JPS5951971B2 - 白色アスパラガスの栽培方法 - Google Patents

白色アスパラガスの栽培方法

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JPS5951971B2
JPS5951971B2 JP53095083A JP9508378A JPS5951971B2 JP S5951971 B2 JPS5951971 B2 JP S5951971B2 JP 53095083 A JP53095083 A JP 53095083A JP 9508378 A JP9508378 A JP 9508378A JP S5951971 B2 JPS5951971 B2 JP S5951971B2
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JP
Japan
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asparagus
aluminum foil
plants
sheet
white
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JP53095083A
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JPS5521777A (en
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静 赤木
秀雄 渡部
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Kewpie Corp
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QP Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、白色アスパラガスの栽培方法に関する。
従来、白色アスパラガスの栽培は、アスパラガスの萌芽
期直前にその成株の植え付は溝の上に土を盛り上げてお
く培土法によっている。
この培土法によれば、アスパラガスの芽が萌えて来ても
、その芽は盛り上げた土の中で伸びるため、日光が当た
らず、従って緑色を呈するクロロフィルが形成されない
ため、白色のものを得ることができる。
然し乍ら、上記従来法によると、アスパラガスの収穫に
際して、その芽が地表近←迄伸び地割れが生じたところ
を探して、まわりの土を掘って除かねばならず、しかも
その茎部を根元から切り取るとき、幼芽を傷つけないよ
う注意しなければならないので、多大な労力を要する。
また、土質が重かったり盛り土が均一に行なわれなかっ
たりすると、アスパラガスの茎部が曲ったり、頭部が二
股になったりする等のいわゆる奇形が生じ易く、更に収
穫適期を逸すると、芽が地表に表われて先端が着色して
しまう等の欠点があった。
本発明者らは、構上の点に鑑み、着色や奇形等のない高
品質の白色アメ/1ラガスを簡便に栽培する方法を提供
することを目的として種々検討した結果、アスパラガス
の成株上に特定の材質からなるシートにて暗室を設ける
ことにより欺り目的が達せられることを知見した。
本発明の白色アスパラガスの栽培方法は、上記知見に基
づきなされたもので、アスパラガスの萌芽期から収穫期
までの間、アスパラガスの成株の植え付は槽上をアルミ
箔シートにて被覆したまま生育させることを特徴とする
ものである。
以下、上記特徴を以てなる本発明の白色アスパラガスの
栽培方法をその実施態様に基づき説明する。
本発明で泊色アスパラガスとは、収穫したアスパラガス
の頭部や茎部にクロロフィルがほとんど形成されておら
ず、アスパラガス全部の外観がほぼ白色を有するものを
槓杵する。
また、本発明で用いるアルミ箔シートとは、アルミ箔と
合成樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン等)製フィル
ムとラミネートしたもの、或いは布や紙の表面にアルミ
箔を張り付けたもの等、要するにシート状の資材の表面
にアルミ箔を被覆したものを槓杵する。
本発明の実施に当たって、先ずアルミ箔シートにてアス
パラガスの萌芽前にその成株の植え付は溝上を被覆して
暗室を設ける。
暗室は、その室内に光がはいらなければ、如何なる構造
としてもよいか゛、第1図及び第2図に示すように、半
円型の骨材3,3・・・の基部を所定間隔おいて地中に
うめ込み、その上にアルミ箔シート2を被せ、さらに該
シート2上に骨材3,3・・・を当接して上記と同様に
埋め込みトンネル1を形成したいわゆるトンネル掛は構
造とするのが実用的である。
しかして、トンネル1は、人が暗室5内にはいってアス
パラガスを収穫できるような大きさにしてもよいし、成
株の植え付は溝(一般にアスパラガスは畝ではなく溝の
下に植え付ける)上に植え付は溝ごとに例えば高さ30
〜50cmのトンネル掛けをしてもよい。
植え付は溝ごとにトンネル掛けをする場合は、アスパラ
ガスの収穫が容易に行なえるよう、トンネル1の側方に
収穫口(開口部6)を設け、この収穫口をシート2と同
材質のカーテン4を設けて閉ぐようにしておくと便利で
ある。
尚、本発明で用いるアルミ箔シートの厚さについては特
に制限はないが、張設や折り曲げが自在であり且つ風雨
に耐える程度の強度の厚さのものが望ましい。
アルミ箔と合成樹脂フィルムのラミネートシートの場合
、厚さ0.01〜0.1mmのものを用いるのが実用的
である。
次に、上記暗室を設けたままアスパラガスを生育させる
そして1田こ1回程度収穫口等から暗室内を観察し、そ
の芽が一定の高さ以上に生長したものはその都度収穫す
る。
尚、収穫の際、暗室内を明るくしておくと、白色アスパ
ラガスの幼芽が緑色化してしまうので、短時間で収穫を
終えるよう努めなければならない。
白色アスパラガスaの収穫は、成株すの栄養分が尽きる
まで行なうこともできるが、あまり収穫し過ぎると成株
が弱ってしまい翌年の収穫は皆無となってしまうので、
成株の年数や栄養状態を配慮して適当な時期に収穫を打
ち切り、その後は暗室を撤去して茎葉を繁茂させ、成株
に十分な栄養分を貯えさせることが望ましい。
本発明によれば、アルミ箔シートを用いることにより、
簡単な操作でアスパラガスの成株の地表上に光が入り込
む隙間のない暗室を設けることができ、その上、アルミ
箔シートに被覆したアルミ箔は日光の透過を完全に遮断
する性質を有するので、アルミ粉末混練シートや黒色シ
ートを用いた場合と異なり暗室内に透過光が全くはいら
ない。
従って、アスパラガスをその萌芽期から収穫期迄、真暗
な環境下で生育させることができるので、後の試験例に
も示すように、従来の培土法によるものと同程度の白さ
を有する白色アスパラガスを栽培することができる。
また、暗室内に萌芽してきたアスパラガスの幼芽は、培
土法の場合のように盛り土の影響を受けないので、上向
に向けて真っすぐに生長する。
従って損傷や二股等の奇形が少なく且つサイズのほぼ一
定した白色アスパラガスを収穫することができる。
次に、本発明の試験例と実施例を示す。
実験例 (1)試験法 株同士の間隔が約40cmおきに植え付けられている3
平成株のアスパラガス(品種:メリーワシントン−50
0W)を試験法に用い、それぞれ10株を1単位として
次の区分を用意した。
尚、土壌の状態等によるアスパラガスの生育のバラツキ
を考慮して各区分とも5単位づつ用意した。
イ、試験区・・・・・・アルミ箔とポリエチレンフィル
ムをラミネートしたシート (厚 さ0.05mm)を用いて、アルミ箔 側を表にして、アスパラガスの 成株の地表上に高さ約30cnをト ンネル掛けを行ない暗室を設け たもの。
口、対照区(1)・・・ポリエチレン樹脂にアルミ粉末
を混練して得たシート (厚さ 0、05mm)を用いて、試験区と同 じ暗室を設けたもの。
ハ、対照区(2)・・・ポリエチレン樹脂を黒色に着色
して得たシート (厚さ0.05mm) を用いて、試験区と同じ暗室を 設けたもの。
二、培土区・・・・・・成株の表面上に高さ約30cm
の盛り土をしたもの(従来法)。
そして、各区分をそのままの状態で萌芽期から1ケ月間
アスパラガスを生育させ、その芽の高さが14cm以上
に生長したものは適宜収穫し、次のような観察をした。
(2)収穫した全てのアスパラガスを良品と不良品・に
仕分けし、良品については日本缶詰工業規格に準じ、ま
た不良品については不良原因別に細仕分けしたところ、
表−1の結果が得られた。
尚、表中の上段の数値は、各区分の5単位分を平均した
1単位当たり (成株10株当たり)の収穫本数を、下
段のカッコ又の数値はその百分率を示す。
また、良品のうち 1級・・・茎部の太さが5mm以上であり、頭部及び茎
部が白色又は淡黄色で且つ形状の 良好なもの。
2級・・・頭部先端から3cm以内のところが薄青紫色
に着色している他は1級とかわら ないもの。
不良品のうち 着色・・・頭部先端から3cmを越えるところが薄紫色
又は薄青紫色以上に濃厚に着色し ているもの。
奇形・・・頭部や茎部に損傷部、二股部、空洞部、偏平
部、曲り部を有するもの。
着色・奇形・・・着色し且つ奇形であるもの。
を示す。
(3)各区分の代表的なサンプルの収穫直後とこれを9
0℃で10分間湯煮した後の色調を観察したところ、表
−2の結果が得られた。
尚、代表的なサンプルとして、試験区は表−1の良品1
級を、対照区(1)は同不良品着色を、対照区(2)は
同不良品着色を、培十区は同良品1級を用いた。
(4)各区分からランダムにそれぞれサンプルを20本
づつ選び出し、頭部径と茎部径を測定し、頭部の開き度
をみたところ、表−3の結果が得られた。
尚、表中の数値は、サンプル20本の平均値である。
また、頭部の開き度は、Mにより算出した。
茎部径(5)各区分からランダム
にそれぞれサンプル20本づつ選び出し、茎部径のバラ
ツキ状態をみたところ、表−4の結果が得られた。
表−4茎部径のバラツキ (6)アスパラガス10本を収穫するのに要した時間を
測定したところ、表−5の結果が得られた。
表−5収穫に要した時間 実施例 両側に畝(巾2m、高さ20cm)を有する溝の下に、
水平方向に1株ずつ50cmの間隔で植え付けられた5
平成株のアスパラガスに対し、昭和52年7月と11月
の2回に分けてそれぞ゛れ10アール当たり推服1トン
と化成肥料(成分量にして窒素11kg、燐酸10kg
及びカリ10kg)を施した。
翌年4月初旬、上記成株が植え付けられている溝上にア
ルミ箔シートにてトンネル掛けを行ない(トンネルの高
さ40cm、巾60cm、長さ20m)、成株40株分
の暗室を設けた。
アルミ箔シートとしては、厚さ0.02mmのアルミ箔
と厚さ0.05mmのポリエステルフィルムをラミネー
トしたものを、アルミ箔側を表にして用いた。
そして、このままの状態でアスパラガスを生育させ、そ
の芽の高さが15crn以上に生成したものは適宜収穫
した。
収穫期間は、成株の栄養状態を配慮して早生が萌芽した
日から1ケ月半(昭和53年4月15日〜5月30日)
行なった。
その結果、1成株当たり平均20本の白色アスパラガス
を収穫することができた。
収穫した白色アスパラガスは、サイズがほぼ一定であり
、また奇形も少なかった。
この白色アスパラガスを用いて常法により缶詰を製造し
た後開缶テストを行なってみたが、市販の白色アスパラ
ガス缶詰のそれと色調や食味において有意差がなかった
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一態様であるトンネル掛けをして暗
室を設けた場合の斜視図を、第2図は、その断面図を示
す。 1・・・・・・トンネル、2・・・・・・シート、5・
・・・・・暗室、a・・・・・・アスパラガスの芽、b
・・・・・・アスパラガスの成株。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アスパラガスの萌芽期から収穫期までの間、アスパ
    ラガスの成株の植え付は溝上をアルミ箔シートにて被覆
    したまま生育させることを特徴とする白色アスパラガス
    の栽培方法。 2 上記アルミ箔シートがアルミ箔と合成樹脂フィルム
    のラミネートシートである特許請求の範囲第1項記載の
    白色アスパラガスの栽培方法。 3 アスパラガスの成株の植え付は溝上をアルミ箔シー
    トにてトンネル掛けをした特許請求の範囲第1項記載の
    白色アスパラガスの栽培方法。
JP53095083A 1978-08-03 1978-08-03 白色アスパラガスの栽培方法 Expired JPS5951971B2 (ja)

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