JPS63100Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、長板状の基片の両端より、一対の
開閉片を開閉させ、対向する一対の開閉片の先端
に、各々表蓋を取付けてなる時計バンド用バツク
ルに関するものである。

従来のこの種のバツクルは、互いに隣接された
一対の表蓋間に、不用な隙間が発生する欠点があ
り、更に、不用な隙間の発生を防止するために、
表蓋の一方の先端を、他方の表蓋に重合させるも
のもあるが、表蓋に段差を生ずる欠点などがあ
る。

この考案は、上記の欠点に鑑みてなされたもの
で、一実施例を図面に基づいて説明すると、この
考案の時計バンド用バツクルは、長板状に形成さ
れた基片１の長手方向両端に、各々後端を取付け
て、基片１の上面（または両幅方向）に開閉させ
るとともに、互いの先端を対向させる第１開閉片
２と第２開閉片３と、第１開閉片２の先端両幅方
向に取付けた第１両側片４と、第１両側片間に形
成された第１上片５と、第１両側片４の先端内側
に沿つて第１くぼみ６を形成させて第１両側片内
に形成された第２両側片７と、第１上片５の先端
内側に沿つて第２両側片７の先端間に第２くぼみ
８を形成させて第１上片５内に形成された第２上
片９にてなる第１表蓋１４と、第２開閉片３の先
端両幅方向に取付けられて第１両側片４と隣接さ
せる第３両側片１０と、第３両側片１０間に形成
されて第１上片５と隣接させる第３上片１１と、
第３両側片１０の内側先端より突出させて先端を
第１くぼみ６内に位置させる第４両側片１２と、
第４両側片１２の先端間を突出させて第２くぼみ
８内に位置させる第４上片１３にてなる第２表蓋
１５にてなり、第１表蓋１４と第２表蓋１５は、
第２図の二点鎖線で示すように、互いに隣接して
対向させることを、要旨とするものである。

なお、実施例において、第１表蓋１４は、プレ
ス加工などにて形成させた第１両側片４と第１上
片５内に、プレス加工などにて形成させた第２両
側片７と第２上片９を、スポツト溶接などにて固
着させて構成した例を示し、第２表蓋１５も同様
に構成した例を示しているが、各表蓋１４，１５
は、各々一体の材料より構成させて、各片４，
５，７，９及び１０，１１，１２，１３を完全一
体に形成させることもできるものである。

基片１と各開閉片２，３の厚みは、任意の厚さ
に構成させることができるが、実施例では、外観
と強度を重視して、厚く構成させており、各開閉
片２，３は、各々後端に取付けた筒１６を、基片
１の両端に取付けた筒１７と軸１８支させてい
る。

１９は、筒１６の両端より２枚に延長させて、
各々開閉片２，３の後端下面の段落部内に固着さ
せた筒取付け片。２０は、同様に筒１７より延長
させて、基片１の両端上面の段落部内に固着させ
た筒取付け片である。

各表蓋１４，１５は、各々第１，第２開閉片
２，３の先端に取付けた筒２１と軸２２支して、
回動自在に取付けてある。２３は、筒２１の両端
より２枚に延長されて、各々開閉片２，３の先端
下面の段落部内に固着させた筒取付け片である。

２４は、基片１の長手方向上面の中間部分に一
対起立されて、各開閉片２，３の先端部分に形成
させた切欠き２５内に挿入させて、筒２１の後方
に掛止める掛止片である。２６は、筒２１の一部
を折曲げ突出させて掛止片２４に弾力的に係合さ
せる係合片である。

２７は、各表蓋１４，１５に形成させて、時計
バンドを取付けるための取付け穴である。

なお、上記した実施例において、各表蓋１４，
１５に対する時計バンドの取付け手段は任意であ
り、基片１及び各開閉片２，３を厚片にて構成し
ない場合は、各筒１６，１７，２１などを各片１
及び２，３と一体に構成させることもできるな
ど、考案の要旨の範囲で、任意に変更できるもの
である。この考案は以上の構成であり、一対の表
蓋１４，１５間の隙間は、第１くぼみ６内に位置
させる第４両側片１２と、第２くぼみ８内に位置
させる第４上片１３にて、埋めることができる。

表蓋は、先ず第２表蓋１５を閉じ、次に第１表
蓋１４を閉じることによつて、第２図の二点鎖線
で示す正しい状態に閉じることができ、掛止めを
確実にし、隙間を埋めることができるものである
が、間違つて、第１表蓋１４から先に閉じようと
した場合は、次に第２表蓋１５を閉じる際に、第
４上片１３が第１上片５に当つて閉じることがで
きず、突出させた第４上片１３によつて誤操作を
防止することができる。

従つて、この考案は、一対の表蓋１４，１５を
面一に隣接して対向させても、内部を覗視するよ
うな不用な隙間の発生を防止でき、従来の欠点を
改善して、外観良好で、誤操作を防止できる時計
バンド用バツクルを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図は一
部を破断した平面図、第２図は一部を省略した中
央横断面図である。 １は基片、２は第１開閉片、３は第２開閉片、
４は第１両側片、５は第１上片、６は第１くぼ
み、７は第２両側片、８は第２くぼみ、９は第２
上片、１０は第３両側片、１１は第３上片、１２
は第４両側片、１３は第４上片である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長板状に形成された基片１の長手方向両端に、
   各々後端を取付けて基片１に開閉させるととも
   に、互いの先端を対向させる第１開閉片２と第２
   開閉片３と、第１開閉片２の先端両幅方向に取付
   けた第１両側片４と、第１両側片４間に形成され
   た第１上片５と、第１両側片４の先端内側に沿つ
   て第１くぼみ６を形成させて第１両側片４内に形
   成された第２両側片７と、第１上片５の先端内側
   に沿つて第２両側片７の先端間に第２くぼみ８を
   形成させて第１上片５内に形成された第２上片９
   と、第２開閉片３の先端両幅方向に取付けられて
   第１両側片４と隣接させる第３両側片１０と、第
   ３両側片１０間に形成されて第１上片５と隣接さ
   せる第３上片１１と、第３両側片１０の内側先端
   より突出させて先端を第１くぼみ６内に位置させ
   る第４両側片１２と、第４両側片１２の先端間を
   突出させて第２くぼみ８内に位置させる第４上片
   １３にてなる時計バンド用バツクル。