JPS629091Y2 - - Google Patents
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- JPS629091Y2 JPS629091Y2 JP1982094581U JP9458182U JPS629091Y2 JP S629091 Y2 JPS629091 Y2 JP S629091Y2 JP 1982094581 U JP1982094581 U JP 1982094581U JP 9458182 U JP9458182 U JP 9458182U JP S629091 Y2 JPS629091 Y2 JP S629091Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は複合板、例えば2基材によつて発泡性
合成樹脂をサンドイツチし、かつ、その少くとも
一方の基材の化粧面となる面に凹凸模様、所謂意
匠に富むエンボス加工を施すと共に、その基材を
樋状に形成し、次に基材を加温した後に、その樋
状部に発泡性合成樹脂原料を吐出し、その後に他
の基材を上記原料上に積層して型に送給し、型通
過中にこれら構成材を一体的に結合した複合板を
連続的に製造する複合板製造装置に関する。
合成樹脂をサンドイツチし、かつ、その少くとも
一方の基材の化粧面となる面に凹凸模様、所謂意
匠に富むエンボス加工を施すと共に、その基材を
樋状に形成し、次に基材を加温した後に、その樋
状部に発泡性合成樹脂原料を吐出し、その後に他
の基材を上記原料上に積層して型に送給し、型通
過中にこれら構成材を一体的に結合した複合板を
連続的に製造する複合板製造装置に関する。
最近、建築物の内、外装材として断熱性、軽量
化等、および剛性を兼備した金属板等を一基材と
する複合板が量産されている。しかし、どの複合
板も、金属等の冷たさ、平滑さを改善した所謂意
匠性(エンボス模様)に富み、かつ、材料の物性
を抑制した製品が殆んど見当らない。
化等、および剛性を兼備した金属板等を一基材と
する複合板が量産されている。しかし、どの複合
板も、金属等の冷たさ、平滑さを改善した所謂意
匠性(エンボス模様)に富み、かつ、材料の物性
を抑制した製品が殆んど見当らない。
さらに、芯材としてポリウレタン樹脂等の合成
樹脂発泡体原料を用いた場合、発泡体成形時に温
度等の諸要素が大きく影響する化学反応を伴うた
め均一な条件設定、およびある程度の温度変化に
対応できる装置の出現が望まれていた。また、従
来は製造装置の中にエンボス工程を組み込んだ装
置が存在せず、別途にエンボス加工した金属板を
素材としてサンドイツチ板を製造していた。その
ため、1000〜2000mも巻回されたロール状の金属
板をエンボス加工後再び巻回し、梱包しなければ
ならず、工数と嵩が増すと共にエンボス加工され
た状態での巻回に際し、化粧面に損傷を招く等の
経済性と製造上の欠点があつた。さらに、この種
加工された金属板を巻回した後に、所定形状に成
形するにはアンコイラ、ピンチローラで再度、成
形機に送給しなければならず、工数が増すばかり
でなく、損傷も多くなる不利があつた。その他、
基材の化粧面にのみエンボス加工した基材を改め
て所定形状に成形機で成形する際にはエンボス加
工面の領域が成形機の入口におけるガイドの変位
により、ズレてしまうことが非常に多く、均一な
模様分布の化粧面を有する成形された基材を得る
ことが非常に困難であつた。また、基材の温度は
前記原料の発泡倍率、および流動性を大幅に変化
させるため、原料の所定温度とズレが生じた場合
に低発泡、もしくは高発泡となる。従つて、所定
体積を得るには原料を増す必要があり、コストア
ツプとなる不利があつた。また、高発泡となつた
場合にはフオーム組織が弱く、機械強度に欠ける
欠点があつた。
樹脂発泡体原料を用いた場合、発泡体成形時に温
度等の諸要素が大きく影響する化学反応を伴うた
め均一な条件設定、およびある程度の温度変化に
対応できる装置の出現が望まれていた。また、従
来は製造装置の中にエンボス工程を組み込んだ装
置が存在せず、別途にエンボス加工した金属板を
素材としてサンドイツチ板を製造していた。その
ため、1000〜2000mも巻回されたロール状の金属
板をエンボス加工後再び巻回し、梱包しなければ
ならず、工数と嵩が増すと共にエンボス加工され
た状態での巻回に際し、化粧面に損傷を招く等の
経済性と製造上の欠点があつた。さらに、この種
加工された金属板を巻回した後に、所定形状に成
形するにはアンコイラ、ピンチローラで再度、成
形機に送給しなければならず、工数が増すばかり
でなく、損傷も多くなる不利があつた。その他、
基材の化粧面にのみエンボス加工した基材を改め
て所定形状に成形機で成形する際にはエンボス加
工面の領域が成形機の入口におけるガイドの変位
により、ズレてしまうことが非常に多く、均一な
模様分布の化粧面を有する成形された基材を得る
ことが非常に困難であつた。また、基材の温度は
前記原料の発泡倍率、および流動性を大幅に変化
させるため、原料の所定温度とズレが生じた場合
に低発泡、もしくは高発泡となる。従つて、所定
体積を得るには原料を増す必要があり、コストア
ツプとなる不利があつた。また、高発泡となつた
場合にはフオーム組織が弱く、機械強度に欠ける
欠点があつた。
本考案は上記の欠点を除去すると共に前記した
要望に答えるため、基材に凹凸模様をエンボス
加工により形成して外観に立体感を与えて意匠性
を改善すること、コイル状の基材(表面材)に
対し、エンボス加工、成形、加温、芯材充填を連
続的に行い、次に芯材に対し裏打材となる基材を
積層し、キユアしつつ製品として連続的に送給
し、安価に、かつ大量に、しかもコイル状の基材
の表面に損傷を与えないようにして一括ラインで
生産すること、エンボス加工の際に起る歪、変
形を直ちに幅方向、および移動方向に成形ロール
のフラワー図に従つて逃がし、矯正しながら成形
し、構造的に変形しにくいと共に、型材としても
機能する樋状に成形すること、温度に敏感な合
成樹脂発泡体をより有効に発泡させて高価な原料
の使用量を低減してコストを下げること、成形
直後の基材に対し、加温した後に発泡体原料を充
填し、発泡圧と温度の相乗効果により基材の残留
歪を視覚上消去して美しい化粧面とすること、等
を具備せしめた複合板製造装置を提案する。
要望に答えるため、基材に凹凸模様をエンボス
加工により形成して外観に立体感を与えて意匠性
を改善すること、コイル状の基材(表面材)に
対し、エンボス加工、成形、加温、芯材充填を連
続的に行い、次に芯材に対し裏打材となる基材を
積層し、キユアしつつ製品として連続的に送給
し、安価に、かつ大量に、しかもコイル状の基材
の表面に損傷を与えないようにして一括ラインで
生産すること、エンボス加工の際に起る歪、変
形を直ちに幅方向、および移動方向に成形ロール
のフラワー図に従つて逃がし、矯正しながら成形
し、構造的に変形しにくいと共に、型材としても
機能する樋状に成形すること、温度に敏感な合
成樹脂発泡体をより有効に発泡させて高価な原料
の使用量を低減してコストを下げること、成形
直後の基材に対し、加温した後に発泡体原料を充
填し、発泡圧と温度の相乗効果により基材の残留
歪を視覚上消去して美しい化粧面とすること、等
を具備せしめた複合板製造装置を提案する。
以下に図面を用いて、本考案に係る複合板製造
装置の一実施例について詳細に説明する。第1図
は上記装置の概略構成図で、1は下側基材送出部
で所謂、下側基材である金属薄板A(以下、単に
基材Aという)を装着したアンコイラとピンチロ
ーラ2からなり、基材Aを次工程に連続的に送給
する。3はエンボス加工機で、上、下のロール4
と5の外周面にかみ合う雄、雌型の凹凸模様を形
成し、これを基材Aの板厚、および凹凸の深さ等
に応じて加圧可能に支持する等の構成である。6
は成形機で、例えば10段、20段、32段等の段数を
有し、前記基材Aをほぼ樋状に成形する。なお、
成形幅はシングル、あるいはダブル幅等のいずれ
でも可能である。また、このように成形された基
材Aは下記する合成樹脂発泡体原料の外部への漏
洩を型材的な働きにより阻止すると共に、複合板
の補強も兼ねる。なお、成形機6は基材Aをその
入口から出口までの間にフラワー図に沿つて順に
基材Aを樋状に成形するためエンボス加工時の
歪、変形を基材Aの幅方向、および移送方向に沿
つて逃がし、これら歪、変形の残留を最小限に抑
えることができる。7は予熱機で基材Aを50〜90
℃に加温し、下記する吐出部から吐出される温度
が触媒のように影響する合成樹脂発泡体の原料を
有効に反応、発泡させる。また、加温された基材
Aは変形がより容易な状態となるため、下記する
合成樹脂発泡体の原料の発泡圧との相乗効果によ
り、エンボス加工時、成形時の残留している小さ
な歪、変形を一部除去し得る。8は吐出部で合成
樹脂発泡体の原料、所謂各成分を混合した発泡性
反応混合物P(以下、単に原料という)を基材A
の樋状部に積層するものである。その吐出法とし
ては、例えば回転羽根体を備えた吐出方式、スプ
レーガン方式(エア、エアレス)、または注入方
式等があり、その用途に応じて適する方法を用い
る。9は上側基材送出部で上側基材B(以下、単
に基材Bという)を連続してくり出し、この基材
Bを原料P上に積層する。上記上側基材送出部9
の主構成はアンコイラ的機構である。なお、上記
基材Bの素材としてはアスベスト紙、クラフト
紙、アルミ箔、プラスチツクシート、アスフアル
トルーフイング、およびこれらの一種以上をラミ
ネートした複合シート等からなる。また、この上
側基材送出部9には基材Bが一定の張力下で導出
されるようにバンドによるブレーキ等の付加機構
を当然有する。10はガイドローラで基材Bを基
材Aの樋状部上に載置するように案内する。な
お、ガイドローラ10は必要に応じて2点鎖線で
示す位置まで水平、垂直のいずれかの方向に移動
可能に装着する。これは前記原料が温度に大きく
左右される化学反応物質であるために特に意義が
ある。11は型で基材Aと基材B間に原料Pをサ
ンドイツチした状態で連続して水平方向に移動す
るようにエンドレス式の型材12,13を所定間
隔、所謂複合板Sの板厚に対応する間隙を有して
対面させて空隙を連続的に形成し、ある一定時間
経過後に連続的に解消することを繰り返す装置で
ある。なお、型11は基材Bと基材A間に対して
充填した未発泡状態の原料Pを型11内を通過中
に反応、発泡、および硬化させる。また、型11
の具体例としては従動輪14,15と駆動輪1
6,17の間に表面平滑な金属エンドレスベルト
(例えばステンレス製)をそれぞれ掛合したも
の、あるいはリンク等により多数片を連結したキ
ヤタピラ式の加圧方式(図示せず)等である。1
8は補強ローラで従、駆動輪間に複数個、定間隔
で配置した場合であり、複合板Sの所定厚さを得
ることと、上記型材12,13の変形等を除去す
るために設ける。19は加熱装置で、例えば50℃
〜90℃位までに上記ベルト、およびその周囲の空
間を加温する。20はカバーで型11、およびそ
の周囲の空間を保温すると共に原料Pの反応時に
放出するトリクロロモノフルオロメタン、あるい
は加温装置から放出される炭酸ガス、一酸化炭素
等を安全上、衛生上、作業環境に放出しないため
および、より有効な保温効果を得るためである。
なお、型11の入、出口部11a,11bだけは
型11内の気体の漏洩を最大限に阻止し得る構造
に構成する。
装置の一実施例について詳細に説明する。第1図
は上記装置の概略構成図で、1は下側基材送出部
で所謂、下側基材である金属薄板A(以下、単に
基材Aという)を装着したアンコイラとピンチロ
ーラ2からなり、基材Aを次工程に連続的に送給
する。3はエンボス加工機で、上、下のロール4
と5の外周面にかみ合う雄、雌型の凹凸模様を形
成し、これを基材Aの板厚、および凹凸の深さ等
に応じて加圧可能に支持する等の構成である。6
は成形機で、例えば10段、20段、32段等の段数を
有し、前記基材Aをほぼ樋状に成形する。なお、
成形幅はシングル、あるいはダブル幅等のいずれ
でも可能である。また、このように成形された基
材Aは下記する合成樹脂発泡体原料の外部への漏
洩を型材的な働きにより阻止すると共に、複合板
の補強も兼ねる。なお、成形機6は基材Aをその
入口から出口までの間にフラワー図に沿つて順に
基材Aを樋状に成形するためエンボス加工時の
歪、変形を基材Aの幅方向、および移送方向に沿
つて逃がし、これら歪、変形の残留を最小限に抑
えることができる。7は予熱機で基材Aを50〜90
℃に加温し、下記する吐出部から吐出される温度
が触媒のように影響する合成樹脂発泡体の原料を
有効に反応、発泡させる。また、加温された基材
Aは変形がより容易な状態となるため、下記する
合成樹脂発泡体の原料の発泡圧との相乗効果によ
り、エンボス加工時、成形時の残留している小さ
な歪、変形を一部除去し得る。8は吐出部で合成
樹脂発泡体の原料、所謂各成分を混合した発泡性
反応混合物P(以下、単に原料という)を基材A
の樋状部に積層するものである。その吐出法とし
ては、例えば回転羽根体を備えた吐出方式、スプ
レーガン方式(エア、エアレス)、または注入方
式等があり、その用途に応じて適する方法を用い
る。9は上側基材送出部で上側基材B(以下、単
に基材Bという)を連続してくり出し、この基材
Bを原料P上に積層する。上記上側基材送出部9
の主構成はアンコイラ的機構である。なお、上記
基材Bの素材としてはアスベスト紙、クラフト
紙、アルミ箔、プラスチツクシート、アスフアル
トルーフイング、およびこれらの一種以上をラミ
ネートした複合シート等からなる。また、この上
側基材送出部9には基材Bが一定の張力下で導出
されるようにバンドによるブレーキ等の付加機構
を当然有する。10はガイドローラで基材Bを基
材Aの樋状部上に載置するように案内する。な
お、ガイドローラ10は必要に応じて2点鎖線で
示す位置まで水平、垂直のいずれかの方向に移動
可能に装着する。これは前記原料が温度に大きく
左右される化学反応物質であるために特に意義が
ある。11は型で基材Aと基材B間に原料Pをサ
ンドイツチした状態で連続して水平方向に移動す
るようにエンドレス式の型材12,13を所定間
隔、所謂複合板Sの板厚に対応する間隙を有して
対面させて空隙を連続的に形成し、ある一定時間
経過後に連続的に解消することを繰り返す装置で
ある。なお、型11は基材Bと基材A間に対して
充填した未発泡状態の原料Pを型11内を通過中
に反応、発泡、および硬化させる。また、型11
の具体例としては従動輪14,15と駆動輪1
6,17の間に表面平滑な金属エンドレスベルト
(例えばステンレス製)をそれぞれ掛合したも
の、あるいはリンク等により多数片を連結したキ
ヤタピラ式の加圧方式(図示せず)等である。1
8は補強ローラで従、駆動輪間に複数個、定間隔
で配置した場合であり、複合板Sの所定厚さを得
ることと、上記型材12,13の変形等を除去す
るために設ける。19は加熱装置で、例えば50℃
〜90℃位までに上記ベルト、およびその周囲の空
間を加温する。20はカバーで型11、およびそ
の周囲の空間を保温すると共に原料Pの反応時に
放出するトリクロロモノフルオロメタン、あるい
は加温装置から放出される炭酸ガス、一酸化炭素
等を安全上、衛生上、作業環境に放出しないため
および、より有効な保温効果を得るためである。
なお、型11の入、出口部11a,11bだけは
型11内の気体の漏洩を最大限に阻止し得る構造
に構成する。
次に本考案に係る装置を用いて複合板を製造す
る方法について第1図を用いて簡単に説明する。
いま基材Aとして0.27mm厚さのプレコート金属板
(幅94cm)を1000mボビンに巻回したものをアン
コイラーに装置した。一方、基材Bとしてはアス
ベスト紙にアルミ箔をラミネートした2000m巻回
のコイル状物をくり出す上側基材送出部9に準備
した。そして発泡体原料としてはポリウレタン樹
脂を吐出部8に供給し、コンベアベルトからなる
型材12,13が30m/minの速度で回転し、カ
バー20内が80℃に保持され、基材Aを成形機6
によつて第2図に示す断面形状に成形されてくる
と仮定する。そこで基材Aの始端をピンチロール
2に案内し、これをエンボス加工機3に導出す
る。このエンボス加工機は、例えば鉄板の全幅、
あるいは一部分のみにエンボス加工できるように
なつており、例えば第2図に示すL幅の部分のみ
に加工を施して、次の成形機6に送り出す。な
お、このエンボス加工の際は折曲げ部に無理な加
工が行なわれていないため基材全幅にエンボス加
工したのに比し、耐候性のすぐれた複合板を得る
ことになる。成形機6では第2図に示す如き断面
に基材Aを成形し、これを予熱機7に送給し、基
材Aを加温、約60℃に加温して次の吐出部8に移
送する。吐出部8では基材Aの樋状部に対し、ポ
リウレタン樹脂の各成分を混合した原料Pの状態
で吐出する。そして吐出された原料Pは基材A上
で発泡を開始し、次に白濁のクリーム状液体とな
り、それがさらに膨張し始めた時期に基材Bを積
層し、この後これを型11に送給し、型11を通
過中に上記原料Pを反応、発泡、および硬化させ
てその出口から複合板Sとして送出する。もちろ
んこの際、基材A,Bは芯材の自己接着性によつ
て一体に固着される。そして上記型11から送出
された複合板Sは種々の手段21を介して所定長
さに裁断される。
る方法について第1図を用いて簡単に説明する。
いま基材Aとして0.27mm厚さのプレコート金属板
(幅94cm)を1000mボビンに巻回したものをアン
コイラーに装置した。一方、基材Bとしてはアス
ベスト紙にアルミ箔をラミネートした2000m巻回
のコイル状物をくり出す上側基材送出部9に準備
した。そして発泡体原料としてはポリウレタン樹
脂を吐出部8に供給し、コンベアベルトからなる
型材12,13が30m/minの速度で回転し、カ
バー20内が80℃に保持され、基材Aを成形機6
によつて第2図に示す断面形状に成形されてくる
と仮定する。そこで基材Aの始端をピンチロール
2に案内し、これをエンボス加工機3に導出す
る。このエンボス加工機は、例えば鉄板の全幅、
あるいは一部分のみにエンボス加工できるように
なつており、例えば第2図に示すL幅の部分のみ
に加工を施して、次の成形機6に送り出す。な
お、このエンボス加工の際は折曲げ部に無理な加
工が行なわれていないため基材全幅にエンボス加
工したのに比し、耐候性のすぐれた複合板を得る
ことになる。成形機6では第2図に示す如き断面
に基材Aを成形し、これを予熱機7に送給し、基
材Aを加温、約60℃に加温して次の吐出部8に移
送する。吐出部8では基材Aの樋状部に対し、ポ
リウレタン樹脂の各成分を混合した原料Pの状態
で吐出する。そして吐出された原料Pは基材A上
で発泡を開始し、次に白濁のクリーム状液体とな
り、それがさらに膨張し始めた時期に基材Bを積
層し、この後これを型11に送給し、型11を通
過中に上記原料Pを反応、発泡、および硬化させ
てその出口から複合板Sとして送出する。もちろ
んこの際、基材A,Bは芯材の自己接着性によつ
て一体に固着される。そして上記型11から送出
された複合板Sは種々の手段21を介して所定長
さに裁断される。
以上説明したのは本考案の一実施例にすぎず、
第1図において2点鎖線で示す位置に予熱手段2
2を設け、これにより基材Bの温度を上昇せし
め、前記原料の反応に好影響を与えるようにする
こともできる。また、上側基材送出部9とガイド
ローラ10間には基材Bの切断等を検知し、それ
に伴つて上記吐出部8を停止等する信号を発生す
る電気、磁気、光、張力差を利用した検知機23
を設けることもできる。なお、検知機23の一例
としては、基材Bの全幅に対応する光電管24を
複数個直線上に継続的に配し、その対向面に受光
器25を対応するように配設し、その出力端を芯
材供給作動用のスイツチに接続し、基材Bの切断
等の時に直ちに供給をストツプするような構成で
ある。また、基材A,Bを同質で形成したり、吐
出部8にパーライト粒、シラスバルーン、珪砂、
硼砂、硼酸化合物、繊維状物等の一種以上を前記
原料と同時に、あるいは時間差を設けて型11に
入る前に添加することも可能である。
第1図において2点鎖線で示す位置に予熱手段2
2を設け、これにより基材Bの温度を上昇せし
め、前記原料の反応に好影響を与えるようにする
こともできる。また、上側基材送出部9とガイド
ローラ10間には基材Bの切断等を検知し、それ
に伴つて上記吐出部8を停止等する信号を発生す
る電気、磁気、光、張力差を利用した検知機23
を設けることもできる。なお、検知機23の一例
としては、基材Bの全幅に対応する光電管24を
複数個直線上に継続的に配し、その対向面に受光
器25を対応するように配設し、その出力端を芯
材供給作動用のスイツチに接続し、基材Bの切断
等の時に直ちに供給をストツプするような構成で
ある。また、基材A,Bを同質で形成したり、吐
出部8にパーライト粒、シラスバルーン、珪砂、
硼砂、硼酸化合物、繊維状物等の一種以上を前記
原料と同時に、あるいは時間差を設けて型11に
入る前に添加することも可能である。
上述したように本考案に係る複合板製造装置に
よれば市販の基材、例えばカラー鋼板等の表面
処理鋼板、アルミニウム板、銅板等の化粧面に任
意のエンボス模様を形成できると共に、直ちに意
匠性の高い複合板を製造しうる特徴がある。温
度に敏感な芯材を用いた複合板を基材A,Bの加
温、またはガイド等の変動により、それに容易に
対応して製造できる利点がある。素材から製品
までを一貫して直線的に製造するため安価に、か
つ均質にそして大量に製造できる特徴がある。
エンボス加工を基材の必要幅にのみ施すことがで
きるため基材Aの歪、変形を最小限に抑えること
ができる特徴がある。エンボス加工を施した後
に直ちに樋状に形成し、エンボス加工により生じ
た歪、変形を幅方向、および長手方向に逃がし、
残留歪による寸法変形、凹凸が起きるのを抑制で
きる特徴がある。成形後に基材Aを50〜90℃に
加温し、これに発泡硬化する原料Pを充填し、原
料Pを発泡させるため基材Aの変形、歪を上記温
度と発泡圧によつて幾分矯正し、寸法変化を抑制
する特徴がある。型内を密封状態にしたため、
保温性が改善され、有害ガス、燃焼ガスの作業環
境への漏洩が少なくなり、作業員の安全、衛生面
を大きく改善した特徴がある。樋状に成形した
基材を用いるため側面の型材が不要となる利点も
ある。
よれば市販の基材、例えばカラー鋼板等の表面
処理鋼板、アルミニウム板、銅板等の化粧面に任
意のエンボス模様を形成できると共に、直ちに意
匠性の高い複合板を製造しうる特徴がある。温
度に敏感な芯材を用いた複合板を基材A,Bの加
温、またはガイド等の変動により、それに容易に
対応して製造できる利点がある。素材から製品
までを一貫して直線的に製造するため安価に、か
つ均質にそして大量に製造できる特徴がある。
エンボス加工を基材の必要幅にのみ施すことがで
きるため基材Aの歪、変形を最小限に抑えること
ができる特徴がある。エンボス加工を施した後
に直ちに樋状に形成し、エンボス加工により生じ
た歪、変形を幅方向、および長手方向に逃がし、
残留歪による寸法変形、凹凸が起きるのを抑制で
きる特徴がある。成形後に基材Aを50〜90℃に
加温し、これに発泡硬化する原料Pを充填し、原
料Pを発泡させるため基材Aの変形、歪を上記温
度と発泡圧によつて幾分矯正し、寸法変化を抑制
する特徴がある。型内を密封状態にしたため、
保温性が改善され、有害ガス、燃焼ガスの作業環
境への漏洩が少なくなり、作業員の安全、衛生面
を大きく改善した特徴がある。樋状に成形した
基材を用いるため側面の型材が不要となる利点も
ある。
第1図は本発明に係る複合板製造装置の一実施
例を示す構成略図、第2図は基材Aの1つの成形
例を示す縦断面図である。 1……下側基材送出部、3……エンボス加工
機、6……成形機、7……予熱機、8……吐出
部、9……ガイドローラ、12……型、A……下
側基材、B……上側基材。
例を示す構成略図、第2図は基材Aの1つの成形
例を示す縦断面図である。 1……下側基材送出部、3……エンボス加工
機、6……成形機、7……予熱機、8……吐出
部、9……ガイドローラ、12……型、A……下
側基材、B……上側基材。
Claims (1)
- アンコイラとピンチローラからなる下側基材送
出部と、該送出部から連続して送給される下側基
材の所定領域にエンボス加工を施す凹凸型の凹凸
模様を外周面に設けた上下ロール式のエンボス加
工機と、該エンボス加工された下側基材をほぼ樋
状に連続して成形する成形機と、該成形機から送
給される下側基材を加温する予熱機と、該予熱機
を通過した下側基材の樋状部に自己接着性を有す
る合成樹脂発泡体の原料である発泡性反応混合物
を供給する吐出部と、該吐出された混合物を被覆
する上側基材を連続して送給する上側基材送出部
と、前記下側基材と上記上側基材間に発泡反応混
合物をサンドイツチした状態で連続して移送する
ためにエンドレス式の型材を所定間隔を有して対
面させ空隙を連続的に形成し、ある一定時間経過
後、連続的に解消することを繰り返す型と、前記
上側基材送出部と型入口の間に上側基材を下側基
材の所定位置に積層するように案内するガイドロ
ーラと、前記型を含む空間を50〜90℃に加温でき
ると共に空間内の気体を外部へ漏洩しないように
密封したカバーとから構成したことを特徴とする
複合板製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9458182U JPS5853621U (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | 複合板製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9458182U JPS5853621U (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | 複合板製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5853621U JPS5853621U (ja) | 1983-04-12 |
JPS629091Y2 true JPS629091Y2 (ja) | 1987-03-03 |
Family
ID=29889500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9458182U Granted JPS5853621U (ja) | 1982-06-23 | 1982-06-23 | 複合板製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5853621U (ja) |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3249661A (en) * | 1962-12-10 | 1966-05-03 | Specialty Converters | Method and apparatus for casting thin cellular foam sheets |
JPS4826880A (ja) * | 1971-08-11 | 1973-04-09 | ||
JPS4941463A (ja) * | 1972-07-26 | 1974-04-18 | ||
JPS5079520A (ja) * | 1973-11-16 | 1975-06-28 | ||
JPS50123076A (ja) * | 1974-03-16 | 1975-09-27 | ||
JPS50124422A (ja) * | 1974-12-10 | 1975-09-30 | ||
JPS5146718A (en) * | 1974-10-18 | 1976-04-21 | Ig Gijutsu Kenkyusho Kk | Kenchikuyopaneru oyobi sono seizohoho |
JPS52145456A (en) * | 1976-05-28 | 1977-12-03 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Curing polyimide resin composition |
JPS5348163B2 (ja) * | 1974-05-20 | 1978-12-27 | ||
JPS5619828A (en) * | 1979-07-26 | 1981-02-24 | Yaskawa Denki Seisakusho Kk | Switch |
JPS5821585A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 時計 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5924490Y2 (ja) * | 1976-09-28 | 1984-07-20 | 尭 石川 | 複合板製造装置 |
-
1982
- 1982-06-23 JP JP9458182U patent/JPS5853621U/ja active Granted
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS5348163B2 (ja) * | 1974-05-20 | 1978-12-27 | ||
JPS5146718A (en) * | 1974-10-18 | 1976-04-21 | Ig Gijutsu Kenkyusho Kk | Kenchikuyopaneru oyobi sono seizohoho |
JPS50124422A (ja) * | 1974-12-10 | 1975-09-30 | ||
JPS52145456A (en) * | 1976-05-28 | 1977-12-03 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | Curing polyimide resin composition |
JPS5619828A (en) * | 1979-07-26 | 1981-02-24 | Yaskawa Denki Seisakusho Kk | Switch |
JPS5821585A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 時計 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5853621U (ja) | 1983-04-12 |
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