JPS625999A - フエリチンに対する新規なモノクロ−ナル抗体 - Google Patents

フエリチンに対する新規なモノクロ−ナル抗体

Info

Publication number
JPS625999A
JPS625999A JP60143850A JP14385085A JPS625999A JP S625999 A JPS625999 A JP S625999A JP 60143850 A JP60143850 A JP 60143850A JP 14385085 A JP14385085 A JP 14385085A JP S625999 A JPS625999 A JP S625999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ferritin
monoclonal antibody
iron
serum
antibody
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60143850A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH058678B2 (ja
Inventor
Hirotomo Harada
原田 弘智
Masaharu Matsuzaki
松崎 正晴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUPESHIARU REFUARENSU LAB KK
Original Assignee
SUPESHIARU REFUARENSU LAB KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUPESHIARU REFUARENSU LAB KK filed Critical SUPESHIARU REFUARENSU LAB KK
Priority to JP60143850A priority Critical patent/JPS625999A/ja
Publication of JPS625999A publication Critical patent/JPS625999A/ja
Publication of JPH058678B2 publication Critical patent/JPH058678B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 フェリチンは、すべての真核細胞に見出される分子量約
45万の蛋白部分と鉄コロイドからなる鉄結合蛋白とさ
れている。
組織フェリチンは組織別にサブユニット組成(H鎖、L
鎖)が異なり、例えば癌化した肝フェリチンでは、正常
な肝フェリチンにくらべH鎖の一占める割合が増大し、
また癌患者血中にもフェリチンが多く出現すると云われ
たことから、血清フェリチン測定の意義が重視されるよ
うになった。
血清フェリチンを上昇させる要因として、鉄過剰(貯蔵
鉄としてのフェリチンの増加)、ヘモグロビン鉄の貯蔵
鉄化(鉄欠乏性貧血以外の貧血)、細胞破壊の光通(細
胞内フェリチンの血中放出量増加)、血清フェリチン除
去能の低下(肝、膵障害などによる組織破壊)などがあ
げられている。
したがって、フェリチン内鉄貯蔵状態を鋭敏に検出でき
れば、鉄欠乏状態の直接的指標となり、また肝疾患、悪
性腫瘍、鉄過剰症などの病態を反映する手段となること
が期待される。
本発明はこのようなフェリチンの検査に有用なモノクロ
ーナル抗体に関するものである。
〔従来の技術〕
現在既に、フェリチン測定用キットがいくつか市販され
ているが、このキットにはポリクローナル抗体が使用さ
れていた。
一方、モノクローナル抗体に関して、了ロージオら(C
’1inica Chimica Acta 134巻
、347頁、1983年)はヒト心臓フェリチンに特異
的に反応する抗体を作製している。また、ヒト膵臓フェ
リチンを抗原とし、心臓、胎盤、膵臓に反応するモノク
ローナル抗体も製造されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ポリクローナル抗体は前記の測定目的で使用するには不
十分なものであった。また、アロージオらのモノクロー
ナル抗体はヒト肝臓、胎盤、膵臓フェリチンとは全く反
応せず、組織内鉄貯蔵状態に対する特異性も明らかでな
い。
本発明は前記の背景のもとになされたものであり、とく
に組織別および血清フェリチンの鉄貯蔵状態を的確に反
映するためのモノクローナル抗体を提供することを目的
とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のモノクローナル抗体は、ヒト胎盤フェリチンを
免疫源七し、肝臓、胎盤、膵臓の各組織フェリチンおよ
び血清フェリチンに対し反応性を有し、かつ鉄代謝挙動
を有するととにより特徴づけられるものである。このモ
ノクローナル抗体に、具体的には、肝臓、胎盤、膵臓フ
ェリチンに対し、臓器別に異なる特異性を有17、かつ
フエIJチン内鉄貯蔵状態を識別できることを特徴とす
るモノクローナル抗体とその細胞系(IF3 )および
上記の組織フェリチンに対し同じレベルの反応性をもち
、かつ組織内鉄貯蔵状態を反映しないことを特徴とする
モノクローナル抗体とその細胞系(3F11 )を含む
O 次に、本発明のモノクローナル抗体の性質を示す。
■ 各組織フェリチンとの反応性 モノクローナル抗体IF3では、肝臓フェリチンに対し
て最も強く、以下順次胎盤フェリチン、膵臓フェリチン
に反応し、各々異なる反応性を示した。一方モツクロー
ナル抗体3F11では、上記組織フェリチンに対しては
ほぼ同程度の反応性を示すことから明らかなように、こ
の2種類の抗体が差別されるとともに従来”のモノクロ
ーナル抗体と異なる特徴でもある。
この反応性は、後述するサンpワイッチ酵累免疫測定法
(ELISA )で測定して求めたものである。
■ 本発明の抗体による鉄代謝試験 フェリチンおよびアポフェリチンの作製および、これら
を用いた鉄代謝試験は、イアンら(BiochemJ、
135巻、136頁、1973年)およびホーリンら(
Biochem J、 143巻、445頁、1974
年)の方法に従った。
(、)  胎盤フェリチン内の鉄の放出法は、胎盤フェ
リチy (’ 0.1 ”me/ml ) 1 ml 
ヲ3”lr 2 f オy M’f゛トリウム含有酢酸
ナトリウム緩衝液(I M 、 pH4,8)21中に
加え、室温で胎盤フェリチン内鉄を放出処理した。この
操作により胎盤フエ’ IJチン内鉄量は、処理時間2
 hrから6hrOものでは、未処理(1,0)に対す
る比とし、0.06から0104と著しく減少していた
。これら鉄量を異にする、各フェリチンに対するモノク
ローナl I: X ル抗体の反応性をELISA法で測定した結果、モノク
ローナル抗体IF3では未処理(100)に対し処理時
間2〜6 hrのフェリチンに対し約75〜55であシ
、フェリチン内鉄量とよく対応していた。しかし、モノ
クローナル抗体3F11ではこのような対応は認められ
ず、フェリチン内鉄量に依存しなかった。
(b)  胎盤フェリチン内への鉄の取り込み法は、胎
盤アポフェリチン(0,I Q/ml )に各種濃度の
硫酸第一鉄アンモニウム溶液および酸化剤含有緩衝溶液
等を加え、5分間反応することにより、フェリチン内鉄
量を異にするフェリチンを作製した。このもののフェリ
チン内鉄量は、硫酸第一鉄アンモニウム濃度7.4 m
Mにおいて、邑初のアポフェリチン内鉄量に対する比と
して約20倍量に達していた。この試別に対するELI
SA法によるモノクローナル抗体IF3の反応性は未処
理アポフェリチン(”’100 )に比し約120〜1
40チであり、フェリチン内鉄量とよく対応した結果で
あった。一方モツクローナル抗体3F11では、フェリ
チン内鉄量に依存しなかった。
このように本発明のモノクローナル抗体は、フェリチン
鉄代謝挙v1を捕える神聖的、特異的なものである。
■ 血清フェリチンとの反応性 本発明のモノクローナル抗体の実用的有効性を明らかに
するため、患者血清を対象に、EL I SA法による
血清フェリチン値を測定した。
(a)  健常者の血清鉄値(50〜160μE/dA
 )の範囲に血清鉄値を示す貧血症患者においても、モ
ノクローナル抗体IF3に対して極めて低い反応性を示
した。
(b)血清フェリチン値が増大すると予想される肝癌、
急性肝炎および肝硬変患者の血清フェリチン値はモノク
ローナル抗体IF3を用いて測定すると3F11を用い
た際に比し高値を示す。しかし、慢性肝炎患者血清では
、両抗体に対して同和の反応性を示した。
これらの結果は、鉄代謝挙動とよく対応し、また、従来
の臨床的所見とよく対応するものである。
なおオフテロニー法による本発明のモノクローナル抗体
のサブクラスはIF3抗体ではIgG20 。
3F11抗体ではI gGlであった。
このような抗体を前述のアロージオらのモノクローナル
抗体と比較すると、アロージオらの抗体はヒト肝臓、胎
盤及び膵臓フェリチンと全く反応しないのに対し、本発
明の抗体はこれらと反応する点で相違している。また、
ヒト牌臓フェリチンを抗原とするモノクローナル抗体に
ついては、この抗体と本発明のモノクローナル抗体を組
み合わせた抑制試験結果から各々異なった抗原部位を認
識していることが明かになった。そこで、本発明者はこ
の抗体を新規なものであると判断するに至った。
本発明のモノクローナル抗体は次のようにして取得する
ことができる。まず、ヒト胎盤フェリチンで免疫したマ
ウス牌臓のリンパ球と、マウス骨髄腫細胞X63−Ag
8−6.5.3 (本細胞は例えば大日本製薬■から販
売されている。)とを細胞融合させることによって、フ
ェリチンに特異性を有するモノクローナル抗体を産生ず
るハイブリドマIF3株と、3F11株を取得する。引
き続き該バイブリド17をシリスタン投与したBALB
/Cマウス腹腔内に投与し、目的の抗体を大量に含む腹
水を採取し、さらにこれら腹水を精製すると・とによっ
て本発明のモノクローナル抗体(IF3 、3F11)
を獲得することができる。
本発明のモノクロ−ナノし抗体を用いてフェリチンを測
定するに際しての該抗体への標識物質としては、放射免
疫測定法(RIA )では各種放射性同位元系をそして
螢光免疫測定法では螢光物質を用いることが出来る。ま
た発色団物質を用いる代表 −的例として酵素免疫法が
特にサンドウィッチ酵素免疫法(ELISA )が有用
である。酵素免疫法の場合のモノクローナル抗体と標識
用酵素との結合法は、中板ら(J、Histochem
、Cytochem 22巻、1084頁、1974年
)の方法に準じればよく、標識用酵素としてはノ<’−
オキシターゼ、アルカリホスファターゼ、アシドホスフ
ァターゼあるいはβ−ガラフトシターゼなどをあげるこ
とができる。また特に組織染色用として用いるときには
、パーオキシターゼが、その個使用試薬との関係で一つ
の好ましい酵素である。
〔作用〕
本発明のモノクローナル抗体はヒト肝臓、胎盤及び膵臓
の各組織フェリチン並びに血清フェリチンに対して反応
するとともに鉄代謝挙動を有する。
〔実施例〕
■ −・イブリッドマの調製 ヒト胎盤フェリチン(100μ、’7./l1d)t−
生理食塩水に溶解させ、完全フロイントアジ−パントと
等量混合しエマルジョンとした。これを、BALB/C
マウス(雌、8〜10週令)に10〜14日間隔で3回
腹腔内投与し、最後にヒト胎盤フェリチン75μgを静
注した。最終免疫から3日後にマウス牌細胞を採取し、
RPMI 1640培地で3回遠心洗浄を行ったO マウスミエローマX63Ag8−6・5・3細711R
PM11640培地で3回遠心洗浄し、マウス牌細胞と
X63Ag8−6・5・3細胞を10:1で混合して遠
心しく10) た。沈査の細胞をよくほぐしてから45チポリエチレン
グリコール3350 RPMI溶液11nlを細胞とよ
く混合しなからゆっ〈シ加えて細胞融合を行わせた。
さらに、RPM11640溶液15m1を細胞に拳ッ〈
シ滴下して反応を停止させた。遠心後、上清をきれいに
取シ除き、15%ウシ胎児血清含有RPMI溶液に牌細
胞としてI X 1010.1mlになるように懸濁さ
せ、96穴マイクロプレートにQ、 l mlずつ分注
した。細胞融合の翌日よシ、)LAT (ピポキサンチ
ン・アミノプテリン・チミジン)選択培地を0.1−ず
つ各ウェルに添加し、その後1日毎に培地の半分lを新
しい1(AIN!培地にて変換した。培養開始7〜10
日目にいくつかのウェルにハイブリッドマの生育が確認
された。
ハイブリッドマが十分増殖した時点で、RIAにより、
目的とするハイブリッドマを検索した。)・イプリッP
マが生育しているウェルの上清100μノを取シテスト
チーーブにそれぞれ分注した。
次に、  ■標識胎盤フェリスチン(5000apm/
 1チー−プ)100μノを加え、37℃、2時間−次
反応させた。反応後、さらに1チマウス正常血清100
 plJと抗マウスイムノグロブリン(2次抗体)10
0μノとを加えて、37℃、2時間2次反応させた。2
次反応後、各チーーブは3000回転で15分間遠心し
て上清を除去し、γ−カウンターにて測定した。
抗原と結合力のある抗体を産生じている培養上清を加え
たウェルは、以上の操作で容易に判別でき、ハイブリッ
ドマの検索を行うことができる。
上記RIA法により、胎盤フェリチンと反応するノ・イ
ブリッドマを選択し、限界希釈法を用い3回クローニン
グを行うことにより単一クローン抗体産生ハイブリッド
マを取得した。この結果、胎盤フェリチンに特異性を有
する抗体を産生ずるノ・イブリッドマIF3株と3F1
1株を取得した〇■ モノクローナル抗体の生産 ハイブリッドマIF3株と3F11株は、10チウシ胎
児血清誉有RPM11640培地で96ウエルグレート
、12ウエルグレート、75cInフラスコとスケール
アップしながら培養し、そのノ・イブリッドマをプリス
タン(2・6・10・14−テトラメチル被ンタデカン
)投与したBALB/Cマウス腹腔内に投与して大量に
抗体を生産させた。ハイブリッドマは10〜14日間で
腹水腫瘍を形成し、腹水中に高濃度の抗体が生産された
。腹水は50%硫安分画後、DEAEセルロースイオン
交換クロマトグラフィーによって精製することにより高
純度のモノクローナル抗体IF3および3F11をえた
■ 酵素免疫測定法と各組織フェリチンの測定ヒト胎盤
、肝臓、膵臓フェリチンは、ダル口過法、セファロース
6Bカラム法、CM 、 DEAEセルロースカラム法
などの操作によって精製した。これら組織フェリチンの
反応性は、本発明抗体とそれに対応するパーオキシター
ゼ標識本発明抗体とのELISA法によって行なった。
すなわち、本発明抗体を予め10μfl/frtlに炭
酸水素ナトリウム緩衝液(0,1M 、 pH9,5’
)に溶解させ、ELISA用96ウエルプレートに10
0μノずつ添加し、室温で一晩放置し固相を作製した。
次に上記抗体を捨て、リン酸緩衝生理食塩水(PBS 
)で3回洗浄後、1俤ウシ血清アルブミン(BSA )
含有PBSを200μlを加えて、室温で1時間靜診し
、抗原の結合していない部位をBSAでブロックした。
次に191+ BSA含有PBSを捨て0.05チツイ
ーン20含有PBSで3回洗浄後、既知の濃度に調製し
た各組織フェリチン(1% BSA含有PBSで各組織
フェリチンを2から250nシ舒までの濃度に順次調製
したもの)を100μノずつ加えて室温で3時間放置し
、0.05%ツイーン20含有PBSで3回洗浄した。
それから、固相に対応するパーオキシターゼ標識本発明
抗体を100μノ加えて室温で2時間放置し、0.05
%ツイーン20含有PBSで3回洗浄後、酵素の基質(
オルトフェニレンジアミン)を200 piずつ加えて
発色させた後、6N硫酸50μノずつ加えて反応を停止
した。
その結果、モノクローナル抗体IF3を用いた場合は、
第1図に示すように肝臓フェリチンに対し最も強く反応
し、以下順次胎盤フェリチン、膵臓フェリチンと反応し
、上記組織フェリチンによって異なる反応性が示された
またモノクローナル抗体3F11を用いた場合には、第
2図のように、肝臓、胎盤、膵臓フェリチンのいずれと
も同等の反応性が示された。尚、第1図及び第2図にお
ける黒丸は肝臓フェリチン、二重力は胎盤フェリチンそ
して白丸は膵臓フェリチンについて測定した結果をそれ
ぞれ示している。
■ 鉄代謝試験 (、)  胎盤フェリチン内の鉄の放出方法は、胎盤フ
ェリチン(0,111!&)を21の3チ2チオン酸ナ
トリウム含有酢酸す) IJウム緩衝i (I M、p
H4,8)中に加えて室温で0.1〜6時間反応させる
ことにより、胎盤フェリチン内鉄を放出させた。放出後
1、それぞれの胎盤フェリチンは蒸留水で一晩透析し遊
離している鉄を除去した。上記各胎盤フェリチンは、分
光光度iiOD=420nm(E””=100)のfi 吸光度でフェリチン内鉄l°を測定すると、第1表のよ
うに、フェリチン内鉄量は時間とともに減少していた。
このような操作によって得られたそれぞれのアポフェリ
チンを材料とし、■および■の方法によって得られた2
種類のモノクローナル抗体との反応性を比較検討した。
これらの反応性は■に記したWLISA法によった。
その結果、第1表に示すようにモノクローナル抗体3F
11の場合では、フェリチン内鉄量に依存せずにいずれ
のフェリチンに対してもその反応性は全く変化しなかっ
た。
また、モノクローナル抗体IF3の場合では、上記フェ
リチン内の鉄貯蔵量が低下していくにつれてその反応性
は低下していった。
(b)  胎盤フェリチン内への鉄の取シ込み方法とし
ては、l mlの胎盤アポフェリチン(0,1■/コ)
に種々の濃度の硫酸第一鉄アンモニウム(0,074〜
7.4mM ) l rnlを加えた。次にこの溶液に
ヨウ素酸カリウム(3,7mM )とチオ硫酸ナトリウ
ム(14,3mM )含有イミダゾール緩衝液(18,
5mM 、 pH7,45)1−を加えて5分間反応さ
せた後、蒸留水に透析し、遊離の鉄を除去した。
このような操作によって得られたフェリチン内鉄量の異
なる胎盤フェリチンを材料とし、■に記載の方法に従っ
てELISA法によってモノクローナル抗体の反応性を
比較検討した。その結果、第2表に示すようにモノクロ
ーナル抗体3F11の場合は上記いずれの7エリチンに
対してその反応性はほとんど変化しなかった。
また、モノクローナル抗体IF3の場合では胎盤フェリ
チン内への鉄量が増加するにつれてその反応性は上昇し
ていった。
■ 血清フェリチンの測定 貧血患者(ヘモグロビン値が12.0以下の患者)およ
び各種肝疾患を対象としモノクローナル抗体IF3およ
び3F11を用いてそれぞれの血清フェリチン値を調べ
た。血清フェリチン値は■に記載の組織フェリチンの代
りに血清を被検検体とした以外は全く同様な方法で測定
した。標準フェリチンとしては、肝フェリチン(2〜2
50ng/−までの濃度に順次調製したもの)を、また
はそれと同時に被検血清を加えて血清フェリチン値を測
定した。
(a)  第3表に示すように貧血患者の血清フェリチ
ン値は、モノクローナル抗体IF3をm−て測定したフ
ェリチン値がモノクローナル抗体3F11を用いて測定
したそれに比べて低下していた。
また、バソフェロントロリン法によって測定した血清鉄
値が正常域から高値を示す(50〜160μg/dl)
貧血症例においてもモノクローナル抗体IF3を用いて
測定したフェリチン値はモノクローナル抗体3F11の
を用いて測定したフェリチン値に比べて全て低値を示し
た。
第3表 貧血患者における血清鉄値とフェリチン値(b
)  肝疾患の場合では、第3図のごとく血清フェリチ
ン量が増大すると予想される肝癌、急性肝炎の症例にお
いてモノクローナル抗体IF3を用いて測定したフェリ
チン値はモノクローナル抗体3F11を用いて測定した
それに比べ著明々増加が示され、また肝硬変の症例にお
いてもモノクローナル抗体IF3のフェリチン値がモノ
クローナル抗体3F11のそれに比べ増加が示された。
これに対し、慢性肝炎では、両者にほとんど差が認めら
れなかった。
〔発明の効果〕
このように本発明のモノクローナル抗体は、各各特徴を
有し、特に両抗体の特性の利用によって、貧血および鉄
過剰症患者の血中フェリチン内貯蔵状態を明確に調査で
き、また、肝炎の急性期や肝細胞ならびに弊細胞壊死時
期でのフェリチンの血中への漏出などを検出することが
できるなど、臨床検査における試薬として極めて有用で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、モノクローナル抗体IF3を用いた各組織フ
ェリチンの反応性を示しており、第2図は、モノクロー
ナル抗体3F11を用いた各組織フェリチンの反応性を
示している。 第3図は各種肝疾患の血清を材料とし、酵素免疫測定法
によって血清フェリチン値を測定したものである。 特許出願人  株式会社スベシアルレファレンスラRラ
トリー代 理 人 弁理士 1)中 政 浩 第1図 入ソテンj(虜しくng7mt) 手続補正書(自発) 昭和60年10月24日 特許庁長官  宇 賀 道 部 殿 1事件の表示 特願昭60−143850号 2発明の名称 フェリチンに対する新規なモノクローナル抗体3補正を
する者 事件との関係   特許出願人 名称株式会社  スペシアル レファレンス ラボラト
リ−4代理人 居所 〒104東京都中央区八丁堀三丁目21番3−6
07号電話(03)555−0022 氏名 弁理士(8510)   1) 中  政°  
浩5補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄及び図面6補正の内容 (1)明細書の記載を以下の通シに補正する。 補正個所     誤        正2頁8行  
「貯蔵鉄」  「鉄貯蔵蛋白質」5頁13行  r3%
2J   r3チ亜2」〃18行  r(1,0)J 
  r(1,0)J7頁18行  「程の反」  「程
度の反」8頁2行  r IgG20 J   r I
gG2b J9頁13行  「免疫法」  「免疫測定
法」〃14行     〃        〃(2ケ所
共) 〃20行  「フトン」  「クトシ」11頁2行  
rRPMIJ     rRPMI 1640J〃 6
行   〃      〃 〃19行  「リスチン」 「リチン」13頁11行 
 r CM 、 DEAg J   r CM%DEA
B J15頁9行  「3%2」  「3チ亜2」20
頁9行  「同時に」  「同様に」22頁12行  
「肺細胞」  「胚細胞」(2〕  第1図及び第2図
を別紙の通りに補正する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト胎盤フェリチンを免疫源とし、ヒト肝臓、胎
    盤、膵臓の各組織フェリチンおよび血清フェリチンに対
    し反応性を有し、かつ鉄代謝挙動を有することにより特
    徴づけられたモノクローナル抗体
  2. (2)前記モノクローナル抗体がこれを産生するハイブ
    リッドマ細胞系の形態にある特許請求の範囲第1項記載
    のモノクローナル抗体
  3. (3)直接的あるいは間接的に放射性物質、螢光物質、
    または発色団物質により標識された特許請求の範囲第1
    項記載のモノクローナル抗体
JP60143850A 1985-07-02 1985-07-02 フエリチンに対する新規なモノクロ−ナル抗体 Granted JPS625999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60143850A JPS625999A (ja) 1985-07-02 1985-07-02 フエリチンに対する新規なモノクロ−ナル抗体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60143850A JPS625999A (ja) 1985-07-02 1985-07-02 フエリチンに対する新規なモノクロ−ナル抗体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS625999A true JPS625999A (ja) 1987-01-12
JPH058678B2 JPH058678B2 (ja) 1993-02-02

Family

ID=15348411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60143850A Granted JPS625999A (ja) 1985-07-02 1985-07-02 フエリチンに対する新規なモノクロ−ナル抗体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS625999A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6212857A (ja) * 1985-07-10 1987-01-21 Green Cross Corp:The 逆受身赤血球凝集反応用ヒトフエリチン測定試薬
JP2008509410A (ja) * 2004-08-12 2008-03-27 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 肝線維症の診断方法
CN111875696A (zh) * 2020-08-17 2020-11-03 郑州伊美诺生物技术有限公司 一种纯化Ferr的方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6212857A (ja) * 1985-07-10 1987-01-21 Green Cross Corp:The 逆受身赤血球凝集反応用ヒトフエリチン測定試薬
JP2008509410A (ja) * 2004-08-12 2008-03-27 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー 肝線維症の診断方法
CN111875696A (zh) * 2020-08-17 2020-11-03 郑州伊美诺生物技术有限公司 一种纯化Ferr的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH058678B2 (ja) 1993-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0323805B1 (en) Novel antibodies
JP2540179B2 (ja) 非還元・非酵素的糖鎖形成蛋白に対するモノクロ―ナル抗体
JPH05184384A (ja) hBNPのC端を認識するモノクロ−ナル抗体
JPH04503600A (ja) 抗インターロイキン―1α及び―1βのモノクローナル抗体、その製法、ならびに前記抗体類の、インターロイキン―1α及び―1βの検出と治療への応用
US20040091940A1 (en) Reagent and method for immunoanalysis of elastase 1 and method of detecting pancreatic disease
EP0131834B1 (en) Monoclonal antibody having specificity to only one type of an isozyme of human cardiac myosin heavy chain
JPS625999A (ja) フエリチンに対する新規なモノクロ−ナル抗体
JP3307422B2 (ja) ヒトpivka−iiの免疫学的測定方法
JPS6378066A (ja) Fdpの測定法
JPS62149700A (ja) ヒト乳癌を指示する抗原及び該抗原に基づくアツセイ
JPH0677017B2 (ja) ヒト▲iv▼型コラーゲンのサンドイツチ酵素免疫学的定量法
JPH1175839A (ja) モノクローナル抗体、細胞株及びn1,n12−ジアセチルスペルミンの測定法
JPS6363971A (ja) ヒトコラ−ゲンペプチドの酵素免疫測定法
JP2866151B2 (ja) カルパスタチン異常症の検出方法及びキット
JP2878317B2 (ja) ラミニン測定試薬
JPS6373152A (ja) エラスタ−ゼ1の免疫学的測定方法及び測定用試薬
JP2868841B2 (ja) Gmp異常症の検出方法及びキット
JPH061271B2 (ja) カテコ−ルアミンの酸性代謝物に対する抗体の製造法およびそれに使用する抗原
JPH06324046A (ja) 悪性腫瘍の検出方法及びキット
JP3336033B2 (ja) 抗ヒト精液γ−グルタミルトランスペプチダーゼモノクローナル抗体、ハイブリドーマおよび前立腺疾患検出方法
JPH03215747A (ja) エラスターゼ1の酵素免疫学的測定方法および測定用試薬
JPH08208698A (ja) モノクローナル抗体
JPH0327296A (ja) ヒトラミニンのモノクローナル抗体、その製法および利用
JPH0315395A (ja) 単クローン性抗体及びこれを用いるモノオキシゲネース・チトクロームp―450関連タンパク質の測定法
JPH0977798A (ja) 抗コレステリルエステル転送蛋白抗体