JPS625563B2 - - Google Patents

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JPS625563B2
JPS625563B2 JP8690077A JP8690077A JPS625563B2 JP S625563 B2 JPS625563 B2 JP S625563B2 JP 8690077 A JP8690077 A JP 8690077A JP 8690077 A JP8690077 A JP 8690077A JP S625563 B2 JPS625563 B2 JP S625563B2
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JP
Japan
Prior art keywords
film
light
synthetic resin
resin film
germination
Prior art date
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Expired
Application number
JP8690077A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5424736A (en
Inventor
Eiji Arie
Keiji Tanaka
Etsuo Sugaya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Vinyl Co filed Critical Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Priority to JP8690077A priority Critical patent/JPS5424736A/ja
Publication of JPS5424736A publication Critical patent/JPS5424736A/ja
Publication of JPS625563B2 publication Critical patent/JPS625563B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Greenhouses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は農業用合成樹脂フイルムまたはシート
に係り、更に詳しくは植物、特に種子の発芽促
進、果樹の未熟果落下防止等に効果のある農業用
合成樹脂フイルムまたはシートに関する。 近時、植物の生育と光の波長との関係が研究さ
れ、植物の生育と光の波長との関係が究明されて
来ており、この研究成果が植物を被覆栽培する農
業用フイルムにも取入れられ、各種の色に着色し
たフイルムや紫外線吸収剤或は赤外線吸収剤等を
配合し特定の光線透過性を与えたフイルムなどが
知られるようになつてきた。 本発明者等は特定の光線透過性を有するフイル
ムと植物の生成との関係を研究した結果、ある特
定の光線透過性を有するフイルムが植物種子の発
芽促進、特に萠(モヤシ)の栽培や果樹の未熟果
の落下防止に有効であることを知つた。 植物種子の多くは光照射下で発芽が促進される
が、光として赤色光が有効であり、種子の発芽に
はそれ程多くの光量を必要とせず、弱光線で充分
であることと、赤色光より短い波長の可視光線並
びに紫外線の透過を同時に阻止すると植物種子の
発芽に好適な環境条件を作ることができることを
知り、本発明を完成したもので、本発明の要旨
は、550nm以下の波長の光線の透過を実質的に阻
止し、650nm以上の光線を少くとも80%以上透過
する農業用合成樹脂フイルムに存する。 本発明を以下詳細に説明する。 本発明農業用合成樹脂フイルムまたはシート
(以下、合成樹脂フイルムと記す。)を製造するに
用い得る合成樹脂としては、例えばポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン一酢ビ共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポルエステ
ル、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポ
リカーボネート等の単独重合体又は共重合体があ
げられ、これら合成樹脂の1種または2種以上を
フイルム成形材料として用い単一または複合フイ
ルムとすることができる。 本発明に係る合成樹脂フイルムに練込或は塗布
して特定の光線透過性を与えるためには、紫外線
吸収剤と着色剤とを併用使用する必要がある。紫
外線吸収剤としては、サルチル酸エステル系、ベ
ンゾフエノン系、ベンゾトリアゾール系等の市販
の紫外線吸収剤を1種また2種以上用いることが
できる。着色剤としては、650nm以上の光線の透
過を阻害せず、550nm以下の波長の光線の透過を
阻止するものであれば、どのような染料或は顔料
であつてもよい。着色剤は単品でも2種以上の混
合品であつてもよい。但し、使用する着色剤は耐
候性に優れ、合成樹脂フイルムに練込み或は塗布
した場合、水並びに農薬に容易に溶(流)出しな
いものを選択して用いることが肝要である。紫外
線吸収剤は360nm〜380nm以下の紫外線の透過を
阻止すると共に、着色剤の耐候性向上のためにも
必要なものである。 本発明合成樹脂フイルムは施設園芸用被覆資材
として、ハウスの外張り用、トンネル用、ハウス
内二重カーテン用に使用してよいが、未熟果実の
落下防止の目的のために果実或は植物体の小部分
を被覆する場合、合成樹脂フイルムが軟質である
と被覆した合成樹脂フイルムが被覆物に密着し、
密着部に水分がたまり被覆物に汚れ、カビや病気
が発生する等悪影響があるので、本発明合成樹脂
フイルムを被覆物に覆つた際、特別の保持具
(材)を用いることなくフイルムと被覆物とが密
着しないように、フイルムに適度の剛性を付与し
自立性(以下、「腰」と記す)を与えておくこと
が望ましい。フイルムの適度の「腰」を与えるた
めに成型材料として結晶性樹脂の選択、延伸によ
り「腰」の調整等を行うことができるが、例えば
ポリ塩化ビニルの場合には添加可塑剤量を調整し
たり、改質剤としてポリメタクリル酸メチル、ス
チレン―アクリルニトリル共重合体、或はメチル
メタクリレート―ブタジエン―スチレン3元共重
合体等を適宜添加することによつて、合成樹脂フ
イルムに適度の「腰」を与えることができる。改
質剤の添加はフイルム強度の向上にも役立つので
その使用は好ましい。 合成樹脂フイルムの製造法としては、カレンダ
ー加工法或は押出加工法等通常行なわれている材
質に応じた加工法が何れも採用される。 合成樹脂フイルムの厚みは、あまり薄いと機械
的強度が不足し破れ易くなり且つまた「腰」が不
充分となり使用上問題であり、逆に厚すぎても取
扱いが不便となるので、実用上は20μ〜100μ位
の範囲のものが適当である。 本発明合成樹脂フイルムは前記したように、特
定の光線として550nm以下の波長の光線の透過を
実質的に阻止し、650nm以上の波長の光線を少な
くとも80%以上透過せしめるので、本発明合成樹
脂フイルムを施設園芸用構築物に被覆した場合、
種子の発芽に必要な赤色光線を充分透過し、赤色
光より短い波長の可視光線と紫外線とを実質的に
阻止することによつて、構築物内の気温並びに地
温の上昇を抑え温度管理を容易にし、且つまた土
壌の乾燥を防ぎ水分管理を容易にすることができ
るので、赤色光線を透過していることと相まつて
植物種子の発芽に好適な環境条件を作り発芽を促
進する。効果を発揮する。また適度に遮光してい
るため発芽初期の子葉の日焼けを防止すると共に
透過した赤色光線により初期伸長成長が促進され
る。 また、本発明合成樹脂フイルムは赤色光線より
短い波長の可視光線と紫外線の透過を実質的に阻
止すると共に、赤色光線と遠赤色光線とを透過す
るので、植物組織中のオーキシンの生成を活溌化
し、一方アントシアニンの生成を抑制するので、
萠の栽培に用いた場合発芽及び初期生育を促進す
る外に緑マメの発生を防止する効果もある。ま
た、オーキシンの生成は植物体の離層形成を抑制
する効果があり、ナシ、リンゴ、カキ等の果樹の
未熟果落下防止に有効であつて本発明合成樹脂フ
イルムの利用価値はすこぶる大である。 以下、本発明フイルムを実施例に基づいて説明
するが、本発明は以下の実施例のみに限定されな
いことは勿論である。 実施例 1 下記配合組成よりになる、本発明で規定する特
定の光線透過性を有するフイルム(厚味0.075
m/m以下No.1フイルムと記す)を、カレンダー
加工法の常法により作成した。No.1フイルムの光
線透過性を第1図に示す。 なお、部とあるのは重量部である。 ポリ塩化ビニル※ 100部 可塑剤※ 20部 安定剤※ 3.5部 改質剤※ 5部 紫外線吸収剤※ 2部 着色剤※ 1部 注) ※1;三菱モンサント化成(株)製;ストレ
ートポリマー、平均重合度1050 ※2;三菱モンサント化成(株)製、フタル酸
エステル系可塑剤 ※3;錫系液状安定剤 ※4;ポリメタクリル酸メチル系改質剤 ※5;ベンゾフエノン系紫外線吸収剤 ※6;オイルレツドB(染料、シーアイナ
ンバー26105) 参考例 1 比較のために上記No.1フイルムの配合組成中、
紫外線吸収剤をベンゾトリアゾール系の紫外線吸
収剤1部とし、着色剤を用いなかつた外は、実施
例1と同様に行ない、約380nm以下の波長の紫外
線の透過を実質的に阻止するフイルム(以下No.2
フイルムと記す)を作成した。No.2フイルムの光
線透過性を第1図に示す。 参考例 2 比較のために、上記No.1フイルムの配合組成
中、紫外線吸収剤をシアノアクリレート系の紫外
線吸収剤2部に着色剤を、フアスト・イエロー
HR(シーアイナンバー、77002)1.5部に代えた
外は実施例1と同様に行ない、紫外線の透過を阻
止する黄色に着色したフイルム(以下No.3フイル
ムと記す)を作成した。 No.3フイルムの光線透過性を第1図に示す。 参考例 3 比較のために上記No.1フイルムの配合組成に、
更にチタンホワイト(TiO2)トーナーを0.2部加
えた外は実施例1と同様に行ない、550nm以下の
波長の光線の透過を阻止すると同時に650nm以上
の光線の透過率が80%以下であるフイルム(以
上、No.4フイルムと記す)を作成した。No.4フイ
ルムの光線透過性を第1図に示す。 上記のように作成したNo.1〜No.4フイルムにつ
いて、下記の試験を行ない評価を行なつた。 萠の栽培試験; 縦20cm×横30cm×深さ3cmの琺瑯引バツトに種
子(タイ国産;グリーンマペ)を一面に蒔き、冠
水する程度に水を入れ、バツトをフイルムで覆つ
た後、南面窓側に4日間放置(室温30℃)し、種
子の発芽、並びに生育状況を試らべた。結果を下
記表1に示す。 なお、比較のために市販の一般用農業用ビニル
フイルム(梨地、光線透過性をNo.5として第1図
に示す)を用いた場合と、無被覆で暗黒下(室温
30℃の暗室に放置)に栽培した結果も併記した。
【表】 上記表1より、本発明のNo.1フイルムを用いた
場合、発芽、初期生育共に良好であり、緑豆の発
生が全く見られなかつたことがわかる。 リンゴの未熟果落下防止試験(試験地;青森) 露地に並列して植えてある、5本のリンゴ樹
(品種;ふじ、12年生)のうち、4本の樹に落花
期(5月20日)の20日後(6月10日)20cm×20cm
の大きさのフイルムで果実と枝とを包む様に囲
い、果実に直接太陽光があたらないようにして未
熟果の落下の状況を観察した。結果を表2に示
す。
【表】 上記表2から明らかなように本発明のNo.1フイ
ルムが落下防止に効果があることが分る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例並びに参考例で述べた各フイル
ムの光線透過性を示す図である。 1…No.1フイルムの光線透過曲線、2…No.2フ
イルムの光線透過曲線、3…No.3フイルムの光線
透過曲線、4…No.4フイルムの光線透過曲線、5
…市販の一般用農業用ビニルフイルム(梨地)の
光線透過曲線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 550nm以下の波長の光線の透過を実質的に阻
    止し、650nm以上の波長の光線を少なくとも80%
    以上透過することを特徴とする農業用合成樹脂フ
    イルムまたはシート。
JP8690077A 1977-07-20 1977-07-20 Plastic film or sheet for farming Granted JPS5424736A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8690077A JPS5424736A (en) 1977-07-20 1977-07-20 Plastic film or sheet for farming

Applications Claiming Priority (1)

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JP8690077A JPS5424736A (en) 1977-07-20 1977-07-20 Plastic film or sheet for farming

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Publication Number Publication Date
JPS5424736A JPS5424736A (en) 1979-02-24
JPS625563B2 true JPS625563B2 (ja) 1987-02-05

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ID=13899699

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JP8690077A Granted JPS5424736A (en) 1977-07-20 1977-07-20 Plastic film or sheet for farming

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6352260U (ja) * 1986-09-24 1988-04-08
US11482513B2 (en) 2009-10-13 2022-10-25 Skorpios Technologies, Inc. Heterogeneous substrate bonding for photonic integration

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