JPS6270047A - 配向ポリエステルフイルム - Google Patents

配向ポリエステルフイルム

Info

Publication number
JPS6270047A
JPS6270047A JP21058785A JP21058785A JPS6270047A JP S6270047 A JPS6270047 A JP S6270047A JP 21058785 A JP21058785 A JP 21058785A JP 21058785 A JP21058785 A JP 21058785A JP S6270047 A JPS6270047 A JP S6270047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
particles
surface roughness
polyester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21058785A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0585351B2 (ja
Inventor
滋夫 内海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Diafoil Co Ltd
Original Assignee
Diafoil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Diafoil Co Ltd filed Critical Diafoil Co Ltd
Priority to JP21058785A priority Critical patent/JPS6270047A/ja
Publication of JPS6270047A publication Critical patent/JPS6270047A/ja
Publication of JPH0585351B2 publication Critical patent/JPH0585351B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、磁気テープ素材として好適な、共押出により
複合化された配向ポリエステルフィルムに関し、特に、
磁気テープ化後の走行性を良好に維持もしくは向上させ
、しかも型持(電気的特性)を大幅に向上させる、オー
ディオ用テープの基材フィルムとして好適な複合化され
た配向ボリエステルフィルムに関する。
[従来の技術] 現在、オーディオテープは、殆ど飽和状態に近い程、幅
広い分野で使用されている。オーディオテープには、近
年、PCM化により高音質化が図られるようになり、そ
れに刺激されて、従来のオーディオテープにも高音質化
が強く求められるようになってきた。
オーディオテープの高音質化のためには、基材フィルム
の表面粗度を下げ、上滑性の高いフィルムとする必要が
ある。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、磁気記録テープのうちでも、オーディオ
テープは、ビデオテープと異なり、テープの走行性が良
好であることがffi!であり、走行性を維持するため
に、表面突起による凹凸が大きいもの、即ち、表面粗度
の高い易滑性フィルムを用いる必要がある。
このように、高音質化に要求されるフィルム表面性状と
走行性確保のために要求されるフィルムの表面+を状と
は相反するため、高音質化のために表面粗度を下げたフ
ィルムでは、録音、再生時の磁気テープの走行性が極端
に悪く、使用に耐えず、逆に走行性を維持するために表
面粗度を上げたフィルムでは高i9質が得られないとい
う問題がある。
このため、現在、磁気テープとしての録音、再生時の走
行性を維持もしくは向上させながらも、高i2質化の可
俺なフィルムの開発が要望されている。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、このような要望を満足するフィルムを提
供するべく、鋭意検it’tを重ねた結果、共押出法に
より複合化し、フィルム表面の粗度を露出する2つの面
で異滑化したフィルムがオーディオ用磁気記録支持体と
して極めて有効であることを見い出し、本発明を完成さ
せた。
即ち1本発明は、 少なくとも2層が共押出により積層されたフィルムを二
軸延伸して熱固定した複合化フィルムであって、 露出する2層のうち、一方の層はその露出面(以下、「
A而」と称することがある。)の表面粗さが 50≦Hや≦300       ・・・■lO≦H令
≦300       ・・・■す、 他方の層はその露出面(以下、rB而」と称することが
ある。)の表面粗さが 150 ≦H? ≦450      −(少ioo≦
H号≦450       ・・・■を満足する易滑面
を与えるポリエステル層から成ると共に、 A面とB而の表面粗度が差が 20≦H!−H令≦150    ・・・[5]を満足
し。
かつ、フィルムの縦方向の5%伸び時の強度F5値が1
3.0kg/mrn’以上であることを特徴とする配向
ポリエステルフィルム、 を要旨とするものである。
以下に本発明の詳細な現用する。
本発明にいう複合化フィルムとは、全ての層が口金から
共溶融押出される共押出法により押出されたものを、延
伸、熱固定したものを指す、以下、複合化フィルムとし
て2層複合のフィルムについて説す1するが、本発明に
おいて、複合化される層は2層に限定されず、3層又は
それ以上の多層であっても良い。
本発明において、複合化する各層を構成する重合体は、
各種ポリエステルであるが、それらは熱ii7 g!性
のものが選ばれる。これらの中でも、改合反応性、製膜
性、フィルムの品質性簡において最も優れ、かつ経済的
にも好ましいものは、ポリエチレンテレフタレートであ
る。その他、原料ポリエステルとしては、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレート、ポリブチレンジベンゾエート、ビス
フェノールAとテレフタル酸或いはイソ2タル酸のポリ
エステル等のホモポリエステル、或いは、ポリエチレン
テレフタレートも含めたこれらホモポリエステルに、共
重合成分としてエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ブタンジオール、キシリレングリコール、ビスフ
ェノールA、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリテロラメチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、アジピン酸、セバシン酸、フタル酸、イ
ソフタル酸、2.6〜ナフタリンジカルボン酸、p−オ
キジエトキシ安息香酸、グリコール醜等が共重合された
もの、その他、ポリプロピレンテレフタレート、ポリベ
ンチレンビベンゾエート、3.3−ビス−(p−オキジ
フェニル)ペンタンとテレフタル酸のポリエステル、2
.2−ビス(3−メチルオキシフェニル)プロパンとテ
レフタル酸のポリエステル、2.2−ビス(p−オキジ
フェニル)ペンタンとイソフタル酸、テレフタル酸のポ
リエステル、エチレンテレフタレートとエチレンイソフ
タレートの共重合ポリエステル、更にセバケート、アジ
ペート等の入った共重合ポリエステル等も挙げられる。
いうまでもなく、原料ポリエステルは必ずしもこれらに
限定されるものではない。
なお、これらの各層を構成するポリエステルには、適宜
、安定剤、着色剤、帯電防市剤等が添加されていたり、
あるいは、各層にそれらの処理が施されていても、得ら
れるフィルムが、本発明の要件を備えているものであれ
ば何ら差し支えない。
本発明において、入面の表面粗さは、多重干渉法による
n時の干渉縞の個数(個/mば)で表した時、50≦H
’≦300、lo≦in≦300の範囲であり、8面の
表面粗さは、!、50≦IF≦450.100≦H号≦
450の範囲である。
また、A面と8面のH2の個数の差が50≦H!−H今
≦150である。
このようにA面と8面の表面粗さくHn)、即ち、表面
の粗さ形状に差をもたらす主因は、複合化されたポリエ
ステルからなる各層の中の細かい粒子の41無、及びそ
の粒子の含有量、種類、大きさ、形状、存在状態である
。一般に、これらの粒子−は、いわゆる外部粒子と内部
粒子とに分類されるが、そのどちらであっても、混在で
あっても、また存在状態がどのようであっても、最終的
に各面が本発明の表面粗さHnの範囲を満足するもので
あればよい。
なお、外部粒子とは、ポリエステルの重合前または重合
後、ベレーy l・化の前又は後、あるいは造膜のため
の押出し突出工程等で、そのままあるいはスラリ状に分
散した状態で添加され、最終的にポリエステルフィルム
中に分散して存在する粒子であって、ポリエステル重合
体あるいはそのlit休ないし前駆体とは反応せず、少
なくとも該重合体に関連する物質とは不活性な、木質的
に不溶の粒子をいう、外部粒子としては1.二酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、タルク、ガラス、石膏等の粉末で
、特公昭43−23888号に挙げられているような無
機粒子が例示される。その他、全く異なる種類の他の重
合体が粒子状にばらまかれたものでも良い。
一方、内部粒子は、主としてポリエステルの合成・重合
時に添加され、該ポリエステルの重合体、trL量体な
いし前駆体、あるいは構成分子との反応にかかわってき
たもの、もしくは反応物そのものを指す、即ち、内部粒
子は、ポリエチレンテレフタレートのいわゆるDMT重
合法におけるエステル交換触媒であるアルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物、三酸化アンチモン、ゲル
マニウム、チタン化合物等の重合触媒、リチウム塩や重
合中の安定化触媒として用いられる各種リン化合物等が
基になっており、これら添加化合物が反応後、そのまま
微粒残渣となって残存したり、あるいは重合体に関連す
る上記各種物質と反応後、あるいは反応中において該添
加物相互が最終的に反応して別の粒状物質を生成したり
、更には、該添加物が重合体及び重合体に関連する上記
種物質と反応して粒状物質を生成したりすることにより
存在する。ポリエステルの重合後に添加されたものであ
っても、積極的に該ポリエステル重合体と反応して粒子
を生成するものであれば、これにより生成した粒子も内
部粒子と認められるが、従来の経験では、上記の如き、
ポリエステルの重合時あるいはそれ以前に添加された化
合物による内部粒子が好適である。
ヤ滑面を与えるA面は、表面粗さHf、Hfが50≦H
や≦300、lO≦H令≦300であることは前記した
が、この面はオーディオ川の磁性層が塗布される面であ
る。このためA面は粗大突起を少なくすることが重要で
あり、A面側の層(以下、「A層」と称することがある
。)に含有される粒子は、内部粒子を主体とすることが
好ましい、またA層はバージンチップを用いて形成され
ることが好ましい。
A面に比べて表面粗度が高く易滑性のB面は、前記の通
り表面粗さH?、Hfが150≦H?≦450.100
≦H号≦450であるが、B面はフィルム表面の凹凸が
均一でかつかなり大きい凹凸であることが望ましい、こ
のため、B面側の層(以下、「B層」と称することがあ
る。)に含有される粒子は内部粒子よりも外部粒子を主
体とすることが好ましい、またB層は、フィルム製造時
の生産原料コストを低下せしめる目的でリサイクルチッ
プを用いて形成することが好ましい。
なお1本発明において、平滑面(A面)と易滑面(B面
)の表面粗さHf、H!の差は20以ヒ150以下であ
るが、これは、本発明で最も重要な要件である。
即ち、従来より、共押出により平滑面と易滑面の表面粗
さH2の差が50以上の複合化フィルムを得、平滑面で
型持向上を、易滑面で走行性を付与する方法は知られて
いる。しかしながら、従来公知の方法において、フィル
ムの目的とする用途は、高級ビデオテープもしくは8 
m / mビデオテープ用途である。このため平滑面の
表面粗さHnが極めて低いものであることから、ビデオ
テープ製造時に易滑面の凹凸が平滑面に塗布された磁性
層膜に転写してしまい、磁性面が粗れてしまい、所期の
目的が達せられないという問題があった。しかるに本発
明では、フィルムの主目的とする用途を高性能オーディ
オテープとし、20≦H!−HG≦150としたところ
、驚くべきことに、1特の向上と、走行性の付与を同時
に満足せしめることが可能となった。
このA面とB面の表面粗さの差H9−H’が20未満で
は、目的とする1特の向上と走行性の付′j−を十分に
達成し得ない、一方、Hf−H’が150を超えると、
転写により磁性面の粗面化が激しく、1特の向上を達成
し得ないため、高性能オーディオ用途としても不適当と
なる。A面とB面の表面粗さの差は、50≦H9−He
≦150であることが好ましい。
このような表面粗さを与えるために、A層、即ち平滑面
(A面)側の層に含有させる粒子としては、現行のスタ
ンダードビデオテープに用いる程度の粒子を用いること
が好ましい。即ち、モ均粒径0.1〜5.、好ましくは
0.3〜2ALのものを、0.01〜1毛量%、好まし
くは0.05〜0.5重量%、更に好ましくは0.1−
0.5−屯埴%含有させるのが好適である。この場合、
粒子は前述の如く、内部粒子を主体とするものが好まし
いが、内部粒子単独、外部粒子単独、これらの併用のい
ずれの形態も採用可能である。その他、大粒子と小粒子
とのパイモータル系としても良く、その場合においても
、小粒子として内部粒子単独、外部9粒子単独、あるい
はこれらの併用のいずれでも良く、また大粒子としても
内部粒子中独、外部粒子中独、あるいはこれらの併用の
いずれでも良い、バイモーダル系とする場合、小粒子は
、粒径0.3〜1.5#Lのものを0.01〜1重量%
、好ましくは0.1〜0.5屯礒%、大粒子は、粒径1
.0〜5延、好ましくは1.0〜2牌のものを0.01
−Q、1重ji1%含有させるのが好適である。
−・方、B層、即ち、易滑面(3面)側の層は、現行の
オーディオテープに用いる程度の粒子を含有せしめるの
が好ましい、即ち、平均粒径l〜10用、好ましくは1
〜5延のものを0.01〜1毛呈%、好ましくは0.1
〜0.5重量%含有させるのが好適である。
なお、本発明において、A面と3面の表面粗さの差が比
較的大きい場合には、共押出による複合化の過程で、易
滑面(3面)側の大粒子がf滑面(A面)側の表面粗度
に影響を与え、人血の粗大突起発生の要因となることが
あるため、平滑面(A面)側の極限粘度は易滑面(3面
)側の極限粘度に苅して高くすることが好ましい。
ところで、オーディオテープは長時IIN化が指向され
、 しかも走行テンションがビデオテープに比へて高い
ため、フィルムの縦方向の強度が高いことが要求される
。このため本発明のポリエステルフィルムは縦方向の5
%伸び時の強度F5値が13kg/mrrf以上である
ことが必要である。
次に未発明の配向ポリエステルフィルムの製膜方法につ
いて具体的に説E51するが、本発明のフィルムは以下
の製造例に何ら限定されるものではない。
内部粒子を主体とする粒子を含有するポリエステルに$
4(A層形成用)と、外部粒子を主体とする粒子を含有
するポリエステル原料(B層形成用〕とをそれぞれ別々
に乾燥し、別個の押出機により押出し、フィードブロッ
クタイプの共押出装置により、目金前で複合化した後、
同−口金内で2層にするか、あるいは、マルチマニホー
ルドタイプの共押出装置により口金内で2層積層するな
どして一体複合化し、キャスティングドラム」二に冷却
固化させて、2層からなる未延伸ポリエステルシートを
製造する。この際、静電気密着法等の公知のキャスティ
ング方法を採用するのが好ましい。
このようにして得たシートは、次いで縦方向に延伸する
。延伸温度は75〜150℃で、1段又は多段で延伸し
、縦延伸後の複屈折率Δnが好ましくは0.045〜0
.150となるように、2.0〜90倍に延伸する。こ
の場合、特に縦延伸後の複屈折率Δnが0.045〜0
.080となるようにして配向を低く押えることにより
−゛、袖延伸後、突起を核としてその周辺に陥没部を右
する凹凸を形成せしめるようにすることは、フィルムの
モ坦易滑性を向上せしめる。ヒで極めてイJ効な方法で
ある。
かくして得られた縦延伸フィルムは、次に85〜150
℃で横延伸し、二軸延伸フィルムを得る。この際、フィ
ルムと磁性層との接着性を向上させるため、横延伸前に
水溶性樹脂又はエマルジョン紮f滑面(A面)に塗布し
た後、延伸に供することは、極めて好ましい方法である
横延伸によりイ1)られた二軸延伸フィルムは、必要に
応じて縦及び/又は横方向に再延伸した後、熱固定する
。熱固定に際しては、必要とする特性に応じて、幅出し
、幅方向弛緩等の処理を行っても良い、また、昇温、冷
却を繰り返して2段以上の熱固定を行っても良い。
[作用] =一方が4層滑面で他力が易滑面であり、各面の表面粗
さが前記■〜(5)式を満足する1本発明の複合化され
たポリエステルフィルムは、優れた走行性及び′重性を
兼備するものであり、またF5値も十分に高く、高性俺
オーディオテープとして極めて有用である。
ここで、フィルムの表面粗さを多重干渉法による干渉縞
の個数Hnで表わすことは極めて重要である。
フィルム表面の凹凸の程度を表す方法としては、多用干
渉法以外にも、中心線平均表面粗さくRa)等の接触式
の粗度表示法が存在する。しかるに、本発明者らの研究
により、オーディオテープの如き易滑面の表面粗度の高
いフィルムでは、暦滑面の粗度を接触式で測定した場合
、そのJlll定値は易滑面の影!でうねりを伴う粗度
を?するため、真の表面粗度に比べて異常に高い値とな
ってしまうことが見い出された0例えば、V滑面、易滑
面を単独で製膜した時のそれぞれの中心線P均表面粗さ
が0.035.0.017であった場合でも、共押出に
より2層複合化したフィル1、では、0.035.0.
030と、平滑面側が極めて高いRaを示してしまうの
である。このRaが0.030の平滑面の表面粗度を解
析した結果、2層の界面で易滑面倒の層内の粒子が平滑
面の表面粗度に多少形!をしてはいるが、それよりもR
aの測定において、易滑面の影響によりシ滑面の触針に
よる粗度にうねるが生じることが最大の原因となり、み
かけのRaを大きくしているということが判明した。
これに対し、非接触式の多重干渉法によるHnの表示で
は、明らかに平滑面側の方が易滑面に比へて格段にモ滑
であることが表示された。このようなことからオーディ
オテープ用のごとき易滑面が極めて粗れているフィルム
においては、非接触式の粗度表示を用いることが、絶対
条件であり、表面粗度は多重干渉法を採用することによ
り初めて明確に定量化されるのである。
このように多重干渉法により規定される本発明のポリエ
ステルフィルムを、触針式の粗度表示で表した場合に鴎
、フィルムの表、裏面の粗度の差は殆どないか、もしく
は極めて少ない、換言すれ1層1本発明のフィルムの平
滑面と易滑面の中心線平均表面粗さRaは同程度もしく
は極めて近接した値ではくてはならないが、逆にRaが
同程度もしくは近接した値であるからといって本発明の
フィルムであるとは言えないのである。
[実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより詳細に説
明するが1本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
なお、実施例及び比較例におけるフィルム特性のA一定
力法又は評価方法は以ドに示す通りである。
また、以下において「部」は「重に部」を示す。
(優 多毛干渉法による表面粗度の測定フィルム表面に
アルミニウム蒸着を施した後、多重干渉法により測定波
長0.54延で干渉縞を出し、干渉縞を写真撮影してn
時の個数を数え、1mrrr’に換算した。
なお、測定器は日本光学■製す−フェイスフィッシュマ
イクロスコープを用い、ミラー反射率は65%、顕微鏡
倍率は200倍とした。
・切 摩擦係数(ルd) 固定した硬質クロムメッキ金属ロール(直径6mm、2
3)に、フィルムを巻き付き角(0)135°で接触さ
せ、53g(T2)の荷重を一端にかけて、In/mi
nの速度でこれを走行させて、他端の抵抗力(T1)を
測定し1次式により求めた。
(!l)型持 シ/ヘソク社製オーディオ計測器にて型持を測定した。
基準をOdBとした。
なお、測定に際し、磁性粉の=−ティング及びテープ化
は、次の方法で行った。即ち、下記第1表に示す組成の
磁性粉粉末塗料を、表面を枯浄化し、前処理を施したフ
ィルム上に、グラビアロールにより塗711シ、ドクタ
ーナイフにより磁性塗料層をスムージングし、約6gm
の磁性層を形成した、磁性塗料が乾く前に常法により磁
気配向させ、乾燥、カレンダー加[した後、80℃で2
0時間キユアリングし5次いで鳩イン千幅にスリットし
てテープ化した。
第1表 (i)  走行性 型持測定蒔の走行性が良好なものを○、完全にストップ
してしまうものを×、時々走行トラプルを起こすものを
Δで示した。
(の F 5(+1 賜イン千幅、チャック間50mm長の試料フィルムを、
東洋ボールドウィン社製テンシロ:/ (UTN−m)
 により、20℃、65%RHにて50mm/minで
引っ張り、5%伸張時の荷東を初期の断面積で割り1k
g/mrn’m位で表した。
実施例1 くポリエステル原料の製造〉 仄■」 ジメチルテレフタレー)100部及びエチレングリコー
ル60部に、エステル交換触媒として酢酸カルシウムの
一水塩0.095部、重合触媒として三酸化アンチモン
0.04部、重合安定剤としてエチルアシッドホスフェ
ート0.069部を添加して常法により重合反応させて
、ポリエチレンテレフタレートの共重合体を得た。この
ポリマーをカット状に取り出し切断し、チップ(原料1
)とした、この時の極限粘度は0.65であった。
原JL名 ジメチルテレフタレート1ooi%、エチレングl) 
コール70部、酢酸カルシウム−水m0.10部及び酢
醜すチウムニ木I!!0.17部を反応器に仕込み、加
熱昇温すると共に、メタノールを留出させてエステル交
換反応を行い、反応開始後約4時間を要して230℃に
達せしめ、実質的にエステル交換を終了した。
次にこの反応生成物にトリエチルホスフェート0.35
部を添加し、更に改縮合触媒として三酸化アンチモン0
.05部を添加した後、常法に従って重合し、ポリエス
テル(原料2)を得た。
該ポリエステル中には粒径およそ0.5〜1=程度の均
一で微細なカルシウム、リチウム及びリン元素を含む析
出粒子が多数認られた。この時の極限粘度は0.65で
あった。
【■」 原料lの製造において、カオリンを添加し、rX料lに
平均粒径1.2牌のカオリン0.41r!、量%含有す
るポリエステル原料(原料3)を製造した。この時の極
限粘度は0.61であった。
疏且」 原料1の製造において、サイロイドを添加し、原ネ11
にモ均粒径1.6牌のサイロイド0.2i品%を含有す
る極限粘度0.61のポリエステル原料(原料4)を製
造した。
歇且」 原料1〜4の自己リサイクルチップを原料5とした。極
限粘度は0.59であった。
くポリエステルフィルムの製膜〉 f滑面側の層(A層)の原料として、原料1/原料2=
1/9(?、7を比、以下同じ)(原料A)を用い、易
滑面側の層(B層)の原料として原料5/原料3/原料
4−2/2/6 (原料B)を用いた。原料A、原料B
をそれぞれ乾燥し、90mmの直径を有する別個の溶融
押出機により押出し、次いで共押出して一体となし、平
滑なキャスティングドラム上に冷却、固化させて、未延
伸シートを製造した。A層、B層の厚み比率はl:1で
あった。また、A層、B層のフィルム粘度はそれぞれ、
0.63.0.58であった。
得られた未延伸シートを、まず85°Cで縦方向に3倍
延伸し、更に80℃で1.4倍延伸した。
次いで、横方向に110’Cで3.8倍延伸した後、2
05℃で熱固定して、厚さ8wの二軸延伸フィルムを得
た。
イ1tられたフィルムの特性及び該フィルムに前述の方
法で磁性層を設け、オーディオテープとした場合の特性
を第2表に示す。
比較例1 フィルムを実施例1で使用した原料Aのみの中層とした
こと以外は実施例1と同様に延伸・熱固定して、厚さ8
延のフィルムを得た。
得られたフィルム及び該フィルムのオーディオテープの
特性を第2表に示す。
比較例2 フィルムを実施例1で使用した原料Bのみの単層とした
こと以外は実施例1と同様に延伸・熱固定して、厚さ8
終のフィルムを得た。
得られたフィルム及び該フィルムのオーディオテープの
特性を第2表に示す。
第  2  表 第2表より1本発明の如く、磁性層面を平滑面とし、反
磁性面を易滑化することにより、電線が向上され、走行
性も極めて良好な高性能オーディオテープ用フィルムが
得られることが明らかである。
[発明の効果〕 未発Iす1の配向ポリエステルフィルムは、磁気テープ
化後の走行性が極めて良好で、電線も大幅に他片された
ものであり、かつ十分な強度を有するものである。この
ため1本発明のフィルムは高性能オーディオテープの基
材フィルム等として極めて有用である・

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも2層が共押出により積層されたフィル
    ムを二軸延伸して熱固定した複合化フィルムであって、
    露出する2層のうち、一方の層はその露出面(A面)の
    表面粗さが下記式[1]、[2]を満足する平滑面を与
    えるポリエステル層から成り、他方の層はその露出面(
    B面)の表面粗さが下記式[3]、[4]を満足する易
    滑面を与えるポリエステル層から成ると共に、A面とB
    面の表面粗さの差が下記式[5]を満足し、かつフィル
    ムの縦方向の5%伸び時の強度F_5値が13.0kg
    /mm^2以上であることを特徴とする配向ポリエステ
    ルフィルム。 50≦H_1^A≦300・・・[1] 10≦H_2^A≦300・・・[2] 150≦H_1^B≦450・・・[3] 100≦H_2^B≦450・・・[4] 20≦H_2^B−H_2^A≦150・・・[5]上
    記[1]〜[5]式中、H_1^A、H_2^Aはそれ
    ぞれ多重干渉法により測定したA面における1次及び2
    次の干渉縞の個数(個/mm^2)を示し、H_1^B
    、H_2^Bはそれぞれ多重干渉法により測定したB面
    における1次及び2次の干渉縞の個数(個/mm^2)
    を示す。 2)平滑面(A面)を与える層はバージン チップのみを使用し、易滑面(B面)を与える層は少な
    くともその一部にリサイクルチップを使用して形成され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の
    配向ポリエステルフィルム。
JP21058785A 1985-09-24 1985-09-24 配向ポリエステルフイルム Granted JPS6270047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21058785A JPS6270047A (ja) 1985-09-24 1985-09-24 配向ポリエステルフイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21058785A JPS6270047A (ja) 1985-09-24 1985-09-24 配向ポリエステルフイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6270047A true JPS6270047A (ja) 1987-03-31
JPH0585351B2 JPH0585351B2 (ja) 1993-12-07

Family

ID=16591786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21058785A Granted JPS6270047A (ja) 1985-09-24 1985-09-24 配向ポリエステルフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6270047A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5759467A (en) * 1996-03-08 1998-06-02 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for making multilayer polyester film
JP2011184580A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Nakamoto Pakkusu Kk 食品容器用シートの製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5515770A (en) * 1978-07-21 1980-02-04 Kawakami Kagaku Kogyo Kk Beverage capable of changing its color tone instantaneously, and its container
JPS6038124A (ja) * 1983-07-13 1985-02-27 ローヌ‐プーラン フイルムズ 二軸延伸多層ポリエステルフイルムおよびその製造方法
JPS60125921A (ja) * 1983-12-12 1985-07-05 Toray Ind Inc 磁気記録媒体用複合ポリエステルフイルム
JPS60202530A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 Diafoil Co Ltd 高密度磁気記録体用強力化複合フイルム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5515770A (en) * 1978-07-21 1980-02-04 Kawakami Kagaku Kogyo Kk Beverage capable of changing its color tone instantaneously, and its container
JPS6038124A (ja) * 1983-07-13 1985-02-27 ローヌ‐プーラン フイルムズ 二軸延伸多層ポリエステルフイルムおよびその製造方法
JPS60125921A (ja) * 1983-12-12 1985-07-05 Toray Ind Inc 磁気記録媒体用複合ポリエステルフイルム
JPS60202530A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 Diafoil Co Ltd 高密度磁気記録体用強力化複合フイルム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5759467A (en) * 1996-03-08 1998-06-02 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method for making multilayer polyester film
JP2011184580A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Nakamoto Pakkusu Kk 食品容器用シートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0585351B2 (ja) 1993-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100248317B1 (ko) 이축배향적층폴리에스테르필름
JPS62113529A (ja) ポリエチレンナフタレ−トフイルム
JP3057893B2 (ja) 積層フィルム
JP2990818B2 (ja) 磁気テープ用ポリエステルフィルム
JPH11309826A (ja) 二軸延伸共押出し積層ポリエステルフィルム及びその製造方法ならびに磁気テ―プ
JP2970001B2 (ja) 磁気テープ用ポリエステルフィルム
JPH0635153B2 (ja) 磁気情報担体のための多層の、同時押出により得られた、二軸延伸された担体フイルム及びその製造法
JPS6270047A (ja) 配向ポリエステルフイルム
US6231955B1 (en) Biaxially oriented polyester film
JPH0481806B2 (ja)
JPH01206042A (ja) 複合化フィルム
JP3080190B2 (ja) 空洞含有ポリエステル系フィルム
JP3275971B2 (ja) 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JPS61154924A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及びその製造法
JP5074215B2 (ja) 二軸配向積層フィルム
JP4971875B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH10315320A (ja) 二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法
JP2944071B2 (ja) 複合化フィルムの製造法
JP3246132B2 (ja) ポリエステル組成物
JPS61167530A (ja) 磁気記録体用ポリエステルフイルム
JPH0416059B2 (ja)
JPS61209155A (ja) 複合化フィルム
JP3149546B2 (ja) 二軸配向ポリエステルフィルム
JPH0529553B2 (ja)
JP2920938B2 (ja) 配向ポリエステルフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees