JPS6267035A - 1、3、6、8−テトラブロモピレンの製法 - Google Patents

1、3、6、8−テトラブロモピレンの製法

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JPS6267035A
JPS6267035A JP61214195A JP21419586A JPS6267035A JP S6267035 A JPS6267035 A JP S6267035A JP 61214195 A JP61214195 A JP 61214195A JP 21419586 A JP21419586 A JP 21419586A JP S6267035 A JPS6267035 A JP S6267035A
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pyrene
tetrabromopyrene
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JP61214195A
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ジーグフリート・シースレル
エルンスト・シユピチユカ
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C25/00Compounds containing at least one halogen atom bound to a six-membered aromatic ring
    • C07C25/18Polycyclic aromatic halogenated hydrocarbons
    • C07C25/22Polycyclic aromatic halogenated hydrocarbons with condensed rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms
    • C07C17/12Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms in the ring of aromatic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/093Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens
    • C07C17/10Preparation of halogenated hydrocarbons by replacement by halogens of hydrogen atoms

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 式(1) で示される1、 3.6.8−テトラブロモピレンは、
ナフタリン−1,4,5,8−テトラカルボン酸ヲ製造
する際の重要な中間生成物である。
既に知られているように〔アンナーレン(Annale
n) 581 (1937年)、第12頁を参照〕、1
.3゜6.8−テトラブロモピレンは、ピレンを適当な
不活性溶剤例えばニトロベンゼンまたはトリクロロベン
ゼン中で高い温度で臭素化することによって製造するこ
とができる。しかしこの方法は経済的でない;なぜなら
、そのような溶剤で行なうと、生理学的および生態学的
理由は言うまでもなく、非常に高い技術的費用が必要だ
からである。
更に、ドイツ特許第937.646号明細書から、ピレ
ンを水性媒質中で臭素化して1.3.6.8−テトラブ
ロモピレンにすることができるということおよびその際
臭素のlを減らすために、臭素化で生じる臭化水素を酸
化剤によって臭素に再酸化することができるということ
が知られている。この方法は、重要であるが、ピレンを
臭素化前に非常に高価なローラーミルで°粉砕しなけれ
ばならないので、経済的に実施不可能である。
更に、この方法は表面活性化合物および硫酸を使用する
必要がある結果、テトラブロモピレンの単離の際に、汚
れたF液が生じる。更に、ドイツ特許第987,646
号によって濾過で得られるテトラブロモピレンは、濾過
ケークを水で十分に洗っても乾燥の際にまだ臭化水素を
発散する結果重大な乾燥装置での腐食の問題および排気
の問題が生じる。
ドイツ特許第937,646号明細書に記載されている
方法の他の欠点は、100%の純度のピレンを反応に使
用する点である。しかし、そのような品位のピレンは、
非常に高い製造費なので、経済的な処理に使用すること
ができない。
更に、追試験で、ドイツ特許第937,646号明細書
に記載されている理論的収率は、臭素化でのピレンの重
量増加から計算されたに過ぎないということおよび真の
収率は理論量の90%以下であるということが確認され
た。この不一致の原因は、臭素化したピレンが文献の記
載と矛盾して〔アンナーレ7 (Annalen) 5
3B1987年)、第16頁を参照〕臭素と付加化合物
を同様に生じうろことであり、また、その際に生じる重
量の増加によってテトラブロモピレンの収率全実際より
も高く思うことである。
ところで、ピレン特に工業用粗製ピレンを非常に濃厚な
1 : 1.2ないし2、特に1 : 1.5ないし1
.7のピレン−水重量比の水性懸濁液で40ないし65
℃特に45ないし55℃の温度で臭素と反応させ、生じ
た臭化水素を酸化剤で同時に臭素に再酸化し、反応混合
物を70ないし130℃、特に85ないし100℃の温
度に加熱して臭素化を完結させ、過剰の臭素を還元剤で
臭化水素に還元し、生じた1、 3.6.8−テトラブ
ロモピレンを、特に中間単離せずに、40ないし100
℃の温度で8.5ないし12のpH範囲でアルカリで後
処理することによって、前記式(1)の1.8.6.8
−テトラブロモピレンを水性媒質中で、上記の既知の方
法に結びつけられている欠点を避けてもつと高い収率で
工業的に簡単にそして生態学的に安全に製造することが
できるということが見い出された。
ピレンを臭素で臭素化する際に生じる臭化水素を再酸化
するための適当な酸化剤は例えばアルカリ金属およびア
ルカリ土類金属の次亜塩素酸塩、次亜臭素酸塩、ペルオ
クソ二硫酸塩、塩素酸塩および臭素酸塩、特にアルカリ
金属の塩素酸塩例えば塩素酸す) IJウムである。生
じた臭化水素の再酸化でつくられた臭素は直ちに再び臭
素化工程に入る結果、臭素の装入量を著しく少なく保つ
ことができる。
過剰の臭素を臭化水素に還元するための適当々還元剤は
例えば二酸化硫黄並びに亜硫酸の塩、即ち亜硫酸塩およ
び重亜硫酸塩、殊にアルカリ金属およびアルカリ土類金
属の亜硫酸塩および重亜硫酸塩、特にナトリウム塩であ
る。ガス状の二酸化硫黄は、粗粒のテトラブロモピレン
の中に混在物の形で含まれている臭素を臭化水素に還元
することができる限り有利である。
使用するピレンは特にコールタールの分留によって得ら
れる通常85〜95%の純度を有する商業上入手しうる
工業用粗製ピレンである。
この粗製ピレンは、ピレンに匹敵する蒸気圧を有する数
種類の不純物を含んでいて、ブラインおよびフルオラン
テンがその主成分である。これらの不純物も、臭素化中
に多重に臭素化される。工業用ピレンに主な不純物とし
て2〜10%の量存在するブラインは、例えばテトラな
いしペンタブロム化される。
非常に濃厚な水性懸濁液で臭素化するために、工業用粗
製ピレンを通常先ず(使用するピレンに対して)1.2
ないし2倍、特に1.5ないし1.7倍の重量の水に懸
濁させ、次に臭素化する。
水の量の下限は、臭素化の懸濁液が壕だかく拌可能でな
ければならないということによって制限される。テトラ
ブロモピレンの生成は著シい重量の増加と結びつけられ
ているので、臭素化の懸濁液は臭素化の終り頃50%以
上の固形分を含有する。
臭素化のだめの臭素の量は、再酸化で生じる臭素を考慮
して、全臭素化を通して過剰の臭素が存在するように決
める。しかしその際、反応の終り頃に小過剰の臭素だけ
が存在するように注意する;なぜならそうでないと、1
〜2モルの臭素がテトラブロモピレンに付加して望まし
くない臭素付加化合物が生じうる。臭素の出発量はまた
、生じた臭化水素を臭素に再酸化するために使用する酸
化剤の種類および量に左右される。
本発明による臭素化のために、使用する粗製ピレンに対
して1.6ないし2倍、特に1.7倍の重量の臭素を使
用するのが適切である。
テトラブロモピレンは、過剰の臭素を除くための前記の
還元剤の中の一つで先に処理した後にも、また濾過で単
離した生成物を十分に洗浄した後にも、乾燥すると臭化
水素を遊離する結果腐食および排気の問題が生じるので
、得られた反応混合物中のテトラブロモピレンを本発明
によってアルカリで後処理することが必要である。この
目的のために、殊に得られた反応混合物OpH値を、先
ずアルカリ金属水酸化物特に水酸化ナトリウムを好まし
くは水溶液の形で加えることによってpH6〜10にす
る。次に、ガスの形または水溶液の形のアンモニアを加
え、場合により閉鎖した容器で、反応混合物を数時間4
0ないし100℃の温度で後処理する。このように後処
理したテトラブロモピレンは、乾燥しても腐食性化合物
例えば臭化水素を発散しない。
テトラブロモピレンを先ず単離しそして第二工程でアル
カリで後処理するように行なうこともできるが、テトラ
ブロモピレンを中間で単離せずに得られた懸濁液(反応
混合物)をアルカリで後処理するのが好ましい。
以下、本方法の実施についての更に詳細な点を記載する
: 塩素酸塩を再酸化剤として使用する場合には添加量を、
臭素化の終りに全部の塩素酸塩が消費されるように決め
る。塩素酸塩は臭素化中に少しずつまたは連続的に加え
ることができるが、塩素酸塩の全量を臭素化開始前に加
えるのが好ましい。塩素酸塩は、固体の形でも濃厚な水
溶液の形でも加えることができる。塩素酸塩の水溶液を
使用する場合には、ピレンを懸濁させるために使用する
水の量は、必要な高濃度のピレン懸濁液を確保するため
に相当に減らさなければならない。温度制御の点から臭
素化はその好ましい形で、塩素酸ナトリウムをピレンの
水性懸濁液に加えた後に臭素を40ないし65℃特に4
5ないし55℃でわずかに冷却しながら徐々に加え、加
え終った後に更にしばらく上記温度範囲でかく拌を続け
るように行なう。この反応温度で、臭素化も生じた臭化
水素の臭素への再酸化も比較的速かに行なわれる。これ
と反対に、もつと低い温度での臭素化は、特に塩素酸塩
を酸化剤として使用する場合に、臭化水素の再酸化が余
りにもゆっくり進み、次の臭、素化混合物の加熱の際に
反応速度が急に増加して反応温度が著しく増加するとい
う欠点を有する。しかし65℃以上に温度を上昇させる
ことは、特に臭素化の初めには、必ず避けるべきである
:なぜならそうでないと不可逆的に団塊が生じて臭素化
がうまくいかないからである。臭素化を完結させるため
に反応混合物を次に数時間70ないし130℃に加熱す
る。これは、閉鎖した容器中で加圧して行なうことがで
きるが、常圧で還流させて臭素化を完結させるのが好ま
しい。
臭素化が終った後に、臭化水素酸を含有しているので強
酸性である臭素化の懸濁液を、殊に水で希釈して過剰の
臭素を、場合により大部分の臭素を前もつで留去させた
後に還元剤を加えて臭化水素に還元する。
ドイツ特許第937,646号明細書の方法と比較した
本方法の長所は次の点である: 1)非常に十分な1.3.6.8−テトラブロモピレン
の収率が得られる;非常に高い窒時収量も達成される: 2)高い濃度を採用するので、臭素化開始前の工業的に
非常に費用のかかるピレンの粉砕を省くことができる; 3)テトラブロモピレンのヂ過で生じる排水が、表面活
性剤および硫酸で汚染されてぃ々い:4)テトラブロモ
ピレンの乾燥の際の腐食の問題がなくなる; 5)本発明による方法で製造したテトラブロモピレンか
ら出発してナフタリン−1,4,5,8−テトラカルボ
ン酸に更に加工する場合、ピレン使用量に対するこの化
合物の収率は、ドイツ特許第987,646号明細書に
記載されているようにして製造したテトラブロモピレン
の場合よりも少なくとも5%高い。
本発明知よる方法は新規である。非常に濃厚な水性ピレ
ン懸濁液で臭素化する場合に、前もって細かく分割しな
くてもドイツ特許 第937,646号明細書に記載された方法よりも高い
収率が得られるということは予知することができなかっ
た。
本方法を使用して得られた1、 8.6.8−テトラブ
ロモピレンは、有機中間生成物として、特にナフタリン
−1,4,5,8−テトラカルボン酸またはその一水和
物の製造に、使用される。
例において記載する部および%は、重量部および重量%
である。
例1 a) 90%の純度(プラザン含量約6%)の工業用ピ
レン220部を、水360部中塩素酸ナトリウム84部
の溶液の中へかく拌しながら入れる。次に、わずかに冷
却しなから12ないし2時間で45〜55℃で371部
の臭素を満願する。工ないし2時間45〜55℃でかく
拌を続ける。次に、徐々に85〜95℃に加熱して還流
させ、8時間85〜100℃でかく拌を続ける。初めは
まだ激しい臭素の還流は、反応の進むうちにほぼ完全に
消失する。反応が終った後に、懸濁液を280部の水で
希釈し、温度を60〜70℃に下げる。次に、40%の
濃度の亜硫酸ナトリウム溶液約30部を徐々に加え゛る
ことによって、過剰の臭素を除く。
次に、33%の濃度の水酸化ナトリウム溶液約25部を
加えることによって懸濁液をpH6,5〜7.5にする
。その後、25%の濃度のアンモニア水溶液40部を加
えると9〜10のpH値になる。4時間60〜70℃で
かく拌を続ける。最後に吸引戸数し、水で塩がなくなる
まで洗い、100℃で乾燥させる。生成物は、乾燥の際
に臭化水素酸を生じない。
約83%の純度の558部の1.3.6.8−テトラブ
ロモピレン(臭素含i61.7%)が得られる。これは
、100Xの純度のピレンに対して理論量の約91%の
収率に相当する。このテトラブロモピレンをオレウム中
で加水分解してナフタリン−1,4,5,8−テトラカ
ルボン酸にし、次に単離した中間生成物を次亜塩素酸塩
で酸化すると、252部のナフタリン−1,4゜5.8
−テトラカルボン酸−1,4−モノアンヒドリドが得ら
れ、これは100%の純度のピレンに対して理論量の8
9.9%の収率に相当する。
工業用テトラブロモピレンの純度は、不純物が1.3.
6.8−テトラブロモピレント違ッテO−ジクロロベン
ゼンに非常に易溶性である点を利用して次の方法で測定
する: 例1aで得られたテトラブロモピレン50部を、細かく
粉砕した形で0−ジクロロベンゼン1000部に加え、
2時間160〜170℃でかく拌する。次に60〜70
℃に冷却し、この温度で吸引戸数する。濾過ケークを5
00部の0−ジクロロベンゼンで洗う。次に、濾過ケー
クをメタノールで、0−ジクロロベンゼb)例1aによ
る臭素化で371部の臭素の代りに臭素の使用量を34
0部だけにすると、約74%に過ぎない純度の1.3.
6.8−テトラブロモピレンが540部得6れるだけで
ある。これは、100%の純度のピレンに対して理論量
の約79%の収率に相当する。
C)例1aによる臭素化で371部の臭素の代りに臭素
の使用量を420部にすると、臭素化の終り頃にもまだ
非常に大過剰の臭素が存在する。テトラブロモピレンは
、著しく粗粒の、特に非常に重い、工業的に非常に取扱
いKくい形で得られる。この場合、臭素がテトラブロモ
ピレンに付加する結果、578部の「テトラブロモピレ
ン」(臭素含量64〜65%)の収量が得られるが、そ
の後の処理でナフタリン−1,4,5,8−テトラカル
ボン酸1,4−モノアンヒドリρが243部生6るだけ
である。
d)テトラブロモピレンの単離前のアンモニアによる後
処理を省き、テトラブロモピレンを中性の懸濁液から濾
過によって単離して十分に水で洗うと、乾燥の際にまだ
臭化水素が遊離し、該臭化水素は著しく排気を汚染し、
乾燥装置を腐食する。
例2 (ドイツ特許第987.646号明細書の例2の繰返し
)90%の純度の(例1で使用したピレンと同一の)工
業用ピレン220部をジプチルナフタリンスルホン酸ナ
トリウム6.6部および水440部と一緒に96時間ロ
ーラーミルで粉砕する。懸濁液を880部の水でフラス
コの中へ洗って入れる。次に374部の臭素を20〜3
0℃で2時間で滴加する。臭素の色が消えた後に、10
0%の濃度の硫酸74.8部を加える。60℃に加熱後
、水330部中塩素酸す) IJウム72.9部の溶液
を60〜70℃で5時間で滴加する。次に、85〜90
℃に加熱し、11時間85〜90℃に保つ。冷却後、吸
引戸数し、水で中性になるまで洗い、100℃で乾燥さ
せる。
乾燥中に臭化水素が遊離する。73%の純度に過ぎない
544部の1.3.6.8−テトラブロモピレンが得ら
れる。これは、100%の純度のピレンに対して理論量
の約78%の収率に相当する。
例3 a) 93%の純度(ブラザン含量4%)の工業用ピレ
ン220部を水340部中塩素酸ナトリウム84部の溶
液に加える。次に1わずかに冷却しながら2時間で40
〜50℃で375部の臭素を滴加する。1〜2時間40
〜50℃でかく拌を続ける。次に、徐々に85℃に加熱
して還流させ、5時間85〜95℃でかく拌を続ける。
次に、懸濁液を200部の水で希釈し、40%の濃度の
重亜硫酸ナトリウム水溶液を徐々に加えることによって
、過剰の臭素を除(。次に50〜60℃に冷却し、25
%の濃度のアンモニア水溶液を9.5のpH値になるま
で滴加する。4時間50〜60℃でかく拌を続ける。最
後に吸引戸数し、水で塩がなくなるまで洗い、100℃
で乾燥させる。
約84%の純度の561部の1.8.6.8−テトラブ
ロモピレンが得られる。これは、100%の純度のピレ
ンに対して、理論量の約90%の収率に相当する。この
テトラブロモピレンを例1aの記載に従ってナフタリン
−1,4,5゜8−テトラカルボン酸にすると、263
部のナフタリン−1,4,5,8−テトラカルボン酸−
1゜4−モノアンヒドリドが得られる。
b)臭素を40〜50℃でなく20〜30℃で滴加する
と、次の加熱で約40℃になったときに、非常に激しい
発熱反応が起こり、速かに温度が上昇し、工業的規模で
行なう場合には、温度が暴走して臭素が急に出るために
大きな安全性の危険が生じうる。
C)臭素化が終った後に過剰の臭素を還元するために、
重亜硫酸ナトリウム溶液の代りに、同じ結果を伴なって
ガス状の二酸化硫黄を使用することもできる。
d)乾燥の際に臭化水素を遊離しないテトラブロモピレ
ンは、臭素の還元後にテトラブロモピレンを濾過によっ
て単離し、中性になるまで洗浄した後に、3%の濃度の
アンモニア水1000部の中へ入れ、2時間60〜70
℃でかく拌し、次に再度吸引E取し、水で洗い、乾燥さ
せても得られる。
例4 a) 90%の純度の工業用ピレン220部を塩素酸す
) IJウム84部および水350部の溶液に加える。
次に、2時間で60〜65℃で370部の臭素を滴加す
る。1時間60〜65℃でかく拌を続ける。次に、85
℃に加熱し、還流冷却しながら10時間85〜95℃で
かく拌する。テトラブロモピレンの後処理ヲ、例1aに
記載したように行なう。
約83%の純度の557部の1.3.6.8−テトラブ
ロモピレン(臭素含量61.8%)が得られる。これは
、100%の純度のピレンに対して理論量の約91%の
収率に相当する。このテトラブロモピレンを更に処理す
ると253部のナフタリン−1,4,5,8−テトラカ
ルボン酸−1,4−モノアンヒドリドが得られる。
b)例4aで臭素を加える際に、60〜65℃ではなく
70〜75℃で臭素を滴加すると、臭素を加え始めてか
ら短時間でもう、反応生成物の一部分が融解し始め、グ
リース状の塊が生じ、この塊はこの形では臭素化するこ
とができない。
それに反して臭素の添加を最初60〜65℃で行ない、
臭素の大部分を加えた後に初めて70〜75℃に温度を
上げると、臭素化を問題なく行なうことができる。
C)例4aによる臭素化で84部の代りに90部の塩素
酸ナトリウムを使用すると、臭素景を360部に減らす
場合に、同一の品質および収量のテトラブロモピレンが
iられる。
例5 90%の純度の工業用ピレン220部を水240部に加
える。次に、85〜40℃で2時間で870部の臭素を
滴加する。1時間35〜40℃でかく拌を続ける。次に
、45〜55℃で1〜2時間で水100部中塩素酸す)
 IJウム84部の溶液を滴加する。1時間45〜55
℃でかく拌を続ける。次に、85℃に加熱し、6時間8
5〜95℃でかく拌する。
懸濁液を(アンモニア処理の後にテトラブロモピレンの
単離前に)塩酸の添加によってpH7に調節すること以
外は例1aに記載したと同様にテトラブロモピレンの後
処理を行なう。
約83%の純度の556部の1.3.6.8−テトラブ
ロモピレン(臭素台、j161.7%)が得られる。
これは、100%の純度のピレンに対して理論量の約9
1%の収率に相当する。このテトラブロモピレンを例1
aに従って更に処理すると、252部のナフタリン−1
,4,5,8−テトラカルボン酸−1,4−モノアンヒ
ドリドが得られる。
例6 90%の純度の工業用ピレン220部を水440部中塩
素酸す) IJウム84部の溶液に加える。
次に、2時間で40〜50℃で380部の臭素を滴加す
る。1時間40〜50℃でかく拌を続ける。次に、反応
器を閉鎖して加圧のもとて120℃に加熱する。8時間
加圧のもとで120〜180℃でかく拌する。次に、6
0〜70℃に冷却し、テトラブロモピレンを、例1aに
記載したと同様に後処理する。
約83%の純度の556部の1.3.6.8−テトラブ
ロモピレンが得られる。これは、100%の純度のピレ
ンに対して約91%の収率に相当する。
例7 a) 90%の純度の工業用ピレン220部を水280
部中塩素酸す) IJウム84部の溶液へ加える。次に
、わずかに冷却しながら2時間で40〜50℃で380
部の臭素を満願する。1時間40〜50℃でかく拌を続
ける。次に、徐々に還流冷却しながら85℃に加熱し、
10時間85〜95℃でかく拌を続ける。懸濁液の後処
理を、例1aに記載したと同様に行なう。
約83%の純度の564部の1.3.6.8−テトラブ
ロモピレンが得られる。これは、100%の純度のピレ
ンに対して理論量の約92%の収率に相当する。このテ
トラブロモピレンを更に処理してナフタリン−1,4,
5,8−テトラカルボン酸にすると、258部のナフタ
リン−1、4,5,8−テトラカルボン酸−1,4−モ
ノアンヒドリドが得られる。
b)例7aに記載した臭素化を、もっと著しく水で希釈
して行ない、280部の代りに2000部の水を使用す
ると、1,3,6.8−テトラブロモピレンは535部
の収量で得られるに過ぎない。このテトラブロモピレン
を、例1aに記載したと同様に更に処理すると、238
部のナフタリン−1,4,5,8−テトラカルボン酸−
1゜4−モノアンヒドリドが得られるに過ぎない。
2000部の水の代りに900部の水を使用しても、同
様に好ましくない結果が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ピレンを水性懸濁液で臭素化し、生じた臭化水素を
    酸化剤で同時に臭素に再酸化することによつて1,3,
    6,8−テトラブロモピレンを製造すべく、ピレンを非
    常に濃厚な1:1.2ないし2のピレン−水重量比の水
    性懸濁液で 40ないし65℃の温度で臭素と反応させ、生じた臭化
    水素を酸化剤で同時に臭素に再酸化し、反応混合物を7
    0ないし130℃の温度に加熱して臭素化を完結させ、
    過剰の臭素を還元剤で臭化水素に還元し、生じた1,3
    ,6,8−テトラブロモピレンを、特に中間単離せずに
    、40ないし100℃の温度で8.5ないし12のpH
    範囲でアルカリで後処理することを特徴とする、1,3
    ,6,8−テトラブロモピレンの製造方法。 2、使用するピレンが、85ないし95%の純度の工業
    用粗製ピレンである、特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 3、ピレン−水重量比が1:1.5ないし1.7である
    、特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法。 4、臭素化を45ないし55℃の温度で行なう、特許請
    求の範囲第1項から第3項までのいずれかに記載の方法
    。 5、生じた臭化水素を、アルカリ金属もしくはアルカリ
    土類金属の次亜塩素酸塩、次亜臭素酸塩、ペルオクソ二
    硫酸塩、塩素酸塩または臭素酸塩によつて臭素に再酸化
    する、特許請求の範囲第1項から第4項までのいずれか
    に記載の方法。 6、使用する再酸化剤が塩素酸ナトリウムである、特許
    請求の範囲第5項記載の方法。 7、アルカリで後処理するために、アルカリ金属水酸化
    物を加えて反応混合物のpH値を先ず6〜10にし、次
    にアンモニアをガスの形または水溶液の形で加える、特
    許請求の範囲第1項から第6項までのいずれかに記載の
    方法。
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