JPS628066Y2

JPS628066Y2 -

Info

Publication number: JPS628066Y2
Application number: JP1979032912U
Authority: JP
Priority date: 1979-03-14
Filing date: 1979-03-14
Publication date: 1987-02-25
Also published as: JPS55133460U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は新規な自動車用照明装置に関し、特に
パネル面に装着ないしは挿着されたシガーライタ
ーの該装着ないしは挿着部の周囲を光輝させるよ
うにしてシガーライターの存在位置を容易に確認
することができるようにすると共に各種の表示を
行うようにした自動車用照明表示装置であつて、
装着ないしは挿着部の周囲を光輝させるための手
段として、別の目的のために使用されている光源
を利用することができるようにすることによつて
部品点数を削減してより安価に製造し得るように
した新規な自動車用照明表示装置を提供しようと
するものである。

パネル面に装着ないしは挿着されたシガーライ
ターの存在位置を明示するための装置として、従
来は第１図に示されたようなものがあつた。即
ち、パネル面ａにシガーライターｂを挿着する場
合、シガーライターｂとパネル面ａに形成された
挿着孔ｃとの間に環状の着色レンズｄを介在さ
せ、この着色レンズｄに近接して電球ｅを配置
し、そして、遮光のために電球ｅの外周をカバー
ｆにて囲んだものである。そして、電球ｅの光を
着色レンズｄの肉厚内に入れてレンズｄ全体に行
き亘らせ、これを最終的には着色レンズｄの前端
面から出射させ、これによつて、シガーライター
ｂの周囲を光らせて、シガーライターｂの存在を
明確にしようとするものである。なるほど、この
ようにすることによつて、シガーライターの存在
は良くわかるようにはなるが、この第１図の装置
においては、シガーライターｂの照明のために特
別の電球ｅを設け、かつ電球ｅから着色レンズｄ
外に漏光するのを防止するためにカバーｆをも設
ける必要があり、部品点数が多くなつてコストア
ツプの原因となる。

そこで、本考案は、パネル面に装着ないしは挿
着されるシガーライターの周囲を光輝させると共
に各種の表示を行うようにした自動車用照明表示
装置であつて、部品点数が少なく低コストのもの
を提供することを目的とするもので、１又は複数
の表示窓を有するパネル面の裏側にその一部が光
源と対向され且つ該光源からの光を前記表示窓と
対向する部分にて表側へ反射して表示をする透明
な導光体を配置し、表示窓のある部分以外の箇所
においてパネル面と導光体とにシガーライター等
の適宜部品が装着又は挿通される孔を形成し、そ
して、パネル面に形成された孔の周縁の全部又は
一部を切欠いて該切欠から導光体の孔の周縁部を
外部に臨ませるようにし、そして、該外部に臨ま
された導光体の部分を光輝部としたことを特徴と
する。

以下に本考案の詳細を添付図面に示した実施例
に従つて説明する。１はシガーライター２が挿通
されたパネル面で、自動車の運転席に配置されて
いる。該パネル面１には擂鉢状に凹んだ凹部３が
形成されており、該凹部３の底部が開穿されて挿
通孔４が形成されている。そして、該挿通孔４に
挿通された状態でシガーライター２が配置されて
いる。５は前記凹部３の真上位置に形成された表
示窓、６は窓５の更に上方に形成された表示窓で
ある。

７は透明な材料、例えばアクリル樹脂やポリカ
ーボネート樹脂で形成された導光体であり、パネ
ル面１の裏面に沿つて配置され、その裏側はバツ
クポデイ８によつて支えられている。そして、導
光体７及びバツクボデイ８の前記挿通孔４に対応
した箇所にもシガーライター２を挿通するための
挿通孔９，１０が形成されている。又、パネル面
１に形成された挿通孔４は導光体７に形成された
挿通孔９よりも大きくされており、これによつ
て、導光体７の挿通孔９の周縁部は外部に臨まさ
れている。そして、導光体７の挿通孔９の周縁部
裏面には円錐状の凹点１１，１１，…が多数形成
されている。１２は環状の着色レンズで、導光体
７の挿通孔９の周縁部前面を覆うフイルター部１
３とフイルター部１３の内端縁から後方へ延びる
スリーブ部１４とが一体に形成されて成り、スリ
ーブ部１４がシガーライター２と導光体７及びバ
ツクボデイ８の挿通孔９，１０との間に介挿され
る。

１５は導光体７に付与された光透過状の文字
で、パネル面１に形成された表示窓５に対応した
箇所に形成されている。又、文字１５を光透過状
に形成するには、文字１５となるべき部分を除い
て遮光性の膜１６を導光体７の表面に付与すれば
良い。そして、導光体７の文字１５に対応した裏
面にも円錐状の凹点１１，１１，……が形成され
ている。更に、パネル面１に形成された表示窓６
に対応した導光板７の裏面には印刷等により適当
な文字、記号等１７，１７，……が形成されてい
る。この文字、記号等１７，１７はシガーライタ
ー２とは無関係なもの、例えば、ヒーターコント
ローラーの動作モード等を表示するものである。
１８，１９は導光体７及びバツクボデイ８に形成
された案内切欠で、該切欠１８，１９にヒーター
コントロールレバー２０が挿通され、そして、こ
のコントロールレバー２０が切欠１８，１９に沿
つて移動されるようになつている。２１はコント
ロールレバー２０の先端に固定された操作ノブで
ある。

２２は導光体７の適宜の箇所に形成された電球
挿入孔で、バツクボデイ８に取り付けられた光源
用電球２３の光源部が該孔２２内に配置されてい
る。

しかして、上記のような自動車用照明装置にお
いては、電球２３の光は電球挿入孔２２の内周面
から導光体７内に入り、エツジライト効果により
導光体７全体に行き亘る。そして、パネル面１の
窓６に対応した部分へ進んだ光は導光体７の裏面
に形成された文字、記号等１７，１７，……を導
光体７の肉厚内から照明することになり、これに
よつて、文字、記号等１７，１７，……が照らし
出される。又、別の光はパネル面１に形成された
別の窓５に対応した箇所や挿通孔９の方へ向か
い、窓５に対応した箇所では、円錐状凹点１１，
１１，……によつて反射され窓５の方へ向けら
れ、そして、光透過状の文字１５を透過し、従つ
て、文字１５が光輝せしめられる。更に、挿通孔
９の周縁部まで達した光はそこに形成された円錐
状点刻１１，１１，……によつて反射されてパネ
ル面１の挿通孔４とシガーライター２との間を通
つて外方へ出射される。そして、その光は着色レ
ンズ１２のフイルター部１３を透過されるため、
該外部へ照射される光は着色されることになり、
従つて、シガーライター２の周囲が着色状に光輝
し、その存在位置が明確に確認され得ることにな
る。

以上に記載したように、本考案照明装置におい
ては、パネル面の裏側に透明な導光体を配置し、
この導光体によつて光を導びき、そして、この光
をパネル面とこれに装着又は挿着されたシガーラ
イターとの間から前方へ出射してシガーライター
そのものの周囲の全部又は一部を光輝させるよう
にしたので、夜間走行中でも簡単にそのシガーラ
イターの存在を確認することができ、誤操作を防
止することができると共に、シガーライターの存
在位置から離れた箇所にある光源の光をシガーラ
イターの存在箇所まで導びくことができ、従つ
て、他の目的例えば表示等に使用される光源の光
を利用することができる。そのために、パネル面
に装着又は挿着されるシガーライターの周囲を光
輝させるために別個独立の光源を設ける必要がな
く、それに共う部品点数の増加を抑えることがで
きて、低コストで製造することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のシガーライター照明装置の一例
を示すもので、Ａは斜視図、Ｂはパネル面を取り
除いた斜視図、第２図は本考案自動車用照明装置
の実施の一例を示す正面図、第３図は第２図の
−線に沿う断面図である。符号の説明、１……パネル面、２……シガーラ
イター、４……パネル面に形成された孔、５，６
……表示窓、７……導光体、９……導光体に形成
された孔、２３……光源。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

１又は複数の表示窓を有するパネル面の裏側に
その一部が光源と対向され且つ該光源からの光を
前記表示窓と対向する部分にて表側へ反射して表
示をする透明な導光体を配置し、表示窓のある部
分以外の箇所においてパネル面と導光体とにシガ
ーライターが装着又は挿通される孔を形成し、そ
して、パネル面に形成された孔の周縁の全部又は
一部を切欠いて該切欠から導光体の孔の周縁部を
外部に臨ませるようにし、そして、該外部に臨ま
された導光体の部分を光輝部としたことを特徴と
する自動車用照明表示装置。