JPS626555B2 - - Google Patents

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JPS626555B2
JPS626555B2 JP54055322A JP5532279A JPS626555B2 JP S626555 B2 JPS626555 B2 JP S626555B2 JP 54055322 A JP54055322 A JP 54055322A JP 5532279 A JP5532279 A JP 5532279A JP S626555 B2 JPS626555 B2 JP S626555B2
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JP
Japan
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adenine
cyclohexenyl
compounds
compound according
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JP54055322A
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JPS55373A (en
Inventor
Takayuki Naito
Susumu Nakagawa
Tetsuo Yamazaki
Takaaki Okita
Akihiro Yamashita
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BURISUTORU MAIYAAZU KENKYUSHO KK
Original Assignee
BURISUTORU MAIYAAZU KENKYUSHO KK
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Publication date
Application filed by BURISUTORU MAIYAAZU KENKYUSHO KK filed Critical BURISUTORU MAIYAAZU KENKYUSHO KK
Publication of JPS55373A publication Critical patent/JPS55373A/ja
Publication of JPS626555B2 publication Critical patent/JPS626555B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/08Bronchodilators

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、非アドレナリン性気管支拡張剤とし
て有用な新規プリン誘導体に関する。 テオフイリンは、普通エチレンジアミン塩(ア
ミノフイリン)又はコリン塩として投与される
が、普通気管支喘息の処置に処方される強力かつ
有用な非アドレナリン性気管支拡張剤である。容
易に溶解するので、アミノフイリンは多年経口投
与の際有効な気管支拡張剤として使用されてい
る。然し、アミノフイリンは、いくつかの欠点、
例えば、胃の刺激、及び心臓血管及び中枢神経系
副作用を有し、力価の増大及び(又は)副作用の
減少のような利点の多い新しい非アドレナリン性
気管支拡張剤を求める根拠となつている。 本発明の新規化合物に関して、多数のプリン誘
導体が特許及び科学文献に開示されている。前記
の参考文献の例は次のとおりである: 1 J.Am.Chem.Soc.、81、197〜201(1959)
は、式 (式中Rはシクロヘキシル又は2−シクロヘキ
セニルである)を有する化合物の合成を開示し
ている。これらの化合物は、潜在性のある抗癌
剤として製造された。 2 米国特許3917837は、抗炎症剤として化合物 の使用を開示している。 3 米国特許3930005は、式 (式中R2及びR3は、就中水素であつてよく、R1
は、就中(低級)アルコキシであつてよい)の
化合物を開示している。これらの化合物は、抗
炎症活性を有しているといわれる。 4 ベルギー特許853086(Tarmdoc 70719Y)
は、式 (式中XはC1〜C6アルコキシ又は−NHRであ
る:RはH又は(低級)アルキルである:Yは
C1〜C6アルキル、C3〜C10シクロアルキル又は
ヒドロキシシクロアルキル、フエニル、ハロフ
エニル、トリフロロメチル−フエニル、12まで
の炭素原子のビシクロアルキル又はヒドロキシ
ビシクロアルキル、或いは−AR′である:Aは
メチレン又はエチレンである:R′はフエニ
ル、ハロフエニル、トリフロロメチルフエニ
ル、12までの炭素原子のピシクロアルキル又は
ヒドロキシビシクロアルキルである:QはH、
C1〜C6アルキル、C3〜C10シクロアルキル又は
ヒドロキシシクロアルキル、12までの炭素原子
のビシクロアルキル又はヒドロキシシクロアル
キル、フエニル、ハロフエニル、トリフロロメ
チル−フエニル、又はAR′である:或いはXは
ハロゲン又は(低級)ジアルキルアミノであ
る:Yはメチル、エチル、シクロペンチル、フ
エニル、ハロフエニル、トリフロロメチル−フ
エニル又はベンジルでありそしてQは前に定義
されたとおりである)の化合物を開示してい
る。これらの化合物は、乾癬の処置に有用であ
ると報告されている。 5 西独出願公告2610985(Farmdoc 7863Y)は
〔式中R1及びR2は、OH又はONO2であるか、或
いは共にC2〜C7アルキリデン、アラ−アルキ
リデン又はCR4R5を形成する;R4はH又はC1
〜C7アルキルである;R5はOR6又はNR7R8であ
る;R6はC1〜C7アルキルである;R7及びR8
は、随意には置換されているC1〜C7アルキル
又はC3〜C7シクロアルキルであるか、或いは
共にC2〜C5アルキレン基(1個のCH2基は随
意にはヘテロ原子により置換されている)を形
成する;R3はC1〜C7アルキル又はアルコキ
シ、随意には置換されたフエニル又はHであ
る;XはOR9又はNR10R11である;R9はC1〜C7
アルキル、C3〜C7シクロアルキル、随意には
置換されたフエニル又はアールアルキルであ
る;R10及びR11はH、随意には置換されたC1
〜C7アルキル、アルケニル又はアルキニル、
随意には置換されたC3〜C7シクロアルキル、
置換フエニル、ベンジルアミノ、2−メチルフ
リル又はアダマンチル、或いは一方はHであり
そして他方は式 (式中nは2〜16である)の基であることがで
きる;或いはR10及びR11は、共にC2〜C5アル
キレン基(1個のCH2基はヘテロ原子により置
換されることができる)を形成する〕の化合物
を開示している。これらの化合物は、循環、心
臓及び代謝活性を有するといわれている。 6 Chem.Pbarm.Bull.、23(4)、759〜774
(1975)は、就中式 (式中Rは(低級)アルキルである)の化合物
を開示している。これらの化合物は、冠血管拡
張作用を有するといわれている。 7 日本出願公告52−71492(Farmdoc
53190Y)は、式 〔式中R1は、C1〜C10直鎖又は枝分れアルキ
ル、C5〜C10シクロアルキル、C7〜C11アール
アルキル又は式 (式中R2はC7〜C11アールアルキル、モノ置換
アールアルキル、シンナミル又はフレニルであ
る)のピペラジノエチルである;R3は、C1
C10直鎖又は枝分れアルキル、C5〜C10シクロ
アルキル、C7〜C11アールアルキル又は上に定
義されたとおりのピペラジノエチルであるが、
ただしR1及びR3がメチルである、R1がメチル
でありかつR3がエチルである、又R1がC5〜C10
シクロアルキルでありかつR3がC1〜C4アルキ
ル、C5〜C10シクロアルキル又はC7〜C11アー
ルアルキルである化合物を除外する〕の化合物
る開示している。これらの化合物は、血小板凝
集阻止効果を示すこと又冠拡張活性を有するこ
とが報告されている。 8 Chem.Pbarm.Bull.、25(7)、1811〜1821
(1977)は、就中式 の化合物を含む、2−チオアデノシン誘導体の
製造を開示している。上の化合物は、血小板凝
集阻止剤としてわずかに有効であると報告され
ている。著者は、9位にリボース糖部分を有す
る対応する化合物がはるかに有効であつたこと
を注記し、2−チオアデノシン誘導体のリボシ
ル部分が有効な血小板凝集阻止のために不可欠
であり、他の置換分に代えることができないと
結論している。 2位にアルコキシ置換分かつ9位にシクロアル
キル又はシクロアルケニル基を有する2・9−ジ
置換アデニン誘導体を開示している文献は見出さ
れない。 本発明は、ヒスタミン又は他の気管支狭窄性物
質により誘起される気管支狭窄を有効に阻止する
新規プリン誘導体に関する。これらの化合物は、
非アドリナリン性類の気管支拡張剤に属し、気管
支喘息、アレルギー喘息を含む喘息、気管支炎、
肺気腫及び気管支痙縮を含む他の慢性呼吸器疾患
の処置の際哺乳類に投与するのに有用である。本
発明の好適な化合物は、標準薬理学的試験操作に
よりアミノフイリンに比しすぐれた気管支拡張活
性を有し、心臓血管及び中枢神経系副作用が減少
してることが示されている。 本発明の化合物は、構造 (ただしRはC1〜C6アルキルであり、R1
【式】又は
【式】である)及びその 医薬として使用可能な酸付加塩である。 本発明中使用される場合用語「医薬として使用
可能な酸付加塩」は、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化
水素酸、硝酸、硫酸、燐酸等のような鉱酸;又酢
酸、クエン酸、ピパル酸、乳酸、酒石酸、シユウ
酸、コハク酸、マレイン酸等のような有機酸から
形成される塩を包含する。本発明の化合物と塩を
形成する非毒性の酸はいずれも適当である。塩類
は、当該技術に周知の常法によつて製造される。 上にいうC1〜C6アルキルは、直鎖又は枝分れ
炭化水素鎖を有するものを包含する。特に好適な
アルキル基は、1〜4の炭素原子を有するもので
ある。適当なC1〜C6アルキル基の例は、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−
ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル等を包含する。 式中に包含される最も好適な化合物は、Rが
C2H5−、n−C3H7−又はn−C4H9−であるもの
である。前記の化合物は、気管支拡張剤活性につ
いて標準試験管内及び生体内試験にかける時、ア
ミノフイリンに比しすぐれた力価を示した。それ
らは又、アミノフイリン対照剤と比較した時心臓
血管及び中枢神経系副作用を低下させた。 本発明は又、その範囲内に式
【式】及び
【式】 の新規中間体を包含し、それらは後述する方法に
より容易に式の化合物に変換することができ
る。中間体及び′並びにその医薬として使用
可能な酸付加塩も有利な気管支拡張剤活性を示
す。 式の化合物は、下に示す一般反応図式により
製造することができる。 Rが2−シクロヘキセニルである式の化合物
は、2・6−ジクロロプリン(既知化合物)から
次の連続工程よりなる方法によつて製造すること
ができる。 (1) 不活性溶媒中2・6−ジクロロプリンを約1
当量のHgCl2又はNa+、K+、Tl+、又はAg+
((即ち解離して所望のイオンを生成する塩)と
反応させて式 (式中MはHgCl、Na、K、Tl又はAgである)
を有する金属誘導体を得; (2) 実質的に無水の有機溶媒中金属誘導体を式 (式中Xはクロロ、ブロモ又はヨードである)
の3−ハロシクロヘキセンと縮合させて式 を有する中間体を得; (3) 不活性溶媒中NH3によるアミノ化に中間体
をかけて式 を有する中間体を得;そして (4) 不活性溶媒中中間体を式RO−aIK (式中aIKはナトリウム又はカリウムを表わ
し、Rは上に定義されたとおりである)のアル
カリ金属アルコキシ化物と加熱して所望の式
の遊離塩基生成物を得、そして所望の場合に
は、それ自体既知の方法によつて該生成物をそ
の医薬として使用可能な酸付加塩に変換する。 本発明の好適な実施の態様は、所望の遊離塩基
生成物が生成するまで、不活性溶媒中中間体を
式RO−aIK(式中aIKはナトリウム又はカリウム
を表わし、Rは上に定義されたとおりである)の
アルカリ金属アルコキシ化物と加熱することによ
り、式 (式中RはC1〜C6アルキルである)の化合物、或
いにその医薬として使用可能な酸付加塩を製造
し、そして所望の場合には、それ自体既知の方法
によつて該生成物をその医薬として使用可能な酸
付加塩に変換する工程よりなる。 R1がシクロヘキシルである式の化合物は、
R1=シクロヘキセニルを有する対応する生成物
の接触水素添加によつて製造することができる。
適当な操作の例として、式aの化合物を適当な
非還元性不活性溶媒(例えば、メタノール、エタ
ノール、水、水性メタノール、水性エタノール)
に溶解し、次に常用の水素添加触媒を使用して水
素添加することができる。適当な触媒の例は、パ
ラジウム黒、Pd−BaSO4、Pd−C、PtO2、Ru−
C、Rh−C、ラネ−ニツケル、CuCrO、RhCl
〔P(C6H533及びRuCl〔P(C6H533を包含す
る。好適な触媒は、パラジウム炭である。この水
素添加工程に対して温度及び圧力は決定的ではな
いが、室温及び大気圧の条件下有利な結果が達成
されている。 R1がシクロヘキシルである式の化合物の別
製法は、次の連続工程より成る。 (1) 不活性溶媒中2・6−ジクロロプリンを約1
当量のHgCl2又はNa+、K+、Tl+又はAg+源と
反応させて金属誘導体を得; (2) 実質的に無水の不活性有機溶媒中金属誘導体
を式 (式中Xはクロロ、ブロモ又はヨードである)
のハロゲン化シクロヘキシルと縮合させて式 を有する中間体を得; (3) 不活性溶媒中NH3によるアミノ化に中間体
′をかけて式 を有する中間体を得;そして (4) 不活性溶媒中中間体′を式RO−aIK(式中
aIKはナトリウム又はカリウムを表わし、Rは
上に定義されたとおりである)のアルカリ金属
アルコキシ化物と加熱して式の所望の遊離塩
基生成物を得、そして所望の場合には、それ自
体既知の方法によつて該生成物をその医薬とし
て使用可能な酸付加塩に変換する。 本発明の好適な実施の態様は、所望の遊離塩基
生成物が生成するまで、不活性溶媒中中間体′
を式RO−aIK(式中aIKはナトリウム又はカリウ
ムであり、Rは上に定義されたとおりである)の
アルカリ金属アルコキシ化物と加熱し、そして所
望の場合には、それ自体既知の方法によつて該生
成物をその医薬として使用可能な酸付加塩に変換
することにより、式 (式中RはC1〜C6アルキルである)の化合物、或
いはその医薬として使用可能な酸付加塩を製造す
る工程よりなる。 上に開示された一般反応図式からわかるよう
に、本発明は、その範囲内に中間体′か′の一
方が対応するシクロヘキセニル中間体の接触水素
添加を経て製造される2・6−ジクロロプリンか
ら化合物bの前述した製法のすべての変法を包
含することが意図されている。かくして、例え
ば、本方法は、中間体を製造し、中間体及び
を製造し、を接触水素添加して′とし、次
に′からbを製造することによりなることも
ある。別経路なら→→′(接触水素添加に
よる)→′→bである。a→bの接触水
素添加について前述した反応条件を→′又は
→′の変換にも用いることができる。 式の2・6−ジクロロプリン金属誘導体の製
造は、文献中前述した方法により行なうことがで
きる。 2・6−ジクロロプリンの金属誘導体は、J.
Am.Chem.Soc.、73、1650(1951)中開示されて
いる一般操作によつて製造することができ、即ち
2・6−ジクロロプリを沸騰水に溶解し、溶液を
塩基性(例えば水性アンモニウムにより)とし約
1当量の銀塩(例えばAgNO3)を添加して所望の
2・6−ジクロロプリン銀塩を生成させる。 2・6−ジクロロプリンのナトリウム塩は、
Chem.Pharm.Bull.、25、1811(1977)中記載さ
れている一般操作に従つて製造することができ、
即ちジメチルホルムアミドのような不活性溶媒中
2・6−ジクロロプリンを懸濁し、NaOH又は
NaOCH3のようなナトリウム塩の約1当量を添加
して系内で所望の塩を生成させる。 2・6−ジクロロプリンのカリウム塩は、J.
Am.Chem.Soc.、81、197(1959)及びJ.Org.
Chem.、81、2310(1963)中開示されている一般
操作に従つて製造することができ、即ち2・6−
ジクロロプリンをジメチルスルホキシド又はジメ
チルホルムアミドのような不活性溶媒に溶解し、
K2CO3のようなカリウム塩の1当量を添加して系
内で所望の金属塩を生成させる。 2・6−ジクロロプリンのタリウム()塩
は、J.Org.Chem.34、1170(1960)中開示されて
いる一般操作に従つて、エタノールのような不活
性溶媒中2・6−ジクロロプリンの溶液にエトキ
シ化タリウム()のようなタリウム()塩の
添加によつて製造することができる。 2・6−ジクロロプリンのクロロマーキユリ塩
は、他のプリン類について前に使用された方法に
よつて製造することができる。例えばJ.Org.
Chem.、22、954−999(1957)参照。不活性水性
又は水性有機溶媒、例えば50%エタノールのよう
な水性C1〜C6アルカノール中約1当量のHgCl2
2・6−ジクロロプリンを添加する。次にアルカ
リ金属水酸化物(例えばNaOH、KOH)の水溶
液のような塩基を撹拌下に添加する。反応工程の
完了を示す恒常的な淡黄色(HgOの生成によ
る)を生じる塩基を使用する。クロロマーキユリ
塩は、本発明の方法中使用するのに好適な金属誘
導体である。 金属誘導体を3−ハロシクロヘキセン、好適
には3−ブロモシクロヘキセン、或いはハロゲン
化シクロヘキシルと縮合させて、夫々、中間体
又は′を得る。反応条件は、常用のヌクレオシ
ド合成中用いられるものと実質的に同一である。
〔例えば、J.Am.Chem.SOc.、81197−201
(1959)参照〕。好適な実施の態様においては、芳
香族炭化水素(例えばベンゼン、キシレン、トル
エン)のような不活性な実質的に無水の有機溶媒
中化合物に、好適には過剰の、3−ハロシクロ
ヘキセン又はハロゲン化シクロヘキシルを添加
し、反応混合物を加熱還流して中間体又は′
を生成させる。 6−クロロ置換分を6−アミノ基に置換するた
めのこのようにして生じた中間体のアミノ化は、
常用の操作によつて実施することができる〔例え
ば、Chem.Pharm.Bull.23、759−774(1975)参
照〕。好適な実施の態様においては中間体又は
′を不活性溶媒(例えば水、メタノール、エタ
ノール)に懸濁し、このサスペンジヨンをアンモ
ニアガスで飽和(好適には〜0℃のような低温に
おいて)し、次にこの飽和反応混合物を室温のす
ぐ上から反応媒質の沸点までの温度において加熱
する。最も好適なアミノ化操作は、メタノール性
アンモニア中適当な中間体の溶液を封管中で約
100℃に加熱することよりなる。前記のとおり、
化合物及び′は、強力な気管支拡張剤並びに
式の2−アルコキシ生成物の製造における中間
体である。 次に中間体又は′を求核置換反応に付して
2−クロロ置換分を2−アルコキシ基に変換す
る。この工程は、西独出願公告2258378中開示さ
れている一般操作によつて実施することができ
る。好適な実施の態様においては中間体又は
′を不活性溶媒(例えばベンゼン、ジメチルホ
ルムアミド又はC1〜C6アルカノール)中アルカ
リ金属(低級)アルコキシ化物(RONa又は
ROK、ただしRはC1〜C6アルキルである)の溶
液と加熱する。(低級)アルカノール溶媒が使用
されるならば、この工程中使用されるアルカノー
ル及びアルコキシ化物は共に同じ“R”置換分を
含有すべきである。この反応に対する温度は決定
的ではないが、置換を還流温度において実施した
収量を最大にしかつ反応時間を最小にすることが
好適である。反応完了時、反応混合物中過剰の塩
基を酸で中和し、蒸発乾固によつて等所望の遊塩
基を回収する。 式、又は′の遊離塩基生成物は、常法に
よつて医薬として使用可能な酸付加塩に変換する
ことができる。かくして、例えば、遊離塩基を不
活性溶媒に溶解し、約1当量の適当な有機又は無
機の酸反応させて所望の塩を得、溶媒沈殿又は凍
結乾燥によつて塩を回収する。 本発明は他の一面においては式 (式中RはC1〜C6アルキルであり、R1
【式】又は
【式】である)の化合 物、或いはその医薬として使用可能な酸付加塩の
有効気管支拡張量を気管支狭窄羅患哺乳類に投与
することよりなる該哺乳類中該条件の低下法を提
供する。最も有利にはこの方法は、特に好適であ
ると前述した式の2−アルコキシ誘導体を使用
して実施される。 本発明は尚別の一面においては哺乳類中気管支
狭窄の緩解に有用である投与量単位形態の医薬用
組成物を提供する。これらの組成物は、活性成分
として、医薬として使用可能な担体又は希釈剤と
混合状態で、有効気管支拡張量の式の化合物、
或いはその医薬として使用可能な酸付加塩よりな
る。好適な組成物は、活性成分が特に好適である
と前述した式の化合物あるものである。 本発明の薬理学的に活性な化合物は、1個は治
療剤としてかつ又は他の治療剤との混合物として
投与することができる。それらは単体で投与して
よいが、一般に医薬用組成物の形態で与えられ
る。前記の組成物の例は、錠剤、舐剤、カプセ
ル、粉剤、エーロゾルスプレー、水性又は油性サ
スペンジヨン、シロツプ、エリキシル及び水溶液
を包含する。これらの化合物は、経口で投与する
のが好適であるが、吸入又は注射により投与する
こともできる。 医薬用組成物及び医薬用担体又は希釈剤の種類
は、勿論、所望の投与経路によつてきまる。例え
ば、経口用組成物は、錠剤又はカプセルの形態で
あつてよく、結合剤(例えば、シロツプ、アラビ
アゴム、ゼラチン、ソルビトール、トラガント、
ポリビニルピロリドン)、充填剤(例えば、乳
糖、砂糖、トウモロコシデンプン、燐酸カルシウ
ム、ソルビトール又はグリセリン)、滑剤(例え
ば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエ
チレングリコール又はシリカ)、崩壌剤(例え
ば、デンプン)又は湿潤剤(例えば、ラウリル硫
酸ナトリウム)のような常用の賦形剤を含有する
ことができる。経口用液剤は、水性又は油性サス
ペンジヨン、溶液、エマルジヨン、シロツプ、エ
リキシル等の形態であつてよいし又は使用前水又
は他の適当な媒体で再構成するためのドライプロ
ダクトとして供されてよい。前記の液剤は、懸濁
化剤、付香剤、希釈剤又は乳化剤のような常用の
添加剤を含有することができる。非経口投与又は
吸入のためには、常用の医薬用媒体と共に式の
化合物の溶液又はサスペンジヨンを、例えば吸入
用エーロゾルスプレーとして、静脈内注射用水溶
液として又は筋肉内注射用油性サスペンジヨンと
して用いることができる。 式の化合物又はその医薬用組成物は、哺乳類
(特に人患者を含む)に約0.1〜20mg/Kg/日の活
性成分の経口用量で投与することができる。人患
者に対する静脈内投与のためには、約0.02〜5
mg/Kg/用量の活性成分の単一用量を使用するこ
とができる。エーロゾール投与のための適当な人
の用量は、約0.1〜20mg/用量の活性成分の範囲
である。然し、これらの数字は例示に過ぎず、医
師は勿論、年令、体重、症状の程度及び投与され
る特定の薬剤を基にして特定の患者に最も適当な
用量を最終的に決定することができる。 薬理試験 本発明の代表的化合物をアミノフイリンと比較
して検査して試験管内及び生体内気管支拡張剤活
性及びに生体内降圧活性(心臓血管系副作用の尺
度)を決定した。 試験管内気管支拡張剤活性 Arch.Int.Pharmacodyn.Ther.、122、201
(1959)中A、アクサスにより記載されている方
法によりモルモツトの気管鎖を調製した。マグナ
ス法によつて各試験化合物に対する反応を記録
し、各実験の前0.1mcg/mlのイソプロテレノー
ルを用いて得られた最大反応の百分率として表わ
した。アミノフイリン及び試験化合物の気管支拡
張剤活性(試験管内)をEC50値(0.1mcg/mlの
イソプロテレノールに対する最大反応の50%であ
る弛緩を生じるmcg/ml濃度)として下の表中
表わす。 生体内気管支拡張剤及び降圧活性 アミノフイリン及び試験化合物の生体内気管支
拡張剤活性を、J.Pharm.Pharmac.、21、379
(1969)中ジエームスにより記載されている方法
の変法によつてモルモツトの気管内圧(ITP)の
増大により評価した。麻酔モルモツトの気管にカ
ニユーレを入れ、人工換気下にポリグラフ上ITP
を記録した。実験の間動脈血圧(ABP;降圧活
性の尺度)も測定した。静脈内及び十二指腸内投
与共にデータを得た。表1は、ED50値(気管内
圧の50%低下を生じるmg/Kg用量)各化合物の生
体内気管支拡張剤活性(ITP)及びED20値(動脈
血圧を20%低下させるmg/Kg用量)として降圧活
性(ABP)を表わす。 気管支拡張剤及び心臓血管 効果の分離 試験化合物における望ましくない心臓血管(降
圧)効果から望ましい気管支拡張剤活性の分離を
評価するために、降圧ED20/気管支拡張ED50
比を計算し、表中示した。最大ABP/ITB比を
示す化合物は、気管支拡張剤活性から心臓血管副
作用の最大の分離を有する。
【表】 次の実施例は、本発明を例示するものである。 例 1 9−(2−シクロヘキセニル)−2−n−プロポ
キシ−9H−アデニン A 2・6−ジクロロプリンのHgCl塩 50%エタノール100ml中HgCl27.38g(27.2ミ
リモル)の溶液に撹拌下2・6−ジクロロプリ
ン5.15g(27.2ミリモル)を添加した。5分
後、呈色反応(HgOによる黄色)がおこらな
くなるまで溶液に10%NaOH(〜10ml)を添加
した。この混合物を30分間撹拌し、沈殿を過
し、水、エタノール及びジエチルエーテルで順
次洗浄し、乾燥して標題の塩6.91g(64%の収
量)を得た。 B 9−(2−シクロヘキセニル)−9H−2・6
−ジクロロプリン ベンゼン中工程Aの生成物6.91g(16.3ミリ
モル)と「セライト」(珪藻土)6.91gの混合
物を共沸蒸発させて水分を除去した。得られた
混合物に乾燥キシレン100ml及び3−ブロモシ
クロヘキセン4ml(339ミリモル)を添加し
た。この混合物を撹拌下2.5時間還流し、冷却
し、過した。フイルターケーキを少量の
CHCl3で洗蒸した。液及び洗浄を合して蒸発
乾固した。残留物をベンゼン50mlに溶解し、溶
液を20%KI溶液(3回)及び水性NaCl(1
回)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。液を蒸
発させ、残留物をシリカゲル上クロマトグラフ
イーにより精製して標題の中間体;mp133〜
135℃3.87g(88%)を得た。IR(KBr):
2930、1590、1565、1405、1355、1315、1210、
875、835cm-1。UV:λMeOH nax276nm(ξ9500)

NMR(CDCl3):δ2.00(6H、m)、5.60
(1H、m)、6.00(2H.m)、8.11(1H、s)。 分析。C11H10N4Cl2として計算値:C、49.09;
H、3.75;N、20.82;Cl、26.35。 実験値:C、48.54;H、3.48;N、20.34;
Cl、25.54。 C 2−クロロ−9−(2−シクロヘキセニル)−
9H−アデニン 0℃においてCH3OH50ml中9−(2−シクロヘ
キセニル)−9H−2・6−ジクロロプリン2.8g
(10.3ミリモル)の混合物中にガスが吸収されな
くなるまでアンモニアガスをバブルさせた。混合
物を封管中100℃において4時間加熱し、次に冷
却し、濃縮して結晶を沈殿させ、これを過して
標題の化合物2.39gを得た。第2の得分(112
mg)をシリカゲル上クロマトグラフ分離によつて
液から得た。全収量=2.50g(96%);mp195
〜197℃。IR(KBr):3120、1640、1590、
1320、1300、1225、1190、920cm-1。UV:λMeOH
ax

266nm(ξ14600)。NMR(CDCl3):δ0.89
(1H、m)、1.26(1H、m)、2.00(4H、m)、
5.30(1H、m)、6.00(2H、m)、8.11(1H、
s)。 D 9−(2−シクロヘキセニル)−2−n−プロ
ポキシ−9H−アデニン n−プロパノール中1Nn−プロポキシ化ナト
リウム60ml中2−クロロ−9−(2−シクロヘ
キセニル)−9H−アデニン2.4g(9.2ミリモ
ル)の溶液を窒素雰囲気中一夜加熱還流した。
反応混合物を、、過剰のアルコキシ化物を中和
する酢酸を含有する氷水中に注だ。この混合物
を真空蒸発させた。残留物を撹拌下CHCl3中に
溶解した。CHCl3抽出液を水洗し、Na2SO4
乾燥し、蒸発させて標題の生成物;mp157〜
159℃2.35g(90%)を得た。IR(KBr):
3450、3110、1630、1585、1470、1390、1335cm
-1。UV:λMeOH nax266nm(ξ13200)。NMR
(CDCl3):δ1.03(3H、t、7Hz)、1.80
(8H、m)、4.15(2H、t、J=7Hz)、5.03
(2H、m)、5.88(1H、m)、6.56(2H、m)、
7.4(1H、s)。 例 2 9−シクロヘキシル−2−n−プロポキシ−
9H−アデニン 90%エタノール30ml中9−(2−シクロヘキセ
ニル)−2−n−プロポキシ−9H−アデニン2.21
g(7.8ミリモル)の溶液を10%Pd−C250mgを用
いて−夜水素添加し、次に過した。液を真空
蒸発し、残留物を得、これを酢酸エチル−n−ヘ
キサンから結晶化させた。収量1.85g(76%);
mp148〜150℃。IR(KBr):3510、2930、
1670、1640、1595、1405cm-1。UV:MeOH nax252n

(ξ8360)、269nm(ξ13200)。NMR(CDCl3):
δ1.03(3H、t、J=7Hz)、1.80(12H、m)、
4.20(2H、t、J=7Hz)、4.35(1H、m)、6.02
(2H、s)7.55(1H、s)。 分析。C14H21N5Oとして計算値:C、61.07;
H、7.69;N、25.47。 実験値:C、61.07;H、7.89;N、25.48。 例 3 9−(2−シクロヘキセニル)−2−エトキシ−
9H−アデニン 2−クロロ−9−(2−シクロヘキセニル)−
9H−アデニン(310mg、1.24ミリモル)とエタノ
ール中エトキシ化ナトリウムの溶液(0.25〜
1N、〜10ml)の混合物を窒素雰囲気中一夜還流
した。反応混合物を氷水中に注ぎ、1NHClで中和
し、酢酸エチル(20ml)で抽出した。抽出液を水
洗し、Na2SO4で乾燥し、過した。液を蒸発
し、次に残留物をシリカゲルクロマトグラフイー
(シリカゲル7g、1%CH3OH−CHCl3で溶離)
に付して92%の収量で標題の生成物;mp67〜72
℃を得た。IR(KBr):3320、2940、1640、
1595、1465、1410、1385、1340cm-1。UV:λ
EtoH nax254nm(ξ8400)、269nm(ξ12600)
。NMR
(CDCl3):1.44(3H、t、J=7Hz)、2.00
(6H、m)、4.45(2H、g、J=7Hz)、5.20
(1H、m)、5.95(2H、m)、6.16(2H、s)、
7.62(1H、s)。 例 4 9−(2−シクロヘキセニル)−2−n−ブトキ
シ−9H−アデニン エタノール溶液中エトキシ化ナトリウムの体り
に等量のn−ブタノール中n−ブトキシ化ナトリ
ウムを使用する点の外例3の操作をくり返した。
40%の収量で標題の生成物(吸湿性粉末として)
が得られた。IR(KBr):3310、3160、2930、
1640、1595、1410、1345cm-1。UV:λEtoH nax25
4n
m(ξ8300)、270nm(ξ11500)。NMR
(CDCl3):1.80(13H、m)、4.23(2H、t、J=
7Hz)、5.02(1H、m)、5.84(2H、m)、6.06
(2H、s)、7.58(1H、s)。 例 5 9−(2−シクロヘキシル)−2−n−ペンチロ
キシ−9H−アデニン エタノール溶液中エトキシ化ナトリウムの代り
に当量のn−ペンタノール中n−ペントキシ化ナ
トリウムを使用する点の外例3の操作をくり返し
た。48%の収量で標題の化合物(吸湿性粉末とし
て)が得られた。IR(ニート):3500、3320、
2970、1635、1590、1500、1465、1400、1335cm
-1。UV:λEtoH nax253nm(ξ8400)、269nm(
ξ
12500)。NMR(CDCl3):1.80(15H、m)、4.25
(2H、t、J=6.5Hz)、5.07(1H、m)、5.89
(2H、m)、6.08(2H、s)、7.56(1H、s)。 例 6 9−(2−シクロヘキセニル)−2−n−ヘキシ
ロキシ−9H−アデニン エタノール溶液中エトキシ化ナトリウムの代り
に当量のn−ヘキサノール中n−ヘキシロキシ化
ナトリウムを使用する点の外例3の操作をくり返
した。26%の収量で標題の生成物(吸湿性粉末と
して)が得られた。IR(ニート):3500、
3320、1635、1590、1460、1395、1340cm-1
UV:λEtoH nax252nm(ξ6900)、268nm(ξ
10200)。NMR(CDCl3):1.50(17H、m)、4.25
(2H、t、J=6Hz)、5.08(1H、m)、5.86
(2H、m)、6.01(2H、s)、7.60(1H、s)。 例 7 9−(2−シクロヘキセニル)−2−イソブトキ
シ−9H−アデニン エタノール溶液中エトキシ化ナトリウムの代り
に当量のイソブタノール中イソブトキシ化ナトリ
ウムを使用する点の外例3の操作をくり返した。
66%の収量で標題の生成物;mp132〜135℃が得
られた。IR(ニート):3025、1630、1590、
1460、1395、1375、1350cm-1。UV:λEtoH nax25
3n
m(ξ8600)、269nm(ξ13000)。NMR
(CDCl3):0.98(6H、d、J=6.5Hz)1.90
(7H、m)、3.96(2H、d、J=6.5Hz)、5.02
(1H、m)、5.83(2H、m)、6.18(2H、s)、
7.50(1H、s)。 例 8 2−エトキシ−9−シクロヘキシル−9H−ア
デニン エタノール(6ml)中9−(2−シクロヘキセ
ニル)−2−エトキシ−9H−アデニン(0.5ミリ
モル)と10%パラジウム炭(35mg)の混合物を室
温及び大気圧において水素添加した。反応混合物
を過し、液を蒸発させた。残留物を凍結乾燥
して40%の収量で標題の生成物;mp134〜136℃
を得た。IR(KBr):3280、2995、1705、1615、
1525、1415、1310、1010cm-1。UV:λEtoH nax25
3n
m(ξ6800)、269nm(ξ10200)。NMR
(CDCl3):1.44(3H、t、J=7Hz)、2.00
(10H、m)、4.45(2H、g、J=7Hz)、4.50
(1H、m)、8.07(1H、s)、8.60(2H、s)。 例 9 2−n−ブトキシ−9−シクロヘキシル−9H
−アデニン 例8中使用された9−(2−シクロヘキセニ
ル)−2−エトキシ−9H−アデニンの代りに当量
の9−(2−シクロヘキセニル)−2−n−ブトキ
シ−9H−アデニンを使用する点の外例8の操作
をくり返した。47%の収量で標題の化合物;
mp138〜141℃が得られた。IR(KBr):3300、
2930、1660、1640、1590、1405、1345cm-1
UV:λEtoH nax253nm(ξ7600)、269nm(ξ
11500)。NMR(CDCl3):1.50(17H、m)、4.30
(1H、m)、4.31(2H、t、J=6Hz)、6.40
(2H、s)、7.67(1H、s)。 例 10 2−n−ペンチロキシ−9−シクロヘキシル−
9H−アデニン 例8中使用された9−(2−シクロヘキセニ
ル)−2−エトキシ−9H−アデニンの代りに当量
の9−(2−シクロヘキセニル)−2−n−ペンチ
ロキシ−9H−アデニンを使用する点の外例8の
操作をくり返した。90%の収量で標題の生成物;
mp64〜68℃が得られた。IR(ニート):3500、
3320、1635、1590、1460、1395、1340、1325、
1265cm-1。UV:λEtoH nax253nm(ξ10900)、2
69n
m(ξ16800)。NMR(CDCl3):1.50(19H、
m)、4.20(1H、m)、4.26(2H、t、J=6.5
Hz)、6.25(2H、s)、7.56(1H、s)。 例 11 2−n−ヘキシロキシ−9−シクロヘキシル−
9H−アデニン 例8中使用された9−(2−シクロヘキセニ
ル)−2−エトキシ−9H−アデニンの代りに当量
の9−(2−シクロヘキセニル)−2−n−ヘキシ
ロキシ−9H−アデニンを使用する点の外例8の
操作をくり返した。90%の収量で標題の生成物;
mp57〜60%が得られた。IR(ニート):3500、
1635、1595、1500、1465、1420、1400cm-1
UV:λEtoH nax253nm(ξ7200)、270nm(ξ
10900)。NMR(CDCl3):1.5(21H、m)、4.25
(2H、t、J=6.25Hz)、4.40(1H、m)、6.07
(2H、s)、7.54(1H、s)。 例 12 2−イソブトキシ−9−シクロヘキシル−9H
−アデニン 例8中使用された9−(2−シクロヘキセニ
ル)−2−エトキシ−9H−アデニンの代りに当量
の9−(2−シクロヘキセニル)−2−イソブトキ
シ−9H−アデニンを使用する点の外例8の操作
をくり返した。60%の収量で標題の生成物;
mp123〜134℃が得られた。IR(ニート):
3320、3160、2940、1635、1590、1395、1375cm
-1。UV:λEtoH nax253nm(ξ7000)、269nm(
ξ
11000)。NMR(CDCl3):1.05(6H、d、J=
6.5Hz)、1.90(11H、m)、4.05(2H、d、J=
6.5Hz)、4.24(1H、m)、6.14(2H、s)、7.55
(1H、s)。 例 13 9−(2−シクロヘキセニル)−2−メトキシ−
9H−アデニン 例3の操作をエタノール中エトキシ化ナトリウ
ムの代りに当量のメタノール中メトキシ化ナトリ
ウムを使用してくり返す場合には標題の生成物が
得られる。 例 14 2−メトキシ−9−シクロヘキシル−9H−ア
デニン 例8の操作をその中で使用された9−(2−シ
クロヘキセニル)−2−エトキシ−9H−アデニン
の代りに当量の9−(2−シクロヘキセニル)−2
−エトキシ−9H−アデニンを使用してくり返す
場合には、標題の化合物が得られる。 例 15 2−n−ブトキシ−9−シクロヘキシル−9H
−アデニン A 9−シクロヘキシル−9H−2・6−ジクロ
ロプリン 例1Bの操作においてその中に使用された3
−ブロモシクロヘキサンを当量の臭化シクロヘ
キシルに置換する場合には、標題の中間体が得
られる。 B 2−クロロ−9−シクロヘキシル−9H−ア
デニン 例1Cの操作をその中で使用された9−(2−
シクロヘキセニル)−9H−2・6−ジクロロプ
リンの代りに当量の9−シクロヘキシル−9H
−2・6−ジクロロプリンを使用してくり返す
場合には、標題の中間体が得られる。 C 2−n−ブトキシ−9−シクロヘキシル−
9H−アデニン 例4の操作をその中で使用された2−クロロ
−9−(2−シクロヘキセニル)−9H−アデニ
ンを当量の2−クロロ−9−シクロヘキシル−
9H−アデニンで置換してくり返す場合には、
標題の生成物が得られる。 例 16 2−n−ブトキシ−9−シクロヘキシル−9H
−アデニン (別 法) A 2−クロロ−9−シクロヘキシル−9H−ア
デニン エタノール中2−クロロ−9−(2−シクロ
ヘキセニル)−9H−アデニン(252mg;1.0ミリ
モル)の混合物を10%パラジウム炭(93mg)に
より室温及び大気圧において水素添加した。反
応混合物を過し、液を蒸発させた。残留物
をシリカゲルクロマトグラフイーによつて精製
して標題の化合物;mp206〜209℃139mg(55
%)を得た。IR(KBr):3360、3150、2905、
1645、1595、1570、1540cm-1。UV:λC2H50H na

267nm(ξ15300)。NMR(CDCl3):δ1.80
(10H、m)、4.47(1H、m)、6.23(2H、s)、
7.82(1H、s)。 1 例1の操作に従つて2・6−ジクロロプリ
ンから製造。 B 2−n−ブトキシ−9−シクロヘキシル−
9H−アデニン 例4の操作をその中で使用された2−クロロ
−9−(2−シクロヘキセニル)−9H−アデニ
ンを当量の2−クロロ−9−シクロヘキシル−
9H−アデニンで置換してくり返す場合には、
標題の生成物が得られる。 例 17 2−n−ブトキシ−9−シクロヘキシル−9H
−アデニンの塩酸塩 2−n−ブトキシ−9−シクロヘキシル−9H
−アデニンのメタノール性溶液に化学量論量の
HClを添加して標題の塩を得る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (式中RはC1〜C6アルキルであり、R1
    【式】又は【式】である)の化合物、 或いはその医薬として使用可能な酸付加塩。 2 RがC2H5−、n−C3H7−又はn−C4H9−で
    ある特許請求の範囲第1項記載の化合物。 3 式 (式中RはC1〜C6アルキルである)の化合物、或
    いはその医薬として使用可能な酸付加塩である特
    許請求の範囲第1項記載の化合物。 4 Rが−C2H5−、n−C3H7−又はn−C4H9
    である特許請求の範囲第3項記載の化合物。 5 RがCH3−である特許請求の範囲第3項記載
    の化合物。 6 RがC2H5−である特許請求の範囲第3項記
    載の化合物。 7 Rがn−C3H7である特許請求の範囲第3項
    記載の化合物。 8 Rがn−C4H9である特許請求の範囲第3項
    記載の化合物。 9 Rがイソ−C4H9−である特許請求の範囲第
    3項記載の化合物。 10 Rがn−C5Ho−である特許請求の範囲第
    3項記載の化合物。 11 Rがn−C6H13−である特許請求の範囲第
    3項記載の化合物。 12 式 (式中RはC1〜C6アルキルである)の化合物、或
    いはその医薬として使用可能な酸付加塩である特
    許請求の範囲第1項記載の化合物。 13 RがC2H5−、n−C3H7−又はn−C4H9
    である特許請求の範囲第12項記載の化合物。 14 RがCH3−である特許請求の範囲第12項
    記載の化合物。 15 RがC2H5−である特許請求の範囲第12
    項記載の化合物。 16 Rがn−C3H7−である特許請求の範囲第
    12項記載の化合物。 17 Rがn−C4H9−である特許請求の範囲第
    12項記載の化合物。 18 Rがイソ−C4H9−である特許請求の範囲
    第12項記載の化合物。 19 Rがn−C5H11−である特許請求の範囲第
    12項記載の化合物。 20 Rがn−C6H13−である特許請求の範囲第
    12項記載の化合物。 21 式 (式中RはC1〜C6アルキルであり、R1
    【式】又は【式】である)、或はそ の医薬として使用可能な酸付加塩を有効成分とす
    る気管支拡張剤。 22 活性成分が式 (式中RはC2H5−、n−C3H7−又はn−C4H9
    であり、R1は【式】又は【式】で ある)の化合物、或いはその医薬として使用可能
    な酸付加塩である特許請求の範囲第21項記載の
    気管支拡張剤。
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