JPS6257649B2 - - Google Patents
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- JPS6257649B2 JPS6257649B2 JP11963483A JP11963483A JPS6257649B2 JP S6257649 B2 JPS6257649 B2 JP S6257649B2 JP 11963483 A JP11963483 A JP 11963483A JP 11963483 A JP11963483 A JP 11963483A JP S6257649 B2 JPS6257649 B2 JP S6257649B2
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Landscapes
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規な低粘度エポキシ含浸樹脂の製造
法に関するものであり、さらに詳しくは、環状脂
肪族エポキシ化合物を主体とするエポキシ成分と
金属塩触媒としてのオクチル酸亜鉛をあらかじめ
加熱処理した後、酸無水物と配合することによ
り、機械特性、電気特性などの諸特性にすぐれ、
かつポツトライフの長い低粘度エポキシ樹脂の製
造法に関するものである。
法に関するものであり、さらに詳しくは、環状脂
肪族エポキシ化合物を主体とするエポキシ成分と
金属塩触媒としてのオクチル酸亜鉛をあらかじめ
加熱処理した後、酸無水物と配合することによ
り、機械特性、電気特性などの諸特性にすぐれ、
かつポツトライフの長い低粘度エポキシ樹脂の製
造法に関するものである。
エポキシ含浸樹脂に関しては、今までに数多く
の特許が出願されてきており、多くのエポキシ系
含浸樹脂が実際の機器に適用されている。
の特許が出願されてきており、多くのエポキシ系
含浸樹脂が実際の機器に適用されている。
しかし、これらエポキシ含浸樹脂の多くは室温
で高粘度で、かつポツトライフも短かいものが多
い。低粘度化という方向では希釈剤の添加が一般
的な方法であるが、通常の希釈剤は皮膚刺激性が
大きくかつ特性の低下が激しいものが多く、十分
な特性が得られないのが現状である。
で高粘度で、かつポツトライフも短かいものが多
い。低粘度化という方向では希釈剤の添加が一般
的な方法であるが、通常の希釈剤は皮膚刺激性が
大きくかつ特性の低下が激しいものが多く、十分
な特性が得られないのが現状である。
本発明者らはこれらの現状に鑑み、上記諸欠点
が改良されたエポキシ含浸樹脂の製造法について
鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達したもので
ある。
が改良されたエポキシ含浸樹脂の製造法について
鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達したもので
ある。
即ち本発明は、1,2−エポキシ基を有する環
状脂肪族エポキシ化合物100重量部(以下、部と
する)に次式()のp−t−ブチルフエニルグ
リシジルエーテル 5〜50部を添加し、得られた組成物(A)100部に一
般式()で示されるフエノキシ樹脂 0.1〜10部を添加し、得られた組成物(B)100部にオ
クチル酸亜鉛0.01〜1.0部を添加して100〜150℃
で10〜120分間加熱処理し冷却した後、液状の環
状酸無水物を配合することにより低粘度エポキシ
含浸樹脂を製造する方法である。
状脂肪族エポキシ化合物100重量部(以下、部と
する)に次式()のp−t−ブチルフエニルグ
リシジルエーテル 5〜50部を添加し、得られた組成物(A)100部に一
般式()で示されるフエノキシ樹脂 0.1〜10部を添加し、得られた組成物(B)100部にオ
クチル酸亜鉛0.01〜1.0部を添加して100〜150℃
で10〜120分間加熱処理し冷却した後、液状の環
状酸無水物を配合することにより低粘度エポキシ
含浸樹脂を製造する方法である。
本発明においては、エポキシ成分として1,2
−エポキシ基を有する環状エポキシ化合物を主体
とし、これに低粘度希釈剤としてp−t−ブチル
フエニルグリシジルエーテルを用いることが一つ
の特徴である。p−t−ブチルフエニルグリシジ
ルエーテルは低粘度の希釈剤であるにもかかわら
ず、皮膚刺激性が低く、かつ特性低下も少ない。
−エポキシ基を有する環状エポキシ化合物を主体
とし、これに低粘度希釈剤としてp−t−ブチル
フエニルグリシジルエーテルを用いることが一つ
の特徴である。p−t−ブチルフエニルグリシジ
ルエーテルは低粘度の希釈剤であるにもかかわら
ず、皮膚刺激性が低く、かつ特性低下も少ない。
さらに本発明の特徴はエポキシ硬化触媒として
オクチル酸亜鉛という特定の金属塩系触媒を用
い、かつこの触媒を予めある温度範囲で所定時
間、1,2−エポキシ基を有する環状エポキシ化
合物とp−t−ブチルフエニルグリシジルエーテ
ル、さらにフエノキシ樹脂の混合物の中で処理す
ることにより、ポツトライフの長い含浸樹脂とす
ることにある。
オクチル酸亜鉛という特定の金属塩系触媒を用
い、かつこの触媒を予めある温度範囲で所定時
間、1,2−エポキシ基を有する環状エポキシ化
合物とp−t−ブチルフエニルグリシジルエーテ
ル、さらにフエノキシ樹脂の混合物の中で処理す
ることにより、ポツトライフの長い含浸樹脂とす
ることにある。
即ち本発明者らは、オクチル酸亜鉛触媒を、
1,2−エポキシ基を有する環状エポキシ化合物
とp−t−ブチルフエニルグリシジルエーテル、
さらにフエノキシ樹脂の混合物100部に対し0.01
〜1.0部の割合で配合し、100〜150℃の温度範囲
で処理した場合、無触媒下で上記エポキシ化合物
の混合物と酸無水物を配合したものよりも長いポ
ツトライフを有することを見出したものである。
1,2−エポキシ基を有する環状エポキシ化合物
とp−t−ブチルフエニルグリシジルエーテル、
さらにフエノキシ樹脂の混合物100部に対し0.01
〜1.0部の割合で配合し、100〜150℃の温度範囲
で処理した場合、無触媒下で上記エポキシ化合物
の混合物と酸無水物を配合したものよりも長いポ
ツトライフを有することを見出したものである。
本発明においては、低粘度のエポキシ化合物に
高分子量のフエノキシ樹脂を前者100部に対し0.1
〜10部の範囲で配合することにより、接着性の向
上、可撓性の付与をもたらしている。
高分子量のフエノキシ樹脂を前者100部に対し0.1
〜10部の範囲で配合することにより、接着性の向
上、可撓性の付与をもたらしている。
本発明においては、含浸樹脂の特性上1,2−
エポキシ基を有する環状エポキシ化合物(以下シ
クロ系エポキシ化合物という)を主体に用いるの
が望ましいが、ビスフエノールA型エポキシ化合
物、グリシジルエステル型エポキシ化合物、ノボ
ラツク型エポキシ化合物などをシクロ系エポキシ
化合物に対し30重量パーセントを越えない範囲で
使用することができる。
エポキシ基を有する環状エポキシ化合物(以下シ
クロ系エポキシ化合物という)を主体に用いるの
が望ましいが、ビスフエノールA型エポキシ化合
物、グリシジルエステル型エポキシ化合物、ノボ
ラツク型エポキシ化合物などをシクロ系エポキシ
化合物に対し30重量パーセントを越えない範囲で
使用することができる。
本発明において用いることのできるシクロ系エ
ポキシ化合物としては、3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル−3′,4′−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート{チツソノツクス221(チツ
ソ社製商品名)、CY−179(チバ社製商品名)}、
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメ
チル−3′,4′−エポキシ−6′−メチルシクロヘキ
サンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジ
オキサイド{チツソノツクス206(チツソ社製商
品名)}、ジシクロペンタジエンジオキサイド、ジ
ペンテンジオキサイドなどがある。
ポキシ化合物としては、3,4−エポキシシクロ
ヘキシルメチル−3′,4′−エポキシシクロヘキサ
ンカルボキシレート{チツソノツクス221(チツ
ソ社製商品名)、CY−179(チバ社製商品名)}、
3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメ
チル−3′,4′−エポキシ−6′−メチルシクロヘキ
サンカルボキシレート、ビニルシクロヘキセンジ
オキサイド{チツソノツクス206(チツソ社製商
品名)}、ジシクロペンタジエンジオキサイド、ジ
ペンテンジオキサイドなどがある。
本発明においては、上記シクロ系エポキシ化合
物100部に対し、p−t−ブチルフエニルグリシ
ジルエーテルは5〜50部の範囲で用いる。添加量
が5部以下では粘度が十分に低くならず、50部を
越えると硬化物特性が低下する。
物100部に対し、p−t−ブチルフエニルグリシ
ジルエーテルは5〜50部の範囲で用いる。添加量
が5部以下では粘度が十分に低くならず、50部を
越えると硬化物特性が低下する。
又、エポキシ化合物に添加する一般式()で
表わされるフエノキシ樹脂の量はシクロ系エポキ
シ化合物とp−t−ブチルフエニルグリシジルエ
ーテルの混合物100部に対し0.1〜10部が望まし
い。添加量が0.1部に満たないとフエノキシ樹脂
の添加による効果である接着性の向上、可撓性の
付与が現われない。又、添加量が10部を越えると
フエノキシ樹脂添加効果は得られるが、含浸樹脂
粘度の上昇、ポツトライフの短縮がみられ、好ま
しくない。
表わされるフエノキシ樹脂の量はシクロ系エポキ
シ化合物とp−t−ブチルフエニルグリシジルエ
ーテルの混合物100部に対し0.1〜10部が望まし
い。添加量が0.1部に満たないとフエノキシ樹脂
の添加による効果である接着性の向上、可撓性の
付与が現われない。又、添加量が10部を越えると
フエノキシ樹脂添加効果は得られるが、含浸樹脂
粘度の上昇、ポツトライフの短縮がみられ、好ま
しくない。
さらに、ここで得られたフエノキシ樹脂を配合
したエポキシ混合物に対するオクチル酸亜鉛の添
加量は0.01〜1.0部が望ましい。添加量が0.01部に
満たないと、加熱処理効果によるポツトライフの
延長の効果が十分でなく、1.0部を越えると逆に
ポツトライフが短かくなる。
したエポキシ混合物に対するオクチル酸亜鉛の添
加量は0.01〜1.0部が望ましい。添加量が0.01部に
満たないと、加熱処理効果によるポツトライフの
延長の効果が十分でなく、1.0部を越えると逆に
ポツトライフが短かくなる。
ここで、オクチル酸亜鉛添加後の加熱処理温度
は100〜150℃が望ましく、100℃に満たないと図
に示すように顕著な効果が得られず、150℃を越
えると逆にポツトライフが短かくなる。この加熱
処理温度による効果の原因は明確ではないが、加
熱処理によりオクチル酸亜鉛が均一に付加し、そ
のためポツトライフが長くなることが考えられ
る。
は100〜150℃が望ましく、100℃に満たないと図
に示すように顕著な効果が得られず、150℃を越
えると逆にポツトライフが短かくなる。この加熱
処理温度による効果の原因は明確ではないが、加
熱処理によりオクチル酸亜鉛が均一に付加し、そ
のためポツトライフが長くなることが考えられ
る。
本発明に用いることのできる液状の環状酸無水
物としては、メチルテトラヒドロフタル酸無水物
としてのHN−2200(日立化成社製商品名)、QH
−200(日本ゼオン社製商品名)など、メチルヘ
キサヒドロフタル酸無水物としてのHN−5500
(日立化成社製商品名)、メチルエンドメチレンテ
トラヒドロフタル酸無水物としての無水メチルハ
イミツク酸(日立化成社製商品名)、ヘキサヒド
ロフタル酸無水物などがあげられる。
物としては、メチルテトラヒドロフタル酸無水物
としてのHN−2200(日立化成社製商品名)、QH
−200(日本ゼオン社製商品名)など、メチルヘ
キサヒドロフタル酸無水物としてのHN−5500
(日立化成社製商品名)、メチルエンドメチレンテ
トラヒドロフタル酸無水物としての無水メチルハ
イミツク酸(日立化成社製商品名)、ヘキサヒド
ロフタル酸無水物などがあげられる。
以下に本発明の製造法を実施例により説明す
る。
る。
実施例 1
シクロ系エポキシ化合物として前記したCY−
179 80部に対し、p−t−ブチルフエニルグリシ
ジルエーテル20部を配合し、フエノキシ樹脂1.0
部を加え130℃で2時間加熱し、溶解させた後、
オクチル酸亜鉛0.2重量部を加え120℃で30分加熱
処理し、25℃まで冷却した後、酸無水物として前
記したHN−2200 100部を加え、エポキシ含浸樹
脂を製造した。この樹脂の初期粘度は25℃で150
センチポイズであつた。含浸樹脂のポツトライフ
は、樹脂を温度25℃、湿度35%の恒温恒湿槽に放
置し、粘度を測定することにより追跡した。すな
わち、この測定で25℃での粘度が500センチポイ
ズに達するまでの日数をポツトライフとした。図
は製造したエポキシ含浸樹脂の25℃における粘度
の経時変化を示す。上記含浸樹脂の粘度は30日後
で260センチポイズ、また500センチポイズに達す
るまでのポツトライフとして3カ月以上と良好な
性質を示した(図中直線A)。
179 80部に対し、p−t−ブチルフエニルグリシ
ジルエーテル20部を配合し、フエノキシ樹脂1.0
部を加え130℃で2時間加熱し、溶解させた後、
オクチル酸亜鉛0.2重量部を加え120℃で30分加熱
処理し、25℃まで冷却した後、酸無水物として前
記したHN−2200 100部を加え、エポキシ含浸樹
脂を製造した。この樹脂の初期粘度は25℃で150
センチポイズであつた。含浸樹脂のポツトライフ
は、樹脂を温度25℃、湿度35%の恒温恒湿槽に放
置し、粘度を測定することにより追跡した。すな
わち、この測定で25℃での粘度が500センチポイ
ズに達するまでの日数をポツトライフとした。図
は製造したエポキシ含浸樹脂の25℃における粘度
の経時変化を示す。上記含浸樹脂の粘度は30日後
で260センチポイズ、また500センチポイズに達す
るまでのポツトライフとして3カ月以上と良好な
性質を示した(図中直線A)。
この樹脂を150℃で16時間硬化させ、硬化物と
した。この硬化物の曲げ強度は25℃で11.0Kg/mm2
を示し、200℃16日後の加熱重量減少は3.2%と良
好な特性を示した。
した。この硬化物の曲げ強度は25℃で11.0Kg/mm2
を示し、200℃16日後の加熱重量減少は3.2%と良
好な特性を示した。
さらにヘリカルコイル法による接着強度測定で
は17.5Kgとすぐれた値を示した(いずれもJIS
C2103による)。又、このものの皮膚刺激性試験
では、皮膚にいかなる変化も観測されなかつた。
は17.5Kgとすぐれた値を示した(いずれもJIS
C2103による)。又、このものの皮膚刺激性試験
では、皮膚にいかなる変化も観測されなかつた。
実施例 2
上記実施例1と同一の方法でオクチル酸亜鉛の
加熱処理条件を100℃、30分としてエポキシ含浸
樹脂を製造した。実施例1と同様な方法でのポツ
トライフ試験では、25℃30日後の粘度で280セン
チポイズ、また、25℃でのポツトライフは3カ月
以上と良好な性質を示した(図中曲線B)。
加熱処理条件を100℃、30分としてエポキシ含浸
樹脂を製造した。実施例1と同様な方法でのポツ
トライフ試験では、25℃30日後の粘度で280セン
チポイズ、また、25℃でのポツトライフは3カ月
以上と良好な性質を示した(図中曲線B)。
また、実施例1と同様の硬化条件で硬化させた
樹脂の性質も、実施例1の樹脂とほぼ同等の良好
な特性を示した。
樹脂の性質も、実施例1の樹脂とほぼ同等の良好
な特性を示した。
実施例 3
上記実施例1と同一の方法で、オクチル酸亜鉛
の加熱処理条件だけを140℃30分に変えてエポキ
シ含浸樹脂を製造した。製造した樹脂の実施例1
と同様の方法によるポツトライフ試験では、25℃
30日後の粘度で250センチポイズ、25℃でのポツ
トライフは3カ月以上と良好な性質を示した(図
中直線C)。
の加熱処理条件だけを140℃30分に変えてエポキ
シ含浸樹脂を製造した。製造した樹脂の実施例1
と同様の方法によるポツトライフ試験では、25℃
30日後の粘度で250センチポイズ、25℃でのポツ
トライフは3カ月以上と良好な性質を示した(図
中直線C)。
また、実施例1と同様な硬化条件で硬化させた
樹脂の性質も、実施例1の樹脂とほぼ同等の良好
な特性を示した。
樹脂の性質も、実施例1の樹脂とほぼ同等の良好
な特性を示した。
比較例 1
シクロ系エポキシ樹脂としてCY−179 80部に
対し、p−t−ブチルフエニルグリシジルエーテ
ル20部を配合し、フエノキシ樹脂1.0部を加え130
℃で2時間加熱し溶解させた後、25℃まで冷却
後、酸無水物としてHN−2200を100部加えエポキ
シ含浸樹脂を製造した。
対し、p−t−ブチルフエニルグリシジルエーテ
ル20部を配合し、フエノキシ樹脂1.0部を加え130
℃で2時間加熱し溶解させた後、25℃まで冷却
後、酸無水物としてHN−2200を100部加えエポキ
シ含浸樹脂を製造した。
実施例1と同様の方法によるポツトライフ試験
では、このものは25℃で30日後の粘度が510セン
チポイズと実施例1〜3と比較し大きな粘度上昇
を示し、ポツトライフが短いことが明らかである
(図中直線D)。
では、このものは25℃で30日後の粘度が510セン
チポイズと実施例1〜3と比較し大きな粘度上昇
を示し、ポツトライフが短いことが明らかである
(図中直線D)。
比較例 2
上記実施例1と同一の方法でオクチル酸亜鉛の
加熱処理条件だけを80℃30分にしてエポキシ含浸
樹脂を製造した。
加熱処理条件だけを80℃30分にしてエポキシ含浸
樹脂を製造した。
実施例1と同様な方法によるポツトライフ試験
では、このものは25℃、30日後の粘度が500セン
チポイズと実施例1〜3に比較し大きな粘度上昇
を示し、ポツトライフが短かいことは明らかであ
る(図中直線E)。
では、このものは25℃、30日後の粘度が500セン
チポイズと実施例1〜3に比較し大きな粘度上昇
を示し、ポツトライフが短かいことは明らかであ
る(図中直線E)。
実施例 4
シクロ系エポキシ化合物としてCY−179 70部
に、GY−255 10部、p−t−ブチルフエニルグ
リシジルエーテル20部を配合し、フエノキシ樹脂
2部を加え140℃で2時間で溶解させた後、オク
チル酸亜鉛0.1部を加え、130℃で30分加熱処理
し、25℃まで冷却し、さらに酸無水物としてHN
−5500の95部を加えエポキシ含浸樹脂を製造し
た。この樹脂の初期粘度は25℃で190センチポイ
ズを示した。実施例1と同様な方法によるポツト
ライフ試験では、500センチポイズに達するまで
のポツトライフは3カ月以上と良好な性質を示し
た。このものを150℃で16時間硬化させ硬化物と
した。この硬化物の曲げ強度は25℃で120Kg/mm2
を示し、200℃16日後の加熱重量減少は3.2%と良
好な値を示した。さらにヘリカルコイル法による
接着強度測定では19.0Kgとすぐれた値を示した
(JIS C2103による)。
に、GY−255 10部、p−t−ブチルフエニルグ
リシジルエーテル20部を配合し、フエノキシ樹脂
2部を加え140℃で2時間で溶解させた後、オク
チル酸亜鉛0.1部を加え、130℃で30分加熱処理
し、25℃まで冷却し、さらに酸無水物としてHN
−5500の95部を加えエポキシ含浸樹脂を製造し
た。この樹脂の初期粘度は25℃で190センチポイ
ズを示した。実施例1と同様な方法によるポツト
ライフ試験では、500センチポイズに達するまで
のポツトライフは3カ月以上と良好な性質を示し
た。このものを150℃で16時間硬化させ硬化物と
した。この硬化物の曲げ強度は25℃で120Kg/mm2
を示し、200℃16日後の加熱重量減少は3.2%と良
好な値を示した。さらにヘリカルコイル法による
接着強度測定では19.0Kgとすぐれた値を示した
(JIS C2103による)。
また、このものの皮膚刺激性試験では、皮膚の
いかなる変化も観測されなかつた。
いかなる変化も観測されなかつた。
実施例 5
シクロ系エポキシ化合物としてCY−179 95部
に対し、p−t−ブチルフエニルグリシジルエー
テル5部を配合し、フエノキシ樹脂3部を加え、
130℃で2時間で溶解させた後、オクチル酸亜鉛
0.2部を加え、110℃で30分加熱処理し、25℃まで
冷却し、さらに酸無水物として無水メチルハイミ
ツク酸100部を加え、エポキシ含浸樹脂を製造し
た。この樹脂の25℃での初期粘度は180センチポ
イズを示した。また、実施例1と同様の方法によ
るポツトライフ試験では、500センチポイズに達
するまでのポツトライフで3カ月以上と良好な性
質を示した。
に対し、p−t−ブチルフエニルグリシジルエー
テル5部を配合し、フエノキシ樹脂3部を加え、
130℃で2時間で溶解させた後、オクチル酸亜鉛
0.2部を加え、110℃で30分加熱処理し、25℃まで
冷却し、さらに酸無水物として無水メチルハイミ
ツク酸100部を加え、エポキシ含浸樹脂を製造し
た。この樹脂の25℃での初期粘度は180センチポ
イズを示した。また、実施例1と同様の方法によ
るポツトライフ試験では、500センチポイズに達
するまでのポツトライフで3カ月以上と良好な性
質を示した。
このものを150℃で16時間硬化させ、硬化物と
した。この硬化物の曲げ強度は25℃で11.8Kg/mm2
を示し、200℃16日後の加熱重量減少は2.6%と良
好な性質を示した。またヘリカルコイル法による
接着強度は、18Kgとすぐれた値を示した(いずれ
もJIS C2103による)。
した。この硬化物の曲げ強度は25℃で11.8Kg/mm2
を示し、200℃16日後の加熱重量減少は2.6%と良
好な性質を示した。またヘリカルコイル法による
接着強度は、18Kgとすぐれた値を示した(いずれ
もJIS C2103による)。
このものの皮膚刺激性試験では、皮膚のいかな
る変化も観測されなかつた。
る変化も観測されなかつた。
比較例 3
p−t−ブチルフエニルグリシジルエーテルの
代りに一般的な希釈剤であるクレジルグリシジル
エーテルを使用した以外は、実施例1と同じ方法
で含浸樹脂を製造した。この樹脂の25℃における
初期粘度は140センチポイズであつた。
代りに一般的な希釈剤であるクレジルグリシジル
エーテルを使用した以外は、実施例1と同じ方法
で含浸樹脂を製造した。この樹脂の25℃における
初期粘度は140センチポイズであつた。
実施例1と同様な方法でこの樹脂のポツトライ
フを測定した結果500センチポイズに達するまで
の日数は25日で短かいポツトライフしか示さなか
つた。また、この樹脂の皮膚刺激性試験によれば
皮膚に軽度の炎症がみられた。
フを測定した結果500センチポイズに達するまで
の日数は25日で短かいポツトライフしか示さなか
つた。また、この樹脂の皮膚刺激性試験によれば
皮膚に軽度の炎症がみられた。
この樹脂を150℃で16時間硬化させ硬化物とし
た。この硬化物の曲げ強度は25℃で9.0Kg/mm2で
あり、200℃16日後の加熱重量減少は7.5%、ヘリ
カルコイル法による接着強度は25℃で11.0Kgと実
施例1の方法により得られた樹脂と比較し、諸性
質の低いものしか得られなかつた(JIS C 2103
による)。
た。この硬化物の曲げ強度は25℃で9.0Kg/mm2で
あり、200℃16日後の加熱重量減少は7.5%、ヘリ
カルコイル法による接着強度は25℃で11.0Kgと実
施例1の方法により得られた樹脂と比較し、諸性
質の低いものしか得られなかつた(JIS C 2103
による)。
比較例 4
フエノキシ樹脂のみを使用せず、他は実施例1
と同じ方法によりエポキシ含浸樹脂を製造した。
この樹脂の25℃における初期粘度は125センチポ
イズであつた。実施例1と同様な方法によるポツ
トライフは、実施例1で得られた樹脂とほぼ同等
であつた。また、150℃で16時間硬化させた硬化
物の性質では曲げ強度と加熱重量減少の特性は実
施例1の結果とほぼ同等であつたが、接着強度は
12.5Kgと低い値を示した。
と同じ方法によりエポキシ含浸樹脂を製造した。
この樹脂の25℃における初期粘度は125センチポ
イズであつた。実施例1と同様な方法によるポツ
トライフは、実施例1で得られた樹脂とほぼ同等
であつた。また、150℃で16時間硬化させた硬化
物の性質では曲げ強度と加熱重量減少の特性は実
施例1の結果とほぼ同等であつたが、接着強度は
12.5Kgと低い値を示した。
以上、実施例で述べたように本発明の製造法に
よれば、ポツトライフが長く、かつ硬化物性の良
好な低粘度エポキシ含浸樹脂が得られる。
よれば、ポツトライフが長く、かつ硬化物性の良
好な低粘度エポキシ含浸樹脂が得られる。
図は実施例または比較例において製造したエポ
キシ含浸樹脂の25℃における粘度の経時変化を示
す線図である。
キシ含浸樹脂の25℃における粘度の経時変化を示
す線図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 1,2−エポキシ基を有する環状脂肪族エポ
キシ化合物100重量部に次式()のp−t−ブ
チルフエニルグリシジルエーテル 5〜50重量部を添加し、得られた組成物(A)100重
量部に一般式()で示されるフエノキシ樹脂 0.1〜10重量部を添加し、得られた組成物(B)100重
量部にオクチル酸亜鉛0.01〜1.0重量部を添加し
て100〜150℃で10〜120分間加熱処理し冷却した
後、液状の環状酸無水物を配合することを特徴と
する低粘度エポキシ含浸樹脂の製造法。 2 1,2−エポキシ基を有する環状脂肪族エポ
キシ樹脂が3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ル−3′,4′−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘ
キシルメチル−3′,4′−エポキシ−6′−メチルシ
クロヘキサンカルボキシレート、ビニルシクロヘ
キセンジオキサイド、ジシクロペンタジエンジオ
キサイド、またはジペンテンジオキサイドである
特許請求の範囲第1項記載の低粘度エポキシ含浸
樹脂の製造法。 3 液状の環状酸無水物がヘキサヒドロフタル酸
無水物、メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、メ
チルテトラヒドロフタル酸無水物、またはメチル
エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物であ
る特許請求の範囲第1項記載の低粘度エポキシ含
浸樹脂の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11963483A JPS6011525A (ja) | 1983-06-29 | 1983-06-29 | 低粘度エポキシ含浸樹脂の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11963483A JPS6011525A (ja) | 1983-06-29 | 1983-06-29 | 低粘度エポキシ含浸樹脂の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6011525A JPS6011525A (ja) | 1985-01-21 |
JPS6257649B2 true JPS6257649B2 (ja) | 1987-12-02 |
Family
ID=14766299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11963483A Granted JPS6011525A (ja) | 1983-06-29 | 1983-06-29 | 低粘度エポキシ含浸樹脂の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6011525A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0449375B2 (ja) * | 1985-11-14 | 1992-08-11 | Kubota Kk | |
JPH058826Y2 (ja) * | 1986-07-16 | 1993-03-04 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20050288458A1 (en) | 2002-07-29 | 2005-12-29 | Klemarczyk Philip T | Reworkable thermosetting resin composition |
CN101065444A (zh) * | 2004-08-05 | 2007-10-31 | 福莱金属公司 | 用于电子器件的低成洞性非流动助熔底部填充剂 |
US7247683B2 (en) | 2004-08-05 | 2007-07-24 | Fry's Metals, Inc. | Low voiding no flow fluxing underfill for electronic devices |
-
1983
- 1983-06-29 JP JP11963483A patent/JPS6011525A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0449375B2 (ja) * | 1985-11-14 | 1992-08-11 | Kubota Kk | |
JPH058826Y2 (ja) * | 1986-07-16 | 1993-03-04 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6011525A (ja) | 1985-01-21 |
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