JPS628181B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は外科手術台に関する。この種の手術台
はプラツトフオームと称する患者支持面と固定又
は可動式基台とプラツトフオームが基台に関し昇
降しうるように基台上にプラツトフオームを支持
する支持柱とよりなり、普通は端部を接した４個
の部品から構成されるプラツトフオームを有す
る。２個の主又は中間部品は通常「主要部品」と
呼ばれ、２個の外又は端部品（外延部品）が主要
部品にしばしば着脱自在に取付けられる。この２
個の主要部品は平らな面を与えるように共通水平
面内に配置されるか、又は互に角度をもつて即ち
曲つた位置で配置される。又この２個の主要部品
はプラツトフオームの長手方向に延在する軸のま
わりに横方向に傾くように動くか、又はプラツト
フオームの横断方向に延在する軸のまわりに縦方
向に傾くように動くことが出来る。

本発明の目的はこの種の外科手術台の改良され
たものを提供するにある。本発明によれば、患者
支持面と可動基台と前記支持面を可動基台に載架
するための柱とよりなり、前記基台はそれを地面
に静置固定しうる複数の足と、それを動かしうる
走行輪と、走行輪が地面に係合し足が地面から離
れる位置に走行輪を動かすべき基台に関し変位で
きる支持フレームとを含み、前記走行輪はそれが
地面に係合し足が地面から離れる位置へ及び位置
から基台に関し動くことができ、前記フレームは
又走行輪を地面から離し足を地面に係合させるべ
く基台に関し変位できるようにしたことを特徴と
する外科手術台が得られる。

支持柱は主要部品の一つの一端に向け配置され
所望に応じプラツトフオームの下に映像強化装置
を配置するのを容易ならしめる。よつてプラツト
フオームの各種部品はＸ線半透過
（translucent）物質で作られる。

主要部品及び外延部品の種々の運動は制御アー
ムの制御レバー又はボタンを制御しているわれ
る。前記アームはプラツトフオームの下に置かれ
垂直輪のまわりに揺動して手術台の各側に接近出
来る。制御アームは延伸することが出来る。制御
レバー又はボタンはギヤボツクス内の選ばれたギ
ヤーに係合するように操作しうる。又各種の運動
は選ばれたギヤーが係合した後ハンドルの回転に
より又は電気的、液圧的又は空気圧的手段により
行なうことが出来る。

基台は支持フレーム上に装架される複数の脚輪
等を有し、フレームは走行輪が地面と係合する位
置から基台に関し変位しうる。脚は脚輪等が地面
と係合する位置を通して地面から離れ脚と走行輪
との両者は脚が地面と係合し脚輪等及び走行輪が
地面と離れる位置まで地面から離れる。

以下本発明の好ましい実施例を図面について更
に詳説すると、本発明手術台は移動しうる基台３
に載架される支持柱２により坦持される患者支持
面又はプラツトフオーム１を有する。プラツトフ
オーム１は２個の主要部品４，５及び２個の外延
部品６，７よりなりこれらは端を互に接して配置
されるのでプラツトフオーム１は患者をあを向き
の位置に支える充分な長さを有する。２個の主要
部品４，５は支持柱２上にそれらがプラツトフオ
ームを横切る軸のまわりに揺動出来るように枢架
されるのでそれにより平らな面か又は曲つた面の
いづれも提供できる。又２個の主要部品４，５は
１体としてプラツトフオームの長手方向の軸又は
横断方向の軸のまわりに遥動して横方向又は縦方
向に傾動できる。外延部品６，７は勿論主要部品
と共に又はそれと別個に動くことができる。

プラツトフオーム１のすべてのこれら部品４，
５，６，７はＸ線半透過（translucent）物質で
作られる。外延部品中６は頭、７は足である。こ
れら部品６，７は同じ長さでもよいが足の方が頭
より長い方がしばしば好ましい。部品６，７は主
要部品４，５に着脱自在に取付けられ互に取換え
られるから手術台のどちらの端にも頭又は足を配
置できる。

Ｘ線カセツトの支持体８は主要部品４，５の下
に配置できる（第２図）。この支持体はカセツト
８を摺動させるべきプラツトフオームの各側にレ
ール又はさん９の形で配置される。

支持柱２はくけい断面のケースであり、このケ
ースは基台の一端近く固定され垂直方向に対し傾
斜している。従つてケースは相対する２個の垂直
面内の表面と相対する２個の傾斜面内の表面とを
有する。ラム１０はケース内で動くことができ、
その上端はプラツトフオームの主要部品５を支承
する。ケースの２個の傾斜壁の各々には内部ベア
リングローラー１１がありその上をラム１０は走
行できる。ケースの垂直壁の各々には内部低摩擦
ベアリングパツド（図示しない）がある。ラムは
基台３の両端の２個のペダル１２又は１３の一つ
又は両方のコントロールにより液圧で昇降する。
ペダル１３は基台３内に摺動できるスライド１４
に坦持されその位置は調節できる。所望ならばラ
ムは液圧でなく他の手段例えば電気、機械的手段
で昇降できる。

主要部品５はその一端近傍のラムの頂部と接続
さる。接続は公知手段１４でなされこれによりプ
ラツトフオームは横方向又は縦方向に傾動でき
る。これは機械的、電気的、液圧的等の手段で行
なわれる。主要部品の各種運動は制御アーム１５
上の制御レバー又はボタンのコントロールにより
行なわれる。これらのレバー又はボタンは適当な
ギヤーボツクス内の適当なギヤーと機械的又は電
気的に作動してプラツトフオームの全体又はその
主要部の運動を制御する。この制御アーム１５は
主要部の下の垂直軸をもつた枢着部に取付けられ
る。制御アーム１５は水平軸のまわりに上下に動
くことができるとともに垂直軸のまわりに約280
度回転できる。従つてそれはプラツトフオームの
いづれかの端のいづれかの側から突出するように
配置できるから、プラツトフオーム及びその部分
の運動を手術台のまわりの殆んど任意の位置から
制御できる。もしプラツトフオーム及びその主要
部品が機械的手動で動かされるならば、そのよう
な駆動は、プラツトフオームが軽い荷重を持つ時
それを動かすための高いギヤー配列を、又重い荷
重を持つ時それを動かすための低いギヤー配列を
与えるように配置される。

頭の外延部品６の主要部品４に関する角度を持
つた位置は主要部品４の運動とは独立して調節で
きる。このような独立した調節は小さなハンドホ
イール１６（第３図）を含む駆動装置で行なわれ
る。このホイールは、外延部品に取付けられ外延
部品の一側の固定した長手位置にあるラツク１８
に係合するウオーム１７を回転すように回転でき
る。ラツク１８はウオーム１７から離脱すること
ができ、外延部品を急速に昇降させることができ
る。ラツク１８をウオーム１７から速かに離脱さ
せるためにラツク１８はその内部垂直面に２個の
傾斜スロツト１９を有する。これらスロツトは水
平面から傾斜する。とめくぎ２０がスロツト１９
の各々に陥合し又一方、ラツク及びウオームギヤ
ーを支持する金属製フレーム２２に沿つて滑動で
きるカムプレート２１に結着される。このカムプ
レート２１は外延部品の端部に向け引くことがで
きるから２個のとめくぎは傾斜スロツト内を移動
しラツクを上げてウオームから離脱させる。プレ
ート２１ととめくぎ２０は外延部品上のバー又は
ハンドル２３に固定して上昇運動を容易にするこ
とができる。他の外延部品７は患者の足を支える
に適し、ハンドホイール１６を有しない以外は主
要部品５との調節は同様に行なわれる。

基台３は一般にくけいであり摩擦パツド又は足
２４がその四隅近傍に設置される。手術台は手術
施行中これら足２４上に静動固定される。基台は
又４個の脚輪２５を備えこれを床に接触させて足
２４を床から浮かすことができるので基台３の位
置の僅かな調節が自由に行なえる。基台３をより
大きく動かすためには２個の走行輪２６を基台の
中心に配置するのが好ましい。これらの走行輪２
６は床と自由に接触又は離隔することができる。
従つて手術台を相当の距離動かす必要のある場合
はこれらの走行輪２６は床と係合し手術台は容易
に床上を移動させられる。走行輪２６の直径はで
きるだけ大きくすべきである。何となれば手術台
は必然的に非常に重く、走行輪が大きい程床上の
移動も容易である。走行輪のトレツドもできるだ
け巾広くして床の損床を少くするのがよい。基台
３はその一端近傍の表面から上方に延出する走行
柱又はケース２を有する。Ｈ型支持フレーム２７
を基台内に配置できるが必ずしもＨ型でなくてよ
い。フレーム２７は基台内のローラーベアリング
２８上の摺動自在に装架される。フレーム２７の
摺動運動は基台の長手方向に向けられＨ型フレー
ムのクロスバー２７ａに作動する液圧式ピストン
シリンダー装置２９により行なわれる。フレーム
２７はローラーベアリング２８と共動するカム面
３０を有するからフレームが一方向に動かされる
時それは床に向け下降する。脚輪２５はＨ型フレ
ーム２７の下側に坦持され前述のフレームの下降
運動は脚輪２５を床上に置きパット２４を床から
上昇させる。このような運動は図示のピストン―
シリンダー装置２９か又は他の電気的、機械的又
は空気圧的手段により行なわれる。装置２９及び
ラム１０の作動用液圧はポンプ３１により得られ
る。ポンプ３１は基台の各端にそれを操作するペ
ダル１２，１３を有し、これらペダルのいづれか
１つは支持フレーム又はラムを動かすに必要な液
圧を得るのに用いられる。液圧は、ラム１０が動
きうるシリンダー３２か又は装置２９に対し、基
台の各端にあるセレクターペダル３３の操作によ
り向けられる。ペダル３３は基台の２個の端部に
一組づつ配置される。各組の一つのペダルの操作
はポンプ３１とラムシリンダー３２とを連結し各
組の他のペダルの操作はポンプとシリンダー２９
とを連結する。Ｈ型支持フレーム２７を動かして
足、脚輪又は走行輪を地面と係合させる液圧装置
２９はセレクターバルブ３４によつて液圧装置と
連結されるから基台が４個の足上に静置されてい
る時以外はプラツトフオーム１を昇降させること
は不可能である。

別法として昇降ラムは電気―機械的、機械的又
は空気圧的に操作できる。

走行輪２６は基台を横切つて延出する心棒３５
に支持される。Ｈ型フレーム２７が更に摺動する
と走行輪２６を床に係合させ、脚輪２５と足２４
とは床から浮上する。脚輪２５は床から浮上して
もなお手術台の過度の傾動を阻止する安全具とし
ての作用を有する。基台はペダル１２又は１３を
操作することにより又は適当なペダル３３により
ラム位置を選ぶことにより足で支持される位置に
もどすことができる。手術台の重量はフレーム２
７を原位置にもどして足２４を地面と係合させる
に充分である。コイルスプリング３６はフレーム
を原位置にもどすのに役立つように設置しうる。
所望ならばフレームをベル（図示しない）のよう
な装置と連動させ、フレーム２７が脚輪を床に設
置する位置に達した時知らせるようにする。或い
は可視的表示を行なつてもよい。

又支持フレーム及びその関連機構を単純化しフ
レームを足又は走行輪のみを地面に位置させるよ
う動かすこともできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施の一例を示すもので第１図
は手術台の立面図、第２図はＸ線カセツト支持体
を示す断面図、第３図は外延部品の詳細図、第４
図は基台の断面図、第５図はその平面図である。
図中１は手術台、２は支持柱、３は基台、４，
５，６，７は部品、８はＸ線カセツト支持体、９
はレール、１０はラム、１１はローラー、１２，
１３はペダル、１４はスライド、１５はアーム、
１６はハンドホイール、１７はウオーム、１８は
ラツク、１９はスロツト、２０はとめくぎ、２１
はプレート、２２はフレーム、２３はハンドル、
２４は足、２５は脚輪、２６は走行輪、２７はフ
レーム、２８はベアリング、２９はシリンダー装
置、３０はカム面、３１はポンプ、３２はシリン
ダー、３３はペダル、３４はバルブ、３５は心
棒、３６はスプリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 患者支持面と可動基台と前記支持面を可動基
   台に載架するための柱とよりなり、前記基台はそ
   れを地面に静置固定しうる複数の足と、それを動
   かしうる走行輪と、走行輪が地面に係合し足が地
   面から離れる位置に走行輪を動かすべく基台に関
   し変位できる支持フレームとを含み、前記走行輪
   はそれが地面に係合し足が地面から離れる位置へ
   及び位置から基台に関し動くことができ、前記フ
   レームは又走行輪を地面から離し足を地面に係合
   させるべく基台に関し変位できるようにしたこと
   を特徴とする外科手術台。 ２ 複数の脚輪を支持フレームに備え、フレーム
   は走行輪が地面と係合し足が地面から離れる位置
   から脚輪が地面に係合し足と走行輪が地面から離
   れる位置を通り足が地面に係合し脚輪と走行輪と
   が地面から離れる位置まで基台に関し変位しうる
   特許請求の範囲第１項記載の手術台。 ３ 支持フレームがベアリング上を往復動しうる
   ように基台に装架されベアリングと共動するカム
   面を有しこれによりフレームが基台に関し一方向
   に変位する時それは地面に向け下降して脚輪が地
   面におかれる中間位置から走行輪が地面におかれ
   る位置まで移動する特許請求の範囲第１項または
   第２項記載の手術台。 ４ 支持フレームがＨ型フレームであり、Ｈ型フ
   レームのクロスバーと連結する液圧装置及び基台
   の両端のペダルのコントロールにより一方向にフ
   レームを変位させる液圧により変位でき、且つ支
   持フレームはフレームと基台との間のスプリング
   装置に助けられる手術台の重量により液圧の解放
   時に原位置にもどされる特許請求の範囲第３項記
   載の手術台。 ５ 患者支持面が装架される支持柱は患者支持面
   を坦持し且つ他の液圧装置により昇降できるラム
   を含み、二つの液圧装置はバルブを通して連結さ
   れて基台が足上に静置固定されている時以外は患
   者支持面を昇降できないようにした特許請求の範
   囲第１項乃至第４項のいづれかに記載の手術台。 ６ 液圧装置用液圧が基台の両端に位置されるい
   づれか一つの組のペダルにより操作されるポンプ
   により与えられる特許請求の範囲第５項記載の手
   術台。