JPH11169904A - 熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制方法及び装置 - Google Patents

熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制方法及び装置

Info

Publication number
JPH11169904A
JPH11169904A JP9335233A JP33523397A JPH11169904A JP H11169904 A JPH11169904 A JP H11169904A JP 9335233 A JP9335233 A JP 9335233A JP 33523397 A JP33523397 A JP 33523397A JP H11169904 A JPH11169904 A JP H11169904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
finishing
scale
finish rolling
strip
rolled material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9335233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3422671B2 (ja
Inventor
Akira Kaya
章 賀屋
Keiji Mizuta
桂司 水田
Junzo Fukumori
淳三 福森
Koushiyun Bin
庚 浚 閔
Saiei Ri
載 榮 李
Eikichi Jo
榮 吉 徐
Seido Boku
正 道 朴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Posco Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Pohang Iron and Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd, Pohang Iron and Steel Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP33523397A priority Critical patent/JP3422671B2/ja
Priority to AU94094/98A priority patent/AU721286B2/en
Priority to EP98122464A priority patent/EP0920928A3/en
Priority to US09/201,858 priority patent/US6067836A/en
Priority to CN98122768A priority patent/CN1099921C/zh
Priority to CA002255243A priority patent/CA2255243C/en
Publication of JPH11169904A publication Critical patent/JPH11169904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3422671B2 publication Critical patent/JP3422671B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/22Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length
    • B21B1/24Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length in a continuous or semi-continuous process
    • B21B1/26Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling plates, strips, bands or sheets of indefinite length in a continuous or semi-continuous process by hot-rolling, e.g. Steckel hot mill
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/02Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for lubricating, cooling, or cleaning
    • B21B45/0203Cooling
    • B21B45/0209Cooling devices, e.g. using gaseous coolants
    • B21B45/0215Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes
    • B21B45/0218Cooling devices, e.g. using gaseous coolants using liquid coolants, e.g. for sections, for tubes for strips, sheets, or plates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B45/00Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills
    • B21B45/04Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for de-scaling, e.g. by brushing
    • B21B45/08Devices for surface or other treatment of work, specially combined with or arranged in, or specially adapted for use in connection with, metal-rolling mills for de-scaling, e.g. by brushing hydraulically

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metal Rolling (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制装置に
おいて、圧延材のスケール疵の生成を確実に抑制するこ
とで製品の品質の向上を図る。 【解決手段】 圧延材Sを仕上圧延加工する仕上圧延機
11〜17を複数列設して仕上圧延機群10を構成し、
この仕上圧延機群10のうちの第1〜第3仕上圧延機1
1〜13までの入側にそれぞれ圧延材Sの上下表面を冷
却する第1、第2、第3表面冷却装置41,42,43
を設け、各表面冷却装置41,42,43による圧延材
Sの冷却範囲を、各仕上圧延機11〜13のワークロー
ル21,22,23中心Cから入側へ1.5m以内離間
した位置から上流側方向0.3〜1.5mの範囲とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯材の圧延加工時
におけるスケールの生成を抑制する熱間仕上圧延時のス
ケール疵生成抑制方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】帯材の圧延加工時に、鉄が高温で酸素や
空気などのガスと接触する際、その表面に反応生成物の
皮膜、即ち、スケールが生成される。このスケールは帯
材に対して酸化などの悪影響を及ぼす可能性があるた
め、これを除去する必要がある。従来、帯材に生成され
たスケールを除去する方法としては、帯材の表面に高圧
水を噴射する方法が一般的であった。
【0003】図4に従来の熱間仕上圧延機のスケール除
去装置の概略、図5に従来の熱間仕上圧延機による仕上
圧延時の圧延材温度とスケールの厚さを表すグラフを示
す。
【0004】従来の熱間仕上圧延機において、図4に示
すように、図示しない粗圧延機の搬送方向下流側には、
圧延材Sの搬送方向に沿って複数の第1〜第7仕上圧延
機101,102,103,104,105,106,107が列設されてお
り、各仕上圧延機101,102,103,104,105,106,107
はそれぞれ上下一対のワークロール201,202,203,20
4,205,206,207を有しており、このように仕上圧延機
群100が構成されている。この仕上圧延機群100の入側に
は、圧延材Sに生成されたスケールを除去するスケール
ブレーク装置301が設けられている。このスケールブレ
ーク装置301は圧延材Sの上方及び下方に噴射ノズル302
を有し、この各噴射ノズル302から圧延材Sの上下面に
対して、例えば、200kgf/cm2 の高圧水を噴射するこ
とでスケールを除去するようにしている。
【0005】従って、スラブから粗圧延機によって粗圧
延されて搬送された圧延材Sは仕上圧延機群100の入側
に搬送され、ここで、仕上圧延前にスケールブレーク装
置301によって表面に生成されたスケールを除去する。
即ち、搬送された圧延材Sの上下面に対して、上下の噴
射ノズル302から、例えば、200kgf/cm2 の高圧水を
噴射することで付着しているスケールを除去する。そし
て、スケールが除去された圧延材Sは仕上圧延機群100
に搬送され、第1〜第7仕上圧延機101,102,103,10
4,105,106,107の各ワークロール201,202,203,20
4,205,206,207によって圧延加工され、順次、所定の
板厚に仕上圧延される。
【0006】図5はこの圧延材Sに対するスケール除去
及び仕上圧延時の圧延材温度及びスケールの厚さを表す
グラフであって、この図5のグラスにおいて、スケール
ブレーク装置301によるスケール除去時をAとし、第1
〜第7仕上圧延機101,102,103,104,105,106,107
による仕上圧延時をそれぞれB,C,D,E,F,G,
Hとする。このグラフから、圧延材Sの板表面温度は、
スケール除去時Aに急激に下がり、また、各仕上圧延時
B,C,D,E,F,G,Hにも下がっていることがわ
かり、同時に、スケールが除去されたり、薄くなってい
ることがわかる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
熱間仕上圧延機では、加工能率を向上させるために圧延
材Sを高速で搬送したいという要望がある。しかし、圧
延材Sが高速で搬送されると、その先端部を各仕上圧延
機101,102,103,104,105,106,107に噛み込ませる
とき、圧延材Sの先端がワークロール201,202,203,2
04,205,206,207の外周面に衝突し、このワークロー
ル201,202,203,204,205,206,207が変形したり、
損傷したりしてしまうという問題がある。そのため、熱
間仕上圧延機では、圧延材Sを低速で搬送せざるを得
ず、これによって圧延材Sとワークロール201,202,20
3,204,205,206,207との接触時間が長くなってスケ
ールの生成を促進させてしまう。すると、仕上圧延後の
圧延材Sのスケールの厚さが限度である5μmを越える
こととなり、仕上圧延時にこのスケールが圧延材Sの表
面に噛み込んで傷が発生し、その品質を著しく低下させ
てしまうという問題が発生してしまう。
【0008】本発明はこのような問題点を解決するもの
であって、圧延材のスケールの生成を確実に抑制するこ
とで製品の品質の向上を図った熱間仕上圧延時のスケー
ル疵生成抑制方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明の熱間仕上圧延時のスケール疵生成
抑制方法は、仕上圧延機を複数列設して帯材を仕上圧延
加工する際に、先頭の仕上圧延機から所定台数目までの
仕上圧延機の入側でそれぞれ前記帯材の上下表面を冷却
し、該所定台数目の仕上圧延機までの間で順次該帯材の
表面冷却と仕上圧延を繰り返すことによって、前記帯材
表面のスケール疵生成を抑制することを特徴とするもの
である。
【0010】また、請求項2の発明の熱間仕上圧延時の
スケール疵生成抑制装置は、帯材を仕上圧延加工する仕
上圧延機を複数列設して仕上圧延機群を設け、該仕上圧
延機群の先頭の仕上圧延機から該仕上圧延機群の所定台
数目までの仕上圧延機の入側にそれぞれ前記帯材の上下
表面を冷却する表面冷却装置が設けられたことを特徴と
するものである。
【0011】また、請求項3の発明の熱間仕上圧延時の
スケール疵生成抑制装置は、帯材を仕上圧延加工する仕
上圧延機を複数列設して仕上圧延機群を設け、該仕上圧
延機群の先頭の第1仕上圧延機から該仕上圧延機群の3
台目の第3仕上圧延機までの入側にそれぞれ前記帯材の
上下表面を冷却する第1、第2、第3表面冷却装置を設
け、該各表面冷却装置による前記帯材の冷却範囲を、前
記各仕上圧延機のワークロール中心から入側へ1.5m
以内離間した位置から上流側方向0.3〜1.5mの範
囲としたことを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1に本発明の一実施形態に係る熱間仕上
圧延時のスケール疵生成抑制方法を実施するためのスケ
ール疵生成抑制装置の概略、図2に本実施形態の熱間仕
上圧延時のスケール疵生成抑制装置による仕上圧延時の
圧延材温度とスケールの厚さを表すグラフ、図3に本実
施形態の熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制装置によ
る圧延材の表面温度に対するスケールの生成速度を表す
グラフを示す。
【0014】本実施形態の熱間仕上圧延時のスケール疵
生成抑制装置において、図1に示すように、図示しない
粗圧延機の搬送方向下流側には、圧延材Sの搬送方向に
沿って複数の第1仕上圧延機11、第2仕上圧延機1
2、第3仕上圧延機13、第4仕上圧延機14・・・が
列設されており、各仕上圧延機11,12,13,14
・・・はそれぞれ上下一対のワークロール21,22,
23,24・・・を有しており、このように仕上圧延機
群10が構成されている。この仕上圧延機群10の入側
には、圧延材Sに生成されたスケールを除去するスケー
ルブレーク装置31が設けられている。このスケールブ
レーク装置31は圧延材Sの上方及び下方に上下一対の
噴射ノズル32を有し、この各噴射ノズル32から圧延
材Sの上下面に対して、例えば、180kgf/cm2 の高圧
水を噴射することでスケールを除去するようにしてい
る。
【0015】そして、第1仕上圧延機11、第2仕上圧
延機12、第3仕上圧延機13のそれぞれ入側には圧延
材Sの上下表面を冷却する第1表面冷却装置41、第2
表面冷却装置42、第3表面冷却装置43が設けられて
いる。この第1、第2、第3表面冷却装置41,42,
43はそれぞれ圧延材Sの上方及び下方に上下一対の噴
射ノズル44,45,46を有し、この各噴射ノズル4
4,45,46から圧延材Sの上下面に対して冷却水を
噴射することで、この圧延材Sを冷却してその表面温度
を下降させている。
【0016】そして、第1、第2、第3表面冷却装置4
1,42,43の各噴射ノズル44,45,46による
圧延材Sの冷却水噴射位置は、仕上圧延機41,42,
43のワークロール21,22,23の中心C1
2 ,C3 から入側(図1にて左側)へ所定距離L1
2 ,L3 =1.5m以内離間した位置から、上流側方
向への範囲E1 ,E2 ,E3 =0.3〜1.5mに設定
することが望ましい。
【0017】従って、上述した本実施形態の熱間仕上圧
延機によって圧延材Sの仕上圧延加工を行う場合、スラ
ブから粗圧延機によって粗圧延されて搬送された圧延材
Sが仕上圧延機群10の入側に搬送されると、ここで、
仕上圧延前にスケールブレーク装置31によって表面に
生成されたスケールが除去される。即ち、スケールブレ
ーク装置31において、搬送された圧延材Sの上下面に
対して、上下の噴射ノズル32から、例えば、180kg
f/cm2 の高圧水を噴射することで付着しているスケール
を除去する。そして、スケールが除去された圧延材Sは
仕上圧延機群10に搬送され、第1仕上圧延機11、第
2仕上圧延機12、第3仕上圧延機13、第4仕上圧延
機14・・・の各ワークロール21,22,23,24
・・・によって圧延加工されるが、このとき、圧延材S
は各表面冷却装置41,42,43によって冷却されな
がら、順次、所定の板厚に仕上圧延される。
【0018】即ち、第1仕上圧延機11による圧延加工
前に、圧延材Sに対して第1表面冷却装置41の噴射ノ
ズル44から、例えば、7200リットル/minの水量で冷却
水が噴射され、圧延材Sが冷却される。そして、冷却さ
れた圧延材Sは第1仕上圧延機11のワークロール21
によって圧延され、今度は、圧延材Sに対して第2表面
冷却装置42の噴射ノズル45から前述と同量の水量で
冷却水が噴射され、圧延材Sが冷却される。そして、冷
却された圧延材Sは第2仕上圧延機12のワークロール
22によって圧延され、更に、圧延材Sに対して第3表
面冷却装置43の噴射ノズル46から前述と同量の水量
で冷却水が噴射され、圧延材Sが冷却される。そして、
冷却された圧延材Sは第3仕上圧延機13のワークロー
ル23によって圧延され、その後、圧延材Sは第4仕上
圧延機14以降のワークロール24・・・によって圧延
され所定の板厚に加工される。
【0019】図2はこの圧延材Sに対するスケール除去
及び仕上圧延時の圧延材温度及びスケールの厚さを表す
グラフであって、この図2のグラスにおいて、スケール
ブレーク装置31によるスケール除去時をAとし、第1
〜第7仕上圧延機11,12,13,14・・・による
仕上圧延時をそれぞれB,C,D,E,F,G,Hと
し、また、第1〜第3表面冷却装置41,42,43に
よる冷却時をそれぞれX,Y,Zとする。
【0020】このグラフからもわかるように、圧延材S
の板表面温度は、スケールブレーク装置31のスケール
除去時Aにて630℃に下降してスケールがほとんど除
去されるが、内部の顕熱によって元の温度に戻ろうとし
て板表面温度が上昇し、スケールが生成される。そし
て、第1表面冷却装置41の冷却時Xにて、圧延材Sの
板表面温度が620℃まで下降してスケールの厚さが4
μmに抑制される。その後、圧延材S内部の顕熱によっ
て元の温度に戻ろうとして上昇するが、第1仕上圧延機
11の仕上圧延時Bにて、圧延材Sの板表面温度が72
0℃まで下降してスケールの厚さが2μmまで除去され
る。そして、第2表面冷却装置42の冷却時Yにて、圧
延材Sの板表面温度が820℃まで下降してスケールの
厚さが5μmに抑制され、その後、温度上昇するが、第
2仕上圧延機12の仕上圧延時Cにて、圧延材Sの板表
面温度が730℃まで下降してスケールの厚さが3μm
まで除去される。そして、第3表面冷却装置42の冷却
時Zにて、圧延材Sの板表面温度が820℃まで下降し
てスケールの厚さが5μmに抑制され、その後、温度上
昇するが、第3仕上圧延機13の仕上圧延時Dにて、圧
延材Sの板表面温度が再び下降してスケールの厚さが3
μmまで除去される。
【0021】このように冷却と圧延を繰返行うことで、
最終的に圧延材Sのスケールの厚さを5μm以下に抑制
できることがわかる。なお、第4仕上圧延機14以降の
圧延時には、圧延材Sの板表面温度が900℃以下に低
下しているため、冷却する必要はない。
【0022】また、図3は圧延材Sの表面温度に対する
スケールの生成速度を表すグラフであって、この図3の
グラフに示すように、圧延材Sのスケールの生成速度
は、圧延材Sの表面温度の上昇によって2次曲線的に増
大し、同一時間内では、1050℃と850℃とでスケ
ール生成厚さに大きな差が生ずることがわかる。
【0023】なお、上述した実施形態では、第1、第
2、第3仕上圧延機11,12,13のそれぞれ入側に
第1、第2、第3表面冷却装置41,42,43を設け
たが、その設置数はこれに限定されるものではなく、圧
延材Sの板表面温度が900℃以下に低下するまで冷却
することが望ましく、必要に応じて第4仕上圧延機14
以降に設けても良いものである。
【0024】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明の熱間仕上圧延時のスケール疵生
成抑制方法によれば、仕上圧延機を複数列設して帯材を
仕上圧延加工する際に、先頭の仕上圧延機から所定台数
目までの仕上圧延機の入側でそれぞれ帯材の上下表面を
冷却し、この所定台数目の仕上圧延機までの間で順次帯
材の表面冷却と仕上圧延を繰り返すことによって帯材表
面のスケール疵生成を抑制するようにしたので、順次帯
材の表面冷却と仕上圧延を繰返行うことで、最終的に帯
材の温度を所定温度以下として生成するスケール疵を確
実に抑制することとなり、製品の品質の向上を図ること
ができる。
【0025】また、請求項2の発明の熱間仕上圧延時の
スケール疵生成抑制装置によれば、帯材を仕上圧延加工
する仕上圧延機を複数列設して仕上圧延機群を設け、こ
の仕上圧延機群の先頭の仕上圧延機から所定台数目まで
の仕上圧延機の入側にそれぞれ帯材の上下表面を冷却す
る表面冷却装置を設けたので、順次帯材の表面冷却及び
仕上圧延を繰返行うこととなり、最終的に帯材の温度を
所定温度以下とすることで生成するスケール疵を確実に
抑制し、製品の品質の向上を図ることができる。
【0026】また、請求項3の発明の熱間仕上圧延時の
スケール疵生成抑制装置によれば、帯材を仕上圧延加工
する仕上圧延機を複数列設して仕上圧延機群を設け、こ
の仕上圧延機群の先頭の第1仕上圧延機から3台目の第
3仕上圧延機までの入側にそれぞれ帯材の上下表面を冷
却する第1、第2、第3表面冷却装置を設け、各表面冷
却装置による帯材の冷却範囲を、各仕上圧延機のワーク
ロール中心から入側へ1.5m以内離間した位置から上
流側方向0.3〜1.5mの範囲としたので、順次帯材
の表面冷却及び仕上圧延を所定位置で繰返行うこととな
り、最終的に帯材の温度を900℃以下とすることで生
成するスケール疵を確実に抑制し、製品の品質の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る熱間仕上圧延時のス
ケール疵生成抑制方法を実施するためのスケール疵生成
抑制装置の概略図である。
【図2】本実施形態の熱間仕上圧延時のスケール疵生成
抑制装置による仕上圧延時の圧延材温度とスケールの厚
さを表すグラフである。
【図3】本実施形態の熱間仕上圧延時のスケール疵生成
抑制装置による圧延材の表面温度に対するスケールの生
成速度を表すグラフである。
【図4】従来の熱間仕上圧延機のスケール除去装置の概
略図である。
【図5】従来の熱間仕上圧延機による仕上圧延時の圧延
材温度とスケールの厚さを表すグラフである。
【符号の説明】
10 仕上圧延機群 11 第1仕上圧延機 12 第2仕上圧延機 13 第3仕上圧延機 14 第4仕上圧延機 21 第1ワークロール 22 第2ワークロール 23 第3ワークロール 24 第4ワークロール 31 スケールブレーク装置 41 第1表面冷却装置 42 第2表面冷却装置 43 第3表面冷却装置 44 第1噴射ノズル 45 第2噴射ノズル 46 第3噴射ノズル S 圧延材(帯材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福森 淳三 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 閔 庚 浚 東京都中央区銀座五丁目11番14号 浦項綜 合製鐵株式會社東京研究所内 (72)発明者 李 載 榮 東京都中央区銀座五丁目11番14号 浦項綜 合製鐵株式會社東京研究所内 (72)発明者 徐 榮 吉 大韓民国 全南光陽市金湖洞700 浦項綜 合製鐵株式會社光陽製鐵所熱延部内 (72)発明者 朴 正 道 大韓民国 全南光陽市金湖洞700 浦項綜 合製鐵株式會社光陽製鐵所熱延部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上圧延機を複数列設して帯材を仕上圧
    延加工する際に、先頭の仕上圧延機から所定台数目まで
    の仕上圧延機の入側でそれぞれ前記帯材の上下表面を冷
    却し、該所定台数目の仕上圧延機までの間で順次該帯材
    の表面冷却と仕上圧延を繰り返すことによって、前記帯
    材表面のスケール疵生成を抑制することを特徴とする熱
    間仕上圧延時のスケール疵生成抑制方法。
  2. 【請求項2】 帯材を仕上圧延加工する仕上圧延機を複
    数列設して仕上圧延機群を設け、該仕上圧延機群の先頭
    の仕上圧延機から該仕上圧延機群の所定台数目までの仕
    上圧延機の入側にそれぞれ前記帯材の上下表面を冷却す
    る表面冷却装置が設けられたことを特徴とする熱間仕上
    圧延時のスケール疵生成抑制装置。
  3. 【請求項3】 帯材を仕上圧延加工する仕上圧延機を複
    数列設して仕上圧延機群を設け、該仕上圧延機群の先頭
    の第1仕上圧延機から該仕上圧延機群の3台目の第3仕
    上圧延機までの入側にそれぞれ前記帯材の上下表面を冷
    却する第1、第2、第3表面冷却装置を設け、該各表面
    冷却装置による前記帯材の冷却範囲を、前記各仕上圧延
    機のワークロール中心から入側へ1.5m以内離間した
    位置から上流側方向0.3〜1.5mの範囲としたこと
    を特徴とする熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制装
    置。
JP33523397A 1997-12-05 1997-12-05 熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制方法及び装置 Expired - Fee Related JP3422671B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33523397A JP3422671B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制方法及び装置
AU94094/98A AU721286B2 (en) 1997-12-05 1998-11-24 Method and system for suppressing formation of scale defects during hot finish rolling
EP98122464A EP0920928A3 (en) 1997-12-05 1998-11-26 Method and system for suppressing formation of scale defects during hot finish rolling
US09/201,858 US6067836A (en) 1997-12-05 1998-12-01 Method and system for suppressing formation of scale defects during hot finish rolling
CN98122768A CN1099921C (zh) 1997-12-05 1998-12-04 热精轧时抑制氧化皮缺陷生成的方法和装置
CA002255243A CA2255243C (en) 1997-12-05 1998-12-04 Method and system for suppressing formation of scale defects during hot finish rolling

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33523397A JP3422671B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11169904A true JPH11169904A (ja) 1999-06-29
JP3422671B2 JP3422671B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=18286243

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33523397A Expired - Fee Related JP3422671B2 (ja) 1997-12-05 1997-12-05 熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制方法及び装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6067836A (ja)
EP (1) EP0920928A3 (ja)
JP (1) JP3422671B2 (ja)
CN (1) CN1099921C (ja)
AU (1) AU721286B2 (ja)
CA (1) CA2255243C (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101966606B (zh) * 2010-09-26 2011-12-07 南京航空航天大学 大型结构件铣削加工变形的控制方法及装置
US8693489B2 (en) 2011-04-28 2014-04-08 Alcatel Lucent Hierarchical profiled scheduling and shaping
KR101631029B1 (ko) * 2015-06-17 2016-06-16 주식회사 포스코 스케일 제거장치
DE102018215492A1 (de) * 2018-09-12 2020-03-12 Sms Group Gmbh Verfahren zu Herstellung eines metallischen Gutes

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3889507A (en) * 1973-11-15 1975-06-17 Bethlehem Steel Corp Apparatus for cooling a steel member while being rolled on a continuous hot-rolling mill
JPS6048241B2 (ja) * 1981-03-20 1985-10-26 新日本製鐵株式会社 スケ−ル疵の少ない熱間圧延鋼板の圧延法
JPH01205810A (ja) * 1988-02-12 1989-08-18 Sumitomo Metal Ind Ltd デスケーリング後のスケール生成防止方法
JPH0259108A (ja) * 1988-08-26 1990-02-28 Kawasaki Steel Corp 圧延材のスケール疵防止方法
GB8829272D0 (en) * 1988-12-15 1989-01-25 Davy Mckee Sheffield The operation of a multi-stand hot rolling mill
US5133205A (en) * 1990-11-13 1992-07-28 Mannesmann Aktiengesellschaft System and process for forming thin flat hot rolled steel strip
DE4134599C1 (ja) * 1991-10-18 1993-02-25 Thyssen Stahl Ag, 4100 Duisburg, De
JPH05305327A (ja) * 1992-02-28 1993-11-19 Kobe Steel Ltd 熱延ロールの肌荒れ防止方法
JPH07171610A (ja) * 1993-10-26 1995-07-11 Sumitomo Metal Ind Ltd 熱延鋼板の圧延方法および圧延装置
JPH0966303A (ja) * 1995-08-31 1997-03-11 Sumitomo Metal Ind Ltd 表面性状に優れた熱延鋼板の製造方法
JP3704222B2 (ja) * 1997-02-19 2005-10-12 新日本製鐵株式会社 スケール疵防止方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0920928A3 (en) 2000-09-20
JP3422671B2 (ja) 2003-06-30
US6067836A (en) 2000-05-30
CA2255243C (en) 2002-01-22
CN1099921C (zh) 2003-01-29
EP0920928A2 (en) 1999-06-09
AU9409498A (en) 1999-08-05
AU721286B2 (en) 2000-06-29
CA2255243A1 (en) 1999-06-05
CN1218724A (zh) 1999-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101789267B1 (ko) 냉간 상태 금속판 스트립 표면 처리 시스템 및 표면 처리 방법
JP2585529B2 (ja) 高温の薄板鋳片を減厚圧延する方法及び装置
US20130205855A1 (en) Method and Production Line for Producing a Cold-Rolled Steel Flat Product from a Non-Corroding Steel
JP3784948B2 (ja) 熱間仕上圧延時の表面酸化皮膜抑制方法及び装置
JPH11169904A (ja) 熱間仕上圧延時のスケール疵生成抑制方法及び装置
JP4890336B2 (ja) 厚鋼板の製造方法
JPH069707B2 (ja) 連続鋳造鋼片の脱スケール方法
JP2002102915A (ja) デスケーリング水噴射方法
JP2003181522A (ja) 表面性状の優れた鋼板の製造方法及びその装置
JPH0191908A (ja) 熱鋼片のスケール除去装置
CN1553833A (zh) 在微型滚轧机辊道炉膛加热炉之前的板坯清理
KR100391900B1 (ko) 열간사상압연기의스케일생성억제장치및방법
JPS6048241B2 (ja) スケ−ル疵の少ない熱間圧延鋼板の圧延法
JPH089050B2 (ja) 金属スラブの精整装置列
JP2000117318A (ja) 条鋼のスケール除去装置
JPS62137102A (ja) 表面性状の良いチタン熱延板の製造方法
JP4525690B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JPS63235014A (ja) スケ−ル押込み疵防止方法
JP3633558B2 (ja) 表面性状に優れた熱延鋼帯の製造方法
JP2002316206A (ja) 表面性状の優れた形鋼と該形鋼用の鋼材およびそれらの製造方法と製造装置
JPH0966303A (ja) 表面性状に優れた熱延鋼板の製造方法
JP2698522B2 (ja) 鋼材の熱間圧延方法
JP2014008517A (ja) 熱延鋼板の製造方法
KR19990052248A (ko) 열간사상압연기의 스케일 생성억제장치 및 방법
JP2006281221A (ja) U形鋼矢板の反り防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030318

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees