JPS5922558Y2 - コントロ−ルパネル表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば室内の温度や換気等をコントロールす
る機器のコントロールパネル表示装置に関し、特に、コ
ントロールモードを表示する文字、図形等の表示体を光
輝させることができることは勿論のこと表示体に沿って
移動し且つ種々のコントロール機器を操作するためのレ
バーに固定された操作ノブをも光輝させることができ、
しかも操作ノブ照明を表示体を光輝させる光源がらの光
によって為すことができるようにした新規なコントロー
ルパネル表示装置を提供しようとするものである。

例えば、自動車において、その室内のダツシュボードに
種々のコントロールパネル、例えば室内の温度、換気等
の室内環境をコントロールするためのコントロールパネ
ルが装置され、このようなコントロールパネルにはコン
トロールモートラ示す表示体とこれに沿って移動され機
器をコントロールするための操作ノブが設けられており
、この操作ノブを好みのモード表示体の箇所に移動する
ことによって当該表示体によって表示されたモードのコ
ントロールが得られるようになっている。

そして、自動車は昼夜を問わず使用に供されるものであ
るため、モード表示体が夜間においても視認され得るよ
うに、表示体を光透過性に形成してこの表示体裏側に光
を当てるようにして表示体を光輝させるようになってい
る。

しかしながら、従来のこの種のコントロールパネル表示
装置にあっては、操作ノブが照明されるようにはなって
いないため、夜間においてはその位置を素早く見つけ出
すことが難しく、運転者が操作する場合にはそれだけ運
転に向けられる注意力がそがれることになって危険であ
る。

そこで本考案は、表示体を照明することができるように
したことは勿論のこと表示体に沿って移動する操作ノブ
をも照明することができるようにし、しかも操作ノブの
照明を表示体の照明用光源からの光によって為すことが
できるようにし、これによって光源を増やすことなしに
夜間における操作ノブの視認性を良好にして操作を迅速
に行なうことができるようにした新規なコントロールパ
ネル表示装置を提供しようとするものであり、定の範囲
内において移動自在に形成された操作ノブと該操作ノブ
の移動経路に近接して配置された文字、図形等の表示体
を有し適当な光源から肉厚内に入射した光によって前記
表示体を照明する導先板とを備えたコントロールパネル
表示装置において、導光板の前面側にその前方に突出し
前記搏作ノブの移動方向に沿って長い突条部を一体に形
成すると共に該突条部の前端に導光板がら突条部に入射
した光の一部を導光板の前面に略沿う方向に反射出射せ
しめる反射面を形成し、更に操作ノブに透明な材料より
成り前記導光板の突条部から出た光を受は入れてこれを
適宜方向に向けて出射する導光体を設けたことを特徴と
し、以下にその詳細について本考案を自動車の室内の温
度及び模気等の環境をコントロールするためのヒーター
コントロール用のコントロールパネル表示装置に適用し
た具体的な実施例について図面を参照して謂明する。

第１図乃至第３図は、本考案に係るコントロールパネル
表示装置の実施の一例１を示す。

２は横長の長方形状を為すケースであり、その前面側に
後述する導光板３及び表示板４がその順に嵌め込まれ、
そして、表示板４前面が運転室内を向くようにしてダツ
シュボード５に組み込まれる。

ケース２にはその長手方向に沿って長く且つ平行な２本
のコントロールレバー挿通孔６□、６２が形成されてお
り、該挿通孔６□、６２はそこに挿通される各コントロ
ールレバー７の移動を許容するに充分な長さに形成され
ている。

又、このケース２の長手方向に沿う一端部には光源用の
電球８をその光源部がケース２内に位置するようにして
保持するため電球保持孔９が形成されている。

導光板３は板状の光透過性部材から成り、前記ケース２
内に嵌合し得る横長の長方形状に形成されており、該導
光板３にはそれを前記ケース２内に嵌合したとき、ケー
ス２に形成されたコントロールレバー挿通孔６□、６２
と一致する箇所にそれと略同じサイズのコントロールレ
バー挿通孔１０．．１０゜が形成されている。

又、導光板３の前面側には上側挿通孔１０．と下側挿通
孔１０□との中間部がら各挿通孔１０１．１０２と平行
に延び且つそれら挿通孔１０．．１（）。

の長さと略等しい長さを有する突条部１１が一体に形成
されている。

そして、該突条部１１の先端面はその上半分が下方に行
くに従って後方へ傾斜するような傾斜面１２ ｕとされ
又下半分が下方に行くに従って前方へ傾斜するような傾
斜面１２ｄとされて横倒Ｖ字形溝が形成される如くに形
成されており、上部傾斜面１２ ｕは突条部１１の基端
側からきた光を略９０’曲げて上側傾斜面１２ｕと対応
する突条部１１の上面からその上方に向けて出射せしめ
る作用を為し、又下部傾斜面１２ｄは突条部１１の基端
側からきた光を略９０°曲げて下側傾斜面１２ｄと対応
する突条部１１の下面がらその下方に向けて出射する作
用を為すように形成されている。

更に、この導光板３にはケース２に形成された電球保持
孔９と一致する箇所に電球挿入孔１３が形成されており
、導光板３をケース２内に嵌入しケース２の電球保持孔
９に電球８を保持したときにその光源部が前記電球挿入
孔１３内に位置するようにされている。

更に又、導光板３の電球挿入孔１３が形成された側の側
端面１４は突出状に彎曲されている。

表示板４も前記ケース２内に嵌合し得るように横長の長
方形状に形成されており、該表示板４にはそれを前記ケ
ース２内に導光板３前面に積層状になるように嵌入した
とき、ケース２に形成されたコントロールレバー挿通孔
６１，６２と（又導光板３に形成された挿通孔１０□、
１０２とも）一致する箇所にそれと略同にサイズのコン
トロールレバー挿通孔１５０，１５２が形成され、又導
光板３前面に突出形成された突条部１１と一致する箇所
にそれを挿通し得る大きさの長孔１６が形成されている
。

尚、実施例においては、下側のコントロールレバー挿通
孔１５２はその略中央部で区切られて２つの挿通孔１５
□ａ、 １５２１）に分がれている。

そして、表示板４にはその上側挿通孔１５□の上側及び
下側挿通孔１５２の下側には各挿通孔に近接してｒＤＥ
ＦヨｒＦＲＥＳＨ，ｒｃＯＬＤ、等光透過性の表示体１
７．１７、・・・・・・が付されている。

尚、この光透過性の表示体１７，１７、・・・・・・は
例えば光透過性板材（表示板素材）の裏面に表示体部分
を残して黒色インク等により遮光印刷１８を施し更にそ
の上がら白色又は青色等の光拡散透過性の被膜１９を付
与する等して形成される。

導光板３の裏面の表示板４に付与された表示体１７．１
７、・・・・・・及び導光板３の前面に突出形成された
突条部１１に対応するそれぞれの箇所には多数の点刻又
は線刻２０．２０、・・・・・・の付与等による光反射
部２１．２２が形成されている。

しかして、導光板３がその突条部１１を前面にしてケー
ス２内に嵌め込まれ、その更に前面に表示板４がその長
孔１６に導光板３の突条部１１を挿通するようにしてケ
ース２内に嵌め込まれ、これら導光板３と表示板４とは
適宜の固定手段にてケース２に固定される。

そして、導光板３の突条部１１は表示板４の前面より更
に前方に突出され、又ケース２、導光板３及び表示板４
′に形成された上側及び下側挿通孔６．１０．１５の位
置がそれぞれ一致するようにされる。

２３、２４及び２５は操作ノブであり、該操作ノブのう
ち２３は導光板３の突条部１１より上側に配置され又２
４と２５は突条部１１の下側に配置され、突条部１１の
下側に配置される２つの操作ノブ２４．２５は同じ形状
に形成されている。

上側に配置される操作ノブ２３は不透明な合成樹脂から
成る操作ノブ本体２６と透明な合成樹脂から成る導光体
２７とから形成されている。

操作ノブ本体２６の前面には導光体２７を圧入状態で受
は入れる嵌合溝２８が縦方向に形成されており、該嵌合
溝２８の奥の面２９は下方に行くに従って後方へ行くよ
うに傾斜されておりその表面は中窪みの凹面とされてい
る。

導光体２７は前記操作ノブ本体２６の嵌合溝２８と略一
致する形状に形成されており、該導光体２７の後面はそ
れが嵌合される嵌合溝２８の奥の面２９と略沿うように
下方に行くに従って後方へ行く傾斜を有する反射面３０
とされ、この導光体２７が操作ノブ本体２６の嵌合溝２
８に圧入状態で嵌合され、接着その他適宜の手段によっ
て固定される。

尚、３１は嵌合溝２８の傾斜面２９が凹面とされること
によってそれと導光体２７の反射面３０との間に形成さ
れた隙間である。

そして、操作ノブ本体２６にはその後面に開口するコン
トロールレバー挿入穴３２及び該穴３２の中程に突出す
る突起３３が形成されており、この挿入穴３２に前記ケ
ース２の裏側からその挿通孔６１、導光板３の挿通孔１
０□及び表示板４の挿通孔１５、を通って表示板４の前
方に突出されたコントロールレバー７１の先端が挿入さ
れ、該コントロールレバー７、に形成された小孔３４□
に突起３３が嵌合されてコントロールレバー７□と操作
ノブ本体２６とが結合される。

尚、この結合をより強固とするにはコントロールレバー
７１と操作ノブ本体２６とを接着すれば良い。

そして、操作ノブ２３がコントロールレバー７、の先端
に取着されると、導光体２７の下面２７ ａが前記導光
板３に形成された突条部１１の上部傾斜面１２ ｕと対
応する上面に対向するようになる。

下側に配置される操作ノブ２４（操作ノブ２５について
は操作ノブ２４と同じ形状であるため、その説明及び符
号は省略する。

）も不透明な合成樹脂から成る操作ノブ本体３５と透明
な合成樹脂から成る導光体３６とから戊り、操作ノブ本
体３５には上記操作ノブ２３の操作ノブ本体２６と同様
に導光体３６を圧入状態で受は入れる嵌合溝３７、コン
トロールレバー７□の挿入穴３８及び該挿入穴３８内に
突出する突起３９が形成されている。

ただ、この操作ノブ本体３５に形成された嵌合溝３７の
奥の面４０は上記操作ノブ本体２６の係合溝２８の奥の
面２９とは逆方向に傾斜するように即ち上方に行くに従
って後方へ行くように傾斜されておりその表面は中窪み
の凹面とされている。

従って、操作ノブ本体３５の嵌合溝３７に嵌合される導
光体３６の後面も嵌合溝３７の奥の面４０と略沿うよう
に上方に行くに従って後方へ行く傾斜を有する反射面４
１とされ、この導光体３６が操作ノブ本体３５の嵌合溝
３７に圧入状態で嵌合され、適宜固定手段によって固定
される。

尚、４２は嵌合溝３７の傾斜面４０が凹面とされること
によってそれと導光体３６の反射面４１との間に形成さ
れた隙間である。

そして、このように形成された操作ノブ２４はその操作
ノブ本体３５のコントロールレバー挿入穴３８にケース
２の裏側からその挿通孔６□、導光板３の挿通孔１０２
及び表示板４の挿通孔１５２を通されたコントロールレ
バー７□の先端が挿入されてコントロールレバー７□に
形成された小孔３４□に突起３９が係合してコントロー
ルレバー７２と操作ノブ本体３５とが結合される。

そして、操作ノブ２４がコントロールレバー７゜の先端
に取着されると、導光体３６の上面３６ ａが前記導光
板３に形成された突条部１１の下部傾斜面１２ｄと対応
する下面に対向するようにされる。

本考案コントロールパネル表示装置１は上述した通りの
構成を有するものであり、光源電球８が点灯されると、
その光は直接的にあるいは導光板３端面に形成された反
射面１４にて反射され導光板３のもつエツジライト効果
によって導光板３の略全域に行き亘る。

そして、導光板３にて導かれた光の一部は表示板４の形
成された表示体１７゜１７・・・・・・と対応して導光
板３の裏側に形成された反射部２１によって前面に略垂
直な方向に反射されて、導光板３の前面から出射し、光
透過状の表示体１７．１７、・・・・・・を透過し、こ
れによって表示板４のすべての表示体が光輝し、夜間に
おける表示体の読みとりが可能となる。

導光板３の突条部１１附近に導かれた光は突条部１１と
対応する反射部２２によって突条部１１方向に反射され
てそこに入射し、その一部は突条部１１の上側傾斜面１
２ ｕにて反射されて突条部の上面から出射して表示板
４前面を照明すると共に上側の操作ノブ２３の導光体２
７内に入射しその反射面３０にて反射されあるいは反射
されずに適宜方向に向けて出射して操作ノブ２３を光輝
状に照明する。

又、突条部１１に入射した光の他の一部は突条部１１の
下側傾斜面１２ ｄにて反射されて突条部の下面から出
射して表示板４前面を照明すると共に下側の操作ノブ２
４．２５の導光体３６内に入射しその反射面４１にて反
射されあるいは反射されずに適宜方向に向けて出射して
操作ノブ２４．２５を光輝状に照明する。

尚、導光体２７．３６の特に上面及び前面にフロスト加
工を施しておけば導光体から出射する光が拡散し広角度
よりの視認性を良好にすることができる。

上述したように、本願考案におけるコントロールパネル
表示装置は、表示体の照明に寄与する導光板前面に操作
ノブの移動経路に沿って長い突条部を形成すると共に該
突条部の先端にそこに入射した光を導光板の前面に略沿
う方向に反射出射せしめる反射面を形成し、一方操作ノ
ブには前記突条部先端から出射した光を受は入れそれを
適宜方向に向けて出射する導光体を設けたため、文字、
図形等の表示体ばかりでなく操作ノブをも光輝させるこ
とができ、従って、夜間におけるコントロールパネル表
示装置の操作がやり易くなり、仮に自動車の運転者が操
作する場合であっても運転に要する注意力が削がれると
いうこともない優れた利点がある。

又、本考案コントロールパネル表示装置は、１つの光源
電球で表示体の照明と操作ノブの照明とを行うことがで
きるため、部品点数の削減を図ることができ、従って部
品管理の上でも又組立て工数の上でもコストダウンに寄
与することができる。

尚、本考案コントロールパネル表示装置の実施例におい
ては、導光板に形成された突条部の上下に操作ノブが配
置されたコントロールパネルについて説明したが、操作
ノブが突条部の片側のみに配置されるようにされたコン
トロールパネルであっても良い。

その場合に、突条部に形成される傾斜面は片面だけで良
い。

又、光透過性の表示体の形成は上記実施例のように導光
板の前面側に積層状に配置された表示板に付与するもの
に限る必要はなく、導光板に直に付与するようにして表
示板を省き、部品点数の削減を図っても良い、更には、
表示体は光透過状のものに限らず、導光板の背面に印刷
等によって付与しこれを導光板内に導かれた光によって
照らし出すようにしても良い。

又、上記実施例においては、操作ノブの導光体に入射し
た光はその反射面にて表示板の前方に反射出射せしめら
れるようにされているが、特に自動車に装備されるコン
トロールパネル表示装置は一般にスピードメータ、タコ
メータあるいはラジオ等の各種機器類が配設されるダツ
シュボードに設けられ従ってコントロールパネル表示装
置が運転者及び同乗者の目の高さより可成り下方に位置
されるため、特に突条部の上側に配置される操作ノブ２
３の導光体２７に反射面３０を形成して表示装置前方へ
の照射量を多くすると視認性に劣る場合がある。

そのため、このような場合には第４図に示すように、操
作ノブ本体４３にこれを上下に貫通し且つその奥行が下
方において狭く上方において先端側へ広い嵌合孔４４を
形成し、この嵌合孔４４にこれと略同形状の導光体４５
を嵌合固定してこの下端面４５′が導光板突条部１１の
上側反射面１２ ｕと対応した上面と対向するようにす
れば、突条部の上側反射面１２ｕにて反射されこれと対
応する上面から出射した光は操作ノブ４３の導光体４５
下面４５′から入射しそのまま導光体４５内を突き抜け
てその上面から運転者等の視線方向に出射し、前方斜め
上方からの視認性が著しく向上する。

更に又、第５図に示されたように、導光板に形成された
突条部１１の前面に形成された傾斜面１２に光不透過性
部材４６を被着しておけば、操作ノブを光輝させるのに
寄与しない部分からの光の出射を阻止し、その分光を有
効に利用することができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本考案コントロールパネル表示装置
の実施の一例を示し、第１図は分解斜視図、第２図は正
面図、第３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線に沿って切断
した拡大断面図、第４図は操作ノブの変形実施例を示す
要部縦断面図、第５図は導光板の変形実施例を示す要部
縦断面図である。 符号の説明、１・・・・・・コントロールパネル表示装
置、３・・・・・・導光板、８・・・・・・光源、１１
・・・・・・突条部、１２・・・・・・反射面（傾斜面
）、１７・・・・・・表示体、２３．２３’。 ２４゜ ２５・・・・・・操作ノブ、 ２７゜ ３６゜ ４５・・・・・・導光体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一定の範囲内において移動自在に形成された操作ノブと
   該操作ノブの移動経路に近接して配置された文字、図形
   等の表示体を有し適当な光源から肉厚内に入射した光に
   よって前記表示体を照明する導光板とを備えたコントロ
   ールパネル表示装置において、導光板の前面側にその前
   方に突出し前記操作ノブの移動方向に沿って長い突条部
   を一体に形成すると共に該突条部の前端に導光板から突
   条部に入射した光の一部を導光板の前面に略沿う方向に
   反射出射せしめる反射面を形成し、更に操作ノブに透明
   な材料より戊り前記導光板の突条部から出た光を受は入
   れてこれを適宜方向に向けて出射する導光体を設けたこ
   とを特徴とするコントロールパネル表示装置。