JPS6262429A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS6262429A
JPS6262429A JP20316985A JP20316985A JPS6262429A JP S6262429 A JPS6262429 A JP S6262429A JP 20316985 A JP20316985 A JP 20316985A JP 20316985 A JP20316985 A JP 20316985A JP S6262429 A JPS6262429 A JP S6262429A
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thermoplastic polyurethane
resin
urea resin
magnetic
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生山 清一
Takahiro Miyazaki
宮崎 孝弘
Hiroshi Yatagai
谷田貝 洋
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体に
関するものであシ、さらに詳細には非磁性支持体上に形
成される磁性層に含まれる結合剤の改良に関するもので
ある。
〔発明の概要〕
本発明は、非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層が形成されてなる磁気記録媒体において
、上記磁性層を構成する結合剤に、分子鎖中にシロキサ
ン結合を有し、分子側鎖にアルカリ金属又は炭化水素基
)のうち少なくとも1種を有する熱可塑ポリウレタン−
ウレア樹脂あるいは前記熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂とポリイソシアナート硬化剤との反応によって得ら
れる硬化物を用い、磁性粉末の分散性や磁性層の表面性
の改善を図9、得られる磁気記録媒体の熱的特性、耐プ
ロンキング性、耐久性、走行安定性、磁気特性、電磁変
換特性等の向上を図ろうとするものである。
〔従来の技術〕
従来磁気記録媒体の結合剤には、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、セルロース誘導体、ポリエステル樹脂等が
広く用いられておシ、更に磁性層の耐摩耗性を改善する
ために、あるいは磁性層の塗膜物性を改善するために、
熱可塑性ポリウレタン樹脂が用いられている。
一方、磁気記録媒体には高密度記録化が要望され、その
結果として磁気記録媒体の磁性層に充填される強磁性粉
末の微粒子化や磁性層表面の平滑化が進められている。
ところが、上述のように磁性層表面の平滑性が向上する
とその接触面積が増大し、磁気記録媒体の走行性、耐久
性に悪影響を与えるばかりでなく、耐ブロッキング性を
著しく劣化せしめる。特に従来用いられている結合剤は
軟化点が低く耐熱性に劣るので、例えばテープ状の磁気
記録媒体をリールに巻き取って高温下で、あるいは長時
間保存すると、この磁性層が重なシ合う非磁性支持体に
対して粘着してしまい、磁性層の剥離等が生じて磁気記
録媒体としての性能を充分に発揮することができないと
いう問題が生じている。また強磁性粉末の微粒子化に伴
う比表面積の増加は、この強磁性粉末の結合剤に対する
分散性を著しく劣化させ、充填性や表面光沢性を悪くす
るばかシか、磁気記録媒体の重要な特性である電磁変換
特性や粉落ち、傷付き等の走行耐久性の面でも充分な性
能を得ることは困難である。
そこで、上記熱可塑性ポリウレタン樹脂の耐熱性を向上
させて上記磁気記録媒体の耐ブロッキング性を改善する
ために、熱可塑性ポリウレタン樹脂の成分である低分子
量ジオールの使用比率を高め分子中のウレタン基濃度を
増加した熱可塑性ポリウレタン樹脂を磁気記録媒体の磁
性層の結合剤として用いることが考えられている。
一般にウレタン基濃度を増加させれば、熱可塑性ポリウ
レタン樹脂の熱的性質を改善することができる。すなわ
ち分子中のウレタン基濃度の増加に伴い軟化点が高くか
つガラス転移点が低い熱可塑性ポリウレタン樹脂が得ら
れる。しかし熱可塑性ポリウレタン樹脂のウレタン基濃
度が増加すると、ケトン系、アルコール系、エステル系
、芳香族炭化水素系、脂肪族炭化水素系等の磁気記録媒
体の製造に用いる汎用の溶媒系には不溶となシ、わずか
にジメチルホルムアミドやテトラヒドロフラン等の毒性
の強い溶媒にしか溶解しないという欠点を有する。さら
に、上記ジメチルホルムアミドやテトラヒドロフラン等
の溶剤を磁性層形成のだめの磁性塗料の溶媒として用い
ると、この磁性塗料が塗られる非磁性支持体の塗布面等
、これら溶剤が触れる材質部分を侵かし、部分的にシワ
、凹凸を発生させたり、場合によりてはそれらを溶解す
る虞れがある。したがって、熱可塑性ポリウレタン樹脂
のウレタン基濃度を高めることによる改良には限界があ
る。
また上述のようなウレタン基濃度を高めた熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂を磁性層の結合剤として用いたとしても、
微粒子化された強磁性粉末の分散性の改善にはほとんど
効果が期待できない。
さらに上述した熱可塑性ポリウレタン樹脂を磁性層の結
合剤に用いた場合、樹脂自体の潤滑性に欠けるため、走
行安定性に問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は前記問題点を解決するために提案されたもので
あシ、磁性粉末の分散性や磁性層の表面性を大幅に改善
し、熱的特性、耐ブロッキング性、耐久性、走行安定性
に優れ、磁気特性、電磁変換特性の良好な磁気記録媒体
を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、上述の目的を達成せんものと鋭意研究の
結果、分子鎖中にシロキサン結合を有し、分子側鎖に−
503M基、−0803M基、−C00M基、なくとも
1種を有する熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂あるい
は前記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂とポリイソシ
アナート硬化剤との反応によって得られる硬化物が、磁
気記録媒体の磁性層の耐ブロッキング性や走行安定性の
向上や、強磁性粉末の分散性の向上等に有用で、かつ汎
用溶媒系に容易に溶解し扱い易いことを見い出し本発明
を完成するに至ったものであって、非磁性支持体上に強
磁性粉末と結合剤とを主体とする磁性層が形成されてな
る磁気記録媒体において、上記磁性層が分子鎖中にシロ
キサン結合を有し、分子側鎖カリ金属又は炭化水素基)
のうち少なくとも1種を有する熱可塑性ポリウレタン−
ウレア樹脂を結合剤として含有することを特徴とするも
のであり、さらに上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂とポリイソシアナート硬化剤との反応によって得られ
る硬化物を結合剤として含有することを特徴とするもの
である。
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂
は、その分子中にウレタン結合とウレア結合(尿素結合
)を有していることが特徴であシ、さらにシロキサン結
合及び−3o3M基、−0303M水素基)等の親水性
極性基が導入されていることが特徴である。
そして、上記ウレタン結合とウレア結合が結合剤樹脂の
熱的性質の改善に重要な役割を果たし、耐熱性の尺度で
ある軟化点温度を高く、そしてガラス転移点温度を低く
することができ、広い温度範囲にわた多安定した磁性層
の物性が維持され、耐ブロッキング性の向上に著しく効
果を発揮する。
すなわちウレア基の導入によジウレタン基同様樹脂の熱
的性質を大幅に改善することができる。更に重要なこと
は、このウレア基の導入によシ前述したケトン系、アル
コール系、エステル系、芳香族炭化水素系、脂肪族炭化
水素系の溶媒を組み合せて用いることで可溶な樹脂が得
られることである。また上記熱可塑性ポリウレタン−ウ
レア樹脂分子中のウレタン基及びウレア基の濃度を一般
の熱可塑性ポリウレタン樹脂よシ大きくできるため、分
子−分子間の相互作用が強くなり、得られる磁性層の塗
膜物性が向上し、耐久性にも効果を発揮する。すなわち
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂を磁気記録媒体
の結合剤として用いることによシ、耐ブロッキング性及
び耐久性に優れた磁気記録媒体を提供することができる
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂のウレタン基及
びウレア基の合計した濃度としては1.8mmo l/
g 〜3.0 mmo l/yであるのが好ましい。前
記濃度が1.8 mmo 1/y未満であると樹脂の軟
化点が下がシ耐ブロッキング性が改善されず、また前記
濃度が3.0 mmo 1/yを超えると汎用の溶媒に
不溶となシ、ジメチイレホルムアミド等にしか溶解しな
くなってしまう。またウレア基濃度/ウレタン基濃度と
してはその比率が0.3〜1.6であるのが好ましい。
ウレア基濃度/ウレタン基濃度の比率が0.3未満であ
ると汎用の溶媒に不溶となり、またウレア基/ウレタン
基濃度の比率が1.6を超えると樹脂のガラス転移点が
高くなってしまう。
一方、上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の側鎖と
して導入される親水性極性基は、磁性層中に混入される
強磁性粉末との親和性が極めて良好であるために、これ
ら強磁性粉末の結合剤への分散に非常に効果的で、上記
強磁性粉末の比表面積の増加に充分対応できる性能を発
揮する。さらに、上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂への親水性極性基の導入は、強磁性粉末の分散性の向
上ばかりでなく、磁性層の物性の向上にも大きく貢献す
る。すなわち、親水性極性基を導入することによシ強磁
性粉末と結合剤とが直接的に相互作用を持つことが可能
となシ、耐久性に優れた強靭な磁性層を形成することが
できる。
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の親水性極性基
の導入量は、001〜1、Q mmol/yであること
が好ましく、よシ好ましくは0.05〜0.5r′rI
mO1/gの範囲である。上記親水性極性基の量が0、
01 mmol/g以下であると強磁性粉末の分散性に
充分な効果が認められなくなる。また、上記親水性極性
基の量が1. Ommo 1/、pを超えると、分子間
あるいは分子内凝集が起こ)やすくなって分散性に悪影
響を及ぼすばかシか、溶媒に対する選択性を生じ通常の
汎用溶媒が使えなくなってしまう虞れもある。
また上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の分子鎖中
に導入されるシロキサン結合は、樹脂自体に潤滑性を付
与し、走行安定性に優れた磁気記録媒体を提供すること
ができる。
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂のシロキサン基
濃度としては0.03 mmo l/g 〜3 mmo
l/gであるのが好ましく、0.1 mmo i/g〜
0.7 mmo L/、9であるのがより好ましい。前
記シロキサン基濃度が0.03 mmo 1/g未満で
あると潤滑性を付与することができず、また前記シロキ
サン基濃度が3mmol/gを超えると、溶媒との溶解
性及び他の結合剤樹脂との相溶性が悪くなるばかシか、
磁性塗膜の破断強度、ヤング率等の物性が劣化する。
ところで、本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン−
ウレア樹脂の数平均分子量は10000〜100000
、よシ好ましくは10000〜60000の範囲である
ことが好ましい。数平均分子量が10000未満である
と樹脂の塗膜形成能が不充分なものとなシ、また数平均
分子量が60000を超えると塗料製造上、混合、移送
、塗布などの工程において問題を発生する虞れが生ずる
さらに上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の軟化点
温度は80℃以上、より好ましくは100°C以上であ
るのが望ましい。軟化点温度がこれ以下であると従来の
熱可塑性ポリウレタン樹脂の性質に近づくため、耐ブロ
ッキング性及び物性の向上が図れなくなる。
また、上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂のガラス
転移点温度は0℃以下、より好ましくは一10℃以下で
あるのが望ましい。ガラス転移点温度がこれ以上である
と物性の転移領域が常温に近づくため好ましくない。
次に本発明の磁気記録媒体に用いられる熱可塑性ポリウ
レタン−ウレア樹脂の製造方法について述べる。
熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂は、長鎖ジオーノペ
短鎖ジオール、有機ジアミンおよび有機ジインシアナー
トを重付加反応せしめて得られる。
この重付加反応は、長鎖ジオールと短鎖ジオールとの混
合物をあらかじめ有機ジイソシアナートと反応させイン
シアナート基末端のプレポリマーを調製し、次いで有機
ジアミンを添加し鎖延長とウレア基導入とを行なうプレ
ポリマー法によシ行なわれる。
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の製造に用いら
れる長鎖ジオールは、分子量が約500〜約5000で
あって、例えばポリエステルジオール、ポリエーテルジ
オールおよびポリエーテルエステルグリコール等に大別
される。ポリエステルジオールとしては、具体的には例
えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸
等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸
等の芳香族ジカルボン酸またはそれらの低級アルコール
ニステルト、エチレングリコール、1.3−フロピレン
クリコール、1.4−7’チレンクリコール、1,6−
ヘキサングリコール、ジエチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、あるいはビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物等またはこれらの混合物とを反応して
得られるポリエステルジオール類またはε−カプロラク
トン等のラクトンを開環重合して得られるラクトン系の
ポリエステルジオール等が挙げられる。ポリエーテルジ
オールとしては、例えばポリエチレングリコール、ポリ
プロピレンエーテルクリコール、ポリテトラメチレンエ
ーテルグリコールなどのポリアルキレンエーテルグリコ
ール類またはこれらの共重合ポリエーテルグリコール等
が挙げられる。
また、ポリエーテルエステルグリコールとしては、上記
ポリアルキレンエーテルグリコールをポリオール成分と
して脂肪族または芳香族ジカルボン酸と反応させて得ら
れるポリエステルグリコール類が挙げられる。この長鎖
ジオールの分子量が余り小さすぎると、得られる熱可塑
性ポリウレタン−ウレア樹脂のウレタン基濃度が大きく
なシすぎて樹脂の柔軟性が乏しくなり、また溶剤に対す
る溶解性が悪くなシ、磁気記録媒体の結合剤として用い
るのには余シ好ましくない。また、長鎖ジオールの分子
量が余シ大きすぎるときは、樹脂中の長鎖ジオール含有
量が多くなシすぎて相対的にウレタン基濃度が非常に小
さくなるため、樹脂の耐摩耗性及び耐熱性が低下する。
 。
上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の製造に用いら
れる短鎖ジオールは、分子量が約50〜約500であっ
て、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブチレングリコール、1.6−ヘキサング
リコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコー
ルあるいはビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物またはプロピレンオキサイド付加物、ハイドロキノン
ノエチレンオキサイド付加物等の芳香族ジオールなどが
あり、ポリウレタン−ウレア樹脂の所望の性質に応じて
これらを単独または種々の量比で混合して使用できる。
また、上記有機ジアミンとしては、テトラメチレンジア
ミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族シアミン、
m−フ二二レンジアミン、p−7二二レンジアミン、2
.4−1リレンジアミン、2.6−1−リレンジアミン
、m−キシリレンジアミン、p−キシリレンジアミン、
ジフェニルメタンジアミン、3,3′−ジメトキシ−4
,4′−ビフェニレンジアミン、3,3′−ジメチル−
4、4’−ビフェニレンジアミン、4.4’−ジアミノ
ジフェニルエーテル、1,5−ナフタレンジアミン、2
゜4−ナフタレンジアミンなどの芳香族ジアミン、1.
3−ジアミノメチルシクロヘキサン、1,4−ジアミノ
メチルシクロヘキサン、4.4’−ジアミノジシクロヘ
キシルメタン、インホロンジアミンなどの脂環族ジアミ
ンなどが挙げられる。
上記有機ジイソシアナートとしては、テトラメチレンジ
イソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナートなど
の脂肪族ジイソシアナート、m−フ二二しンシイソシア
ナート、p−フ二二レンジインシアナート、2.4−)
リレンジイソシアナート、2.6−ドリレンジイソシア
ナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、3.3’
−ジメトキシ−4,4′−ビフェニレンジイソシアナー
ト、3.3′−ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイ
ソシアナート、4.4’−ジイソシアナートジフェニル
エーテル、1,5−ナフタレンジイソシアナート、2.
4−ナフタレンジイソシアナートなどの芳香族ジイソシ
アナート、1,3−ジイソシアナートメチルシクロヘキ
サン、1,4−ジインシアナートメチルシクロヘキサン
、4.4’−ジインシアナートジシクロヘキシルメタン
、インホロンジインシアナートなどの脂環族ジインシア
ナートなどが挙げられる。
また上述した熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂にポリ
インシアナート硬化剤を併用する場合においては、耐摩
耗性の優れた磁気記録媒体を得ることができる。尚、ポ
リイソシアナート硬化剤としては、例えば商品名コロネ
ートしく日本ポリウレタン工業社製)、商品名デスモジ
ュールしくバイエル社製)などの従来から硬化剤として
使用可能であるポリイソシアナート硬化剤であればいず
れも使用できる。また、そのポリイソシアナート硬化剤
の量にしても通常使用されている量であればよい。
さらに上記反応において、上記長鎖ジオールに対する上
記短鎖ジオールのモル比は3以下であるのが望ましい。
このモル比が余り大きいとウレタン基濃度が高くなシす
ぎて、製造されたポリウレタン−ウレア樹脂は、磁性塗
料を作成するときに用いる前述した汎用の溶媒に溶解で
きず余り適轟でない。短鎖ジオールとしてエチレングリ
コール、1.4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサ
ングリコール等の直鎖ジオールを用いるときは、上述し
たモル比は1以下、好ましくは0.5以下が望ましく、
ネオペンチルグリコール等の分岐短鎖ジオールまたはビ
スフェノールAのエチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド付加物等を用いると樹脂の溶解性がよいので直鎖
ジオールに比べ上述したモル比を大きくできる。しかし
、この場合でも上述したモル比が3を余シ超えて大きす
ぎる場合には、溶解性が悪くなシ好ましくない。
本発明に用いられる熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂
の製造にあたっては、分子量約500〜約5000の長
鎖ジオールとしては前述した例の中で特にポリエステル
ジオール、中でもポリブチレンアジペート、ポリへキサ
メチレンアジペート、ポリカプロラクトンジオールを用
いることが好ましい。また分子量約50〜約500の短
鎖ジオールとしては前述した例の中で特に分岐短鎖ジオ
ール、中でもネオペンチルグリコールを用いることが好
ましい。また有機ジアミンとしては前述した例の中で特
にインホロンジアミンを用いることが好ましい。また有
機ジイソシアナートとしては前述した例の中で特に4,
4−ジフェニルメタンジイソシアナート、インホロンジ
イソシアナートを用いることが好ましい。
また、本発明で用いる熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂の製造において採用される重付加反応の方法としては
、溶融状態で反応させる溶融重合、酢酸エチル、メチル
エチルケトン、アセトン、トルエン等の単独または混合
溶剤などの不活性溶剤に前記記載の原料を溶解せしめて
行なう溶液重合などがあるが、磁気記録媒体の結合剤の
ように溶剤に溶解し使用することの多い樹脂の製造には
、溶液重合が好ましく、特にプレポリマー調製時は溶融
重合し、鎖延長反応を行う前に上記の不活性溶剤を加え
て溶液重合を行うことがよシ好ましい。
反応に際して、触媒として有機金属化合物、例えばオク
チル酸第1錫、ジプチル錫ジラウレートなどの有機錫化
合物、あるいは三級アミン、例えばN−メチルモルオー
リン、トリエチルアミン等を添加してもよい。また生成
物の安定性を増すために、酸化防止剤、紫外線吸収剤、
加水分解防止剤等を添加してもよい。
さらに、上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂て親水
性極性基を導入する。この親水性極性基し、M′は水素
原子、アルカリ金属または炭化水素基を表わす。)が挙
げられる。
これら親水性極性基を熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂に導入する方法としては、 (1)熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の原料として
、親水性極性基含有化合物を混入しておく方法 。
聡) 2官能若しくは3官能以上の一〇H基を有する熱
可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂を親水性極性基含有化
合物によシ変性する方法が挙げられる。
上記(1)の方法で用いられる親水性極性基含有化合物
としては、親水性極性基含有ジオール、親水性極性基含
有有機ジイソシアナート、親水性極性基含有有機ジアミ
ンが挙げられる。これら化合物は他の原料と重合して熱
可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂のポリマー分子鎖の一
部を構成し、この結果上記熱可塑性ポリウレタンーウレ
ア樹脂にば親水性極性基が導入される。
上記親水性極性基含有ジオールとしては、一般式 (式中、R,は炭素数2〜6のアルキレン基またはその
置換体、R2は炭素数1〜6のアルキレン基またはその
置換体、R5及びR4は炭素数1〜6のアルキル基を表
わす。) で示されるリン酸エステル基含有ジオールが挙げられる
あるいは、−803M基(ただし、Mは水素原子または
アルカリ金属を表わす。)を有するジオールでもよい。
この−SO3M基を有するジオールは、−503M基を
有しないカルボン酸成分、グリコール成分および一80
3M基を有するジカルボン酸成分を反応させることによ
り得られる。
上記−803M基を有しないカルボン酸成分とじては、
テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,5
−ナフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安
息香酸、p−(ヒドロキシエトキシ)安息香酸などの芳
香族オキシカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸などの脂肪
族ジカルボン酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロ
メリット酸などのトリおよびテトラカルボン酸などが挙
げられる。
上記グリコール成分としては、エチレングリコール、フ
ロピレンゲリコール、1.3−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、1.5−ペンクンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエ
チレンクリコール、ジエチレンクリコール、2,2.4
−IJメチル−1,3−ベンタンジオール、1,4−シ
クロヘキサンジメタツール、ビスフェノールAのエチレ
ンオキシド付加物およびプロピレンオキシド付加物、水
素化ビスフェノールAのエチレンオキシ・ド付加物およ
びプロピレンオキシド付加物、ポリエチレンクリコーノ
ペポリブロビレングリコール、ポリテトラメチレングリ
コール等が挙げられる。
また、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン
、グリセリン、ペンタエリスリトールナトのトリおよび
テトラオールを併用してもよい。
上記−503M基を有するジカルボン酸成分としては、
5−ナトリウムスルホインフタル酸、5−カリウムスル
ホイソフタル酸、2−ナトリウムスルホテレフタル酸、
2−カリウムスルホテレフタル酸などがある。
また、上記親水性極性基含有有機ジイソシアナートは、
3官能以上のポリインシアナート化合物に親水性極性基
を有する化合物を反応させることによって得ることがで
きる。
上記ポリイソシアナート化合物としては、3官能の商品
名デスモジュールL(バイエル社製)、商品名コロネー
トL(日本ポリウレタン社!!りなどが知られているが
、一般に、多官能のポリイソシアナート化合物はポリオ
ールとポリインシアナートとを付加反応させることによ
って得られる。
ポリオールとしては、プロピレングリコール、クリセロ
ール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
、ソルビトールなどが挙げられる。
また、ポリイソシアナートとしては、トリレンジイソシ
アナート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアナート
、ナフチレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソ
シアナート、インホロンジイソシアナート、キシレンジ
イソシアナート、リジンジイソシアナートなどが挙げら
れる。
次に3官能以上のポリイソシアナート化合物に前記親水
性極性基を導入する方法を概略的に示す。
■ −3o3M基を導入する方法 1分子中に一803M基を有し、かつ−NGO基に対し
て反応し得る活性水素とを有する化合物を3官能以上の
ポリイソシアナート化合物と反応させることによって、
1分子中に2個以上の−NCO基を有しかつ−803M
基を有する化合物が得られる。
1分子中に=S OsM基を有しかつ−NCO基に対し
て反応しつる活性水素とを有する化合物としては次のも
のが挙げられる: これらの化合物ば3官能以上のポリイソシアナート化合
物とたとえば次の反応式で示すように付加反応を行なう
(反応式中、R−NGOは3官能以上のポリイソシアナ
ート化合物を表わす。) ■ −〇 00M基を導入する方法 1分子中に−COOM基を有しかつ−NCO基に対して
反応し得る活性水素とを有する化合物を3官能以上のポ
リイソシアナート化合物と反応させることによって、1
分子中に2個以上の−NGO基を有しかつ一〇〇〇M基
を有する化合物が得られる。
前記1分子中に−COOM基を有しかつ−NCO基に対
して反応し得る活性水素とを有する化合物としては次の
ものが挙げられる。
これらの化合物は3官能以上のポリインシアナート化合
物とたとえば次の反応式で示すように付(反応式中、R
−NGOは3官能以上のポリイソシアナート化合物を表
わす。) ■ −0803M基を導入する方法 3官能以上のポリイソシアナート化合物とH2SO。
との反応生成物をNaOH,KOHなどで中和すること
によって、−分子中に2個以上の−NCO基を有しかつ
一0803M基を有する化合物がたとえば次の反応式で
示すようにして得られる。
R−NCO+ H2SO,→R−NHCO−08O3H
R−NHCO−O8O3H+NaOH →R−NHCO−08O3Na+H20(前記反応式に
おいて、R−NGOは3官能以上のポリイソシアナート
化合物を表わす。)■ −P(OM’)2基を導入する
方法3ぜ面板上のポリイソシアナート化合物と1(3P
O。
との反応生成物をNaOH、KOHなどで中和すること
によって、たとえば次の反応式で示すようにして得られ
る。
R−NCO+ H3PO3→ RNHCOP (0H)
2R−NHCO−P(OH)2+ 2NaOH一+R−
NHCO−P(ONa)2+ 2H20(前記反応式に
おいて、R−NGOは3官能以上のポリイソシアナート
化合物を表わす。)さらに、上記親水性極性基含有有機
ジアミンとしては、一般式 %式% (式中、R6およびR6は炭素数2〜12の炭化水素基
を表わす。) で示されるような脂肪族または脂環族ジアミンと酸無水
物の等モル反応物及びそのアルカリ金属塩が挙げられる
。上記脂肪族または脂環族ジアミンとしては、テトラメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、1,3−ジ
アミノメチルシクロヘキサン、1,4−ジアミノメチル
シクロヘキサン、4.4−ジアミノジシクロヘキシルメ
タン、インホロンジアミン等が用いられるが、特にイン
ホロンジアミンを用いることが好ましい。また、上記酸
無水物としては、無水コノ・り酸、無水マレイン酸、無
水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸一テトラヒドロ
無水フタル酸、4−メチル−1゜2.3.6−テトラヒ
ドロ無水フタル酸等が挙げられる。
一方、上記(2)の方法の具体例としては、例えば、c
A)  (JCH,、CH2SO3M、(J?CCH2
CH25o3゜(JCH2COOM 、 ClCH2P
(OM’)。
(ただしyは水素原子またはアルカリ金属、M′は水素
原子、アルカリ金属または炭化水素基)の如く、分子中
に親水性極性基と塩素を含有する化合物と、多官能のO
H基を有する熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂とを、
両成分が溶解性のあるジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド ン、トリエチルアミンなどのアミン類:エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイドなどの工ポキン化合物等の
脱塩酸剤の存在下での一〇H基と塩素との脱塩酸反応に
よシ親水性極性基を導入する方法がある。この反応式を
示せば次のようになる。
(A−1) R’  OH+ ClCH2CH2S OsM→R’−
OCR2CH2SO3M+ H(J?(A−2) R’−OH+(JCH2CH20S03M−+R’−O
CH2CH20S03M+HC1(A−3) R’  OH+ClCH2C00M →R’ −OCH2COOM + H(J(A−4) R’  OH+0CH2P(OM’)2→R’ −OC
R2P(OM’)2+H(J(但し、Rは熱可塑性ポリ
ウレタン−ウレア樹脂を表わす。) 若干の副生成物を生じるが、次の方法でも合成可能であ
る。即ち、 (B)  HOCH2CH2S03M 、 HOCH2
CH20S03M 。
HOCH2COOM 、 HOCH2P(OM)2  
とジイソシアナ〇 一ト化合物、例えば、4.4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアナート、トリレンジイソシアナート、ヘキサメチ
レンジインシアナートとを等モル反応させ、ジイソシア
ナートの一方のN(4と上記分子中のOH基との反応に
よる反応生成物を得る。次に熱可塑性ポリウレタン−ウ
レア樹脂の一〇H基と残留している一NGO基とを反応
させれば、親水性極性基の導入された熱可塑性ポリウレ
タン−ウレア樹脂が得られる。
CB−1) OCN−R“−NCO+HOCH2CH2so 3M→
0CN−R″→lcOOcH2cI(2SO3MR’ 
OH+0CN R’ I’JT(COOCH2CH2S
O3M→R’−0CO間=R′→ICOOCH2CH2
SlC00CH2C H2SO3″−NCO+HOCH2CIH2O803M
→0CN−R″−NHCOOCH2CH,O803MR
’−01(十〇CN−R“−NHCOOCH2CM20
S03M→R’−0CONH−R“−NHCOOCH2
CH20S03MCB−3) OCN−R”−NCO+HOCH2COOM→0CN−
R’−NHCOOCH2COOMR’−OH+0CN−
R“−NHCOOCH2COOM→R’−0CONH−
R−NHCOOCH,、COOMCB−4) OCN−R“−NCO+HOCH2P (OM’)2→
0CN−R“−NHC0OCR2P (OM’)2R’
−OH+0CN−R“−NHCOOCH2P(OM’)
2→R’−OC0NH−R“−NI(COOCR2P 
(OM’)2(ただし R,/は熱可塑性ポリウレタン
−ウレア樹脂を表わし、R″は二価の炭化水素基を表わ
す。) さらに、上記熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の主鎖
にシロキサン結合を導入するものであるが、導入法とし
ては熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂の出発原料に、
シロキサン結合を有する化合物を混入しておく方法が挙
げられる。具体的には前記シロキサン結合を有する化合
物としてシロキサン結合を有するジオールあるいはシロ
キサン結合を有するジアミンを用い、長鎖ジオールの一
部分に前記シロキサン結合を有するジオールを混入させ
るか、あるいは有機ジアミンの一部分に前記シロキサン
結合を有するジアミンを混入させればよい。
前記シロキサン結合を有するジオールとしては下記の一
般式で示される化合物が挙げられる。
(但しRは二価の炭化水素基を表わす。)また前記シロ
キサン結合を有するジアミンとしては下記の一般式で示
される化合物が挙げられる。
上記化合物の分子量としては300〜l0QOOOもの
を用いることができる。
また長鎖ジオールの中に予じめシロキサン結合を導入し
たものを用いることもできる。例えばポリエステルジオ
ール、ポリエーテルエステルグリコール等の長鎖ジオー
ルを合成する際前記シロキサン結合を有するジオールを
用いればよい。
上述のように合成した熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂は他の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂あるいは反応性樹
脂と組み合せて使用することができる。この場合磁性層
の全バインダーに対し上記熱可塑性ポリウレタン−ウレ
ア樹脂の配合割合は10重量%以上であるのが好ましい
。全バインダーに対する熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂の配合割合が10重量係未満であると磁気記録媒体
の耐ブロッキング性の改善は殆んど期待できない。
よシ好ましくは40重量%以上である。上述した熱可塑
性樹脂としては、軟化温度が150″C以下、平均分子
量が10000〜200000で重合度が約200〜2
000程度のもので、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル系
共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化
ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステ
ル−アクリロニトリル共重合体、熱可塑性ポリウレタン
ニジストマー、ポリフッ化ビニル、塩化ビニリデン−ア
クリロニトリル共重合体、ブタジェン−アクリロニトリ
ル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、
セルロース誘導体、ポリエステル樹脂、ポリブタジェン
等の合成ゴム系の熱可塑性樹脂等が挙げられる。また熱
硬化性樹脂あるいは反応性樹脂としては例えば、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、メ
ラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル
系反応樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ニトロセルロ
ース−メラミン樹脂、高分子量ポリエステル樹脂とイン
シアナートプレポリマーの混合物、メタクリル酸塩共重
合体とジイソシアナートプレポリマーの混合物、ポリエ
ステルポリオールとポリイソシアナートの混合物、尿素
ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコール/高分子量
ジオール/トリフェニルメタントリイソシアナートの混
合物、ポリアミン樹脂及びこれらの混合物等が挙げられ
る。これらのうち、強磁性粉末に対する分散性の良好な
ものと組合わせて用いることが望ましい。
上述の結合剤て強磁性粉末を分散し有機溶剤に溶解して
非磁性支持体上に塗布することによシ磁性層が形成きれ
る。
本発明で使用される強磁性粉末としては、強磁性酸化鉄
粒子、強磁性二酸化クロム、強磁性合金粉末、六方晶系
バリウムフェライト微粒子、窒化鉄等が挙げられる。
上記強磁性酸化鉄粒子としては、一般式FeOxで表し
た場合、Xの値が1.33≦X≦1.50の範囲にある
もの、即ちマグネタイト(γ−pe2o3゜X=1.5
0)、マグネタイト(Fe5o1. X= 1.33 
)及びこれらの固溶体(FeOx 、 1.33 (X
(1,50)である。さらに、これら強磁性酸化鉄には
、抗磁力をあげる目的でコバルトを添加してもよい。コ
バルト含有酸化鉄には、大別してドープ型と被着型の2
種類がある。
上記強磁性二酸化クロムとしては、CrO2あるいはこ
れらに抗磁力を向上させる目的でRu 、 Sn +T
e+ Sb + Fe + ’r’l + V + ’
DJIrr等の少なくとも一種を添加したものを使用で
きる。
強磁性合金粉末としては、Fe 、 Co 、 Ni 
、 Fe −Co、Fe−Ni 、Fe−Co−Ni 
、Co−Ni 、Fe−C。
−B 、 Fe−Co−Cr−B 、Mn−B1 、M
n−A7 、 Fe−Co−V等が使用でき、またこれ
らに種々の特性を改善する目的でAll 、 Si 、
 Ti 、 (::r 、 Mn 、 Cu 。
Zn等の金属成分を添加してもよい。
さらに上記磁性層には、前記の結合剤、強磁性微粉末の
他に添加剤として分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤
、防錆剤等が加えられてもよい。
上記分散剤(顔料湿潤剤)としては、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、
リルン酸、ステアロール酸等の炭素数12〜18個の脂
肪酸(R7C0OH。
R7は炭素数11〜17個のアルキルまたはアルケニル
基)、前記の脂肪酸のアルカリ金属(Ll lNa 、
 K等)またはアルカリ土類金属(Mg + Ca +
Ba)から成る金属石鹸、前記の脂肪酸エステルの弗素
を含有した化合物、前記の脂肪酸のアミド、ポリアルキ
レンオキサイドアルキルリン酸エステル、トリアルキル
ポリオレフィンオキシ第四アンモニウム塩(アルキルは
炭素数1〜5個、オレフィンはエチレン、プロピレンな
ど)、等が使用される。この他に炭素数12以上の高級
アルコール、及びこれらの他に硫酸エステル等も使用可
能である。これらの分散剤は結合剤100重量部に対し
て0.5〜20重量部の範囲で添加される。
上記潤滑剤としては、ジアルキルポリシロキサン(アル
キルは炭素数1〜5個)、ジアルコキシポリシロキサン
(アルコキシは炭素数1〜4個)、モノアルキルモノア
ルコキシポリシロキサン(アルキルは炭素数1〜5個、
アルコキシは炭素数1〜4個)、フェニルポリシロキサ
ン、フロロアルキルポリシロキサン(アルキルは炭素数
1〜5個)などのシリコンオイル、グラファイトなどの
導電性微粉末、二硫化モリブデン、二硫化タングステン
などの無機微粉末、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレン塩化ビニル共重合体、ポリテトラフルオロエ
チレンなどのプラスチック微粉末、α−オレフィン重合
物、常温で液状の不飽和脂肪族炭化水素(n−オレフィ
ン二重結合が末端の炭素に結合した化合物、炭素数的2
0)、炭素数12〜20個の一塩基性脂肪酸と炭素数3
〜12個の一価のアルコールから成る脂肪酸エステル類
、フルオロカーボン類などが使用できる。これらの潤滑
剤は結合剤100重量部に対して0.2〜20重量部の
範囲で添加される。
上記研磨剤としては、一般に使用される材料で溶融アル
ミナ、炭化ケイ素、酸化クロム(crzoa)、コラン
ダム、人造コランダム、ダイヤモンド、人造ダイヤモン
ド、ザクロ石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱
)等が使用される。これらの研磨剤はモース硬度が5以
上であシ、平均粒子径が0.05〜5μの大きさのもの
が使用され、特に好ましくは0.1〜2μである。これ
らの研磨剤は結合剤100重景重量対して°065〜2
0重量部の範囲で添加される。
上記帯電防止剤としては、カーボンブラック、カーボン
ブラックグラフトポリマーなどの導電性微粉末、サポニ
ンなどの天然界面活性剤、アルキレンオキサイド系、グ
リセリン系、グリシドール系などのノニオン界面活性剤
、高級アルキルアミン類、第四級アンモニウム塩類、ピ
リジンその他の複素環類、ホスホニウム類などのカチオ
ン界面活性剤、カルボン酸、スルホン酸、リン酸、硫酸
エステル基、リン酸エステル基等の酸性基を含むアニオ
ン界面活性剤、アミノ酸類、アミノスルホン酸類、アミ
ノアルコールの硫酸またはリン酸エステル類等の両性活
性剤などが使用される。上記の導電性微粉末は結合剤1
00重量部に対して0.2〜20重量部が、界面活性剤
は0.1〜10重量部の範囲で添加される。これらの界
面活性剤は単独または混合して添加してもよい。これら
は帯電防止剤として用いられるものであるが、時として
その他の目的、例えば分散、磁気特性の改良、潤滑性の
改良、塗布助剤として適用される場合もある。
上記防錆剤としては、リン酸、スルファミド、グアニジ
ン、ピリジン、アミン、尿素、ジンククロメート、カル
シウムクロメート、ストロンチウムクロメートなどが使
用できるが、特にジシクロヘキシルアミンナイトライト
、シクロヘキシルアミンクロメート、ジイソプロピルア
ミンナイトライト、ジェタノールアミンホスフェート、
シクロヘキシルアンモニウムカーボネート、ヘキサメチ
レンジアミンカーボネート、プロピレンジアミンステア
レート、グアニジンカーボネート、トリエタノールアミ
ンナイト°ライト、モルフォリンステアレートなどの気
化性防錆剤(アミン、アミドまたはイミドの無機酸塩ま
たは有機酸塩)を使用すると防錆効果が向上する。これ
らの防錆剤は強磁性微粉末100重量部に対して0.0
1〜20重量部の範囲で使用される。
また磁性層の構成材料は有機溶剤に溶かして磁性塗料を
調製し、これを非磁性支持体上に塗布するが、その磁性
塗料の溶剤としてはアセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系
、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、
酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエステル系、ク
リコールジメチルエーテル、グリコールモノエチルエー
テル、ジオキサン等のグリコールエーテル系、ベンゼン
、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、
ヘプタン等の脂肪族炭化水素、メチレンクロライド、エ
チレンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレ
ンクロルヒドリン、ジクロルベンゼン等の塩素炭化水素
等が挙げられる。また非磁性支持体の素材としてはポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテー
ト、セルロースダイアセテート、セルロースアセテート
ブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等の
セルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミド、
ポリアミドイミド等のプラスチックの他に用途に応じて
アルミニウム、銅、スズ、亜鉛またはこれらを含む非磁
性合金などの非磁性金属類、ガラス、陶器、磁器などの
セラミック類、紙、バライタまたはポリエチテ レン、ポリプロピレン、エチレン−ブチン共重合体など
の炭素数2〜10のα−ポリオレフィン類を塗布または
ラミネートした紙などの紙類も使用できる。又非磁性支
持体の形態はフィルム、テープ、シート、ディスク、カ
ード、ドラム等いずれでも良い。
〔作用〕
熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂中のウレタン基、ウ
レア基、さらには親水性極性基の作用によシ、磁性粉末
に対する親和性が大幅に向上する。
したがりて、これを結合剤とすることに、よシ、超微粒
子化された磁性粉末や磁化量の大きい磁性粉末であって
も良好に分散される。
同時に、シロキサン結合は潤滑作用を有し、これによシ
摩擦係数が低減し良好な走行性が付与される。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本
発明がこれら実施例に限定されるものではない。
樹脂合成例 分子中にシロキサン結合及び親水性極性基を含有する熱
可塑性ポリウレタン−々レア樹脂を前述の合成方法に従
って合成した。第1表に合成した樹脂の特性を示す。
実施例I CO ◇0被着r −Fe2o3100 重を部塩化ビニルー
酢酸ビニル系共重合体 10//(U、C,C0社製V
AGH) 熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹脂 15 〃(樹脂A
) 分散剤(レシチン)          0.5 //
潤滑剤(シリコンオイル)      1 〃研磨剤(
Cr20s)            2”メチルエチ
ルケトン        100 〃メチルインブチル
ケトン      50//トルエン        
     50 〃上記組成物をボールミルにて48時
間混合し、3μフイルタでろ過した後、硬化剤(バイエ
ル社製、デスモジュールL)2.5重量部添加し、さら
に30分間混合し、これを16μ厚のポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に乾燥後の厚みが6μとなるよう
に塗布し、磁場配向処理を行った後乾燥して巻き取った
。これをカレンダー処理した後、1/2インチ幅に裁断
しサンプルテープを作成した。
実施例2 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわシに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂B)を用い、実施例1と同様な方法によシサ
ンプルテーブを作成した。
実施例3 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわシに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂C)を用い、実施例1と同様な方法によシサ
ンプルテープを作成した。
実施例4      。
実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわシに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂D)を用い、実施例1と同様な方法によシサ
ンプルテーブを作成した。
実施例5 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわシに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂E)を用い、実施例1と同様な方法によりサ
ンプルテープを作成した。
実施例6 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタンーウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂F)を用い、実施例1と同様な方法によシサ
ンプルテープを作成した。
実施例7 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわシに熱可゛塑性ポリウレタンーウレ
ア樹脂(樹脂G)を用い、実施例1と同様な方法によシ
サンプルテープを作成した。
実施例8 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわシに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂H)を用い、実施例1と同様な方法によシサ
ンプルテープを作成した。
比較例1 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわpK熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂■)を用い、実施例1と同様な方法によりサ
ンプルテープを作成した。
比較例2 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂J)を用い、実施例1と同様な方法によシサ
ンプルテーブを作成した。
比較例3 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわシに熱可塑性ポリフレタン−ウレア
樹、脂(樹脂K)を用い、実施例1と同様な方法により
サンプルテープを作成した。
比較例4 実施例1の組成物中、熱可塑性ポリウレタン−ウレア樹
脂(樹脂A)のかわりに熱可塑性ポリウレタン−ウレア
樹脂(樹脂L)を用い、実施例1と同様な方法によりサ
ンプルテープを作成した。
以上のサンプルテープの動摩擦係数、表面光沢、粉落ち
量、粘着特性、スチル特性の測定結果を第2表に示す。
なお、動摩擦係数は低速のテープ速度(0,4tnyi
/ see )における磁性層表面とIsステンレスと
の摩擦係数(荷重501)として測定した。粉落ち量は
、60分シャトル100回走行後のヘッドドラム、ガイ
ド等への粉落ち量を目視にて観察し、最高を0点、最低
を一5点として評価した。粘着特性は、サンプルテープ
をリールに巻いて、温度40℃、湿度80%の条件下に
24時間放置後、サンプルテープの剥れ具合を目視によ
シ評価し、10点法で採点したものであり、粘着特性が
良好なものほど低い点数とした。スチル特性は、サンプ
ルテープに4.2 MHzの映像信号を記録し、再生出
力が50%に減衰するまでの時間を測定した。
表面光沢は、光沢針を用いて入射角75°1反射角75
°における反射率を測定した。
第2表 第2表の結果からも明らかなように、シロキサン結合及
び親水性極性基を含有する熱可塑性ポリウレタン−ウレ
ア樹脂を磁性層の結合剤に用いることにより磁気記録媒
体の走行安定性、熱的特性、耐ブロッキング性、耐久性
、磁性粉末の分散性等が大幅に改善される。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明においては、
分子中にシロキサン結合及び親水性極性基を有する熱可
塑性ポリウレタン−ウレア樹脂あるいはこれとポリイン
シアナート硬化剤との反応によって得られる硬化物を磁
性層の結合剤としているので、磁性粉末に対して高い親
和性を示し、たとえ超微粒子化した磁性粉末や磁化量の
大きい磁性粉末であっても分散性が良好なものとなる。
したがって、得られる磁気記録媒体の耐久性2表面性が
向上し、電磁変換特性も極めて優れたものとなる。
また、シロキサン結合を含有することによる潤滑性の付
与によシ、摩擦係数が低減し、走行性が改善される。
さらに、本発明において用いられる熱可塑性ポリウレタ
ン−ウレア樹脂は、汎用溶媒系に可溶で取シ扱い易く、
生産性や作業性等の点でも有利である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)非磁性支持体上に強磁性粉と結合剤とを主体とする
    磁性層が形成されてなる磁気記録媒体において、上記磁
    性層が分子鎖中にシロキサン結合を有し、分子側鎖に−
    SO_3M基、−OSO_3M基、−COOM基、▲数
    式、化学式、表等があります▼基(但しMは水素又はア
    ルカリ金属、M′は水素、アルカリ金属又は炭化水素基
    )のうち少なくとも1種を有する熱可塑性ポリウレタン
    −ウレア樹脂を結合剤として含有することを特徴とする
    磁気記録媒体。 2)非磁性支持体上に強磁性粉末と結合剤とを主体とす
    る磁性層が形成されてなる磁気記録媒体において、上記
    磁性層が分子鎖中にシロキサン結合を有し、分子側鎖に
    −SO_3M基、−OSO_3M基、−COOM基、▲
    数式、化学式、表等があります▼基(但しMは水素又は
    アルカリ金属、M′は水素、アルカリ金属又は炭化水素
    基)のうち少なくとも1種を有する熱可塑性ポリウレタ
    ン−ウレア樹脂とポリイソシアナート硬化剤との反応に
    よって得られる硬化物を結合剤として含有することを特
    徴とする磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58218034A (ja) * 1982-06-10 1983-12-19 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 磁気記録媒体
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