JPS6261994B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、出金に使用する紙幣を収納する各金
種別収納部、および出金に使用しない紙幣を収納
する出金不正規紙幣収納部、入金時に機内に取込
まれる紙幣を各金種別収納部および出金不正規紙
幣収納部のうちのいずれかの収納部へ取込むため
の取出し通路部、各金種別収納部から紙幣を取出
して送る取出し通路部を有する紙幣収納投出部を
備え、入金時に機内に取込まれる紙幣のうち出金
に使用する紙幣を金種別収納部へ収納することに
より入金紙幣を出金紙幣として使用する循環式紙
幣処理機に関する。

（従来の技術） 従来、入金紙幣を出金紙幣として使用する循環
式紙幣処理機は、第１図に示すように入金紙幣貯
留部１が投出紙幣受収部２の上記近接位置に設け
られ、また紙幣収納投出部３はその一部である紙
幣収納部が紙幣装填時に抜き出し可能とするため
処理機機体４の下部に設けられている。

したがつて入金紙幣は入金紙幣識別通路５、出
金紙幣識別通路６を通じて処理機本体下部の紙幣
収納投出部３へ送られ、その内部の各金種別収納
部および出金不正規紙幣収納部へ前記入金紙幣識
別通路５における識別結果に基づいて分類収納さ
れる。

また出金時には、紙幣収納投出部３の各金種別
収納部から出金紙幣識別通路６へ送り出され、そ
の識別通路６における識別結果に基づき、裏向き
紙幣、２枚重ね紙幣、連鎖状態の紙幣、斜行状態
の紙幣等の出金不正規紙幣は紙幣収納投出部３へ
回収され、表向きの正規紙幣のみが投出紙幣受収
部２へ送られるようになつている。

（発明が解決しようとする問題点） したがつて従来の処理機では、上記通路５，６
とも識別器を配備した識別通路とせざるを得ず、
また識別の前提となる金種用識別器を両通路５，
６にそれぞれ重複して設ければならない。また識
別器等が設けられる通路は、識別精度の正確さを
確保することが必要となるから、紙幣を識別器に
対し正確に位置させるために紙幣を識別器へ押圧
する押圧ローラや紙幣の通過面を定める特別な部
材等が設けられなければならず、これらによつて
構造が著しく複雑になり、高価になることは避け
られないという第１の問題点がある。

さりとて、前記入金紙幣識別通路５を出金紙幣
識別通路として用いるためには、一点鎖線図示の
ような迂回通路７を別に設け、この迂回通路７を
通じて入金紙幣識別通路５へ出金紙幣を送り込ま
なければならず、したがつて上記迂回通路７を余
分に設けなければならないため処理機械体４内に
別にスペースを確保する必要があり、処理機機体
４内の構造を複雑化することになるという第２の
問題点がある。

一方、第１図に示した従来の循環式紙幣処理機
のうち入金紙幣を一時保留することなく紙幣収納
投出部３の各金種別収納部および出金不正規紙幣
収納部へ本収納する方式を採用する機械の場合
は、本収納が迅速にできる利点はあるが、逆に操
作者が思つていた金額と、紙幣収納投出部へ収納
された金額とが相違した場合、トラブルの原因と
なる。

こうした問題を解決するため、紙幣収納投出部
３内の各金種別収納部内および出金不正規紙幣収
納部内に各々一時保留部を設け、入金了承時に各
一時保留紙幣を各収納部へ本収納するようにした
機械もあるが、この機械の場合は仮収納状態の一
時保留紙幣が各収納部内に迅速に本収納される利
点はある反面逆に各金種別収納部および出金不正
規紙幣収納部に各々一時保留スペースを持たねば
ならず、紙幣収納投出装置３が大形となつてしま
うという第３の問題点がある。

さらに第１図の従来のものでは、出金時に裏向
きの紙幣は紙幣収納投出部へ回収されて表向き紙
幣のみが出金紙幣として投出紙幣受収部２へ送出
されるものであるため、出金紙幣として使用され
る紙幣の量が紙幣収納部へ収納される紙幣量の50
％程度となり、循環利用上きわめて不利である。

さりとて入金紙幣の取込み時に、裏向き紙幣の
識別と表裏反転とを行うようにすると、紙幣収納
投出部３へ管理者が装填する元詰め紙幣中に裏紙
幣があると、その紙幣は裏向きのまま表向き紙幣
に混じつて投出されてしまい、好ましくないとい
う第４の問題点がある。

本発明は上述の諸々の問題点を解決した新規で
有用な循環式紙幣処理機を提供するものである。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明、特に第１番目の発明は、前述した第１
および第２の問題点を解決したものであり、出金
に使用する紙幣を収納する各金種別収納部、およ
び出金に使用しない紙幣を収納する出金不使用紙
幣収納部、入金時に機内に取り込まれる紙幣を各
金種別収納部および出金不使用紙幣収納部のうち
のいずれかの収納部へ取込むための取出し通路
部、各金種別収納部から紙幣を取出して送る取出
し通路部を有する紙幣収納投出部を備え、入金時
に機内に取込まれる紙幣のうち出金に使用する紙
幣を金種別収納部へ収納することにより入金紙幣
を出金紙幣として使用する循環式紙幣処理機にお
いて、機体の一端部に設けられ、一括挿入される
入金紙幣を貯留してその貯留紙幣を繰込み手段に
より１枚ずつ繰込む入金紙幣貯留部と、前記入金
紙幣貯留部と共用され、またはその貯留部の近傍
上部に近接して設けられる投出紙幣受収部と、前
記入金紙幣貯留部の繰込み口から機体の他端部に
向けて設けられ、繰込まれる紙幣の真偽、金種、
正損を識別する紙幣識別部を有する繰込み紙幣搬
送通路と、この搬送通路の末端から上方へ向い該
搬送通路の上部を通つて前記入金紙幣貯留部側へ
延びる紙幣送出通路であつて入金紙幣中の識別不
能紙幣および出金正規紙幣を前記投出紙幣受収部
へ送る紙幣送出通路と、前記繰り込み紙幣搬送通
路の末端から下方に向けて設けられ、入金正規紙
幣を各金種別収納部および不使用紙幣収納部のう
ち対応する収納部へ送り込むと共に出金不正規紙
幣を紙幣収納投出部へ回収するために前記取込み
通路部に接続される下降接続通路と、前記繰込み
紙幣搬送通路の末端に設けられ、紙幣を前記紙幣
送出通路または下降接続通路に選択的に通路を切
換えて誘導する第１ゲート部材と、前記取出し通
路部に接続され、金種別収納部から取り出される
紙幣を前記繰込み紙幣搬送通路の入口側へ送り込
む投出紙幣上昇通路とを具備した循環式紙幣処理
機である。

また第２番目の発明は、上記第１番目の発明の
第１ゲート部材の構成として、次の構成、すなわ
ち、前記繰込み紙幣搬送通路の末端に設けられ、
入金紙幣貯留部から繰込まれて前記繰込み紙幣搬
送通路へ送り込まれて真紙幣と識別された入金正
規紙幣は下降接続通路へ、識別不能紙幣と識別さ
れた紙幣は紙幣送出通路へ切換え誘導し、また出
金時に金種別収納部から取出されて前記繰込み紙
幣搬送通路に送り込まれ、出金すべき所定金種紙
幣と識別された出金正規紙幣は紙幣送出通路へ切
換えて誘導し、所定金種以外の紙幣、２枚重ねの
紙幣と識別された出金不正規紙幣は下降接続通路
へ切換えて誘導する第１ゲート部材を用いるもの
である。

それ故、入金紙幣貯留部から繰込まれて識別さ
れた入金正規紙幣は各金種別収納部または出金不
正規紙幣収納部へ送り込み、収納される。

入金正規紙幣を一時保留する方法を採る機械の
場合はこの送り込み収納は各収納部内で一時保留
される仮収納（一時保留のために各金種別収納部
および出金不正規紙幣収納部内にすでに収納され
ている紙幣と一時的に区分け状態で収納されるこ
と）を意味し、入金承認操作等による本収納（仮
収納状態の紙幣とすでに収納されている紙幣との
一時的な区分け状態が解かれ、一緒に収納される
状態）が迅速に行え、次の入金または出金処理に
迅速に移れ、操作者の待時間が少なくてすむ。他
方、入金正規紙幣を一時保留しない方法を採る機
械の場合は、前述の紙幣の送り込み収納は各金種
別収納部および出金不正規紙幣収納部内での本収
納を意味し、次の入金または出金処理に迅速に移
れ、操作者の待時間が少なくてすむ。

このように第２番目の発明は、第１番目の発明
における第１のゲート部材を特別の構成とするこ
とにより第１および第２の問題点の解決をはかり
ながらそれでいて従来の機械の利点、すなわち、
入金正規紙幣の各金種別収納部および出金不正規
紙幣収納部への本収納から次の入金または出金処
理への待時間が少ないという利点を生かすことを
ねらいとしたものである。

第３番目の発明は、第１、第２の問題点に加え
第３の問題点を解決したもので、第１番目の発明
に加え次の構成、すなわち、前記紙幣送出通路か
ら分岐された紙幣一時保留用分岐通路と、この分
岐通路に搬送される入金正規紙幣を整列収納し、
入金正規紙幣の取込みまたは返却時に紙幣を１枚
ずつ繰出す入金紙幣一時保留部と、この入金紙幣
一時保留部から繰出される紙幣を前記紙幣送出通
路へ送り出す紙幣繰出し通路と、前記紙幣送出通
路の投出紙幣受収部直前位置から分岐され、前記
繰込み紙幣搬送通路の入口側に接続される再識別
用分岐通路と、前記紙幣一時保留用分岐通路の入
口に設けられ、紙幣を紙幣送出通路側または紙幣
一時保留用分岐通路側へ選択的に通路を切換えて
誘導する第２ゲート部材と、前記再識別用分岐通
路の入口部に設けられ、紙幣送出通路を送られて
くる紙幣を投出紙幣受収部または再識別用分岐通
路へ選択的に通路を切換えて誘導する第３ゲート
部材とを備えたものである。

（作用） 第１番目の発明の構成によれば、入金紙幣貯留
部に貯留される紙幣は繰込み手段で繰込んで繰込
み口から繰込み紙幣搬送通路へ送り込み、この通
路の識別部による識別結果が識別不能紙幣である
ときは紙幣送出通路を通じて投出紙幣受収部へ送
り出し、識別結果が真紙幣であるときは所定の経
路（紙幣送出通路、紙幣一時保留用分岐通路、紙
幣収納投出部とは別に設けられた入金紙幣一時保
留部、紙幣繰出し通路、紙幣送出通路、再識別用
分岐通路、繰込み紙幣搬送通路）を経由するか、
この所定経路を経由することなく下降接続通路を
通じ紙幣収納投出部の取出し通路部へ送り込み、
紙幣に対応する各収納部へ収納する（なお、所定
経路を経由するのが第３番目の発明であり、また
所定の経路を経由しないのが第２番目の発明であ
る）。

出金時には紙幣収納投出部の金種別収納部から
取出される紙幣を繰込み紙幣搬送通路へ送り込ん
で所定の金種か否かを識別し、出金すべき所定の
金種紙幣と識別された出金正規紙幣は紙幣送出通
路、紙幣送出通路を通じて所定経路（紙幣一時保
留用分岐通路、入金紙幣一時保留部、紙幣繰出通
路、紙幣送出通路）を経由するか、所定経路を経
由することなく投出紙幣受収部へ投出し、所定金
種以外の紙幣および２枚重ねの紙幣と識別された
出金不正規紙幣は下降接続通路を通じて紙幣収納
投出部へ回収収納される。

（発明の実施例） 以下、本発明を第２図乃至第４図を参照し、第
１図と共通する部分には同一符号を付して説明す
る。

第２図は本発明による循環式紙幣処理機の一実
施例の内部構造の側面を示すもので、機体４の一
側端には入金時に紙幣Ｓを一括して挿入する入金
紙幣貯留部１が設けられ、この入金紙幣貯留部１
の上部側に投出紙幣受収部２が設けられている。

図示実施例における前記入金紙幣貯留部１は、
入金紙幣Ｓを積上げ状態で載置する構成とされて
おり、その載置板８の下部に紙幣Ｓを下から１枚
ずつ繰出す繰込み手段としての繰込みローラ９が
設けられ、その繰込み口１０には紙幣Ｓを１枚の
み通過させて２枚重ねによる送り出しを防止する
ゲートローラ１１，１２が上下に対設されてい
る。

繰込み紙幣搬送通路１３は、前記入金紙幣貯留
部１の繰込み口１０から機体４の他端部に向けて
ほぼ水平姿勢に設けられるもので、その入口部分
は上下のベルト１４，１５により構成され、以後
は上下のローラ列によつて構成されており、その
通路途上には、搬送される紙幣Ｓの真偽、金種、
正損を識別する紙幣識別部としての識別器１６，
１７，１８が配設されている。

上記繰込み紙幣搬送通路１３の末端には、後述
する紙幣送出通路３６の一部を構成する上方へ向
う上昇接続通路１９と、下方に向う下降接続通路
２０とがそれぞれ配設され、その分岐部分には前
記搬送通路１３を上昇接続通路１９または下降接
続通路２０へ送路を切換える第１ゲート部材２１
が切換え動作自在に設けられている。この第１ゲ
ート部材２１の紙幣繰出し通路２８側は、その部
材２１の切換えにかかわらず紙幣を上昇接続通路
１９へ誘導し得る形状となつている。

前記上昇接続通路１９から分岐して紙幣Ｓを一
旦保留する一時保留部２２が設けられ、また上昇
接続通路１９の上方部には紙幣の表裏を反転する
表裏反転機構２３が設けられている。

前記一時保留部２２は、前記上昇接続通路１９
から第２ゲート部材２４により送路が切換えられ
る紙幣一時保留用分岐通路２５を介して接続さ
れ、その外筐２６内には紙幣を受入れて堆積する
堆積板２７が上下方向可動に内装され、前記分岐
通路２５の下部に設けられている前記第１ゲート
部材２１に向かう紙幣繰出通路２８を通じ外筐２
６内の送出ローラ２９，２９により紙幣を１枚ず
つ送り出せるようになつている。

前記表裏反転機構２３は、前記上昇接続通路１
９から第４ゲート部材３０により進路が切換えら
れたとき紙幣が進入する往送路３１と、この往送
路３１に対向して設けられる復送路３２と、これ
ら往送路３１と復送路３２との間にあつて進入紙
幣の先端が当接する進路停止部材３３と、前記往
送路３１と復送路３２との間にあつて前記進路停
止部材３３に当接した紙幣の後端を往送路３１側
から復送路３２側へ移動させる紙幣後端移動体３
４とから構成されている。なお、第４ゲート部材
３０を往送路３１への固定状態の案内板とした場
合は、往送路３１、復送路３２および紙幣後端移
動体３４により形成される紙幣反転空間内に進退
移動し、その進出時に紙幣の先端を紙幣後端移動
体３４にそつて往送路３１から復送路３２へ紙幣
を送り込む切換えガイド片３５をさらに設ければ
よい。

紙幣送出通路３６は、前記上昇接続通路１９
と、その通路１９の上端から前記入金紙幣貯留部
１の上方位置の機体４の端部に設けられる投出紙
幣受収部２にかけて前記繰込み紙幣搬送通路１３
の真上位置にこれと平行して配設される通路部分
と、投出紙幣受収部２へ紙幣を至らしめる受収用
通路３９とで構成され、前記投出紙幣受収部２の
近くまでは上下のベルト３７，３８により構成さ
れ、末端においては前記投出紙幣受収部２へ至ら
しめる受収用通路３９と、前記繰込み紙幣搬送通
路１３の入口部分の上部側のベルト１４で構成さ
れる再識別用分岐通路４０とに切換える第３ゲー
ト部材４１が設けられている。

上記投出紙幣受収部２は、紙幣を立位姿勢で整
列集積する構造とされている。

前記下降接続通路２０の下端は、前記繰込み紙
幣搬送通路１３における識別結果に基づき、出金
用として使用し得る紙幣を各金種別に収納する紙
幣収納投出部３に連なつている。この紙幣収納投
出部３は、上記の識別結果により出金紙幣として
使用し得る紙幣を金種別に収納する本発明の金種
別収納部の例としての金種別収納箱４２，４３，
４４と、出金に使用し得ない紙幣を収納する本発
明の出金不正規紙幣収納部の一例としてのリジエ
クト用収納箱４５とを備え、この収納箱４５は内
部が損券紙幣収納部４５ａと識別不能紙幣収納部
４５ｂとに区分されている。これら収納箱は機体
４に対し一括して引き出し可能に装填され、図示
しないロツク機構により装填状態にロツクすると
金種別収納箱４２，４３，４４が２点鎖線図示の
位置に浮上されて箱内の紙幣を受収または投出可
能な状態とされるようになつており、これら収納
箱４２，４３，４４の真上位置には紙幣の取込み
および投出機構４６，４７，４８がそれぞれ設け
られ、リジエクト用収納箱４５の真上位置にには
取込み機構４９が設けられている。

前記下降接続通路２０の下端は、前記紙幣収納
投出部３の各金種別収納部４２，４３，４４の取
込み投出機構４６，４７，４８にわたつて設けら
れる搬送路５０と、リジエクト用収納箱４５の取
込み機構４９に至る搬送路５１との分岐部に臨
み、該部に設けられる第５ゲート部材５２により
いずれかの搬送路５０，５１へ送路が切換えられ
るようになつている。

本発明における取込み通路部は、この例では、
取込みおよび投出機構４６，４７，４８、取込み
機構４９、搬送路５０，５１、第５ゲート部材５
２で構成され、本発明における取出し通路部は。
この例では取込みおよび投出機構４６，４７，４
８、搬送路５０で構成され、本例では取込み通路
部と取出し通路部が一部共用されている。

投出紙幣上昇通路５３は、紙幣収納投出部３の
搬送路５０の末端に続いて設けられ、その上端は
繰込み紙幣搬送通路１３の入口側に続いている。

次に上記実施例の作用を第３図および第４図の
フローチヤートを参照して説明する。

第３図は本発明の基本的入金および出金ルート
の第１実施例を示すもので、入金ルートは実線矢
印、出金ルートは１点鎖線矢印で示している。

(1) 入金時 入金しようとする紙幣Ｓを入金紙幣貯留部１
に載せ、スタートボタンを押して機械を起動さ
せると、繰出ローラ９が駆動して入金紙幣貯留
部１上の紙幣Ｓの下部のものから１枚ずつ繰り
だされ、ゲートローラ１１，１２間のゲート間
〓により２枚重ね送出が排除されて１枚のみの
紙幣Ｓが繰込み口１０から送り出され、繰込み
紙幣搬送通路１３へ入る。

この繰込み紙幣搬送通路１３を搬送される間
に、識別器１６，１７，１８によりその紙幣の
厚み、連鎖・斜行状態のチエツクと、真偽、金
種、正損の別が識別され、その紙幣が正券、損
券であるにかかわらず真紙幣すなわち入金正規
紙幣と識別された場合には、その識別信号によ
り第１ゲート部材２１が下降接続通路２０側へ
切換わり、さらにその紙幣が正券である場合に
はその識別信号により第５ゲート部材５２が金
種別収納箱４２，４３，４４側への搬送路５０
側へ切換つてその正券紙幣の金種に対応する収
納箱のゲート部材が開いてこれ取込まれる。ま
た損券である場合には、前記識別信号により第
５ゲート部材５２がリジエクト用収納箱４５側
へ切換つてその損券が収納箱４５内に取込まれ
る。さらに前記繰込み紙幣搬送通路１３におい
て識別不能（偽紙幣、２枚重ねやテープ貼り紙
幣のように過剰厚の紙幣、連鎖・斜行状態の紙
幣）と識別された紙幣であるときは、その識別
信号により第１ゲート部材２１が上昇接続通路
１９側に切換り、紙幣は紙幣送出通路３６の上
昇接続通路１０および第４ゲート部材３０を通
じて紙幣送出通路３６上を続行搬送され、投出
紙幣受収部２へ返される。

(2) 出金時 出金指令信号により、各金種別収納箱４２，
４３，４４内から出金金額を満す枚数の紙幣が
搬送路５０で互いに合わないよう所定の間隔を
おいて順次取出されて搬送路５０、投出紙幣上
昇通路２０を経て繰込み紙幣搬送通路１３に送
り込まれ、この通路１３を搬送される間に識別
器１６，１７，１８により金種、表裏、正損が
識別され、厚み、連鎖・斜行状態がチエツクさ
れて送られる。

この例では、出金すべき所定金種紙幣でかつ
正券と識別された紙幣が出金正規紙幣とされ、
それ以外の紙幣、すなわち、出金すべき所定金
種紙幣であるが損券と識別された紙幣、出金す
べき所定金種とは異なる金種の紙幣、識別不能
（偽紙幣、２枚重ねやテープ貼り紙幣のように
過剰厚の紙幣、連鎖・斜行状態の紙幣）と識別
された紙幣は出金不正規紙幣とされている。

チエツクされて送られる紙幣が正券すなわ
ち、出金正規紙幣である場合には、その識別信
号により第１ゲート部材２１が上昇接続通路１
９側へ切換り、その紙幣は紙幣送出通路３６の
上昇接続通路１９へ送られる。そしてその紙幣
が表紙幣であればその識別信号により第４ゲー
ト部材３０が切換えられて紙幣送出通路３６を
続行搬送されて投出紙幣受収部２へ送り出さ
れ、裏紙幣であつた場合にはその識別信号によ
り切換えられる第４ゲート部材３０を経て表裏
反転機構２３へ送り込まれ、ここでその紙幣の
先端が往送路３１を進む間に進路停止部材３３
に当接し、下端が紙幣後端移動体３４により復
送路３２側へ移され、復送路３２にそつて再度
紙幣送出通路３６へ送り込まれ、投出紙幣受収
部２へ投出される。

紙幣収納投出部３から取り出された紙幣が偽
紙幣や損券等の出金不正規紙幣であつた場合に
は、その識別信号により第１ゲート部材２１が
下降接続通路２０側へ切換えられ、同じく第５
ゲート部材５２がリジエクト用収納箱４５側の
搬送路５１側へ切換えられ、これら下降接続通
路２０、搬送路５１を通つてリジエクト用収納
箱４５内へ取込まれ、この取込まれた分の紙幣
は追加投出される。

以上が本発明における循環式紙幣処理機の第一
実施例の入金および出金ルートであり、上記の説
明からもわかるように入金時における紙幣の識
別、出金時における紙幣の識別とも同一の繰込み
紙幣搬送通路１３を用いて行われる。

第４図は本発明の循環式紙幣処理機の第二実施
例の入出金ルートを示すものであり、特にこの例
では紙幣収納投出装置３以外の箇所に複数金種紙
幣混合状態で一括収納する一時保留部２２を用
い、この一時保留部２２を経由することにより入
金額確認行為を可能とするもので、紙幣収納投出
装置３および循環式紙幣処理機が大形化すること
なく、それでいて入金額確認行為を可能とするも
のである。

同図において実線黒矢印は一時保留部２２まで
の入金ルート、実線白矢印は一時保留部２２から
の取込みルート、１点鎖線矢印は出金ルートを示
している。

(1) 入金時 前記第３図におけると同様に、入金しようと
する紙幣Ｓを入金紙幣貯留部１に載せ、スター
トボタンを押して機械を起動し、繰込み紙幣搬
送通路１３に紙幣が送り出されると、この通路
において厚み、連鎖・斜行状態のチエツク、お
よび真偽、金種が識別され、これが真紙幣であ
れば入金正規紙幣として正損券にかかわらず第
１ゲート部材２１、上昇接続通路１０、第２ゲ
ート部材２４、一時保留用分岐通路２５を経て
入金紙幣一時保留部２２内に送入され、その堆
積板２７上に堆積される。紙幣が偽紙幣や過剰
厚み、連鎖・斜行紙幣等の識別不能紙幣の場合
は、一時保留部２２へ送り込まず、紙幣送出通
路３６から投出紙幣受収部２へ送られる。

この一時保留部２２に送入された金額と入金
者が入金したと考える金額とが一致する表示が
なされ、これを入金者が確認し、あるいは不一
致の場合でも受収部２へ送入された識別不能紙
幣を取り出し確認して入金承認ボタンを押す
と、一時保留部２２内の紙幣は送出ローラ２
９，２９の駆動により１枚ずつ送り出され、紙
幣送り出し通路２８、第１ゲート部材２１、上
昇接続通路１９を含む紙幣送出通路３６、第３
ゲート部材４１、再識別用分岐通路４０、繰込
み紙幣搬送通路１３、第１ゲート部材２１、下
降接続通路２０を通つてそれぞれの金種別収納
箱４２，４３，４４内に取込まれ、損券の場合
にはリジエクト用収納箱４５の損券紙幣収納箱
４５ａに収納される。

紙幣が偽紙幣や過剰厚み、連鎖・斜行紙幣で
あるときは、この識別信号によつてリジエクト
用収納箱４５の識別不能紙幣収納部４５ｂへ収
納される。入金者が入金キヤンセルボタンを押
したときは、一時保留部２２内の紙幣は紙幣繰
出通路２８、紙幣送出通路３６を通じて投出紙
幣受収部２へ送出され、入金者へ返却される。

(2) 出金時 出金解きには、第３図と同様の動作により出
金正規紙幣としての正券紙幣は第１ゲート部材
２１、上昇接続通路１９、一時保留用分岐通路
２５から一時保留部２２に保留される。出金者
が出金承認ボタンを押したときには、一時保留
部２２から紙幣繰り出し通路２８、紙幣送出通
路３６の上昇接続通路１９、紙幣送出通路３６
の受収用通路３９を通り、紙幣受収部２へ紙幣
が送出返される。出金者が出金不承認ボタンを
押したときは、一時保留部２２から紙幣送出し
通路２８を通じて繰出された紙幣が紙幣送出通
路３６の途中から第３ゲート部材４１、再識別
用分岐通路４０を通じて繰込み紙幣搬送通路１
３へ送り込まれ、第１ゲート部材２１および下
降接続通路２０を経て紙幣収納投出部３の各収
納部へ分類収納される。

通常の出金は前記第３図と同様のルートを通
じての出金、一時保留部２２を経由しての出金
のいずれをも採用することができる。

なお、入金紙幣貯留部１および投出紙幣受収
部２の構成に、一時保留部２２の構成を適用す
ることができ、また投出紙幣受収部２は入金紙
幣貯留部１と共用あるいは同一場所に設けるよ
うにすることもできる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明特に第１番目の発
明は、出金に使用する紙幣を収納する各金種別収
納部、および出金に使用しない紙幣を収納する出
金不正規紙幣収納部、入金時に機内に取り込まれ
る紙幣を各金種別収納部および出金不正規紙幣収
納部のうちのいずれかの収納部へ取込むための取
込み通路部、各金種別収納部から紙幣を取出して
送る取出し通路部を有する紙幣収納投出部を備
え、入金時に機内に取込まれる紙幣のうち出金に
使用する紙幣を金種別収納部へ収納することによ
り入金紙幣を出金紙幣として使用する循環式紙幣
処理機において、機体の一端部に設けられ、一括
挿入される入金紙幣を貯留してその貯留紙幣を繰
込み手段により１枚ずつ繰込む入金紙幣貯留部
と、前記入金紙幣貯留部と共用され、またはその
貯留部の近傍上部に近接して設けられる投出紙幣
受収部と、前記入金紙幣貯留部の繰込み口から機
体の他端部に向けて設けられ、繰込まれる紙幣の
真偽、金種、正損を識別する紙幣識別部を有する
繰込み紙幣搬送通路と、この搬送通路の末端から
上方へ向い該搬送通路の上部を通つて前記入金紙
幣貯留部側へ延びる紙幣送出通路であつて入金紙
幣中の識別不能紙幣および出金正規紙幣を前記投
出紙幣受収部へ送る紙幣送出通路と、前記繰込み
紙幣搬送通路の末端から下方に向けて設けられ、
入金正規紙幣を各金種別収納部および不使用紙幣
収納部のうち対応する収納部へ送り込むと共に出
金不正規紙幣を紙幣収納投出部へ回収するために
前記取込み通路部に接続される下降接続通路と、
前記繰込み紙幣搬送通路の末端に設けられ、紙幣
を前記紙幣送出通路または下降接続通路に選択的
に切換えて誘導する第１ゲート部材と、前記取出
し通路部に接続され、金種別収納部から取出され
る紙幣を前記繰込み紙幣搬送通路の入口側へ送り
込む投出紙幣上昇通路とを具備し、入金紙幣およ
び出金紙幣とも前記紙幣識別部を有する繰込み紙
幣搬送通路を通すようにしたので、従来の機械の
第１および第２の問題点の解消がはかれ、特に高
精度を要する紙幣識別通路は１本のみ設ければよ
く、そのため構成が著しく簡単にできるとともに
安価に得られるという効果を奏する。また第２番
目の発明は第１番目の発明の第１ゲート部材の構
成として、前記繰込み紙幣搬送通路の末端に設け
られ、入金紙幣貯留部から繰込まれて前記繰込み
紙幣搬送通路へ送り込まれて真紙幣と識別された
入金正規紙幣は下降接続通路へ、識別不能紙幣と
識別された紙幣は紙幣送出通路へ切換え誘導し、
また出金時に金種別収納部から取出されて前記繰
込み紙幣搬送通路に送り込まれ、出金すべき所定
金種紙幣と識別された出金正規紙幣は紙幣送出通
路へ切換えて誘導し、所定金種以外の紙幣、２枚
重ねの紙幣と識別された出金不正規紙幣は下降接
続通路へ切換えて誘導する第１ゲート部材を用い
たので、入金紙幣貯留部から繰込まれて識別され
た入金正規紙幣は各金種別収納部または出金不正
規紙幣収納部へ送り込み収納されることになり、
第１番目の発明の効果に加え機械操作者による次
の入金または出金処理の開始までの待時間が少な
いという効果を奏する。

第３番目の発明は、第１番目の発明の構成に加
え、前記紙幣送出通路から分岐された紙幣一時保
留用分岐通路と、分岐通路に搬送される入金正規
紙幣を整列収納し、入金正規紙幣の取り込みまた
は返却時に紙幣を１枚ずつ繰出す入金紙幣一時保
留部と、この入金紙幣一時保留部から繰出される
紙幣を前記紙幣送出通路へ送り出す紙幣繰出し通
路と、前記紙幣送出通路の投出紙幣受収部直前位
置から分岐され、前記繰込み紙幣搬送通路の入口
側に接続される再識別用分岐通路と、前記紙幣一
時保留用分岐通路の入口に設けられ、紙幣を紙幣
送出通路側または紙幣一時保留用分岐通路側へ選
択的に通路を切換えて誘導する第２ゲート部材
と、前記再識別用分岐通路の入口部に設けられ、
紙幣送出通路を送られてくる紙幣を投出紙幣受収
部または再識別用分岐通路へ選択的に通路を切換
えて誘導する第３ゲート部材とを備えたものであ
り、特に紙幣収納投出装置３以外の箇所に一時保
留部を設け、かつこの一時保留部に複数金種混合
状態で一括収納するので、第１番目の発明の効果
に加え、紙幣収納投出装置３および循環式紙幣処
理機の大形化が防げ、それでいて入金額確認行為
が可能であるという効果を奏する。

さらに第４番目の発明は、第１番目の発明の構
成に加え、前記紙幣送出通路から分岐したのち再
度合流する表裏反転機構と、前記紙幣送出通路の
表裏反転機構との分岐部に設けられ、前記繰込み
紙幣搬送通路を送り出される紙幣の識別結果によ
り前記表裏反転機構へ紙幣を送り込むか否かの切
換え誘導を行なう第４ゲート部材とを備えたもの
であり、出金表券紙幣中に裏券が含まれている場
合でも表裏反転されて表券に変換されるので、出
金紙幣として使用できることになり、前述の第１
番目の発明の効果に加え、入金紙幣を出金紙幣と
して使用し得る歩留りが大幅に向上し、循環式紙
幣処理機としての利用価値を飛躍的に高めること
ができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の循環式紙幣処理機の概要を示す
説明図、第２図は本発明による循環式紙幣処理機
の一実施例を示す側面図、第３図および第４図は
同作用態様を示すフローチヤートである。 １……入金紙幣貯留部、２……投出紙幣受収
部、３……紙幣収納投出部、４……機体、１０…
…繰込み口、１３……繰込み紙幣搬送通路、１
６，１７，１８……識別器、１９……紙幣送出通
路の一部である上昇接続通路、２０……下降接続
通路、２１……第１ゲート部材、２２……入金紙
幣一時保留部、２３……表裏反転機構、２４……
第２ゲート部材、２５……一時保留用分岐通路、
２８……紙幣繰出し通路、３０……第４ゲート部
材、３６……紙幣送出通路、３９……受収用通
路、４０……再識別用分岐通路、４１……第３ゲ
ート部材、４２，４３，４４……金種別収納部の
例としての金種別収納箱、４５……出金不正規紙
幣収納部の例としてのリジエクト用収納箱、４
６，４７，４８……取込み通路部および取出し通
路部を構成する取込みおよび投出機構、４９……
取込み通路部を構成する取込み機構、５０……取
込み通路部および取出し通路部を構成する搬送
路、５１……取込み通路部を構成する搬送路、５
２……取込み通路部を構成する第５ゲート部材、
５３……紙幣上昇通路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 出金に使用する紙幣を収納する各金種別収納
   部、および出金に使用しない紙幣を収納する出金
   不使用紙幣収納部、入金時に機内に取り込まれる
   紙幣を各金種別収納部および出金不使用紙幣収納
   部のうちいずれかの収納部へ取込むための取込み
   通路部、各金種別収納部から紙幣を取出して送る
   取出し通路部を有する紙幣収納投出部を備え、入
   金時に機内に取込まれる紙幣のうち出金に使用す
   る紙幣を金種別収納部へ収納することにより入金
   紙幣を出金紙幣として使用する循環式紙幣処理機
   において、機体の一端部に設けられ、一括挿入さ
   れる入金紙幣を貯留してその貯留紙幣を繰込み手
   段により１枚ずつ繰込む入金紙幣貯留部と、前記
   入金紙幣貯留部と共用され、またはその貯留部の
   近傍上部に近接して設けられる投出紙幣受収部
   と、前記入金紙幣貯留部の繰込み口から機体の他
   端部に向けて設けられ、繰込まれる紙幣の真偽、
   金種、正損を識別する紙幣識別部を有する繰込み
   紙幣搬送通路と、この搬送通路の末端から上方へ
   向かい該搬送通路の上部を通つて前記入金紙幣貯
   留部側へ延びる紙幣送出通路であつて入金紙幣中
   の識別不能紙幣および出金正規紙幣を前記投出紙
   幣受収部へ送る紙幣送出通路と、前記繰込み搬送
   通路の末端から下方に向けて設けられ、入金正規
   紙幣を各金種別収納部および不使用紙幣収納部の
   うち対応する収納部へ送り込むと共に出金不正規
   紙幣を紙幣収納投出部へ回収するために前記取込
   み通路部に接続される下降接続通路と、前記繰り
   込み紙幣搬送通路の末端に設けられ、紙幣を前記
   紙幣送出通路または下降接続通路に選択的に切換
   えて誘導する第１ゲート部材と、前記取出し通路
   部に接続され、金種別収納部から取出される紙幣
   を前記繰込み紙幣搬送通路の入口側へ送り込む投
   出紙幣上昇通路とを具備し、入金紙幣および出金
   紙幣とも前記紙幣識別部を有する繰込み紙幣搬送
   通路を通すようにしたことを特徴とする循環式紙
   幣処理機。 ２ 出金に使用する紙幣を収納する各金種別収納
   部、および出金に使用しない紙幣を収納する出金
   不使用紙幣収納部、入金時に機内に取込まれる紙
   幣を各金種別収納部および出金不使用紙幣収納部
   のうちのいずれかの収納部へ取込むための取込み
   通路部、各金種別収納部から紙幣を取出して送る
   取出し通路部を有する紙幣投出部を備え、入金時
   に機内に取込まれる紙幣のうち出金に使用する紙
   幣を金種別収納部へ収納することにより入金紙幣
   を出金紙幣として使用する循環式紙幣処理機にお
   いて、機体の一端部に設けられ、一括挿入される
   入金紙幣を貯留してその貯留紙幣を繰込み手段に
   より１枚ずつ繰込む入金紙幣貯留部と、前記入金
   紙幣貯留部と共用され、またはその貯留部の近傍
   上部に近接して設けられる投出紙幣受収部と、前
   記入金紙幣貯留部の繰込み口から機体の他端部に
   向けて設けられ、繰込まれる紙幣の真偽、金種、
   正損を識別する紙幣識別部を有する繰込み紙幣搬
   送通路と、この搬送通路の末端から上方へ向かい
   該搬送通路の上部を通つて前記入金紙幣貯留部側
   へ延びる紙幣送出通路であつて入金紙幣中の識別
   不能紙幣および出金正規紙幣を前記投出紙幣受収
   部へ送る紙幣送出通路と、前記繰込み紙幣搬送通
   路の末端から下方に向けて設けられ、入金正規紙
   幣を各金種別収納部および不使用紙幣収納部のう
   ち対応する収納部へ送り込むと共に出金不正規紙
   幣を紙幣投出部へ回収するために前記取込み通路
   部に接続される下降接続通路と、前記繰り込み紙
   幣搬送通路の末端に設けられ、入金紙幣貯留部か
   ら繰込まれて前記繰込み紙幣搬送通路へ送り込ま
   れて真紙幣と識別された入金正規紙幣は下降接続
   通路へ、識別不能紙幣と識別された紙幣は紙幣送
   出通路へ切換え誘導し、また入金時に金種別収納
   部から取出されて前記繰込み紙幣搬送通路に送り
   込まれ、出金すべき所定金種紙幣と識別された出
   金正規紙幣は紙幣送出通路へ切換えて誘導し、所
   定金種以外の紙幣、２枚重ねの紙幣を識別された
   出金不正規紙幣は下降接続通路へ切換えて誘導す
   る第１ゲート部材と、前記取出し通路部に接続さ
   れ、金種別収納部から取り出される紙幣を前記繰
   込み紙幣搬送通路の入口側へ送り込む投出紙幣上
   昇通路とを具備し、入金紙幣および出金紙幣とも
   前記紙幣識別部を有する繰込み紙幣搬送通路を通
   すようにしたことを特徴とする循環式紙幣処理
   機。 ３ 出金に使用する紙幣を収納する各金種別収納
   部、および出金に使用しない紙幣を収納する出金
   不使用紙幣収納部、入金時に取込まれる紙幣を各
   金種別収納部および出金不使用紙幣収納部のうち
   のいずれかの収納部へ取込むための取込み通路
   部、各金種別収納部から紙幣を取出して送る取出
   し通路部を有する紙幣収納投出部を備え、入金時
   に機内に取込まれる紙幣のうち出金に使用する紙
   幣を金種別収納部へ収納することにより入金紙幣
   を出金紙幣として使用する循環式紙幣処理機にお
   いて、機体の一端部に設けられ、一括収納される
   入金紙幣を貯留してその貯留紙幣を繰込み手段に
   より１枚ずつ繰込む入金紙幣貯留部と、前記入金
   紙幣貯留部と共用され、またはその貯留部の近傍
   上部に近接して設けられる投出紙幣受収部と、前
   記入金紙幣貯留部の繰込み口から機体の他端部に
   向けて設けられ、繰込まれる紙幣の真偽、金種、
   正損を識別する紙幣識別部を有する繰込み紙幣搬
   送通路と、この搬送通路の末端から上方へ向い該
   搬送通路の上部を通つて前記入金紙幣貯留部側へ
   延びる紙幣送出通路であつて入金紙幣中の識別不
   能紙幣および出金正規紙幣を前記投出紙幣受収部
   へ送る紙幣送出通路と、前記紙幣送出通路から分
   岐された紙幣一時保留用分岐通路と、この分岐通
   路に搬送される入金正規紙幣を整列収納し、入金
   正規紙幣の取込みまたは返却時に紙幣を１枚ずつ
   繰りだす入金紙幣一時保留部と、この入金紙幣一
   時保留部から繰出される紙幣を前記紙幣送出通路
   へ送り出す紙幣繰出し通路と、前記紙幣送出通路
   の投出紙幣受収部直前位置から分岐され、前記繰
   込み紙幣搬送通路の入口側に接続される再識別用
   分岐通路と、前記繰込み紙幣搬送通路の末端から
   下方に向けて設けられ、入金正規紙幣を各金種別
   収納部および不使用紙幣収納部のうち対応する収
   納部へ送り込むと共に出金不正規紙幣を紙幣投出
   部へ回収するために前記取込み通路部に接続され
   る下降接続通路と、前記繰込み紙幣搬送通路の末
   端に設けられ、紙幣を前記紙幣送出通路または下
   降接続通路に選択的に通路を切換えて誘導する第
   １ゲート部材と、前記紙幣一時保留用分岐通路の
   入口に設けられ、紙幣を紙幣送出通路側または紙
   幣一時保留用分岐通路側へ選択的に通路を切換え
   て誘導する第２ゲート部材と、前記再識別分岐通
   路の入口部に設けられ、紙幣送出通路を送られて
   くる紙幣を投出紙幣受収部または再識別用分岐通
   路へ選択的に通路を切換えて誘導する第３ゲート
   部材と、前記取出し通路部に接続され、金種別収
   納部から取出される紙幣を前記繰込み紙幣搬送通
   路の入口側へ送り込む投出紙幣上昇通路とを具備
   し、入金紙幣貯留部に貯留される繰込み手段で繰
   込んで繰込み口から繰込み紙幣搬送通路へ送り込
   み、識別結果が真紙幣であるときは紙幣送出通
   路、紙幣一時保留用分岐通路を通じて入金紙幣一
   時保留部へ収納し、識別結果が識別不能紙幣であ
   るときは紙幣送出通路を通じて投出紙幣受収部へ
   送り出し、入金了承時は入金紙幣一時保留部から
   紙幣を１枚ずつ繰出して紙幣繰出し通路、紙幣送
   出通路、再識別用分岐通路、繰込み紙幣搬送通
   路、下降接続通路を通じ紙幣収納投出部の取出し
   通路部へ送り込み、出金時には紙幣収納投出部の
   金種別収納部から取出される紙幣を繰込み紙幣搬
   送通路へ送り込んで所定の金種か否かを識別し
   て、出金すべき所定の金種紙幣と識別された出金
   正規紙幣は紙幣送出通路を通じて投出紙幣受収部
   へ投出し、所定金種以外の紙幣および２枚重ねの
   紙幣と識別された出金不正規紙幣は下降接続通路
   を通じて紙幣収納投出部へ回収収納し得るように
   したことを特徴とする循環式紙幣処理機。 ４ 出金に使用する紙幣を収納する各金種別収納
   部、および出金に使用しない紙幣を収納する出金
   不正規紙幣収納部、入金時に機内に取込まれる紙
   幣を各金種別収納部および出金不正規紙幣収納部
   のうちのいずれかの収納部へ取込むための取込み
   通路部、各金種別収納部から紙幣を取出して送る
   取出し通路部を有する紙幣収納投出部を備え、入
   金時に機内に取込まれる紙幣のうち出金に使用す
   る紙幣を金種別収納部へ収納することにより入金
   紙幣を出金紙幣として使用する循環式紙幣処理機
   において、機体の一端部に設けられ、一括挿入さ
   れる入金紙幣を貯留してその貯留紙幣を繰込み手
   段により１枚ずつ繰り込む入金紙幣貯留部と、前
   記入金紙幣貯留部と共用され、またはその貯留部
   の近傍上部に近接して設けられる投出紙幣受収部
   と、前記入金紙幣貯留部の繰込み口から機体の他
   端部に向けて設けられ、繰込まれる紙幣の真偽、
   金種、正損を識別する紙幣識別部を有する繰込み
   紙幣搬送通路と、この搬送通路の末端から上方へ
   向い該搬送通路の上部を通つて前記入金紙幣貯留
   部側へ延びる紙幣送出通路であつて入金紙幣中の
   識別不能紙幣および出金正規紙幣を前記投出紙幣
   受収部へ送る紙幣送出通路と、前記繰込み紙幣搬
   送通路の末端から下方に向けて設けられ、入金正
   規紙幣を各金種別収納部および不使用紙幣収納部
   のうち対応する収納部へ送り込むと共に出金不正
   規紙幣を紙幣収納投出部へ回収するために下降接
   続通路と、前記繰込み紙幣搬送通路の末端に設け
   られ、紙幣を前記紙幣送出通路または下降接続通
   路に選択的に通路を切換えて誘導する第１ゲート
   部材と、前記取出し通路部に接続され、金種別収
   納部から取出される紙幣を前記繰込み紙幣搬送通
   路の入口側へ送り込む投出紙幣上昇通路と、前記
   紙幣送出通路から分岐したのち再度合流する表裏
   反転機構と、前記紙幣送出通路の表裏反転機構と
   の分岐部に設けられ、前記繰込み紙幣搬送通路を
   送り出される紙幣の識別結果により前記表裏反転
   機構へ紙幣を送り込むか否かの切換え誘導を行う
   第４ゲート部材とを具備し、入金紙幣および出金
   紙幣とも前記紙幣識別部を有する繰込み紙幣搬送
   通路を通すようにしたことを特徴とする循環式紙
   幣処理機。