JPS6281213A

JPS6281213A - 熱間圧延用素材のスケ−ル除去方法

Info

Publication number: JPS6281213A
Application number: JP22313085A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Kanemoto; 兼本　博之; Takatomo Eda; 江田　尚智
Original assignee: NKK Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1985-10-07
Filing date: 1985-10-07
Publication date: 1987-04-14
Anticipated expiration: 2009-08-17
Also published as: JPH0661574B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］、この発明は、熱間圧延される素材の表面に形成された
スケールを除去する熱間圧延用素材のスケール除去方法
に関する。

［従来の技術］熱間圧延工程において、スラブ、ビレット、ブルーム等
の熱間圧延用素材は、加熱炉において加熱後（又は連続
鋳造装置から送られてくる際）その表面にスケールが形
成されている。例えば、スラブの表面にスケールが形成
されたまま熱間圧延すると表面疵の原因になるために、
通常、圧延前にこの種のスケールを除去している。

従来のスケール除去方法は、スラブ表面に転勤する水平
ロールのスケールブレーカによりスケールをスラブ表面
から剥離し、次にスラブ表面に約１００乃至１５０に９
／ｃｔＡの高圧水を吹付けてスケールを吹飛ばしている
。

一方、最近連続鋳造スラブの熱間圧延において、スラブ
の表面疵を観察する為にブラシによってスケールを除去
する方法が公知である。

［発明が解決しようとする間趙点］しかしながら、高圧水を使用する１法の場合には、高圧
水の製造の為に動力と水とを必要としているためコスト
高になるとともに、水による冷却の為にスラブ温度が低
下（−回の噴射で約１０℃低下）するという問題点があ
る。

また、ブラシのみによってスラブを除去する場合には、
スケールが比較的強くスラブ表面に付着しているために
充分に除去できないという問題点がある。

この発明は断る事情に鑑みてなされたものであって、ス
ケールを充分に除去することができ、コストが低く、且
つ素材の温度低下を防止できる熱間圧延用素材のスケー
ル除去方法を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］この発明に係る熱間圧延用素材のスケール除去方法は、
搬送路に沿って搬送される熱間圧延用素材の幅方向に押
圧力を与え、素材の表面に形成されているスケールにク
ラックを生じさせる加圧工程と、加圧工程によりクラッ
クが形成された素材の表面にブラシをかけ、スケールを
除去するブラシング工程とを備えることを特徴とする。

［実施例］以下に添附図面の第１図乃至第４図を参照して、この発
明の実施例を詳細に説明する。

第１図に示すように、熱間圧延工程においてスラブの搬
送ライン１０には、テーブルローラ１２により搬送され
てきたスラブ（厚約２２０．．ミ、幅約１２００．Ｊり
１４を加熱する加熱炉１６が３台（第１図には１台のみ
を示す）直列に配設されている。加熱炉の出口側には、
搬送路の両側に設けられ、搬送されてくるスラブ１４を
その幅方向に圧する一対の垂直スケールブレイカ２０．
２２、スケールを掻き取る一対のブラシロール２４．２
６、そして高圧水を吹付ける一対のヘッダ２８．３０が
この順序で配設されている。ヘッダ２８．３ｏの下流に
は粗圧延機３２が設けられている。

この粗圧延機３２は４個のミルから構成されているが、
第１図中には第１及び第２のミル３４及び３６のみを示
す。

スケールブレーカ２０，２２は、第２図及び第３図に示
すように、搬送路１０の両側に略垂直に且つ互いに平行
に延出している。搬送ライン１０にはスラブの通過域を
またぐようにハウジング３８（第３図参照）が設置され
ている。一対のスケールブレーカ２０，２２は互いに対
面する方向に、即ち搬送路の幅方向に移動可能にハウジ
ング３８に支持されている。ハウジング３８には夫々、
ベアリング４０を介してカリバロール４２．４４が軸支
されている。このカリバロール４２．４４にはその周面
にスラブの縁部を挟持して支持するための溝４５が形成
されている。このように、スケールブレーカとしてカリ
バロールを用いれば、スラブの幅中央までの歪みの影響
を与えることができるから、幅方向の小さい圧力でスケ
ールにクラックを生じさせることができる。

一対のブラシロール２４．２６は、第２図及び第４図に
示すように、搬送路の上下に夫々搬送路と交差する方向
に、略水平に延出している。各ブラシロール２４．２６
にはステンレス製のブラシ４６が夫々上ロール４８、下
ロール５０の周面全体に埋め込まれている。下ロール５
０はその両端部が固定された軸受５２．５４に支持され
ている。

上ロール４８はその両端部が上下方向に移動自在な軸受
５６．５８に支持されている。これらの軸受けは夫々エ
アーシリンダ６０．６２により各上端部が押圧され、ス
ケールを除去する際のスラブに対するブラシの圧力を調
節可能に設けられている。

スプレィヘッダ２８．３０は上下のブラシロール２４．
２６と同様に搬送路の上下に互いに対向して設けられ水
平方向に延出している。ヘッダ２８．３０は夫々互いに
対向する側に高圧水を噴射する噴出口が一列に形成され
ている。

次に、この実施例の動作について説明する。加熱炉１６
により所定の温度に加熱されたスラブ１４は、スケール
ブレーカ２０．２２間に搬送される。スケールブレーカ
２０．２２は搬送されてくるスラブに対して幅方向の押
圧力を与える。幅方向の圧力はスラブの幅の約１乃至２
％が好ましく、この場合、スラブに対して約２５＃ｌの
幅圧側に設定される。幅圧側が加えられたスラブ１４は
その表面中央まで歪みが生じ、スケールにクラツりが形
成されて、スケールが地肌（スラブ表面）から剥難する
。

次に、スラブ１４はブラシロール２４．２６間に搬送さ
れる。ブラシロール２４．２６は、エアシリンダ６０．
６２により約２トンの押圧力で押付けられている。ブラ
シロール２４．２６は４５ＫＷ（キロワット）のモータ
（図示せず）で駆動される。この場合、ブラシ使用中の
付加は約５０％である。ブラシの回転周速はスラブの送
り方向に３００ｍ／分であり、スラブ送り速度６０ｍ／
分より速い回転速度に設定している。これらのブラシ２
４．２６によりスラブ表面のスケールが掻き取られ、除
去される。

次に、スラブ１４は高圧水ヘッダ２８．３０間に搬送さ
れる。高圧水ヘッダ２８．３０では必要に応じて、スケ
ールを高圧水により吹飛ばすのであるが、この実施例で
は、ブラシロールにより既に充分にスラブ表面のスケー
ルが除去されているので通常は作動させない。この高圧
水ヘッダ２８．３０では、例えばスケールブレーカ２０
．２２での幅方向の押圧力が不足して、充分にスケール
にクラックを生じさせることができないためにブラシに
よるスケールの除去が不充分の場合にのみ使用される。

即ち、この実施例では、高圧水ヘッダ２８．３０は補助
的な手段として用いられている。

上述した実施例によれば、スラブのスケールの除去に、
通常、高圧水を必要としていないから、高圧水の製造に
要するコストの低下を図ることができる。更にスケール
の除去に水を用いないからスラブの温度低下を防止でき
る。

また、上述の実施例では補助的手段として、高圧水のス
プレィヘッダを用い、スケールを高圧水により吹飛ばす
ことができるから、スラブ表面のスケールを充分に除去
する口とができる。

この発明は上述した一実施例に限定されることなく、こ
の発明の要旨を逸脱しない節回で種々変形可能である。

上述した実施例では、ブラシロールにより充分にスケー
ルが除去できない場合のみ高圧水をスラブ表面に吹付け
たがこれに限らず、所定の温度確保が要求されるスラブ
については、スケールブレーカの後にブラシを利用し、
温度低下を要求しない場合にはスケールブレーカの後に
、高圧水を吹付けてスケールを除去するというように使
い分けても良い。

また、上述した一実施例ではスケールブレーカとしてカ
リバロールを用いたが、これに限らず、周面が平坦に形
成されたロールを用いても良い。

また、上述した実施例では幅１２００ｍのスラブに対し
て約１乃至２％の圧下を付与したがこれに限らず約２％
以上、例えば３２ｍ＋の圧下を加えても良好にスケール
を除去することができる。また連続鋳造スラブの場合に
は、約１５ｍの幅方向の圧下で良好にスケールを除去す
ることができる。

更に、スラブの厚みが薄い場合（約２０乃至５０　ｔｍ
　）には、垂直ロールにより幅圧下を加えてもその中央
部まで歪みが生じないで、スケールに充分なりラックが
形成されない場合がある。このような場合には、スケー
ルブレーカとしての垂直ロールに加えて、ベンゾングロ
ール、又は水平ロールを併用しても良い。

［発明の効果１この発明によれば、熱間圧延用素材のスケール除去にお
いて、熱間圧延素材の幅方向に押圧力を加えて素材表面
のスケールにクラックを生じさせる加圧工程と、この加
圧工程の後にブラシによりスケールを除去するブラシン
グ工程とで、スケールを略完全に且つ確実に除去してい
るから、スケールを充分に除去することができ、更に、
高圧水を使用しないから、コストが低く、且つ素材の温
度低下を防止できる熱間圧延用素材のスケール除去方法
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の方法に断る実施例を示した熱間圧延
ラインを示した概略図であり、第２図は第１図の主要部
を示した概略斜視図であり、第３図はスケールブレーカ
の側面図であり、第４図はブラシ装置の断面図である。１４・・・スラブ、２０．２２・・・スケールブレーカ
、２４．２６・・・ブラシロール。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）搬送路に沿って搬送される熱間圧延用素材の幅方
向に押圧力を与え、素材の表面に形成されているスケー
ルにクラックを生じさせる加圧工程と、加圧工程により
クラックが形成された素材の表面にブラシをかけ、スケ
ールを除去するブラシング工程とを備えることを特徴と
する熱間圧延用素材のスケール除去方法。
（２）前記ブラシ工程を通過した熱間圧延用素材の表面
に高圧水を吹付けることを特徴とする特許請求の範囲第
１項に記載の熱間圧延用素材のスケール除去方法。