JPS593287Y2 - 一体形空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はファンケーシング組立の取付けについて改良
した一体形空気調和機に関するものである。

一体形空気調和機において、キャビネットにファンケー
シング組立を取付けるのに、第５図に示すようにするこ
とが考えられる。

すなわち、室外側ケーシング３と室内側ケーシング４と
を組合せかつモータ１０および室内側ファン１１と室外
側ファン１２を組付けたファンケーシング組立２を、キ
ャビネット７の中間内壁面に設けた上下、左右４個のア
ングル状のレール８上に載置し、室内側ケーシング４の
左右両端部を上方のレール８にねじ止め固定することが
考えられる。

しかし、前述のようなものでは、高所でのねし止め作業
が困難であり、またキャビネット７が横に開くために室
内側ケーシングの穴とレールの穴とが合いに＜＜、さら
にファンケーシング組立を固定しているのは室内側ケー
シングを止めているねじだけであるために強度が弱く、
室外側ケーシングはレールに単に乗っているだけなので
、この部分のキャビネットの拡がりを押さえるものがな
く、キャビネットが横開きして体裁が悪くなるという問
題がある。

この考案は、キャビネットに凸部を備えたレールを設け
、ファンケーシング組立の室内側および室外側ケーシン
グに凹部を設け、前記凸部と凹部とをスライド可能に係
合させて、キャビネット内にファンケーシング組立を設
置することにより、前述した問題を解決して、組立時の
作業性をよくすると共に、体裁をよくすることを目的と
するものである。

以下、この考案の一実施例を第１図から第４図まで゛に
基いて説明する。

これらの図において、１は空気調和機本体、２は室外側
ケーシング３と室内側ケーシング４とを一体的に組合せ
、かつモータ１０およびこのモータ１０で駆動される室
内側ファン１１と室外側ファン１２を組付けたファンケ
ーシング組立である。

前記室外側ケーシング３の左右下部にはファンケーシン
グ組立２の挿入時のガイドとなる凹部５ａと、第３図に
示すようなリブ６とが形成されている。

前記凹部５ａは、第４図ａに示すように、挿入時の接触
抵抗を小さくするために、後方の入口部５ａ１の断面積
を大きくシ、前方に行くほど断面積を小さくしである。

室内側ケーシング４の左右下部にも凹部５ａと同様な凹
部５ｂとリブ６と同様なリブ（図示せず）が設けられて
いる。

７は前面が開口したキャビネットで、このキャビネット
７の上下方向中間部の内壁面には、ファンケーシング組
立２の挿入時にガイドとなる凸部９を備えたレール８が
、前記凸部９を相対向させて、上下および左右対称にそ
れぞれ固定されている。

前記凸部９は、第４図ａに示すように、前端部９１の断
面積を小さく、後方に行くほど断面積を大きくしている
。

なお、図中１３は合板、１４は圧縮機、１５は凝縮器、
１６は冷却器で、この冷却器１６は止め具１７により断
熱材１８を介して天板１９に吊下げられている。

また、２０は室内側ケーシング４と冷却器１６との隙間
を塞ぐバッキング、２１は前面パネルである。

次に、ファンケーシング組立２の取付けについて説明す
ると、室内側ケーシング３の凹部５ａと室内側ケーシン
グ４の凹部５ｂとを、それぞれレール８の凸部９に合せ
て、ファンケーシング組立２を前方から押込み、第３図
、第４図すに示すように、凹部５ ａ 、５ ｂを凸部
９に係合させて、ファンケーシング組立２をキャビネッ
ト７内に設置し、室外側ケーシング３．室内側ケーシン
グ４のリブ６の少なくとも一方をレール８に前方からね
し止めして、手前側へのファンケーシング組立２の飛出
しを押え、これをキャビネット７内に着脱可能に設置す
る。

前述した実施例において、キャビネット７の横開きは、
上下、左右のレール８の凸部９とファンケーシング組立
２の凸部５ ａ 、５ ｂとの係合によって押えられる
。

また、第４図ａの矢印に示す方向にファンケーシング組
立２の挿入を行うと、挿入開始時には凸部９に対し凹部
５ ａ 、５ ｂの方が断面積が大きいので、キャビネ
ット７が多少横開きをしても、寸法誤差を吸収すること
ができ、挿入完了時に凸部９と凹部５ａ、５ｂの両面が
初めて当接するので、挿入途中での接触抵抗が小さく、
スムーズにファンケーシング組立２をスライドさせてキ
ャビネット７内に挿入することができる。

そして、上下レール８間にファンケーシング組立２が嵌
入するようになるため、ファンケーシング組立２の左右
方向の動きだけではなく、上下方向の動きも押えること
ができる。

以上説明したようにこの考案によれば、キャビネット側
の凸部とファンケーシング組立の凹部との上下、左右４
個所での保合により、寸法誤差やキャビネットの横開き
を吸収でき、また必要に応じて前方からねし止めするだ
けで、スムーズで作業性よく、ファンケーシング組立を
キャビネット内に取付けることができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例による一体形空気調和機を
示す斜視図、第２図は同縦断正面図、第３図は室外側ケ
ーシングの要部の側断面図、第４図ａは同要部の分解平
面図、第４図すは室内側ケーシングの要部の縦断説明図
、第５図は参考例の一体形空気調和機を示す上部を除く
縦断正面図である。 ２・・・・・・ファンケーシング組立、３・・・・・・
室外側ケーシング、４・・・・・・室内側ケーシング、
５ ａ 、５ ｂ・・・・・・凹部、７・・・・・・キ
ャビネット、８・・・・・・レール、９・・・・・・凸
部。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. キャビネット７の内壁面に凸部９を備えたレール８を上
   下および左右に対称に設け、凹部５ｂを備えた室内側ケ
   ーシング４と凹部５ａを備えた室外側ケーシング３とを
   組合せたファンケーシング組立２・を、このファンケー
   シング組立２の凹部５ａ、５ｂをそれぞれ前記レール８
   の凸部９にスライド可能に係合させて、前記キャビネッ
   ト７内に設置したことを特徴とする一体形空気調和機。