JPS6269871A - 弾性に富む不織シ−ト - Google Patents

弾性に富む不織シ−ト

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JPS6269871A
JPS6269871A JP60203420A JP20342085A JPS6269871A JP S6269871 A JPS6269871 A JP S6269871A JP 60203420 A JP60203420 A JP 60203420A JP 20342085 A JP20342085 A JP 20342085A JP S6269871 A JPS6269871 A JP S6269871A
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博文 岩崎
二木 昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、繊維形成を有する熱可塑性高分子から成る長
繊維不織シートに関する。より詳しくは、緻密な繊維密
度を有し、弾性に富み、外力に対して、伸びの異方性が
改善された不織シートに関する。
〔従来の技術〕
−aに、スパンポンドのような長繊維不織シートにおい
て、三次元交絡させるのに、ニードルパンチ加工するこ
とが知られているが長繊維ウェブの場合は、短繊維と異
なって、種々の問題を有する。例えば、長繊維のために
局所的な動きが拘束されて上、下、且つランダムに交絡
しにくい。繊維密度(単位体積当りの繊維量)を上げて
、交絡を強化するために、ニードルバンチ回数を増加す
ると、繊維が切断されて強力が低下するという問題が発
生する。短繊維のウェブ形成の場合、各方向に繊維をラ
ンダム配列形成することが容易であルノニ対して、スパ
ンボンド法のような長繊維ウェブの場合は、製法上これ
が比較的困難である。
従−てスパンポンド法による不織シートは、強力ならび
に伸度が方向によって大きな差を有するのが通常である
。一般にタテ方向(機械流れ方向)の強力が、ヨコ方向
より大であり、その繊維配列の異方性に起因するタテ/
ヨコの破断強力比は通常2〜3である。一方破断伸度は
強力の弱いヨコ方向が高い値を示す傾向にある。かかる
現状の不織シートにニードルパンチ加工を行なっても、
交絡度が充分あがらず、交絡を強化するためにパンチ回
数を増加すると前記繊維破断による強力低下が発生する
。特にヨコ方向の繊維の破断が大きくなり異方性の一層
拡大したものとなる。又、局部的に大きな空隙を有し不
織シート構造として粗な構造のものとなり弾性に劣った
ものとなる。
不織シートでは、一般にタテ、ヨコ方向共に伸び易いも
の、逆にタテ、ヨコ方向共に伸びにくいもののいずれか
が種々の用途に対応出来て好ましい。一方タテ、ヨコ方
向のどちらかが伸びて、他方が伸びにくいものは特定用
途を除いて好ましくない。最近、緻密な構造で、且つ、
弾性に冨んだもので、タテ、ヨコ方向のどちらも同様に
伸び易い不織シートが熱望されている。然も使用時にお
ける比較的外力が小なる場合は、タテ、ヨコ方向共に同
程度伸びに<<(モジュラスが大)、成形加工等の熱下
においてタテ、ヨコ方向共に同程度に伸び易いものが望
まれている。従来の長繊維不織シートでかかる物性を持
たせることは上述のごとき理由から極めて困難であった
一方、従来、長繊維不織シートをニードルパンチ加工に
より、その構成繊維の一部を切断、短繊維化して、自由
度を高め、成型性を賦与することが提案(特開昭51−
40475号公報)されているが、成型品の寸法安定性
、強度など短繊維不織シートと同様な問題点がある。そ
れから、特公昭45−28917号公報に示されている
ように、不織ウェブの構成繊維の単繊維伸度を大きくす
ることによって、変形応力を構成繊維が伸びることによ
り吸収し、均一に成型加工できることが知られている。
しかし、単繊維の伸度が大きいことは機械的特性も悪く
、経時変化を起こし、耐候性も悪くなり、脆化するなど
の問題が予想される。
本発明者等は、長繊維不織シートの特徴を活用し、上記
問題点を解決しようとして鋭意研究した結果、繊維形成
性を有する熱可塑性高分子から成る長繊維で、且つ、潜
在収縮率が15%以上の繊維を三次元交絡してから、面
状で熱収縮させることで、上記問題を解決して、本発明
の目的を達成出来ることを見出し、本発明に到達した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は緻密な繊維密度を有し、弾性に冨み、外力に対
して伸びの異方性が改善された、長繊維不織シートを提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の目的は、繊維形成性を存する熱可塑性ポリマー
から成る長繊維不織シートであって、不織シートを構成
する単繊維が実質的に不織シート中で、湾曲した状態で
、三次元交絡しており、該不織シートの平均見掛は密度
が0.20〜0.50g/adの範囲で、150℃に於
ける収縮率が5%以下、その温度での20%引張モジュ
ラスが2.0kg/−以下であることを特徴とする長繊
維不織シートによって達成される。
本発明における不織シートは繊維形成性を有する熱可塑
性ポリマーからなる繊維が製造される際に用いられるポ
リマーとしては、潜在収縮率15%以上のポリエステル
系ポリマー、ポリエステル、ポリアミド、及びポリオレ
フィン等の共重合ポリマーを適用することが出来る。更
に、二次転移温度が(以下Tgで表わす)室温以上で実
質的に非晶状態の半延伸糸から成る繊維であり、加熱処
理により結晶化する結晶性ポリマーであることが好まし
い。
上記ポリエステル系ポリマーとしては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、及びイ
ソフタル酸、メチルテレフタル酸、スルホイソフタル酸
、セパチン酸等の2塩基酸、又はオキシ酸、エチレング
リコール、プロピレングリコール、1.6−ヘキサンジ
オール、ポリエチレングリコールなどの2価アルコール
を共重合成分とした共重合ポリエステルを使用すること
が出来る。但し、耐熱性、物性等からポリエチレンテレ
フタレートが本発明の目的に特に好ましい。
又、前記ポリエステルに少量の(20重量%以下)ポリ
アミド、ポリオレフィン、ポリカーボネートなどの異種
ポリマーを添加混合することも可能であり、通常使用さ
れる添加剤、例えば艶消し剤、制電剤、難燃剤、顔料等
が含まれていても良い。
更に本発明で使用するポリエステル繊維と、延伸程度の
異なるポリエステル繊維や、他の繊維(例えば、ポリア
ミド、ポリオレフィン等の繊維)を本発明の目的を損わ
ない範囲で、積層又は混繊して用いてもよい。
不織シートの構造は、単繊維がループ状に湾曲した形状
で三次元に緻密に交絡して固定されている。後に定義す
る単繊維の湾曲含有率が10%以上、好ましくは20%
以上であることが本発明の不織シートの重要な構造上の
特徴であり、高い弾性率、等方的な性質につながってい
る。伸長等方性は伸長領域10〜30%の範囲でその応
力の異方性は0.3〜3、好ましくは0.8〜2の範囲
にある。
本発明の不織シートは、長繊維ウェブをニードルパンチ
加工した後、熱収縮によって、繊維の交絡度を増大させ
て得たものである。熱収縮前の繊維の交絡度の態様は、
紡出してウェブを形成させる時に既に得られている繊維
の二次元的な分散状態を更にニードルパンチ加工で、上
下左右の交絡を強化したものであるが、それだけでは充
分な繊維密度を有する構造を与えることができない。本
発明の不織シートは、ニードルパンチ加工後の熱処理に
より本発明の不織シートを熱収縮によって構造内の空隙
を消失又は減少させて得たものであり、したがって繊維
密度が向上して緻密な構造の不織シートとなっている。
尚、本発明に於ける構成繊維の特性として、熱処理によ
り収縮性を有する繊維であることが必要条件である。潜
在収縮率として15%以上を有することが、本発明に於
ける不織シート中の湾曲繊維を含有させ、且つ、緻密な
構造になるための必要条件である。
以下の発明の詳細な説明については、ポリエチレンテレ
フタレートを中心に具体的に説明する。
通常、公知なスパンボンド法のプロセスを用いて、エア
・サッカーにより、高速延伸をし、本発明に必要なウェ
ブを取り出す。このウェブ中の繊維は適宜延伸程度を変
えて製造した。
このウェブにニードルパンチ加工を行なう。ニードルパ
ンチ加工を行う際にウェブの乱れを防ぐために、表面に
凸部を設けたエンボスロールによって二次転移点以上、
二次転移点+30℃以下の温度で熱圧着すると良い。た
だし、この熱圧着は省略しても良い。ニードルパンチ加
工の効果は、針番手、針深さ、針のバーブ数、形状など
の影響を受けるが最も影響するのは突き回数である。本
発明におけるニードルパンチ条件は通常の針(例えばオ
ルガン■社製フェルト針FPD−1、”40)で針深さ
10鶴以上、突き回数50回/−以上、好ましくは10
0回/cd以上100回/cd以下である。
50回/−以下では、交絡が不十分なために機械的特性
が低くなる。又、500回/回収−になると、連続長繊
維が多く切断されて同様に機械的特性が低(なり、本発
明の条件を満足するものでなかった。
次いで、このニードルパンチ加工された不織シートを熱
収縮させる。この場合温度は、二次転移点+30℃以上
、融点−60℃以下の温度範囲において、熱処理を行な
う。
この熱処理条件は、面状で均一に熱収縮させることで、
少なくとも5%以上、好ましくは10%から50%、タ
テ及びヨコ方向に収縮させることである。例えば、熱処
理はテンター又はシリンダー、染色機等で行なう。更に
必要に応じて、例えばフェルトカレンダー等により表面
の平坦化加工を行なう。又、150℃以上の温度で熱エ
ンボス加工を行って表面に模様付けを行ってもよい。
本発明に於ける構成繊維は、繊維形成性を有する熱可塑
性ポリマーからなる繊維、特に二次転移点が室温以上で
実質的に非品性の半延伸糸から成る繊維である。尚ポリ
エステル繊維に於いては、Δnが0.02〜0.09で
あり、潜在収縮率が15%以上である特性を用いて熱成
型性、耐熱性、強度等物性バランスに優れた本発明に於
ける不織シートが得られる。この条件を満たすことが重
要である。
Δnが0.02以下の場合、上記熱処理によって硬直化
して脆くなり、強度低下して、実用に耐えない。
一方、Δnが0.07以上の場合は、上記熱処理を行な
っても熱収縮が15%以下となり、緻密な繊維密度が得
られない。
次に、本発明不織シートを添付図面を参照して具体的に
説明する。第1図は、本発明による不織シートの表面顕
微鏡写真である。不織シート中の各単繊維が上記熱処理
により、単繊維1本1本が相互にかかわり合って、収縮
力が働く結果、第1図に示すように、不織シートを構成
する単繊維のほとんどが色々な形に変形して湾曲した状
態になって交絡している。第2図は、第1図に示した不
織シートの熱処理前の不織シートの表面顕微鏡写真であ
る。この場合では、不織シートを構成する単繊維のほと
んどは、まっすぐな直線状態を保ったまま交絡しており
、一部ニードルパンチ加工による湾曲部分が散在する程
度である。この熱処理により単繊維の湾曲率が高くなる
ほど繊維密度が増大し、交絡も一層強化され、機械的特
性も向上し、より弾性に冨むフェルト様不織シートとな
る。
湾曲繊維含有率が少くとも10%以上、好ましくは20
%以上がよい。本発明不織シートの平均見掛は密度がO
,,20〜0.50g/aJの範囲にある場合に密な構
造で、ニードルパンチ穴がほとんど目立たず、平坦化さ
れ、毛羽立ちも起こらず、長繊維不織シートとしては従
来にない、弾性に冨む、フェルト様外観の不織シートが
得られる。
平均見掛は密度が0.20以下では、粗な構造となりニ
ードルパンチ穴が目立ち、毛羽立ち、ピリング発生が多
く起こり、弾性に乏しく本発明の目的を達成できない。
平均見掛は密度が0.50g/crA以上の場合は、構
造繊維の移動がかなり拘束され高密度構造となり、フェ
ルト様外観とはほど遠い、樹脂様、又はフィルム様な構
造になり、本発明の目的とする不織シートは得られない
。上記熱処理に於いて、収縮性のある繊維がそれ以上の
高い温度で加熱しても収縮しな(なる。又、その時、実
質的に非品性の部分が残っている為に熱成型性がある。
本発明の不織シートは、150℃熱下に於いて、20%
引張モジュラスが20kg/−以下である。
この特徴は、例えば熱成型加工に重要な特性である。熱
成型温度を150℃で行なう場合、20%引張モジュラ
スが20kg/cd以下である為、容易に変形し、かな
り深絞りの成型、複雑な形状の成型が好ましく行なわれ
る。20%引張モジュラスが20kg/cd以上になる
と、上記成型加工する場合大きな変型応力を必要とする
。しかも、深絞り成型、複雑な形状の成型加工がかなり
困難となる。
次の特徴として、不織シートの異方性を不織シートの破
断伸度の大なる方向をり、とし、それと直角の方向をD
よとし、Dl又はD2の方向での同一伸度でのそれぞれ
の応力をδDlrδozとした場合の応力比δDI/δ
D2で表わすものとする。本発明の不織シートは、前記
異方性を熱処理によって少なくすることを特徴とし、そ
の値は、伸長領域10%から30%の範囲で0.8〜3
.0であり、より好ましくは、0.8〜2.0である。
この特徴は、単繊維の配列、及び交絡に起因する。本発
明の場合、熱収縮することにより、実質的に単繊維が湾
曲した状態で配列、及び交絡される為による。この結果
、成型加工等の用途に用いる時、外力に対してタテ、ヨ
コ方向共に伸びる等方性が得られる。
しかし、異方性のままでは、伸び易い方向に変形が容易
に起こり、かなり限定された用途しか使用できなくなる
尚、本発明に於いては、不織シートを構成する繊維の繊
度は、50デニール以下、好ましくは0.5〜30デニ
ールである。繊度は同−又は異繊度の繊維を混用しても
良い。又、不織布の目付は、50〜500g/−のもの
が好ましく用いられるが限定するものではない。又、必
要に応じて、少量の加工剤、例えば接着剤、制電剤、難
燃剤、離型側等を公知の方法で処理しても良い。
以上、かくして得たポリエステル系長繊維不織シートは
、熱処理を行なっても、硬直化及び熱劣化が生じにくい
。本発明の不織シートは、熱処理により収縮させたため
に繊維密度の大なる構造となった。その結果、空隙の大
きさ、及びその量が小となり、弾性が向上した。且つ、
外力に対して、伸びの等方性の良いものが得られた。
本発明の不織シートは、上記のように構成されてい−る
ので、フェルト分野、合皮用基布、レザー用基布、家具
用基布、インチリヤ用、資材用芯地、等に広く用いるこ
とが出来る。
〔実施例〕
以下本発明を実施例をあげて具体的に説明する。
尚、実施例に記載した特性の定義及び測定方法を以下に
示す。
・目 イ寸: 試料を20cmX20cmに取り、その重量から目付に
換算して表わす。
・平均見掛密度: 荷重100g/−のダイヤルゲージを用いて少なくとも
10点以上測り、その平均値で目付を除して求める。
・引張強伸度: 試料3cmX2Qcmを、タテ、ヨコ各々とり、定速伸
長形引張試験機(島津製作所オートグラフDSS −2
000型万能引張試験機)により把握長10cm、引張
速度20m/分で測定した。
・20%引張モジュラス: 雰囲気温度を150℃熱下の恒温槽内で引張強伸度と同
様に測定し、その値を断面積当り換算する。
・熱収縮率: 試料25cmX25cmを取り、その20cmの位置に
タテ、ヨコ各々マーキングして、温度150℃で5分間
熱風乾燥機中に入れ寸法の変化から収縮率を求めて、そ
の平均値で表わす。
・圧縮率及び圧縮弾性率: JIS−L−1096 試料5cffI×5CI11・3枚重ねて、初荷重50
 g/catのもとて厚さくTo)を測り、次に100
0 g / cjのもとて1分間放置して厚さくTI)
を測り、次に荷重を除き1分間放置した後、再び初荷重
のもとて厚さ (To ’ )を測り、次の式より、圧
縮率(%)及び圧縮弾性率(%)を算出する。
・湾曲繊維の含有率: 第3図に示すように適当な倍率例えば20倍拡大写真を
とり、囲まれた、任意の個所を設定し、その範囲内の繊
維1本1本につき10%以上の湾曲単糸(直線に対して
)の糸数を全部の単糸数で割った値(率)として求めら
れる。原則としては、曲線に沿って糸長を写真上で測定
する。第3図のように湾曲が円弧の場合、波状の場合、
ループ状の場合があるが、あらかじめ計算された10%
長い糸長の円弧のそれとの対比で判定すればよい。即ち
、第3図で囲まれた不織シートの拡大平面写真において
、YY、の任意の線を引きそれにほぼ直交する繊維を、
無作為にyIy!’−−−−−−−yRと約20本以上
選んで印をつける。次に各単糸繊維の軌跡を、半透明紙
上に1本1本別々になぞって写しとり、設定枠に出入す
る点「「。
西・−−−−−−−−・■酊の直線に対して、近似円弧
のふ(らみの高さで10%以上の湾曲系かどうか判定す
る。AZB2  A、B、の場合全長についてどうかを
近似計算で判定すればよい。
・複屈折率(Δn): 白色光下で偏向顕微鏡ペレックス式コンペンセーターを
用いて測定した。
一施例1〜3.比較例4〜5 孔径0.25wm、孔数1000個の矩形紡糸口金を用
いて、吐出量850g/l1lin、固有粘度0.75
のポリエチレンテレフタレートを溶融温度295℃で紡
出し、紡出速度を変えて、金網上に捕集して目付160
 g /dのウェブを得た。それを熱圧着率12%の一
対のエンボスロールを用いて、温度80℃、線圧20k
g/a++で熱圧着をしてから、ニードルパンチ加工を
行なった。この条件は、針40番、つき深さ12m+*
、パンチ回数160回/ cnlで行ない、中間製品と
した。
次いで、中間製品を熱処理した。加工条件は、タテ、ヨ
コ方向それぞれ20%熱収縮させるよう巾、長さを規制
して、ピンテンターの温度100℃熱収縮させるよう巾
、長さを規制して、ピンテンターの温度100℃で30
秒間熱処理をした。ただし比較例5−は熱収縮を生ぜず
単に100℃30秒、熱覆歴を受けたものである。その
結果を第1表に示す。第1表に示すように、本発明の不
織シートの実施例1.2.3は、緻密な繊維構造となっ
た。
単繊維1本1本は、曲線状の湾曲糸が多く分布し、繊維
交絡が、かなり強化され、且つ、平均見掛は密度が増大
した。上記構造から、圧縮率が小さくなり、圧縮弾性率
が非常に大きいことで、弾性の富んだ不織シートとなっ
た。又、機械的特性にすぐれ、外力に対しての伸びの異
方性が2.0以下となり、等方向になっている。それか
ら150℃熱下の20%引張モジュラスが20kg/c
o?以下となり、この特性は、熱時の成型加工に対して
、非常に好ましいことである。この値が小さいことは、
熱をかけた時に伸び易いことを表わし、深絞り成型、複
雑な成型加工が出来ることである。
以上、本実施例の不織シートは、緻密な繊維密度を有し
、弾性に冨む特性から、本発明の目的を満足するものが
得られた。一方、比較例−4は湾曲繊維の含有率35%
と高いが他の特性が本発明の目的を満足しない9例えば
、耐熱性がなく150℃熱下の20%モジュラスは融解
して測定不能となった。比較例5は、収縮しないため、
繊維密度が向上せず粗な構造で本発明の主要要件である
湾曲繊維構造がなく、外力に対して伸びの異方性が3.
0以上で改善されず、外力を与えると、伸び易いヨコ方
向にのみ伸びる変形になってしまう。又、150℃熱下
での20%引張モジュラスが20kg/d以上となり、
これを用いて成型加工をするには、困難である。比較例
4,5いずれも本発明の目的を満足するものは得られな
かった。
以下余白 6〜 LIJ六 19 実施例1〜3と同様の方法でウェブを得た。
(目付160g/cJ、紡糸速度3.400m/分)、
それを熱圧着率12%の一対のエンボスロールを用いて
、温度80度、線圧20kg/amで熱圧着してからニ
ードルパンチ加工を行なった。この条件は、針40番、
つき深さ11M、パンチ回数200回/ctMで行ない
中間製品とした。
次いで中間製品を熱処理した。この時、巾、長さ方向の
規制条件を変えて、得られる不織シートの特性を比較し
た。実施例6〜8は、タテ、ヨコ方向を10%、25%
、35%と巾、長さをそれぞれ規制しながら熱処理を行
なった。一方、比較例9はタテ、ヨコ方向それぞれ収縮
させないで熱処理を行なった。熱処理条件は温度120
℃で20秒間熱処理をした。それを更に表面の平坦化す
るためにフェルトカレンダー加工を行なった。(温度1
30t、30秒間)その結果を第2表に示す。
第2表に示すように、実施例6.7.8と収縮を大きく
する程、単繊維の湾曲率が増大して、交絡がより密で強
化された繊維構造を得る。又、外力に対する伸びの異方
性、及び圧縮弾性率等の性質については、収縮させる程
、本発明の目的とする好ましい不織シートが得られる。
一方、比較例9に示すように収縮をさせないと粗な繊維
構造、及び弾性等、本発明の目的を満足する不織シート
は得られなかった。
以下余白 〔発明の効果〕 本発明の不織シートは、緻密な繊維密度を有し、弾性に
冨み、外力に対して伸びの異方性が改善された繊維形成
性を有する熱可塑性ポリマーから成る熱成型性に優れた
長繊維不織シートである。これらの特性は、従来の長繊
維不織シートでは、得られにくかった。この結果本発明
による不織シートは、フェルト代替用途等広い分野に利
用が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による不織シートの繊維の形状を示す
顕微鏡写真であり、第2図は第1図に示した不織シート
の熱処理前の不織シートの表面の繊維形状を示す顕微鏡
写真であり、第3図は、本発明による不織シート中の湾
曲繊維の含有率を測定する方法を説明する図である。 第1図 第2国

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、繊維形成性を有する熱可塑性ポリマーから成る長繊
    維不織シートであって、不織シートを構成する単繊維が
    実質的に不織シート中で、湾曲した状態で、三次元交絡
    しており、該不織シートの平均見掛け密度が0.20〜
    0.50g/cm^3の範囲で、150℃に於ける収縮
    率が5%以下、その温度での20%引張モジュラスが2
    0kg/cm^2以下であることを特徴とする長繊維不
    織シート。 2、不織シートの破断強度の大なる方向をD_1とし、
    それと直角の方向をD_2とし、該D_1又はD_2の
    方向での同一伸度でのそれぞれの応力をδ_D_1、δ
    _D_2として応力比δ_D_1/δ_D_2を不織シ
    ートのその伸度に於ける異方性とした場合に、該異方性
    が伸長領域10%〜30%の範囲で0.3〜3.0であ
    る特許請求の範囲第1項記載の長繊維不織シート。 3、ポリエステル系長繊維から成る特許請求の範囲第1
    項、又は第2項記載の長繊維不織シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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