JPS6260971A

JPS6260971A - ４サイクルエンジン用始動補助装置

Info

Publication number: JPS6260971A
Application number: JP20217585A
Authority: JP
Inventors: Yoshiari Takagi; 良有高木; Hidekazu Utsuki; 英一宇津木
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1985-09-12
Filing date: 1985-09-12
Publication date: 1987-03-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、始動負荷を軽減するためのデコンプ装置を備
える４Ｆｆイクルエンジンの始動を、更に一層容易にす
るための始動補助装置に関する。

〈従来の技術〉４サイクルエンジンにおっては、混合気をシリンダ内に
て圧縮するために、その始動に際して多大の始動トルク
を必要とする。そこで、エンジンの始動に際して、排気
弁または吸気弁を常時僅かに開き、燃焼室内の圧縮圧力
を減少させて、始動に要するトルクを軽減し、例えば１
１０００ｒｌ）程度にまで回転速度が上昇した時に弁を
自動的に閉じるようにしてなるデコンプ装置が用いられ
る場合がある。そのようなデコンプ装置としては、例え
ば実公昭５１−４１９７４号公報に開示されているよう
に、カム軸に取着された重錘に加わる遠心力によりエン
ジンの回転速度を検出し、重錘から突出する係止片によ
り弁を強制的に開くようにした装置、或いは実開昭６０
−１４２５２号公報に開示されているように、燃焼室壁
面にデコンプバルブを別途設け、エンジンの回転速度が
低い領域にあってはこのデ］ンプバルブを開き、エンジ
ンの回転速度が所定値を越えた時にこのデコンプバルブ
を閉じるようにしてなる装置が提案されている。

このようにして、リコイルスタータ、或いはセルモータ
により容易にエンジンの回転速度を高め、エンジンの回
転惰力を得ることによりエンジンの胎動を容易にするこ
とができる。しかしながら、このようなデコンブ装置は
、混合気の一部を吸排気弁から逃がす結果となり、それ
だけ混合気がリーン気味となり、エンジンの始動を容易
にする効果が不十分となることが本発明者により見い出
された。

〈発明が解決しようとする問題点〉このような従来技術の欠点或いは本発明者の知見に基づ
き、本発明の主な目的は、デコンプ装置を有する４サイ
クルエンジンに於て、デコンプ装置の作動時には混合気
を幾分リッチにすることにより、エンジンの始動を一層
容易にし得る４サイクルエンジン用始動補助装置を提供
することにある。

〈問題点を解決するための手段〉このような目的は、本発明によれば、始動時の負荷を軽
減するためのデコンプ装置を備える４サイクルエンジン
のための始動補助装置で市って、前記デコンプ装置の作
動または非作動条件を検出する手段と、前記検出手段の
出力に応動じ、前記デコンプ装置が作動する条件下にあ
っては、チョーク弁を閉弁駆動するための手段を具備す
ることを特徴とする４サイクルエンジン用始動補助装置
を提供することにより達成される。

〈作用〉デコンプ装置の作動条件を検知することによりチョーク
弁を閉じるようにすれば、デコンプ装置作動時の混合気
をリッチにすることができ、エンジンの始動が容易にな
る。

〈実施例〉以下本発明の好適実施例を添付の図面について詳しく説
明する。

第２図は本発明に基づく始動補助装置の第１の実施例を
模式的に示す。気化器１の上流側にはチョーク弁２、そ
の下流側にはスロットル弁３が設けられている。チョー
ク弁２は、ロッド４を介して負圧アクチュエータ７に接
続されており、該負圧アクチュエータ７の圧縮コイルば
ね５により閉弁方向に付勢され、ダイヤフラム６に加わ
る負圧により開弁駆動される。負圧アクチュエータ７の
負圧室は、管路１１を介してスロットル弁３下流側の吸
気負圧ボート１０に接続されているが、該管路１１の途
中には、負圧アクチュエータ７から吸気負圧ボート１０
に向けての空気の流れは許容するが、吸気負圧ボート１
０から負圧アクチュエータ７に向けての空気の流れを遮
断する逆止弁８及び、該逆止弁８をバイパスするように
設けられかつリークジェット９を有するバイパス通路が
設けられている。

第１図に示されているように、デコンプ装置はエンジン
の回転数Ｎｅが例えば’＋ｏｏｏｒｐｍ以下の範囲にて
作動し、エンジンの回転速度Ｎｅが１１０００ｒｌ）を
越えた時点でデコンプ装置の作動を解除するようにして
いる。エンジンの回転速度の上昇に伴い、直線Ａにより
示されるように吸気負圧Ｐ８が比例的に増大する。そこ
で、第２図に示された装置にあっては、吸気負圧Ｐ８が
、Ｎｅ＝１００ｏｒｐｍ前後に相当する値となった時、
負圧アクチュエータ７の、ダイヤフラム６が圧縮コイル
ばね５の付勢力に抗してチョーク弁２を開弁駆動するよ
うに、圧縮コイルばね５のばね定数、ダイヤフラム６の
面積その他が設定されている。

従って、デコンプ装置作動時にあっては、チョーク弁２
が閉弁され、それだけリッチな混合気がエンジンの燃焼
室に供給されることとなり、エンジンの始動が容易とな
る。尚、逆止弁８は、エンジンの通常運転時に、エンジ
ン負荷の増大などにより吸気負圧が小さくなった場合で
も、負圧アクチュエータ７のコイルばね５の付勢力によ
るチョーク弁２の閉弁を抑制するためのものであり、ま
た、エンジンを停止した後は、負圧アクチュエータ７に
形成された負圧はリークジェット９を介して解消される
こととなる。

第３図は本発明の第２の実施例を模式的に示す。

前記実施例に対応する部分には同一の符号を付し、その
詳しい説明を省略する。

本実施例の場合、負圧アクチュエータ７と吸気負圧ボー
ト１０との間に接続された管路１２の途中に、前記した
リークジェット９及び逆止弁８に代えて、ソレノイド弁
１５が設けられている。このツレイド弁１５の弁体１４
は圧縮コイルばね１３により常時閉弁方向に付勢され、
圧力センサ１６により検出される燃焼室内の圧縮圧力が
所定値を越えた時、弁体１４がソレノイド１５ａにより
開弁駆動される。

再び、第１図に示すように、デコンプ装置の作動時にあ
っては、燃焼室内の圧縮圧力が比較的低いが、デコンプ
装置の解除に伴い、燃焼室内の圧縮圧力が急激に増大す
る。即ち、第１図の折れ線Ｂにより示すように、燃焼室
内の圧縮圧力は、例えばＮｅ＝’１１０００ｒｐを境に
して急激に増大する。そこで、圧力センサ１６によりこ
のような燃焼室内の圧縮圧力の急激な増大を検知して、
ソレノイド弁１５を開弁駆動することにより、吸気負圧
を負圧アクチュエータ７の負圧室に供給するようにし、
前記実施例と同様にしてチョーク弁２を開弁駆動するこ
とができる。

従って本実施例の場合も、デコンプ装置作動時にはチョ
ーク弁２が閉弁し、始動時にあっては充分リッチな混合
気が燃焼室に供給されることとなる。本実施例の場合、
ソレノイド弁１５を急激に開くことが可能であるため、
それだけチョーク弁２の開閉駆動を迅速に行うことが可
能である。

第４図は本発明の第４の実施例を模式的に示す。

本実施例に於ては、チョーク弁２を駆動するロッド４は
、プランジャ１８に接続され、またプランジャ１８は、
ソレノイド１９内に位置すると共に圧縮コイルばね１７
により、常時チョーク弁２を閉弁する向きに付勢されて
いる。ソレノイド１９は、回転速度センサ２０に接続さ
れ、エンジンの回転速度が所定値、例えば１１０００ｐ
ｐに達した時に励磁され、チョーク弁２を開弁駆動する
ことができる。

従って、第１図の横軸Ｃにより示されるように、回転速
度が１１０００ｒＤを越えた時にデコンプ装置の作動が
解除されるが、これを回転数の変化として検出すること
により、上記実施例と同様に、エンジンの始動時にはチ
ョーク弁２を閉弁駆動し、燃焼室に供給される混合気を
充分リッチにすることができ、同じくエンジンの始動を
容易にし　始動時には、チョーク弁２を、ソレノイド１
９により開弁駆動する。

以上本発明の好適実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されず、例えばデコンプ装置の作動を
解除するエンジンの回転速度は、各エンジンの諸元に応
じて最適値に定めると良く、また本発明が応用されるエ
ンジンに用いられるデコンプ装置の構造も、先に言及し
たものに限らず任意の形式のものであって良い。また、
チョーク弁を閉弁駆動する手段も上記実施例に限らず任
意の手段を用いることができる。更に、デコンプ装置の
作動、非作動を検出する手段も、上記に限らず、デコン
プ装置の運動そのものを検出する手段からなるものであ
って良い。

〈発明の効果〉このように本発明によれば、簡単な手段を付加するのみ
で、エンジンの始動が極めて容易になり、エンジンの使
用性を改善する効果が極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図はデコンプ装置の作動または非作動条件の変化を
示すグラフでおる。第２図は本発明に基づく第１の実施例を模式的に示す説
明図である。第３図は本発明の第２の実施例を示す模式的説明図であ
る。第４図は本発明の第３の実施例を示す模式的平面図であ
る。１・・・気化器　　　　　２・・・チョーク弁３・・・
スロットル弁　　４・・・ロッド５・・・圧縮コイルば
ね　６・・・ダイヤフラム７・・・負圧アクチュエータ８・・・逆止弁　　　　　９・・・リークジェット１０
・・・吸気負圧ボート１１．１２・・・管路１３・・・
圧縮コイルばね１４・・・弁体１５・・・ソレノイド弁
　１５ａ・・・ソレノイド１６・・・圧力センサ　　１
７・・・圧縮コイルばね１８・・・プランジＶ　　１９
・・・ソレノイド２０・・・回転速度センサ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）始動時の負荷を軽減するためのデコンプ装置を備
える４サイクルエンジンのための始動補助装置であって
、前記デコンプ装置の作動または非作動条件を検出する手
段と、前記検出手段の出力に応動し、前記デコンプ装置が作動
する条件下にあっては、チョーク弁を閉弁駆動するため
の手段を具備することを特徴とする４サイクルエンジン
用始動補助装置。
（２）前記検出手段が、エンジンの吸気通路内の吸気負
圧を検出するものであることを特徴とする特許請求の範
囲第１項に記載の４サイクルエンジン用始動補助装置。
（３）前記検出手段が、エンジンのシリンダ内圧力を検
出する圧力センサからなることを特徴とする特許請求の
範囲第１項に記載の４サイクルエンジン用始動補助装置
。
（４）前記検出手段がエンジンの回転速度を検出する速
度センサからなることを特徴とする特許請求の範囲第１
項に記載の４サイクルエンジン用始動補助装置。