた室内の空気は
、この顕熱交換器１３を経て、後部板３の吐出ロアから
室外へ吐出されるのである。

また、前記後部板３の取入口６から取込１れた新鮮な外
気は、顕熱交換器１３を前の場合とは別な経路で通過し
、給気用送風機９に吸込筐れ、その吐出口１２から給気
口５を経て室内へ供給されるのである。

室内の空気の排出路と外気の吸入路とは、前記の取付板
１０、顕熱交換器１３、それに後述するドレーンタンク
１４０室内側の側板１５などで相互に仕切られ、顕熱交
換器１３内を交差して流れる室内の空気と外気との間で
顕熱交換が行なわれるのである。

なか、図中、符号１６は吸気グリル、同じく１７は吐出
グリルである。

このような構成の空調換気扇を運転すると、室が暖房状
態では外気と室内空気との温度差が大きく、しかも室内
の暖気が多量の水蒸気を含んでいるため、顕熱交換器１
３の、室内の空気が通りぬける吐出ロアに臨む図示Ａ部
のプレートに結露水が付着し、その１１下方へ滴下する
。

しかしながら、この実施例のものでは、顕熱交換器１３
のＡ部のプレートの投影平面積を占めるドレーンタンク
１４が、顕熱交換器１３の直下の外箱１の内側に設置さ
れているので、顕熱交換器１３から滴下する結露水は、
外箱１等をぬらすことなくドレーンタンク１４に貯溜さ
れるのである。

ドレーンタンク１４は、その室内側の側板１５が斜め上
方に突き出して、顕熱交換器１３の下端にある支持部材
に当接している。

つ普り、この側板１５は、滴下する結露水を底側へ導く
ガイド板であると同時に、吐出口Ｔ側と給気口５側との
空気流の短絡を防ぐ仕切板でもある。

ドレーンタンク１４の取外しは、前パネルを外して室内
側から外箱１内面をすべらせながらひきだすことで可能
であるが、振動によるがたつき等を考慮して、通常は、
前記側板１５の上端を顕熱交換器１３の支持部材に小形
のビス１８で締付は固定しである。

従って、ドレーンタンク１４の取り出しにあたっては、
このビス１８を外すことが必要である。

なお、第２図に示す本考案の他の実施例は前例のものと
、そのドレーンタンク１４の側板１５に把手１９を設け
た点を除けば全く同じである。

従って、図面に前例の部材と共通の符号を付すことによ
って、説明を省くことにする。

以上、実施例の説明によっても明らかなように、本考案
の空調換気扇に３ける結露水処理構造は、結露水を備え
付けのドレーンタンクに貯溜することができるから、結
露水による電気部品の劣化、取付部の腐食、室内側壁面
のしみ発生といったトラブルを未然に防止できる。

そして、ドレーンタンクに貯溜した結露水は、ドレーン
タンクごと室内側から取り出すことができるので、結露
水の処理を簡単にかつ手軽に行なうことができる特長が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の適用例としての空調換気扇を取付状態
に嘔いて示す縦断面図、第２図は本考案の他の実施例を
第１図に準じて示す空調換気扇の縦断面図である。 な訃、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。 １・・・・・・外箱、２・・・・・・前パネル、８，１
２・・・・・・送風機、１３・・・・・・顕熱交換器、
１４・・・・・・ドレーンタンク、１５・・・・・・側
板、１８・・・・・・ビス １９・・・・・・把手。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）室内の空気を室外へ排気し、同時に外気を室内へ
   吸気する送風機を設け、排気される室内の空気と吸気さ
   れる外気との間で顕熱交換のみを行なうよう設けた顕熱
   交換器を備えた空調換気扇において、前記顕熱交換器の
   下方に、室内側からの取り出しを可能に構成されたドレ
   ーンタンクを備え付けたことを特徴とする空調換気扇に
   おける結露水処理構造。
2. （２） ドレーンタンクの室内側の側面に把手部を設
   けたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の空調換気扇における結露水処理構造。
3. （３） ドレーンタンクの室内側の側板を顕熱交換器
   の一部に当接させ、該側板によって吸排気路を仕切る仕
   切板を構成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
   囲第１項又は第２項記載の空調換気扇における結露水処
   理構造。