JPS628818A - 車両用空調制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はバス車両用などに適した車両用空調制御装置に
関し、特に内気および外気を取り入れて車室内に供給す
る通風径路中に送風機と暖房用熱交換器とを配置して構
成された型のものに関する。

（従来の技術） この種の車両用空調装置において、暖房用熱交換器の熱
交換能力が不足しているときに送風機を停止することに
より、冷たい空気が車室内に送りこまれるのを防止する
ことは知られている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、内気と外気とを取り入れるように構成さ
れているため、外気取り入れ状態にあるときには、送風
機を停止したとしても、車両が走行するのに伴って生じ
る動圧のために、外気が通風径路を通って車室内に送り
こまれることがあり、その場合に乗員が冷たい空気を不
快に感じるという問題がある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記の問題を解決するために、少なくとも外気
を取り入れる窓を開放、遮断する遮断装置と、暖房用熱
交換器の熱交換能力に応動するセンサと、このセンサに
応答して熱交換能力が所定値以下のときに送風機を停止
するとともに遮断装置を遮断する制御手段とを備えた技
術的手段を保用したものである。

（作用効果） このため、制御装置はセンサと協動して、熱交ｍ器の熱
交換能力の不足の場合に、送風機を停止するとともに遮
断装置を遮断側に作動させる。これにより遮断装置は外
気が通風径路に取り込まれるのを阻止する。よって、こ
の装置によれば、暖房用熱交換器の能力が充分でなくて
走行を開始した場合において、送風機による冷たい空気
の循環が停止されるのみならず、走行動圧により外気が
通風径路に取り込まれて車室に吹き出されることが防止
され、乗員に不快感を与えることがない。

（実施例） 第１図は本発明が適用されたバス車両の断面を模式的に
示すもので、空調装置は通風径路１０を有し、通風径路
１０は車体下部側板に設けた外気取り入れ窓１１から取
り入れた外気および車両床下部に設けた内気取り入れ窓
１２から取り入れた内気を車室１３に供給するように形
成されている。

車室への空気供給は、吹出口が複数に分岐された吹出ダ
クト１４による。なお、ダクト１４は車両天井付近に吹
出口を有するように便宜的に図示しであるが、車両法近
傍にも吹出口を有するものとし、必要に応じて手動的ま
たは自動的に天井側吹出口と法例吹出口とを選択できる
ようにするものとする。

通風径路Ｉ０には、外気取り入れ補助用の電動送風機１
５と、冷房用熱交換器１６と、暖房用熱交換器１７と、
主送風用送風機１８とを配置しである。冷房用熱交換器
１６は空調装置専用の図示しない補助エンジンによって
駆動される冷凍サイクルによって吸熱作用を発揮する。

暖房用熱交換器１７は、走行用主エンジンの冷却水を予
熱機を介して循環するように配管されている。送風機１
８は電動型としてもよいし、補助エンジンの回転駆動力
を電磁クラッチを介して連結・遮断可能に構成してもよ
い。

外気取り入れ窓１１には、この窓を開放、遮断する可動
型遮断装置１９が設けられ、この遮断装置１９は電動作
動装置２ｏにより開放または遮断のいずれかの作動モー
ドとなるように駆動される。

車室１３と室外との間には、電動排風装置２１が設けら
れ、車室内の空気を強制的に排気できるようになってい
る。

第２図に、この空調装置の制御装置がブロック的に図示
しである。第１温度センサ２２は、暖房用熱交換器１７
の熱交換能力に応じた電圧レベルの温度信号を生じるも
ので、熱交換器１７の入り口側の冷却水温度に感応する
ように配置されている。先に述べたように、予熱機を熱
交換器１７の上流側に配置した装置においては、予熱機
のいりくぢ側の冷却水温度に感応するように配置するの
がより望ましい。

センサ２２の温度信号は比較器２３に入力されて、予め
設定した基準温度を定める基準信号と比較される。基準
温度は、熱交換器１７の放熱能力（暖房能力）が車室内
に空気を供給した場合に乗員が不快と感じる程度に小さ
いと定める値に相当する。比較器２３は、暖房能力が不
足する場合において、車室１３への空気の供給停止信号
を論理積ゲート２６に付与する。

第２温度センサ２４は、外気温度に応じた電圧レベルの
温度信号を生じ、その温度信号は比較器２５により、予
め設定した基準温度を定める基準信号と比較される。こ
の場合の基準温度は、装置が暖房装置として機能する必
要がないことを決定するための参照温度とするもので、
外気温度が所定温度以上のときに、供給停止信号を無効
化する無効信号をゲート２６に付与する。

ゲート２６は、従って暖房を要するときであって、しか
も暖房能力が不足する場合に、線２６Ａに供給停止信号
を生じる。

遮断装置１９を動かす電動作動装置２０は、駆勤回路２
７を介して操作器２８からの操作信号に従って作動する
。操作器２８は、車室外空気の汚染度に応答して遮断装
置１９を遮断状態にするように操作信号を発生するもの
でよいが、手動操作に従った操作信号を発生するもので
もよい。ゲート３５は、操作器２７からの操作信号を線
２７Ａの供給停止信号によって阻止するもので、前述の
暖房能力不足状態においては、操作器２８の操作信号に
よって遮断装置１９が外気取り入れ窓１１を開くのを禁
止する。

主送風機１８を駆動する駆動回路２９は、送風操作５３
０からの操作信号に従って主送風機１８の送風能力を制
御する。この場合、送風能力は単に送風と停止とに切り
替えるものでよいが、必要に応じて送風能力の段階を操
作器３０によって変更するようにしてもよい。ゲート３
６は、操作器３０の操作信号を線２６Ａの供給停止信号
によって阻止するもので、前述の暖房能力不足状態にお
いて、送風機１８が停止状態になるようにするものであ
る。

外気取り入れ用の電動送風１ｉ１５および電動排風装置
２１の駆動回路３１．３３も、手動でもよい操作器３２
．３４の操作信号によって作動、停止されるが°、その
操作信号はゲー１−３７．３８において、線２６Ａに生
じる供給停止信号により阻止され得る。

なお、操作器３０，３２．３４を自動制御装置として構
成することができるが、その場合、内気温度や外気温度
、さらに日射などを考慮した熱負荷に応じて、再熱交換
器１６．１７の各熱交換能力とともに車室への供給熱量
を制御するようにし、さらに内外空気汚染度に応じて換
気量を制御するようにしてもよい。

上記の構成において、この装置が暖房用熱交換器１６の
充分な熱交換能力のちとに作動状態にあると、遮断装置
１９および各送風機１５，１８、および排風装置２１は
各々の操作器２Ｂ、３０゜３２．２４の操作のもとに手
動または自動で、所望の空調状態を実現するために作動
される。

ところが、暖房用熱交換器１６の熱交換能力が所定の条
件に不足していると、線２６Ａに供給停止信号が発生す
る。これにより、遮断装置１９は外気取り入れ窓１１を
遮断するように作動し、主送風機１８は送風を停止する
。さらに、送風機１５および排風装置２１も送風または
排風機能を停止する。このため、車室１３内に対しこれ
ら機器が空気供給作用を停止するため、車室内に冷たい
空気を送り込むことがない。

この場合、主送風機１８および外気取り入れ補助用の送
風機１９が停止することにより、通風径路１０内に空気
流れを積極的に生じさせることがなくなり、電動排風装
置２１を停止させることにより、車室内１３に換気流あ
るいは対流により冷たい空気の流れが生じることがなく
なる。・さらに遮断装置１９が外気取り入れ窓１１を閉
じることにより、車両の走行により生じる動圧のために
通風径路１０から車室１３に供給される冷たい空気の流
れが生じることも防止される。

以上述べた装置は、供給停止信号により、外気取り入れ
補助用の電動送風機１５と、電動排風装置２１とを停止
させるために、本発明の実施上、初期の目的を達成する
うえで一層効果的である。

またこの装置は、空調装置の主スィッチが遮断された状
態において、遮断装置１９が外気取り入れ用窓１１を遮
断するようにしておくことにより、空調装置の非運転状
態において、上述したような冷たい空気が車室に送り込
まれることが防止される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すバス車両の模式的断面
図、第２図は制御装置の全体構成を示すブロック図であ
る。 １０・・・通風径路、１１・・・外気取り入れ用窓、１
７・・・暖房用熱交換器、１８・・・主送風機、１９・
・・遮断装置、２０・・・電動作動装置、２２・・・温
度センサ、２３・・・比較器、２６．３５・・・制御手
段をなすゲート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　内気および外気を取り入れて車室内に供給する通風径
   路中に送風機と暖房用熱交換器とを配置して構成された
   車両用空調装置において、 少なくとも外気を取り入れる窓を開放、遮断する遮断装
   置と、前記暖房用熱交換器の熱交換能力に応動するセン
   サと、このセンサに応答して前記熱交換能力が所定値以
   下のときに前記送風機を停止するとともに前記遮断装置
   を遮断する制御手段とを備えた車両用空調制御装置。