JPH05131202A - Ｓｉ添加熱延鋼板の粗圧延方法及び装置 - Google Patents
Ｓｉ添加熱延鋼板の粗圧延方法及び装置Info
- Publication number
- JPH05131202A JPH05131202A JP29546891A JP29546891A JPH05131202A JP H05131202 A JPH05131202 A JP H05131202A JP 29546891 A JP29546891 A JP 29546891A JP 29546891 A JP29546891 A JP 29546891A JP H05131202 A JPH05131202 A JP H05131202A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Ｓｉ添加熱延鋼板を、粗圧延工程に入る前に
回転ブラッシを使用することにより、シリコン・ファイ
アライト即ち２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 除去することにより赤
スケールの無い表面性状が優れたＳｉ添加熱延鋼板を製
造可能とする。 【構成】 Ｓｉ添加熱延鋼板のスラブ１をバーテイカル
スケールブレーカー４の後、粗圧延工程に入る前に回転
ブラッシ２によってブラッシングする。 【効果】 スラブ１の温度を低下させることなく、赤ス
ケールの無い表面性状が優れたＳｉ添加熱延鋼板が得ら
れた。
回転ブラッシを使用することにより、シリコン・ファイ
アライト即ち２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 除去することにより赤
スケールの無い表面性状が優れたＳｉ添加熱延鋼板を製
造可能とする。 【構成】 Ｓｉ添加熱延鋼板のスラブ１をバーテイカル
スケールブレーカー４の後、粗圧延工程に入る前に回転
ブラッシ２によってブラッシングする。 【効果】 スラブ１の温度を低下させることなく、赤ス
ケールの無い表面性状が優れたＳｉ添加熱延鋼板が得ら
れた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は熱延鋼板の粗圧延の方法
及び装置に関する。特にＳｉ添加鋼等のスケール除去が
困難である鋼のスケール除去方法及び装置に関する。
及び装置に関する。特にＳｉ添加鋼等のスケール除去が
困難である鋼のスケール除去方法及び装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のＳｉ添加熱延鋼板の赤スケール即
ちＳｉスケールの除去方法は、加熱炉から抽出されたＳ
ｉ添加鋼のスラブが、バーテイカル−スケール−ブレー
カー４において幅方向に圧下され、一次スケールを剥離
される。次いでＳｉ添加鋼のスラブは、高圧水のノズル
ヘッダーから噴出される高圧水によってスケールを除去
される方法が一般に行われている。
ちＳｉスケールの除去方法は、加熱炉から抽出されたＳ
ｉ添加鋼のスラブが、バーテイカル−スケール−ブレー
カー４において幅方向に圧下され、一次スケールを剥離
される。次いでＳｉ添加鋼のスラブは、高圧水のノズル
ヘッダーから噴出される高圧水によってスケールを除去
される方法が一般に行われている。
【０００３】以上の方法を改善することを目的として特
開平１−２４６３１８号公報では、Ｓｉ添加鋼のスラブ
を加熱炉に装入する前に、酸化防止剤をスラブの表面に
塗布することにより、赤スケール即ちＳｉスケールの発
生を予防する方法が提案されている。
開平１−２４６３１８号公報では、Ｓｉ添加鋼のスラブ
を加熱炉に装入する前に、酸化防止剤をスラブの表面に
塗布することにより、赤スケール即ちＳｉスケールの発
生を予防する方法が提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】Ｓｉ添加熱延鋼板で
は、該スラブが、加熱炉内で加熱される間に、酸化によ
って、スラブの表面にシリコン・ファイアライト即ち２
ＦｅＯ・ＳｉＯ2 やＦｅm Ｏn のスケールが生成する。
特に２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 はスラブの結晶粒界にそって生
成溶着しているため、これが熱間圧延工程で十分に除去
されないと、圧延後の鋼板表面に赤く笹葉状に残ってし
まい（これを赤スケールと称す。）、熱延鋼板の表面品
質を著しく低下させてしまう。
は、該スラブが、加熱炉内で加熱される間に、酸化によ
って、スラブの表面にシリコン・ファイアライト即ち２
ＦｅＯ・ＳｉＯ2 やＦｅm Ｏn のスケールが生成する。
特に２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 はスラブの結晶粒界にそって生
成溶着しているため、これが熱間圧延工程で十分に除去
されないと、圧延後の鋼板表面に赤く笹葉状に残ってし
まい（これを赤スケールと称す。）、熱延鋼板の表面品
質を著しく低下させてしまう。
【０００５】このように赤スケールとは、２ＦｅＯ・Ｓ
ｉＯ2 が熱間圧延工程で十分に除去されないで残ったも
ので、Ｓｉ添加熱延鋼板に特有なものである。しかも一
般の熱延鋼板に発生するスケールに比べて結晶粒界に入
り込んでいるため、除去しにくい。従って従来の技術に
よるスケール除去では、スラブの表面に２ＦｅＯ・Ｓｉ
Ｏ2 が溶着しているため、高圧水の吹き付けでは十分に
除去されないで、熱間圧延後に赤スケールとして鋼板表
面に残ってしまう。この解決には高圧水の水圧を高くす
る方法や高圧水の吹き付け時間を延長する等の策がある
が、多大な設備投資を要したり、スラブの温度低下をま
ねいたりするという問題がある。
ｉＯ2 が熱間圧延工程で十分に除去されないで残ったも
ので、Ｓｉ添加熱延鋼板に特有なものである。しかも一
般の熱延鋼板に発生するスケールに比べて結晶粒界に入
り込んでいるため、除去しにくい。従って従来の技術に
よるスケール除去では、スラブの表面に２ＦｅＯ・Ｓｉ
Ｏ2 が溶着しているため、高圧水の吹き付けでは十分に
除去されないで、熱間圧延後に赤スケールとして鋼板表
面に残ってしまう。この解決には高圧水の水圧を高くす
る方法や高圧水の吹き付け時間を延長する等の策がある
が、多大な設備投資を要したり、スラブの温度低下をま
ねいたりするという問題がある。
【０００６】又、前述の従来の技術の他の例による赤ス
ケール抑制は、実験室レベルでは、効果的とおもわれる
が、実機上では酸化防止剤を、スラブに均一に塗布する
ことが困難であるとかで、酸化防止効果が不十分であっ
たりする。逆に均一に塗布するために酸化防止剤を、厚
く塗布すると熱間圧延工程での酸化防止剤自身の除去が
不十分となり鋼板表面品質に悪影響を与えることがある
などの問題がある。
ケール抑制は、実験室レベルでは、効果的とおもわれる
が、実機上では酸化防止剤を、スラブに均一に塗布する
ことが困難であるとかで、酸化防止効果が不十分であっ
たりする。逆に均一に塗布するために酸化防止剤を、厚
く塗布すると熱間圧延工程での酸化防止剤自身の除去が
不十分となり鋼板表面品質に悪影響を与えることがある
などの問題がある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に係るＳｉ添加熱
延鋼板の粗圧延方法は、ホットストリップミルの粗圧延
機におけるＳｉ添加熱延鋼板の粗圧延方法において竪型
スケールブレーカーでのスラブの幅方向圧延の後、耐熱
鋼ワイヤーから成る回転ブラシによるスラブの表面のブ
ラッシングを行い、次いで高圧水をスラブの表面に吹き
付けて一次スケールを除去し、その後粗圧延及び仕上圧
延を行う事を特徴とし、更に本発明に係るＳｉ添加熱延
鋼板の粗圧延装置は、ホットストリップミルの粗圧延機
の竪型スケールブレーカーの出側で第一粗圧延機の入側
である竪型スケールブレーカーと第一粗圧延機との間
に、耐熱鋼ワイヤーから成る回転ブラシを配設し，これ
に次いで高圧水のノズルヘッダーとを配設した事を特徴
とする。
延鋼板の粗圧延方法は、ホットストリップミルの粗圧延
機におけるＳｉ添加熱延鋼板の粗圧延方法において竪型
スケールブレーカーでのスラブの幅方向圧延の後、耐熱
鋼ワイヤーから成る回転ブラシによるスラブの表面のブ
ラッシングを行い、次いで高圧水をスラブの表面に吹き
付けて一次スケールを除去し、その後粗圧延及び仕上圧
延を行う事を特徴とし、更に本発明に係るＳｉ添加熱延
鋼板の粗圧延装置は、ホットストリップミルの粗圧延機
の竪型スケールブレーカーの出側で第一粗圧延機の入側
である竪型スケールブレーカーと第一粗圧延機との間
に、耐熱鋼ワイヤーから成る回転ブラシを配設し，これ
に次いで高圧水のノズルヘッダーとを配設した事を特徴
とする。
【０００８】
【作用】この赤スケールとなるシリコン・ファイアライ
ト即ち２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 は、下記に作用によって除去
される。
ト即ち２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 は、下記に作用によって除去
される。
【０００９】（１）竪型スケールブレーカーでのスラブ
の幅方向圧延 加熱炉から抽出されたＳｉ添加鋼のスラブの表面に、生
成溶着しているＦｅm Ｏn や２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 を、竪
型スケールブレーカーによりスラブを幅方向に圧延し塑
性変形を与えることで、剥離させる。
の幅方向圧延 加熱炉から抽出されたＳｉ添加鋼のスラブの表面に、生
成溶着しているＦｅm Ｏn や２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 を、竪
型スケールブレーカーによりスラブを幅方向に圧延し塑
性変形を与えることで、剥離させる。
【００１０】（２）上下回転ブラシによるスラブの表面
のブラッシング スラブの表面に、回転ブラシを接触させることにより、
回転ブラシと２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 との金属接触作用によ
ってスラブの表面の結晶粒界に生成溶着している２Ｆｅ
Ｏ・ＳｉＯ2 を掻き出す。
のブラッシング スラブの表面に、回転ブラシを接触させることにより、
回転ブラシと２ＦｅＯ・ＳｉＯ2 との金属接触作用によ
ってスラブの表面の結晶粒界に生成溶着している２Ｆｅ
Ｏ・ＳｉＯ2 を掻き出す。
【００１１】（３）高圧水のスラブへの吹き付け 前述１、２によって剥離、掻き出されたＦｅm Ｏn や２
ＦｅＯ・ＳｉＯ2 を、高圧水をスラブに吹き付けること
により、除去することができる。
ＦｅＯ・ＳｉＯ2 を、高圧水をスラブに吹き付けること
により、除去することができる。
【００１２】（４）粗圧延 前述１、２、３によってＦｅm Ｏn や２ＦｅＯ・ＳｉＯ
2 の除去されたスラブを、粗圧延する。
2 の除去されたスラブを、粗圧延する。
【００１３】上記１、２、３、４によって、赤スケール
となるシリコン・ファイアライト即ち２ＦｅＯ・ＳｉＯ
2 やＦｅm Ｏn をスラブ厚さ方向の圧延まえに除去する
ことにより、Ｓｉ添加熱延鋼板の赤スケール発生を防止
することができる。
となるシリコン・ファイアライト即ち２ＦｅＯ・ＳｉＯ
2 やＦｅm Ｏn をスラブ厚さ方向の圧延まえに除去する
ことにより、Ｓｉ添加熱延鋼板の赤スケール発生を防止
することができる。
【００１４】
【実施例】この発明の１実施例について添付した図面を
参照して詳細に説明する。図１はこの発明の方法を実施
するホットストリップミルの粗圧延機の竪側面を示す説
明図である。図において１はＳｉ添加鋼のスラブであ
る。２はこの発明の回転ブラッシである。この回転ブラ
ッシはＳＵＳのワイヤー又はＳＳのワイヤーでできてい
る。３は高圧水のノズルヘッダーである。４はバーテイ
カル−スケール−ブレーカーである。６は２段粗圧延機
のワークロールである。７は高圧水のノズルヘッダーで
ある。８は４段粗圧延機のバックアップロールである。
９は４段粗圧延機のワークロールである。１０は高圧水
のノズルヘッダーである。
参照して詳細に説明する。図１はこの発明の方法を実施
するホットストリップミルの粗圧延機の竪側面を示す説
明図である。図において１はＳｉ添加鋼のスラブであ
る。２はこの発明の回転ブラッシである。この回転ブラ
ッシはＳＵＳのワイヤー又はＳＳのワイヤーでできてい
る。３は高圧水のノズルヘッダーである。４はバーテイ
カル−スケール−ブレーカーである。６は２段粗圧延機
のワークロールである。７は高圧水のノズルヘッダーで
ある。８は４段粗圧延機のバックアップロールである。
９は４段粗圧延機のワークロールである。１０は高圧水
のノズルヘッダーである。
【００１５】加熱炉から抽出されたＳｉ添加鋼のスラブ
１は、バーテイカル−スケール−ブレーカー４において
幅方向に圧下され、一次スケールを剥離されたＳｉ添加
鋼のスラブ１は、搬送されながらオンラインで駆動回転
される回転ブラッシ２と圧下接触させられながら、スケ
ールを除去される。更に搬送されるＳｉ添加鋼のスラブ
１は、高圧水のノズルヘッダー３から噴出される高圧水
によってスケールを除去される。次いで２段粗圧延機、
更に続いて４段粗圧延機に入り粗圧延工程に入る。
１は、バーテイカル−スケール−ブレーカー４において
幅方向に圧下され、一次スケールを剥離されたＳｉ添加
鋼のスラブ１は、搬送されながらオンラインで駆動回転
される回転ブラッシ２と圧下接触させられながら、スケ
ールを除去される。更に搬送されるＳｉ添加鋼のスラブ
１は、高圧水のノズルヘッダー３から噴出される高圧水
によってスケールを除去される。次いで２段粗圧延機、
更に続いて４段粗圧延機に入り粗圧延工程に入る。
【００１６】この発明によってＳｉ添加鋼のスラブを圧
延した。本実施例においてＳｉ添加鋼の組成は以下の通
りである。
延した。本実施例においてＳｉ添加鋼の組成は以下の通
りである。
【００１７】Ｓｉ；０．２０％ Ｃ ；０．２０％ 加熱炉での加熱条件；１２７０℃×４Ｈｒ 仕上寸法 ；厚さ４ｍｍ×幅９１０ｍｍ
【００１８】本実施例における熱間圧延後のＳｉスケー
ルの厚さを通常のスケールを除去する方法と比較すると
以下の通りである。 上記の結果、回転ブラッシを使用すると、Ｓｉスケール
の除去が効果的に行われることが判った。
ルの厚さを通常のスケールを除去する方法と比較すると
以下の通りである。 上記の結果、回転ブラッシを使用すると、Ｓｉスケール
の除去が効果的に行われることが判った。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば粗圧延工程に入る前に回
転ブラッシを使用することにより、スラブ温度を低下さ
せることなく、スラブ搬送時間を延長させることなく、
Ｓｉ添加熱延鋼板のシリコン・ファイアライト即ち２Ｆ
ｅＯ・ＳｉＯ2 を除去することが可能となり、赤スケー
ル即ちＳｉスケールのない表面性状に優れたＳｉ添加熱
延鋼板の製造が可能となった。
転ブラッシを使用することにより、スラブ温度を低下さ
せることなく、スラブ搬送時間を延長させることなく、
Ｓｉ添加熱延鋼板のシリコン・ファイアライト即ち２Ｆ
ｅＯ・ＳｉＯ2 を除去することが可能となり、赤スケー
ル即ちＳｉスケールのない表面性状に優れたＳｉ添加熱
延鋼板の製造が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明のホットストリップミルの粗圧延機を
示す説明図である。
示す説明図である。
１ Ｓｉ添加鋼のスラブ ２ 回転ブラッシ ４ バーテイカル−スケール−ブレーカー ６ ２段粗圧延機のワークロール ７ 高圧水のノズルヘッダー ８ ４段粗圧延機のバックアップロール ９ ４段粗圧延機のワークロール １０ 高圧水のノズルヘッダー
Claims (2)
- 【請求項１】 ホットストリップミルの粗圧延機におけ
るＳｉ添加熱延鋼板の粗圧延方法において竪型スケール
ブレーカーでのスラブの幅方向圧延の後、耐熱鋼ワイヤ
ーから成る回転ブラシによるスラブの表面のブラッシン
グを行い、次いで高圧水をスラブの表面に吹き付けて一
次スケールを除去し、その後粗圧延及び仕上圧延を行う
事を特徴とするＳｉ添加熱延鋼板の粗圧延方法。 - 【請求項２】 ホットストリップミルの粗圧延機の竪型
スケールブレーカーの出側で第一粗圧延機の入側である
竪型スケールブレーカーと第一粗圧延機との間に、耐熱
鋼ワイヤーから成る回転ブラシを配設し，これに次いで
高圧水のノズルヘッダーとを配設した事を特徴とするＳ
ｉ添加熱延鋼板の粗圧延装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29546891A JPH05131202A (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | Ｓｉ添加熱延鋼板の粗圧延方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29546891A JPH05131202A (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | Ｓｉ添加熱延鋼板の粗圧延方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05131202A true JPH05131202A (ja) | 1993-05-28 |
Family
ID=17820990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29546891A Pending JPH05131202A (ja) | 1991-11-12 | 1991-11-12 | Ｓｉ添加熱延鋼板の粗圧延方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05131202A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007118028A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Kobe Steel Ltd | 鋼材のメカニカルデスケーリング方法 |
-
1991
- 1991-11-12 JP JP29546891A patent/JPH05131202A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007118028A (ja) * | 2005-10-26 | 2007-05-17 | Kobe Steel Ltd | 鋼材のメカニカルデスケーリング方法 |
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